ポール・ブレイディ来日までの道のり12:純情ポール 続き

今日友達とメールしてて「ポール・シリーズの10が良かった」と彼女が言うので、「純情ポール」が味わえるエピソードを、もう一つ。

もう何がどういういきさつだったのか、すっかり忘却の彼方なのだが、私が家族の話をしていて、ポールに「ウチの妹はハイジーンクイーンなんだ(きれい好きの女王)で、小さい頃はタオルとかは別なのはもちろん、同じクシを使ったらすごく怒られた。おかげでウチの姪っこはきれい好きなのはいいんだけど、病的に手をあらいたがる」という話をチラッとしたことがあった。

そしたらそれをポールは異様によく覚えていて、ある日二人で渋谷の代々木公園を散歩していたとき、私が何かの話をした時、また何かポールを心配させることを言ったのだろう、「お前はどうしてそんなに俺を心配させることばかり言うんだっっ!」と言って、ポールは怒りはじめた。そして「例えば姪が手を病的にあらうとかなんとか、そういう話を聞くと俺はすっごく心配なるんだっっ」とポールは続けた。それを聞いて私はお腹の中で爆笑してしまった。

だって、その怒られた時点と、姪ッコの話をしたのは、はっきり言って、2、3日間があいていたと思うんだよね。まぁ、人のつまらない話をよく覚えているなーと思って「そんなのたいしたことないわよ。そんな深刻じゃないもの」とか、私が言ったら、ポールのお怒りの火に油をそそいじゃったみたい。ますますプリプリ怒っていたよ。っていうか、そんなに深刻に取るかね、普通。私は「はい、すみません」と怒られながら、心の中で可笑しくってしかたなかった。

こういう仕事をしていると、ミュージシャンの連中がこぞってチヤホヤしてくれる。でもそれは私がこういう仕事をしているからで、そんなのはこの世界でよくあるゲームだと割り切ってみている部分はある。もちろんゲームとして見た上で、それぞれのミュージシャンと出会えたことは宝物みたいに思っているんだけど。結局私のことを本当に理解して、心配してくれたりするのはポールとブーくらいなんだわ。うふふ。ポールとブーは、道で出会っても、きっと親友になってたよ、きっと。と、まぁ、そのくらいポールとブーのことは身近に感じている。

いつだったか二人でご飯を食べていたら、ポールは言った。「いい加減、結婚しないと、歳とってから寂しいぞ」。なので私は言った。「結婚してたって寂しい時はあるもん、そんなの同じだよ」そしたらポールは「そりゃそうだ」と言って黙ってしまった。うふふ、ごめんね。ポール。心配して言ってくれたのよね。

と、まぁ、こういう、後から思い出してニヤニヤしてしまうようなエピソードは山ほどある。ポールってホント優しいんだわ。でもすぐ怒るからみんなに誤解されちゃうんだよね。

ところで今日こんなDMが来た! 面白いので画像をひろってここに載せちゃう。そうか、こういう理由でみんな結婚するのね(爆) というかこのコピーライターの人、上手じゃないよね。結婚する人は、もっと真剣な理由で踏み切っていると思うがなー。今の時代にあわないだろ。なんかリアルじゃない。

それにしても、こういうDMの添付画像ってこういう風に分割になっているんだね……うまくブログに載せられるかしら?