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2013年8月31日土曜日

KEEP IN TOUCH!?

昨日はシェイマス・ヒーニー(アイルランドの詩人/ノーベル文学賞受賞者)が亡くなって、私のFBのタイムラインは追悼の嵐。74歳か… まだまだこれからだったよね。北アイルランド出身で、ポール・ブレイディも通ったカソリックのおぼっちゃま校セント・コロンブス出身。その後、ダブリン在住となった。ご冥福をお祈りいたします。

曲はリアム・オフリンのシェイマスと同名の詩からもらったタイトルがついたアルバムから1曲目の曲。たしかシェイマスはこのアルバムにライナーノーツも書いていたと思う。

リアムはシェイマスとTHE POET AND THE PIPERというアルバムも出している。あれ、まだウチに在庫が少しあったと思ったな…ホント、CD在庫整理しなくちゃ、と思う。



ここのところ、ずっとホームページの工事とかで追われていたんだけど、今日から少しずつアップしていく。なかなかこういう作業は大変なのだが、たまにやると楽しい。しかし最近ホントにいろんな事の記憶がない事にびっくりするが、HP制作ソフトについても、マジでまったく使い方を忘れているのにビックリ。もちろんすぐ思い出すわけだけど、それは私が頭が良いのではなく、ソフトの方がバカでも出来るように作られている証拠なのだ。で、イチからまた勉強しながら、頑張って作っております。ちょこちょこのぞいてみてね。トップページなど、だいぶすっきりしたと思う。ぜひご意見をお知らせください。また事故ってるリンクなどあったら教えてください。一人でやっていると、何かとチェック機能が働かないので、困るんだ…

しかしお客さんに情報を送るというのは、どういう方法が効果的なのかホントに考えてしまう。毎回毎回試行錯誤だ。まったく受け身のお客さんもいるが、そういうお客さんを取り込んでいかねばと思いつつも、その分、業務を増やすとなると通常業務がたちいかなくなる。だからバランス感覚は常に必要だ。でもツアーが終わったあとに「必ず」「来てたの、知りませんでした」的なツイートを発見したり、言われたりするとホントがっくしくる。こんなに頑張っているのに、と思う。

実は先日、こんなブログが話題になった。実は申込のハードルをあげることで、お客さんをすでにセグメントしている、という話。このいずみ鉄道の社長ブログ、すごく興味深い。まぁ、ここまで団塊の世代を嫌わなくてもいいだろうと思うが、なんか分かる! よく言ってくれた!と思ったりした。つまりウチにおいては私のやり方についてきてくれているお客さんは、私ともウマがあうのだ。これがウマがあわないお客さんが来てしまうとホントに大変なのだわ。たくさんの人に聞いてもらわなくちゃと思う反面、それによって自分がつぶれたら、ホントに意味ないだろ、って常にある。

実は某アーティスト来日時にウチの公演のことが某新聞にのった。それはとても有り難かったのだが、新聞をみたお客さん(いや、チケット買ってないんだからお客ではない)が私の携帯に電話をかけてきた。ウチの事務所電話の留守電に「今、担当はツアー中なので、こっちに電話をください」と入れておいたからだ。それ自体にはまったく問題ないのだが、電話を受けた時、ちょうどツアーの大変なタイミングだった。東京駅で新幹線を降りて、アーティストを車にのせてホテルに行く、そのために専用車両に荷物を積んでいる…みたいな状況だった。今,東京駅の八重洲口は専用車両が非常に止めにくく、ボーっとしてると後ろからブーブーやられてしまう。なので私は「すみません,今、ばたばたしているので5分後くらいにこちらからかけなおします」だか「かけてください」だか言ったのだけど、なんとその相手は「いや、ダメです」とのたまわったのだ! 驚愕。

あきらかにそれは団塊のおじさんっぽい声だった。正直こういうお客さんが来てしまうと、ウチではとても対応できない。この問い合わせに対しては私もさすがに「すみませんが、今、とてもではないけど受けていれないので、失礼させていただきます」といってブチ切ったが、まぁ、世の中にはいろんな人がいるもんだよ、と思ったわい…

ま、それは極端な例なのだけど、インターネットをつかってなんとか経費をかけずお客さんとつながる方法を模索する。メールマガジンを出す、ということも考えているのだが、実際あまり発行できてないし(年に2回くらいか)結局のところスパムフィルターにひっかかったりなんだりであんまり効果がない。このブログをメールで受け取ることもできるが、下手すると毎日書いているブログなので、こんなのが毎日届いたらうっとおしくてしょうがないだろう、と思う。そもそも果たしてこのブログを見ている人がウチのチケットを買ってくれている人かというと、これもとても疑問だったりするのだ。

実際このブログはアクセス数を調べると驚くほど多くの人に読まれていて、ちょっとびっくりしているのだが、私が意外に多いのではないかと思っているのは、自分のリアル友や、リアル知り合いだ。そしてチケットなど絶対に買いやしないであろう業界内ウォッチャーみたいな人も多いと思う。スモールビジネスに興味がある人も多いだろうし、特に映画や本のレビューがウチのアーティストに関する情報の投稿よりもアクセスが多いところを見るといろいろ考えさせられる。もっと大きいのはTV番組のサマリーだ。これは検索してたまたまたどりついた人だと思われるが、TV番組を見てブログにまとめるとアクセスがあがる。実際、ウチのブログのエントリーで一番人気はこれで、ケタが普段とまるで違う。

私としては、ウチのお客さんには、TwitterとかFacebookとかで、ユル〜く眺めてくれるくらいがいいんじゃないかと思う。そのくらいがなんとなく健全だ。あとはこちらがいかに面白いものを発信しつづけて「あそこの公演は面白い」と思ってもらえるか、だ。

そして結局のところブログも、SNSも、すべて私が自分らしく素のまま運営し、そこからついてくる人が来てくれれば、それが一番健全なのだ、という結論にいたったりするわけだ。何かとりつくろったり、頭のいい事やってみても、本当の自分じゃないかぎり、そもそも続いていかない。

それにしてもインターネットが出来て便利な時代になった。それに数日前の2chの情報流失、そしてクラウドワークスの一件でも、ネット上でのモラルについて一歩進んだ感があるし、これからもっと良くなることを願ってやまない。

そして、また私も勘違いしてはいけないのは、Twitter等で、親しくメンション投げてくる人たちがチケットを買ってくれているではない、ということ。一番大事なチケットを買ってくれるリアルなお客さんはいつも黙っている。それを私もしっかり認識していなければいけない。そしてこの小さなTHE MUSIC PLANT村をきちんと運営していかなければならない。

そんんわけで、ホームページをきちんとする、というのは基本中の基本なんだわな。がんばらなくっちゃ。

ガーベラって、切り花買ってきても切り口から痛んできちゃってあんまりもたないし、鉢植えでも、しょっちゅう水やらないとすぐ花のついた長い茎がクタンとしちゃうし、なんかウチ向きじゃないんだよなー。

ウチのベランダでは水やりは真夏でも週に1回が基本。すごく厳しく育てるのが私流なんだけど。うーむ。

2013年8月28日水曜日

「メキシカン・スーツケース〜ロバート・キャパとスペイン内戦の真実」見ました…などなど

今日は朝、絶対に走れる!と思い立って10kmに挑戦したら走れてしまった。まぁ、前日そして前々日とも7km走っていたから、行こうと思えば行けるとは確信していた。でも走り終ったあとはしばらく水風呂から出られなかったし(今度走る時は走る前に水風呂用意してから行こうと思った)、まさに疲労MAXで午前中はぐったり状態でまるで使い物にならず。ご飯をよろよろと食べて2時間ほどお昼寝までしてしまった。これではなんのために走っているのか分らない。今日は何も仕事のアポがないから出来たけど…トホホ。500kcal消化するってこういう事なのね。これ毎日やったら、確かに痩せるかも…でも明日からは5kmかせいぜい7kmにしようと思ったのでした。今は7kmがちょうどいいかも。

午後からはこれじゃいかんとふるいたち、それでも仕事を始めた。いや〜それにしても企画書とか、企画書とか、企画書とかが…忙しい。3月に某バンドと某バンドのジョイント公演まで決まってしまい、果たしてうまく行くのか…会場が押さえられない。なんで東京の小屋ってこんなに混んでるの! 特に週末。週末は来年前半もうどこも取れないと思った方がいい。この公演、週末にやれなかったら、動員30%減だろうなぁ…ぁぁ。とりあえず頑張るしかないのだけど。

そういや東京ドームでの「アイーダ」の公演が中止になったことが話題だ。ここに書いてある「開催までの準備が予定の日程までに整わない」ってすごい理由だよね… なんちゃら実行委員会ってのはホント怪しいよなぁ。代理店とかが主導したんだろうか。名義主催は新聞社のようだけど。こういうのって個人が責任を問われることがまずない。企業や新聞の事業部っていったい誰? 朝日新聞には「チケット低迷」とはっきり書かれていたし韓国系の企業がやっていた、という話だけど…。ウチなんかチケット低迷程度でキャンセルしてたら、いつまでたっても公演が実行できないよ(笑)。おかげ様で20年近くこの仕事してて、今までに公演キャンセルは1つもなし。1コ火山灰で延期になった公演はあるけどね… 加えてこんなにすごそうな公演なのにチケット売れなかったのか、と日本の文化度の低さも考えてしまう。こんなに人口が多い日本なのにアイーダ見に行く人がいないのだろうか。もっとも私もチケット買ってたわけじゃないけどね。

ま、こういう大規模公演ともなると、赤字覚悟で決行して大赤字になるのと、キャンセルして大赤字になるのとでは、キャンセルの方が痛みが少ない、ということなのだろう…主催者の顔が見えない分、ウチなら音楽愛(もしくは見栄かプライドか? はたまたやせ我慢か?)でカバーできる部分がない、ということなのだろう。それにしても楽しみにしていた人たちはがっかりだろうな。

さて昨日、こんな映画を観た。ロバート・キャパ他戦場スペイン内戦を捕らえた写真家のフィルムがメキシコで見つかったというドキュメンタリー。ものすごい期待してみたのだけど、キャパのフィルムうんぬん、そして起こった物語はともかくとしてドキュメンタリーとしてのパンチに欠けた。アイルランド系移民のドキュメンタリー映画「メン・アット・ランチ」と似たような印象。もう少しコンパクトにシャープに、あまり思い入れとかそういう事ではなく事実関係のすごさを伝えるような感じだったら良かったように思う。



同じキャパの話でいったら、NHKのドキュメンタリーの方が俄然面白かった。あの有名な崩れ落ちる兵士の写真にまつわるドキュメンタリー。本も出ているのでぜひチェックしてみて! NHKのオンデマンドで見れるならそこにリンクと思ったのだけど見つからなかったので、これってイリーガルなんだろうけど、誰かがアップしたYou Tubeの映像をはりつけておきます。ドキュメンタリーのかなめの部分はこの13分ほどの映像で分ります。






2013年8月24日土曜日

フリーランス、なう?

先日友達と飲んだら、サラリーマンを辞めて自営になりたい、と言う。その人が進みたい分野はまったく知らないエリアなので余計なことを言うのはなんかなーと思いつつも、家族、しかも小さい子供がいる彼には「うーん、辞めた方がいいと思う」「副業でやれば」と言った。

ちょっとキツかったかなー。ホントは友達なんだし励ましてあげなくちゃいけない立場なんだろうが、正直、今はとても厳しい時代だ。商売するのはホントに大変だ。そもそもお客さんのお財布のひもを緩めさせる事自体がホントに至難の技だ。そして、これから時代が良くなる可能性は、私は……実はないんじゃないかと思っている。と言ってしまうと身もふたもないかもしれないけど、これからどんどん世の中は厳しくなる可能性が高い。そして新しい価値観や新しい考え方が定着するまでは、この荒波の中を泳いで行くのは,正直相当大変な努力も必要だし図太さも必要だ。これがまだ若い人ならともかく、もう50近い私たちが今までの価値観をすべて捨ててゼロからスタートできるのだろうか。

10年前、いや15年前の私なら絶対に「独立しちゃえ」「頑張れ」と背中を押していた。でもここのところ自分の知る範囲ではサラリーマンからフリーランスになって大きく成功している人はほぼ皆無だし、生き残っている人自体、本当に少ないんだよね。うまくいっている人だって、いつ転げ落ちるか分からないような際どい場所でみんな頑張っている。

正直この時代に誰かから必要とされ、誰かから給料がもらえる、ってのはすごいことだと思った方がいい。もちろんブラック企業に捕まったり冷静な判断を欠いたりするのはよくないとは思うけど。

それにフリーランスともなれば、ある意味、おおらかに、そしてある程度いい加減でないとやっていられない。真面目な人ほど自滅していくことも多い。私もこう見えてけっこう真面目なので、例えば家族がいたりしたらおそらくこんな風に気楽には続けてこれなかったと思う。親も基本的に元気で今は手がかからない、養うべき家族もいない、自分一人なら、ある意味バイトしようが,何をしようがどーにでもなる!…ってのが根底にあるからやっていけるのだ。

こういう商売していて、20年くらいフリーでやっていると、いろんな人から相談を受ける。レーベルがさかんだったころは2週間に一度くらいの割合で相談にのってた。当時メーカーはリストラの嵐の時代で、ちょっと気のきいた人なら自分でやってみよう、みたいな時代だった事もあるが。私が相談を受けて成功した案件は、実際1つくらいしかない。私の説明が悪かったんだろうか。その成功したらしい1つの案件もたった1枚のCDリリースで消えていった。

それにしても、よく相談にのってきた。もっとも同じ業界に20年いれば、誰からも相談されない…という事はありえないだろう。相談される、頼りにされるのは嬉しい。が、それについて自分に何か対価があったのかというと、ちょっと考える。さほど仲良くない相手なのにいい人ずらして、ホイホイ相談にのって、貴重な時間を取られたあげく、ランチ1つ、お茶一杯もご馳走してくれない、なんて事もザラだ。あれこれ紹介したのに、その結果を連絡してこない、なんてのもしょっちゅう。

一方で仲のよい人(と私は思っている)ほど遠慮して、何も頼んでこない。水臭いよな、と思うこともしばしば… ホントそういうもんだよねぇ。

1つ印象的なメールでのやりとりもあった。もうずいぶん前だがウチのHPを見たといってメールしてきた相手に、ある程度つきあって返事を丁寧に書いていた。その人は別に知り合いというわけでもない。そもそもウチのコンサートのチケットやCDすら買っていたんだろうか…と今でも思う。だからそもそもお客さんですらなかったのかもしれないが、ウチのHPをみて連絡してきて、昔、音楽業界の角にいたが、今は別の仕事をしている。でも野崎さんみたいな仕事をしたいんだ、と言う。そしてまあ、今思えばかなり失礼な事を根掘り葉掘り聞いてきた。かなりつっこんだ内容で、なんでオメーにオレがそれを教えねばならぬ、とも思ったが、なるべく真摯に答えてきたつもりだ。でもあまりに夢みたいな希望を言う割に自分でリスクを取ろうとしないので、私も少々キレ気味に「それは私がヴァン・モリソンを呼びたいって言うのと同じですよ。今は到底無理な夢だけど皆それに向かって日々少しずつ努力するしかないんですよ」と言ったら、やっと分かってくれたようで、それ以来メールはこなくなった。が、私の、その人へのメールへつぎ込んだ時間がどのくらいその人に感謝されていたかはわからない。ろくすっぽお礼も言わずにその人は消えていった。今、何をやっているのだろうかねぇ。時々思い出して、今だに私の「それは私がヴァン・モリソン」ってのは分かりやすい説明だったのう…と自分で自分に感心したりしている(笑)

あと某アーティストの来日時で私が睡眠もろくに取れない状態で頑張っているところに、まったく関係ない相談ごとをFaceBookのメッセージでよこしてきた人もいた。私のFB見ているなら、私が必死で頑張っているのは分かっていたはずだろう。まぁ、アーティスト来日中で私のFBが盛り上がっているのを見て、「いいなー好きなアーティスト呼べて。オレも何かしたいなー」くらいの気持ちで連絡してきたのだろう。そもそも普段連絡をしてくれるような相手でもなく、かつ普通の神経の持ち主だったら「野崎さんは今、来日で忙しいだろうから、終わったころ連絡してみよ」ってなるはずなんだが…。あまりに非常識だと私は思った。あまりに頭に来たので、「あのー、私が今すごく忙しいのは分かりますよね?」「相談ということであれば正式にコンサル料いただきます」と返事をしたら、「そんな風に思われてたなんて心外です」みたいな感じで自分が被害者ヅラし始めたので、私はブチ切れて(アーティスト来日中で自分に余裕まったくなかったし)FBの友達から外させていただいた。今でもかなり頭にきていて、ときどき思い出しては,今でも怒っている(笑)

時々いるんだ。簡単に人に相談する奴。代理店ビジネスがもっと横行していた頃は、資料を私からさんざん取り上げては、その後何にもない、ということがよくあった。相談がある、と呼び出されては、こっちにはなんにもメリットもない話だった、ということもしょっちゅうあった。いいクライアント候補がいるから、こういうリストを今日中に出せ、みたいなことを言っておいて、その後のフォローは一切なしの代理店の皆さん。フリーランスの人間の貴重な時間をなんとも思っていない代理店と、クライアントがあまりに多すぎた。今ではさすがにそういうのもなくなったけど。

かと思うとまったくの素人なのにコンサル料はお支払いしますから、みたいな話を持ってきてくれた人もいた。一回きちんとあって、彼女の話を聞き、私は自分のやれることを話し、その場でできるアドバイスをし、頑張って自分でやってみれば、と彼女に提案した。何かあれば手伝うけど、私も仕事をしているから、そうなるとコンサル料をもらわないと続けていけない。無責任で中途半端なことはしたくないし、というわけで、それだけで終わったこともあった。もちろん相談にのった1時間程度はボランティアだったわけだけど、あれは気分が良かった。彼女はちゃんと公演を実現し招待状と案内なども送ってきてくれたが、私は自分のツアーと重なったかなんかでいけなかった。もっともその人も継続して何かやっているようなニュースは聞かないので、どうしていることやらなのだが。

かと思えば某日本人女性アーティストで、これまた外国の某女性アーティストを呼びたいからとかいって相談にのってくれ、と言われたことがあった。あちこちから「辞めた方がいい」と止められ、頑張ってやってみれば、と励ましたのは結果私だけだったようだ。さんざん相談にのったのに、最終的にその日本人女性アーテイストから公演の報告も案内もなかった。ひどいよね。そしてあまりにその事業が過酷だったのか、はたまた大きな借金でもこしらえたか、その後,彼女が続けてそのアーティストを呼んでいるという話はどこからも聞かない。っていうか、本人ですら今も活動しているのか、よく分らない。まぁ、そんなもんなのかなー。

話がずれた。フリーランス…自営業ね… いろいろ考える。普通にサラリーマンして、副業的にいろんなプロジェクトをやってみるのはすごくいいと思う。会社が許せばどんどんやるべきだ。

一回くらい趣味みたいなちょっとした事業を実現させたりするのは、正直誰でもできると思うし、生活のスパイスとして、そういう事も重要だと思う。でもそれで自立するとなると話は別だ。大事なのは事業を継続し、アーティストを育てていくこと、そして自分が食べていくことだ。それには、ものすごい覚悟と使命感みたいなもの、情熱みたいなものが必要になる。

さて友人はこのまま自営業の道を進むのだろうか。それは彼次第。勝間和代さんの「断る力」にも書いてあるとおり他人の言うことなんて「いつもバイヤスがかかっており無責任」なのだ。自分のことは自分が一番よく知っているし、自分にしか分からない。自営業はそのくらい孤独で厳しいビジネスだ。わたし程度のアドバイスで「そうか、辞めよう」と思うのであれば、それはそれだし、そういう運命だった、という事だ。

サラリーマンから自立するのは、ものすごい恐怖だろう。でも事業1つ決行するにしても転職にしても、はたまた自立するにしても、情熱が恐怖を越える瞬間がある。そこが「フリーランス、なう」のタイミングなのだ。

10日間の出張でほとんど死んでいた、こいつが復活。もう花を付けた。すごい生命力だ。サントリー開発のサフィニア




















いろいろ言う人は多いけど、これはホントに絶対に名著です。私も迷うと時々引っ張りだして今でも読んでいる。(それにしてもアマゾンのレビューはひどいと思う。こういうのを放置しているアマゾンの企業文化に疑問を感じる)



2013年8月23日金曜日

映画「クロワッサンを朝食に」そして「25年目の弦楽四重奏」を見ました!

昨日は朝5時に起きて7km走って、仕事を6時間集中してやって、夜からの飲み会の前に映画を2本みた。オイラは今日は出来る女!? いわゆる1日を2倍使うというパターンだぜ!…と言いたいところだけど7kmはやっぱりやりすぎだね。実際のところ、終日眠かったし、映画も結構途中で寝てしまったわい。今日はもう少しスローにやろう。

まず1本目は映画「クロワッサンを朝食に」。パリに住むエストニア女性の話ということなんだが… うーん。でもこういう地味でパンチのないストーリーはエストニアゆえか…と私は思ったのだが、でも実はこの映画、老年おばさんの映画ということで銀座のマダムに大受け。大ヒットしているらしい。シネスイッチは久々に行った。1Fのチケット売り場で「混んでます、混んでます」とやたら強調していたが、確かに平日の昼間でこれはすごいかも。それにしてもおばちゃんたちはチケットを買うのに時間がかかる。映画の窓口はもう少し要領よくお客をさばけないものかとも思いつつも、上映前に人をいきなり犯罪者扱いするあの下品な映画泥棒のフィルムがかからないところは好感度UPかな。

主従関係における友情ということで、宣伝文句に大ヒットしたフランス映画「最強の二人」を持ち出したり、元タイトルの「パリのエストニア女」をストーリーの中の1つの重要アイテムでもある「クロワッサン」に変えてくるところなど、さすが。これがヒットのゆえんか、と思う。そもそも老年おばちゃんたちはブログやTwitterに感想書かないし、見る前にネットで感想とか確認したりはしないから騙すには最高のカモかもしれん…と意地悪く思ってみる。

パリが舞台だけど、この感じはやっぱりエストニア映画だからだね。時々挿入されるパリの景色に、この地に憧れる視線が感じられる。パリに住み始めてから、どんどんあか抜けて行くアンヌ役の女優さんが、その象徴だ。

それにしても、どこに書かれたレビューを読んでも書いてあるけど、確かに大女優ジャンヌ・モローの元気さは良かった。嫌味をいいつつもチャーミングで、最高のキャラ、フリーダ。お洒落なシャネルのスーツは自前だそうで、元ボーイフレンドだというカフェのオーナーと、女性二人の間の微妙な空気もいい。彼女のファンは観に行ったらいいと思うよ。まぁ、悪くない映画なのかもしれないけど…。ま、特におすすめもしない、って感じ。



次に新宿に移動してみた「25年目の弦楽四重奏」。A Late Quartet。英語タイトルいいね! 人生の後半にさしかかった、このバンドの次なる歴史…この先どのくらい続くか分らないけど…でも終わりへの静かなステップを踏み出した…という空気が読んで取れる。うん。

ものすごく良い映画だった。いや〜、いい。カルテット/バンドを運営していくのは、うん、こういう感じだよね。みんなが犠牲をはらって、このカルテットを維持している。それは喜びでもあるけど、その犠牲は、それぞれにとってやはりとても大きい。

厳格で真面目で人生のすべてを音楽に捧げているといった雰囲気の第1ヴァイオリン。温厚で優しそうな…でも第2では嫌だと思っている、人のいい第2ヴァイオリン、ヴィオラは女性で第2ヴァイオリンの妻だが、実は密かにだい1ヴァイオリンのことを思っていた時期もあった。すべてを支えるみんなよりも高齢のチェロは彼女、そしてみんなにとって父親的存在だ。物語はチェロがパーキンソン病におかされている、と告白するところから始まる。

チェロが引退を宣言。そうして微妙だったバンド/カルテット内のバランスが、少しずつくずれはじめる。それでもみんな音楽が、このカルテットが好きなんだよね。

まぁ、どうも自分がかかわっているが故に音楽の場を他の職業より素敵に捕らえるバイアスがあるからナンだけど、こんな微妙なバランスの上になりたっているのは、音楽バンドだけじゃないかもしれない。人の人生、職業、いろんなプロジェクト…なんでもそうかもしれない、とも思う。

第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリンの微妙な関係は、映画内にも出てくるが、彼らの会話はすべて興味深かったね。いわゆるソロプレイヤー、フロントというのは、いろんな意味でのストイックさんと「俺が一番」みたいな感覚も要求される。上手い、下手…ではなく、どちらかというと、これは性格と適正の問題だとも思う。そんな二人が最後の最後にチェロの引退にともなって、お互い少しずつゆずりあいながら前進していくその感じがとっても素敵だった。これは書いてしまっても、映画の感動に水はささないと思うので、あえて書くが、最後の最後にあんなに譜面に厳格だった第1ヴァイオリンが譜面を閉じるシーンにそこが集約されている。バンドは今、新しいステップを踏み出したのだ、と。

またバンド内に女性がいて、その女性がバンド内の誰とつきあっているか…というのも、
よくある話だ。私は個人的にはそういう関係をバンド内に持ち込むべきではない、と思っているが、実際はよく起こる話で、バンド内の男全員と寝ました…みたいな女性メンバーは、あのバンドにもいるし、このバンドにもいる(笑)

誰もがある意味、人間として当たり前にある人間性みたいなところを犠牲にしながら、このカルテットに自分を捧げている。

ここでも言われる…音楽は崇高なもので、その前ではすべてが小さい…みたいな事。でもそれを得るために、それに係るために、やはりどこかものすごく大事なものを、音楽を仕事にしている私たちはどこか失っている。悪魔に魂を売り渡した? いや、それは神かもしれない。音楽は人間が動物とは違うことを証明するために必要なものなのか、それとも逆に動物的な感覚を取り戻すために必要なのか…いや、いずれにしても、そもそも本当に本当に必要なものなんだろうか…みたいな。

チェロが自分の生徒たちにパブロ・カザルスのエピソードを話すところは素敵だった。若いころ憧れのカザルスの前で演奏する機会を得たチェロは、緊張のあまりボロボロだった自分の演奏にひどく傷ついてしまう。が、名匠カザルスは未熟者の彼をすごく褒めてくれた。自分の不出来が分かっているだけに正直チェロは心の中でがっかりする。で、何年かたってカザルスと同等の立場で演奏するようになった彼は「どうしてあの時、褒めてくれたんだ」と巨匠に尋ねる。カザルスはなんと当時の彼の演奏を完璧に再現してみせて「本当に素晴らしい音楽を聴かせてくれてありがとう」と言ったのだった。

終演後、パンフレットを買ったら音楽ジャーナリストの林田直樹さんが文章を寄せられていて、そこにも書いてあったのだけど、このシーンは素敵であるばかりではなく、まさに「映画全体が再び秩序を取り戻す方向へと動き始める転換点ともなっている」とされていた。まさにその通り。

また林田さんがパンフレット内の文章で紹介しているベートヴェンの人生と、今回の映画のストーリーの中心を担っているともいえる作品「弦楽四重奏曲第14」についての話は、私のようにクラシックのことをよく知らない人間にも、この映画をさらに深く味わうための手助けとなっている。なのでパンフもぜひゲットするように!

これは必見。もう終わっちゃうと思うので、急いだ方がいい。

2013年8月22日木曜日

ソーシャルメディアの可能性と、広告の行き詰まり

池袋の東急ハンズでお会いしましたw
世の中は、昨日LINEが発表した新しいSNSのビジネスモデルに湧いている。飛ぶ鳥を落とす勢いというLINE。私は中2の姪っことの交流以外に使っていないが、すごいらしいよね。でも世間の印象は「あんなに儲かっているのに、まだやるのか」ってところじゃないかと思う。私もそう思った。

Facebookも私がやりはじめた頃からしたら、だいぶ変わってしまった。最初は外人の友達しかいなかったが、最近はもっぱら日本人が多く、私が書く文章もほとんど日本語になった。私の個人のFBは個人アカウントといえどもビジネス・パーソンとしての自分のページなので、基本、仕事の宣伝ページだ。仕事自慢と、あとは他愛のない食べた物とかベランダの植物とか、別にどうでもいいことばかり、なるべくポジティブに書いている。ネガティブなことを書いても一つの得にもならないからだ。あれ=野崎洋子と思われても困る時がある。そして友達の投稿している動画やリンクに感動する時もある。そんな調子。

最初のころFBはホントにシンプルで、こんなに複雑な機能も備わってなかったし、画面のどっかに広告があっても、タイムライン自体に広告など流れてこなかった。が、最近ではFacebookやTwitterでTLに広告が流れるたびに文句を言ったり「なんとかならないですかね、これ?」なんて言ってる人が多いのが目につく。

そういうのを見ると、私としては「うーん、いいじゃないの、今こういうことでしかFBやTwtitterが利益を得るビジネスモデルがないんだから」と思ってしまう。先日も友達がFBの広告について文句言ってたので「いいじゃないの、別に」みたいなことをコメントで書き込んだら、そのあとに書き込んだ人は(みんな知らない人だったけど)全員反対の意見だった。「非表示にする」を押せばいい、なんて人もいたけど、そんなことしても、また次の広告が出るだけの話だよね。こういう人たちはいずれFBに大クレームとか入れるんだろうか。無料で使っているというのに。でも、なんか、そこまで反論するのも面倒で、もう放置しちゃった(笑) 

かと思うと別の友人は「広告を全部取り除けるアプリ」みたいなのを絶賛紹介してた。うーん、でもこんなアプリが出て来ても、結局いたちごっこになるんじゃないか。今の、この程度の広告露出で、FB側とユーザー側、お互い妥協ではダメなんですか?(笑)

今や広告は大きな矛盾をかかえていて、メディア側にとって広告はユーザーに気づかれないでこっそり流れてほしい、というのが前提にある。もう矛盾もいいところ。広告というビジネスモデルの限界が来ているわけだけど、そこが辛いよね。例えばこの記事すごく面白いんだけど→「TVにとっては真剣に見られていない時が理想」…これは本当だと思うけど、でも、そんなこと言ってたら広告にお金を出すクライアントもいなくなり、ますますビジネスがたちいかなくなるんじゃないだろうか、と不安になるのは私だけなのだろうか。

たとえばブログ1つとっても、アメリカあたりだと人気ブロガーの投稿などには「おっっ、この記事面白いから、広告踏んどいてやろ」みたいな読者が多いのだそうだ。で、読者がリンクを踏むことで(踏むだけでよい。買う必要は1つもない)、ブログ主からしたらとっても助かるわけで、そういうことによって生活が成り立っているブロガーも多い、と聞く。どうも日本人は人が利益を得る事について(ったって、たいした金額じゃないですよ、ホント)極端に嫌がる性格があると思う。寄付みたいな文化も薄いし、そもそもそういうビジネスのなりたち(押す=ブログ主への応援になる)ということすら知らないナイーブで世間知らずな人が多すぎる。

FBにしてもTwitterにしても、今や使っている人にとってはなければ困るものなのに、みんなお金ときたら一銭も払いたくない、というのが本音なのだ。いや、相手はなにも使用料を払えと言っているわけではないのだ。流れてくる広告くらい、いいじゃないか。そのくせLINEのスタンプみたいな、どうしようもないものにはお金を払う人が多いってんだから、まったく理解できない。広告みたいな、素人の私たちが見ても分りやすい、納得のマネタイズ戦略あたりでお互い妥協しておいて、いいんじゃないか、と思う。

じゃないと、最後の最後にはSNSの未来にもっと怖いことが待ち受けているような気がしてしょうがないんだけど……って勘ぐりすぎ?

ま、専門外ですから、よくわからないで書いてますけど、詳しい人いたら教えてください、ハイ。でも私のこういう気持ち、結構自分では健全なんじゃないかと自分では信じていますけどね。

ダミアン・ムレーン&ドナ・ヘナシー、新着映像

まったくもって、ついこの間の演奏が、ネットですぐ見られるんだから便利な時代になりました。ダミアンとドナ、そしてトレヴァーの最新映像。ワンロウで行きやす!! かっこいー!

Damien Mullane, Donagh Hennessy, Trevor Hutchinson at FleadhLive 15/8/13 from Fleadh Cheoil on Vimeo.

11月の来日が楽しみだなー。来日の詳細はここよ。

そしてこんな映像も。シャロン・シャノンとも来日したことがあるポーライン・スキャンロン嬢。4:41くらいからダミアンも登場するよ。歌伴も上手いなぁ〜ダミアン……日本で演歌歌手やシャンソン歌手のバックをやらせてみたい(笑)。こういうの見るとホントにダミアンとドナって、音楽仲間なんだなーってのが分かる。



それにしても今、ダミアンとドナがベースにしているディングルが、アイルランドでは一番音楽的に熱いかも! もちろん90年代はゴールウェイであったり、ディングルだってアコの文化が昔からあったりしたけど、若くてパワーがあって熱い音楽って言う意味では、今、一番熱い。

ちなみに「ディングルの入り江」って本があるけど、私はあんまり好きじゃないんだな。あぁいう、えーかっこしい男って、ホントうっとおしいよね(…と、一蹴)。でもリンク貼っとこ…(笑)読んだ事ないアイルランド好きは一応踏んでおいた方がいい本ではあります。ディングルってキーワードで、近いうちにブログ書きます。



2013年8月21日水曜日

佐々木俊尚さん「レイヤー化する世界」をやっと読みました


ノルウェーのワンコ(本とは関係ありませんw)
キンドル版でゲット。先の出張中に読み始めて、今日サイゼリアでランチしながら読み終わった。うん、これは元気になれる本だ。佐々木俊尚さんはTwitterで有名なジャーナリストで、いつも無料で楽しませていただいている朝のキュレーションのお礼がてら著作はけっこう毎回速攻で購入しているのだが、実際に読むのがすっかり遅くなってしまった。でも今回が一番読みやすく一番自分にピンと来たかも。

この本では、まずは歴史をひもとき、現在の価値観が実は偶然に出来てしまった、ということを示した上で、今、IT社会が発達する中で変容を迫られている私たちへ、これから来る世界はどのようなものになるのか描きだす、という内容。

たしかにいったん歴史のスポットに入ってしまうと、それが当然のことのようにして私たちは受け止めるが、過去、歴史を学んでみれば、時代によって価値観や生活が変わってきたのはすぐ理解できること。その、また大きな変化が実際に今やってきている、という事にすぎないのが分かる。

これからはそういう時代にあわせて変われる人間じゃないといけない。変えなきゃいけないのは生活とか仕事のやり方とか、そういうことだけじゃなくて価値観とか考え方も柔軟に対応しないとホントにやっていけない、という事。でもこの本は説教本ではない。たしかに保守的で変化を嫌う人には大変な時代かも。でもせっかくこの時代に生きているのだから、「今、この時代を楽しもう」という事なのだ。そして「来たるべき新しい世界にワクワクしよう」という事なのだ。なんだか普段からモヤモヤしていることをすっきりとまとめてもらった感じだ。

これからは国境もなく、権力者もなく、だから心地よく安逸な場所などはもう存在しなくなる。ただその場でのレイヤーの積み重なりの中で浮かび上がる自分の位置を確かめながら、自分にとってベストな方法を模索していく。ということは、常に戦い? いや、そういうわけでもない。おそらく良くも悪くもうんと自由な時代になるのだろう。

最後の方で、例に出てくる新しいヒーローたちに心が動かされる。どこにも属さず、しかしあちこちから引っ張りだこの50代のスーパー販売員のおばさん、地元での心強いつながりやちょっとしたエピソードに幸せを見いだす工場で働く二十代後半の青年など、これぞ今の、そしてこれからの幸せの形だと思う。既存の価値観にしばられてはいけない。

よく考えたらいい時代に生まれたもんだ、と思う。時々これが10年前倒しだったら、バブルの終わりの方に片足突っ込んでウチの事務所ももっともう少し儲かっていたかもしれないけど(笑)、20年ずれていたらたぶん今出来ているような仕事は得られていないだろうし、40年ほどずれていたら、そもそも20歳になった私は選挙にすら行けていないわけだから。

それにしてもこういう人気本のレビューは早く書かないと意味がない、と思いつつ、すっかり遅くなってしまった。最近はホント本の消化率が悪いなー(笑)



2013年8月20日火曜日

ヴィクター・ウッテン、最高!!

行ってきた! ヴィクター・ウッテンのビルボード公演。いや〜良かった。

ヴィックは久々の来日だよね。それにしても最近のビルボードはすごい。もちろん入場料が高いとか、飲食代が高いとか、公演のやり方に時間の制限があってそれにあわせないといけないから演奏するほうもやりにくい、とか、世間一般の洋楽のプロモーションと動きや流れが違うとか、いろいろ文句言う人は特に業界内に多いけど、今までの実績からして、ビルボードが呼ばなかったら一生見れなかったアーティストもいるわけだし、ホントに私たちは感謝しないといけない。ヴィックとかいって、私も呼びたかったけど、なかなか難しくてね。前の来日はいつだったっけ? あれからだいぶ時間がたってしまった。

今回はヴィックのベースを面倒みているVenコーポレーションのH川社長と会えなかったのが残念だったけど、本当に行ってよかった。実はH川社長と一緒にずいぶん前にヴィクターと一緒に仕事をしたことがある。H川さんはヴィックが無名のころからヴィックとベースアンプを車に積んで自らハンドルを握りドライヴして日本をツアーしたこともある、というすごい人だ。あの来日は何年のころだったか…まだ10年たっていないと思うけど、とにかくヴィックが来日する、というのでウチでCDを出した。ファーストは以前アポロンというレコード会社が出してくれたことがあるんだけど、当然とっくに廃盤。で、ウチから出した輸入盤帯かけも結構売れたんだよね。アメリカのCompass Recordsからリリースされた初期の4枚。H川さんに頼んで取材日を作ってもらいプロモーションということになり取材をいくつかヴィックに受けてもらったのだ。

私のブログでもずいぶん前に紹介したけど、初めて知る人もいるだろうし、ヴィックの名前でググってここにたどり着いた人もいるだろうから、再び紹介すると、ヴィックのインタビューは今まで私が仕込んだインタビューのうち、ベスト5に入るくらい良い内容だった。ヴィックはテクニックばっかりが注目されてしまう自分のスタイルに対して、音楽は心とか表現のほうが大事なんだ、ということを強調していた。「ベーシストの連中を感動させるのは超簡単だ。でも何も知らない子供たちを喜ばせるのは本当に難しい。だからよく幼稚園に行って演奏しているんだ」

その日受けたインタビューは4、5本だっただろうか。本当に内容が良くって私は感銘しきりだった。で、最後のインタビアーさんだけテクのことを実はまったく聞かなかったんだよね。それに気をよくしたのかヴィック、ついに自分の練習テクを自分から披露してくれた。それを聞いて私はぶっとんだ。す、すっげー!! すっげー練習してるじゃん!! っていうか、そりゃーそうだ。あれだけ上手くても、練習しなくちゃ、あんなに上手いのはキープできないよ! 指の練習,リズム感覚の練習… すごい。すごすぎる。

それにしても当時からヴィックはベースが世界一上手い奴、と私は思っていたけど、どの専門誌でも表紙が取れなくてちょっとがっかりしたな。まぁ、しょせんリチャード・ボナとか、マーカス・ミラーとか、なんだかんだでベーシストといえどメジャーと契約してないと無理な時代だったのかも。そして今でもそれはそうかも。

今回の来日、ヴィックも新譜が再びCompassから出ていたので、うーん、もしこの来日のことをもっとうんと前もって知ってたらウチでやっても良かったかもしれない。とはいえ、厳しい時代だし、自分でやるより、メジャーのレーベルさんに営業かけたかな… まぁ、いずれにしても日本版も出ないで、せっかく来日したのにもったいないよね。取材の1つ2つでも専門誌で入っていれば良いけれど、どうだったんだろう。でも取材とかいってジャーナリストや媒体側で希望しても、じゃあ誰が仕切るんだって時にレコード会社がないと結構難しいし。

それにしても私は楽器がうまい人がほんとに好きである。なんで好きなんだろうなーって思ってたんだけど、最近分かったことがあるんだ。それは楽器がうまい人は「自由」を感じさせてくれるからだ。ヴェーセンとか見てても、そう思う。楽器がうまい人ってどうしてこんなにいいんだろう!

こんながんじがらめのイヤな事ばっかりの世の中。エジプトはぐちゃぐちゃだし、選挙で自民党が圧勝しちゃうし、汚染水は垂れ流されているし…もう音楽なんて何ができるんだろう、って思うばっかりの毎日なんだけど、でも音楽はこんなに私たちを自由にしてくれる、そう思えるから好きなんだ。これは下手なプレイヤーを見ていても絶対に感じられないパワーだ。楽器を完璧に自分の物にした人からしか感じられないパワーだ。

以前も紹介した「ビル・カニンガムとニューヨーク」でのビルの言葉が思い出される。こんな世の中でファッションがいったい何の役にたつというんだ、という質問にビルは「でもファッションは鎧なんだ。日々をを生きぬくための」そうだよ、こういう音楽が私たちには必要なんだよ。

今年ももう後半だけど、夏はいつも公演はやらないで、プランニングの時期に当てている。そんなTHE MUSIC PLANTにおいて、この秋からの本格ツアー・シーズン、キーワードは決まったな。それは「自由」だ。自由より大事なものなんて1つもない。

さてこの自由を感じさせてくれる最高の新人アーティストをもうすぐ紹介する。でも情報解禁が9/30なんだよ。まだだいぶあるね。ちょっと待っててね。この新アーティストもヴィクターのことが大好きだって言ってたなぁ!

大好きな「Isn't she lovely」。あ〜、もう最高! なんて自由なんだろ。



こっちは本人が同じ曲を解説しているところ。こうやって自分の演奏を録音しながら作っていく。




 
この本、マジでおすすめです。自由ってほんとに難しい。一番難しいのは自分自身からの自由。超影響をうけた一冊です。「スカイクロラ」の原作者の人。あっちはまったく知らない(映画も本も読んでない)のだけど、この本は何度も何度も読みました。

サラーム海上さん「おいしい中東」を読みました

 いや〜あいかわらず楽しいサラーム海上さん。新しい本が出版されたので、ご紹介したく思います。しかも今回はお料理、グルメ本だよ。

私はアイルランドとか北欧の音楽が好きだけど、そしてそこの食べ物も実は嫌いじゃないけど、やっぱり、こういう、なんつーの、こういう中東とかアジアとか、スパイスの深〜ぁい食べ物にはかなわないと思う。これに比べたらアイルランドや英国、北欧は素材だけだ。スパイスとかないに等しいし… 先日の出張も一番美味しかったのはインド料理だったもの。

あいかわらず読んでいるだけで面白い。固有名詞は実はちっともわかってなかったりするのだけど、この楽しそうなノリだけで全然オッケーなんだわな。だからスイスイ楽しく読めている。今、トルコのところを読み終わったばかりだ。そういやトルコ料理すら、私はちゃんと食べたことないかも。ランチでもいいから、どこか近いうちに行ってみよう!

あと時々挿入されるレシピが嬉しいんだけど(なんと52種類もある)、難しくないものも結構ある。サバサンドなんか簡単に作れちゃいそう。今度やってみようかな。あとフードプロセッサーは必須だな、と思ったのでした。スパイスの前に道具がないや、ウチには…(笑)

まだまだエジプト編、モロッコ編とか読めてないのですが、これからゆっくり読むとして、何はともあれ発売のニュースが古くなる前にご紹介しておきたくて書きました。

で、この本を読んでいたら、昨晩はついついサルサソースとポテチという夜中には絶対にやってはいけない食べ物を食べてしもた。しまった…

なお出版にともない各地でサラームさんによる楽しいイベントも企画されているので、ぜひ参加してみては? 詳しくはこちらへ。

「おいしい中東」特設ページ
「おいしい中東」Facebookページ

なおちょっと残念なのが文庫なのでカラーページが少ないこと。でも文庫だからこの値段で買えるんだよね。写真がもっとちゃんと見たい人のためにサラームさんがWeb上に写真のオリジナル(カラー)を載せてくれています。こちらもチェキラ。

サラームさんのFlickrページ





2013年8月19日月曜日

正論は人を幸せにしない

PS
いったん書いたブログだけど、「名前を出せ、宣伝になるから」と本人が言うので実名を入れて書き直しました(笑)

今朝は「結婚したい」と言う和田静香のTwitterについつい付き合ってしまった。結婚したい、というので、それならば目的に特化して努力しないとダメだ。Excite結婚にでも申し込んでみれば、と言ったのだけど、静香は「道で出会いたい、インターネットは信じないんだ」ってあいかわらず夢みたいなことを言っていた。

こちらは、なんとか静香の役にたってあげたいとも思うんだけど、そもそも50近くまで独身でいた私たちが結婚する確率は天文学的に少ない。それは統計が圧倒的な事実として示している。本当に結婚したいなら、相当頑張らないとダメだと思うし、具体的に動かないと。インターネットでせめて「あちらも結婚を前提としている」という出会い方なくして、どうして結婚できるというのだろうか。Excite結婚はマジで成功率高いと信頼できる筋から聞いている。おそらく本気で結婚したい人は申し込むといいと思うよ。

それにインターネットはあくまで道具であって、しょせんは人間だからさー。ネットだろうが現実社会だろうが、きっかけはどっちでもいいと思うけど。最終的に会わないで決めるならともかく。

…でも、そこまで言って気がついた。いけない、またまた正論を振りかざしてしまった。世の中正論だけじゃだめなんだよね。「正論を言う奴は、他人を幸せにできない」…これ、最近の自分の注意事項として5年くらい前に学んだんだ。文春に連載中の中村うさぎのエッセイに町山智浩さんの言葉として紹介されていて、いたく感動した私はそのページを壁に貼っているほどだ。

私はついつい何か相談されても「だったら、こうすりゃいいじゃん」ってな感じにプラクティカルに物事を考えてしまう。糖尿病が嫌なら走ればいいじゃん、痩せたきゃたべなきゃいいじゃん、体調悪いならお酒辞めればいいじゃん、フリーで食ってけないって言う前にブログぐらいちゃんと書けばいいのに…ってな感じ(笑)。が、しかし世の中の、ほとんどの人は、超単細胞の私なんぞよりうんと複雑でデリケートに出来ている。その事を私も学ばないといけないな、と最近は反省しているんだ。じゃないと私もいつまでたっても成長しない。

昨晩は昨晩で情熱大陸に出て来た「朋ちゃん」が危なっかしく見えて仕方なかった。私に言わせりゃ「こうすりゃいいのに」みたいなアイディアもいくつか浮かんだりするのだけど、うーん、難しいね。彼女は前より歌が上手くなった、と誰もが言うが、私には分からない。前にも書いたけど、こんなような音楽を100本ライブで見るまでは、上手いんだか、下手なんだか、いいんだか、悪いんだか、まったく判断できない。でもホントに「上手い」って、もっと自分を解き放してくれるもんだと思う。それについては、また今度書く。

SQUEEZEのアルバム「PLAY」はすごく好きな作品。でもレーベルが他のアルバムと違うからなんか一連のラインアップから無視されがち。グレンが自分自身をたくさんつぎこんで作った大傑作なのに残念だよね。こんなビデオクリップも、最近はじめて知ったよ。そういやそろそろ来年の日程を調整しないといけない… 各所にメールしないと。ふぅー。




PS
とか書いていたら,友達からこんな反応をもらい嬉しく思う。そう! 私も実は周りに嫌われてもいいから世界を変えたいと思っているんです。そしていっつまでたっても子供です(笑)

2013年8月17日土曜日

走る!…ウダウダ書きました。

ウチの家系はジジババ全員、そしてウチの父親はすでにそうなんだけど、明らかに糖尿病の家系なので、将来,歳を取ってから食べたいものが充分食べれなくなる生活は絶対にいやだと思い昨年末から走りはじめた。あと今年の前半は驚異的なスケジュールのツアーだったので、絶対に倒れたくない、というのもあって、健康維持のためにも走り始めた。もともと走る前から風邪も滅多にひかない健康体で、それに自信があったけど、もっと自信が欲しかったので走り始めた。

で、走りはじめて、もうすでに半年以上。健康のためなので、特に痩せなくてもいいんだけど…それでもこれだけ走ってりゃ痩せるだろう、と思っていたのだけど、それは甘かった。見事に痩せない。47ともなれば痩せないのであった。でもさすがに風邪はまったくひかない体質になった。といっても以前からひかないから、あんまり変化はないかな。でもますます「風邪なんてひく気もしないわ」という自信もついてきた。(もっとも私が風邪をひかない理由の多くは満員電車での通勤がない、仕事場および家に自分以外いない、ということにつきると思っている)

そうそう、そういえば自分は48だとついこの間まで思っていた。でもよく考えたら47だった。1966年1月生まれだもの。47だよね。1つ年上のミッケの誕生日がこの前あって、49?と言ったら48だよ、とミッケは怒っていた。で、私と本当に誕生日が1日違いのウーロフに「あれ、ウチらいくつだっけ」なんて言いながら、頭の中で計算したら47だった。あら。

ま、でも歳なんて45超えりゃ、なんでも一緒なんだよ。とにかく45超えたら痩せない。でも早めに走り始めてよかった。50こえたら、たぶんもう膝のことが心配で走れないと思う。おかげ様で派手に2度ほど転んだ以外は、今のところ無事に事故もなく走れている。(でも先日オスロで転んで打ったあばら骨はまだ少し痛い。だいぶ収まってきたけど)

なんでも有言実行の性格、人に話して自分の退路を断てば、かならず実行できる性格なのは自分で分っているので、Twitterに走る様子を記録をかねてつぶやいていたら、見事に定着してしまった。今ではほとんど何かないかぎり毎日5km走っている。つまり月100km以上走っている。しかし体重は落ちない。

もっとも必死で落とそうと思えば落ちることはこの間、実証したぞ。先日の出張前はポールに会う時は40kg台でいたいと、必死で直前ダイエット(朝走るのに加え夜プール、夕飯抜き)という生活を5日ほど続けたら、52kgから、なんとか49.9kgになり、機内食は完食したものの、たぶんポールに会った瞬間は40kg台だったと思う(笑)。

でも出張中もほぼ毎日走ったのにもかかわらず朝食はドカ食いし(ほんとに向こうの朝食はうまい)、うまく予定が流れれば昼を遅めにたべて夜は食べないくらいんで頑張っていたのに、やっぱり痩せず、帰国したら体重は51kgにしっかり戻っていた。

海外で走るの、楽しかったな。毎晩、寝る前に明日はどうやって走ろう…とGoogleマップを観ながら検討する。なんとなく検討をつけて5kmくらいの距離になるようにルートを考える。湖,森、公園…ホントに楽しかった。今回の出張で一番楽しかったのは、もしかしたら知らない土地を走ることだったかもしれない。しかし相当な田舎町が多かったので、早朝地元の人とすれ違うと謎の東洋人がウチの近所を走っている、とビックリされたが。

でもちょっと気をつけてみれば、今までの自分は出張はご飯,ご飯の連続だったな。出発前も家で必ずご飯を食べてから出かけ、ターミナル1でいつも行く京辰で寿司をたらふくつまみ、出された機内食はすべて完食し、経由地のロンドンカフランクフルトで一食、到着してさらに一食食べていた。が、今回帰国便の機内食メニューにご丁寧にかかれた情報によると、機内食は、あんなにチンマリしているのになんと1つ900kcalもする。しかも機内ではまったく運動もせず寝ているわけだから、これはホントに身体に悪い。サラームさんみたいに機内食食べません宣言したいところだけど、あぁいうチマチマと少しずついろんなものが入っているのって、わたし大好きなんだよね〜。

そうそう、本当に痩せたいなら毎日5kmとか走るより、まとめて15kgとか走り1日休んだりした方が効果的だというのはあちこちに書かれている。そして「毎日5km、痩せない」と書いてググると私がやっているすべてがそこに書かれている(笑)。走っていることで満足し、なんとなく普段している動きがトロくなる。走っているからとお昼寝もしてしまう。アスリート飯をがっつり食べてしまう、などなど… でもまぁ、極端にたくさん走って筋肉痛になって休むより、この毎日ちまちま走るのが気持ちいいんだよね。朝走るとそれだけで終日、調子が違うような気がするんだ。

そういや走りはじめてから筋肉痛ってのもなったことがない。これが痩せないことと直結しているような気もしている。

そして走るようになったら、短パンが平気になった。今までは腕が太いから、足が太くて曲がっているから、しっかり隠すというのがおばちゃんとして、社会に失礼のないように当然の習慣だったのだが、今や走るときはそんなことに構っておられず、タンクトップと短パンなので、それを引きずって普段から短パン生活になってしまった。そして気のせいか、また日に焼けたせいか、足がなんとなくまっすぐになってきたような気もしている。単に見慣れただけか? またこんな格好で走っているから、肩は真っ黒になり背中はタンクトップの形にばっちり日焼けし、ものすごいことになっている。足なんぞは靴下の跡がついて3段色になっている。かっこいいぞ、オレ!

まぁ、でもTHE MUSIC PLANTのチケットを購入してくれている皆さんのほとんどが、私が事務所を一人でやっていることはご存知だと思うので、私が不健康だったら目もあてられないよね。チケット買うなら健康な奴から買った方が安心でしょ? もちろん20年近くこの仕事してて、アーティストが来日中に具合が悪くなった事など一度もないし、自分の健康管理が出来て初めてプロだと思っているわけだけどさ。でも都知事や首相が走ることで健康アピールをするのは分るような気がするんだ。ってなわけで、健康第一。健康に生んでくれた親にも感謝だし、私はラッキーだけど、自分で努力しないとやっぱり健康は得られないようにも思うんだわ。

いろいろ思うに自分が一番得意なのはアーティストを紹介すること、うんぬんではなく、私というヘンな人間の、つまり自分自身のマネジメントだと思う。仕事のことは不満を言ってたらキリがないし、でもそれでも自分を納得させて次のステップに進まないといけない。人生は目指すゴールではなく、一瞬一瞬のクオリティ、そしてその積み重ねだ。一瞬一瞬が納得いくものであれば、最終的に思い返した時に、それなりにいい人生になるのではないか。終わりがいいか悪いかはあまり関係ない。もちろんいい時期が続けば嬉しいけど。

それにしても走ることがこんなに自分に向いているとは思わなかった。大学時代の友達に話すとびっくりされる。まさかこの私が、ね(笑) スポーツなんて一番しないものの1つだったのに。荒川土手に感謝だし、私に影響をあたえてくれた自分の周りのスポーティな人びと(山口洋、畔柳ユキさんなど)に感謝だ。特に洋の「日本の学校教育はホントのスポーツの楽しさを教えていない」みたいなメールは相当効いた。思えば私の学校時代、体育の先生にはずっと恵まれなかった。今、思えば最悪だった。頭悪そーな歴代体育教師の連中め。すっかり私をスポーツ嫌いにしてくれたわ。オレったら、こんなにスポーティだったってのに!

まぁ、そんな私もいつかは倒れるのかな。でもいつか倒れるときがあっても納得できればいいんじゃないかな。自分はやることやってたんだし、健康に関しては努力してました、って。不幸やトラブル、問題ごとや心配ごとは、こっちが頼みもしないのに、勝手に向こうからやってくるわけだし。

11月に来日するダミアン・ムレーン。彼のCDを聞きながら走っている。これフィンランド産のワルツらしい。ギターはドナじゃないけど良い演奏なので、どうぞ〜。この哀愁度はフィンランドのタンゴ・フィーリングよね。

2013年8月16日金曜日

映画「終戦のエンペラー」を観ました

今日暑かった! でも暑い中、コンサートチケット発送のためにメール便も出しにいかないといけないし、銀行で振込&通帳記入もしなくちゃだし、郵便局にいって海外小型包装物出さなくちゃだし、あれもこれも…と雑用があって、町にでる必要があった。普段ならこれらすべてを営業に出たついでに一度にこなす、最小規模事務所のオーナーの私であるが、今日はミーティングや営業のアポが1つもなかったので、西新井までバスで出ることにした。ウチから西新井はバスで20分程度。西新井は千葉みたいな場所で、すごく好きである。

というのも観たい映画が西新井でやっていたからだ。「終戦のエンペラー」。マッカーサーの日本上陸から天皇の戦争責任を追求し、歴史的に重要なマッカーサー/昭和天皇会談までを描くハリウッド映画。

実はものすごく期待してみたが、ダメだったね。久しぶりにダメな映画を見たわ…。正直薄かった…。大袈裟なのは演出と、セリフ回しと、音楽だけで、実のところ「何も言ってない映画」だと思った。

マッカーサー役のトミー・リー・ジョーンズは悪くないけど、残念ながら私にとっては宇宙人ジョーンズにしか見えないし、フェラーズ役の俳優さんはまずまず…でもヒロイン役アヤ役の女優さんが超イマイチ。あぁいう日本人女優の方がハリウッドでは受けるのかしら。なんかぜーんぜんダメだと思った。加えて日本人のおじさん俳優たちもこれらのセリフを本当に納得してしゃべっているのかよ、と勘ぐりたくなる。

いや、参加すると決めたら、プロの俳優としては役に入りきり、監督の指導のもと演技に専念すればいいのか…だから、これはこれでいいのか…。うーむ。どっちにしても日本人のしゃべるセリフがイチイチ気になる。これを海外の人が見るのか、と思うと…なんか違うんだよなぁ! 唯一よかったのはセリフがほとんどない東条英機役の火野正平。中村雅俊も意外と良かったと思った。

日本人は外国人からみたら理解するのが難しい人種だ、って、日本人は思いたいんだと思う。もしかしたらアメリカ人もそう思いたいと思っているふしがある。本音&建前、ワビサビ… でも実は私はそういう認識は大学時代にもう捨てた。日本人はすごく分りやすい。日本人は集団の中にいることを良しとし、自分から考えて自分の責任のもとに行動を起こすことを学ばない未熟な国民だ。権力があればそれになびき、権力を得ればそれを使って暴威をふるい、最近は民主主義のもと文句を言うことだけは覚えた、が、まったくもって自分で考え責任を取ることは今だひとつも学んじゃいない。だから原発や死刑もある…というのは、またゆっくり書くにしても、まったくちっちぇえ本当にイヤな国民性なのだ。もちろん良いところもたくさんあるし、私も日本が好きではあるのだけど。

そもそもこの映画の言い出しっぺであるプロデューサーが奈良橋陽子さんということで、そこにもバイアスがかかる。私もこの映画を見るまではゴダイゴの歌詞書いてた人でしょ、くらいの印象しかなかったけど、ググってみたら、映画の中で印象的な和歌を読み上げる(ある意味、超格好いい立場として描かれている)関谷なにがしの孫。外交官のお嬢さんで帰国子女(雅子さまと一緒)というだけで、もう意地悪な私はなーんとなく、それだけで、もう印象が良くないのであった… ってすみませんね。きっと普段はキャスティング担当なのに、今回はプロデュースを手がけられたことでご苦労もあったとは思います。何にしても言い出しっぺというのは、大変なのではあるから。

いずれにしても日本側にとってもアメリカ側にとっても、妙に美化されたストーリーで、それがなんだか鼻についた。

ちなみに映画を見るだけじゃ、全然ダメダメなので、これらのリンクも要チェック。

このブログがどのくらい正しいかは不明だけど、いわゆる「フェラーズメモ」はマッカーサーと昭和天皇の会見より後であるという大きな認識の違いを指摘している → 祭りの後の祭り

いつも興味深く読んでいる冷泉さんのコラムより。
ハリウッドと日本の不幸な関係
「"ハリウッドの芸能人が実は知的である"ことを隠すための特殊な通訳が介在した形で紹介される」等、共感MAXな部分も多数。



PS
町山さんもこんなこと言ってるよ! 

稲垣美晴さん率いる猫の言葉社新作「ぐっすりメーメさんとあらくれアリー」

今回もメーメさんの活躍に期待!!

いつもフィンランドから温かい絵本を届けてくれる猫の言葉社、マウリ・クンナス/いながきみはるチームの最新作がこれです。

今回のキーワードは「ツルコケモモ・ジュース」?! 稲垣さんの紹介文はこちら。直接通販も受け付けていらっしゃるようです。

















2013年8月14日水曜日

旅日記10日目 Telemark festivalで、ヴェーセンとラウー

翌朝。スッキリと六時に目が覚める。しかし毎日時差ぼけも少ないのはやはり走ってるからかも。朝走ると身体がこれから一日が始まるよ、と判断するのかも。この日は街中で走れるいい場所もないので、普通に商店街を走る。信号はたくさんあるが、車が全くいないし、人もほとんどいないので快適。多少のアップヒルながら、ロイヤルパレスまで到着。なかには入れないと思ってたら入れて、早朝なのにちゃんとクラシックな服装のガードさんがいてビックリ。若い子が一人で行進してたよ。可愛い〜

ロイヤルパレスはそれほど大きくなく(考えたら皇居の大きさとか異常だよね)、中庭を走って、今度はダウンヒルで商店街を走っていたら、見事にまたしても何もないところで転んだ。で、左手をがっつりとついて、右膝を擦りむき、あいたたたーーとかやってたら掃除のお兄さんにAre you okay?とか、結構遠くから叫ばれ、サイテーな気分。またやっちまった。しかも何もないところで! 左手はたいしていたくないのだが、なぜか手をついたショックが肋骨までジーンと響き、肋骨部分はこれを書いている日曜日の時点でもまだ少し痛い。あー、やっちゃったか?

気を取り直し、しばらくトボトボ歩く。で、また走る。ホテルに戻り、とりあえず朝サウナ。で、朝食。朝食に関しては、ここのは今回の旅で、一番最高だった!   次回オスロにきたら、またここに泊まろう!! このホテル、すごくいい。

オスロ中央駅よりまたもや電車で今夜のフェスがあるべーだかボーだか言う街に行く。boと書くのだが、Oにスラッシュが入っていて、ローゲルいわくスウェーデン語のOに点々がある文字と同じ音なのだそうだ。だからウとオの間だね。で、ここで電車のチケットをマシンで買うのに往復のチケットを買おうとして気づいた。なんと明日乗る予定の電車がソールドアウトになっている!  あぁ??!

仕方なしに急いでいたので、そのまま片道切符を購入。電車に乗る。うーん、これは困った。あすの昼くらいまでにオスロ市内に戻らんと日本に帰る帰国便に間に合わないのだ。ガーン。なぜにソールドアウト。電車内で切符をチェックにきたお兄さんに聞いてもソールドアウトはソールドアウトだ、と言う。田舎の電車だから、どうせ予約も入っとらんし、キャンセルしたろ、とでも思ったんだろ。きーーーっっ。しばらくパニクるが、何かあったら高額でもタクシー飛ばせない距離でもなし、うまくいけば明日帰国のバンドのヴァンに同乗だな…とか思ってたら、最終的にホテルのお兄さんにバスルートを教えてもらって大丈夫になった。なんというか、こういう田舎ならではの恐怖ってものすごい。ずっと歩いても店がないとか、キャッシュがおろせない、とか。でも世界のほとんどは田舎なんだよね。日本もそうだけどね…

何はともあれ街についてホテルまで田舎道を5、6分歩いて、無事にチェックイン。早速街へ繰り出すと街の中心の広場でトラクターで作った小さなステージでいろんな出し物がやってる。伝統ダンスから、子供向けロックバンドまで。そこでしばらくファンタオレンジのみながらステージ観てたら、最後にはそこにヴェーセンも出て三曲デモ演奏した。まぁ、しかしヴェーセンをこんなところでやらせるなんて、私にしたら恐怖で出来ないし彼らも実際いろいろ文句言ってたけどね。もちろんこういうところでやる意味みたいなものもあるわけだけどプロモーションだったらもっと考えてやらないと。

何はともあれそのあとは本ステージの方のサウンドチェックへとヴェーセンと一緒に流れる。これが広場の隣で納屋みたいな場所…ホントだって。で、庭にちょっとしたステージを作り、さらに納屋の中にもステージがあって、ヴェーセンは外のステージで22時に、ラウーは納屋の方で23時に演奏、というスケジュールなのであった。

ラウーはホントにヴェーセンのファンみたいで、自分たちのサウンドチェックをこなしながらもヴェーセンの音が気になってしょうがないようであった。ヴェーセンの方のサウンドチェックはものの20分もせず終わってしまい、彼らはホテルに戻るというのでウーロフにゲストリストに名前をおいてもらえるようお願いして、ラウーのサウンドチェックをのぞく。これがあいかわらず延々と1時間以上かけて調整。それが終わると体力温存のため、私はいったんホテルへ。ラウーの連中がご飯にさそってくれたけど、こういうときってどっちのバンドに何を頼むか結構気を使う。

ホテルに戻り、1時間ほどしてまた会場に戻るとフィンランドの女の子バンド、Kardemimmitのステージ。このグループのアンナには面識があるしフィンランドでは注目のグループなので、見る事にする。アコースティックでNO PAで生音で野外という、かなりやる方にとっては過酷な環境。でも思ったより全然良かった。こういう時、見ないといけないのは音楽よりも、彼女たちがどのくらいプロフェッショナルに観客とディールできるか、この最悪な環境の中で歌の世界にちゃんと入っていけるか…そういうことだ。そしてフェスティバルの中の一部として、ちゃんと場を作って行けるか、そういう事。そういう事を理解する、そのための出張なのだ。で、彼女たちは素晴らしかったよ。歌について丁寧に説明し、メインヴォーカルを誰が取るかで立ち位置を変えたり、その場における音の工夫もされていた。本当に良かった。このバンドはきっと大きくなるね。もうすぐアメリカで1ケ月のツアーが予定されているそうで、そういう過酷なツアーをやることでバンドは音楽的にも人間的にもうんと成長する。これからにすごく期待。良いものを観ました。

そしてこのあとはUniversal契約のメジャーな二人Heimafraが登場するのだが、私はまたもやいったんホテルに戻り(ホテルと会場が徒歩3分なのが助かる…っていうかこういう環境じゃないと、こう連日は続かない)体力温存。っていうか出張中に倒れるわけにはいかないので、関係ないものはドシドシ切り捨て(笑)。ちなみにこのデュオはビックな感じで、専用車と専用機材車で会場にあらわれると、スタッフの数も多く、なんか偉そうだった。で、実際お客にもすごく人気があった。フェスティバルの今回の目玉なようだ。最後の1曲だけ聞くことが出来たが、私にとっては普通のフォークだったね。こういうのが一番日本では作って行くのに苦労すると思う。レーベルもUniversalとなれば自由が効かないし、英米のポップスやロックと同じフィールドで戦う必要性も出てくる。

で、ヴェーセンの頃になると、激混みだったお客も多少引けて、だいぶ環境も良くなり、観やすくなる。お客は全部で300人くらいいただろうか。それにしてもお客がウルサかったなー。まぁこういうフェスだとよくあるんだけど。お客は飲むだけ飲みまくって、楽しい時間が共有できればいいんであって、もちろん演奏が終わった時の歓声もものすごかったから盛り上がり感はすごくあったけど、結局誰も真剣に音楽なんて聞いちゃいないし、実際静かな曲なんかはちょっと辛かった。アイルランドとかでも時々こういう状況はある。コンサートホールやクラシックのセッティングでない限り伝統音楽バンドにとって演奏環境はとてもひどいことが多い。日本のお客さんみたいに熱心に一音ももらさないように聞いてくれるお客さんは全世界探してもそんなにいないね。というか日本でだって売り方間違えれば、相当うるさくて音楽聴いてないお客が集まることだってありうるだろう。先日まで観ていた教会や古楽のフェスとは訳が違う。

で、こういう時、お客としてちゃんと聞くには最前列でかぶりつきで見るしかないのだが、もちろんそうした。ここでも試されるのはヴェーセンの力だ。この状況下、どうするか。で、彼らはホントに余裕しゃくしゃくだったね。ホントにいつものヴェーセンで、めちゃくちゃ格好よかった。惚れ直したといっても過言じゃない。PAを通して聞くヴェーセンは久々だったけど、本当に本当に本当に素晴らしかった。でもって、うん、今度の東京公演はPA付きの公演にしよう、と思ったのだった。私はもう夢中になって聞いていたので、ほんとに最高の気分だった。で、ふと横をみたらKardemimmitの女の子たちもかぶりつきで観ていた。いや〜楽しかった! スタンディングの公演は長くなりすぎない限り絶対に良い。1時間くらいの演奏だっただろうか。彼らも静かな曲はダメだなと思ったのか最後はこのところいつも演奏するピルヴィとエスコのワルツではなく、久々にByss Calle Slangpolskaと、Grannens Favoritで終わった。Kardemimmitの女の子たちにも大受けしてた。

さてヴェーセンが終わったのだが、このあと速攻で今度は納屋ステージでラウーだ。でもウーロフとさよならする前に次のツアーについてちょっと話したかったので、さっさと捕まえて、まだ居る?と聞くと、大丈夫だよ、と言う。なので、ヴェーセンに挨拶もせず、速攻ラウーを観に行く。あぁ、1曲目が始まっちゃったよ。ここでも人をかきわけかきわけ、最前列へ。自分はチビだからこういうときにいい。だいたい前に通してもらえる。で、最前列に行ったらKardemimmitの女の子たちも陣取っていた(写真参照)。私はエイダンの目の前で、ほんのすぐ先って感じの場所で聞いてたけど、ホントに良かった。

で、ラウー、めっちゃ受けてたね。でもマーティンが始まって1曲目が終わったあとのMCでさっそく「もう二度とヴェーセンの後にはやらない」なんて言ってた。つまりヴェーセンが良すぎるから自分たちがかすんでしまう、というわけだ。でもラウーの方が機材がこんなだからセッティングにも時間がかかるし、実際ラウーの前に納屋ステージ使うアーティストもなく、フェスからしたら超特別待遇だと思うよ。去年に続いて2年連続の参加らしいし。もっともポスターの名前はヴェーセンの方が前になってたけど。

この日も機材がハウったり、音はあまり良くなかったね、ラウー。やっぱり東京みたいな最高の環境でやれることは少ないのよ。でも楽しくて良かった。クリスの歌とか、ぐっと集中してたし。お客はあいかわらずガヤガヤしてたけど、でも私は結構音楽に集中してたから、それほど気にならなかったね。やっぱ最前列に限るわ。最後に大盛り上がりのThe Lang Setで盛り上がって、最後にまたマーティンがエンジニアのティムにねぎらいの言葉をかけたあと「Congratulations to Väsen,  They are STILL the best band of the world」なんて言ってた。まぁ、大先輩に対するねぎらいだろうけど、それにしてもラウーもすごく良かった。私はヴェーセンの直後にラウーなんて聞いてきっと集中できないかなと思ったけど、そんなこともなく、両方ホントにホントに楽しめた。

っていうか、ホントにこの場合、お客とかPA環境とか、ステージ環境とか、まったく私には関係ないのだ。別にノルウェーのこの村の客を日本につれて行くわけじゃないのだから。日本のお客さんはベストな環境を作って、最高の状態のアーティストを待っている。そこで私は彼らにベストの演奏をしてもらうことが使命なのだ。

いつだったかプランクトンの川島恵子さんに何かのコンサートを観てもらったことがあって、そのときに私が「今日はいまいち調子悪いかも」と言ったら、恵子さんはいやいや、と言って、「調子がいい時は、トップアーティストなら、誰でもなんとなく想像できる。一緒に仕事をする前には、どちらかというと底辺の方が知りたいんですよ」と話していた。まったく同感だ。ホント勉強になるよね。

最後は楽屋でラウー、ヴェーセン、女の子たち揃って妙に豪華だったけど、私は翌朝早かったし、できれば飛行機乗る前に走りたかったし(走るとホントに機内でもよく眠れる)とっとと退散。でも1時くらいにいなってたかも。

翌朝は6時にしっかり起きて、近所の丘や谷を3kmくらい走る。朝ご飯をがつんと食べて、8:40くらいのバスにのって、途中のりかえてオスロに午後1時くらいに到着。ミーティングを1本すませてオスロ空港からフランクフルトへ。フランクフルトからは全日空だったので、もう気分は日本だった。機内では爆睡できたが映画も見た。名作シリーズで「市民ケーン」グレン・ティルブルックがAll time No1にあげていた映画。なんとなくグレンのことがさらに理解できた気がする。ふむ。

ノルウェー、オスロでの最後の打ち合わせは駅前から徒歩3分くらいのところにあるオペラハウスのカフェにて。こんな写真展もやってました。素敵。
そしてオスロからフランクフルトへ行く飛行機。どこかのメタルバンド?の皆さん。

次に出張できるのは、いつかなー ふぅー

2013年8月13日火曜日

ラジオの選曲 and しゃべりました、が、放送は先週だった

すみません、まだ出張日記を書き終えてないのですが、まずこっちから。実は今週放送だとばっかり思っていたのですが、先週放送が終わってた… 私が選曲し、ちょっとしゃべったラジオの放送がありました。ラジオニッケイRN2、今、Radikoで全国的に聞ける番組。20分ほどの枠で1週間の帯をいただいたのです。初日のスウェーデンから最終日のフィンランドまで、北欧の音楽を紹介させていただきました。

それにしても選曲の大変な諸先輩方にまじって偉そうだな…わたし。でもって番組プロデューサー氏に肩書きは何にします?と聞かれて<音楽プロデューサー>にしてみました(爆) 

レーベルもやってるけどツアーもやってる、レコーディングや企画のコーディネイトもする…自分でファイナンスの責任をとって企画をゼロから組み立てる…となると、やっぱプロデューサーだろ。もう50近いんだし可愛い子ぶってもいられんし、ってなわけで。言ったもん勝ちだよね!

で、ホントは今週、番組の宣伝もしながらブログで紹介して行く予定だったのですが…とほほ。すみません。

まぁ、でも気を取り直して曲名だけ紹介していきますね。

<スウェーデン編>
ヴェーセン「ハンガリーでの1時間」
トリアケル「ラーシュとマーシュ」
ヨーラン・モンソン「Polska efter PJ Lang」
ハーヴ「Peer Reel」

<デンマーク編>
ハウゴー&ホイロップ「Middag i Haven」
ヘレーネ・ブルム 「Once and Always」
Henrik Jansberg 「Band  Kannibal Vals」
Himmerland「限界に挑戦/4月になれば」

<ノルウェー編>
アンビョルグ・リーエン 「The Traveller」
ブッケネ・ブルーセ 「St Sunniva」
カリ・ブレムネス「マドンナ」ムンクのコンセプトアルバムより

<アイスランド/フェロー諸島編>
ビョーク「海の薔薇の歌」エクトル・ザズーのアルバムより
アイヴォール「フェローの子供の歌」
アイヴォール「Nu Brennur tu i maer」

<フィンランド編>
JPP「Hale Bopp」
ヴァルティナ「コッコ」
ペッテリ・サリオラ「プライム」
スヴェング「ハウルの動く城」

手にはいりやすいものをリンクしておきます。なんかウチの商品、法外な値段で販売してる店もあるし…ひどいよな…。あ〜ウチも早くHPのショップを開店しないと。現在システムをまだまだ研究/検討中。すみません。なんとかこの夏中には!



写真はフィンランドの某所にて。植物のうぶ毛、可愛いよねー



2013年8月12日月曜日

旅日記9日目 オスロの寂しい一日

翌朝も走った。結局今回の旅で走ってないのは一日だけだったかも。ホテルの前のでかい道を線路に沿って北上、途中湖があって、その近くを走るべく計画していたのだが、草むらで覆われて湖はほとんど見えない。でも途中「ここで泳げます」的パブリックな場所があったので、ちょっと見学。水質とか定期的に検査しているらしく、着替え用の小屋まである。ミッケが昨日、暑くなると途中湖で泳いだりするんだ、って言ってたけどこれかぁ!   全くもって羨ましい。このエリアはいわゆるインダストリアルエリアだけど、一般家庭もあるし、ちょっとした森、湖も。みんなこの湖泳いでるんだろうか。ウチの近所の荒川も泳げるといいのに、と思った。

さらに行くと今度は馬牧場。草をとって食べさせたり撫でたりしばし交流。馬、好きなんだー。つむじが鼻の上にあるところや、口の周りをさわるとビロードみたいにあったかい。

この日はストックホルム中央駅から朝八時の電車で移動なので、キツイから走るのは辞めようと思ってたけど、朝五時に頑張って起きて走って本当に良かった。雨がふったあとで、緑も綺麗で最高。

そしていつも楽しみな朝ごはん。ここはGEのデカいオフィスビルにあるホテルで、もともとGE関係者の出張用なんじゃないかと思う。朝ごはんも社食みたいな広大なカフェで食べる。ドカ喰い。どうせ昼は食べない。タクシーが迎えにきて中央駅へ移動。10分ほどであっという間についてしまう。自分はせっかちなので、どうしても早く移動しがちだ。でも早めに行ってコーヒーするくらいがちょうどいい。ハードスケジュールだと大変ですね、と言われるが、何のどっこい、すべてが予定通りに行けば対したことはないのだ。それより時間がなくなってパニックすると超疲れる。

ストックホルムからノルウェーまでなんと電車で移動。六時間弱。座ってりゃいいだけなので楽。実はこの日はヴェーセンはストックホルムのフォークフェスティバルに出るので、それ見ても良かったのだが、ラインアップがどうも素人くさいし、ヴェーセン以外みたいものもないので、パス。実は日本を出発してからも予定も組まずボケボケしてたら、某新規取引先が、ノルウェーにたまたまフェスでいるので、そこにこないか、フェスに入れてあげるから、と言う。そのフェスはオスロ市内でやってる大きなフジロックみたいなフェスで、この日もクラフトワークやジェイムス・ ブレイクなどがでるという。こりゃ棚ぼた。たまにはこういうのもいいだろうと思い、了解し、オスロにホテルを取っていた。そしたら数日前にパスは取れなかった、でもぜひミーティングしたいので、オスロには来てくれ、と言う。そして最終的にこの日電車内で受け取った連絡には「忙しくて時間が作れない」というものだった。きーーーーっっ!   だったら用事のないオスロには泊まらず、次の街まで移動してそこでゆっくりしようと思ったら、ホテルがすでにリファウンドなしのステイタス。仕方がないので、用事もクソもないオスロに泊まることに。きーーーーっっ…  もうこことは仕事せんわ。アーティストがいいから連絡してやってんのに、全く嫌なマネジメントだぜ!

でも何せおよそ10年以上ぶりのオスロなので、せっかくだし、ってなわけで、昔の取引先に連絡したら、こっちはすぐメールに返事があり、今日はダメだけど帰りの日に会おうなんて言ってくれる。やっぱ仕事実績があるところはいいね。当時はCDを大量に輸入し、それなりの大金を送金してたしなぁ!

で、オスロのとっておいた駅前のホテルにはいると、何やら音がする。窓を開けたらそこは何とフェスティバル会場で、音がここまで聞こえてくる!   しばらく音楽をそこで聞きながら仕事。でもせっかくだし街に出るか、とムンク博物館を目指す。あー、普通の観光ってつまんない。でも北欧のいろいろを知っておくことは仕事でもある。で、徒歩20分くらいか。行ってみたら前きた時とはだいぶ様子が違う。もしかして引っ越した?   でもこのエリアはなんだかインド街みたいな場所で面白かった。思わず「ムンバイ、なう」とか心の中で言ってみたりして…

で行ってみたら博物館は15分前に閉館。  北欧、やばい。 夕方5時なんて、まだピーカンなんだもの。でもまぁ位置を確認したのでいいか、と思う。今度は地下鉄乗ったら30クローナ取られた。600円くらい?   高い!

で、帰りはとっても美味しいインド料理を一人で食べてホテルに戻る。このインドが今回の食べ物で最もヒットだったかも。デザートまで爆食。値段のことは考えたくない…。とにかくノルウェー高い!  そしてホテルの部屋の窓からジェイムス・ ブレイク。正直、音もよく分からんし、こういう音楽だったらライトとか凝ってないとダメでねーのと思うが、ご存知夜の7時程度じゃ、まだまだ外はピーカン。お客のすごい歓声が聞こえてくる。そもそもこういう音楽をが本当にいいかというのは、こういうのを100個くらい聞かないと判断できんと思う。私だって伝統音楽バンド、自信を持っていいか悪いか自分の意見が言えるようになったのも100個くらいライブを見た後だ。昔は本当にライブによく行った。年間100本というのを自分に課してた時期もある。なんだかわからないけど、100本は見ます、というと発言に説得力が出た。年間100って実は全然難しくなくて、週に二本見ればいいだけだから軽く達成できる。海外出張すれば、梯子とかよくやるし。年間100本を辞めたのは、本当にいいと思えるライブになかなか出会えないからだ。こう言っちゃなんだけど普通にまったりと終わるライブって実はすごく多い。そんなの時間の無駄だよね。

とかなんとか思いながら、ジェイムス・ブレイクが終わり、クラフトワークまで時間があるのでサウナに行く!   今回の旅行でやっと初サウナ。スッキリ!   で、 戻ってきたらクラフトワークが始まってた。3Dショウとかうたってたけど、ここからはスクリーンがはっきり見えない。時々聞こえてくるゔぉーかるがここからだとすごい音痴に聞こえるが、YMOみたいなもんだからいいんだろうか?(解釈あってるのだろうか)   これまた普段聞かないからこれがいいもんなのか、まったく分からん。

そして寂しいオスロの夜はふけていくんであった。YMOもとい、クラフトワークが終わるともう深夜。今日は誰とも話してないんじゃないか?   ま、こんな日もあるか。



2013年8月10日土曜日

旅日記7日目、8日目 ヴェーセン堪能

オーランド諸島の朝も走る!   なかなか走りがいがあった。基本港沿いを6kmくらい。途中おそらく入っちゃいけないエリアに入ったと思うんだけど、みんなおおらかというか、特に注意もされず…まぁ、こんなところで東洋人が走ってたらビックリするよね。朝ごはんもしっかり食べて、ヴェーセンの連中と一緒にノーテリエという街まで移動。まずはスウェーデン側にある港町Kappellskarへ。船の中でミッケの誕生日祝い。

ノーテリエはすごく可愛い街でもう大ヒット!    そしてこの日のコンサートは森を抜けたところにある教会。いやー、素敵だった。でも自分の泊まってるホテルから教会までタクったら、すごく高かった。北欧での追っかけはすごくお金がかかる…  これファンのみんなでやったらバスとか出せるしいいかしら、とか考える。スウェーデンという設定ではここの公演がとにかくベストかなと思った。街の雰囲気も、コンサートのセッティングも日本じゃ考えられないほど。

会場に行くと今夜の主催者も女性プロデューサーで、「あなたがヨウコね!」と迎えてくれた。「突然来たって言ってたわよ」とか何とか。彼らがそうやって日本のことを自慢気に周りにはなしてくれるのがいい。日本みたいな遠い場所からわざわざ来た熱心なプロモーターなんだよ、と。

それにしても北欧はとにかく女性のエグゼクティブが多い。プロデューサーに女が多いのは、女に企画の責任を追わせて男は好きなことしてサボるという魂胆か?(笑)   この日は泊まったホテルも素敵でとにかくヒットだった。また来たいなー。っていうか真剣にいつかツアーやってみたいなー。

で、翌朝はまたもやランニング。このコースが本当に最高だった。またもや港町なので、港沿いをしばらく走り、最後は小島へたどり着く、というコース。やはり往復で5km程度。途中スウェーデン人の夫婦にすれ違い「ゴモロン(おはよう)」と挨拶され「ゴモロン」と答える嬉しさよ〜   ここはスウェーデン。絶対に次のヴェーセンの来日までに言葉をなんとかしよう。

この日はいろいろあって自分一人でバス移動。ノーテリエからDanderydという街まで。50分ほど。それにしてもバスの中でもバス駅でもネットがスイスイ。それに表示とか案内板がフィンランドのよりもわかりやすい気がする。多少わかる単語があるのと、英語に言葉が近いせいか。あとメンタリティもあう感じがする。ちょっと英国にも近いものを感じるし。本当に北欧は国を知れば知るほどまるでそれぞれが別の国だということを気づかされるが、きっと私にはスウェーデンが一番あうかもなー。もちろんフィンランドには友達が多いけどさー。

でもスウェーデンは分かりやすい、とかツイートしてたそばから、バスの運転手に「チケットは僕からは変えないよ、あそこで買うんだ」と指示されパニック(笑)   うううう、フィンランドじゃだいたいドライバーから買えたのに!

っていうか、本当に見事に北欧でのノウハウ、全然覚えてない。それぞれの首都も土地勘もまるでなし…とほほ。ストックホルムなんて一時スウェーデン語の勉強とか言って2週間ほどいたことあるのに、まったく記憶なし。ひどいよね。

ダンデリードは実際はほぼストックホルムで、地下鉄ですぐストックホルムの中心に出られるのだ。こんなことならストックホルムに泊まるようにすれば良かった。実はこの日は最後までアントワープにダミアン・ライスを見にいくか迷っていたのだった。で、最後まで手配関係を放置していたので、旅程も日本を出てしばらくしてから決めたくらいだった。下調べが弱いから、こういうミスをする。でもこういう機会でもなきゃこない場所だよね。いわゆるインダストリアルエステートのエリアで、しかもみんな車通勤してそうな場所。私が泊まったホテルはアメリカのチェーンホテルだったが、まるで会社の寮みたいだった。でもスタッフも親切ですごく良かったけどね。

ダミアン・ライスは散々迷ったが、一度見ておきたい。アイリッシュだしw  でも飛行機代がものすごく高いのと、行程が異様にハードになるのでやめておいた。とはいえ、ヴェーセンの方に来て良かった。この日の公演も本当にすごく良かった。やっぱり彼らは毎回ものすごい演奏を見せてくれる。この日も圧巻だった。あーーー本当にすごいよ。なんかこれと比較しちゃうと他のアコースティック・アンサンブル聞けないよねー。もうねー。

写真をTHE MUSIC PLANTのFBページにたくさん載せました。見てね〜〜

写真はダンデリードの公演で、熱心にパパのカメラで写真を撮る少年(笑)



2013年8月8日木曜日

旅日記6日目 ヴェーセン @ オーランド諸島のなんとかっていう首都(今、資料なし)

朝起きて、またもや走りに。今度はパシの奥さんに理想のランニングコースを教えてもらう。これが大ヒット。住宅街を抜け、小麦畑を抜け、森を抜け、また住宅街を抜け、、草むらを抜け、また森を抜け…最後には湖のほとりへ。これがツーリストボードの写真みたいに綺麗でうっとり。でも、サンナ、これ往復で三キロではなく片道三キロだったと思うよ。汗だくだくで帰宅。そしてパシさん宅とバイバイして、荷物を中央駅に預けると、多少の買い物タイム。アングリーバードのTシャツをH&Mで購入。10ユーロ。あとはもう少し痩せないとボタンが止まらないシャツをこれまた10ユーロで購入。ご飯は豪華にフレンチで35ユーロした。でもこれで今日はもう食べない予定。

空港にバスで向かう。いつもの短期出張だと絶対タクシーなのだが、今回は長いので節約しないとね。空港に到着。今日はいよいよヴェーセンだ。さすがの彼らもまさかこんな僻地に私が訪ねていくとは思ってもいまい。オーランド諸島はフィンランドの自治州だが文化はスウェーデンというユニークな場所。

ここでの古楽フェスのオープニングがヴェーセンなのだ。それにしてもオーランド、良かった。地球上のどの場所も結局は対して変わらんし、どこに行ってもあまり興奮しないのだが、ここほどユニークな場所はやはりなかなか来れない。

ヘルシンキからの飛行機は当然プロペラ機。


この私の前を歩くお爺ちゃん、可愛いでしょ。萌え〜

で、空港に着いたら、なんとタクシーが止まってないのよ!   まるで足立区みたいだ。タクシーは拾うものではなく、呼ぶもの!なんですよ、オーランドではね。

で、会場近くのホテルにチェックイン。これがなかなか可愛い。この電話、素敵でしょ〜


さて、そんなわけで、コンサートへ。早めに会場に行ったら、彼らの姿が見えたけど、あえて話しかけず、チケットを買って普通に入場し、二列目に座った。最初一列目に誰もいなかったけど、最終的にはデカイおっさんが子供と座る。

コンサートが始まった。会場は古い集会場見たいなところで、もちろんNO PA。お客は200人くらいか。内容だけど、これがもう、本当に素晴らしかった。やっと聞けた!  って感じ!   日本の公演はこんなにゆっくり聞けない。聞けたとしても後ろとか端っこだから、最前列に陣取るお客さんが羨ましかった。本当にこのバンドは抜群である。これ以上のアンサンブルがあるだろうか。本当に本当に素晴らしかった。最後は例のエスコとピルヴィワルツでめっちゃ泣けた。

さて彼らは私に気づいたでしょうか。前にこんな風に驚かしたのは、確かベルファースト。外でタバコを吸ってたローゲルとはばったり入口のところで会っちゃったんだけど、ウーロフとミッケはステージに出てきて私が最前列に座っていて超びっくり。二人とも笑いが止まらず。あれは楽しかったなぁ!

今回はデブのおっさんの影で二列目といえど距離があったせいか、彼らは私だと確信できなかったらしい。私も目が合わないように注意してたし。で、実は休憩中にミッケとローゲルが、あそこにいるのはヨーコじゃないかと話したらしい。で、ローゲルは「いや、違うだろ」と、言ったらしい(爆)   とにかく見事に白人しかいない場所なので東洋人は目立つ。で、不信思ったミッケは、どうしても私ではないかと思ったらしく、休憩中に私を探しに来てくれて、私はお茶を買う列のあたりでウロウロしてたら、そこでしっかり見つかってしまった。

その後、ウーロフもやってきてウーロフにもばれてしまった。ローゲルだけは終演まで気づかなかったらしいw   いずれにしても、お客さんがいるうちは、彼らもお客さんの相手をしなくちゃいけないし、私もなるべくそれを邪魔したくない。それにしても、みんなすごくよろこんでくれて、爆笑ものだった。しかしいいなぁ!!! 本当にヴェーセンはいい!

それにしてもよいコンサートだった。公演が終わったのは九時くらい。その後フェスティバルのケータリングテントで、ご飯をご馳走になり、23時過ぎには退散したが、どうやらこの日は、深夜に広島へのメモリアルコンサートまであったらしく、北欧のこんな僻地(すみません)で、なんてスイートな…と思ったのでした。やっぱり北欧と日本は近い。

写真は私が泊まったホテルに貼ってあったポスター。



2013年8月7日水曜日

旅日記3、4、5日目 フィンランド

というわけで、ヘルシンキはヴァンター空港に到着。なんだか前回来た時の記憶まるでなし。英国でなぜか全然死んでいたiPadのSIMカードが復活。でも時々読み込まなくなったりで、電源を入れ直したり安定感がない。最も結構あちこちwifiがあるためあまり苦労しなかったが。

到着してヘルシンキ市内にはいかず、そのまま某マイナー駅へバスで行き、そこから電車に乗るというウルトラC。というのもこの電車本数が少なく、市内に出ていても間に合うのだが、それだと今日見るコンサートの前にご飯も食べれないからだ。でもそういう時に限って電車はほぼ一時間おくれ。こんなことならちょっとでも市内を見たかった。で、電車に乗ること三時間半。午後五時ごろ、目的地に到着。ここで、やっとまともにご飯。まいうー!!!!!!  本当にこっちのご飯は美味しい。ビールも飲んで少しお昼寝。そのあとコンサートいむかう。いけてない街だが、駅とホテルホテルと会場すべて徒歩三分って感じで、楽勝。目当てにしてた公演もものすごく良く大満足!  これについては九月の情報公開時に書きます。


写真は午前零時の夕焼け。

さて翌朝。六時に目が覚め、早速走る!!!  これが良かった。川があったので、川っぺりを走ること一時間程度。そしてまた電車でヘルシンキへ。なんと戻りの電車ではwifi無料!!!!   

駅に到着すると今回お世話になるスヴェングのパシが奥様と出迎えてくれる。普段は絶対に人のウチにはとまりたくない私なのだがパシ宅は奥さんもよく知ってるし、以前遊びに行ったこともあるし、娘さんが独立して部屋も空いているというし、何より熱心に誘ってくれたので、お世話になることになった。で、パシ宅で美味しいサラダランチをご馳走になり、夕方アラマーイルマンヴァサラットのスタクラに会いに某所へ。フェスティバルサイトで、散々飲み、ジャンクフードをご馳走になって深夜帰宅。ふうー、疲れた!

翌朝。さっそくパシ宅周りを走る。楽しかった!   最初道路を伝いあちこち走り、最後に小麦畑を見つけたので、小麦畑を抜けて小さな森の中に入る。素敵!   合計多分五キロ位で帰宅。戻ってきて出勤するパシの車で私も出勤。パシの会社の前からトラムに乗って市の中心へ。でもお金の払いか方がよくわからず、そのまま無賃乗車しちゃた!!! オーマイがー〜ーっ!!  でも電車を降りたらドライバーに払えと書いてあるのを発見。とほほ。謎の東洋人やっちゃったよ。っつーか、そもそもヘルシンキ、本当に何も覚えてないわ…いけないのはだいたい人に案内してもらってるからだな…   いつまでたっても覚えない。あと若い頃覚えたことは今でもよく覚えてるのに、最近は昨日あったことがうまく思い出せない。こまったもんだわ。

で、フィンランド音楽をプロモートする公的機関MUSIC FINLANDの女子チーム二人と、とっても美味しいランチのあとはミーティングを二本。ここでもだいたい一つの打ち合わせが終わると、その人が次の場所に連れてってくれるんだよねー。フィンランド人、親切!  だが、おかげで私はいつまで立ってもホープレス。で、最後は某新人アーティストによる夕刻公演、フリーコンサート。これもすごく良かった!   来年、日本に呼べるかも。フィンランドで期待の新人らしく、関係者がたくさん見にきてた。スヴェングのゲーロ、それからアコーディオンのキッモ・ポヨネンにも会った。キッモは本当にいつ見てもかっこいい!

さてそのあとはニール・ヤングお公演に飛んで行くという彼らと別れ、私はパシの奥さんとパシと一緒にお家でちらし寿司作り。ちらし寿司の元を持って行ったので簡単だったけど、何でもオーガニック&ナチュラルなフィンランドにくると、この程度のことでもちょっと気になる
自分で作れば良かったかしら…  この日は白ワインを散々飲んで、スヴェングの新曲のラフミックスを聞き、そのままバタンキュウ。

写真は海辺のマーケット。どこもかしこもベリーだらけ。





2013年8月3日土曜日

旅日記2日目:ルナサ、ラウー @ wickham festival, England

ポールで興奮しすぎたのかあまり眠れず、朝。しかしダブリンの夜はクラクションやら人の騒ぐ声やらで本当にうるさい。普段は平気で寝ちゃう私もしょうしょうまいりました。でも五、六時間は寝たあな。

朝になって早速外に走りに出かける。スティーブンスグリーンの外周りを2周半。4kmくらいか?    涼しい上に森みたいに木陰が深く、超快適!   戻ってきて朝ごはん。ダブリンで唯一の食事だ。とほほ。もっといてポールをもう一度見たいよー。朝ごはんたっぷり食べて、もう一回寝たかったけど、バスの時間となり空港へ。余裕を持って出たのに、結構ギリギリ。こういう時荷物がないと本当に助かる。12:30ボーディングのフライト、12:15に空港についてヒヤヒヤしたが、すぐにゲイトにたどり着く。みんなを探したけど見つかったのはケヴィン一人。

ケヴィンはすごーく喜んでくれて、二人でぎゃいぎゃい騒いでいたら、キリアン、トレヴァー、ショーンが登場。エンジニアは今日はポール・アッシュバーンさん。ギタリストは今日はエドではなくシェイマスさん(あとで名前確認)とのこと。それのしても驚かし作戦は毎度だけど、いいよね。まさか彼らもフライトで日本にいる私と一緒になるとは思ってもいない。いつだったかアルタンをアムステルダムの空港で捕まえたことがあったなー。あれは本当にみんなビックリしてたw

サザンプトンへのフライトはflybeで、列が20くらいしかない、プロペラ機。久々ですこういうの。飛行機の中で紅茶とポテチ食べた。300kcalくらいか。

サザンプトンの空港は小さくて港みたいなデコレーションがしてあって可愛かった。女の子が迎えにきてて、普通の乗用車二台でフェス会場に行くという。私が自分はタクるというと、いいからいいからと言って彼らは荷物の間に私を入れてくれた。いいね〜。ありがとう。

車で20分ほどでフェス会場に到着。ラウーのクリスがいて、すごくびっくりしてくれる。残りのメンツは車で移動なんだって。クリスだけは前日に地元で仕事があったため、飛行機で来たそうだ。

そうそう、会場にはベラ・ハーディ(ラウーの来日に同行して来日したのは2009年だっけか?)がいて、イライザ・カーシーとのバンド。女の子四人で、全員がフィドルを弾いて歌う。イライザ始めてあったけど、思ったより小柄で、そんなにデブじゃなかった。

そうそう、デブといえば、ショーンがなんと最近走り始めたんだって。ということはルナサのメンバー、ギタリスト以外全員走ってる!   これはライバル多し!  早くスポーツ体型にならないと。

このフェスはメインステージの他に小さいテントもあるし屋台や出店もたくさん出ていて楽しそうだったけど、面倒臭いので、みんなのいるメインステージの楽屋でずっとうろうろしてた。ステージも表に出るのが面倒だったので、ずっとPhotoピットみたいなところでステージを観てた。

到着してすぐにベラちゃんたちのステージ。ハーモニー、コーラスがいい。イライザは足元に小さなバスドラをおいてそれをキックしながら歌ってた。なるほどねー。

しかしラインアップは豪華で、この日もトリはwaterboysだし、別の日には10ccとか出るみたい
。10ccとか言って最近はフェスでよく名前を見る。そのうちビルボードとかそういうところで呼びそうだなーw  それとももう来た?

Warerboysのセットにはトレバーが飛び入りするかもしれず、でも私は明日フィンランドの某僻地で新しいアーティストを見なくてはいけないため、今夜中にヒースロー空港に行かないといけない。なので、フェスの事務局のお姉さんに頼んでキャブを手配してもらう。

ベラちゃんたちのあとはいよいよラウー!   しかしこのフェス、日本みたいに丁寧にサウンドチェックとか逆リハとかしない。サウンドチェックなしの15分でラインチェックのみという超過酷状態。結構な規模のフェスだと思うけど(動員3000人くらい?)、みんなの時間とお金を省略するためなんだろう。普通のトラッドバンドならそれでいけるだろうが、私に言わせりゃラウーがそんなの可能なわけがない。もちろん始めからインフォームされてたんだろうけど、これはキツい。っていうか、ルナサにも言えるけど、本当に彼ら忙しいから「今日ってどこでやるんだっけ?」「なんだか知らないけどオックスフォードの近く、って勝手に思ってた」「外だっけ、室内だっけ?」みたいなオオボケ話を移動中に車の中でしているくらいなのだから!

ま、それはともかく、そんなわけでラウーのラインチェックは困難を極め、最後の方は何故かルナサのエンジニアのポールがモニターをやっていた!(爆)   押すこと15分。やっと演奏が始まった…一時間しか演奏時間ないのに。

でね、最後の最後まで彼らは音が気に入らなかったみたい。私は何せPhotoピットのはじで、変な位置で音を聞いていたからフロントの音がどうだかはわからない。でもバランスは明らかに変だったしきっと回線自体に問題があったと思う。演奏者はステージの上にあるモニターで普通は音を聞きながら演奏するのだけど、でもって彼らもモニターが全然ダメで自分が何を演奏してるかまったく分からなかったのだそうだ。

でも、実は彼らの苦労はともかく私はこの公演めちゃくちゃ良いと思った。やっぱり苦労や困難があると異様に盛り上がる、それがロックバンド!!!    モニターがわからないせいか、三人はものすごい殺気で演奏してた。お互いに睨みあいながら、ものすごかった。Horizontigoのブレイクするところなんて最高にゾクゾク!!!  いやーほんとにコンサートって分からないね。

でもステージ上の彼らからするともう大パニックのまま終わっちゃった…そんな感じだったと思う。戻ってきた彼らは本当にぐったり。私はラウーのステージを大ノリで見ているところをルナサのマネージャーに目撃され、やばいと思ふ…やっぱりフェスはにがてだわ。一つのバンドを一個だけゆっくり楽しみたい。

そしていよいよルナサ!!!!!!!    あー、ルナサ!!!   本当に素晴らしかった。彼らも同じくモニターは大問題だったようだが、それでも本当に落ち着いた素晴らしいステージを聞かせてくれた。選曲もバッチリ。ケヴィンが面白い話で笑いを取る。他のバンドをねぎらい、フェスのオーガナイザーをねぎらい、いや、ほんとにきちんとしてるわ!!!    すっかり大人になった彼ら。私も彼らとともに成長したい。いつだったかプランクトンの川島さんが「洋子ちゃんとこはミュージシャンと共にスタッフも成長していけるのがいい。普通はどっちかがついていけなくなり、分かれちゃうんだ」って言ってくれたのを思い出す。私の音楽人生、常に彼らと一緒だった。ラウーの連中にヨウコとはいつから?ときかれ、ケヴィンが「ファーストアルバムから」と誇らしげに答えてたのが嬉しかった。

それにしてもルナサの演奏は素晴しかった。実は前にルナサを見た時はショーンがいなくてトーラ・カスティがトラでフィドルを演奏しており、悪くはなかったが、イマイチだと思った。トーラも、でも今のアイルランドで最高のフィドル奏者の一人だ。でもやっぱりショーンの方が100倍いい!   前にドナのギターをsound of lunasaと書いたが、ショーンのフィドルも間違いなくルナサの要だ。あのフィドルあってこそのルナサだ。普段あまりに当たり前に聞いていたが、今、ショーンは本当にすごい奴だと改めて思う。そして普段、これまた意識してないのだが、ルナサは早い!   アルタン、ダーヴィッシュ、ソーラスなどなど他と比べると分かるが、ものすごく早いのだ。キリアンなど、あれは、もう、パイプで可能な速さじゃないところまで行っている。そしてトラのギターの彼も誠実ですごくいい演奏だった。

そんなこんなで一時間ちょいのルナサは本当に素晴らしかった。マネージャーとケルクリ関係の仕事の話をして、次のシューグレニフティが始まったころ、予約したキャブ到着。これでサザンプトンのバスターミナルへ。みんなには名残惜しかったけど、でもすぐまた会えるしね。これが九時くらい。

それにしてもうちのバンドはみんな素晴らしい。彼らが頑張っているのを見ると私も頑張れる。ラウーのマーティンがフェスティバルのプロデューサーに私を紹介してくれたのだけど、その時にyokoはドリームメイカーって言ってくれたのが嬉しかった。彼らも1テリトリーを担当する私がまったく違う場所に顔を出すことで励みになってくれているみたいだ。世界は厳しい場所だが、そうやって私たちは励ましあって生きている。

ヒースロー空港のターミナル5にバスが到着したのは、もう夜の10:30くらい。ターミナル5のビルって外からみるとすごい!!!    そこからタクシーでホテルに行き(この時間だとホテルバスもない)バタンキュー。

翌朝のフライトは朝7:30。6:30に行けばいいかしら。こんな時間しか直行便がない上に、3万くらいした。高い。北欧と英国って、本当に距離がある。





ダブリン旅行で気をつけたいこと

ダブリンはいい。やっぱり気持ち的に近いせいか、あっと言う間に到着しちゃう感覚もある。ロンドン、フランクフルト、アムステルダム、どこ経由でも問題なし!   空港も広くなって、でもすべてが比較的コンパクトで、本当に気持ちがいい。しかし初めてダブリンに行った頃とだいぶ変わってしまったのも事実。今回特に気づいた点を。

1:イミグレがうるさい。
90年代などイミグレなど、どこにあったの、みたいなアイルランドだけど、最近はかなりうるさい。イミグレのゲートができたのはここ10年くらいか?   で、all passportsは長蛇の列。それでも一人一人すごく丁寧に質問される。英語がわからない人はマジでやばいかもしれない。私でもだいたい5、6個質問される。渡航の目的、何日滞在するのかなどなど。コンサートにいくなら誰の公演なのか、等。私は二分くらいで通してもらえたが、ほぼ皆平均五分くらい質問されていた。何れにせよ真剣にちゃんと答えた方がいい。

そういえばフランクフルトのイミグレで、中国語しゃべれる?と聞かれた。中国人の英語しゃべれない若者がイミグレでトラブル。訳してもらえないか、と聞かれたのでした。時間がなかったから手伝えなかったけど筆談ででも手伝えば良かったかも。イミグレのスタッフによると中国人はすべてにノーと答えちゃうんで、まずいんだって。大変だよね。

でも私も始めて英国に行った19の時は外人と話した経験ゼロで入国できた。あの時の渡航で話せるようになりたいと帰国後に必死で勉強するようになったんだから、やはり苦労しても若いうちに海外には出ておくべき。

2:週末のダブリンの夜はうるさい
週末の夜、ダブリンの繁華街エリアは渋谷のようなものすごさ。うるさい若者もいるので気をつけて。特にホテルなど週末、地下のバーでナイトクラブをやっているところも多い。どこもセキュリティが割としっかりしており、各入口にはガードマンもいるので、いわゆる怖い思いはしたことがないが、とにかくうるさいし、女の子もすごい服装で歩いているので我々中年はドン引き。車もそんな酔っ払いをよけるためあちこちでクラクションの嵐。週末の夜のダブリンは繁華街を避けた方がいい。

3:ご飯が美味しい
最近のダブリンは本当にご飯が美味しい。美味しいところが数件あって、そこに行くだけでも渡航の価値あり!   今回まったくご飯が食べれずがっかりだったけど、次回は必ず。


でもやっぱりダブリンがいいのは、人がみんな親切なこと。タクシーの運ちゃん、ホテルのスタッフ、みんな本当に素晴らしい。それは初めてここに来た時からまったく変わらない。アメリカとか空港出てタクシーのったとたん本当に嫌な気持ちになる。あれとは大違い。

2013年8月2日金曜日

旅日記1日め:ポール・ブレイディwith RTEオーケストラ

久々の出張。一月にコペンハーゲンとダブリン、ヨーク(だっけか?)にきて以来だから半年ぶり。半年出張してないと感覚を戻すのが大変だ。昨日もダブリンの街に到着してホテルを行くのに迷い、そのホテルのほんの角にあるナショナルコンサートホールに行くのにも遠回りし最悪。地図見ないで知ったかぶりして行くから行けないんだけど。出張筋肉ほど落ちやすい筋肉はないね。でもコンサートには間に合った❤   やっぱりダブリンはいい。

普段こういう行程だと日本で成田空港のターミナルにある寿司屋で寿司をつまみ、機内食を完食し、フランクフルトで一食、ダブリンでも食べてからコンサートに行くわたしであるがが、今回はポールにあう前に体重を40キロ台にした!  この49.8kgをキープするため、機内食以外は食べてない。が、フランクフルトーダブリン間ででかいアップルケーキ出され、それはペロリと行っちゃったけど。

でもきっと40kg台だったと思うよ。ポール!!!!  本当に素敵でした!!!

とりあえずセットリスト。

一部
ポール、ソロ
You win again
Smile
Blue World
バンドとコーラスをよびこみ
Dancer in the Fire
Rainbow
以上30分ほどの短めのセット。

二部
オーケストラのみ
Overture
ポールとバンドとコーラスが加わり
The Price of Fame
Nobody Knows
Oh What a world
Love hurts
Nothing but the same old story(ポールとバンドのみ)
Pradise is here
Mother and son
The long goodbye
Follow on
The island
Crazy dreams
The world is what you make it

アンコール
One more today
Homes of Donegal

終演後、楽屋にいったらポールは死ぬほど喜んでくれて、でも「今日は何のついでに来たんだ」とか散々嫌味をいわれた。嫌味をいう時のポールはご機嫌なのだ。良かった。リハは大変だったみたいだけど、公演は大成功。本当に良かったし、お客さん、総立ちの大盛り上がりだった。ダブリンの公演だしゲストも多いだろうーなと思ってたら、そうでもなく、結構本人とも話せたし、マネージャーはもちろん、バンドの連中とも。みんな「日本でこれがやりたい」と言う…^_^

チーフタンズのケヴィンさんが奥様と見えられていて元気そうだった。ポールとケヴィンの写真を撮ろうと思ったけど、タイミングを逃して撮れず…プランクトンのみんなに見せてあげたかったのに。

あ、あとポールのお姉さんに始めてあった!!!   なんかスパニエルみたいなとっても可愛いおばあちゃんだった♥  娘さん(ポールの姪っこ)は剣道を習っていて、日本にも二回いったんだ、と言ってた。知らなかったよ、そんなの。ポールはそういう可愛い情報はくれない(笑)。

そんなわけで、今日はもうダブリンを出る。もっと居たいし、もう一回ポール、みたかったなぁ!!!   ところでこの日記はiPadで書いてます。今回の出張、ラップトップを持たないで来た。

それにしてもここまで来てほとんど誰にも会わずに次の場所へ行く、という…  攻めて街を少しでものぞきたかった。

今日はこれから一走りして、その後ご飯食べて、サザンプトンに飛びます。ルナサと同じフライトなんだ、実は。彼らは知らないけど。やっぱり機内で会うより、彼らがチェックインするのを待ち構えていて「重量は足りてる?」って後ろから声かけるのがいいよね。喜んでくれますように。早めに空港に行こう。ちなみに今日行くフェスにはラウーも出る。でも二組同時に会うと、わざわざ来た感が薄れるけど、仕方がない。