ダミアン・ライス、素敵すぎる。

ブリュッセルの空港に到着し、ホテルにチェックイン。小さいがすごく機能的で素敵なさっぱりしたホテル。余計なものが何もない感じ。この馬が唯一のオーナメント。可愛いでしょ。


窓の外もなんかスカンジナビアとは全然違う感じ。



今日はダミアン・ライスの公演を観るために再びやってきた。夏に見て以来、あまりに素晴らしいので少し追っかけよう、とマイブーム。あぁ、ダミアン、あなたのリサになりたい…と誰もが思うセクシーなライブ。8年ぶりの新作に伴う公演は発売と同時に全世界でほぼソールドアウト。この手の公演は発表を見たらすぐチケットを買わないとダメだ。ケイト・ブッシュでちょっと反省したのだ。

ブリュッセルは好きな街だ。パリほど言葉が通じなくもないし、なんだかんだで4、5回来ているかも。しかしこのホテルがあるストリート。何か馬に関係あるのかも。あっちの窓にも馬が…


まずはチケットを交換すべくIDとメールのコピーを握りしめて会場へ。会場はホテルから徒歩1分。引き換え時間15分前だというのにすでに人だかり!   30人くらいいただろうか。そしてチケットゲット!    


なぬー!   自由席かぁ!    となるとオープニングも見ないとなぁ…つーか、開場と同時に行かないと。で、その前に、今夜こそ美味いもん食べたい。今回の出張中、まだちゃんとしたものを一度も食べていない。が、グッグった良さげな店は全て日曜日休み。オーマイガーーーー!!   仕方がないので会場前のレストランを覗くと、今日はやってるけど開店まであと30分だよ、という。じゃあ、I will be backと言って、このレストランのことをググると、タイ料理、ベトナム料理、ベルギー料理、とある。なんじゃ、それ?    でも言われた時間過ぎに戻ったら、ほぼ満席。流行っとるなぁ!   で、頼んだのはメニューのベルギー料理セクションにあったビーフ。これが激ウマ。


付け合せのフライドポテトも絶品!!!   いつも行くビアレストランで「ベルギー風フライドポテト」というメニューがあるが今日は「風」じゃないよ!   本当のベルギーのポテト!   まいう!  まいう!

食べ終わったらすでに目の前の会場は、開場を待つ人たちで長蛇の列。100番目くらいに並んだかなぁ…そしてスタンディングで見る気力はなかったので、正面の比較的見やすい位置の席をゲット。ここで待つこと1時間。前座はアイスランドの女の子二人。なかなか良かった。そういえばこのツアーの後半は同じくダミアンの前座をやっていてスイスで見逃したbroken twin(こちらも北欧)がオープニングとして名前が載っていた。なんか事務所的にあるのかもしれん。つーか、同じ事務所なのかも?(今これを書いているのは帰国途中のフライトの中で資料なし)

で、始まりましたよ。ダミアン。このツアー、実はシカゴでダミアンは6曲しか歌わず、翌日のトロントも含めてスケジュールを動かした、なんてこともあったので、まずはこの公演が無事に終わるかどうか、すごく心配になる。というのも、素晴らしいんだけど、なんかピリピリ度がもうハンパない感じがしたから。もっとも前日にあんなゆるいイベントを見たせいかもしれないけど…とにかく明らかにスイスの時よりは、緊張感がすごい気がする…

それになんだかライトがとっても暗い。会場はベルギーでも大きいほうだと思う、ロイヤルアルバートホールを小さくしたような形で一階がスタンディングとフリーシーティング(ここがいわゆるネット先行予約エリア)。なんだかんだで2500人くらいは収容してると思われる大きな場所だが、とにかく照明が地味!   本人の希望なんだろうか。まるで街角で街灯で歌っているような暗さだ。色もオレンジの、いわゆるヨーロッパの街灯の色。それ以外なし。地味だ…地味すぎる…

でも3曲目くらいの「volcano」をいつも通り(と、すっかり常連ズラの私)、観客を3パートに分けて歌わせたりして、空気がぐっと緩む。MCはほとんどないが、会場から「ジャベって!」と声がかかると、「歌手だから、歌う方が得意なんだよ」とか言っちゃったり、結構笑いを取る場面も。ダミアンが次の曲を歌うたびに会場からは大歓声が上がるが、それがすぐ「シーーーーっっ」とか言う別の観客の声にかき消され、あっという間に水を打ったように静かになるのが、なんとも!    とにかく本人もそうだけどお客の集中力ったら、まぁ、すごい。女の子が黄色い声をあげようものなら「シーーーっっ!!!」とか声が上がるし、いや〜〜ほんとすごいわ。お客さん、すごすぎる。…とか、書くとすごい緊張感のような感じに思えるかもしれないけど、ダミアンはニコニコと客席からのリクエストに応えたりもするのだった…

新曲もやったが、「まだあまり練習してないんだ」とか言う。で、新曲は3曲くらいだったかも。あのビデオの曲と、アルバムタイトル曲と。でも最後は観客からのリクエストに答え「時間がないんだ」とか言いながら「エイミー」のショートヴァージョンと、「エスキーモフレンズ(単数形だっけ?  今、資料なし)」で終わり、やるなぁ!という印象。そうそう毎度の(すっかり常連気取り)「キャノンボール」のNO PAも、すごかったなぁ。あんなに大きな会場なのに、結構聞こえたよ。ダミアンの声。あ、書き忘れたけどダミアンは全く一人でのステージ。セットリストはないのです。

今回はダミアンのツアーに知り合いが同行していなかったので本人には会えなかったけど、いいの、そんなことは。なんかこの音楽の後は誰とも話したくない、そんな気分だった。本当に日本に来てくれるといいなぁ、と思う。あぁ、スマッシュさん、是非!!!!   フジロックでもいいけど、是非ちゃんとした会場で単独で聴きたいなぁ!!  ダミアン!

ってなわけで、えらく感動して時間を見たらすでに23時。ホテルに戻りつつ、コンビニでチョコアイスバー買っちゃった。たかだかアイスバーなのの、めっちゃうまい、ここはベルギー。それにしてもダミアン、また来年の夏くらいに一度見たい!




そしてまたもやバタンキューで寝てしまい、朝は結構早く起きた。よく考えたら昨日からホテルと会場の200m範囲くらいしか行動してない事に気づく。でも出張なんてこんなもんだよ、いつも。

でも、私にはランがあるのだった。エクササイズして走りに行く。4kmくらい。すっごい素敵な公園だった。どうでもいいけどちっとも寒くない…  でもこうして走るおかげで行動範囲が広がるし、本当にいいよね!

朝ごはんをシコタマ食べる。



卵が新鮮で、まいうだった!!!

そしてブリュッセル空港へ。いつも行くシーフードバーが閉まっているので、免税シーフードは諦めて、2時間半のフライトのあとヘルシンキの空港でこれを食べる。まいう!   お魚とマッシュポテトとキノコ。白ワイン!


デザートはキャロットケーキ。


まいう!  食べた!  帰る!

しかし頭の中はヴェーセンとJPPの東京での共演をどうやるか、あーでもない、こーでもないと検討中。ウプサラ見に行ってよかった。ちょっとイメージが出来てきたよ。ダミアンもいいけど、私って結局自分のアーティストが一番大事なんだよな。私はこの仕事にものすごく向いている。

飛行機。後方の三席列独占コースを狙って最後まで自分の席の位置をいじり、最終的にオンラインでチェックインし、飛行機の扉が閉まるまでは3席を独占してたのに、隣の隣に人が移動して来ちゃった…フィンランド人青年。ハンサムなんだけど、オタクっぽく、しかもなんかノートを広げて一所懸命鉛筆でアニメみたいな漫画描いてるよーーーーおいおい!(今、ここ。飛行機降りたらアップする)

PS
ダミアンのセットリスト:Coconut Skins / Woman Like a Man / Volcano / Delicate / I don't want to change you / Accidental Babies / The Greatest bastard / The Professor & La Fille Danse / Elephant / My Favourite faded fantasy / Trusty And True
アンコール:The Blower's Daughter / I remember / Cannonball / Amie / Eskimo
参照はこちら

オープニングのバンドはこれでした。