映画「あなたを抱きしめる日まで」を見ました

試写で一足早く見せていただきました。これは圧巻!! スティーブン・フリアーズ監督「あなたを抱きしめる日まで」

もう最高に良い。ジュディ・デンチっていう女優さん。もう最高に愛情溢れる、チャーミングで可愛いアイリッシュのおばさんを演じる。もうセリフ1つ1つも最高にいいし、妙にイノセントで、世間知らず、でも正義感たっぷりで、太陽みたいなおばちゃんだ。

でも彼女には誰にも言えなかった過去があった。若い頃、修道院で出産した経験があったのだ。修道院で、無理矢理引きはがされた息子を捜す。息子の50歳の誕生日に娘にそのことを告白。ジャーナリストのマーティンと一緒に、アイルランド、そしてワシントンへ…息子探しの旅が始まる。

写真は原作本。集英社から対訳も出るらしいけど、まちきれずAMZON UKでポチっちゃった。日本のアマゾンだとおそらく100年かかっても届かないだろうからUKで頼んでみたよ。この本、そして映画、本当にあったストーリーがベースになっている。この表紙だけで、めっちゃ惹く〜〜〜っっっ♥

マグダレン・ランドリーの事はご存知ですか? いわゆるカソリックの国、アイルランドで結婚前に妊娠したり、ちょっと綺麗で男を誘った…みたいなことがバレると未婚の女の子は大変なことになり、家族はそれを隠すために女の子たちを修道院にいれた。女の子たちはこの監獄みたいな修道院で、みな洗濯の作業をやらされていたわけです。だからランドリーって言うらしい。

最近ではこの「事業」に国が関与していたということが発覚し、賠償問題/訴訟にまで発展している。資料

映画でも出てきますが、なんと14歳で子供を死産して亡くなった子もいたみたい。でも最後の洗濯所は96年まで存在していたんで、実はそんなに前の歴史じゃない。アイルランドにおけるカトリックの黒歴史はよくシネイドが告発したりしてますけど、ホントにひどかった。私も実際にウチのミュージシャン本人から、子供の頃の話を聞いたこともある。陰湿ないじめや虐待が、国中にはびこっていた。

そんな場所で、生まれた子供たちと母親は一日に1時間しか会う事が許されず、子供の一部はアメリカに売られていた、という… 

話を映画に戻すと、彼女の息子が見つかった瞬間から、話の展開が圧巻。そこからグイグイと真実が明らかになっていくんだけど、そのプロセスはまるでサスペンスみたいな迫力。

でもとにかく全編に流れる彼女のチャーミングさが本当に素晴らしい。まさにハマリ役。そしてジャーナリストのマーティンとのコンビも、最高だ。いや、ホントに素晴らしい映画! 私もこういう可愛いおばあちゃんになりたい♥





やばい。もうトレイラー見てるだけで、泣きそ!! 3/15、セントパトリックスディの直前に公開だそうです。もう絶対、絶対、絶対に見て〜〜〜っっ

エミリー・ワトソンのこの映画も思い出した。これはノッティンガムからオーストラリアへの話だけど…子供の人身売買の話。



これはもっとヘビーな映画です。マグダレンの祈り」でも主演の彼女が良かった!



あとマグダレン・ランドリーズといえば、この名曲。ジョニ・ミッチェルが歌っている。
歌詞はここ



そしてこの本も必読。茂木健さんが翻訳をしている。

それにしても私たちはこういう歴史の中で死ぬほど苦労してきた人たちや、貧しさや、そういうことに想像力がおよばない。どんなにつらかったろう、どんなに悲しかったろう…と頑張って想像するのだが…限界がある。明日からのパラグアイのグループ、大丈夫だろうか…と、ふと我にかえる。今朝早くアスンシオンを出発した彼ら、ブラジルを経由し、現在ドバイにいるところ。明日の夕方,成田に到着する。

PS
ところでこの映画が伝えていることでもっとも重要なこと。それは宗教は人を「許す」ために存在している、ということ。人を許すことこそが自分も許されるコツ。自分が幸せになれるコツ。そこが大きなメッセージなのかも。でも全然押し付けがましくないけど。一晩寝て、そう思いました。大きく言うと、ちょっと遠藤周作の「沈黙」にも通じるね。



PPS 
さらにこんな記事も発見。リアルな写真に涙。

PPPS
原作本を手にいれて読みましたが… うーんー こちらが感想