アンディ・アーヴァイン ポール・ブレイディ 4

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P(ポール)「僕らは音楽的にも相性がよかった。僕はアンディの音楽のファンだった。特に彼が東欧から持ち帰った素晴らしい音楽は、すごく僕にとっても興味深かったし」

M(DJ)「二人での活動の間にポールはソロアーティストとしての自信をつけていったんじゃない?」

P「本当にそのとおりだ。アンディとの活動を通じて、僕はソロアーティストになろう、と決意したんだ」

A「確かにプランクシティが解散した時点では、僕らのレパートリーはほとんど僕のものが多かったからね。でもそのうち“Lakes of ponchartrain”とかが、“Mary and the soldier”とかが出てきて…ポールのレパートリーが増えたんだ。ポールは自信をつけて僕らは対等になっていった」

P「僕自身が僕の声を発見し、歌とギターで演奏するようになった時、そして人がそれに反応するのを見た時、僕は自信をつけはじめたんだ。自分を信じられるようになった。その後、僕はジェリー・ラファティーのソロ活動に影響されコンテンポラリーな道を進むことにしたんだ。1979年、1980年とかそのくらいだ。そこから僕は曲を書き始め、自分で演奏するようになった。フォークの世界からは脱出しよう、と。当時は両方の道が同時に歩めるとは思わなかった。1つの道に進むなら、もう1つは完全に捨てるべきだと考えたんだ」

M「アンディは、ポールのように新しい道に進もうとは思わなかった?」

A「いや、なかったね。僕はすでに充分幸せだったし、今でも今ある状況でとても幸せなんだ。伝統音楽は素晴らしいエモーションを表現できる場だし、かつ僕は自分でも曲を書く」

P「僕が言えることはアンディが乗っている船というのは、僕がいる船よりも遥かに大きく多くのあらゆる方向に向いている、ということだ。アンディの場合、他のどこにも行く必要がないんだよ。すでにその場でたくさんのことが起きているのだから」

A「確かに広いスペースがあるね」

P「本当に広大だ。しかもそこに山のようなおもちゃがある(笑)」

(うーん、さすがポール。二人の音楽活動の違いをよく表現していますね)

M「さて、ここでお二人は楽器を持って来ているので1曲演奏していただきます。Plains of Kildare」

P「本当にもっと頻繁にこの曲を一緒に演奏したいと思うよ。僕らが若いころこの曲を演奏しているシーンとかYou Tubeで見てびっくりしちゃうよ。ほんとうに複雑ですごい曲だと思う。ブルガリアやルーマニアの音楽の影響も入っているし、それがとても複雑な拍子の上に成り立っている」

A「すべての音符が行くべきところに行っている感じだよね」

しかし、この曲、ホントにすごい。イントロですでに3回くらいリズムチェンジするところとか…ホントーーーーーにかっこいい!!!!!! そして東欧風に展開していく感じとか、もう目眩がするよーーー すごいよーーーもうめくるめく音の流れに心を任せるしかない。かっこいいーーーっっ!



しかし、すごいですよね。アンディって実はポールよりも3、4歳年上なんですよ。この頃の男性のちょっくら年上って実はすごく大きい(スクイーズのグレンとクリスもそうだけど)、上下関係とも違う、ちょっと微妙な感じがあるのは事実だけど… でもアンディって本当に大きなすごいミュージシャンだと思う。日本ではあまり知られていないのが本当に残念だけど、いつかポールとアンディでコンサートしたいですよね、日本で。でもポール1人呼ぶのもあっぷあっぷなので…難しいだろうなぁ。なんどかポールには提案したことあるんですけどね。ざっくり断られましたわ…

で、ポール・ブレイディはもうすぐ来日します。10月10日、11日がコットンクラブ、そして13日が京都公演。詳細はこちら