ドーナル・ラニーとパディ・グラッキン

“ギコギコ”ドニゴールスタイルの巨匠。アルタンのお兄さん。ボシーのオリジナル・フィドル奏者(レコーディングは残っておらず)。ストイックに音楽をピュアなものとして捕らえ続けるパディに妥協作は1つもない。まさにアイルランド音楽界の星一徹(by 松山晋也さん)、過去に出たアルバムはすべて自分名義でバンド形態での録音はなく、3枚あるデュオ作品は、どれも音楽の極みを極めた最高の作品。

一方ドーナル・ラニーは言うまでもなくアイルランド音楽のすべてを牽引するスーパーエンジン。彼がブズーキを弾くとすべてがかっこ良く、エンジンのギアがトップに入る。ケイト・ブッシュ、シネイド・オコナー、U2他、多くのポップス系のアーティストとの交流も深く、ボシーだってプランクシティだって、ドーナルがいなけりゃ成り立たなかった。

かっこいいな〜この演奏!(下のクリップ参照) こういう編成のデュオって寝ぼけたやつが多い。単にメロディ+伴奏みたいな…。そうじゃないんだよ。プレイヤーの人にぜひ見てほしいね。すべての音楽を演奏する人たちに。

そんな二人のコンサート。ドーナルは何度も一緒に仕事してるからいろいろ知っているし、マットさんいわくパディさんはめっちゃステキな人だそうで、ホントに来日が楽しみだなぁ〜と思っているところ。チケットかなり売れています。20日の武蔵野公演はとっくに会員さんでソールドアウト。19日も残り少なし。お早めに! 公演の詳細はこちら