ぐるぐる回りだして…



四人囃子のこのアルバムが好きだった。「一色触発」も良かったけど、ポップスっぽくなってからの四人囃子も好き。

今日は佐久間正英さんのNHKのドキュメンタリーを観ていろいろ考えた。ジョブズにほぼ毎朝、「死」についての説教を受けているというのに(私はほぼ毎朝荒川土手を走る時にスティーブのスタンフォードスピーチを聞いている。そこで出てくる重要な事の1つに「死」があげられる)、未だに死は実感できない。

もちろん公演前には絶対に交通事故にも会えないし、死ぬわけにはいかない…という緊張感は常にある。…というか風邪も簡単にひける立場にない、と思っている。こうやって人間は仕事を辞めたとたんに死ぬようになるのかも(笑)。いや、冗談ではなく。でも、ちょっと不謹慎かもしれないけど、いろいろ準備したり、お世話になった人たちにいろいろ告げる時間が持てるのは素敵だな、と思った。

佐久間さんといえば、忘れてる人も多いかもしれないが、ちょっと前にはこんなブログも話題になった。「音楽家が音楽を諦める時」

このブログには音楽業界は騒然となった。ご本人もびっくりだったようで翌日にちょっと言い訳っぽいブログも発表してらっしゃる。

四人囃子も佐久間さんもきちんと追いかけたわけではないので、何を言える筋合いでもないが、このブログを読んで音楽を仕事にしている人は大変だな、と思った。バブルのころに仕事人生を謳歌し、たくさんの退職金をもらってとっとと逃げ切った(引退した)音楽業界の親父どもが「レコーディングにウン千万使った」「どこどこにレコーディング行った時は〜」「〜の宣伝では幾ら使って…」とか話を聞くたびに「偉かったのはあんたたちじゃなくて、予算ひっぱってきたアーティストでしょ?」と突っ込みをいれたくなるが、そういった業界の余裕みたいなものに本当のキラメキがあったことも確かだ。レコーディング予算なんてその最たるものだろう。最前線を突き進む佐久間さんの気持ちは分かる。確かに音楽は今後無料化の道を進むだろう。その流れは誰にも止められない。あとは… いったい今の状態がどれだけもつか…ということだけだ。

ただ私がそんなフラステレーションを感じずにすむのは、自分がヒットとは無縁の場所にいるということ。そしてケンソーの清水さんの言葉を借りれば音楽は表現活動なのだと信じる事ができる立場にいる事なのだ。だからアーティストに売れるためにどうこう、とか言わなくて済むし、とにかく彼らがのびのびと活動できる場を与えてあげれば、それでいい。それはホントに幸せだな、と思った。そもそも多くの人に同意を得たくてやってるわけじゃないんだ。分かってくれる誰かに届けばいい。その誰かがある程度の人数になって、アーティストが日本に来れれば、それでいいんだ。人の表現活動に何か言うのも間違っている。

一方で今日は山口洋が書いたこんな文章にも出会った。まぁ、とにかく読んでみて。魂が震えるよ。

「僕らが好きだったはずの音楽は「奇跡」で出来ていたのではないだろうか?
そのみずみずしい滴に、僕らは引きつけられてきたのではないだろうか?」




http://www.tapthepop.net/story/5749




PS
フレアーク/アイオナのチケットが印刷屋から予定より1日遅れて到着。もうすぐ発送作業にとりかかります。



PPS
佐久間さんのインタビュー

PPPS
佐久間さんのFacebook。友達にならなくても読めるので是非。いろいろ考えます。