映画「ローマ法王の休日」

あまりウチの音楽とも関係なく、ケルトでもアイルランドでも北欧でもないのに、配給会社の宣伝に踊らされて観たくなり、このクソ忙しいのに観に行ったよ「ローマ法王の休日」

「ローマの休日」は悲恋ものとして取り扱われることが多いのだが、私はあれは王女様が自我に目覚め成長していく物語だと思う。確かにあんまりの悲恋ぶりに同情はするが、よくTV放映の時はカットされてしまう、あの戻ってきた時に召使いたちにベットルームで毅然と振る舞いミルクを断るシーンなどは本当に重要だ。最後に「どの国も…」とこたえるのではなく「ローマです」ときっぱり断言するのも、とっても素敵だ。(何の事を言っているか分からない人は、ちゃんとDVDで「ローマの休日」をみませう)

なので、この映画もそういうオチだと思っていた。これから観る人もいると思うのでエンディングについては詳しく書かないが(でもネットで映画の感想をググってみたら結構出て来たけどね)、正直最初から途中までは楽しく観させていただいただけに最後のオチにがっかりさせられる映画だったと言えるだろう。法王様が俳優になりたかった夢を思い出すところとか、町の人とのからみも悪くはなく、それだけに最後に脚本家が面倒くさくなりこういうオチにしたのか、とさえ思う。

それにしても、こんな映画なのにすごく楽しそうに散らしや宣伝活動をしてしまう、この配給会社さんはプロだなと思った(褒めているんですよ)。でも今思えば、この映画、週刊文春でも最悪な評価受けてたよね。これからは配給会社ではなく、文春の映画評を信じることにしよう。

唯一好感が持てたのは主演俳優さんの豊かな表情。周辺ジイさんたちも可愛らしく、ジジイ萌えする人にはうってつけの映画。

と、まぁ、わざわざ書くほどの感想でもないと思ったけど、映画のこと書くとブログのアクセス数が伸びるんですよね… 毎日読んでくれている人、すみません(笑)



あ、1コだけあった。アイルランドねた。アイルランドには超有名な「Father Ted」というコメディがあるが、あれでも牧師はイノセントでピュアなものとして描かれている。それをちょっと思い出した。ま、テッドやドゥーグルの方が100万倍面白いけどね。