「津波,写真、それから」Tsunami, Photographs and Then

津波で流された写真を洗浄し持ち主のもとに届けるプロジェクト「思い出サルベージ」

写真家、高橋宗正さんの写真とエッセイが、一冊の写真集/本になりました。

ベランダで天気のよい日に毎日少しずつ読もうと思っていたのだけど…
結局あっという間に読み終わってしまった。

実はこのプロジェクトを知った時、写真関係者の皆さんのことが、すごく羨ましかった。これこそ人の役にたち、かつ普段の自分の仕事の重要性を確認できる、すごいプロジェクトだったから。

私も音楽に何ができるんだろう、いったい役に立つんだろうか、と悩んでいたから。
圧倒的な写真。自衛隊の人が集めたもの。手前に見えているのは賞状類、位牌類、奥のカゴに入ったものが、たくさんのダメージを受けた写真。たいへんな量です。75万枚近く。そのうち30万枚ほどが持ち主に戻ったそうです。
宮城県山元町でこのプロジェクトの共同代表だった星さん。地元出身で外部のボランティアと町をつなぐ重要な役割をされていた方です。こういう方がいないとプロジェクトは成り立ちません。ボランティアの人たちにも被災地だからと暗くならず、イチゴで有名な山元町を好きになってほしい、とずっとおっしゃっていたそうです。

まだお若かったと思うのですが、実は最近、信じられないのですが、急にお亡くなりになったんです。ご冥福をお祈りいたします。
写真展は海外へも… 本当にすごいなぁ。写真を見ながら、いろんなことを考えました。写真が運んでくれるものは本当に大きい。

私も何か係りたい、といつも思っています。応援しています、思い出サルベージの皆さん。

いつもボランティア参加したいなと思いつつ、いまだに参加できていない自分がいます。グズグズしてないで、私も行動しないとなぁ。

高橋宗正さんのことが朝日の「ひと」に載りました







本はここで購入できますし、山元町に寄付も行くようです。Amazonでも購入できます。