ジョン・スミス、再来日… うれしすぎる 5

写真はクリス・シーリ(元ニッケル・クリーク、パンチ・ブラザーズ)とジョン・スミス。アイルランドのゴールウェイの協会を改装した感じの場所で行われたコンサートにて。このコンサート良かったなぁ。ホントに良かった。

ジョン、ジョン、ジョン! 大好きなジョンが帰ってくる。というわけで、前回の来日の思い出話なども交えつつ。

まずはこのラジオを聞いてください。
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これちょうど前回の来日直前に出演したラジオ(from LONDON)だったんだよね。最後の方で「これから日本に行くんだ、すごくエキサイティングだ」とか言っている。インタビュー部分ではBBCのおばちゃんDJに押され気味のジョンですが、生演奏がホントにホントに素晴らしいんで、私はジョンの来日を楽しみにしながら英語の練習も兼ねて何度も何度も、この番組を聴いていた。

とにかくホントにいいんだ、生演奏が! 皆さんも騙されたと思って、絶対に絶対に絶対に聞いてほしい。音楽は、まずアルバム「マップ・オア・ダイレクション」の1曲目「Invisible Boy」の生演奏から。4:51くらい。ジョンのティーンエイジャー時代の臨死体験を歌にしたもの。「僕は友達に見守られながら死ぬのだと思った」と始まるこの歌だが、とにかく歌がいい。ギターもシンプルなんだけど、完璧でしょ? 無駄な物がなにもない。私は、ジョンの歌の、息の抜き方とか、そういうのが好きだ。細かいテクニック…と言ってしまっていいのかな… とにかくそれがすごく素敵だと思う。セカンドバースの歌い方もいいが、最後のバースも、ホントにいい。

そして13:30あたりから、カバーの「Not Over Yet」。先日もここで紹介したけど、ジョン、ホントにいい。このカバーヴァージョン最高なんだよ! 切ない気持ちが出ていて、このスピードで歌うことで歌詞が前に出ている。失恋の切ない気持ちが伝わる。マンドーラもいいでしょ? 

それから圧巻は…時間がない人はここだけでも絶対に絶対に絶対に聞いてほしいのだけど「Another Country」20:15くらいから。

「Another Country」は「マップ・オア・ダイレクション」に収録されているのだけど、どんどん変化していって歌うたびに違うヴァージョンになってしまう不思議な曲だ。日本で歌ったのも良かったけど、このラジオでの、このヴァージョンは本当に本当に素晴らしいと思う。すごくスローに始まって、スリーフィンガーで盛り上がっていく。まるでハイウェイを走る車の中から飛ぶ景色を眺めているみたいに。そしてさっきの「Invisible Boy」みたいにファースト、セカンド、サードと歌が展開するにつれ、どんどんジョンの歌い方が変わって行く。そこがめちゃくちゃ魅力的なんだよね。歌の良さを説明するのに、語彙が少ないから難しいのだけど、私は歌は息の抜き方が一番大事なように思う。ジョンはそれが、とにかく私にとってはすごく生理的にぴったりあうのだと思う。ジョンのそれは、とにかくすごく気持ちいいのだ。

それにしても旅心を誘うというか、なんていい歌なんだろ!! ホントにウチのアーティストはみんなすごいけど、ジョンはホントにすごいと思う。あとアルバム2枚くらいでメジャーになっちゃうんだろうね。間違いなくこの子はビックになるよ。私が保障するよ!!!

それにしてもジョン、DJのおばちゃんに「(日本へは)余分な鞄を持っていくのよ。あそこはこの地球上で、一番他の星に近い場所だから」とか言われてるし(笑)。ジョンの不器用っぷり、インタビュー下手っぷりは日本に来て暴露されるのであった(詳しくは次回)。

この映像、字幕つけるの大変だったなぁ…