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2012年9月30日日曜日

もうすぐ上陸、リサ・ハニガン! 2


「カレッジに行って最初の日にダミアンに会ったわ。最初に新入生歓迎ウィークに」「パブで言葉を交わした。彼については何も知らなかったんだけど、そのうちに“この歌を歌う女性シンガーが必要なんだ”と呼ばれてCelbridgeにある彼の家へ行った。どうやってレコーディングするのかもよく知らなかった。でもすっごく楽しくて、彼がどんどん歌のパートやギターを弾く場所を与えていってくれたの」

「最初の公演はダブリンのウィーランズだった。一緒に歌いはじめて1ケ月くらいのころだった。もう最高に緊張していた。私はデニムのスカートをはいていったんだけど、ベルトをしてそこに親指をいれてリラックスするふりをしていた。でも本当にすごく緊張した。まるで最初のデートみたいに」

そうこうしているうちに名作「O」の制作に突入し、リサはカレッジを中退することになる。

「カレッジは2年しか行かなかった。続けていくことはできなかった。アルバムの制作にすべてをついやし、それは2年かかった」

「ダミアンのことを一晩の成功ととらえる人は多いけど、そんなことはなかった。ちょうどタイミングよくフレイムスの前座をやることになって、あれが効果があったのだと思う。そのあとアメリカや他の国にもツアーし、世界的な成功となったのだけど、私はダミアンのバック歌手としていろんなものを目撃した。ツアー、テレビショー、フェスティバル、そして人々の注目。私はダミアンのバック歌手として見られていたし、実際そうだった」

「自分一人でやってみたいという気持ちはあったけど、まだ若かったし。私は自分をソングライターというよりシンガーとして自分を見ている。ギターもひけないしピアノも弾けないし、ソングライティングに関しては自信がなかった。私はどちらかというとシンガーだと思う。曲も書けるシンガー」

「ダミアンとツアーしているときにはじめて曲を書いた。最初のラインはいつも簡単に出てくる。でも、それをちゃんとまとめて歌にしたのは、結局ダミアンと分かれた後だった。2007年3月、6年のダミアンとのパートナーシップの解消とともに、曲をちゃんとまとめてバンドを作ろう、と思った」

「そして『Sea Sew』を自分のレーベルから発売した。こんな明るいアルバムになると持ってなかった人が多いみたいね(笑)ダミアンのバイブはいつも暗いものだったから。でもこのアルバムは幸せで元気のでるアルバムよ」

そしてリサは完全に注目のまとになる。「フロントにたつようになって、ダミアンがどんなプレッシャーの下にいたのかが理解できるようになった。前にたつようになったら自分の責任だもの。私は自分でマイクに向かってしゃべるということが出来なかったの。バンドに向かって“はい、誰かしゃべって〜”って最初は言ってた。最近になってやっと上手くしゃべれるようになったのよ」

リサの曲はアイルランドで大ヒットとなる。シングルはラジオでたくさんオンエアーされるようになり、ホットプレス誌の読者投票で1位を獲得。(このヘンは私もリアルタイムで覚えてますよー)2009年には英国のもっとも権威あるアワード、マーキュリーアワードにノミネート。とにかくものすごい成功となる。

「トランペットを使ったりする。変わった楽器を使うのが好きなのよね。シェイカーとか、ハーモニウムも。なんといっても私はギターが上手じゃない。ハーモニウムなら一つの手でなんとかなるでしょ。これがぴったりあっているの。これで私の人見知りが隠せるわ(笑)」

と、どこまでも謙虚なリサですが、その後、ジェイソン・ムラーズの北米ツアーのオープニングを担当。過酷なツアーでしたが、これが成功し2009年にアルバムはAOTにライセンスされることになります。

『Sea Sew』のアートワークはすべて彼女と彼女のお母さんの手縫いなのだそうです。可愛いですよね〜。



リサ・ハニガン&ジョー・ヘンリーのツアー,詳細はこちら! そしてバックでやってくるジョン・スミスの単独公演はこちら。リサも遊びに来てくれるかな〜?


もうすぐ初上陸、リサ・ハニガン!

さて全アイルランド音楽ファン注目の初上陸リサ・ハニガン。私も応援の意味をこめて…ちょっと古いインタビューが出て来たので、少しそこからご紹介します。

「子供の頃最初の音楽体験は母が好きだった、ジョニ・ミッチェル。マイケル・ジャクソンの『BAD』に夢中になってね。あれが私の最初のテープだった。よくすべての曲を通して友達と踊ったわ。『OFF THE WALL』も『THRILLER』も。でもマイケルみたいに踊れなかった。でもとにかく夢中だった」

「私の親友のお母さんがギターの先生だったから、少しクラシックギターをならった。まだ7、8歳だった。まったくもって今もそうなんだけど、私ってギターがへたくそで。リズム感がダメなのよね。歌にはちょっとしたリズム感があるかもしれない、それは、まぁ、許せるんだけど、私がギターを演奏すると他の人はみんな“ドラムをちゃんと聞いて”ってなっちゃう。でも、ギターは今でも弾くわね(笑)」

「そのうちにニルヴァーナとクリスティン・ハーシュが好きになった。ハーシュについてはR.E.Mのマイケル・スタイプとのデュエットには夢中になった。今でももっとも好きなレコードの1つ。ハーシュを見にテンプル・バーのミュージックセンターへ行ったわ。私は16歳とかで、自分一人で町へ行ったのはあの時が初めてだった。翌日、タワーで彼女はインストアをやったのだけど、私は列に並び、おそらくとっても馬鹿な質問を彼女にしたでしょうね」

「シンガーにはなりたかった。それは間違いない。実はいっときオペラ歌手になりたいなと思っていたこともあったの。オペラのアリア集を母が買ってきて、その影響なんだけど、マリア・カラスに夢中になって、彼女ばかり聞いていた時期があったわ。1、2年の間の話だけど」

「なんというかすべてをそこにかける、という事が魅力的に思われたのかもしれない。オペラ歌手というのは技術的なこと、自分の生活、すべてをそこに捧げる、ということ。でもある日突然“あら、何を馬鹿なこと考えているのかしら”と目がさめた(笑)」

「クラスの中で歌うのが好きな女の子たちのグループがあって、よくティーンエイジャーの歌のコンテストに応募したりしたわ。とにかくいつも歌いたかった。でもね、学校のミュージカルとかになると、配役が私にまわってこないのよ。壁に配役がはりだされると、だいたい大泣きしているのは私だった。本当に声がとってもとってもとーっても小さかったから。配役が与えられなかったのよね」

「ダミアン・ライスと出会って、マイクが与えられて、それからなのよ、歌えるようになったのは。そうして自信をつけていった」

うふふ。リサったら、そうとう天然かも? でも歌い方に、そういう感じが今でも出ていますよね。「もっと青いものを食べて。TVに近づいて見たらだめよ…」「どんなに楽しくても夜更かしはだめよ」おばあちゃんの小言みたいにしてはじまるこの曲。リサの低い声から高い声までの魅力が存分に出ていていい曲だと思う。リサのプロモーションビデオは素敵なものが多いですが、これもほんとにあったかいいい映像。本人の顔は出てこないけど。エンディングが素敵♥ ぜひ素敵な旅を。



リサ・ハニガン&ジョー・ヘンリーのツアー,詳細はこちら! 初日の横浜はソールドアウトしましたが、他はまだまだ絶賛発売中だそうです。私も横浜、東京公演は行きますよ〜。そしてバックでやってくるジョン・スミスの単独公演はこちら。リサも遊びに来てくれるかな〜?

2012年9月29日土曜日

もっとケルト!

ユキさんと食べたランチだよ〜ん
今日は昼間ユキさんとランチした。いや〜ユキさんと会うと頭が整理される。それにしても、それにしても、それにしても… 

日本は大丈夫かっっとホントに思うよ。私の少ない経験値から言うが、最近では時間を延ばしたり熟考や検討を重ねたところで、良い結果になることなど1つもない。

今は何事も時間との勝負だし、とにかく動く、とにかく行動する、とにかく決断する…それが正しいように思うのだが。動かないで文句言うやつは多いわー、みんな決断がスローだわー 

悪いけどきっと明日は今日より状況は悪くなるよ。これからはおそらく、ずっとそうだと思う。だから今、出来ることは、今やらないとダメだ。そうやって私は少なくとも自分の明日を作ってきたつもりだ。

まったく危機感のない連中が多いよなー。もっとも、のんびりしている人が多いから私なんぞが生き残れるのかもね。ま、がんばろ。人の仕事の批判は簡単。自分は自分で頑張らないとね。

そんなわけで午後は散らし巻き。10ケ所以上まわったぞー。効果があるのかは分からないが、とにかく行動するだに。ちらし巻きにいったお店で、この公演Facebookで見ましたよーと声をかけられる。嬉しいなー(笑) 

ところで今日鶴岡真弓先生のインタビューが載ったこんな本をゲットしました。「公研」という外務省や霞ヶ関などで読まれているらしい雑誌にのったインタビューです。そちらで鶴岡さんが語られている内容がすごく良いので少しご紹介したいと思います。

鶴岡先生の生い立ちから大学生のときの旅の話など、とっても興味深い。利根川の洪水で世界を想い、ジプシーになりたかった、という鶴岡先生。

「エグザイルの思想」「(好きな言葉)クエスト=quest(探求)」西の極みの「アイルランド」でケルト文化に出会い、ユーラシアの東の極み「日本」を探求したい、と言う先生の哲学は、今回のマーティンとデニスのツアーのコンセプトみたい!…と、すみません、自分の企画の方に無理矢理ひっぱりますが…(笑)


人間は生きて死ぬというのではなくて、正確に言うと刻々再生しています。生きて死ぬというのは直線で終わります。始まりと終わりがあるということですが、ケルトを初めとするユーラシアの民族は、循環的生命観を持っています。「生命は死をふくんで生まれてくる」のですから、私たちは死に向かって進んでいる。私たちは「衰える」という道を辿るしかありませんが、それでも再生はできる。

永遠の反転を繰り返すケルト文様というのは、科学者のようになぞを解くのではなく、なぞなぞのまま掌の上に大事に保つものであるといメッセージを放っています。

私がケルトの文様から学んだことは「成った」ものではなく「成りつつある」ものを見つけることが大事であるということ。この地上では「成ったもの」はまだ一つもないと思う。東京スカイツリーは完成しましたが、たくさんの人が訪れ、風雨に晒され、そして、これから良い意味で変化していくのだと思います。「成った」ものは宇宙にも自然にも1つとしてない…それが、初めも終わりもない永遠に反転するケルトの文様が私に教えてくれたことですね。

これからは「世界」と「日本」の文化の間に「ちがうもの」ではなく「共有しているもの」を探して行くことが大切です。

<以上、公研より転載>

うん、やはりとても興味深いですよね。マーティンとデニスの30分近い演奏ですが、鶴岡先生もおっしゃるケルトの考え方が、彼等の音楽に宿っていると、私は確信しています。



マーティン・ヘイズとデニス・カヒルの公演の詳細は、こちら! あと1ケ月でツアーですよー。

ちなみに多摩美では「ケルト文化と美術の魅力」ということで、連続公開講座もあるそうです。私も参加したいーーーが、なんと初回がマーティン&デニスの松江公演とがっつり重なっている!! でも行ける皆さんはぜひ。詳細はこちらです。

そして左の写真は、今日営業中にみつけた看板。こちらは「東の極み」の探求。思うにこういう、宗教以前の自然信仰的な考え方を追求したりすることが今の時代なのかな、とも思う。

2012年9月28日金曜日

ジョン・スミスのライヴにご来場の方にこんなCDをプレゼント!

さてこの夏、ウチのCDの在庫一掃しようとして、まるでできていないうちに秋になり、そろそろ連続ツアーの暮らしに突入しようとしている。まったく「片付ける」って難しいね。

ウチのCDは300タイトル近くリリースしたのだが、最近は追加注文が来る30タイトルほどを残して、基本的にすべて廃盤にした。そしてそれをHPオンリーで販売する体制を整えたかったのだが… やばいよねー、 全然進んでない。

で、先日も在庫を整理していたら、こんなCDが出て来た! アイルランドの名門音楽番組OTHER VOICES。ジョンも出たことあるんだけど、こういう感じの番組だ。ちなみにYou Tubeのでチャンネルもある。



かっこいいでしょ? 

他にもリサの「ムーン・リヴァー」もいいよね。

こんな映像も。ジョンとリサ。Tonight you belong to me、そして、Safe travels don't die…



そのOTHER VOICESの番組CDがたくさん出て来た。なので、これをご来場の皆さんにプレゼントしようと思います。

OTHER VOICES 収録の主なアーティスト:ジョシュ・リッター、マリア・ドイル・ケネディ、ダミアン・ライス、ローナン・オスノディ他、19曲

OTHER VOICES Vol 2 収録の主なアーティスト:ジェン・ヘイズ、グレン・ハンザード、ロドリゴ・イ・ガブリエラ、カーラ・ディロン、ルカ・ブルーム他、全19曲

すべて番組用オリジナル音源。内容は抜群ですよ〜

そしてジョンと同じイングランドの伝統歌手、ベラ・ハーディのCDも。足りなくなったら他のCDも動員しますが、いずれにしても何らかのCD3枚セットで差し上げられるように準備しますね! 在庫数に限りがあるので、当日券の人は申し訳ないけど、あまったら、ということで。前売りをゲットしている人には、間違いなくあげられるよう準備していきます。

ジョン・スミス来日公演詳細はここ。10/15 代官山「晴れたら空に豆まいて」にて。19:30より。4,000円でCD3枚、お土産についてる、ってすごくないかー(と自分で言う)

PS この方法で、なんとか在庫CDをさばいてしまいたい、という… 早くすっきりしたい!

2012年9月26日水曜日

頑張れば頑張るほど、心を折られる…ことについて

新幹線のお掃除隊の皆さんが素晴らしい。本が出るらしくて記事が出ているのか、そのことを朝ツイートしたら、たくさん皆さんからRTやFavをいただいた。ありがとうございます〜

それにしても私のツイートは音楽や仕事に関係ないことがRTされやすい…。実は私の人気ツイート1番は原発ネタのこれだ…1,175RTももらった…すごすぎる。1,000以上RTされると、さすがに数ヶ月後にまたこのツートが再び自分のもとに返ってきたり…みたいなことが起こるんだが…なんでコレかな…仕事のツイートも頑張ってやっているんだがな…

でもこの新幹線の話いいよね。しかもそのあと、このお掃除会社さんから直々にお礼のツイートいただいちゃって、ホントTwitterってすごいなぁ、ソーシャルメディアって素晴らしいなぁ、と思った次第。

TwitterのFavや、FBの「いいね」はネットにポジティブな風を気楽にふかせることが出来るという意味で、功績はとても大きい…とさとなおさんが著作で書いていたけど、ホントだと思う。だから私もなるべく日頃から「いいね」やFavをするように心がけている。それがツイートした人への励みになるから。

ほんの小さな幸せでも周りに拡散できるように… でもみんながみんなでこれをやれば、結構世の中明るくなるんじゃないかと思うが。

というのも、昨日とある某所取引先と話していて、興味深い話を聞いたからである。「一生懸命頑張れば頑張るほど、心を折られるんです」とその人は話していた。それが、ものすごく気になった。私も…それは実感としてある。音楽業界もコンサート業界もすごく厳しい。というか、そもそも物を売る、ということ自体が異常なまでに厳しくなっている。いくら頑張っても、いつまでたっても楽にならない。が、私はその人にとっさに言ったね。「私も大変だけど、心を折られるとか、そういうのはないですね」、と。

というのも、私にはアーティストがいるから…そりゃあ、チケットが予定より売れなかったりとか、がんばって雑誌にのせたのに反応ないとか、いっぱい悲しいことがあるけど、好きなアーティストが私が頑張っていると理解してくれている。そのあいだは大丈夫だと思う。だから多少のことではくじけない。そして数は少ないけど、熱心なお客さんがとりあえずは会場に足を運んでくれる。お客さんやアーティストを裏切っちゃいけないと思う、ホント。例えば家族がいるのってこういう感じなのかな、と思う。家族の信頼を裏切ることは絶対にしてはいけない。でも家族さえ理解してくれれば、いい、って。

かと思うと、今日は津田大介さんがこんなことをブログで書いていたり…。私はこの津田さんの記事前編後編も読んだけど、立派だと思った。すごい丁寧に取材していると思ったし環境庁の提供ということで、環境庁もすごいな、と思ったさ。はじめて瓦礫のこととかちゃんと理解できた気がした。その後、朝日の「プロテメウスの罠」も読んだけど、別にネガティブには取らなかったよ。津田さんについては、昨日くらいに届いたメルマガに載ってた「政府の原発ゼロ政策はなぜ骨抜きになったのか」もすごく良いので、ぜひ読んでみて。無料で公開されています。

なんかさー、そうやって頑張る人の心を折ることをしないでほしいよ、とマジで思う。こんなんだから、世の中が悪くなっていくんだよ。あー、もうー。そもそも日本は人口が多いから駄目なんだよな、と思ったりしてます、今日このごろ! もっとみんなでポジティブな空気を拡散すれば、もっと明るい世の中になるってのに… 

そしたらなんと今日はフリップサイドも倒産とかニュースでてるし…

それにしても業績悪化で業務をたたむって単純におつかれさまとか言ってられないよね。実際に某C社が倒産したときも、あちこち踏み倒されたって話を結構聞いた。やっぱり事業は「結婚するから辞めます!」とかいって、ニコニコ祝福されて辞めないとね(笑)。最後は大きなお礼パーティして、お世話になった人にみんな呼んじゃったりしてさー。業務悪化で…ってダメだよね。もっと早くジャッジしないと… とか、いってて、ウチも大丈夫かっっ! とりあえず来年前半までは持ちこたえられそうだけどなっ! 頑張らないとなー。

そうそう、もう一つ別の場所で、感銘をうけた言葉「フィンランド人はすでにある戦場で戦おうとせず、場所を変えて,自分たちのお城をつくっちゃうのが得意」…これって、ブルー・オーシャン/レッド・オーシャンの話だよね。そして「しっかり自分の価値観で戦う」という意味でもある。うん、いいよ、フィンランド人!

まぁ、いろいろ大変だが、今日は珍しく朝7時に起きて、8時からずっと仕事して、チラシを3種類も入稿して、そのあと打ち合わせに出かけ、用事もこなし、好きな焼肉店に開店と同時に入店し、混み始める前に帰宅、という非常に優秀な1日。良い常連たるもの、こうでないといけない。西日暮里エイジングビーフ。熟成されたお肉でしか出ない旨味〜っっっ。

帰宅したらまだ9時で、これから5時間は仕事だに。メールがバンバン入ってくるから夜が一番忙しい。実は11月に急遽某アーティストがプロモ来日することになった。ふぅー!!! では、消えマース。

2012年9月25日火曜日

「カレリアのうた」

松山晋也さんがフィンランドのクフモでおこなれた伝統音楽祭、Sommelo Ethno Music Festivalについてレポート。5ページ!! 全フィンランド音楽ファン、必読ですよ〜。私も行ってみたい、白夜のフィンランド。

先日の文化放送でもお話しされてましたが、ロシアにまで渡るカレリア文化をさぐる旅。すごいディープなフィンランドです。それにしてもカンテレ奏者って日本に200人いるのか…すごいな。

同じ号には五十嵐正さんのチーフタンズ、パディ・モローニインタビューもあり。チェキラっ!

悪魔の音楽



ブログにあげた「LIVE IN SEATTLE」の音源が、とにかくあたまの中から離れない。他のCDをかければ、そちらに耳は行くが、音が消えると、また頭の中から自然とマーティンのフィドルが流れ出す。やばいなー、これー(笑)

以前にも書いたけど、これは「悪魔の音楽」だ、と思う。よくマーティンの流麗な弓さばきぶりから「美しい」とか「綺麗な」とか形容されるんだけど、私はそういう説明がどうも解せない。この美しさは、美しいだけではない、危険な要素をたくさんはらんでいるのだ。

いつだったか松山晋也さんが、マーティンの音楽に対して「官能的な」と表現してくれたことがあるが、まさにそれだと思う。人間の本能的な部分をゆさぶる、そういう危険な音楽なんだと思う。実際マーティンの音楽が好きすぎて頭がおかしくなってしまった人がいるのを私は知っている。この危険な音楽が「呼ぶ」のかもしれないよね、そういう人たちの奥にある狂気を。まさに、これこそ悪魔の音楽なのだ。

光瀬龍の小説、萩尾望都さんの漫画で「百億の昼と千億の夜」という話がある。宗教をめぐる壮大なSFストーリーで、ここではキリストは悪役として登場する。仏教にいたっては、まるで原子力ムラの連中みたいにすごいチームワークで、人々に末世思想を植え付け、弥勒に従うように企てている、というユニークな物語だ。

そしてそこに阿修羅、プラトン、シッタータが登場し、「命」を受け、この悪者たちの悪巧みをあばくため戦うわけだが、その3人に使命を授けたのが自然信仰の悪魔、土着の神なのかもしれない、という設定なのだ。

すごいよね、つまり、これってケルト。これって日本の古い神道。人間が最初に持っていた自然信仰の事を言っているんだよね、きっと。まだ読んだことない人はぜひ。この小説/漫画、私と同様、思い入れが大きい人が多いらしく、タイトルでググると、いろんな人がいろんな感想を載せているのが分かる。

もっと言っちゃえば、これって、私が大好きな小説、遠藤周作の「沈黙」にもつながるんだけど、いわゆある宗教における神とはいったい何なのか、ということを問うている。もちろん西洋人でもなく、宗教とはまるで無縁に育った自分には分かる術もないのだけど、私は「沈黙」という小説の意味でいうなら、神は絶対に存在する、と思うのだ。あれはホントにパワフルな作品だ(今度Book Talkで取り上げようかな)。

つまり「神とは裁くものなのか?」「神とは罰するものなのか?」という疑問だ。そうじゃない。神は「すべてを許し」「すべてを受け止めるものなのだ」という答えだ。

いつだったかストックホルムでスウェーデンの文化みたいな博物館に行ったとき、スウェーデンの文化を何千年も前から系統立てて紹介する展示があった。最初の頃は、いわゆるルーン文字やヴァイキングの時代の自由で自然と融合した文化だったのに対して、部屋を移動してキリスト教上陸以降の文化が展示されている部屋に行ったら、なんだか威圧的で照明も暗く(笑)「すみません、悪いことしてません、私」みたいな気分にさせられた。

ヴァイキングの事も、キリスト教側の歴史から書かれているから、荒くれ男で暴力的で…というイメージがあるが、実際のヴァイキング社会は福祉のシステムなどがかなり充実した非常に民度が高い文化だったという説もある(というか、そうでもしないと寒くて生き残れなかったらしい)。アイルランドの場合は、たまたまキリスト教の上陸は土着信仰とうまく融合した。それがセント・パトリックでありブリジットなわけなのだけど(これはまた別の時に)、つまり今の西洋の歴史は、すべてはキリスト教側の視点から書かれているから、私たちには分からない事がたくさんある、という事なのだ。私も専門家ではないので、細かいことや難しいことは分からない。でも、それを想像するのが楽しいのだ。

ケルトの思想はすべてを受け止め、自然と融合し、ぐるぐると展開していく。そこには終わりもなければ始まりもない。

人間の想像力は、時間や場所を超えて、どこまでも飛んでいく。そして、マーティンとデニスの音楽が、遥か遠く、古代のアイルランドと、私たちの思いを共鳴させてくれるのだ。すごいね。



2012年9月23日日曜日

これが音楽だ。マーティンとデニスのすごい演奏。



昨日アップした音源、LIVE IN SEATTLEからのものだったのだが、実は上に貼付けたのが全貌。マーティンのコンサートはだいたいこんな感じに「大曲」で構成されている。今でこそ、だいたい前半4セット、後半2セットくらいだけど、私が経験した最高のものでは前半2セット、後半たった1セットなんてのもあった。つまり一気に長い20分とか40分とかのセットを演奏することになる。

上記音源も27分半に渡っている。そんなわけで今日はこの音源を取り上げて、マーティン・ヘイズとデニス・カヒルのすごさについて解説してみたいと思います。音楽は素人なんで適切でない表現があるかもしれませんが、まぁ、こんな気持ちで私は聴いてます、ってことで。

Port na bPucai
最初ホントに静かに静かにはじまる。典型的な二人の始まり方。

4:26〜 Kilnamona Barndance
ちょっとユニークな展開のバーンダンス。この音符の捉え方がマーティン。ユーモラスなボウイングに味があって、すっごく素敵。

6:30〜 Ship in Full Sail
と思ったら、割と典型的な演奏へとなだれ込む。このあたりはちょっと普通すぎるかなー。でもBメロのところとか、やっぱりマーティン。長いボウイングを要所に使って、すごくセクシーな演奏。このヘンまでホントにギターはミニマム。

08:38〜 Jer The rigger
ギターがひっぱりながら次の曲へ。軽快なボウイングが良い。軽い! ジーン・バトラーがソフトシューズでひらひらとダンスしている、そんな感じ。でもしだいにそのボウイングは力強くヘヴィになっていく。このへんと、最初の頃の音圧を比較すると面白い。You Tubeだと分からないと思うけど、ライブで聞くと、彼等の演奏の音のダイナミクスがすごいことが分かる。つまり小さい音はより小さく、大きい音はより大きく、ということなのだ。この振れ幅が録音になっちゃうとぺったりしちゃうんだよね…仕方のないことだけど。まぁ、こういうのはコンサートで経験するしかない。

11:23〜 The Old Blackthorn
このあたりからフィドルがぐいぐい引っ張る。ギターもまだまだ控えめ。

13:17〜  Exile of Erin
ギター来たっっ! こういう展開は実は彼等のセットの中では非常に珍しい事だけど、いいよね〜

15:06〜 Humours of Tula
そしてフィドルに入っていくところが、超かっこいいいいいいいい!!! 拍手があがったのはおそらくその前のデニスの演奏に対して。こういう聞き方は私非常に正しいと思う。音楽を聴きながら、べったりとのべつまくなしに手拍子をしたりするのは私は実は大嫌いだ。(日本のビックプロダクションのコンサート行くと観客は最初から最後まで手拍子してる…異様だと思う)こうやってジャズの音楽みたいに展開がある時に拍手や間の手で盛り上げるべき。これははっきり言ってちゃんと音楽を聴いていないと出来ないこと。時々Blue Noteとかいくとヘンなタイミングで拍手してるバカップルがいるが(すみません、単なるヒガミです)音楽を良く聴くべし。聴けばどこで拍手すべきかよくわかる。

で、ここでこのまま盛り上がるのかと思いきや!! まったく違う展開になっていくのだからすごいよね、この二人。16:30ごろのデニスのギターが本当に素晴らしい。このインテリジェンスはどうだ!! これが音楽の魂であり精神なんだよ。この曲を作った人も、きっとこんな気持ちだったに違いない、って、それを探る探求の旅なんだよね。ホントにすごい。

20:35〜 Fitzgerald's Hornpipe
ここでまた少しずつ軽快に展開していく。ホントこのボウイングが他と全然違うよね、マーティンは。デニスの「単音」バックアップも素晴らしい。このミニマムな感じがホントにこの二人はいい。ギターとフィドルではなく、まるでピアノの両手だと思う。本人たちもそう表現していた。デニスのギターはギターのそれではなく、どちらかというとピアノだ。そういやデニスがいつぞや楽屋でWaltz for Debbieを弾いてたな…あれは素敵だった。

21:20〜 Rakish Paddy
来た,来た、来た。そろそろかな、という感じでテンポアップしていく。これもマーティンのボウイングの特徴を活かしたアレンジになっている。が、ある意味派手なことは一切していない。そこがすごい。だんだんメロディが展開していくところも聞き所。すごいよな…ホント。

24:29〜 Finbarr Dwyer's Reel No.1
うーん、すごい。早いぞ。早くなってきた。このへんになるともう嵐だな。嵐,嵐、嵐。弓がはずむ、はずむ。すごい、すごい、すごい。

26:07〜 P Joe's Pecurious Pachelbel Special
そして最後の最後にすべてを持って行くのはパッヘルベルのカノンをめちゃくちゃ変形させたアクロバットな演奏。こりゃーーーすごい。このメロディに入っていくときにぱあぁっと視界が開けるような効果がある。しかし、これも全部をきいてこその展開なのだ。これが音楽なのだーーー。いや〜気持ちいーーーーー。

実は私は「LIVE IN SEATTLE」はあまり好きなアルバムではなく、その前の「THE LONESOME TOUCH」が圧倒的に好きだっただけに、もう狂ったようにしょっちゅう聴くのはあっちだったりするのだが、このライブ盤もいいなぁ!と久々に思った次第。

それにしても来日が楽しみ。次回は先きの本に書いてあった二人のツアー日記が面白いので、それを紹介したいと思います。

マーティン・ヘイズとデニス・カヒル。11/3より全国ツアー。詳細はここ。申込フォームはここ

2012年9月22日土曜日

Master of Silence 静寂の巨匠…って感じ?

 ちょっといろいろあってネットではなかなか出てこない来年来日の某巨匠のバイオグラフィーを書くにあたり、資料としてアイルランド音楽関係の本を読みあさっていますが、そのうちの1冊がこれ。ずいぶん前に手にいれたやつ。手に入れた経緯とか、まったく不明だけど、時々調べることがあると出してくる本。
トラッドのミュージシャンはそれほど取り上げられてないのだけど、そこにマーティン&デニスがフィーチャーされてる。こんな写真も。


 タイトルがいいでしょ。













まぁ、なぜアルタンとマーティン&デニスかというと、この本かなりパーソナルな書き方をしている本で、おそらく筆者はあまり伝統音楽には精通しておらず(この本の中心はヴァンとかロリー・ギャラハーとかそっち方面)、ただ当時グリーンリネットというアメリカのレコード会社がパートで雇っていたパブリシストのエイミーと仲が良かったから、というのが理由っぽい。エイミーは現在でもマーティンのヨーロッパのマネージャーをしているが、今ではみんな彼女を離れ他のバンドはもう一切手がけていないと思う。年齢も結構上だと思うし、まぁ、もうマネージャーやとってうんぬんという時代ではないのだろうな。その彼女が当時力をいれていたのがアルタンでありマーティンだったわけ。ちなみにアルタンの方はフランキー・ケネディがなくなるあたりが中心で、このへんの話も興味深い。そっちの方もいずれアルタンがまた来日するときにでもご紹介できたらと思う。

マーティンの話はちょうどマーティンが2枚のアルバムをリリースし、その後「The Lonesome Touch」をリリースするあたりに渡っている。

「アイルランド音楽がまだ行き着いていないところを目指しているんだ」とマーティン。「デニスの代わりのギタリストは絶対に見つからない」と。

マーティンとデニスはシカゴで80年代の中頃であったのだという。ちょうど二人は道を隔ててあまり遠くない位置に住んでいた。時々パブで出会いはしたが、実際に一緒にやってみようということになったとき住所を交換し、はじめて「こんなに近所だったんだ」と気づいたのだという。マーティンは最初アメリカに渡った時、あまり強い意志はなかったそう。「食べて行くために仕事をしなくちゃいけないんだけど、音楽でプロになろうとは思わなかった。ただ演奏を続けるに充分な時間が得られる仕事がいいな、とは思っていた。だから実際ビジネススクールで勉強もしたりしたんだよ。でもあんまり仕事がうまくいかなくなったとき、音楽でお金を得ようと思いついたんだ。そして偶然にもプロフェッショナルな音楽家になってしまった」

アメリカでウェデイングやイベント、アイリッシュパブなどで営業演奏をしながら、デニスと出会ったマーティンはデニスを含む数人のメンバーと一緒にミッドナイトコートというバンドを始めた。マーティンいわくそれは「ムーヴィングハーツみたいなんだけど、すごくロックですごいエネルギー、すごいスピードで、unapologetic…弁解なしの徹底的なアイリッシュミュージック…もしこれをアイリッシュミュージックと呼んで良いならば、だ(笑)」「曲はアイルランドの伝統音楽だったけど、マハビシュヌ・オーケストラみたいなジャズロックを目指していた」

うーん、どんなだったか聞きたいですね。マーティンいわく「ホントにうるさい」らしいのですが、あの二人の音楽センスならそれほど悪くないものだったんじゃないかと想像するわけです。

レパートリーにもっとメインストリームなものを入れろというプレッシャーに耐えかねて1991年にこのバンドは解散。おそらく活動が営業中心だったんでしょうね… そこでマーティンは自分のファーストアルバムの制作に取りかかる。

「もうホントにバンドで疲れてたから、ゆったり演奏する必要があったんだよ。ミッドナイトコートでの経験は、僕の耳を開かせてくれたし、もっと客観的に音楽に向かいあえるように導いてくれたと思う。だから実際の影響は(ミッドナイトコートを聞いても)分からないだろうけど、ああいうバンドを経験したという事は僕が伝統音楽を演奏する上で非常に影響が大きい」

実際マーティンはこのファーストが結構売れたことにびっくりしたという。彼の演奏はすごくゆったりと優しく、なんのギミックもなく、商業主義とはかけ離れていた。デニスはこの最初のマーティンのソロ2枚には参加していないものの、ライブ活動ではマーティンと行動をともにしていた。

マーティンのフィドルは歴代のアイルランドの巨匠プレイヤーたちの他にも、同時代のフランキー・ギャヴィン(デ・ダナン)と一緒で、ステファン・グラッペリの影響が大きい。

「僕は(彼等の演奏の中に)これだというスタイルや定義を見つけることはできなかったが、そこには間違いなくオーラと表現があり、それが僕を魅了し続けたんだ。僕はその音楽の中にある発展と展開に興味がある。それらは触れることのできないフィーリングだ。その音楽の中にある気持ちと魂ということだ。彼等のイントネーション、音色やテクニックは素晴らしいものではないかもしれないが、そういった気持ちや魂を持ち込もうと。消費して消してしまってはいけない、ということだ。

たぶん僕とデニスがコンサートで演奏する音楽は、音符の数にすると他の人の公演に追いつくのに5回分演奏しないといけないと思うよ。でも最終的には魂と精神の問題なんだ。僕らは決して何か新しいことをしているわけではない。単に音楽を自由にさせてやる、それだけだ」

当時からいい事言ってますね、マーティン。

すっげーーーライブ音源。珍しくデニスのギターからはじまってますが、圧巻。アンコールかなんかかな。最後は例のパッヘルベル。ホント早く来ないかね。あと1ケ月ちょっと。公演の詳細はここ。申込フォームはここ。よろしくお願いいたします〜



*ちなみにこれ、よく聴いたらLIVE IN SEATTLEの音源ですね。27分ヴァージョンはここ。

スコットランド/フィンランドな1日

今日はラウーのエイダンより「オレの友達が東京行くから会ってやってよ」と言われ、スコッティッシュ・ミュージシャンのJohn Somervilleというアコ奏者とランチに行った。Treachers' Orchestraは知っている人もきっといるよね。スコットランドの大所帯バンド。バンジョーのイーモンだっけ…を中心としたグループで結構、音もかっこいい。私も何度かパフォーマンスを生で観たことがある。



正直、ちょっとここのところやること山積で忙しかったから、単なる友達ってだけでランチに出るのは余り乗り気がしなかったけど、まぁ、ラウーとかフルックとかいろいろやってる中で、友達が日本に来たら、彼等の代わりにランチくらいご馳走せんとあかんだろ、と言うことで……この商売ってホント面倒だし、こうやって経費が出て行く。でも会ってみたらいい人だったし、何より共通の知り合いの話をするのが楽しく、意外に盛り上がった。ジョンは、今、こういう公演で日本に来ているのだそうだ。全然知らなかった。ここに詳細。フィドルの大竹奏さんのリサイタルの海外からのゲストなのだという。あのパイプの山根さんも出演すると言うじゃないですか! ほぉ〜

それにしても笑えたのは、今日はそのあとフィンランド映画祭の予定だったから、真っ赤なアングリーバードのTシャツを着てランチに行った事。これって、エイダンが一番イヤがる服装だ。「ヨーコは元気だった?」とエイダンがジョンに聞いてきたら「ヨウコはアングリーバードのTシャツを着てあらわれたと言え、奴は怒るから」と言ったら、ジョンは爆笑していた。だいたいエイダンは服装について気を配り過ぎる。クリス・スタウトやハラール・ハウゴーもそうだけど、男の人で必要以上に服に気を使うのはフィドル奏者に多いな。

ま、何はともあれラウーとの出会いのきっかけを聞かれ、いつもの「BBCアワードを取るより私が日本に呼んだ方が早かった」の自慢話もまことに気分が良く、これまたエイダンが「ヨーコが連れっていってくれたあそこが良かった、ここが良かった」というのをジョンに吹聴した事もあって、仕方がないので仕事は忙しかったが、フィンランド映画祭のあと、ラウー御用達のトラム&トレンチバーにまで連れていった。もう夜の9:30だったが、終電まで飲んだよ。ここでもヴェーセンとか、マーティン&デニスとか名前を出すたびに尊敬のまなざしがジョンから向けられるので、私は嬉しかった。それにしても私は自分で言うのも何だけど、自分の仕事をとても愛している(笑) 

今日、ikedahayatoのブログにもあったが、普通仕事は「やりたいこと」「やれること」「やること」のバランスで出来ている。それがぴったり一致するのは野球選手ぐらいらしい。でも自慢しちゃうけど、私もそれがかなり一致している。そりゃーもちろんもう少し儲からないと生活が辛いとかあるけど、本当に信頼を寄せてくれるアーティストとチケットを買ってくれるお客さんに恵まれ、ホントに感謝、感謝である。そりゃーたいへんなこともたくさんあるけど、すべて自分で決めたことだから、イヤなことは1つもない。もちろん決断をくだすときはいつもドキドキだし、ほんとうに仕事がきついときもある。でも、ホントがんばるべー。それこそ実際今、「やりたいこと」「やれること」があるのに、「やること」が山積しているってなもんで…… ほんとやばいよね。頑張らないと。

か思うと、昨日FBで見つけた言葉。ダン・ケネディの普遍の真実「すべての成功の達成は、決断からはじまる。ぱっとしない人生のほとんどは、決断を決定的に欠いている」という言葉にうなづきまくり。そりゃーウチは誰にでも分かるようなヒットはないさ。それに外から見たら明らかな失敗だったり、自分では失敗と気づいてない失敗ももしかしたらあるのかもしれない。でも自分で決断することからは絶対に逃げないできた。毎日決断の連続である。だからやっぱり自分の人生、エキサイティングだな、と思った。うん、いいよ、いいよ。

ジョンとのランチの後はフィンランド映画祭の続き。「星の見える家で」「オールモスト18」の2本を見て来た。2本とも派手さは無いが,地味によかったよ。どちらもおすすめの映画だ。だけど、もう映画祭は終わりおそらく日本語の字幕付きで見る機会はもう無い。

それにしても今年のフィンランド映画祭はプロモーションもうまく行っているように見えたし、すごく盛り上がっているように思えたが、お台場という場所もあったのだろうか、動員は例年に比べ実際のところどうだったんだろう、と思う。今だに映画の世界はビジネスモデルがどんな仕組みになっているのか、まったく理解できない。2,000円もしないチケットで場所代と映画の権利と運営費をペイできるのか、そしてかかわった人全員への労力にたいするペイがあるのか? 今回、実際に字幕にも私でも分かる明らかな誤植も多く、かなりの突貫仕事だったんじゃないのかと想像したりもした。もちろんこういう映画祭はスポンサーがある程度ついて、国もお金を出しているのは当然だ。だが、それにしても、と思う。その点、ウチなんか5,000円以上もするチケットを100枚とか200枚とか売っていたりするわけだから、ホント、今のこの厳しい時代に本当に有り難いよな…と思うわけである。

今日のジョンも言っていたが、今ほどお客さんのお財布を開けさせるのが難しい時代はない。ライブシーンが盛り上がっている、なんて誰が言ったんだろう。みんなどこも苦労の連続だ。若い年代はライブにも行かない。たまたま行っても、それがたいしたものじゃないと、「あぁこんなもんか」と思って、もう二度とライブに行かない。たまたま行ったライブがウチのヴェーセンやマーティン&デニスみたいなすごい公演になる可能性はとても少ない。だから今後ほんとに音楽ビジネスは厳しくなるだろう。

そして、そもそも音楽業界自体が、「一応盛り上がっているようにみせる」ことが仕事の第一前提であるので、みんななんとか表面だけはとりつくろっているが、実態はボロボロだと思う。事態は想像するより深刻で、「いったいこの人、何して食べてんだろう」って人がゾロゾロいる。このすべてがはがれて、実態があらわになったとき、生き残れるミュージシャンやスタッフがいったい何人いるのか? 本当に不安だらけだ。

かと思うと、先日行ったプランクトンさん主催の山中千尋さんの公演なんぞは、ホントにお客さんがたくさん入っていたし、CDもわんさか売れていた。先日のパディのプロモ来日といい、真面目に日々の努力を重ねている人たちを、ほら、ご覧!!という感じだ。

とにかく今日のところはバー・トレンチのロジェさんの作ってくれたシャンディガフ(ホントに他の店のと全然違う!!!)が絶品だったし、今、自分の目の前にある「やること」をこなしていくしかないのだ、と思った。

話は180度変わって、通訳の染谷和美さんの「動物超訳」シリーズが面白い。「友達」じゃない人でも読める設定になっているから、ぜひ皆さんも英語の勉強がてら、こちらへどうぞ。そして彼女のTwitter<犬を詠む>シリーズも良い。今日の一句。

この一歩、この一口を全力で、
明日を憂わず、昨日を悔いず

犬に教えられることは、なんて多いんだろう。人間はダメだな。もう犬に任せるしかないな!

というわけで、何はともあれこの日曜日。もしジョンも出演する奏さんの公演に行ける人は皆さん行ってみてください。渋谷の駅向こうに出来た新しい総合文化センターにて。私ものぞいてみようと思っています。

それにしても映画なんか見てるせいだよね……仕事が山積。もちろん映画もマーケティング、ミュージシャンにご馳走するなど、プロデューサーたるものすべてが仕事なのだが。明日うんとがんばらないと! でも字幕みながらフィンランド語聞いてたら、なんだかフィンランド語が理解できるような気持ちになった(爆)

2012年9月19日水曜日

やはり時代はケルト(的な考え方)を必要をとしている!

鶴岡先生のこんな記事を友達に教えてもらった。いいよね,鶴岡先生。「私たちは、時代の旅の仲間。窮しても一人じゃない」

インタビュー前にメモを取り出して「まずはお伝えしたいことを聞いてください」と言ったという先生。すごいね! それだけ伝えたい事があるんだよ。とにかくよいので絶対に絶対に読んでみてください。ここです、ここ

「今日も朝が来て、私たちはいつもと同じように仕事を続けています。するとこの暮らしに保険があるような気がしてくる。でも人類史で見れば現代人のように永らう命は奇跡的なことです。人類は何万年も死と隣り合わせで生きてきた。しかしどんなに追い詰められても、命の流れを止めずに生き抜いた。極まっ た時こそが、チャンス。私たちもそのパワフルな人類史をゆく途上の一人なのだということに、まず気づいて欲しい」

ある意味、日常というのは怖い。日常が普通に続いていると、みんな今日も来た明日がまた来るもんだと思っている。少なくともそういう前提のもとに毎日を生きている。でも大きく歴史を眺めてみれば、大きな地震もあるわけだし、富士山が噴火とかもあるのかもしれない。でも人は共に命をつないできた。ケルトのからみあい永遠に続く文様。そこには人はつながっているんだよという実感がある。そうして時間もつながっているんだよ、と。これがケルトの考え方なんです。自然と共鳴しあっっている、それがケルト。時間とか場所とか関係ない。みんな影響しあっている。だから私たちは一人じゃない、これは大きな大きな流れの中の一部なんだ、と。自殺とか多くて辛い時代だ。いじめもなかなかなくならない。そして長い時間の途中では隣の国と険悪になることもあるかもしれない。でも今やどの国だって、まったく孤立の時代に戻ることは難しい。すべてが影響しあい、共鳴しあい、そうしてなりたっている、というのがケルトの世界観なのだ。

そして鶴岡さんはこんな風にアドバイスしています。

「みんな同じように苦しい。ならば不成功も成功も、自分一人のことではなく、何事も分かち合うこと。共有、共感を喜びとできる生き方が今こそカギとなると思います」

こんな映像みつけちゃった。珍しくマーティン・ヘイズとジョン・ドイル。さすがジョン。マーティンとやっても自分のスタイルを崩す事なく、行くよ、行くよ、アグレッシブにベースチェンジ(笑) あっちへこっちへコードが飛ぶ、飛ぶ〜(笑) マーティンもすごいねー。この二人だと戦闘度が増すというか。マーティンも全然遠慮してない(笑)



そんなわけで「ケルト×和」というテーマのもとマーティン・ヘイズとデニス・カヒルの公演まで、あと2ケ月を切った。東京公演は指定ですから、みなさん良いお席はお早めに。二人のバイオグラフィーはここ。ツアーの詳細はここ。申込フォームへの直接ジャンプしたい方はこちらへ直接どうぞ。

鶴岡先生のおすすめ著作…





ベランダ菜園,絶賛盛り上がり中?!

 スイカ、無造作にまいたら芽が出て来て、花が咲いて、手探りで受粉してみたら実がなった(ような気がする!)
 小さいけど、これ実だよね? 実? どのくらいで食べられるようになるんだろ。ツアーがはじまる前に食べれるといいなぁ。(で、今、ぐぐったら35日で収穫、とある。あと3週間くらい??)
こっちはもう記憶がはっきりしないのだが、友達が「トマトとか割と簡単にはえてくるよ」と言ってたので真似してまいたものだと思うのだ。プチトマト。真ん中のニュルニュルを洗ってとって種だけにしてまいたら、ホントに出て来た。うぶ毛がはえていて、とっても可愛い。

…が、またツアーがはじまってしまうので、ちょっと心配でもある。10月中に収穫できるんだろうか…


と、たまにはこういう投稿をして人間らしいことをしていることをアピールしなくちゃ。いつも仕事ばかりしていて、焼肉食べて、お酒飲んでいると思われたらイヤだもんね。私はお酒は実はあんまり飲めません。飲めるイメージあるみたいだけどね。

で、この前タッド五十嵐に「歯医者に歯周病になるって怒られた」と言ったら、「ちゃんと歯を磨いて寝てんの? いつも寝る直前まで仕事してバタンキューじゃないの?」とか言われた。ちゃんと生活してるよー、私はー、だから健康だし、あんまり風邪ひかないでしょ(ぷんぷん)…朝起きると、まずやるのはベランダにある小さな庭の手入れ。毎日水やりが必要な「ほおづき」とかまだあるからね… というアピールでした。はい、次の投稿、続けて書きます。

2012年9月18日火曜日

そうだ、ヒロシについて行けばいいんだった。MY LIFE IS MY MESSAGE

今日は久々に山口洋HEAT WAVEのライブに行ってきた。MY LIFE IS MY MESSAGE@ DUO Music Exchange。

山口洋とかいって、山口さんと呼ぶと怒るんだよ。「ヒロシと呼べ」ってなるから。だからヒロシと呼んでる。で、文章に書くときは外人が呼んでいるみたいにカタカナにしている(笑) そして毎回ファンの人にここを読まれた時に怒られるんじゃないか、と同じ言い訳を書いている。

それにしてもかっこよかった。ヒロシ。泣けたよ。久々にライブで号泣した。ヒロシは「何も変わらないのが悔しいね、でもありがとう」って言ってた。「そんなことないよー」って会場からも声が飛んでたね。

ヒロシのライブに行くこと自体も久しぶりじゃないか? 3月のポールに遊びに来てもらって、そこで歌ってもらったんだ。でもって、すぐお礼がてらヒロシのライブに行きたかったのだけど、ヒロシの歌を聞くとポールのことを思い出して辛いから、ずっと行けないでいた。このようにツアーのあとはいつもブロークン・ハートなのだ、私は、いつも。

そもそもその前にヒロシのライブをちゃんとみたのはいつだったけか。あまりに古くて思いだせないかも。なんか番組の公録とかだったかもしれない。そんな不義理なわたくしです…

矢井田瞳さんも良かった。実はこちらもひどいことに矢井田さんをライヴで拝見するの、はじめてだった。矢井田さんはウチのCD2枚にコメントを寄せてくれたことがある。1枚はシャロン・シャノンの「チューンズ」そしてもう1枚はブー・ヒュワディーンの「ハーモノグラフ」だ。シャロンはレコーディングに参加したことがきっかけで、ブーの方はブーの「Bell book and candle」を彼女がカバーして、それがきっかけでお願いしたんだよね。そういや、あの曲は矢井田さんがカバーしてくれたおかげで日本のカラオケにも入っている。エディとカラオケに行ったときにこの曲を選んであげたらエディは出て来たクレジットに「作曲:マーク・ヒュワディーンですって!!!(ブーの本名)」と驚愕しながらもカラオケを英語で歌ってくれたよ…Bell book and candle…(笑) それはさておき、矢井田さんはコメント依頼にもいつも快く応じてくれて、矢井田さんの事務所の方から転送していただいたメールには「ヤイコです! ご指名ありがとうございます」って元気に書いてあったのが印象的だった。今日もホントすごくよく延びる声で、シンガーだなーって思った。すごく良かったよ。どこまでも遠くに行けそうになったよ。

なんかね、いろいろ考えたね。音楽はすごいなーとか、そういう事。ほんとに素晴らしかった。でも私なんかよりも、ヒロシはもっともっと考えていると思う。うんと悩んだりしてんだろうな、って思う。

でも今日のライブに行って私はなんだかクリアになったよ。そうだ、ヒロシについていけばいいんだった、ってね。悩むことなんかなかったって。

何度も何度も聴いたな…この1年半。



最後の「雨の後,道は輝く」も良かった。

こうして静かに世界を見つめ
迷わずに夜をやり過ごす
心に吹く風 すべて混じり会うところ
友達よ、俺はそこにいる

そうだ、ヒロシはいつもそこにいる。そして歌っているのだ。ありがとう、ヒロシ。ヒロシの「LIVE FOR SOMA CITY」はここで購入できます。

というわけで!!! 私も元気を出そう!!!!

実は今日ヒロシのライブに行ったのも、ポールのリハビリ期間が終わったからなのだ。そうです、ポール・ブレイディ来年の来日が正式に決まりました。3月です。もうメソメソなんかしてられない。11月頭には発表予定。マーティン・ヘイズとデニス・カヒルのツアーでチラシ巻きすることが目標! だからもう会場はとっくに押さえているけど、あとはテキストをまとめてデザイナーに素材を渡さないと! ホームページも新しい写真で全面リニューアル予定。お楽しみに。

2012年9月16日日曜日

フィンランド映画祭「サイレンス」観てきました〜

最初は行くつもりがなかったのだけど、ついつい先日の大使館の記者会見を見てムクムクと興味がわき、またシルック姉さんがティーチインの司会と通訳をやるというので応援の意味も兼ねて行ってきました、フィンランド映画祭。観た映画は「サイレンス」。

それにしても連休のお台場は人がすごくて、もうとっとと退散してきました。だいたいお台場行ったのは昔TLGがあった頃以来じゃないかしら。いや、違った。一度「くるり」の公演観に行ったな。あれはいつだったっけ。それにしてもお台場行くなら平日の静かな時に限る。フジテレビがでっちあげた街。実際どうなんだろうね。平日はゴーストで、週末の売り上げだけですべてが回っているのだろうか。ま、お台場とかいってカッコつけてるけど、ウチだってウォーターフロントだからね。足立区だけど(爆)

とにかくお台場は落ち着かなかったので、お腹がすいたので新橋にたちより、焼き鳥とビールで一人でiPad相手に乾杯。最近、一人で飲み屋に入れるようになったんだよ。46にして快挙。そしてとっとと帰宅して、今、仕事をやっつけている合間にこのブログを書いています。

それにしても映画良かった。いや〜ホントに良かった!!! ものすごく良かった。この映画こそ、いかにもフィンランドだと思った。寒い、暗い、静か…でもホントにホントに良かった。ぜひ皆さん観に行ってください。まだ明日の20:30〜 そして19日(水)15:00〜 21日(金)の20:30〜と3回見ることができます。すべてのスケジュールはここで確認できますよ。

物語は1944年の第2次世界大戦中のフィンランド。ロシアとの国境で死体を処理する仕事をしている兵士たち。ティーチインで知ったのだけど、これ、元になった本があって実際にあったストーリーをベースにしているのだそうです。それにしても日本みたいな島国と違って国境がべったり接近していた国と国の、地上戦を繰り返していた戦争の傷跡はすごい… 今でも夏になると森の中で戦争当時の遺体を探して捜査が続けられているそうなのですよ。

それにしてもいい映画だった! まず俳優陣が、最高にいい!! フィンランドの映画ってどうしてこうなんだろ。美男美女が出てくるわけじゃないんだけど、みんな説得力があるんだよね。だって北海道くらいしか人口いないんだよ。それなのにこれだけの俳優陣がそろうってのがすごい。演技派って言うのかなぁ…とにかくグイグイとストーリーの中に引き込まれていくわけです。監督がティーチインで話していた「目でエネルギーを送りあう」… つまり言葉で語らないところに、ものすごい説得力があるわけなのです。もちろんそこには「話すことは大事」みたいなメッセージもあるのかもしれないけど。とにかく押さえたところにある美しさみたいなのがホントに素晴らしい。

監督によるとそういう「目で語る」メソッドを監督も勉強したそうで、それはそのときの身体のポジションとか、そして俳優陣と何度も語り合ったり、セリフにはなくてもそのとき登場人物が考えたであろう事を深く掘り下げていく作業が必要だったそうなんですが… 
もう、なんというかすごい過酷な状況なわけです。戦場の最前線で戦うわけだから。エイノとおさななじみのアンティ。そしてもう一人のコルピカンガス(この人が超キャラがたっていて、すごい!)。エイノは何度もアンティに裏切られながらも、お人好しで、どこまで行っても友達を信じたい、という気持ちがある。不器用で繊細で真面目で寡黙なエイノ。まるでフィンランド人男性の典型的キャラみたい!! 

それに対して、女性たちの、これまた、なんとしたたかな事か!! 女性たちは恋愛にたいしても本能のままに行動していく。若め…といってもエイノやアンティよりちょっと年上だと思う…二人もすっごいしたたかだし、特にちょっとジプシー顔のおばさんは、仕事に対してもプロフェッショナルだし、あんな状況下でさえ力強い生命力にあふれている。強くてカッコよすぎるよ,フィンランド人女性は!

でも日本女性も実際はあんな感じだったのかも。社会的地位うんぬんは別にして、女性はホントにしたたかだ。

それにしてもティーチインで登場した監督も素敵だったよー。あっちの「アイアン・スカイ」の監督がヘヴィメタバンドのメンバー(実際そうなんだそうです)みたいなのに対して、こっちの監督は、なんだかウチのアルト巨匠みたい! もうああいうアルトとか,ティッモみたいなフィンランド人、私は超萌え萌えなんですよーーーー。静かで声も低いのだけどめちゃくちゃ説得力があって、お話しもすごく面白かった。

こういうマイナーな映画って(失礼)ストーリーが弱いときがあるのだけど、ストーリーもはっきりしていて起伏に富んでいるのがいいんだな。だから見ていても全然飽きずにすごく楽しめます。脚本がすごく上手に練られて書かれている。しかもティーチインで知ったのだけど、かなり史実なども研究されつくした上で制作されているようです。超おすすめ。

やっぱり私はジャズが好き:山中千尋さん/アリソン・ブラウン観てきました〜

なんか今週は「文化ウィーク」です。コンサートが異様に多い…そこにフィンランド映画祭が重なってバタバタ。デスクワークがたまりまくりです。すみません、明日の日曜日は終日デスクワークでキャッチアップと思っていたらフィンランド映画祭で監督のティーチインをシルック姉さんがやることを知り、やっぱり見に行こうと決意。あ〜こんなことやっていると仕事が、仕事がたまる君! とにかくデレデレとお台場で時間をつぶさないで終わったらすぐ帰宅して仕事しよ。

それはさておき、今日はまず山中千尋さんの初のホールツアーということで目黒パーシモンホールにお邪魔しました。いや〜、かっこ良かった。ピアノトリオって、もうそれだけでかっこいいし、自作の曲はもちろんTake 5とか、ビートルズのLet it Beとかも新鮮でかっこ良かった。久しぶりのいわゆるジャズだったのだけど、思い出した。私はJAZZが好きだったのだ。

実は生涯No1のライブはすっごい前のマイケル・ブレッカー@Blue Note。あれはホントにびっくらこいた。当時私はキングレコードの洋楽部にいて、たまたまオフィスに電話をかけてきたマイケルのバンドのドラマーさんが、「俺の参加した〜のサンプルをくれ」と言ってきた。それを上司に伝えたら「せっかくだからBlue Noteの招待を代わりにゲットせよ」と言われたのだった(今、思えばずうずうしいよね)。なのでマイケルのマの字も知らないで行ったのだけど、あのライブにはホントにぶっとんだ。それにあの頃のキングレコードにはマンハッタン・ジャズ・クインテットがいて、私がキング在籍時のリズム隊はあのチック・コリアのリズム隊(ウェックル/パティトゥーチ)だったのだ。だからJAZZにはちょっとうるさいのだよ(笑)… 昨日はフォルクローレは数聞いてないからよくわからないというブログを書いたので、今日の公演はそれに比べたらホーム感があった。楽しかった! 

ジャズはちゃんと聞いてないと拍手するタイミングとか楽しむポイントを逃してしまうので、ほんとに集中力が必要とされる。でもホントに楽しい。ちょっとした音のからみとか、フレーズのセンスの良さや、細かいところにゾクゾクしながら、本当に楽しんだ。山中さんのMCもとぼけた感じで、シャープな演奏と対照的で、とっても親しみが持てたよ。

それにしてもパーシモンホールよく入ってたなぁ! もうサイドのバルコニー席までお客さんビッチリ。プランクトンの皆さん,特に担当のK松くん、良くやった。皆さん、本当におつかれ様でした。みんな一所懸命プロモーションして、しっかり実績を作っている人たちを見ると本当にさわやかな気分になる。私もがんばらにゃあ!

山中さん、このあとも公演があります。
9/17 静岡焼津文化会館 10/7 佐世保アルカス
詳細はここ。ぜひぜひお近くの皆さんは行ってね!!

そしてその山中さんの公演を途中で退出し、新横浜へ! アリソン・ブラウン・カルテット、ツアーの最終公演。

いや〜、良かった! 今日はほんとに良かった。ホントにこのバンドはみんなが上手い。アリソンもいいけど、ピアノの彼がホントにいいんだわ〜♥ 二人ともフレーズのセンスが良くって、今日来ていた五十嵐正さんの言葉を借りれば「リリカル」。ホントにリリカルなセンスが心の琴線に触れるというか…。こういうフレーズ、大好きなんです。渋谷ではやらなかったピアノソロに号泣! あーアリソンのギターソロも良かったなぁ!!! あとこのバンドはドラムが圧倒的にいいねー。最初のカルテットのときのドラムも悪くなかったけど、今の彼になってから、ホントに良くなった。ドラムはやっぱりバンドの要だね。ドラムで決まってしまうことは本当に多い。出しゃばらないというか、適格でセンスが良いというか、職人ドラムなんだわ。いや、ホントに素晴らしい。もちろん「私の夫で、この予算で最高のベーシスト(アリソンの紹介の言葉より)」ギャリー社長も良かったですよ〜。ギャリ〜っっっ、ホントおつかれさん!!

それにしてもホントに良かった。二人の子供も可愛く、洋子おばちゃんはまたもやデレデレ。最後お別れを言うとき、私は泣きそうだったのに、あっけなく「バイ」とブレンに言われてがっくし。あんなにおもちゃ買ってやったのにーーーーーっっっ! そして次の来日時にはまたイチから人間関係を構築しないといけないのである。子供って容赦なく厳しいね。トホホ〜っっ。

それにしてもアリソンは、ブルーグランスなんだけど、そのヘンのジャズよりもずっとジャズで、すっごく良いと思った。これもっとジャズファンに広めたら大きくなりそうだなーみたいな事をずっと思いながら聞いていた。早くまた来日してほしいですね〜。明日、かれらは早朝ホテルを出て昼ごろの便で帰国するそうです。ほんとにおつかれ様。そして、こちらもスタッフの皆さん,本当におつかれ様でした。素晴らしい公演をありがとうございました。

2012年9月15日土曜日

ノルテ・ポトシ from ボリビア 見てきました

いや〜すごく楽しかった! まず音楽がシャープ。なんというか駅前でよくやっとるフォルクローレ風のやつとは訳が違うよ。(すみません,たとえがチープで…)ホント格好よく、85年グループ結成の風格を感じさせました。

っていうか、こういうのっておそらく同じような音楽をたぶんたくさん聞かないとジャッジできないんだと思う。中村とうようですら例えば全然アイリッシュ分かってなかったしね。分かんないと同じように聞こえちゃうんだろうね。だから私も自分の知識や経験値のなさを思うに感想を言える立場にはないのですが、とにかく良かったので、ご紹介します。

あとリーダーさん? 上手二人目のチャーミングな男性の方、キャラが良かった。スペイン語でMCするんだけど、会場でしっかり通じてるのがすごいなーーーと思った。私はさっぱりです。フォルクローレファン、おそるべし!! 私はグラッツェしか分かりませんでした。でも楽しい雰囲気は充分感じ取れたので全然問題なし。一番左の方はなんと日本語も話せるようで、かなり流暢にMCを決めていました。楽しかったなー。

ただアコースティックファンとしては、ちょっと希望を言えばPAがきつかったかな。音量気持ち下げるともっと良かったと思います。もっともあの会場、PA卓が観客レベルにないから音作るのも大変だよねー。

明日も公演がありますが、当日券もあるみたいですよ。今日は満員で立ち見まで出てましたが。それにしてもすごい。南米から呼ぶのなんてお金すごくかかるだろうに、この値段で見れるってすごいと思う。木下さん、すごいなー。私もがんばろ。

東京/R's アートコート(新宿区大久保1-9-10)

9月14日(金)18:30開場 19:00開演
9月15日(土)13:30開場 14:00開演
前売 4,000円 当日 4,500円 全席自由
お申し込み・お問い合せ 03-3204-9933(東京労音)

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福島/福島市音楽堂大ホール(福島市入江町1-1)
9月16日(日)
詳細は福島市音楽堂HPにて。 

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栃木/足利市民プラザ 小ホール(足利市朝倉町264)
9月17日(月・祝)17:30開場 18:00開演
 2,500円 全席自由
お申し込み・お問い合せ 090-8432-1505(宮本)

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北海道/富良野演劇工場(富良野市中御料)
9月22日(土)13:00開場 13:30開演
一般 前売 2,000円 当日 2,500円
小中学生 前売 1,500円 当日 2,000円 全席自由
お申し込み・お問い合せ 0167-45-6658(アンデス音楽同好会/皆川)


南米の皆さん、いいな〜 色がカラフルで見ているだけで元気になれるよ!

明日プレミア上映「アイアン・スカイ」

本日フィンランド大使館の記者会見にお邪魔してきました。プレスパスをいただいたので、しっかりレポートしないと。プレス資料とキシルトールガムいただいちゃいました。そして映画のステッカーも。

まったくもってフィンランドらしい映画!! なんとナチスは月の裏側に潜伏していて、2018年に地球の我々を攻めて来るというふざけたプロットです(笑)

そして、なんと一般からの公募で予算が集まったというクラウドファウンディングな映画でもあるのです。その予算なんと1億円! すごいですね。





当然おなじみミッコ・コイヴマーさんとフィンたんも登場! 一緒にでていらっしゃるのはフィンたんのデザインを手がけたTBSの方。



 フィンランド大使館のツイッターはフォロワー7万人。在日外国公館でトップなんですよ。
アイアン・スカイのティモ監督。ちょっと見るとアラマーイルマン・ヴァサラットの人みたいよ。身長198cm。











ああっ、もっと近くで撮れば良かった。監督が大ファンだというキャリーぱみゅぱみゅさんも登場! どうやら特別コラボで予告編を制作したようです。

この映画のアイディアはサウナで思いついたのだそうですよ。うーん、私もサウナに行くかな!

司会&通訳のシルック姉さんも、おつかれ様でした。







夜のパーティで、スピーチしたもう一人のキルヤヴァイネン監督はまるでウチのアルト巨匠みたいな物静かさで、こちらも良かったなぁ!(写真撮れなかったけど)

その監督さんは「サイレンス」という映画を撮影したそうです。こちらも予告編を見せていただきましたが、とても良かったです。明日はコンサートが夕方から夜までハシゴしないといけないから行けないけど16日は行ってみようかな…お台場…

というわけで明日からはじまるフィンランド映画祭、詳細はここです。

日本語トレイラーみたときはピンとこなかったけど、今日大使館でこれみたら見たくなった(笑) 明日行けない人は9/28からロードショーですよ〜。ここが公式ページ







2012年9月14日金曜日

ホセ・ルイス・ゲリン映画祭 「イニスフリー」



なんでカタロニア出身のこの監督の作品を見て来たかというと「イニスフリー」というタイトルで、この映画がジョン・フォードの「静かなる男」へのトリビュートだから。

東京での上映を見逃してしまったので、本日横浜で見て、横浜も今日が最終日だったわけですが、これから地方を回るようなので興味ある人はぜひ! 「イニスフリー」もすごく良かったけど、他も良さそうです。作品一覧はここ

それにしてもホントに出てくるジイさんたち、子供たちが魅力的。そうそうこの頃のアイルランドには子供とジジババしかいなかった(笑)。私がはじめて行ったころアイルランドの平均年齢は27歳だった…。

出てくるジイさんたちが、思い出を何度も何度も語る。同じことを何ども何ども繰り返す。そしてギネスを飲む。そして音楽… ちょっとアイルランドに行きたくなったね。

イニスフリーについて語る監督。再生回数たったの20回という映像。もったいない。これぞアイルランドの魅力というのをよくついている! よくわかってるねーこの監督。



監督も話している、この死んでいる人と生きている人の境目がないのはケルトの考え方ですね。ふむ。という訳でマーティンとデニス来日まで、自分の中のケルト度を高めつつあります、ハイ(笑)

「ケルト」と「和」をコンセプトにした今回のツアー。詳細はここですよ。

追記(10/17)友達が監督のインタビューが載っているよ、といって教えてくれました。



本日もほぼ終日ベビーシッター(笑)


かぶりつきでドルフィンショウ!
今日はアリソンたちは別の仕事があって子供たちは関係なかったので、私は終日ベビーシッターしてました。楽しかった! でも疲れた! これ毎日やってるお母さん、偉すぎる! 私は週に3時間くらいがちょうどいい。ツアーでミュージシャンの面倒見てる方がなんぼか楽だな。とはいえ、もう二人が恋しいよ。別れが辛かった。

それにしても子供をつれているだけで街の優しさがしみるな。テーブルを占拠してしまったおだいどころやなぎさん。アルコール消費もしない偏食児童のために申し訳ございませんでした。今日のお客さん、手前のテーブルは80オーバーの八重洲サラリーマンOBの皆さま。お客の年齢差がすごすぎる。しかしこうしてみると子供連れで堂々と入れる店も少ないよね。




ハンナとブレンダンも歌う横浜公演が残っています。土曜日! 19:00開演。来れる方はぜひ。詳細はここ。横浜アリーナ・サウンドホール

福岡公演の様子が記事になっていました。ここ

2012年9月12日水曜日

ジョン・スミス、再来日… うれしすぎる 6

2010年の年末に書いたブログが良いので再掲します。
しかしいいよねぇー、こうやって強く願っていれば、自分で来日させなくても
こうやって棚ぼたで来日決まっちゃうわけだから…偉いぞ、2010年の私。

ジョン・スミス。2010年の私の最高の収穫。ますます出世しろよーっっ。そして私の老後は頼んだ!

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経理合宿に入る前に(今のところ12/29〜1/2を予定)、そろそろ今年1年を総括して何か書かないとなーと思いつつ,今年の最大の収穫は実はジョン・スミスだったと思うので、そのことについて書いてみようと思う。アルバム・オブ・ザ・イヤーは間違いなくジョンの「Map or Direction」。そして曲は「僕は友人たちに見取られながら死ぬのかと思った」という幽霊の歌「Invisible Boy」。ウチの他のアーティストを応援してくださっている皆さんごめんなさい。でも今年1年振り返ると、ジョンは本当にめっけもんだったと思う。こんなウルトラヒットは滅多にあるもんじゃないよ、ホント。

ここにも書いたのだけど、ジョンを見つけたのはまったくの偶然だった。CDにめっちゃホレこんだのはいいけど、まさかここまで自分でもジョンにのめり込むとは予想してなかった。やっぱり私はなんだかんだいって、本来こういう音楽が好きなのだ。結局コンテンポラリー系のものすごく良いものがリリースできれば、実はインストものよりも気持ちはそっちに入る。だからおそらく来年の1位のライヴは絶対にグレン・ティルブルックなのだ。それはもうなんとなく分っているのだ。ま、それはまた置いておいて……。

もちろん普段自分がかかわっている伝統音楽は、いつもすごいと思っているし、大尊敬している。特に今年は長年の夢であったJPPを招聘するという夢がかない、その素晴らしさに本当に心を打たれたのだった。JPPと一緒に過ごして、伝統とは……伝統音楽とは何か始めて分ったような気がしたよ。JPPに比べたら、今まで私がかかわってきたものは、ルナサやヴェーセンはもちろん、チーフタンズやアルタンにいたるまで、伝統とはまるでかけ離れたものだと思ったよ。もちろん本来はすべてを含めて「伝統音楽」なのだけれど。ま、それはまた後で書くとして…。

それにしても、ジョンは素晴らしかった。悩めるジョンは、むき出しの熱い鉄の塊みたいな奴だった。クールに見えながら、ラティーナのCD評でおおしまさんが書いてくれたように、実は内側はマグマのように熱い。この世界でやっていくことの辛さや大変さ、それをすべてをまだ30にならない若者は抱え込み、非常に悩んでいるようにも思えた。7月の暑い東京。ジョンと二人で、レコード会社一人アーティスト一人のプロモーション活動。お互い逃げ場がない状況で、時々喧嘩しそうにもなったよ。

そのジョンを紹介してくれたブーと先日やっと大阪でゆっくり話すことが出来た。ジョンのことを報告したかったからブーと話せて良かった。思えば1対1ツアーは、いつも濃い。これからやる1月のグレンも、また、ものすごく濃いだろう。ブーの時も本当に濃いけど、ブーはいいんだ。私たちは本物の親友だから。ブーの場合は超例外で、他の1対1ツアーって、良く知らないなのにいきなり結婚しちゃったような状況だから、本当に異様な間柄なのだ。それでも年上で経験値の高いグレンとのツアーはまだ楽だ。ジョンとの1週間(そして京都も含めると10日間)は、本当に辛かった。

ジョンは、ものすごく才能にあふれた人だと思う。家は子供のころから貧しかった。お父さんは牧師ということになっているが、もともとは音楽ビジネス(クラシックの方面?)の仕事をロンドンでしていて、それが立ち行かなくなりデヴォンに引っ越してきたのだという。デヴォンとはいえど牧師だけで食べていけるわけでなく、確かタクシーの運転手もしていたと言っていた。でも音楽が本当に好きな人で、そのおかげで例えばレッド・ツェッペリン、ボブ・ディラン…そのヘンの重要アーティストの一通りのレコードは、家にすべて揃っていたらしい。ジョンもバイトをしながら家計を助けていたが、早くこのイヤな街を飛び出そうと頑張って勉強した。やっと大学に通うことになってリバプールに引っ越してからは、ずっとリバプール在住で、心はいつもリバプールにあるみたいだった。東京にいる時も、話を聞いていると、付き合っているロンドン在住の彼女よりも、リバプールでハウスシェアしている仲間の方が気持ち的に近いというか、この時期の男の子にありがちな傾向だよなと思ったほどだ。デヴォンの話は、あまり出なかった。

最初はジョン・マーティンの事務所に所属し、そこでも相当気に入られていたのだろう。当時リリースしたライヴCDとDVDは、きちんと制作され、事務所がジョンの才能に期待していたのが分る。でもジョンいわく、そこには所属アーティストがあまりに多すぎて、思うようにブッキングをしてもらえなかった、と。そんなわけで、その事務所を離れ、今はデイヴィッド・グレイやダミアン・ライスが所属するアイルランド系のマネジメントオフィスに籍を置くようになった。そこに所属してからの活動を眺めると、デイヴィッド・グレイをはじめとして、かなり大物アーティストの前座としてツアーができるようになったので、希望がかなって本当に良かったと思う。まだまだ英国でもジョンのことを知っている人は少ない。でも、そうやって大勢の人の前で演奏することによって、そこからジョンを本当に応援する人が出てきてくれればいいな、と思う。

このリチャード・トンプソンのMelt Downでの演奏の映像をみていて思い出したのが、六本木ヒルズにあるTSUTAYAのスターバックスでのジョンのインストア・ライヴだ。周りはかなりザワザワと騒がしかった。でも雑踏の中で聞いたジョンの歌声は、本当に素晴らしかったよ。雑踏の中だからこそ心に沁みた。ジョンはあの時、私の心にだけ向かって歌ってくれているように感じた。(あそこで真剣に聞いてくれたお客さん全員がそうだったと思うけど)

とにかくインストア、ラジオ、どんな環境で演奏しても、環境が多少悪かったとしても、いつでもジョンの音楽に対する集中度は素晴らしかった。こういう雑踏の中での演奏って、そうなのよ。周りがうるさいのは別にどうでもいいの。その中でアーティストが音楽に集中できないと、ダメなんだよね。アーティストが集中してさえいれば、いくら雑踏の中でも、その音楽は打つべき人の心を打つ。こういう研ぎすまされた集中度は、歌とギター、たった一人のアーティストだからこそできるマジックかもしれない。バンドになると、また話が違ってくる。

ジョンは言っていた。「一番のギタリストになろうとか、一番のシンガーになろうとは思わない。ただ一生懸命練習して、ベストの自分になりたいんだ」と。真面目で、ホントにいい奴なんだよ、ジョンって。

ジョンのパフォーマンスで、もっとも心に残ったのは、東京ボブ・ディランの名店「ポルカドッツ」で約30人ほどのお客さんの前でウォームアップギグをやったとき。あの時、間違いなく池袋に音楽の神様が降りてきていた。あのライブがとにかく私は忘れられない。実は記録も取ってないので、今、それを聞き返すことが出来ないのが残念だが、それでもあの時の感動は今でも新鮮に思い出せるのだ。あの時のジョンの集中力は素晴らしかった。

お客さんは、それこそ水をうったように静かな中でじっくり聞いてくれたけれど、あそこにだってジョンのことを知っているお客さんが来てくれたわけではない。「無料だしマスターが薦めてくれるから、のぞくか」程度のお客さんだったと思う。それは翌々日のスターパインズアカフェでの公演でも一緒だ。でもあのとき、ジョンは本当に私の期待に答えて素晴らしい歌を聞かせてくれた。ギターも最高に最高にとぎすまされていた。

私の2010年はあの一夜に集約されていたと思う。今だにあの感動をうまく伝えることは出来ない。でもあの時のジョンの歌が忘れられない。忘れられないので、またなんとか2011年も呼ぼうと今,頑張って動いているところだ。期待していてください。



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ってなわけで、期待の再来日!!! 強く願えば何でもかなう??!のかな。それは分からないけどジョンが長く続いて行く素晴らしいミュージシャンだということは確かだよ。
この機会に絶対に聞き逃しのないよう!!! ジョン・スミス来日公演、詳細はこちら

そしてジョー・ヘンリーとリサ・ハニンガンの情報はここだぜ。

2012年9月11日火曜日

マーティンにうっとり…



「音楽で僕のやっているすべてのことの追求において、僕はここ(心)を案内役として用いているんだ」


「技術面でのいろんな構成部分を僕が集めてひとつにしたものと見ることもできる。それは音楽のひとつの見方ではあるさ。でも、もちろんそれが音楽の目的であるはずがない。それは人類がこの芸術形式を作った理由ではないよ。そういう見方には意味がない」

「音楽はいろんなレベルで楽しめるんだけど、ウィリー・クランシー、トミー・ポッツ、パトリック・オキーフといった人たちから受けたような心の奥深くからの表現は、僕らみんなが捜し求めているものと定義できる真髄なんだ」


「例えば、素晴らしいジャズ・コンサートがあって、伝統音楽のコンサートがあって、どちらも日本人の観客だとする。その反応って何なのだろう? 文化的なコンテクストとかがすべて取り去られているわけだしね。僕はそういった探求の旅をしばらくしていたんだ。(この音楽に)何をする力があるのか。(この音楽の)何が良いのかを知ろうとしたんだ」

「そして、僕は喜んで宣言できるよ。アイリッシュ・ミュージックはとても良いって。世界に通用する音楽だ。僕の考えではね。素晴らしい言語なんだ。これほど高い質の芸術性と解放された自由のある音楽は手に入らない。この音楽自体がはちょっとしたリアリティ・チェックのようなものだ。ジョー・クーリーの言葉を借りれば、<この音楽は人びとを迷いからさまさせる(正気にさせる)>。たぶんあまり理解しやすい引用じゃないかもしれないし、うまく説明している言葉じゃないかもれないけど、本当に真実なんだ」

まったく…マーティンったら…ホント素敵。ちょっと人に紹介する用事があって、この映像を再び観たんですがホントいいですね。

マーティン・ヘイズの来日まであと2ケ月弱。早い!

11/3(土)トッパンホール
11/5(月)小諸高原美術館
11/6(火)名古屋 秀葉院
11/8(木)京都 英運院
11/10(土)松江 洞光寺

すべてのインフォメーションはこちら




2012年9月10日月曜日

アリソン・ブラウンの渋谷公演に行ってきた!

本日、アリソン・ブラウンの東京公演にお邪魔してきました。いや〜良かったですよ。

私は二人の子供たちの子守りにやってきました〜渋谷マウントレニアホール。写真は109の前でポーズを取るハンナとブレンダン。

日本人のゲストの人もたくさんでて楽しいステージでした。植村花菜さんも出演したりしてビックリ。彼女アリソンと一緒にナッシュビルでレコーディングしてたんですね。まったく知らなかったよ。

ステージではハンナも歌ったり踊ったりフィドル弾いたり。ブレンダンも歌った。「大きなのっぽの古時計」を日本語で! すごいな。これ去年もやりましたっけ?

ところで、このブログを最近読み始めた人は、いや結構長く読んでる人でもTHE MUSIC PLANTと、ナッシュビルのCompass Recordsの関係を知らない人は多いと思うので、ここで改めて振り返ってみますと、まぁ、実際ものすごく古いんですよね。なにせMUSIC PLANT設立前だったんですから。

当時ナッシュビル在住のアメリカ人と結婚したクライヴ・グレッグソンがこの名盤に参加したといってサンプルをおくってきてくれたのです。Leslie Tukcer「In this Room」ホントいいアルバムだったなぁ、これ…。このアルバムが1995年だから、きっとその頃に最初に出会ったんだね。このCD、のちにバンダイのは廃盤になったから、その後、ウチから再リリースしたのだけどあまり売れなくて、ウチには結構在庫があるんだよな… 売らないといけないのは分かっているのだが(笑)、早くホームページのショッピングページを復活させないと!



私は当時も音楽業界にはいたけど、その頃はPR会社勤務の宣伝畑の人間で、レコードリリースについては、まだ自分のレーベルがなかったから、当時お世話になっていたバンダイレコード(今もあるのかしら)を彼等に紹介してあげたのです。Compassもまだペーペーだったし、日本でリリースできるのはすごく嬉しかったみたい。バンダイさんも勇気があったよね。こんなに地味なアルバムを出してくれるなんて。今だったら絶対に無理だったと思う。

そして、同じ頃、ブルーグラス関係のベテランNさんがアリソンと旦那のギャリーをフェスティバルに出演させるために日本に呼んだ時、私は彼等と日本で「初めまして」して、そのあと、バンダイと彼等のミーティングをセッティングしてあげたり、取材をブッキングしてあげたり、結構いろいろ駆け回って世話をしてあげた(笑)。

なので、もしかしたらケルト音楽ファンの皆さんはCompassが、ルナサやシャロンの音楽をアメリカでリリースしたことで私とCompassがつながったと思っているかもしれませんが、いやいや,実際はそれよりうんと古いわけです。そんなの2000年に入ってからの事ですから。今でこそお互いこの業界で古株になりましたが、当時は私もCompassも歩き始めのペーペーだった(笑)

そして最初のカルテットの来日をNさんがコーディネイトした時は、お腹にいたハンナだったけど、その赤ちゃんがこんなに大きくなったのだから時がたつのは本当に早い。

それにしても今日ライブを聞いていて思ったんだけど、楽器がうまいってホントいいね!みんな楽器に愛されている人たち。私はブルーグラスのあの疾走感とか、すごい好きで、これからまた新しいアーティストをやるなら、絶対にブルーグラス系と思っているくらいなんです。いや、やらないけどね。とにかくアリソンのバンドはみんな楽器の名手。曲もメロディが良くて気持ちいいから聞いていてホントいいんだわ。これからまだ関西でも、関東でも福岡でも公演があるので、ぜひ行ける人は行ってあげてください。

9月11日(火)京都 都雅都雅
9月12日(水)福岡 GATE'S 7
9月15日(土)横浜アリーナ、サウンドホール

2012年9月9日日曜日

ジョン・スミス with Glen Hansard



ジョンったら、出世街道まっしぐら? 音楽は1:20ごろからスタートします。ぜひ見てね。Joan BaezのOld Dixie Downを歌いまーす。ジョー・ヘンリーとリサ・ハニガンTour in Japan 2012より。早いものでツアーまであと1ケ月! 早いよー。




ゴキブリみたいな連中

昨日は昨日で頭にくるような出来事があった。まずはここのリンクをご覧ください。

どうして!!! どうしてこうやって真面目にCDを作って真面目に売っている人たちの心を踏みにじる人がいるのだろう。

まぁ、私もCDを積極的に売っていたときは嫌な思いをたくさんした。ライセンスものはもちろん輸入ものだって、エクスクルーシブ(独占販売権)を取った上で、大量のストックを買って、リスクをかけてプロモーションしているのに、CD屋は平気で並行輸入で他から輸入盤を取って私が苦労して売っているCDの横に並べていた。

私のCDは返品自由なのに、どうして店が返品できない輸入盤を取るかというと、それはその方が利益が大きいからなのだ。国内仕様のCDはせいぜい利益は定価の25%とか30%。並行輸入なら1,000円とか乗せられる,そういう事。人にプロモーションさせて自分はそこにゴキブリみたいに付いていくわけだ。レコード店以外にも、専門ジャンルの通販の業者とかも、そう。人のプロモーションするものに平気で乗っかるって、すごい神経だよね。自分の仕事にプライドはないのだろうか。私だったら恥ずかしくて人の真似したり、人のふんどしで仕事したりとか出来ないけどね。まったくゴキブリみたいな連中だ。特にウチのアーティストなんてゼロから私が組み立てることが多いから、私以外が動けばすぐに分かる。そんなゴキブリどもは私が何も言わないことをいいことに、私の動きを見ていて、ウチが何を次にやるのか見張っている。そして動きだすと、それに連なるようにやってくる。

でもそれで大きく儲かっているとはとても思えない。ただでさえ対して儲からない仕事なのだ。つまり、そういう奴らは単にこちらに嫌な思いをさせたいがためだけに、やってくるのだ。もしくはゴキブリの糞(見たことないけど)みたいな小さな利益を拾いに来る。

私の友人のレーベルにはそういう奴らが許せなくて、ゴキブリたたきにやっきになっている人もいた。1枚1枚それはどこから日本に入ったか追求して追いかけて、現地のレーベルにクレームするのだ。それはもちろん彼の当然の権利である。でも最初から一人自営業者の私はそんな事する時間があったら、売る方に力を入れた方がいいと、その点については涙を飲んできた。その分、自分が頑張ってプロモーションすればいいじゃないか、と。

しかし人間ってホント欲のかたまりだよね。真面目にやっているから成功するとは限らないのがホントに悔しい。で、こういう風に真面目にやろう、頑張ってこの音楽を売っていこうと思っている人たちの心を平気くだくわけだ。有名人のtwitterにからむ人とかもそうだと思うが、どうしてそういう事が出来るんだろう。まったくその人たちの頭の中を見てやりたいと思う。

だから、もう、こっちは、やってられんわ!!と思って、諦めるのだ。ウチももう基本CDは諦めている。だって動けば動くほどゴキブリが現れてイライラするから。Amazon とかの値段みたら、とてもじゃないけど、何もできないわ… そう、私はゴキブリに負けましたぁ!(笑)

こうやって音楽業界は自滅していくのだ。人間世界、全体も。まったく…ま、心落ち着けて綺麗な音楽でも聴こうっと。

深夜なので、たまにはこんな投稿もしてみました(笑)



2012年9月7日金曜日

映画「最強のふたり」見てきました

今日はまず六本木ヒルズのベルギーのビールフェアで来日したバンドにくっついてきたという、ワールドミュージックの女性プロデューサーとミーティングをした。いやー、いいね。なんというか、そもそもワールドミュージックなんていう儲かりもしないものを、好きでやっている人というのは、国が違っても、価値観があう、あう、あう! 彼女も人を雇わず一人で地味にやっているらしく、ホントに話があった。

実際、日本のザ・芸能界みたいな人たちと話すより、国は違ってもワールド系の人と話した方がよっぽど励まされる事が多い。「世界には素晴らしい文化がある。みんな違っている、違っているけど一緒に楽しむこともできる。それを伝えたいんだ」と、彼女はそれを何度も力説していた。

しかし、あぁやって初対面の人にも、自分の仕事を自慢できるのがいいよなー。我ながら自分でも良い、自慢できるキャリアを作ってきたと思う。それについて多少無理をしたこともあるが、後悔はない。自分のキャリアを作るのは、具体的にはどういうアーティストにどんな風に関わったか、という事だ。ホント狭いヨーロピアン・トラッドの世界。

彼女が「LAUって知ってるか、LAU(エル、エイ、ユー)。彼等はすごい」とか言うので「LAUは、私が日本に3回連れて来た。最初の来日はまだBBCの最初の受賞の前だ」って自慢した。そうね、ラウーは英国内ではすごいけど、まだまだヨーロッパ大陸ではこれからだもんね。それから、「デイヴ・マネリー知ってるか」とか言うので「デイヴはデンマークのトナーフェスの楽屋でセッションしているところを見つけた。まだファーストアルバムが出る前だった」とか、いっぱい自慢した。うふふ、ウチのお客さんも自慢していいよ。あの時、まだラウーもデイヴ・マネリーも、まったく無名だったわけだから。お客さんが応援してくれたから呼べたんだ。ホント日本ってすごい!

そして午後は映画「最強のふたり」を見てきました。首から下が麻痺して動かないという大富豪と、荒っぽい失業青年の友情物語。いやーーー、良かった!!! やっぱ「週刊文春」で高得点をゲットする映画は私にもヒビクんだよなー。とにかく笑った,笑った。感動させようと無理な演出もなく、ナチュラルで、ホントにいい映画だった。この秋、とにかく楽しんで、かつ感動したい人にはおすすめ。

なんと早くも姑息なハリウッド・リメイクが決まったいるそうだけど、特に黒人青年役の俳優さんが素晴らしくて、あの彼よりこの役に適任な人はハリウッドですら存在するとは、思えない。

皆さんもぜひ見に行って。とってもさわやかな気持ちになれるから。

2012年9月5日水曜日

ジョー・ヘンリー&リサ・ハニガン、チラシ到着

ジョーとリサの散らしが出来ましたよ!!! 見開きで情報量もばっちり。素晴らしい〜。

配ってくれる人、置いてくれる飲み屋、バー、本屋さんなどぜひぜひお声かけください。

ジョンの単独ライヴの情報も載せていただいてます〜。うれぴーーーー!!! 石坂くん、ありがとうーーーーー!!


さてこれから都内ちらしまき行脚の旅〜〜(笑)




マーティン&デニス 松江公演、チケット到着しました

マーティンとデニスの公演。ほとんどのチケット販売は山陰のアイルランド協会さんが頑張ってくれているのだけど、ウチのHPでも思ったより多くのお申し込みがありました。びっくり。

まぁ、たしかに土曜日だし、観光も兼ねて「アリ」だよね。大阪や広島、東京からもお客様が行きますよー。

昨日の夜、ちょうどチラシとチケットが届きました。こういったちょっとしたメモも小泉八雲仕様で、気分あがるぅ〜↑↑↑↑↑ ありがとうございます〜

お申し込みされた方で振込完了された方,本日チケット発送しますね。

チラシはデザインそのままで文字を松江仕様に変えたもの。デザイナーの高橋さんもおつかれ様でした。

美味しいご飯は元気のもと!

ちょっとここんとこ風邪気味だったのだが、美味しいご飯で元気が出た。美味い。美味すぎる。西荻「のらぼう」のさんま炊き込みご飯。

ありえないくらい美味かった。ふぅ〜満腹,満腹。

これはサバだったかな。青魚の梅風味。
じゃがいもをあげたものなんだけど、海苔の香りがふぅ〜〜んとして、めっちゃ美味い。
さんま大好き!!!!!!!
おつけもの取っても、こんな風に芸術作品。
デザートじゃい。

のらぼうさん、ご馳走様でした。またうかがいます。ご馳走してくれた女性の先輩様、ありがとうございます。私もがんばりやす。

2012年9月4日火曜日

「驚きの英国史」コリン・ジョイス 他

先日ピーター・バラカンさんに会った時、この本を薦めてくださったので、さっそく読んでみた。うん、すごく面白かった。

短いコラムを集めた感じなので、簡単に読める。特にこのライターさんはアイルランド系ということでアイルランドに関する話が充実。面白い。

筆者は70年生まれ。オックスフォード大学卒。ニューズウイーク日本版などに係わり日本に長く住んでいた記者さん。

例えば「聖パトリック」の章。意外と知られていないのだが、セントパトリックは実はブリテン島生まれだったということ。そして誘拐されて奴隷としてアイルランドに連れていかれ、なんとか必死の思いでブリテン島に戻ったが、また布教のためにアイルランドに渡った、というもの。なんと彼が書いたという手紙まで残っているらしい。紀元400年くらいの話。彼以外にも布教に努力した人もいたし、彼が最初の一人というわけでもなかったが、なぜか彼が一番慕われて、布教のシンボルみたいになった…というわけだ。意外と知らないよね、こういう事実。

それにしても歴史というと大雑把に史実をざっくりと覚えるだけしかしてないことが多いが、実は細部こそがおもしろいのだわ。

アイルランド独立戦争の章の最後で「彼はイギリスを倒す法的式を見つけた。軍事面で勝つ必要はない。ただ負けなければ良いという事だった」という文章を見つけて爆笑してしまった。これってアイルランドの今のメンタル面にもすごく言えてないか? アイルランドを語る時「絶対に負けない」って最強のキーワード。ホントにアイルランド人には根性がある。そしていつでも根拠の無い自信に溢れている。それはここから来ていたのか!と改めて思ったりしたのである。

そして他に印象に残った章。これはアイルランドとは関係ないのであるが「ノルマン人は英語をこんなに面倒にした」という章。ノルマン人の支配層がフランス語を話したので、ノルマンの言葉が英語にたくさん残ったという話だ。英語にはまったく同じ意味の単語が2つある場合がある。例えばstart - commence、 end - finish。 かすかにニュアンスが異なることもあるのだが、単に余計に言葉を増やしていることも少なくない、とジョイス氏は分析する。ノルマン・フレンチはラテン語が起源で少しだけ「おしゃれ」な響きがする。merchandise(商品)をpurchase(購入する)と言えば、goodsをbuyするよりおしゃれな感じがするし、少なくともおしゃれだと思ってほしいことが分かる。またbrotherlyとfraternalは「兄弟のような」という意味なのだが、fraternalという単語を知らないイギリス人も多い。(私も知らなかった)他にもfix - repair 、ask - enquire、times - occasions、odd - strange などいろいろ調べてみるとおもしろそうだ。英語は私は大学受験時にしっかり勉強しなかったことが災いして、ホントに今でもいやになるくらい語彙が少ない。こうやってペアにして覚えれば、意外と頭に入ってくるのかな…が、仕事とかで簡単な言葉で何でも言い回せてしまうと、それ以上学ばないのも事実。あああああ〜 英語って本当に難しい。

あと私も知らなかったのだが、金髪の、という形容詞。サクソン人はFairと言ういい方をしたが、ノルマン人が別の単語を持ち込み、その変形が今でも残っている。だから男性の場合He is blondだけど、女性の場合She is blondeで、最後にeが付くの出そうだ。今,知ったよー!! ノルマン人!!! まったく英語を面倒くさい言語にしやがってーーーと私などは思うのであった。

さて、左の写真は数週間前に読み終わった、こちらもユニークな本。72年来日、滞在歴40年のスチュウット・アットキンさんによる「Trad Japan」の2冊。こちらは英国人による日本文化紹介コラム。同じ内容のものが英語と日本語が交互になっていて、英語の方には言葉の使い方の注釈もついていて、とても勉強になる。トイレに置いているだけで,あっという間に読めてしまった。こちらも大のおすすめ!

2012年9月3日月曜日

「女性は仕事と家庭を両立できない」——世界の反応は?

面白い記事を読んだので紹介します。クーリエ・ジャポンより。「女性は仕事と家庭を両立できない」——世界の反応は?

仕事と家庭の両立…ね。これって1人の人が選べる道はたった1つであって、「もしそうだったら」ということで検証するしかないわけだから、判断は難しいと思うけど、私はどうなんだと問われれば,確かに「家庭と両立しようとしたら、可能かもしれないけど、おそらく今より成功していないと思う」ってところですかね。

おかげ様でキャリアの最初から「男だから、女だから」みたいな職場とは縁がなかった。とある職業と職業の間に派遣でバイトしていた経験があるが、その時はじめて「お茶入れてください」と言われて、自分が急須でお茶をいれたことがないという事実に呆然とした…ってなくらい恵まれていた(笑) だからホントに女だから仕事上,損をしたと思ったことはないが、そんな私でもいざ結婚したり子供生んだりしてたら、今のキャリアは無理だったろうなーとは思うわけである。

好きな仕事で自分が選んだ仕事だから文句はないが、私は自分の時間の、寝ている時間やご飯食べてる時間などをのぞき、ほぼ100%ずっと仕事をしている。遊ぶときは友達とご飯を食べる時と映画を観に行く時くらいだ。それだって仕事仲間が多いし、映画だって何らか仕事に役にたつ、という行くべき理由も存在する。そもそも仕事と遊びの境界線がはっきりしていない。そういうライフスタイルが気に入っているが、家庭があったら、これは無理だろうなー! 自分はこれで満足しているが、もしかしたら外から見たら、これは相当な犠牲を払っているように見えるかもしれない。結婚もせず、子供も持たず…

でも最近出ているいろんな啓発本にあるように、実はその仕事が得意か得意じゃないかは、かけた時間に比例している。このくらい自分の時間を投入して、失敗もしながら学ばないと、おそらく今の仕事は手にいれられていないだろう…というのはある。

それにしても組織の中で頑張る女性には本当に頭がさがる! 偉いよ。いつだったか村木厚子さんの本も読んだが、ホントにホントにすごいと思った。私には、あぁいうのは絶対に無理! うーん、だからやっぱり総合すると世間が言うように日本ってすごい男尊女卑の国なのかもね…

まぁ、あとはイヤなオヤジとか、いばるオヤジみたいなのは、会社組織とは関係ない今でも時々いる。先日もまったくの厚意で手伝ってあげていた案件。私の力がおよばないと見るや、今までの私のヘルプに関して挨拶もせず消えて行ったオヤジがいた。なんかなぁ… お礼くらい言おうよ〜と思ったよ。が、これも別に私が男じゃないからって事でもないと思う。とはいえ、こんな小娘に頭さげてなるかって思ったんでしょうね、となめられた感は残る。まぁ、私は私でそんな事にいちいち腹たててたらきりがない。そもそも自分には関係ない話なので、とっとと次に行く。それだけだ。そんなことも一日の忙しさの間に消えていってしまうから、あまり「女だからなめられたー」とも思わず終わってしまう。

それはそうとこのクーリエの記事に違和感があるのは、「北欧」の部分。民間部分ではマネージャーや経営幹部については、アメリカより少ない…って、これ性格の問題でね?とか思っちゃう。アメリカのキャリアウーマンのすごい人ってガツガツしてて、人の上にたつことにもっと熱心だと思う。その点、北欧の人は役員とか現場の区別に拘りなく、自分の好きなことを追求していると思う。そもそも仕事での成功=経営に回ること、マネジメントに回ること… ってのがそもそもステレオタイプだと思う。男女平等というが、そもそも狩猟本能とかある男性と、子供をうむ女性とじゃ身体のつくりもやりたい事や好きな音が違って当然。まぁ、こちとら、日本からじゃ、そもそもほぼ完璧な男女平等という状況に想像力が働かないから、こういう考察になるんだろーよと思う。いいんだよ、男が少し多いくらいで(笑)そもそも人の上にたつこと=幸福という観念は北欧にはない。

確か大学生の数はフィンランドでは女子の方が多かったはずだ。いわゆる「学校」という世界の中では女子の方が有利に働くのは、なんとなく本能的なものもあるのではないかと思う。(ちなみにフィンランドでは、すでにそれが問題になっている、と聞く。つまり学校というシステム…毎日同じ場所に通って、指導する先生がいて、それに従い、みたいな状況…が女子にあまりに有利なのではないか、男子に不利になっているのではないか、ということが問題になっていると聞く。すごいよね!)

「フランス」なんかは、もっと要領良くって、あれだけ民主主義の国なのに不公平がはびこっているのは、そもそも彼等は上手にサボって上位階級にうんと働かせるというズルさも持ち合わせているからだと思う。フランスの女は要領がいい。もっとも私もそれほど多くのサンプルになるようなフランス人、知っているわけじゃないけどさ。

というわけで、いろいろ思うわけだが、自分はいろんな意味でとっても恵まれてきた。ありがたいことだと思う。ま、うだうだ言ってないで、仕事しよ。(今日は風邪を押して仕事してます、トホホ〜 自営業は健康第一!)

昨日から発売している松江公演のチケット、わざわざ松江まで行く人はいないだろ、とたかをくくっていたら、結構お申し込みがありビックリしている。まぁ関西あたりからも行きやすいし、土曜日だしね。皆さん、小泉八雲の世界ですよ〜 私も今、いろんな本を読んでお勉強中。こういうの、大変ですね、と言われるけど、なんのなんの。こういうプロセスが一番ロマンチックであり、この仕事の醍醐味なわけです。

マーティンとデニスの公演、詳細はこちら




2012年9月2日日曜日

「好きでやっている人が出すCDは売れない」の法則は本当か

ちょっと前に手にいれた本(左)をちらちら読んだりしているが、どうも集中できない。芸術とサポート、そして社会的責任について。正直、あまりピンとこないが、まぁ、その中から自分に響きそうな部分を拾いつつ…といった感じだろうか。

昨日ワールドミュージックのレーベルの中でも最もがんばり屋さんだと思われるレーベル、NRTを主宰されている成田さんが、こんな投稿をFBにあげていたので興味深く読んだ。公開になっているので、皆さんにも読めるはず。こちら

いや、実際悩ましいよね。自分はお金もなければ力もない。でも,この世で一番素晴らしい音楽をプロモーションしている事は間違いないわけだから(笑)

私がここで「結婚」と書いたのは、あくまで本人同士の問題だ、ということもある。お互いが幸せで、誰にも迷惑かけていなければ、外野がとやかく言うことではない、という事。アーティストの方も選んでくれて私がいる、ということ。もちろん結婚には離婚の可能性もあったりするんだろうけど、それはそれでまた一つのステップ。お互いの努力と、いろんな事を話し合い合意の上でやっているわけだし、縁もあったのだろうし…ということ。

それにしてもこのバイヤーの話はひどい。でもこういうパワハラな奴ってレコード店では、沢山いた。私もイヤな思いをした経験は数知れず。だいたい大きなレコード会社の営業部長みたいな人まで現場の若いアルバイトのバイヤーにヘコヘコするわけだから、ちょっと頭が悪い子だとすぐ勘違いしちゃうよね。ごもっとも。でも私たちみたいに広告をパーンと打ったり、店頭ディスプレイに予算をまわせるわけではない小レーベルは、ヘコヘコ相手の裁量に甘えるしかない。そんな中、応援してくれるホントに素晴らしいバイヤーさんたちもいたし、それが結果でたくさん売れれば,お互い嬉しいわけだし…良い人間関係もあった。

とか書いていたら、こんなブログをFBで紹介している人もいた。2008年のブログであるが、いろいろ考えさせられた。出版業界もこんな感じだ。音楽業界でも「良い音楽を紹介している」ということに甘え、ビジネス面のツメが甘くなり、人に迷惑をかけてつぶれる会社、借金のこしたまま消える人物など、後をたたない。

仕事っていったいどういうことなんだろう、と悩む。先日も業界セミナーみたいなのに行ったけど、確かに当てている大きな会社はものすごいお金を投資し、現地人のスタッフも雇い、すごい勢いでプッシュし、広告を使って媒体を、販促費を使って店頭を占拠してくる。本気度が違うとも思った。これなら当たるのが当たりまえだ。彼等からみたら、ウチらのやっていることなんてお遊びにすら見えないだろう。ビジネスどころか、同じ土俵の上に載れないというのが実情だろう。大きな会社はそうやってお金をつかって業界全体の経済を回さないといけない。売れているやつは業界全体に責任がある。が、セミナーは正直、あまり面白いとは思わなかったし、説得力もなかったように思う。そんな業界のいろんなことを、あれこれアナライズしたりするよりも、その人たちが何をやっているのか…それをもっと聞きたいと思った。誰が何をやっているか、何を実現させているのか、という事の方が、よっぽど大事だ。

いつだったかゲンロンの東浩紀さんが某ラジオ番組で、世の中のいろんな大きな問題についてさんざん語ったあげく、最後の最後にそのラジオ番組の放送されないポッドキャスト部分で、「俺は【ゲンロン友の会】という自分の小さな村のことしか考えてない。●●さんがラジオをやっている、●●さんが本を出している、それしかないと思う」と語ったのを思い出す。私も気分はそんな感じだ。

私は私に期待してくれているお客さんと、自分のアーティストをいかにつなげるかという事しか考えていない。えらそうにアナライズしたところで、何か意味があるのだろうか。人が何を言おうが、究極的には自分のことを分かっているのは自分だ。所詮人が言うことは「バイアスがかかり、無責任」(from 勝間和代「断る力」)なのである。

人に迷惑をかけないように、そして自分の周りの人に役にたてるように。「自分の小さな村の運営」に頑張る、それだけだ。

2012年9月1日土曜日

サラサーテさんにご紹介いただきました〜

サラサーテさん、最新号にマーティンとデニスの公演の告知をいただきました。

いつも応援ありがとうございます〜

ところで松江公演のチケット、本日発売予定だったのですが、まだ松江からチケットが届いてないので、しばしお待ちくださいね〜。

マーティンとデニスの公演、詳細はこちらです。

今日は防災の日。知れば知るほど準備してもむなしいばかりで、結局は自分のすべての能力を総動員して判断し、困難を乗り切るしかない…と、まぁそういうこと。
プロモーターはそういうの、慣れてるよな(笑)