出張DAY2 Holywood, co Down ヴァン・モリソン

何がすごいって朝ごはんが素敵だった、このゲストハウス。またこのエリアに来ることがあったら絶対に来たい。


前の晩に朝食をオーダー。期待が高まる。



何が美味いってバターがすごいんだよね。もう絶品!


カニのスクランブルエッグ。

ところでゲストハウスのお兄ちゃんによると昨晩はカナダから来た夫婦がヴァンの公演のためにここに泊まっていたそうだ。そして大感激して帰ってきたそう。

朝食の後は走る。道を抜けて海岸へ。海岸線は本当に素敵だった!!  かなりの距離を走り、絶対に10km走ったと思ったんだけど帰ってきて測ったら8kmくらいだった。ま、いいか。なんだかんだで、仕事をしてたらあっという間に公演の時間に。5時開場、6時ディナー、8時公演というスケジュール。五時半ごろ会場に到着。自分の席を確認すると…うっ、ち、近い!!


これ自分の席からの眺め。近すぎる…というか、ステージ、せこい!  こんなんでいいのか?!   ヴァンの足元にはモニター3台。小さい小さい扇風機。ウチにあるグレンの初代扇風機より小さいかも。後ろにはスツール。飲み物を置く台。楽器はギターが2台、ウクレレなども並ぶ。バンドはギター、ベース、ドラム、キーボード、フォーンセクション2名、娘のバックヴォーカル。

ところでこの公演に来た理由。実は昨年まで私の知り合い…というか数年前まで持っていたダブリンの部屋の当時の家主がヴァンのドラマーをやっていたのだ。で、「ヴァンの公演は何度か見てるが良かった試しがない」と私が文句を言ったら、彼曰く、「ヴァンは、あの地元ホテルでのシリーズ公演は真面目にやってる。ちゃんとサウンドチェックにも来てるし、すごくいいよ」と言っていたのだ。なるほどー。

だからすごい期待して来た。そもそもこれ、ホテルのディナーショーだから、こんなところに一人で来て…どうなんだろ、とも思った。チケットがアイルランドから届くと、そこには高いワインのリストが同封され、ワインを頼む人は事前にオーダーせよ、と言う。うーむ。(結局、飲めない私はウエルカムドリンクのシャンパン一杯を消費するのがやっとでした。後は水道水飲んでた)


10人1つの丸テーブルになっていて、私の左隣はオーストラリアから来たご夫婦。ピーターとジェニーさん。ヴァンは始めてだという。左は遅れて来たダブリナーのブレンダンさん。何とヴァンの公演には74年から300回位行っているという!!    仕事を終えて車を飛ばして来た、と。その向こうのアイルランド人の女性は昨晩も見たのだが、もう最高に素晴らしかった、と言う。ほぉ!!

なので、陽気な皆さんに囲まれ退屈しなかった。でも自分が音楽の仕事をしている話はなんとなくしないでおいた。音楽好きな皆さんがポールのハードステーションはいいアルバムだ、とかなんとか言うのを聞きながら、なんかお腹が痛かった(笑)

ブレンダンさんに前にヴァンを見たのはいつかと聞かれ、ロンドンのシェパーズブッシュだ、と言ったら、それは、きっと2005年だ、と言われた。そうね、そうかも。確か2日行ったんだけど、初日に行く前にロビン・ヒッチコックの自宅に寄ったのを覚えている。ピーターやスコットが来てくれたのが確か2006年だから、確かにその頃かも。あの公演はひどかった。ヴァンは半分くらいしか歌わず、ステージ袖に引っ込んだり、出てきてもずっとサックスを吹いてた。歌えば素晴らしかったようにも記憶してるけど、知ってる曲もなかったように思う。もう記憶なし。

さらにその前に見たのはロンドンのフラーフェスで、なぜか日本人4,5人で見た。お目当ては初来日前のルナサ。…ということは1999年くらいか。この時もヴァンはあまり印象が良くなかった。ヴァンは機嫌が悪く、マイクが気に入らなかったのか、いきなりマイクを投げつけてスタッフ騒然!みたいなシーンもあった。一万人規模のフェスで後ろで見てた私はまったく見えなかったけど最前列まで行ったという友達が教えてくれた。それでも最後にグロリアとかをメドレーで歌い、それはそれで私には営業くさくてなんか興ざめだった。それよりこの日はフェス後のロンドンのホテルでポール・ブレイディに始めてちゃんと会い、一緒に飲んだりサインをもらったことの方が私にとっては大きかった。しかも、そこにロンちゃんが現れ…みたいなすごい夜だったし…

ヴァンの追っかけのブレンダンによるとヴァンは機嫌がいいと3時間とか演奏するんだって。そういえば、時間制限のあるフェスはともかくシェパーズブッシュの公演は短かった!   一時間ちょっあったんだろうか。アンコールはそれでも一度はあったように記憶しているが。

ブレンダンが見た最長アンコールは、なんと4回だそう。そしてヴァンはステージでは喋らない。そもそもヴァンの喋る声ってどんなんだろう。セットリストも決めない。一曲終わるたびに指示がヴァンから出るわけだけど、その度にバンドはパニックで演奏にあたる。昨晩も来ていたという女性によれば、昨晩はヴァンの家族も来ていて、ヴァンはすごい上機嫌だったという。これはメールをくれた五十嵐正先生も言ってた。MOJOにヴァンの笑顔の写真が載ってたよ、と。うーむ、期待が高まる。

とかなんとか言ってるうちに公演が始まった。