マーティン・ヘイズの音楽を理解するためのCD

というのを別件で書かなくてはいけなくなったので、こんな文章を書いた。もったいないので、ここにも掲載する。

マーティン・ヘイズ&デニス・カヒル「ザ・ロンサム・タッチ」
私はマーティンとデニスの最高傑作は97年のこの作品だと思う。とにかく圧巻。すべての音がキラキラと輝く。アイリッシュ・ミュージックを次の次元へと押し上げた、これぞ「魂の音楽」。CDはこちらで購入できます。



キース・ジャレット「ラ・スカラ」
マーティンと哲学を同じくするといったら、近く来日するこの人。ミラノでのまったくのソロ、まったくのインプロビゼイションを録音した。圧巻。最後の「Over the rainbow」で号泣。マーティンとデニスはCD屋さんが大好きで来日するたびに大型CD店へと足を運ぶ。そしてワールドのコーナーは素通りし、ジャズのコーナーへ。その日お買い物につきあった私にプレゼントしてくれたのが、この名盤。音楽のすべてがここにある。



スティーブ・ライヒ
マーティンが大尊敬するスティーブ・ライヒのこちらは弦楽四重奏。



とか言って、実は私はスティーブ・ライヒって良く知らないのだよ。いまだにCDは「スティーブ・ライヒ入門」しか持ってないし。で、それにも収録されている有名な作品は何といってもこれ。集中して聴いているとトリップできる。不思議な感覚。これぞライヒ!



一方のこっちは、もっと分かりやすいよね。マイルス・デイヴィス「スケッチ・オブ・スペイン」名奏「アランフェス協奏曲」を含む、ギル・エヴァンスとの大傑作。スペインに捧げられた魂の1枚。



ステファノ・グラッペリ「PLANET JAZZ」
マーティン・ヘイズはグラッペリの演奏する「ダニーボーイ」の録音をずっと探してた。2001年東京の某CD屋で初めて、それを手にした時、飛び上がらんばかりに喜んでいた。現在このトラックは「Planet Jazz」というアルバムで再発され、輸入盤なら割と簡単に手に入る。哀愁とユーモアが共存した唯一無二のヴァイオリン。