朝生「激論!体罰問題」に坂根シルックさんが出演しました


先日ちょうどkanの来日中だったため、見られなかったテレビ朝日「朝まで生TV」。いつもTHE MUSIC PLANTもお世話になっているシルック坂根さんが出演されているということで、録画しておいたのですが、それをやっと今日みることが出来ました。


簡単にシルックさんの発言だけまとめたので、ご紹介しておきます。なおこれは私がTVを見て聞き取ったもので、ご本人の意志とは違うまとめ方をしたものもあるかもしれませんし前後の流れがないと分かりにくいかもしれません。なので文責は私にあります〜。が、何はともあれ…

シルックさんは体罰問題等の話題についてフィンランドの教育の場を知る立場から発言されています。

「フィンランドにおける体罰ですが、すでに1914年以降学校での体罰は法律で禁止されています。また84年には家庭の中におけるしつけという名のもとに行われる体罰も法律で禁止されている」

「乙武さんもおっしゃったように感情のコントロールというのは家庭の中にもある。しつけの名のもと、ひどいと虐待になる。フィンランドでは体罰はすでに犯罪。大人が大人をなぐったりするのがいけないように子供を守るためにそういう法律が出来ているんです」

3、4歳の分別のない子にどうしたらしつけられる?という田原さんの質問にシルックさん「私自身はまだ体罰を受けて育った世代なんです。けっこうお尻をたたかれたり、幼少期は大分だったんですが学校でもゲンコツとかも経験しました。でも自分が親になったときに絶対に手はあげないと決めた」

「自分は感情的に叩かれたという記憶はないのですが、それはしなくてもいいことなんじゃないかな、と考えたんですね」

「でも実際は手をあげたこともあるんです。それが、すごく葛藤があって…そして徐々に子供に話せばわかると分かったんです」


「3、4歳の子供でも分かりますか?」という田原さんに「分かります」とシルックさん。「親は、でもものすごい忍耐が必要です」「体罰はいらない。絶対に必要ありません」

さらに「スーパーとかでジタバタ聞き分けのない時は?」と田原さん。「かかえて隅っこに連れて行ってじっくり話しました。ホントにイライラするけど、最後には納得しました」とシルックさん。


「日本とフィンランドの大きな違いと思うのが、日本の場合は“条件付きの愛”のような気がする。つまりこれだけ成績があがったら愛してあげるとか、子供が活躍してくれる、親が自慢の子供と思えれば愛せる、とか。でもたとえば成績がダメでも心は優しいとか、子供の長所はたくさんある」


「成績とか実績とかをのぞいたありのままの姿を愛してあげてもいいんじゃないかと思います」

「学校で成績がだめでもその子のいいところを見つけてあげて、のばしてあげる。親にしても、学校にしても…。そこが日本とフィンランドの教育の違いだと思います」


「ありのままを愛してあげる。たとえば日本の場合だとオール5を求められるという事があります。フィンランドの場合は必須科目が全然ダメでも赤点を取らなければいい。音楽ができるとか絵がかけるとか。そういう才能をみんなで延ばしてあげて指導するんです」


「日本の場合は親の期待に答えられない、先生の期待に答えられない、というプレッシャーがすごいと思う」「子供はこのままの自分じゃいけないんだ、というストレスをすごく抱えているように思う」


「日本の教育で議論をするためにかけているのは、“みんなの違うんだということを認める”事だと思う。みんなが同じ、一緒じゃないといけないという風潮がありすぎる。これを言ったらいけないという空気がある。みんな違うからいいんだ、ということをもっと知るべき」「それが人間関係を豊かにすんだ、ということ」「いろんな選択肢があっていろんな価値観があっていいということが前提にないと議論ができない」

というわけでシルック姉さん、大活躍でしたね。それにしても久しぶりにTV画面を写真に撮るという行為をしてしまいました(笑)。強者が揃う討論の場で、シルックさんの発言によって話の流れが変わったり…と大活躍! 本当に貴重な情報、ありがとうございました。シルックさんと乙武さんの発言がやっぱり良かったなぁ。

シルックさんのお話をもっと伺いたいという方、フィンランドの教育事情についてもっと知りたいという方は、なんと無料でレクチャーがあります。無料ですが、スペースに限りがあるため、事前登録制です。4/6(土)浅草にて。詳細はこちら