野音についての感想、山口洋のブログに感動

山口洋って、ホントなんて真面目でいい奴なんだろ。今回の野音のレポートは、あちこちでレポートされているけど、洋のブログが一番感動した。私が言いたかったのは、まさにこれだ。(山口さんは“山口さん”と呼ぶと、「ヒロシとよべ」と怒られるので、ヒロシと呼ばせていただいています)

ビリリの皆さんが、チリの作業員の皆さんが、みんなに感動を与えるのは自分の現場で精一杯頑張っているからだ。未来を信じて疑っていないからだ。ビリリに感動した、でも上手く言葉では説明できない人へ。どうしたらこの感動を、今生きる自分の励みにできるのか悩む人へ。洋のブログには勇気がもらえる。ぜひぜひ読んで勇気をもらってもらいたい。

NHKのニュースドキュメンタリー、ご覧になりましたか。いろいろ取材の裏話を耳に挟んでいるが、取材班もそりゃー大変だったんだよ。プランクトンのスタッフも大変だった。「疲れてませんか?」というインタビューの言葉にリッキーの言葉は力強かった。やらねばならないことはたくさんある、とリッキーは息巻いていた。リッキーは信じているよ。きっとビリリはコンゴを救うって。彼らは疑ってないよね、きっと。

ホント自分は何をやってんだろと猛反省するとともに、山口洋の言うとおり我々は自分の現場で頑張るしかないのだというのを強く思った。私に、今のこの仕事がなければ、福祉のボランティアやアフガニスタンにでも行って少しでも人の役にたてるように頑張っていただだろう(とか言っちゃうと実際そういう仕事をしている人たちに失礼かもしれませんが、そういう「やりがいのある仕事」という意味です)。

でも私の使命はこれから来日するJPPやノルディックトゥリーのツアーを頑張ることなのだ。それこそ私でないと出来ないプロジェクトなのだ。私にはノルディックトゥリーやヴェーセンや、ラウーやジョン・スミスやたくさんの才能あるアーティストの日本での運命がゆだねられている。自分の現場に感謝。周りの人に感謝。そこを間違ってはいけない。コンゴはビリリにまかせた。私たちが想像するよりもずっとアフリカは豊かで力強く、しなやかだ。実際出会ったビリリの皆さん、言葉が通じないので、とりあえず名前を呼んで背中をさすると最高の笑顔を向けてくれるんだわ。でもその背中はポリオのせいなのかボッコボコとしていた。ポリオってこんなになっちゃうんだ、と、ちょっと油断すると、腕をぐっと掴まれて、胸をさわられるんだよ、これが。いいな〜。めっちゃくちゃ明るくて、すごく可愛い人たち!

まだ松本と福岡の公演が残っています。特に松本は東京からでも日帰りできるみたい。ビリリが日本に来たことを思えば、松本は遠くない。まだ観ていない皆さんはぜひ。「自分の現場を精一杯頑張る」そんなパワーをもらいたい人はぜひ。

ちなみに今日の私の現場は、ツアー前に風邪をひいてウンウンうなっていた時に使っていたシーツとタオルケットの洗濯。部屋はそのときの状態から、まるで代わりなく散らかったまんまだ。これではいけない。毎日の生活はこういうところから。