映画「ダブリンの時計職人」を見ました

本日、試写で見せていただきました。3月公開。「ダブリンの時計職人」(原題 Parked)

いやーーーいやーーーーいやーーーーーーーーホントに良かった。こういう映画、大好きです。大好き!

コルム・ミーニー、めっちゃいいです。めっちゃいい! 真面目で不器用な中年男性をホントに素晴らしく演じています。コルム・ミーニーの主演映画って始めてみたかもしれない。いや、ホントに良かった。

映画「コミットメンツ」に出てくるエルヴィスの大ファンだったパパ役で、ホントに印象的だった彼ですが…



今回は真面目な主人公が、不器用にも新しい道を見いだして行く過程をホントに誠実に演じています。いや、ホント、素敵。

コルムが演じるフレッドは真面目に働きながらもすべてを失い故郷であるダブリンに戻ってきます。そこで始まるパーキングした車でのホームレス暮らし。彼はやはり人生につまずき、ドラックにハマってしまった若者カハルと出会います。そしてそこから少しずつ彼の人生は思いもかけない方向に動き出す。

脚本もいいけど、これ、演出というか監督がいいんでしょうねー、きっと。すごく印象に残るシーンがいくつかあります。カハルがリンチされ命からがら、たき火の側にやってきて、意識が遠のく中、遠くに花火が見えるシーンとか。フレッドが可愛がっている小さな植木鉢とか。カハル役の役者さんも有名な人らしいですねー いや、ホント彼もものすごく良かった。そしてフィンランド人の女性も登場します。アイルランドとフィンランドなんて、まるで私のための映画みたい!!(笑)

とにかくものすごくリアルで、ものすごく感動的な作品です。そうね、ちょっと地味かもしれない。でも地味なんだけど誠実な作品です。私は派手なハリウッド作品よりも、こういう映画の方が好きです。そして原題「Parked」を「ダブリンの時計職人」にした配給会社さんにも拍手。多くの人に見てもらわないといけない。これはそういう映画です。