「英国一家、日本を食べる」を読みました

やっと読んだ。すごい前に買ってあったのだけど、ついつい「積ん読」コーナーに積み上げてた、この本。

いやーーーー、最高に面白い!

他の英国インテリ本にあるように、斜めな英国ジョークが満載だ。爆笑もの。いや〜読んでて気持ちいい。思わず英語で読みたくなった。

でもよくある日本にやってきた外国人が言うみたいに、日本人がRとLの発音を区別できなくても、それをあげつらわない、日本人のTシャツに書かれているへんな英語を笑わない、トイレのハイテクぶりについておもしろおかしく話さない…など最初に棚上げする著者。でもそんなこと書かなくても、相当おもしろいのだ、この本は。

まずはお友達のトシさんという人がいかしている。著者がこの本を書くきっかけとなった友人のトシさんは、もう1つ1つの会話、エピソードがいちいち爆笑もの。すごく仲良しなのが伝わってくる。そしてなんと「ちゃんこ」を食べに相撲部屋に行き、把瑠都関まで登場する。把瑠都、ここでも最高にいい奴! そしてコーディネーターさんのおかげでSMAP SMAPのビストロSMAPの見学まで許される。

札幌、そして大阪、京都、福岡、沖縄… 食べる、食べる…何軒もはしごする。京都でのハルキさんとのエピソードにも失礼ながら爆笑。私が行ったことのあるお店では、大阪の名店、お好み焼き千草も出て来た!(著者が言うように、私も次にくる日本食は「おこのみ焼き」だと思っている)

それにしても辻料理学校を訪問し、辻氏と一緒に「カハラ」へ行く。東京では服部先生に面会し、最後は「壬生」にまで行く。おそらく著者は絶対に日本人に気に入られるタイプの礼儀正しいインテリ英国人に違いない。なんか分かる。とにかくお薦めの一冊。

食べ物に関しては、私は実はものすごく保守的で気に入った店が出来ると何度もそこに通う。新しいものを開拓するよりは、安心できる美味しさを追求したい方。東京にやなぎと、のらぼうCLUB HOUSE他アウグスの各店、そして京都にやましたがあれば、もう他はいいやと思っているし、海外移住も時々考えるけど、これらのお店が一緒じゃないとやっぱりヤダな、と思ったりもしている。




本に出てくる著者に影響を与えた本の数々