カウリスマキ、万歳!

やっぱり失恋の寂しさから抜け出るには新しい恋を見つけるしかないように、ツアーが終わった寂しさは、また次のツアーに頑張るしかない。

というわけで今日はほぼ睡眠時間2時間という体制で、重要ミーティングが山盛り! 

特に1本、またもや私の妄想暴走が始まってしまい、それを、もう一気に企画として成り立たせるため、重要な一歩が踏み出せた感じ…と、何の事を言っているか分からないでしょうが、いや〜ホントすごい充実な1日でした。

私はこの仕事が本当に大好き。そして私にインスピレーションをくれるアーティストと彼等の音楽が大好き。あぁ、何とか、何とか、何とかうまく行きますように!! っていうか、きっとうまく行くような気がしてきた。とにかく頑張ってプレゼンしてきた。頑張ろう。気持ちを切り替えて。

当分ジョンのCDも、リサのCDも封印だす(笑)。でもジョー・ヘンリー&リサ・ハニガンのツアーすごく評判が良くって、FBもウォールもリサだらけじゃ。辛い…あまりにも辛い。早く忘れて前に行かないと!

そして最後は渋谷でミーティングが7時ごろ終わったので、ご飯をガツンと食べてからカウリスマキのレイトショーを観に行ってきました。このほぼ徹夜状態の中、食べてすぐのカウリスマキ。はっきり言って「寝なさい」と言っているようなもんだ…と思ったら!! いや、めっちゃ良かった。全然寝なかったよ。私、これが一番好きかも。「マッチ工場の少女」

実は今日最後のミーティングで、先に見た、ということがあるN山さんが「私、これが最初にみたカウリスマキで、えーーーっっっ、何ーっっ、これで終わり?みたいに思った」「なんというか行き場がないというか…」って言うのを聞いて、やっぱり挫折せず今日みてしまおうと思い、ヘロヘロになりながらもユーロスペースに行ったわけです。

そして…映画がはじまったら、もうノリノリでした。まず始まって、最初に思ったのが「なんだ、またこの女優さん?」って事。いつもの彼女が出て来てマッチ工場で働く様子が描かれているわけですが、少女と呼ぶには歳取りすぎてるだろ! おい!

それにしても、なんというか、不幸のどん底みたいな生活の彼女。でもカウリスマキ。絶対に人の同情をよせつけない。感情移入を許さない。そこがすごい! これだけの不幸を描きながら、彼女が可哀想だという気持ちにはあまりなれないのがすごい。これが人間のむごいところだし、すごいところだと思うわけです。とにかく、なんかふてぶてしい彼女。そして、今、思い出すと、あのトマトののった食パンの美味しくなさそうだったこと!(爆) そういう細部がいちいち後からクる映画!

実は事情があって、今、カウリスマキの映画を1本選ばないといけないのですが(詳細は、また発表できる日が来るまでお待ちください)、私はこの「マッチ工場〜」が相当好きかなーと思った。そのくらい観客を突き放した感じがものすごい心地いい。

ただ好き嫌いは強烈に分かれる映画だと思います。私は絶賛! 内容については映画のタイトルをブログ検索してみると、参考になる個人ブログがたくさん出てきますよ。