世界は共感を求めている!



今年観た映画の中で、おそらくNO.1はこれ。STEVE JOBS LOST INTERVIEW 1995

そしたら今朝、佐々木俊尚さんがこんなツイートをしてらして…



















もう共感しまくり。

映画「ジョブズ」は実は私は個人的な感想としてはがっかりだったけど(期待が大きかっただけに…)、佐々木さんのおっしゃることには超共感した。これって、実はジョブズの自伝を書いたアイザックソンもCNNのインタビューとかで言っていたこと。70年代のヒッピーカルチャーと、シリコンバレーは通じている。そうなんだよ。ジャンルじゃなくって、あれは同じ情熱だ。

「LOST INTERVIEW」で、スティーブは言っているのだ。「こういう時代に生まれ、コンピュータが開発された。これなら僕たちが世間に言いたい事を伝えられる最高の手段だと気づいた」と。

つまり彼らはおそらく時代が違えば、他の何かで(もしかしたら音楽で?)世間に彼らの言いたい事を世の中に伝えていたに違いないのだ。

この95年インタビューのあとスティーブはAPPLEに復帰し、iMacを発表した。同じ頃、私は働いていた旅行関係の会社を辞めて、音楽業界に復帰した。最初は友だちのPR会社に所属していたが、すぐに独立した。そしてはじめて自分で買った緑色のiMacで、はじめて自分のホームページを作った。

THE LOST INTERVIEWでスティーブの話しているポイントはいくつかあるが、映画全編見る必要はなく、この15分ほどのダイジェストに重要な事はすべて凝縮されている。なのでぜひこのブログを読んでいる人にも、上に貼付けた動画を観てほしいと思う。元気になれますよ、ホント。

ポイントはいくつかあるんだけど…


<チームプロジェクトの妙>
仕事というのは最初のアイディアではなく、プロセスに魔法がある、ということ。逆にアイディアなどは誰にでも出せる。そこから完成品に到達するまで大変な数の職人技の積み重ねが必要になる、ということ。それらを組みあわせ、毎日妥協しながらもすすむことによって、最初のアイディアとはまったく違うものが出来る。

子供のころ近所の老人が自分に見せてくれた石の研磨機。つまらない普通の石が他の多数と機械に入れられ、お互いぶつかりあうことで、美しいピカピカの石になる。それは一種のチームプロジェクトの比喩だ。お互い意見を戦わせ、情熱を持って優れた製品を作る、ということ。人はシンボルが好きだから自分はシンボルにされているが、Macはこういったチームの努力の賜物だ。

仕事のできる奴を褒めてやる必要はまったくない。というのも出来る人は自分が優れている、とすでに知っているから。自分がやることは彼らの仕事が充分でないとき、それを指摘してやることだ。理由をしめし軌道修正してやる。それを嫌う人もいるが、多くの人はそれは有益だったと感じている。自分が正しいとか間違っているか、ということについてはまったく拘らない。実際、よく間違った、と認めている。目的に向かって正しいトラックを歩めているか、そこが大事。



<ヒトは道具を作り、持って生まれた能力を増力させることが出来る>
子供のころ観た科学雑誌に生物の動きの効率性に関するチャートが載っていた。コンドルが一番効率が良かった。一番小さなカロリーで遠くにいける。ヒトは下から1/3程度のところにいた。でも誰かがひらめいたのか自転車にのったヒトも同時に計測していたんだ。コンドルなんて吹き飛ばされていた。

人間は自分の能力を倍増できる道具を生み出すことが出来る生物なんだ、ととても強く感動した。



<コンピュータは自分を世界に表現するための手段>
人類が生み出してきた優れたものにふれて、それを自分のしていることに取り入れる。ピカソの言うとおり「優れたアーティストは真似る。偉大なアーティストは盗む」と。Macのチームは皆,別分野で知ったすべての素晴らしいことをMacにつぎ込んだ。

自分が一緒に仕事をした優秀な人たちはコンピュータのためにコンピュータを作っていたわけではない。彼らはコンピュータが自分たちが世界の人たちと自分の感情を共有するための一番の手段だ、と考えていた。

彼らは他の時代なら他のことをしていただろう。でもコンピュータが開発されて、彼らはコンピュータと出会った。そして、この機械なら自分が言いたい事を表現できる、って気づいたんだ。


とまぁ、これ、自分の仕事に置き換えてみても響きまくりなのだ。最近がっかりするのは同業者でも自分と同じような考え方をしている人がホントに少ないって事。小さな日々の足下の事にとらわれたり、自分を見てもホントにそんな事ばかりだ。で、意外と自分と同じ考え方の人は異業種にいる。そういう人に出会う時、ホント世界は素晴らしい場所だと思ったりする。

特にスティーブの言う最後のポイント…人は世界とそうやってつながっていたいんだ、ということ。世界と共鳴したいんだ、共感してもらいたいんだ、ってこと。そういう気持ちで職業に向かわないと本気出せないと思う。そして、本気出さなくちゃ成功だってない。

……という中で、私が今やらなくちゃいけないのは、音楽を普段まったく聞かない人にその素晴らしさを伝えることだと思う。それから若者を応援する、ということ。若いアーティスト、若いリスナー。彼らがいなかったら私たちの将来もない。この2点を来年のテーマにしようかと思っています。それがどうやってやるかは、まったく分からず。それをこれから考える(笑)

そして自分が落込んだりくじけたりした時に、この気持ちを思い出すようにこのブログを書いておく。



PS
CADオペ(って言わないんだけか、最近は?)やってる友人からも共感もらった。そうなんだよね。職業にそうやって取り組んでる人は多いんだよ。うん、うん。