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2013年7月30日火曜日

LAU - J-wave ランデブーに出演

ずいぶん前にTwitterで告知し、そのまま、うっかり昨日告知すべきところを失念! 

LAUがJ-waveのランデブーという番組のWorld Navigationというコーナーに出演しました。

今週,来週とLAUのメンバーの選曲をお送りします。

来週の月曜日も放送あり。
気になる曲目は、

1 Save the bees / LAU
2 Acadian driftwood / The Band
3 Graceland / Paul Simon

でした。

来週もお楽しみにー!! 番組のブログはこちら。Save the beesは、ON THE SHELFでもやったよ〜ん。



土屋アンナさん、舞台降板に思う…

またもや時事ネタで失礼。土屋アンナさんの舞台が急遽中止になり、それはアンナさんの恵子不参加が原因、法的処置を講じる、と公式ホームページが発表したことが波紋を呼んでいる。「損害賠償を含む断固たる措置を…」などとしているそうだが、それが今朝になって一変、こんな舞台野原作者である濱田朝美さんがブログでこんな投稿をしたことが分かり、状況がガラリと変わった。

それにしてもこういうトラブルは時々芸能界とかエンタメ界で起こるのを目にする。コンサートだって映画製作だって、大変なのに、舞台なんて事になればアーティストはこうしたい、マネジメントはこうしたい、イベント主催者はこうしたい、お客はこんなものがみたい、ステージマネージャーはこうしたい、PAのスタッフはこうしたい、…それぞれがプライドと意地とエゴのぶつかり合いだと想像する。本当は集まったチームで、そこからベストなものを作り、世に送りだすのがプロなのであるが、なかなか実際はそんなに上手くいくとこはない。

いや、エンタテイメント界に限らない。すべのプロジェクトは、いろんな立場の人がからみあって、その上にふわふわと浮かんでいると言って間違いない。それぞれ視点によって見方も違うし、自分がきちんとケアされなかったと言って怒る脇役アーティストもいれば、重要でないスタッフでさえもいる(!)。

そういや友達のスタッフで「私を紹介してくれなかった」と言って怒るスタッフがいたそうだ。アシスタントならアシスタントでアシスタントの立場がある。もちろんすべてのスタッフがちゃんと名前覚えてじっくりできるような現場だったら理想だろう。が、お金が湯水のようにあるようなら企画はともかく、実態は壁に貼られたタイムテーブルとの勝負。いちいち末端のスタッフまで紹介している時間はまったくない。素人で現場経験が少なく、自分に自信のない人こそ、現場がより良くなることではなく、自分が何をしてきたか、自分が何をできるかをアピールしたがる。私自身も自分の若いころを見返せば、それを学ぶのにしばらく時間がかかった。でも優秀な先輩がたを見ていて学んだね。出来る人ほどホントに謙虚なんだ、と。出来る人ほどエゴを捨てて現場に自分を投下できる。大事なのはアーティストとお客で、スタッフではないんだ、と。

いろんな人がからんで制作されているから、それが普通であり問題があって当然であり、それが「現場」の持つもともとの性格だとも言えるが、私は制作側としてはアーティスト側(原作者/俳優)をきちんと納得させ、言葉は悪いがまるめこんでこその制作側だと思っている。世の中アーティストという人は、いろんな意味で難しい人が多いし、社会人として何か欠けている人も多い。もちろん難しくない人ももちろんいるし、逆に難しくしないことだけで要領よく世を渡っている人も多いが、私の知っている彼らは人一番デリケートで繊細な人たちだ。じゃなければ、物を表現することなんて出来やしないのだ。そのアーティストをしっかり説得して、お客さんの前にもってくるが出来てこその制作側だと思うのだ。だからアーティストと揉めたり、スタッフとしてアーティストの味方になれない、というのは、それだけで私はなんか間違っていると思うのだ。

もちろん同情はする。きっと繊細な上に熱血でピュアな人たちなんだろうと思う。でもそういう彼らの気持ちを届けてこそ、の企画なのだ。そこが無い企画なんか、最初からそもそもお客の心に届かないと言ってもいいんじゃないか。そんな企画当たらないよ。当たるとしたら、それはお客を馬鹿にしている。

私が作っているコンサートの企画もそうだ。1つの公演にかける力を100だとしたら、企画を発表した時点で80は終わったと思って良い。内側にかける労力の方が外側にかける労力(お客さんやメディアなど)の何倍も大きかったりもする。

もっともウチはよく知らない人をプロモーションしたりすることはマレだし、アーティストと揉めたりすることはほとんどない。アーティストの味方についてアメリカの会社と喧嘩したことはあるけど、それも今や彼らが会社をたたみ、私が今もこの仕事に着いていることを考えたら結果は明らかだと思う。アーティストと揉めなかったとしても、会場や関係者との打ち合わせとか、ツアーをどうやって安く経費内で成り立たせるとかについては、ものすごく力が使われる。

さらに言えば、実は打ち合わせより自分の中でツアーのアイディアや良い企画を見つけ出す方に、うんと時間が取られる。でも北尾トロさんが言うようにアイディアは空からふってくるので家で一人で考えていても、まるで進まない。外に行って人と話したり、映画をみたり、美味しいものを食べたり(これは違うか?)してこそ、浮かんできたりするものなのだ。これに時間がかかる。時間はかかるけど、この仕事においてはもっともロマンチックなプロセスでもある。

そんなわけでウチもツアーがない夏は毎年こんな感じで静かにしているけど、公演がない時のほうが打ち合わせも多く、仕事も多かったりもする。いつだったか大学の後輩に「ツアーがないときは何やってんですか」って言われてカチンと来た。まぁ今、考えている企画を例えばブログとかに書いて、様子を見せても良いんだけど(私も言いたくてウズウズしているけど)、最近の情報は発表のタイミングとインパクトが大事。実際、企業秘密も多いしね。となると、やっぱり他の人には暇しているように見えるのだろうし、ツアーがないと忙しくないのかな、と思われたりするのかもしれない。

でもさっきも言ったように企画とか、お客さんとアーティストをどうやって喜ばせようか、という、その部分こそ、一番この仕事でロマンチックで楽しい部分なのだ。実際企画が始まれば、あとはひたすら辛くて忙しいだけだ。そして終わってやっとホッとする。ホッとするけど、1年から18ケ月付き合ってきた企画ゆえ、とても寂しい。それでもまた立ち上がって新しい企画を練りはじめる。その繰り返しだ。

11月に来日するドナ・ヘナシーがいたころのLunasa。いいでしょ、このギター。










2013年7月27日土曜日

ポール・マッカートニー来日ですか…

AERAにポール・マッカートニー来日の裏話が掲載されている、というので、久々にAERA買ってみました。

なるほどねー なるほどねー なるほどねー

この記事を読んだファンの中には「ポールがそんなにお金に執着しているようには思えないんだけど」的感想を持った人が多いらしく、そんな感想をブログやツイッターにあげている人を何人か見つけた。

そうねー そうねー そうねー これ読むとそういう印象よね。

ただトップに君臨するものとして、世界一やり手のエージェントや、世界一上手なPAエンジニアや、世界一上手なライティングスタッフや……そしてそれぞれの家族や、すべてを維持しないといけない責任があるんだよね、マッカートニーにはね。さらには記事にあるように各会場の席数やチケットの半券をカウントする末端のスタッフまで(バカみたいな話だが)も必要だ。

そりゃそうだろうよ、という気持ちで読んでいたものの、いったんアグリーしたギャラを最後の最後(ある意味、会場やら何やらすべてを相手が押さえたあとで)ひっくりがえすとか、ありえんよなーと思った。それがこの業界の標準なんだろうか…

うーん、ジョンが生きていたら、どうだったんだろう。いろいろ考える。What ifなんて質問には意味がないのは分かっていても、ついつい想像する。ヨーコにコントロールされて、しっかり「愛と平和のジョン・レノン」をプロフェッショナルに演じていたんだろうか。いやいや、私なんぞに何が分るというのだろう。私には分らない。誰にも分らない。近くにいる人たちだって分らない。

思わずジャーニーの映画(まだ引きずっている)のエンディングの「アーネルのギャラは1/5だ。立派なメンバーだ」みたいな話をしていたマネージャーの笑顔が頭をよぎる。あそこには「こんなドキュメンタリーみたからって、すべてを分ったと思うなよ。オメーラに俺の苦労が分るかよ」って隠れたメッセージが…(あるのだろうか)。

しかし、一方で、先日のスプリングスティーンの映画の感想ブログでも書いたけど、ヴァン・モリソンが最近は小さな小屋でディナーショウみたいな公演ばかりをやっているのは、すごく理解できる。チケット代は200ユーロとか、300ユーロとかで高額だけどディナーショウだから食事もついて、ゆっくり音楽を楽しむことが出来る。またお客の絶対数が少ないということは、それだけで経費がうんと違ってくる。小さい公演なら、少なくともPAもライトも一流だったとしても、それこそ何十人もぞろぞろ人数が必要ということはない。お客にしてもスタッフにしても係る人数が少ないというのは、それだけで大変な経費節約だ。

そうそう、そういやウチなんかライブ当日以外はすべて一人で回している。だから成り立っているんだ。人数がいないというのはそれだけで自由だし、いろんなことを可能にしてくれるのだ。

先日も久しぶりにヴァンのコンサート見に行くかと思ってヴァンのHPに掲載されているメールアドレスにメールしたら、さすがお客の相手が300人程度だということもありオペレーションが丁寧だった。「日本から行く」と書いたからかもしれないけど「7月はソールドアウトだけど、まだ10月のチケットなら取れるわよ」という女性スタッフからの丁寧な返事。一人一人にチケットの受け取り方や何やら、きちんと案内をしているのが想像できる。

そんな環境だからなのか、本人もとても安定しているらしく、バックバンドのメンバーとして係った人から「最近のヴァンは珍しくリハもちゃんとやって、すごく楽しんで歌ってるよ」と言う話を聞いた。

でもあいかわらずメジャーに喧嘩売るのが大好きみたいで、現在ホームページのトップには「ムーンダンス」リイシューによせて「あのムーンダンスはまた俺から盗んだもんだ!」みたいな御大のコメントが踊っている。もっとも想像するに契約書上は、レコード会社の方が正しいんだろう。それがどんなに卑怯なものだったとしても。御大の悔しさがコメントからにじみ出ているようだ。

大好きな「ラグランロード」with チーフテンズ。ああああ、ヴァン、なんで私が観に行くとこんな風にちゃんと歌ってくれないんだ!!! 圧巻。



PS
ここまで書いて気づいた。マッカートニーとそのチームも、あれをお金が欲しくてやってるわけではないと思う。お金なら、もっと確実に儲ける方法が(不動産とか?投資とか?)あるはずだ。…と、いうか、おそらくマッカートニーもお客の人数少なくして、一人100万円のチケット!みたいな公演を打った方がいいということになるのかもしれない。

が、それをやらないのは、やはり音楽が「共感」というビジネスだからなのだ。マッカートニーは5万人の人とそれをシェアしたいという事。ヴァンは「俺のことをホントに分ってくれる少人数のファンでいい」って事かと。

オレもオレのミュージシャンのことをほんとに分ってくれるお客さんだけでいい、と思っている。あいかわらずオレはオレのミュージシャンと小さなTHE MUSIC PLANT村が良ければ、それで充分幸せだ、と思えてしまうのだ。何度も言うが、それが、オレの強みでもあり弱みでもあると思う。

PPS
Don't take me wrong! あとマッカトニーとかが来日すると、しばらく音楽聴かなくなってたようなおじさんたちとかがまた「音楽聴こう」って気持ちになってライブに行ってくれるといいよね、とは思う。そう、だからこの件については応援はしてるのだ。そういう私は実はついこないだまで、ものすごいビートルズのファンだった。というかオタクといった方が正しいだろう。おそらく今まで、一番お金をつぎこんだアーティストはビートルズだと思う。でもあるきっかけでファンをきっぱり辞めたのだった。それについては、また今度。

2013年7月26日金曜日

ヴェーセン「音遊人」さんに掲載いただきました。

ヴェーセンの「時と遊ぶ」ツアーのレポートが「音遊人」最新号に掲載いただきました。ありがとうございました〜 写真も素敵♥

いやいや、今思い出してもすごいツアーでした。ありがとう、ヴェーセン、ありがとう、ご来場くださった皆さん。

2013年7月24日水曜日

スプリングスティーンのドキュメンタリー映画を見ました!

昨晩、ブルース・スプリングスティーンの映画を観た。ファンのブルースに対する思いを語った映像を編集した映画で、普通のドキュメンタリーとはちょっと趣が異なっている。

どうやらファンのコメントは公募したものらしく、自分のパソコンで撮影したものや、友達が撮影したものなど、いくつかは映画のスタッフらしき人が取材に行ったようなものもあったが、ほとんどがディレクションもなにもない手作り映像。ただしそれを効果的に編集する編集の手腕は素晴らしい。出てくるファンのコメント一つ一つが笑いを誘い、ホントに幸せな気持ちになるのであった。

「失恋しちゃった」って看板をかかげてコンサートに行ったファンをステージにあげてなぐさめるブルース。それを大興奮で語るファン。すごい決意をしてコンサートチケットを買ったら、最後列でがっかりしていたんだけど、なぜかそこにスタッフを名乗る人物があらわれVIPチケットをもらっちゃた、みたいなカップル。そういうエピソードが本人たちの口から興奮気味に語られると、こちらも思わずワクワクさせられる。いやー、そうね、音楽ビジネスッて、こういうのが大事なのよね、夢があるビジネスなのよね、と改めて思い出させられたりした。

その中に出て来たファンのコメントで心に残ったものを2つ。自分用のメモに。

トラックの運転手をやっているという女の子が語った「自分が大切な人間に思えてくる」みたいなコメント。あと誰か忘れたけどコンサートを見に行くとブルースが「自分一人のために歌ってくれているような気がする」と発言していた女性の発言が印象的だった。この2つのキーワードは、今後自分の仕事のヒントにもなるかな…と私もすごく考えた。なるほどね。

というか、実際、映画観ている間に10回くらい、自分の仕事を思い出し、そのたびにボスに背中を強く押されたように感じた。いいよ、ボス! そうだよね、この仕事してたら、音楽を信じなくてどうする? お客さんを信じなくてどうする?

本編もなかなか面白いなーと思ってみてたら、エンドロールが流れた後はハイドパークでのボスのライブ公演で、サー・マッカトニーも出て来たり。それが30分くらいかな…。で、またそれで終わりかと思ったら(このライブ映像で終わると、本編/ファン映像集の印象が薄れちゃうな、と心の中で不満に思ったのだが)、最後の最後にドキュメンタリーとしての、ちゃんとしたオチもあり。見応えも充分あったし、ホントに素晴らしいと思った。

しかしこういう大きな公演ってどんな気分なのかなぁと、私はどっちかというとそういうことを考えていた。ブルースの足下にモニターが4つもあることや、あんなに動くのにイヤモニじゃないのかしら、とか、歌詞が流れるモニターまであることとか、ホーンセクションまでも全員が前に出て来て、すごいなぁ、ワイヤレスマイクを湯水のように使って…とか。ウチはヴァルティナとアラマーイルマン・ヴァサラットを同じステージにあげるだけで倒産しそうだったよ、とか(二組ともワイヤレスが多い)。そんなところばかりに目が行ってしまう。特にフロントのでかいスピーカーの位置より前にメインのヴォーカルマイクが出ることをPAの人は嫌うんだけど、こういう演出(主役がぐっとお客の近くへ行き歌うシーンがある)じゃ、そんな事言ってられんよなぁ…、とか。いやいや自分の小さい規模の仕事と比べちゃ駄目よ…。私もそのレベルまで自分を引き上げちゃうのがずうずうしいよね(笑)。なんたってウチのエンジニアのKさんも最高だけど、向こうは世界で一番上手いエンジニアの人がやってんだろうからなぁ、などなど…

とにかくこういうメジャーなものって、見ててクラクラする。音、ライト、ミュージシャンの人数、スタッフの人数、とにかく圧倒的だ。でもそういうのを見ると妙にさめちゃう自分もいる。先日来日したラウーのメンバーが言っていたが、最近ラウーは大きなステージをやるようになって5,000人とか1万人とか、そういう人数の前で演奏するようになったのだけど、「大きなステージであればあるほど、頭がしっかり冴えて自分の演奏のコントロールを保たないと駄目なんだ」みたいなことを言っていた。もっと言えば自分を自由に解放し爆発できる小さめの場所の方が好きだとも。それは非情〜〜に理解できる。

だからこそ、そんな状況において、5万人とか、そういう観衆にたいしてすら「自分一人のために歌ってくれている」と一人一人に信じさせてしまう、圧倒的なブルースのパフォーマンスは、やはりものすごいと思う。

歌詞がいいのかな…。私は正直ブルースの曲はおそらく5曲くらいしか知らないし、その一つ一つの歌詞を詳しく読んだわけじゃないけど、歌詞にみんな共感しちゃうんだろう。そしてもちろん圧倒的なパフォーマンスは当然として。

それを世界一すごい制作チームが、すごい力で支えている。もっと言うならこの映画だって世界一頭のいい人が、頭のいいシナリオを書いて興行してんだよ。当然だよな、とか(笑)こういうでかいチームのスタッフになる、ってどんな気持ちだろう、とか。先日のジャーニーの映画まではいかないけど、いろいろいろいろ考える。

例えば! この映画、良い映画だけに、なんでこんな1回だけの上映なんだろ、しかも渋谷や新宿みたいな都心はないし…とちょっと不満に思っていたが、帰宅してあれこれホームページを見たりして、やっと理解した。そうか、全世界でこの映画をたった一日だけ見せることに意味があるのか、と。確かに普通に興行してたら、単なる興行成績だけで結果は判断されてしまう。加えてアーティストは世界1のブルースだ。失敗とか「動員数はロック映画としては二番目でした」は許されない。たった1日、全世界で上映することで、聴衆の一体感をあおるのだ。なるほど。これは非常にうまく出来ている。実際横浜(港北)の会場と満員だった。でもTwitterで検索したら地方では20名くらいで見た会場もあったらしい。でもその一体感たるや、もう絶対的なもんだ。そりゃーそうだ、みんな私なんぞよりうんと頭のよい一流のエンタテイメント業界のプロが考えてんだから…と、またそんなことが頭の中をよぎる。

しかしこういうビックな感じってホントにどうなんだろう。うまく想像できない。例えば私にとってビックなアーティストって誰だろ。目の前に出てくるだけで興奮するアーティスト…。ポール・ブレイディをのぞいて…と考えると、やっぱりヴァン・モリソンになるわけなのだが、過去3、4回みているヴァンのライブはどれもいまいち(笑)。とてもじゃないけど私のために歌ってくれているとはまったく思わせてくれなかった(笑)彼は自分の気分で演奏し、自分でも「俺はエンタテナーじゃない。骨の髄までアーティストなんだ」みたいな発言もしている。

すべてはファンのため…ファンのためねぇ…うーむ。まぁ、例えばウチの公演実績の中でもヴェーセンの先日の3つの違うユニークな場所での公演とか、マーティン&デニスの「ケルト×和」の公演なんかは、あれらはあきらかにお客さんのための演出だ。いろいろ評価してくれる人はいるけど、実のところアーティストは自分がベストと思う環境の中で自分のやりたいように演奏するのが一番やりやすいに決まっている。だからヴェーセンのギター、ローゲルが新聞の取材で「こういった変わった場所でやると演奏にも影響が出ますか?」と質問されて「いや、僕らは普段の僕らで演奏するだけさ。場所がユニークなのはどちらかというとお客さんのためのものだ」と答えていたのは非常に的を得ている、と思った。さすがあいつは頭がいい。私の意図をよく分っている。

あと一緒にいった音楽ライターのAさんの意見も面白かった。最近、このブログにも何度も書いているが畔柳ユキさんとか和田静香さんとか、ロック系、洋楽メインストリーム系の皆さんと付き合っていると、意外な意見が出ていてホントにホントに勉強になる。Aさんによると、ファンって、あぁいう風に特別扱いされるのが自分じゃなくても全然いいんだって。ああやってブルースがステージにファンを載せてくれました。でも、それは自分じゃなくてもいいんだって。自分が載せてもらっているように思うんだって。うむ、なるほど。Aさんが昨晩FBに感想を書いていて「かれらは、わたし」という彼女の言葉が印象に残る。うん、いいね。

と、まぁ、なんかまとまりませんが、なんというか…I am thinking loudって感じでしょうか。ま、結局のところ私は常に自分のアーティストと自分の小さな小さなMUSIC PLANT村のことしか考えてないんですよ。どうしたらお客さんにもっと公演に来てもらえるのか、そんなことばっかり常に考えている。どうしたら最高の音楽が届けられるか、それだけをいつも考えている。

いずれにしても自分のやっていることが本当にベストなやり方なのか、それは常に検証しないといけない。金銭的、外部の力とかから自由なのはもちろんのこと、過去の自分の成功体験に捕われていないか、周りの評価(しかもどちらかというと高い方の評価の方が怖い)に捕われていないか。自由に企画を考えるのは本当に難しい。でもそういうところからしか本当に良い企画は浮かんでこない。

つくづくそんな自分は「音楽ファン」じゃないなって思うことが最近とても多い。っていうか、もう認めよう。私は音楽ファンではないね。寂しくもあるけど、それが自分の道なんだから仕方ない。いつだったか大好きなポール・ヤングが来日して私はほぼ最前列で見てた事があった。キングレコードに勤務して音楽ビジネスに係るようになって数ヶ月たったころだったと記憶している。ポールを見るのは初めてじゃないし、公演自体は悪くなかったと思うが、私はコンサートはつまらいと思った。だってポール・ヤングとかいって自分に全然関係ないんだもん(爆)。それってちょっと寂しいよね。

でも何度もこのブログで書いているように音楽はミュージシャンの中で生まれるものではない。音楽は常にリスナーの中で生まれるものなんだ。音楽の力を信じて。お客さんの力を信じて。

ま、いいや。ボスに背中押されたことだし、とにかく仕事しよ…(笑)



PS
とか書いてたら、この曲を地元の駅で歌っているストリートミュージシャン発見。そうだ、この感じ? この感じなのか、ボスはっっ?! ちょっと分かったような気がした。この曲歌われると自分のために歌ってくれてるような気がする。違うか?! 路地裏の少年/浜田省吾

2013年7月23日火曜日

音楽は、それは対話…「遊牧のチャラパルタ」を見ました

いや〜良かった! 今日は10月に日本にやってくるバスク地方の幻の伝統楽器チャラパルタを演奏するオレカTXのドキュメンタリー映画「遊牧のチャラパルタ」をUP LINK FACTORYで拝見しました。世界の国際映画賞14賞もの受賞を果たし、70を超える国際映画祭で喝采を受けた大傑作。

チャラパルタって、ホントに原始的な楽器。ただの木の板を木の棒で叩くという、実にシンプルな演奏。まず画面はインド、ムンバイから始まる。

「なう!」とか心の中で叫んでしまうよ〜(「ムンバイ、なう」知らない方はこのブログ参照)。

新しい音楽との出会いを求めて彼らの旅は続く。行く先々で現地のミュージシャンとレコーディングやコンサート。みんなインド、北極圏、サハラ、モンゴル。文明社会から距離を置き、遊牧民として生きる人たち。

上映後のトークショウで松山晋也さん、川島恵子さんのお話が聞けた。松山さんいわく、これ以上の原始的な音楽はない、と。これ以上シンプルなことはないからこそ、無限の広がりがある、と。お二人は数年前のWOMEX(ワールドミュージックの見本市みたいなイベント)で彼らを見て、すっかり感激したそうだ。ちなみに彼らは2001年にアルタン祭りでケパ・フンケラ(バスク地方のすごいアコ奏者)のバックミュージシャンとして来日したことがある。これもプランクトンの招聘で、私もツアーを手伝ったので良く覚えている。当時彼らは、まだ20代そこそこだったんじゃないかな。その彼らにWOMEXで再会したお二人は、彼らのすごい成長ぶりにホントにびっくりしたそう。特に松山さんは「あの時20〜30組のライブをみたと思うけど、彼らが一番凄かった」と絶賛していた。

チャラパルタは必ず2人一組で演奏されるのだそう。つまり二人の会話の中から生まれてくる音楽なのだ、ということ。この映画は、それを更に広げて、異文化との対話にチャレンジしていく、というドキュメンタリー。しかも相手は遊牧民。旅も大変そう。「〜さんは知っていますか」「こっから25km」とか言われたりしてるしぃ〜(笑)

最後に川島さんが指摘してたけど、この映画、おそらく1カメ、1音声くらいで撮っている。でも編集がすごく上手くって、それをまったく感じさせない。…っていうか、行き先がそもそも僻地すぎて、ゾロゾロと行けるようなところじゃないよね。インドだったかサハラだったかで移動用のヴァンをレンタルしたら、いろんな人が「俺も乗せてくれ〜」とたくさん乗り込んできてヴァンの中はいつのまにかセッション状態に…みたいなのもあった(笑) 

スペインはフランコ政権中は地方文化が抑圧されていた時代があった。バスクはフランコ死後、すぐに独立を果たした。ヨーロッパの伝統音楽復興は60年代が多いのだけど、スペインだけはフランコのせいで70年代に盛んになった、とのこと。チャラパルタも一時は、2組くらいしか演奏者が残っていないくらい衰退したこともあったんだって。でも今やバスクはいっちゃん最初に自治権を取り戻し、文化の復興に頑張っている。一番頑張っていると言っても過言じゃない。

そうそう北欧好きも要チェック。おそらくノルウェーなんだけど、サーミの音楽もたくさん出てきますよ。

そんなわけで次回の上映は8/29。同じくUP LINKにて。詳細はここをチェキラ!!! コンサートは10/14 すみだトリフォニーホールで、カルロス・ヌニェス他と一緒の公演になります。そっちの詳細はここ。本当に楽しみ。


*トークショウの内容は私が聞き取ったメモによるもので、理解が至って無い部分があるかもしれませんので、ご了承ください。


2013年7月21日日曜日

ドナは最高のギタリスト♥

さて昨晩から売り出したダミアン&ドナ。無名の新人デュオなのに、おかげ様で素晴らしいスタート。本当に皆さん、ありがとうございます。頑張って二人をWelcomeしないとね!

まぁダミアンもいいけど、皆さんの目的はきっとドナだよね。ドナといえば、私はもう素敵な思い出がいっぱいある。可愛いドナ。性格がいかにも「やんちゃ坊主」って感じで、ルナサの中で一番可愛いのがドナだった。

ドナはツアーが嫌いでね。ツアー先に私が遊びに行くと、いつも「家に帰りたい」って愚痴ってた。ドナがバンドを抜ける2、3年前から知っていた。日本はそれでもトラブルが少なかったから気に入ってたみたいだけど、どこどこにツアーしたって言っては「もう二度と行きたくない」って言ってた。確かに当時のルナサのツアーはものすごく過酷だった。マネージャーもいない時期も長かったし、私も2、3日同行して、もう充分だわ…と思ったものだ。ルナサみたいにヘヴィーにツアーをするバンドは本当に大変だったと思う。ドナはツアーをするには(綺麗な言葉で言えば)繊細すぎた。ドナが辞める、というその公演でショーンはステージ上でも人目をはばからずポロポロ泣いていたという。

その後、ルナサは「6」というアルバムを作り、それにあたって2名のギタリストをバンドにいれた。ポール・ミーハンとティム・エディだ。二人とも全然タイプの違うギタリストだった。ティムの方が才能という点ではあったと思うのだけど、性格がエキセントリックすぎて長いツアーには向かなかった。またアメリカが嫌いでアメリカには絶対に行かない、と主張していた。ルナサにとってアメリカは一番の稼ぎ場所だ。そうこしているうちにポールがバンドメンバーとして定着し、ポールがルナサのHPのバイオグラフィーに名前が載るようになった。その後、現在ポールは結婚して家庭を大事にしたいということになり、現在のルナサのギタリストは元フルックのエド・ボイドが担当している。実際,私個人の意見だけどエドの方がポールより良いギターを弾くと思う。ちなみに今度のケルティック・クリスマスにはエドがやってくるので、皆さんも楽しみにしてください。いいよ、エドのルナサ!(笑)

でも、まぁ、バンドが「ルナサ」と名前がつく前から知ってる私からすれば(笑)、やっぱりルナサのギタリストはドナだ。ドナがいたころのルナサはホントに中坊の団体みたいなグループだった。しょっちゅう楽屋で喧嘩していたのも事実で、その中心にいっつもドナがいた。でも、私は彼らが羨ましかったね。普通大人になったら、もう喧嘩なんかしないじゃん? それだけ彼らは親密だった。ドナが抜けてからルナサの喧嘩は減ったと思う…っていうか無くなったじゃないかな。もうみんな大人になったしね。でもドナは声が大きくて背も高くて目もギョロっとしててデカかったから、ドナがいたころのルナサは本当にうるさくて可愛かった。

当時の私も若かったから、もうルナサに入れこんで、入れこんで、入れ込みまくり、これ以外にバンドは存在しないってなくらい入れ込んでいたので、よくメンバーの肩を揉んであげていた。(もう今じゃそんなことするバンドはいない/爆)で、よくお返しに、って言って、ドナが私の肩を揉んでくれることがあったのだが、ドナは手がすごく大きいから、ドナが揉むと胸まで上がっちゃう感じだった(爆) その感じが今でもすごく覚えている。

他にもドナとは素敵な思い出がたくさんある。それはまたおいおい紹介していきますね。いずれにしても、おそらくだけど、今後も長いツアーをしょっちゅうやるようなバンドには、ドナは入らないじゃないか、と私は思っている。そしてもちろん自分が中心にたってステージをやろう、なんて思ってもいない人だから、このダミアンとの来日は結構貴重なツアーになるのではないかと考えるのだ。だから皆さん、このチャンスを逃さないように!

ってなわけで、映像集。シャロン・シャノンとドナ。二人とも若い! 途中二人でちらっと視線をあわせるところなんか、すごくいいね〜。この頃のシャロンはものすごくシャイでステージでしゃべることすら出来なかった(笑) ドナもステージでは一切しゃべらない。今度のダミアンと来る時はどうかな。(たぶんしゃべれないだろうな…。一方のダミアンはステージでのMCも本当にしっかりしている!)



あとシャロンとドナの組み合わせではこの映像とか大好き。埋め込みが残念ながらできないのだけど、ぜひご覧ください。トレヴァーもかっこいいよ。シャロンはこの当時のリズム隊がホントに良かったよね。よくリズム隊の取り合いで、当時のルナサのマネージャーと、シャロンのマネージャーが喧嘩してたけどね(笑) それにしてもドナのギターがかっこいい! Mouth of Tobique 

そしてこれが最初期のルナサ。マイケル・マクゴールドリック抜きの創設メンバー。すごい! みんな若いけど、やっぱりここでも特徴的なのはドナとトレヴァーのリズム隊。



続いてこちらはケヴィンも入った時代のもの。97年、アイルランドの人気TV番組、Late Late Showに出た時のもの。



懐かしいドナのルナサ時代。ルナサのファーストと言えば、この曲で、みんなビックラこいたのが懐かしい。「アイルランドの伝説的なバンド、ボシーバンドの再来!」とか言っちゃって。今聞いても、ゾクゾクするくらいかっこいい。途中リズムチェンジするところとか、もう最高。こんなトラック、よく出来たと思う。当時の感動がよみがえる! ちょっとレッド・ツェッペリン的かっこよさがある。



私がドナ在籍時代でもっとも好きなアルバム「Merry Sisters of Fate」より。この曲本当にかっこいい。1st of Augustをドナが書いて、それがマイク・マクゴールドリックの書いたWind Brokeにつながる。なんか男らしいよねー。ギターがいいでしょ? ちょっとエレクトリックギターもかぶせてある。確かエレキの方はフレイムスのメンバーが弾いたんだよね。初期の傑作。



ドナがルナサを脱退後、ルナサをぬけたこの3名でツアーした事もあった。でもこのトリオはすぐ終わった…(笑)もともと長くやる気はなかったんだと思う。この曲もファーストでめっちゃ印象的な曲だったよね… はぁ〜かっこいい!!!



そのあとドナはピアノ・アコーディオンのアラン・ケリーとのカルテットでしばらくツアーしてた。アランとドナは大親友同士で、しばらく続いてたけど、もう今は離れちゃったみたい… この曲も2:13から、ギターのスタイルが変わるところが、やっぱりルナサになるのよね〜♥



ってなわけで、ドナの再来日、祝、祝、祝! 公演の詳細はこちら


2013年7月20日土曜日

ダミアン&ドナ、チケット発売スタート。今夜です!

というわけで、いつも深夜24時にHPをアップデートするTHE MUSIC PLANTです。しかしホームページってホントに時間を取られる。ホントはトップのページから、CDショップから何から何まで整備したかったのですが、結局おいつけず… でもなんとかダミアンとドナのページを作りました。ルナサのケヴィン・クロフォードが、素敵なコメントを寄せてくれました。先輩方に応援されて(笑)ダミアン、がんばらないと〜

いつも新人をやるのは勇気がいるんだけど、新人をやっていかないと未来はない。もちろんジイさんたちに敬意を払うのはもちろんなのだけど。

ダミアンの映像をいろいろ検索している。ま、でも圧巻はこの映像だよね。何度も見ちゃう。ギターがすごい。



これなんかもすごく良い。ダミアンの演奏が一番気がきいている。細かいフレージングに注目。フランキー・ギャヴィン、デ・ダナンと対等に…というか、それ以上に張り合ってるよ!



フィンランドのワルツらしい…



これなんか「はやっっ!」って感じ。6年ほど前の映像。ダミアン若っ。ダミアンが全体のスピードを上げているのは見てれば分かるよね(笑) マット・モロイのパブの注意書き「セッションは速さを競うコンペティションではありません」を思い出す… まぁ、ボシー・バンドからこっちアイリッシュ・ミュージックは速いのが良いとされてきたからのう… 上手い奴がいるとひっぱっちゃうんだよねー 速さをねー



ま、でもやっぱりドナとやっているのが一番いいかな…

ってなわけで、何かとくさくさする世の中だけど、でも期日前投票のパーセンテージはなんと10%アップしたらしい。世の中動くのか。いろいろ信じたいよ、私は。頑張りましょう。

というわけでダミアンとドナのページはこちらです。

2013年7月18日木曜日

映画「アンコール!!」に号泣。最高に素敵な映画でした。



もう〜〜〜めっっちゃくちゃ良い!!! この空気感、この英語(笑)、この不器用感、この「人生楽しむのは大変」感… 最近フランス人づいてた私だけど、やっぱり人生を楽しむのが上手なフランス人よりも、私は不器用なイギリス人が大好きだ。そうだ、私はイギリス人だったのだ!!! 映画「アンコール!!」を見てきました。

ストーリーは、よくある話。街で一番の頑固者のアーサー72歳と、明るくて社交的な奥さんマリオン。マリオンは癌が再発し、もう余命がない。が、それでもアーサーに合唱サークルに送り迎えしてくれ、と言う。アーサーはそんな明るいマリオンや合唱団の連中にはついていけない。息子ともなぜか上手くいってない。合唱団「年金ズ」はコンクールにエントリーし練習を重ねる。オーディションである無料コンサートでソロを歌うマリオン。マリオンが亡くなり、残されたアーサーだが、しだいに周りに心を開いて行くアーサー。

なんといっても脚本がホントによくできてる。台詞の一つ一つがいい。そして俳優陣が圧巻!!!! 私はホント俳優の名前おぼえられないんで、良く認識してなかったけど、頑固&不器用親父アーサーを演じる俳優さんも、素敵な奥さん、マリオン役の女優さんも、めっちゃハマリ役で素敵だった。

周りの女性陣もいい。合唱の先生で明るくしてるけど実は孤独なエリザベス。キュートでおじいちゃんにも素直に心を開いている孫娘。

そして…アーサーとマリオン、二人が歌うシーンがそれぞれ最高に素晴らしい。実はアーサー役の俳優さんは以前歌うシーンがある、ということで某脚本を断ったことがあるそうだ(パンフレットに書いてあった)。でも今回は自分と同じ年配のアーサーを演じるにあたり、勇気をもって取り組んでみようと思った、とのこと。そして奥さんのマリオンが「True Colours」を歌うシーンが、これまた号泣もの。これは物語の中盤で出てくるのだが、そっから先、もうずーーーーーっと私は泣いてた。最後の展開は、ちょっと出来過ぎの感はあるけど、そんなこと関係ないよね。アーサーが歌うシーンは、名画「サウンド・オブ・ミュージック」でトラップ大佐が歌うシーンをちょっと思い出した。あれに匹敵する感動(褒め過ぎか)。下手なんだけど、意外に上手いというところも聞き所(笑)。いや、ホントに素敵だった。

それと、脚本にスペースがあるのがいい。なぜかだ息子の娘(アーサーにとっては孫娘)はかなり頻繁に出てくるのに、息子の奥さんはまったく出てこない。そんな風に、こちらが想像を働かせる余地もたくさん出てくる。そういうの、ホント大好き!!!

あと合唱団が練習しているコミュニティセンターみたいな場所の外でサッカーをする子供二人の悪ガキぶりとか…もう細部にもイチイチ反応しちゃう! いや、この監督、すごいわ。

あぁ! なんて我々イギリス人は、人生を生きるのが下手なんだろう!!

ところでアーサーの話し方、視線の流し方が、ウチの誰かにそっくりなんだけど、この感じ、誰だったかなー 誰だったかなーって、私はずっと映画を見ながら考えていて、映画観終わって、だいぶたってから気づいた。それは意外に皆さん思うかもしれないけど、グレン・ティルブルックだった。グレンも自分の気持ちを正直に話すとき、あんな風になる。そして、そこがとてもチャーミングだと思う。グレンにちょっと会いたくなったのでした。

枕カバーがモリス柄なんだよね〜 もう響きまくり!

奥さんのマリオンを始めとして、女性陣が素晴らしい。

パンフレットなんて久々に買っちゃったかも。いいよ〜(涙)

2013年7月17日水曜日

またもやフランス人〜「新しいミュージック・フランセーズ」に行ってきました

最近フランス付いてるなー私! 昨晩はプランクトンのI内くんが一所懸命プロモーションを頑張っている、こんなトークイベントにお邪魔しました。写真は会場の前に掲示してあったポスター。

その手前に会場で購入したサエキさんのクロード・フランソワ、トリビュートアルバムと本日のノベルティであるサエキさんのクロクロ・コスプレ写真を置いてみました。カツラが素敵で笑えるー(笑)

この私までもがフランスづいているわけだから、もしかしたらフランス、ホントに来ているのかもしれない。私が今まで知らなかっただけかも。

今回のイベントはプランクトンの11月に来日するテテ/トリヨのコンサートと、今月公開されるゲンズブールの映画、それからこのブログでも紹介したことのある「最後のマイウェイ」に関する合同トークイベント。出演はサエキ・ケンゾウさん、明和電気の土佐信道さん、そしておなじみ音楽評論家の松山晋也さんの3名。

以下、I君の許可を得て宣伝/レポートしますが、トークショウのところは私のメモから起こしているので、間違ってたらすみません。多少誤解があるかも。なんせ私はフランスについてはホント素人なので。何かあったらご指摘ください。

しかしテテトリヨも本国ではものすごい人気がある、と。テテさんの新作ビデオがこれ。



「ちょっとモータウンな感じで、このあとに登場するクロード・フランソワに通じるものがある、テテは前作もビートルズみたいだったし…」と松山さんが言ってた。お父さんがセネガル人でテテが2歳のときにフランスに移住。本来はギターを持って歌うシンガーソングライターで、サエキケンゾウさんは「自分の中から確固たるリズムが出てくる。叩き上げというか見ていて安心できる、安定感がすごい」とも。今回はテテさんは沖縄,九州など小さい場所でのソロ公演もたくさん企画されているので、ファンの人は要チェックですよ。

サエキさんがフランス的なもの、ということで説明していたので印象に残ったのは「アメリカに対する憧れ…好きでも嫌いでもある…みたいな。それがすごい」ということ。イギリスに対するものとは全然違う。アメリカのジャズをヨーロッパに入れたのもフランスだし、ユーロ・ディズニーランドもそうだけど、アメリカに対する微妙な憧れがある…なるほど! 

「移民が作る音楽が多く、昔の移民系の人たちは音楽をやること=アイデンティティの確立だった。テテなんかはもっと自然。移民たちの音楽も新しい世代のものが出てくるようになった」と松山さん。

一方のトリヨはもう現在フランスで圧倒的な人気を獲得したグループ。日本でいった埼玉スーパーアリーナみたいなところでコンサートをやっている。おそらくフランスで一番人気のあるグループといってもいいくらい。確かに見せてもらった映像、すごい熱狂的なライブ! 

「レゲエ、スカ系のツービート中心のサウンド。でもCDによって全然違う。強いていえばレゲエを核にしたミクスチャーバンドという説明が良いかも」と松山さん。リズムがレゲエだけど、やっぱりフランス。とてもフランス的。歌詞は社会的なメッセージが込められているらしい。

あとここで印象的だったのがサエキさんの「フランスはあぁ見えて農業大国」って発言。食料自給率とかめちゃくちゃ高いらしい。明和電機の土佐さんは「フランスに滞在中、ずっと自炊してて野菜とか買ってたんだけど、なぜかフランスの野菜は同じような匂いがする」…何かと思ったら1つの肥料の匂いだったらしい?! ホントか。日本が醤油くさい、韓国がキムチくさいのと一緒かっっ? ちなみに「野菜はおいしかったです」と土佐さん。

どうやらこのバンドが人気あるのも「言葉」が重要らしい。シャンソンのようなポエトリーな感じ。うーむ、フランス語、分りたい! フランス…やっぱりインテリだ。



休憩を挟んでクロード・フランソワそしてゲンスブールの映画の紹介。

ここで紹介されるのがスコーピトンという謎のジュークボックス。なんとフランスには16mmのフィルムで音楽がかかる映像付きジュークボックスが存在し60年代流行りに流行った! このマシンによってアイドルが量産されていったらしい。フランスのTVの普及は遅かった。で、60年代後半になってTVの普及とともに消えて行った、フランスでしか流行らなかった、フランスのガラパゴス的なマシン。これによってクロード・フランソワも爆発的にヒットした。

ところで土佐さんがフランス人がクロード・フランソワのことを「クロクロ」と愛称で呼ぶ事について「サブちゃん、みたいな感じですかね」と言ったのには大爆笑。うまい!

そうクロクロはホントに人気で、「フランス人は酔っぱらうとクロクロのダンサーの振りまねして盛り上がる。日本のピンクレディみたいな感じ」とサエキさん。

ここでサエキさんがフランスのTVにでている衝撃の映像が。ちゃんと白人と黒人のダンサーを従え、クロクロ風のカツラが圧巻。馬鹿受けしてます! そのあとバケット・バルドーさんという手がバケットの女の子とも共演。バケット・バルドーさんについては、こちら。こちらはよく分りませんが、ゲンズブールという設定??!

クロクロの映像に戻って最後彼は事故で突然なくなるわけですが「それはウソで、どうやら本当の死因はとても言えるものではないらしい」と、松山さん。なんだっっ、それっっ、気になる! どうやら下半身系の話らしいのですが…



続いて「マイ・ウェイ秘話」。実際これだけでトークショウ3時間くらい出来そうな、不思議な運命の曲。本来フランス・ギャルに振られたクロクロが書いた失恋の歌なのですが(元々は「いつものように」みたいなタイトル)、ポール・アンカがヴァカンス先の南フランスでこれを聞き、当時すでに引退を考えていたという先輩のシナトラに最後に歌ってもらおうと大袈裟な歌詞に書き換え、英語の「マイ・ウェイ」が出来たらしい。

が、実はこの前にデビット・ボウイが英語の詩をつけて仮歌まで録音していたという衝撃の事実も…68年くらいの話。そして71年のこの曲は「マイ・ウエイ」にめっちゃ似ている…という説も。他にもシド・ビシャスの歌うヴァージョンや、トム・ジョーンズのヴァージョン、プレスリーのヴァージョンなど、ほぼ一生分の「マイ・ウエイ」を聞き…(笑)

そしてもう1つの映画がゲンスブール。いわゆるフランスの文化人系の流れの人。自分でも歌うけどプロデュースしたり、そっち中心。ロシア系ユダヤ人という自分の出自についてとてもこどあわっていた。若いころは耳がデカいのを気にしていた… 確かに福耳! 映画「ノーコメント」は本人のモノローグと映像でつづられた映画。すいぶんとゲンズブールの映像はチェックしているという松山さんですら見たことない映像がたくさん出てきたそう。で、ほんとに映画用に撮ったみたいで、編集の腕が素晴らしいとおっしゃっていた。

映画にはブス犬のナナちゃんも出てくるそう。このワンちゃんかな。そういや見たことある。こんなに近くでタバコすわれてワンちゃんは大丈夫なんだろうか… しかしワンちゃんも雌犬なんだろうか。ゲンスブールにいじられて「うっとり」した目をしている。いいね〜。

フランス・ギャルにエッチな歌を歌わせたイヤらしい親父のゲンズブール。ジェーン・バーキンはピアノの上に乗せる…など。流れる映像においてすべて、なんか、こうゲンズブールをみる女性の目が「うっとり」って感じなのが、もうとってもイヤな感じ(笑) 

しかし一連の女どもの中ではブリジット・バルドーが圧巻らしく、この時代のバルドーはメイクもスタイルもすべてが超かっこいい…と松山さん。確かに。そういやどっかの文章でゲンズブールはバルドーと付き合えた事をすっごく自慢に思っていた、というのを見たことがあるぞ。長さではジェーン・バーキンだったんだろうけど。でもこういう女ってすごいよね。オノヨーコもそうだったんだろうけど、ちょっと綺麗なだけじゃない。圧倒的な母性で男をひっかける女。



この予告編の最後の方に出てくるモノクロの写真は石田昌隆さんによるゲンズブールの写真。かっこいいね!

ところでゲンズブールって、いつからゲン「ス」ブールになったのか、って同じテーブルに座った人の間で話題に。私はいつも「ゲンズブール」って認識してたけど…

その他にも明和電機名物オタマトーンの実演もあり、これも楽しかったが、圧巻は最後にサエキさんが歌った2曲のクロクロナンバー。いや〜楽しかった! 単なるトークショウよりもやっぱりパフォーマンスがあると盛り上がるよね。ありがとうございました。

そうそう、会場では久しぶりに懐かしい顔にも出会えて、とっても嬉しかった! 特にトリヨの発売元リスペクトレコードさんなんて何年ぶりだろ。Tさんに触るとCDが売れるという都市伝説もあり。いつも笑顔が素敵でホント変わらないなー、Tさんはー。秋の公演がホントに楽しみだ。

公演の詳細はこちら
テテ&トリヨ「ル・グラン・ジュール via フランス フランス経由の音楽の日」
11/18(月)梅田クラブクアトロ

11/19(火)名古屋クラブクアトロ
11/21(木)新宿文化センター


























2013年7月14日日曜日

アウグスビール、応援してます

朝日新聞beの「フロントランナー」のページで、いつも応援しているアウグスビールの坂本社長のインタビューが載った。素晴らしい〜。

アウグスビールはAUGUST BEERと書いてアウグスビールって読みます。日本のビール。自社工場を持たずにビールを愛する坂本社長のもと社員4名で運営。私の親友のI課長(THE MUSIC PLANTのコンサートではビールを注いで、おなじみ。ケンソー・ファン。でも一番好きなのはフランク・ザッパ)が勤務していることもあって、普段からもホントにお世話になっている。先日のヴェーセンの公演でもビールをそそいでもらった。

アウグスって高級ビールで、都内でも素敵なレストランとか、ちょっとこだわりのお店じゃないと置いてない。で、だいたい一杯800円くらいするビールを、I課長自らサーブすることで、コンサート会場ではいつもワンコインで提供してもらっているのだから、ホントにありがたい。

しかしこういう「酵母が生きてる」ビールに比べて、普通市販されているビールのケミカル度はホントにすごいものがある。製法を知ったら、あまりにすごくてもう普通のビールは飲めないよ。一般の大手流通ビールは温度管理が必要ないように酵母をとりのぞいちゃう。そして炭酸をきつくするために人口炭酸ガスをたくさん注入する…(詳しくはこちらをどうぞ)アウグスの泡は自然な発酵した泡だけなので、とっても自然できつくないんです。でも日本のビールは炭酸がキツいのがいいと一般的にはされているからね…

実は先日のヴェーセンの来日中面白いことがあった。このブログにもちらっと書いたけど、今、ヴェーセンの中では、特にミッケが「クラフトビール」マイブームで、今回のツアーでも神戸の六甲ビールから始まっていろんな地ビールを各地で飲んでいたのだ。ミッケいわく今やヨーロッパではワインとか気取って語ってるのは時代遅れなのだそうだ。今こそ、クラフトビール・スノッブ! マイクロブルーワリー、ビール工房の世界を極めるのが格好いいとされる! 詳しく知りたい人はこのページを参考に。クラフト・ビールとは

で、都内でも屈指のクラフトビールの聖地、両国のPOPEYEさんに行きたいというミッケのリクエストで科学博物館の公演の後、みんなでお店に流れた。しばらく飲んで騒いでいたら、お店の人から「すみません、お客様」と声をかけられ(はっっ、ウチら騒ぎすぎたかな、とびびったら)「実は後ろのお客さまが皆さんのファンで…」というのだ。へぇ〜すごい偶然。でもって「科学博物館に来られた後だったらありかな。結構近いし……」と思っていたのだけど、よくよくお話しをきいたらなんとヴェーセンをみたのは川越だったそうだ! 来日しているのも知らなかったそう。しかしよく見つけられたね…っていうか、確かにデカくて目立つ連中ではあるのだけどさ… すごい。すごい偶然。でもなんかわかるんだ。そういう音楽にもこだわる人はビールにもこだわる、ってね。というより、そうでなくっちゃダメだよね。せっかく東京みたいな場所に住んでたらね。大量生産のメガ配給の炭酸がきっついビール飲んで、田舎のラジオでもかかってるようなバカな音楽聴いてたら、ダメなんだよ。

だから音楽にこだわる皆さんにも、ぜひアウグスビールを飲んでほしい。飲める場所はホームページのここに掲載しているし、都内には直営店(らしき店)が4つあり、そこでは、もう最高のビールを楽しむことができる。どのお店も個性的。でもこの各店の個性を出して行くところにも、小川店長の心の広さとアウグスビールの精神が流れていると思うんだよね。ぜひチェキラ!

AUGUST BEER CLUB 
六本木にある気軽に入れる1号店的お店。昼からずっと夜までビールが飲めるのがいい。テーブルも大きいから昼から飲みつつ打ち合わせってのもいいかも。かつお店も広くてスペースがあるので外人さんが多い。で、実はとても多いのがバギーをひいた家族連れ。アルバニア人のブレダーさんの焼くピザが最高。そう、ここには立派なピザ窯があるんですよ。これがビールに良くあう! 他の食べ物もすべて美味しい。

CLUB HOUSE
同じく六本木にある、こちらはちょっと高級店。とにかく美味い。お肉が美味い。グリルが美味い。ソーセージ1つとっても、とにかく美味い。絶品。天才/肉と話が出来る男、古藤(ふるどう)シェフが腕をふるいます。魚介類も充実。タパス類も充実。お野菜もこだわりの場所から直接仕入れている。私が都内で一番頻繁に行っているお店の1つかも。

LAB KITCHEN
こちらは一時テンポラリーでということでオープンしたのに、ずっとオープンしている(笑)ユニークなお店。小伝馬町の駅の側。価格帯はかなりリーズナブルで、魚介類が充実。市場的な雰囲気があって、明るい。3回くらいしか行ってないので、今はポリシーが変わっているかも。日本橋や神田からも近い。

AUGUST BEER CLUB "B"
広尾に出来た新店。商店街の先にあって地下に入っていきます。まだ2回しか行ってないけど、こちらもこれから頻繁にうかがうようになりそうです。価格帯はちょっとリーズナブル。

最後に私作成の圧巻のフォトアルバムをご覧いただきましょう。そう! アウグスのお店さんはどこも食べ物も最高に素晴らしいのです。そういやポパイも名古屋で行ったクラフトビールのお店もビールだけではなく食べ物も最高だった。食べ物にこだわりがあるのも、やはりクラフトビール・バーの特徴なのかも。やっぱキてるな、クラフトビール! オイラがプロモーションしてる音楽もそのうちクルのか?(爆)ま、いい時代にはなったよね。頑張りましょう! 

PS
17日より八重洲の大丸イベントスペースで飲めるようですよ! I課長(家持ち車持ち彼女なしの独身45歳)もビールをついでますので、ぜひご来場ください。(金曜日と日曜日は交代で他の人なんだって)詳細はここ。会場地図の左下のエリアになります。

「ムンバイ、なう 2」を読みました

ラウーと共演していただいて以来、ユザーンさん・マイ・ブームのわたくし。

で、そのユザーンさんの「ムンバイ、なう」の2が金曜日に発売になりました! 

たまたま金曜日は池袋にいて丸井の前を通ったので「そうだ、丸井の8Fのヴィレッジ・ヴァンガードならユザーンさんの本は確実にあるだろう」と思い、Amazonの予約がまだ未発送な事を確認し、Amazonの予約をキャンセルして店に行ったのにお店に在庫が見当たらない。勇気をふりしぼってお姉さんに聞いてみたら、お姉さんは「あ〜あの本ね」という表情をしつつも笑顔で「すみません、まだ入荷されてないんです」と申し訳なさそうに言う。

ちっ。アマゾン予約キャンセルしちまったよ、と今度は東武デパートの上の本屋にいったら、本屋はすっかり縮小しており、スターバックスまで出来ていた… ありえん! そこでは書店員さんに聞くのが何となく恥ずかしく在庫をマシンで確認するも「取り寄せ」のむなしい文字。池袋…文化度低いな! オイラが引っ越してしまったからかなーっっっ。一方ジュンク堂や、リブロのある反対側へは行く気がせず…というか次のミーティングがせまっていたので、そのまま移動。

しかしレコードもそうだけど、本って探して店に入って、見つけられた試しがない。Amazonが流行るの分る気がするよー

地下鉄の中で、しかたがないのでAmazonでの予約を復活させたものの、今度は「在庫なしで出荷は分りません」みたいなステイタス…とほほ。さっきのキャンセルで予約待ちにおける私の順位が下がったか…

でも最終的に下北沢でライヴがあってそれに行ったので、なんとか下北沢のヴィレッジヴァンガードで見つけましたよ。平積みの「ムンバイ、なう」 そうだよね〜 この本は下北だよね。

しかし下北ってゴチャゴチャしてて若い頃は好きだったけど、今はなんか落ち着かないなー 駅までまるで変わってしまって、もう何がなんだか分らない。私からしたらインドみたいな場所だ。やっぱりオイラには北区とか足立区があっている。夕方だったから、なんだかむちゃくちゃ混んでいたし… で、購入したあと無事Amazonはキャンセル。ほっ。なんかここまでで疲れちゃった。私にはインドは無理だな(笑)

で、この日の夜のコンサートの開演前にうどんを食べ、食べながら読み、開演前&休憩時にずっと読んでたんだけど、それであっという間に読み終わっちゃいました。「1」同様、ユザーンさんが年末から3ケ月くらい居たインドでのツイートをまとめてあるのだけど、写真も充実しててポップだし、とにかく抱腹絶倒笑えるのであった。外で読んでて、私も人目を気にせず思わずふいてしまったことも何度か。

もう死ぬほど出てくるカレー。コーラが一番美味しいというインド。ある日帰ったら部屋が洪水で水没してしまったMac Book。インド、いいなぁ!

それにしてもユザーンさんのインドを見るまなざしがいい。インドってディープで人間のパワーがすごいから、好きな人はいきなりスピリチュアルな方向にいっちゃうことが多い。それがサラームさんとかもそうだけど、なんかこうユーモアのセンスが光ってるっていうか、実際こんな国に滞在するのはものすごい大変なんだろうけど、なんかこう、妙にいいんだよね。「2」の帯に書かれているように、たぶんユザーンさんはインドは好きじゃないのかもしれないけど、インドにいる自分が好きなのかもしれない。なんか、こう、距離感がいい。それは最初の「ムンバイ、なう」の方で巻末インタビューに出てくる七尾旅人さんも指摘していることだけど。

この本読んで、思い出した。このアイルランドに関する本も爆笑で面白い。「とびきり可笑しなアイルランド百科」。作者はオックスフォード大の先生でイギリス人なんだけど、この先生もアイルランドとの距離感がいい。例えばアイルランド問題を「一番の問題はあそこを誰も欲しがっていないことだ」などバッサリ斬り落とし(笑)愛すべき正義感にあふれるアイルランド人をおもしろ可笑しく解説している。アイルランド好きは絶対に読んだ方がいい。おすすめの本だ。




ところでユザーンさんといえば、私はこの曲が大好き。川越ランデブー  故人になっちゃたレイ・ハラカミさんと。


2013年7月11日木曜日

天才ダミアン、ここにも…

ところでもうすぐ来日する、というかもうパリ経由ですでに関西空港に到着したらしい「ウーマン・オブ・アイルランド」のご一行様。ようこそ、灼熱の日本へ!(笑)ミュージシャンは誰がくるのか、ホームページをみてもはっきりしないのだけど、どうやらデイヴ・マネリーの弟のキーラン・マネリー(フルート&バウロン)が来日するらしい。本人情報だから確実だ。楽しそうな様子が彼のFacebookに載ってる。キーラン、早くおいで〜(笑)

キーランはデイヴと同じで結構デブちゃんだったのに、今はダイエットしてすっかり格好よくなった。私が昔レコーディングの仕事をふった時はまだマルマルしてたキーラン。もらったギャラでラップトップを買うんだ!って嬉しそうにしてたなぁ〜。懐かしい。あそこの兄弟は4人男子で、長男のデイヴと末っ子のキーランは、あぁいう田舎くさい丸い肩のアイルランド体型をしていたのだが、音楽の才能にはずばぬけて恵まれていた。一方真ん中の二人は痩せっぽちで、彼らには音楽の才能は全くなかったのだそうだから笑える(爆)

このショウだが、プロデューサーが伝説のグループ、デ・ダナンの元メンバーだったらしく、もともとのオリジナルキャストの音楽担当は鬼才フランキー・ギャヴィン(フィドル)だった。それがショウの売りの一つとなっていたのだけど… でもフランキーの性格知ってたら、このテのプロジェクト、彼が続くわけがないのは分るよね… でもさすがフランキーが入れば音楽はシャープだった。で、発足当時、このショウのバンドでアコーディオンを担当していたのが今度ウチで呼ぶダミアン・ムレーンなのだ。おかげでダミアンは、今回来日するわけでもないのに、「ウーマン・オブ・アイルランド」のあらゆる告知写真やポスターに、その姿が載っている(笑)

このトレイラーにおいても20秒くらいから聴こえるアコーディオンには、ちょっと「はっ」とするよね。いかにもデ・ダナンっぽい曲。そう、当時ダミアンはデ・ダナンに当時在籍していた。超若造だったのにもかかわらず! そういえばこの曲、マーティン・オコナーもやってなかったっけ? マーティンのヴァージョンも、ものすごかったけど、それとはだいぶ指さばきが違うダミアン(笑)。シャープだよねー、いいぞー!



とか、書いてたらキーランからメールがまた来た。東京公演は19.20だそうです。そんなわけでウチのダミアンはもう辞めたみたいで、もうミュージシャンは誰が参加しているのかよく分らないこのショウですが、お時間がある方はぜひ! 

2013年7月10日水曜日

ダミアンとドナ、来日決定!

やっと発表が出来る!

チラシ裏に文章を書きました。またもや長くてうっとおしくってすみません(爆)

しかし新人をやるってのは勇気がいるね。こんな時代だからこそ、なおさら。でも間違いなくこの子は偉くなるよ。

私が見つけた新人、まぁ日本では成功しなかった人も結構海外では受けてるでしょ。みんなそうだもの(自慢)。やっぱオイラは先見の目がある!

チケット発売は7/21予定ですのでしばらくお待ちください。参院選の日ですよ〜。現在HPは準備中。明日くらいには、なんとか…

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 はじめてダミアンの名前を聞いたのは、無印良品のCD「BGM17」 のレコーディングのため、アイルランドと交信していた時だった。ダミアンの名前は、複数の取引先からあがったので、とても印象に残った。「すごい天才少年がいる」と皆が口々に褒めるダミアン・ムレーンは、コーク生まれのロンドン育ち、現在はディングル在住で、All Ireland Championを若くして何度も受賞している。またフランキー・ギャヴィンに認められ再結成したデ・ダナンにも参加した。その天才少年ダミアンに実際に会ったのはダブリンのレコーディング・スタジオだったが、彼の演奏は噂にたがわず素晴らしいものだった。

 ダミアンが入ったのはギターとフィドル、そしてアコというトリオ編成のグループのトラックだったのだが、ダミアンはその3人の中で一番年下にも関わらず、ものすごくしっかりしていた。演奏だけじゃなくてプロとしての段取りの組み方、演奏方法、すべてにおいてとにかく頭の良い子だなという印象が強く残った。
このダミアンの「頭の良さ」は実は演奏にすごく現れていると思う。こんな風にクレバーなスタイルの演奏は、以前のアイルランドでは、特にアコーディオンにおいては、まったく聴かれなかった。つまりこういう新しい世代がアイルランドの「ボックス」演奏者の中に登場したのだ。それはちょっと新鮮な驚きだった。

 
 以前私が大プッシュしたメイヨーの鉄砲玉、デイヴィット・マネリーを覚えている人がいるだろうか? ボタン・アコーディオン/ボックスというと、私は彼を一番最初に思い浮かべる。デイヴはホントにワイルドな型破りの音楽家だ。あれこそアイルランドの典型的田舎アコ。究極的にはマーティン・オコナーのスタイルだとは思うが、とにかくフレーズに元気があり、スイング感がある。その点、ダミアンは、もっともっとクレバーなタイプの演奏家だ。軽やかに動く指から生まれるフレーズが、まったくもって洗練されているし、なんというか、気がきいている。ジャバラ使いにも無駄がない。そのすべてが楽曲に効果的な魅力を与える、そんな感じだ。例えばシャロン・シャノンのポップで明るい演奏ともまったく違う。アコーディオンは、もしかすると演奏者の性格が強くでる楽器なのかもしれない、などと彼の演奏を聴いて考えた。ヨーロッパ的とでもいうのだろうか。そういえばレパートリーには北欧産のワルツまである!

 そのダミアンがドナ・ヘナシーとトレヴァー・ハッチンソンという、あのルナサ第一期の黄金のリズム隊とトリオでツアーをしていると聞いた時、私の心は決まった。この子を日本につれてこよう、と。あいにくトレヴァーはルナサや再結成ウォーター・ボーイズのスケジュールもあって今回は来日できないが、ドナは現在はダミアンとデュオでも演奏活動を行うばかりか、デビューアルバム「13」をプロデュースするくらいダミアンに入れ込んでいる。ドナの来日は、なんと10 年ぶり!

 ドナのギターは凄さは私が説明するまでもないだろう。もちろんドナのスタイルに近い演奏をする人はアイルランドやブリテン諸島には何人か存在する。古くはアーティ・マクグリンから、ドナのあとにルナサに加入したポール・ミーハン、フルックのエド・ボイド、そしてスティーブ・クーニー系のジム・マレイ、ちょっと行っちゃった感のあるティム・エディなど。みんなすごいギタリストだし、みんなホントに素晴らしいと思う。 でも! でも、やはり誰をとっても、ドナのこの演奏にはかなわないんだよね。マーティン・ヘイズも言っていたが「彼に似たようなプレイヤーはたくさんいるんだけど、どれもやっぱり何かが違うんだ」

 そう、まさにドナのギターこそ、真の「サウンド・オブ・ルナサ」だと私は思うのだ。ドナのギターって、なんであんな風にブンブン言っちゃうんだろう!(笑) そう、あの初期のルナサ・サウンドがまた日本で聴けるのだ!


 …というわけで、新人アコーディオンのダミアン・ムレーンと一緒に再びドナ・ヘナシーがやってくる。これはホントにホントに楽しみだ。皆さん、ぜひご来場ください!

(THE MUSIC PLANT 代表 野崎洋子)

どうよ、すごいでしょ、これ…



2013年7月6日土曜日

赤ちゃん連れツアーは信頼の印

オリン♥ また会いたいな〜
昨日は子供の誕生を祝わないとは何事だ的ブログを書いたのだけど、でもまぁ怒りのポイントは、あぁいうのを大手メディアがネットでアンケートを取ってたって事であって、そもそも人の人生にとやかく言うことは、私も飲み屋で友達相手に結構やっていることであった。

怒りのポイントを間違えちゃ駄目だよね。それにしても文春、さすがに今週は買わないよ、オイラは。

昨日のブログ書いてて思い出したけど、思いかえせば赤ちゃん連れツアー、結構やってるんですよねーウチ。赤ちゃん/子供総数4名くらいかと思ったら、そんなことはなかった。いずれにせよ、それは、やっぱりアーティスト側から「連れてきても大丈夫だ」という信頼の印でもあるわけですから、自慢に思っていいかな〜と考えている。ってなわけで、自慢話(笑)

最初の子連れツアーは、おもえばメアリー・ブラックでした。長女ローシン(たぶん8歳くらい)を連れてきたメアリー夫婦。プランクトンさんがやってくれた二度目の来日時だったかしら。1995年とかそのくらい。一緒に豊島園のプールに行きましたね。写真もどっかにあると思うんだけど…。懐かしいなー。

そして自分でツアーを作るようになってから最初の子連れツアーはビル・ジョーンズ。彼女ホントにえらくって、最初の子供で、しかも出産前にツアーの日程を決めてくれて、「自分が本当にやっていけるかどうか、試してみたいんだ」みたいな素直なメールをくれたのでした。これはもう絶対に成功させないと!と思ったのですが、実際はホテルの部屋にベビーベット居れたり、その他レンタル用品をそろえたくらいで、ほとんど私はやることなかった。旦那さんが一緒に来日して、ずっとずっと赤ちゃんの面倒をみていた。献身的な旦那さんでしたね。確かマンチェスターだかニューカッスルだったかの日産にお勤めでした(笑)あれからビルちゃんは二人目を出産したあと、実は事実上引退になっちゃったんですよね。ラウーの前座で来日する話もあったんだけどね、ホントに歌えなくなっちゃったみたいで。まったく一緒に仕事できる時期って限られている、って思ったよ。彼女は医師の診断書もちゃんと送ってきてくれたけど。今ごろどうしているのかな…
ローシンごめんよ。写真があったよ…

そしてその次はフルックのセーラのところのメイジー。公演中は私の友人がベビーシッター役として来てくれたりしてなんとか乗り切りましたね。メイジーは基本的にDVDを見せておけばおとなしくしてた。DVDの音楽、私も覚えちゃったよー。「ペッパーピック!」っていう豚のアニメでした。メイジーは神経質な子で、なかなか私になついてくれないんだ… 火山灰でロンドンにスタックした時、会いにいったけど、一緒に絵を描いてくれるまでえらく時間がかかった。

次がフレアークのミレラ(フィドル)のベンちゃん。こちらは出産から間もない時期でバンドもお母さんも初めてのツアーが日本という… 良く来たよね、ホント。赤ちゃんは何にも手がかからなかったけど、お母さんがテンパっちゃってホント大変でした。それを見てバンドの連中も目がシロクロって感じで(笑)。でもバンドのいろんな面が見れたから、今思えば面白かったかも。こちらも公演中はミレラの日本の友達&子育てのエキスパート、ケイコさんが来てくれてバックステージでずっと赤ちゃんをみてくれていた。感謝です。

そして最近はなんといってもオリン♥ ブライアン・フィネガンの子供がkanの来日時にやってきました。奥さんも一緒だったから、こちらもホントに楽だった。とってもいい子でぐずったりすることもなく… 楽しかったなぁ、あのツアー。大変でしたけどねー。

他にもアラマーイルマン・ヴァサラットのマルコがツアー終了後に家族を連れてやって来て、息子のエーロと一緒にロマンスカーに乗った! ロマンスカーの最前列で厚木まで行って帰ってくる、ってヤツ。戻りは最前列が取れなかったのだけど、エーロが夢中になって外を見ていたら温泉帰りの不倫カップル(と勝手に決めつける)がエーロに席をゆずってくれたりして…。あとアリソン・ブラウンのところの子供をシッターしてあげたり… いろいろ思い出がよみがえります。

子連れツアーはアーティストとの信頼の印。また誰か、赤ちゃん/子供つれてこないかなー。大変だけど、準備さえしっかりできていれば大丈夫。ベビー用品は今、たいていすごく安くレンタルできるのでレンタルしてあげて、タオルを少し余分に用意してあげたり、コインランドリーで洗濯をしてあげたり、そういうことさえ準備できていれば、全然大丈夫なんですよ。

子連れアーティストの皆さん、ぜひツアーのご用命はTHE MUSIC PLANTに!(註:お子様の写真は保護者の許可のもと掲載しております)
メイジー on Stage with FLOOK 
ベンちゃん。パスポートもってんだよ…
エーロ。男の子は電車が大好き!
子供がいなくなると寂しいねー 残されたバギー
最後に最近のローシン・オー(メアリー・ブラックの娘、来日時8歳くらいだった)の映像を。ポール・ブレイディをバックにこんなのを収録してます。偉いぞ、ローシン!


2013年7月5日金曜日

安藤美姫さん、応援しますよー

ここでは時事ネタはあまり書かないようにしようと思ったのだけど、やっぱり頭に来たから書く。なぜなら私がこういう音楽を日本に広げようとしているのは、地球上にはこういう素敵な音楽があるんだ、ということをできるだけ多くの人に知ってもらいたいからだ。それが引いては、いろんな価値観があることを認めることになる。それが自分の価値観も大切にできる。そういう事につながると信じているからだ。

安藤美姫さんがシングルマザー発表で世間は話題になっている。そして、あの文春が記事だけならともかく、下品なアンケートをネットでやりだして、ツイッターでこてんこてんにやられたあげくアンケートを取り下げるという全くみっともない結末になった… いやホントにみっともなかったね。正直、文春は時々読むし、面白い雑誌だと思うし、嫌いか好きかと問われればかなり好きな方に入るが、今回ばかりは、ちょっと…やらかしてしまったわな。

いや、それにしても考えるね。少子化だ、ベビーカー押してるお母さんには親切に、とか言うけど、実社会はまだまだこんなもんでしょう。これが実態なのだわ、と思ったね。そもそもこういってはなんだが、このご時世、子供を産むなんてホントに勇気がないと出来ないことだと思う。世の中はよくなっていく兆しはまるでないし、これからどんどん生活は不安定になっていく。自分のことだって面倒みきれないのに。特に都会に生きている女子のほとんどが「絶対に無理」と思っているに違いない。東京なんてホント夫婦二人でアップアップ社畜して、やっと生活がなりたつ程度なんだよ。ホント大変なんだよ。子供なんて余裕はどこにもないよ、ってね。

それこそ一方では子供を産んだものの、結果、死なせてしまうという悲劇だって起きているのだから。まったくもって少子化対策が聞いてあきれるわ。社会のセイフティネットがまったく機能してない日本でどうすりゃいいってーの。

まぁ、47になるまで女一人で生きてきて、もういい加減産むつもりはないが(笑)、今振り返るに、正直、オイラもおそらく産もうと思うえば、きっと産む人生を歩めたと思う。仕事は忙しいが、すべて自分の仕事だから、スケジュールは自分の自由になる。ちょっとばかしツアーを半年から2年ばかり調整すれば、おそらく産めただろう。いったん産んでしまえば、育児は親がまだピンピンしているから、ジジババが喜んで手をあげてくれたであろう。そもそも結婚はする気がないし、相手がいたとしても、経済的にも労力的にも当てにはしない。これがスウェーデンやフィンランドだったら、もしかしたら産んでたとも、とはちょっと思う。子供は好きだから。それが自然な気持ちだ。

ただ自分が遊ぶ時間がなくなるのは必須だし、美味しいものだって食べられないかも。何より自分で稼いだお金も時間も、おそらく子供にほとんど持っていかれてしまう。自由が一番大事、自分が一番大事な私には、子供はやはりと無理だと思う。

でも、万が一子供がいたとしても、それを仕事のエクスキューズには絶対にしたくない性格に違いないから、きっとものすごい意地をはって頑張っただろうね。そういう自分をみてみたい気もする。で、もっと責任感が出て「自分の好きなことばっかやってたら駄目だっ!」って言って、真面目にお金になる仕事をして、もっと社会的に成功していたかもしれない。

ただ自分の知っている自分を思えば、間違いなく今の自分の方が自分にあってるのは疑いの余地がない。だって自由を謳歌したいもんね。私の時間は100%私のもの。だから子供がいないことはまったく気にしていないし、ホントに欲しかったら養子でもなんでも真剣に検討するわい…。

だからこそ。だからこそ子供を産む人は最大限に応援したいのだよ。自分が出来なかった分。子供は世界の宝だよ。シェイクスピアだか誰だかが言ってたよ。「赤ちゃんは、この世界が続いていくべきだ、という神様からのメッセージだ (babies are message from god that the world has to carry on…みたいなやつ)」って。赤ちゃんが生まれなかったら、この世はホントに終わるしかないんだから。

すべての赤ん坊は世界の宝だ。すべてのお母さんは本当に偉い。特にこの日本で産もうっていうお母さんは偉い!

それにしても今日の各社夕刊紙の見出しとか、泣けるよね… やっぱりこの国ではオジさんの価値観が幅をきかせている。で、おじさんの価値観以外なことをすると、ダメなのかね(笑) 

何が言いたいかっていうと、いずれにしても「余計なお世話」って事。みんないったい何様のつもりなのだ。誰かの人生について何かを言う、そういう自分は誰なんだ?っての。あんたの言うとおり生きたら、あなたは私の人生に責任を持ってくれるの? そうじゃないでしょう? 確かに有名人は有名税ってものがあるのかもしれない。でもそれにしても行き過ぎだったよ、今回ばかりは。

久しぶりに怒ったので、こんなブログを書きました。あ〜、怒った!(笑)

<参考リンク> 
小田島隆さんの「ア・ピース・オブ・ケイク」@日経ビジネス。
ヒロユキさんのコラム @ BLOGOS
同じくBLOGOSの小飼弾さんのコラム
「意味がわからん」とイケダハヤト氏


2013年7月4日木曜日

大人になった…

人生で初めて抜歯をした。行く前は怖かったけど、ほんとにあっけなく終わった。先生ありがとう。あとは今夜は安静にし、痛みが出ないことを願う。明日は荒川土手を走るのは辞めておこうかな。

私が経験したことないこと:入院、手術、ハチにさされること、骨折やねんざのたぐい… やったことないから、どんなに痛いだろう、辛いだろうと思うと、とても怖い。早く経験して経験値をあげておきたいのだが、いや〜ここまできたら、もう死ぬまで経験したくないな、とも思うのである。果たしてどうなることやら。自分の人生、先きはまったく分らない。

私の医者嫌いはひどくって、おそらくここ25年くらい歯医者以外にはかかっていないと思う。風邪はひどくなる前に大体自分でなおしちゃうし、自治体からうながされて行く健康診断には行ってみたもののオールAで戻されたので、それ以降行ってない(そろそろまた行くか)。乳がん検診も友達にうながされ受けたものの、そのあまりの痛さに悲鳴をあげ、もう二度と行きたくないと思う。歯医者に行くのもだいたいは詰め物がとれたとか、歯石除去とかその程度。そのたびに歯医者さんに「あー、親知らずありますねー」とか言われるのだけど、疲れた時にちょっとうずくくらいで、ほとんど悪さをしなかったので、そのまま放置しておいた。ところが先日その隣の歯の詰め物が取れてしまったので、歯医者さんに行ったら、親知らずを指摘され「うーん、これ、どうしましょうかねー、これはねーほおっておくとねー」といろいろ言われたので(今の歯医者さんって自分からは「抜きましょう」とは言わないのね)わかりました、抜きます、と宣言をしてしまったのだった。

それがヴェーセンのツアー直後くらいの話だった。出張が6月にあるので、これがすべて終わる7月にしてください、とお願いし、そんなわけで今日やっと引っこ抜いた。どんなに痛いかと覚悟していったが、あっという間だった。そして…見事な親知らずだった。写真を撮ってFBにあげたかったけど、あまりのグロさに断念。47年私とずっと一緒にいた親知らず… ありがとう。これで私も大人になった(気がする)。しかし大抵親知らずとは20歳から40歳くらいにかけて抜いてしまうものなのだ。50近くまで持っていたことが驚異だ。(と思ったら、某所2ケ所から「ずっと持ってます」という情報が。二人とも50代、女性。さすが! 私も残りはこうなったら死ぬまで持っていくぞー)

来年の企画を練っているのだが、なんか難産中だ。やりたいことはたくさんあるのだけど、チケットが売れないのは分っているからなー(笑) 辛いなー、辛いなー、辛いなー。まぁ、でも頑張るしかないのだけど、歳とるとダメだね。楽しようとしているのかね。辛いのなんて今日昨日始まった事じゃないのに。抜歯に比べりゃ、企画プロデュースの経験値は高いぜ。

でも今年前半みたいに毎月ツアーってのは、もう辞めたいと思う。せいぜいツアーは2ケ月に一度にしたい。

でもホントに頑張らないと、意識して仕事を作っていかないと、ありがたい事に人からの仕事を受けるはめになる。じゃないと食べていけなくなるから。人の仕事はありがたいけど、ちゃんとプロデュースをする仕事しないと、どんどん自分がユルい大人になりそうで、いやなんだ。そんなわけで親知らず,残り3本は絶対に死守する!(笑)

去年の4月はこんなだったヒマワリが…

今年はこんなになりました。早くも種、収穫が近い!

2013年7月3日水曜日

サラサーテさんにヴェーセン、ご紹介いただきました〜

ヴェーセンと東京の建築物で時間を感じるツアー。もうなんだか遠い昔のようですが、ほんの2ケ月ほど前だったんですね!

都市楽師プロジェクトの鷲野さんに、ここでも語っていただいてます(笑)

サラサーテ最新号。チェキラ!

「最後のマイ・ウェイ」を見ました

試写会のご案内をいただいたので見てきましたよ。今、話題の映画「最後のマイ・ウェイ」。フランスの人気歌手、クロード・フランソワが主人公で、簡単に言ってしまえばフランスで大成功し、アメリカに進出する一歩手前で亡くなってしまった彼の生涯を紹介した映画。面白かった!

なんかフランスづいているよね…最近の私。昨日まではフランスのケルト圏、ブルターニュから来た人と仕事し、今日はなんとフランス映画だよ!(笑) 滅多に好きにならないフランス映画。でも、そうそう「最強の二人」も大好きだったし、もしかしたらフランス語圏とも仕事をしなさい、と運命が導いているのかも?!(ない、ない)

もともと根っからのイギリス好きの私は、フランスは好きな文化圏ではない。でも実は東京に素敵なフランス人の友達が一人居たりする。キングレコード勤務時代からの友達でパトリック・ヌジェさん。奥さまもとっても素敵。しょっちゅう会うわけじゃないんだけど、会えば奥様とは話が止まらないくらい仲良し(笑)。パトリックのことを知らない人は多いだろうけど、パトリックの声を聞いたことがない人はいないんじゃないかな…というくらいパトリックの声はTVのCMなどでよく使われている。ちょっと気の利いた男性のシャンソン声がTVから流れてくる…といったら、だいたい、その主はパトリックなのだ。

あの天才アコ奏者の桑山哲也くんを世に出したのもパトリックで、今でもよく一緒に演奏をしているし、パトリックは長谷川きよしさんとも頻繁に一緒にやっているのだけど、これが、もうめっちゃくちゃ良い。もっと言ってしまえば、「男と女」をあのテンポでやったのはクレモンティーヌがオリジナルではなく、パトリックの方が先だからね(笑) あれは絶対にパトリックのヴァージョンを聞いた日本制作のディレクター@ソニーが、クレモンティーヌにあれを歌わせたに違いないと踏んでいるのだ(笑) 違うかな。

それからパトリックは晩年の加藤和彦さんとも仲が良かった。繊細で素敵なアコーディオンと温かいヴォーカルは日本のシャンソン界でも、ひっぱりだこだ。そのパトリックがコンサートで「マイ・ウェイ」を歌う時「これは実はフランスの曲なんです」といつも紹介していたので、この曲がフランス人の曲だというのは私も以前から知っていた。

そんなわけでこの映画のオフィシャル・トレイラーを見て、すぐに「見たい!」と思ったね。2時間半という長い映画だったので怖れおののいたのだけど(私はホントに集中力がなく、コンサートでも映画でも長いものはとっても苦手)、長いのを覚悟してみたせいもあって、最終的にそれほど長くは感じなかった。ストーリーがしっかりしている映画で、基本的に多少大袈裟な脚色はあるものの、あまり立ち止まらずテンポよく主人公のことが紹介されていく。彼はとても魅力的で、まぁ簡単にいってしまえばありがちなポップスター。寂しがり屋で常に注目されていないと気がすまない。自信があるように見せて、実はコンプレックスのかたまり。

主演俳優さんは、後からみたYou Tubeの画像の本人と瓜二つだ。最近はこういう瓜二つってのが定番なんだろーか。サッチャーといい、英国女王といい、ジョブズの映画といい、みんな乗り移ったみたいにそっくりな人を主演俳優に持ってくる。そして音楽がいいね。明るくて元気なポップス。途中彼が「音楽は心半分/頭半分で作るんだよ」みたいな発言してたのが良かった。そう、頭がよくなくちゃこの世界では勝ち残っていけない。そして敏腕マネージャーのポール氏もいい。ジャーニーの映画のときもそうだったけど、これ見るとアーティストとガッツリとタッグを組んでオイラも世界を制服してみたくもなる。…ってやらないけどね、そんなのね。

なんていうか、そもそもこんな風なポップスターになる人は、どっか頭がおかしいのだわ… その点、先日のブルターニュの皆さんもそうだったけど、まったくもって伝統音楽シーンというのは、まともで素晴らしいと思う。係る皆が、しごく真っ当な人間でいられると思う。

主人公はチビでぱっとしないことを気にして整形を繰り返したり、コンプレックスのかたまりだ。でも彼は黒人音楽のファンだったようで、ロンドン(らしき場所)にオーティス・レディングを聞きに行ったりしている。また解説によれば黒人のダンサーを起用して白人のダンサーと一緒に踊らせたりしたのは、彼が先駆けなのだそうだ。確かに今も昔もパリはそういうところがある。悔しいけど(笑)

それにしてもフランス人はタバコとお酒が好きだなー。劇中、みんながスッパスパ。先日のブルターニュの皆さんも全員が結構ヘヴィーなスモーカーで、食事中もスッパスッパやってた。そうねぇ〜 なんといっても人生を謳歌する方法をフランス人は良く知っているのかも…。

そういえばフランスについて面白い記述を読んだことがある。フランス人はあれだけインテリで民主的な国民性なのに、非情なまでに不公平なエリート集団が未だに社会において幅を利かせているのは何故なのか、と。いわく、その理由は基本的に怠惰な国民性の彼らが、選ばれたエリート上位10%を馬車馬のように働かせておくことで、自分たちがサボっていても国が繁栄するようにしむけているのだ、と。書いたのはイギリス人だと記憶しているけど、なるほど面白いよねー。

そういやゲンズブールの映画も公開になるようだけど、ゲンズブールとかいって、私はまったく興味ないんだよなー。なんでだろ。ま、音楽があわないのはもちろんなんだけど基本的に、あのヘンのアーティストって男尊女卑だからかなー。彼らにとっては綺麗でない女は女じゃないわけでー。ま、綺麗じゃない女も彼らに興味がないから、別にいいのさー、それでー 世の中は上手く出来ているー。

ま、こっちの彼も似たようなもんだけど(爆)



この曲ポップでいいでしょ〜



というわけで、7/20より公開になるこの映画、ぜひチェキラしてみてください。プランクトンさんもこの秋フランスづいてます。こちらのイベントも要チェック