「英国王のスピーチ」見てきました

昨日、昼間は打ち合わせが1本あったのですが、友達が豊島園のマイカルシネマの割引券をくれたので、ちょっくら仕事の合間にさぼって見てきました「英国王のスピーチ」。豊島園には平日だというのに小さい子供がたくさんいて、なんかすごくシュールな感じがしました。まるで原子炉の問題なんてないみたい。こんなに小さい子たちが、こんなに風の強い日に外に出て大丈夫なんだろうかとも思う。でも、みんな家に籠っていてもやってられないのかもね。もちろんこういう時だから外出したり気分転換は大事だし,何より経済を循環させないと! 

映画ですが、普通に感動できる良い映画です。例えば機内放送や時間つぶしで見るにはピッタリかも。ストーリーもテンポよく、ブリティッシュネスが最高です。英語聞いてるだけでも気持ちがよい。それに何と言っても俳優陣が素晴らしい。バーティは最高に魅力的でしたが、さらに私は前からキュートで可愛い(でもちょっと保守的な)クイーン・マザーのファンだったので、それがきちんと描かれているということで奥さん役の女優さんが超満点の好感度でした。その分、彼女の宿敵であるシンプソン夫人は、ひどく下品な描かれようでしたが。お兄ちゃんは極めてアーパだし(笑)。

そういえばお気に入りだったクイーンマザーの可愛い写真集。トイレに設置した本棚の上に置いてあったのだけど、今回の地震でトイレの中に水没し、お釈迦になっちゃったのでした。小さな写真集だったからね。20年前くらいに買った代物だから、もう手に入らないだろう。可愛かったクイーン・マザーの写真集。本棚をトイレの中に作ることは学生時代からの夢でした。最初はユニットバスみたいな感じでぬれちゃうから本なんかトイレにおけなかったのだけど、引っ越し7回目、社会人になってからは4度目かな……で、やっとトイレと御風呂が別の場所に住むことができた。で、さっそく作った本棚でした。ちなみにインテリアとしてトイレの本棚に飾ってあったのは「Merchant Ivory's English landscape」それっぽいでしょ。「眺めのいい部屋」「日の名残り」などの映画の写真集です。これが……いいんだわ、英国っぽくって。ちなみにその本は落下はしたものの、無事でした。

それにしても王室の人って人権がないんだよな。職業の自由もない。ちょっと想像できない世界です。それこそ、ここ数日いろいろ考えているのだけど、今、原発で処理にあたっている人たちはどんな気持ちなんだろう、と。原発銀座と呼ばれる地域。仕事がないから原発での仕事はありがたいと思っていた人たち。アラームがなっても誤作動と思った……って、ありえない! そして「原発がまた地元に出来ても良い」というのが新聞社のサーベイで50%以上だったという。信じられない。でも人々にとっては、毎日の自分の生活が大事なのだ。この先の健康よりも。それは今、東京に居る私もそう思う。自分のこの生活が大事。毎日の暮らしが大事。

と、まぁ、いろいろ考える事はありましたが映画は良かったですよ。とにかく心配な事がある時、頭をあまり使わずに楽しめる、こういう映画は非常に良いかもしれません。そうだ「私を離さないで」を観に行かないと……好きだった本が原作の映画はだいたいダメなことが多いから、きっと激怒して帰ってくると思う。またブログに書きます。すでに観た方など、感想をお知らせください。(メールでも良し、Twitterで、@mplantyokoで気楽に話しかけてくださっても良し)