ポール・ブレイディ来日までの道のり6:テイナ・ターナーもカバーしたSteel Claw

ティナ・ターナーの名曲。世界中でバカ売れした「Private Dancer」より。



ポールの印税たるやすごかっただろうーなー。下はポールのヴァージョン。1983年発表の「True for you」というアルバムに収録されている。それにしてもご機嫌な御大。そして今でもそうなんだけど、ポールは歌い始めると俳優のテンションに近いものがある。曲を演じるっていうのかなー。いいよね。



ポールはこの楽曲が取り上げられた事について。のちにインタビューでこう話している。

「ティナのこの大ヒットアルバムに曲を提供することができたのは良かった。が、実はこの曲が採用された時、そんな大ヒットになるとは夢にも思っていなかったんだよ。もちろん“うわ〜ティナ・ターナーが俺の歌を録音してくれたよ!”と興奮して、すっごく喜んだよ。昔、若いころロックバンドで歌ってたときアイク&ティナ・ターナーは大好きで自分でも歌っていたからね。でも、あの時点で彼女のキャリアというのは、とっくに終わっていた。だから楽曲を提供する事によって何かが自分に起こるとは思っていなかったんだ。ところが、あのタイミングで、オリビア・ニュートン・ジョンとかを手がけてたオーストラリアのマネジメントが彼女をあの地位まで持っていき、大きなカムバックになったというわけさ。おかげであのアルバムは何千万枚と売れた」

「Paradise is here。きっかけは、ある日ロンドンにいた僕のところに彼女のマネジメントから連絡があり、ティナが新曲を探してる、デモを持ってすぐにこい、というわけさ。今、ある曲なんかないよ、と言ったけど、曲が必要なんだ。やるのか、やらないのか、みたいな感じだったから、友達の家に居候していた僕はあわてて友達のカセットデッキに歌を吹き込みロンドンのホランドパークにある彼女のホテルへ駆けつけた。ティナがそこにいて、すごく優しく接してくれた。“あまりいいレコーディング状態じゃないんだけど”と僕がテープを渡したら、まぁ曲に、彼女に訴える何かがあったのだろう。採用された」

この曲、シェールもカヴァーしてたっけ。



ポールのヴァージョンを探したら、なんとオーケストラとやっている演奏が見つかった。



Paradise Is Here. Future is this moment. 天国はここ。未来は、今、この瞬間だ。