ベルイマン監督のドキュメンタリー

今日はスウェーデン大使館にて行われているベルイマン監督の展示会&ドキュメンタリー上映会に行ってきました。

実を言うと、私はスウェーデンは国として、あまり興味がないんです。ヴェーセンの国だからいろいろ勉強したり言葉を習ったりしているけど、実はあまり興味がない。なんというか国としてパンチがないっつーか(笑)、フィンランドやアイルランドが音楽だけではなく文化全面にたいして興味が持てる国なのにたいし、スウェーデンはいまいちだなと思っていたのでした。スウェーデン好きの人、すみません。でも、まぁ相性ってことだとは思うんですよね。

だからカウリスマキは何本も見たのに、ベルイマンは1本も見てないという超ていたらくぶりだったのですが、今日このドキュメンタリーを見て俄然見る気になってきました。すごく面白かった。

スウェーデン語で英語字幕なのですが、これは絶対に見る価値があります。彼は引退後はFaro(フェローではない。ゴットランドの西の島)という島に住んでいたのですが、そこで過去を回想していくドキュメンタリー。80分くらい。

島での本当に静かな生活。一緒にいった友達との共通認識:絶対に私たちだったら、ここで犬を飼っちゃいそうなんですが、なんと犬すらいないんですよね。そしてとっても静かに暮らしている。で、思った、これ、すごくいいかもしれない。「電話が嫌いなんだ。いや、人と話すのがいやなんじゃない。ただ静かなのがいい…」そうベルイマンは答えます。そこで、なんだかもう超共感しちゃった。いいわ、この人。私もそういう老後がいい!

そして、特に今、このブログで連載していくため、ポールのバイオグラフィーを子供のころから追っているので、子供の頃のエピソードなど、すごく興味深かった。ベルイマンもお母さんがすごく強い家庭に生まれたようです。

しかし英語を読みながら、スウェーデン語を聴いていると、スウェーデン語が理解できるような錯覚が起きるからおもしろいね(笑)。

このドキュメンタリー、You Tubeにあがってないかなと思ったら、見つけちゃいました。でもぜひスウェーデン大使館まで見に行くことをおすすめします。写真にあるようなパンフレットも無料でもらえます。場所は六本木一丁目の駅から徒歩2分くらい。展示は3月12日までやっていて、映画の上映のスケジュールなども、こちらでご案内されています。予約不要で入場無料です。でもドキュメンタリーの英語字幕はこのBBCがつけた方が分かりやすいかも、です。

それにしても、特にこの神とか、音楽について語る部分は素晴らしいと思う。ちょっとスタクラが大好きな「めぐり逢う朝」での師弟の会話に似ています。