Water is wide

メアリー・ブラックの来日前に書いたこの投稿がやたら人気なので、なぜなんだろうとすごく不思議に思っていたら、ちまたでは何かのドラマの影響でWater is Wideが流行っているらしい。

多くのアーティストがカバーした名曲だけど、メアリー・ブラックのこのトラックは、彼女ならではのまっすぐな歌い方で私は大好き。



メアリーについては、日本でベスト盤を編集する機会が2、3回あったのだが、選曲の段階において、この曲は日本ではCMにもなっているからとオファーしても、いつも却下されてきた。そもそも「ウィズアウト・ファンファーレ」自体、彼女もあまり好きな作品ではないようだし、このトラックにいたってはCD化の時のボーナストラックみたいな位置づけで、アレンジが「やっつけでやりましたー(棒読み)」みたいな感じだったので納得いかなかったのだろう。確かにデクラン・シノットのプロデュースにしては、芸がない。

でもメアリーのヴォーカル自体はいいよね。確かル・クプルの藤田恵美さんはメアリーのこのヴァージョンでこの曲を知った、と言っていたような気がする。

いずれにしても、この曲は、移民や家族や恋人に会えない辛さを歌ったもの。そんなセンチメントが日本のドラマでどんな使われた方をしているのか知らないが、見ている人が興味を持ち、あれこれググっているなんて、素敵だよね。

メアリーが歌った移民関係の歌はこちらにまとめてあります。時間があれば、ぜひ。

歌詞はいろんなヴァージョンがありますが、メアリーのはこんな感じ。

The water is wide,  I can't cross over
And neither have I wings to fly
Give me a boat that can carry two
And we shall row,  my love and I

For love is gentle and love is kind
The sweetest flower when first it's new
But love grows old and waxes cold
And fade away like morning dew

There is a ship and she sails the seas
She's loaded deep as deep can be
But not as deep as the love I'm in
And I know not how I sink or swim

The water is wide,  I can't cross over
And neither have I wings to fly
Give me a boat that can carry two
And we shall row,  my love and I