グレンがもうすぐやってくる〜

グレンがいよいよ明日到着! 一昨日やった日本のためのウォームアップギグは、早速映像がYou Tubeに流れ、写真がFacebookに流れてます。そうそう、Facebookの写真で「なんでウチの近所のパブでやってくれないんだ」というコメントを付けた事情が分ってない人もいましたが、これはグレンが懇意にしているパブだから可能なんだって(笑)。しかもウォームアップなんだって。主旨が分ってないなー。プロの人なら分るのですが、何10回スタジオの密室でリハーサルするよりも1回ウォームアップギグやった方が効果的なんですよね。(そういやREMが新作レコーディングの前に公開リハーサル公演をダブリンでやってましたが、ミュージシャンなら誰でもわかる事実です)それだけにグレンの日本ツアーにかける気持ちが伝わってきます。グレン、日本のためにわざわざ設定してくれて、ありがとう! みんな楽しみにしてますよ〜!

が、こういう映像=ちょっとしたネタバレもあるし(実際私はそれに気づいちゃいました)、どうなのかな〜と思います。もっともパブでのウォームアップギグでスタッフもいないだろうから、いろいろセキュリティを厳しくするのも難しいし、それによって場の空気が悪くなるのはかえって問題だしというマネジメントの判断もあるのでしょう。いつでもこのパブでの演奏はすぐ映像や写真が流れ出しますね。っていうか、スクイーズのライヴで録音撮影禁止してセキュリティのスタッフが何人もいる場ですら、すぐ映像や写真が流出しますね。私も最近はあまり拘らずにそういった映像でも、どんどんプロモーションに利用しようと、ここでご紹介したりもしています。

ホント海外のグレンのコンサートに行くと,最近は携帯やiPhoneをかざしているお客さんが多くて気になります。海賊録音はね、してもいいのかもしれません。もうアーティスト側は聴いてもらうのに必死で、権利なんて主張できる立場じゃないのかもしれない。よく影アナで「舞台演出上のさまたげになりますので〜」というアナウンスを聞く事がありますが、確かに隣にいるお客さんも気が散るし、フラッシュたかれりゃライトのさまたげにもなるのは事実。でも大事なポイントは実はそこじゃない。

ロリーナ・マッケニットが数年前のツアーパンフレットで非常にうまくこの事をまとめていました。ライブというのは非常に親密な場所なのだ、と。だから目の前で起こっていることに集中してほしいんだ、と。それはもう1対1で話しているのと同じくらい。つまり、あなたは1対1で話している相手にむかっていきなり携帯電話を向けますか?ということなのです。

だいたいグレンがあんなに一所懸命歌っているのに、失礼ですよね。そういう自分も最近、飲食店でいきなりデジカメを取りだす自分に気をつけようと思っているところなんですが(笑)。

私も時々聞かれます。あれだけYou Tubeにライブ映像が上がっているのだからグレンも気にしていないはずだ、というご意見もいただきます。可哀想なことにアーティストはファンの人にノーとは非常に言いにくい。グレンほど繊細でお客さんのことをよく見ているアーティストもいません。

だから私は今でも自分が主催するコンサートでは録音撮影は禁止にしたいと思っているのです。いろいろ考えますし、いろいろな考え方があるでしょう。違う考えをもつ主催者もいるかもしれません。が、私はグレンのライヴの主催者として目の前で一所懸命歌っているグレンの歌を、皆さんにも一緒懸命聴いてほしいと思っているのです。

本当にスペシャルで親密なこの瞬間。お互いに目一杯楽しみましょう、という事なんです。何度も言いますが、スクイーズが巨大化してしまった今、次の来日はあるのか分りません。今回最後になっても悔いのないよう、私も頑張ります。なので皆さんも目一杯聴いてください。そして楽しんでください。

会場でお会いしましょう!