終わってしまったダミアンとドナ…今度いつ呼べるかな

セットリスト、結局3日間とも同じセットでした
いつ呼べるかな…じゃないよ、呼ばないと。絶対に呼ばないと!! そう思わせてくれた、すごい公演だった。音楽はすごいね。いや、この仕事のすごいところは、結果が金銭的なものでは絶対にないところだ。

こんなにすごい音楽を日本に呼んで、ホントになんて名誉なことだろう、と私は感動で震えまくったよ。最高の気分だった。
オイラは世界で一番幸せなコンサートプロモーターだ。

とにかく今も何か音をかけていないとダミアンのグワングワン言うワンロウのアコと、ドナのブンブン言うギターが頭の中を流れて来てしまうので、それを追い出すのに苦労している。あぁ、過去を振り返って愛でる作業はなんてスイートなことだろう。前を向いて、頑張るのは、ホントに辛すぎる。辛すぎるよー(涙) 成功なんて一瞬で、一晩開けたら、今日はもう明日のことを考えながら生きていかないといけないのだ。

あぁ、静かで穏やかな継続する幸せが欲しい(と、毎度口だけ言ってみる)… 

二人は本当に期待以上の演奏をしてくれた。音楽がいいってのが一番だよね。今もツアーの経理やってて、ホントに頭に来たが(特にドナのギターをロストラゲージしてくれたエアリンガスとヴァージンアトランティックについて。2日遅れることはありえんだろ。最悪だ、おまえら! これから本部にクレームレターを書く。経費もおかげでオーバーしちまったよ)、ドナは代理のギターで頑張ってくれたし(ありがとう、ホントにありがとう、ドナ!)、ダミアンはあいかわらずプロフェッショナルで素敵だった。あぁ、可愛い年下の男の子たちと仕事をするのは、ホントになんて楽しいんだろう! 二人とも本当に素晴らしいミュージシャンだ。

それにしても信じられないくらいすごい音楽だった。いや、ホントに久しぶりに感じた。「この音楽が分からん人はもういい」って。これが分からん人は、もう別にいらないや、ってね。毎度毎度思うことだけど、残念ながら何においても細部が分かる人は少ない、という事だ。ドナみたいなギターを弾くやつもたくさんあるし、ダミアンみたいなアコ奏者も何人かいるだろう。だけど、やっぱりこれはホントに桁違いのものすごい音楽だった。

いや、もちろん私の力が足りないんですよ。私がいけないんです。私の力が足りないから二人は大きな公演は出来なかった。だけど、このすごい大きな違いが、どうして世界は分からんもんかね、といつも思う。とにかくStar Pine's Cafeにあの日に来てくれたお客さんには大感謝だ。今回のStar Pinesの音は最高だった。いや、ホントにこれが今年のベスト公演だと思う。

数日前にも書いたけど、今年はヴェーセン,そしてポールも来たから、あのへんの成熟度みたいなのに比べたら二人はまだまだかもしれん。だが、あの連中は、もう私を感動させるにはハードルが高くなりすぎていて、もう私は何にも言えないのだ。

まぁ、毎度言うとおりスティーブ・ジョブズだって言っている。「マイクロソフトが売れるのが悲しいんじゃない。あんなにつまらないものが売れるのが悲しいんだ」って。「そして残念ながら世の中のほとんどの人もその違いが分からない」って。

あぁ、今のオレの気持ちを分かってくれるのは、きっとスティーブだけだ。ちくしょーっっ!! スティーブ、なんで死んじまったんだーっっっ!

スティーブと違って我々はまだ生きているので、これからも未来に向かって戦っていかないといけない。今回、またもや大感謝なのは、小諸での定期公演をなんとか10回まで続けようと必死で頑張ってくださる岡本さんと小諸の皆さんだ。今、この公演は7回まで来ている。ありがとうございます。まさか岡本さんと手探りで1回目をやった時、ここまで続くとは思わなかったよ。ホントにすごいと思う。とにかくあと3回は絶対にやらないと。

実は小諸の定期公演がなければ、今回のこのツアーはなかった。もう今年は前半の連続コンサートでくたびれて、とても後半の企画を練る時間がまったく取れなかったのだ。が、11月の小諸はやらないといけない。でもぴったり来るアーティストがいない。小諸だけだと予算が足りないので、いくつか固めないといけない。…というわけで急に決まったツアーだったので(急って言ったって、10ケ月前には決まってたけどさ)、正直ファイナンス的には非常にあやうく、めちゃくちゃ苦労したけど(そしてそこにバカ・ヴァージンとバカ・エアリンガスが追い打ちをかけてくれたし)、でも、なんとか必死こいてやれて良かったと思う。今はただただ終わってホッとしている。

何はともあれオレの人生は、素晴らしい。今、このブログを書いている間は、この成功に酔ってしまおう。それしかないだろうよ。オレの人生をこれだけ豊かなものにしてくれている、素晴らしい音楽に感謝。この感じは、自分で企画を立ち上げている者にしか分からないだろう。この感じが得たくて私は仕事をしているわけだ。もちろん、その実態は,辛すぎる、辛すぎるわけだがー。でもこの圧倒的な勝利感はなんだ。あの二人はホントにすごすぎた。今も山のようにたまったメールと片っ端から格闘中。あぁ、辛すぎる。しかし前をむいて歩いていかねば。ここで立ち止まるわけにはいかない。今は、ここに仕事があるのがありがたい。そして、絶対にまた二人を日本に呼ぶのだ。ちくしょーっっっっ!

今日発表になると思ってた次のツアーは明日発表になります。すみません、私のツアーじゃないんでOUT OF MY CONTROLなんですわ…また明日このブログで。私の自分のツアーは、実は来年3月。今、もう会場も押さえたし、ミュージシャンからはいろいろ資料も届いている。あとはオイラがいろいろまとめるだけなんだが…時間がないっっ!

コンサートに来れなかった皆さんは、これでも聞いて悔しがってください。私は…今は辛くてとても聞けません。リハビリ中。ダミアン、ドナ、早く戻ってきてね… じゃねーよ、自分が呼ぶんだっての!!! ちくしょーーーっっっっっっ!

Damien Mullane, Donagh Hennessy & Trevor Hutchinson 'Master Crowley's/ Maud Miller's/The musical priest' at Fleadh Live 15/8/13 from Fleadh Cheoil on Vimeo.