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2014年4月30日水曜日

「ジャン・シベリウス 交響曲でたどる生涯」を読みました

シベリウス、来年アニバーサリイヤーなんですよ。なんでいろいろ企画を練るのに勉強しなきゃ…と思いつつ、これも「積ん読」になってた本。このテの本はとっつきにくいかな、と思っていたわけだけど、読み始めたらスルスル読めちゃいました。面白かったよ。

しかしシベリウスも自分の芸術の才能と、そして生活のリアルさと間で悩んでたんだねぇ… でも奥さんが相当しっかりしてたみたいだけど…それはホント良かったよね。

たとえば教授職をオファーされて海外で楽でのんびり出来る生活を送ることも可能だったのに、それを友人の助言「君はここに留まり作曲に打ち込め」というアドバイスのもと…そして本人もそれが正しいことだと知っていたのだろう…作曲に打ち込むことにしたわけですよ。でもこういう職業は見た目ほど生活は楽ではなく、ロンドンからの入金はないのかとか、かなり家計は大変だったらしい。すごい才能を持った人は、ホントに辛い人生を歩む事になるね。アル中気味だったらしく、家族はホントに苦労したらしい。

それにしても、以前ショーン・オリアダがアル中で大変だった、という話を聞いたときに、ぐっと彼の孤独が見えて来て、彼のことをぐっと親密に感じるようになったのだけど、それと似ているかな。芸術とはかくも厳しい世界なのだ。誰も楽にハンドルできた奴なんかいない。

しかもシベリウスの時代、フィンランドは第1次世界大戦や内戦など、ホントに激動の時代だったわけだから。そもそも作曲に集中することもかなわなかっただろう。大変な時代だったのは想像できる。

これがシベリウスの「フィンランディア」。合唱付きってのがあるの、知らなかったよ…っていうか、ホント勉強不足だよね、私。



2014年4月29日火曜日

The Beginners' Guide to ウチの公演@Star Pine's Cafe


コットンクラブガイドを書いたら、すごく好評だったので、ウチがよく使うSTAR PINE'S CAFEの案内を書いてみたいと思います。

常連さんには、もう当たり前のことかもしれませんが、でも初めての人にとって新しい会場は、何かと不安なものですよね。

STAR PINES CAFEさんは、ウチがもっとも使う会場の一つですが、借りる主催者によってだいぶ状況は違いますので、あくまでも「STAR PINESさんにおけるTHE MUSIC PLANTの公演」ということが条件で読んでください。

吉祥寺の駅北口から徒歩3分ほど。吉祥寺駅…これが結構面倒です。赤い電車(中央線)でも、たま〜に止まらない電車もあるので注意してください。「中央特快」とか「通勤特快」なんかは止まりません。

もちろん黄色い電車(総武線)でチンタラ行くのもいいかもしれません。ちょっと時間かかりますけどね。もちろん井の頭線も使えます。渋谷から早い電車で20分ちょっと。

また吉祥寺駅は最近大きな改装があって、しょっちゅう来てる人でも迷ってしまうかも。いずれにしても注意深く北口を目指してください。バスロータリーなどがある方の出口です。

そして大きなヨドバシカメラに向って歩いていっていただき、ヨドバシの角を右に曲がると、すぐです。ちょうどその角にヨドバシの駐車場の入り口があって、交通整理のおじさんもいるので、入ってくる車や出て行く車に気をつけてください。

開場時間前に来れば、スターパインズのお兄さんが皆さんを整理番号順にご案内しますので、お兄さんの指示にしたがって、番号順に並んでください。整理番号はチケットの裏にサインペンで書かれています。前後の人と確認しながら、並んでください。

開場時間以降に来られた場合は、列があれば、列の1番最後に並んでください。列がなければ、そのまま受付に行ってください。

入り口を入るといきなりスターパインズ名物の階段です……機材搬入もこの階段から行くんですよ…あたしもデッカいツインバロンとか、キーボードとか、ハーモニウムとか…いろいろおろしましたわ……ってのはいいとして(笑)…階段を注意深く降りていただくと受付があります。

受付で公演チケットをもぎってもらって入場となります。最初の1杯目のドリンクはこちらで注文しドリンク代を払うシステムになっています。受付のお姉さん(時々お兄さん)がドリンクチケットをくれますので、なくさないように。これをなくすとせっかく支払ったドリンクが飲めません。

会場は2階構造になっていて、入り口の階は2階になります。1Fで観たい人はさらに階段を一つ下がることになります。バー・カウンターは1Fと2Fにありますが、お客さまの人数によっては2Fのカウンターは閉めてしまうこともあります。カウンターで、最初の飲みものを受け取ります。席は自由ですから、空いている席を選んで座ってください。会場全体は、飲みながら気軽に音楽が楽しめるバーのような雰囲気です。私はこのフォーマルすぎない、カジュアルすぎない雰囲気が大好き。音楽聴くのはこのくらいの感じがいいですよね〜

前回の公演でリハの様子。椅子を並べる前。
2階から見た感じです。


ビジュアル的に最高なのは2階の最前列です。ここは見渡しがいいし、音も悪くないです。1番の整理番号を持っていても、絶対にここに座る、という方も。まぁ、でも音は1階の方がいいことが多いと思いますけどね。音は1階、特に2階部分がかぶってない中央あたりがやはり最高に良いように思います。好みの問題もありますが。もちろん最前列/かぶりつき希望の方は、空いていればどうぞ(笑)

あとウチの公演では基本「禁煙」にしてますので、タバコの煙に悩むことはありません。タバコはよほどの事がないかぎり、1Fのカウンター前で開演前や休憩中、終演後のみ、としています。なので、ご安心ください。ライブハウスのモクモクはホント最低ですもんね。

今までの実績ですと、アーティストによってもだいぶ違いますが、整理番号70番くらいまでをお持ちで、開場時間オンタイムにご来場になれれば、充分にお好みの、かなり良い席に座れる事が出来ると思います。

会場は150名まで座れるのですが、基本、ウチの公演では全員のお客さまが座れるように席を出すようにしています。万が一、立ち見のお客さんが出て来てしまう可能性が出て来た場合は,その旨、ホームページの公演の詳細ページに告知するようにしていますから、公演の申込時期が、思いのほか遅くなってしまった方は参考にしてください。

食べ物で特にお薦めはチキンカツサンド。自分が食べる時は私は絶対にこれを食べます。手でぱっと食べられるという事もあるんですけどね。あれはホントに美味しい。あとビールも美味しいしおすすめです。意外に注目されてませんが、スターパインズはホントに食べ物がいい。もうボロいライブハウスで、ちゃっちぃ食べ物で高額な値段をとる場所が多い中、ホントに良心的だと思います。

終演後はよほどのことがないかぎり、アーティストによるCDサイン会を行うのですが、場所はだいたい2階のカウンターの手前にある即売コーナーでやることが多いです。これについては係員の案内を参考にしてください。また会場は深夜クラブ営業を行うことも多く、時間が限られています。なるべく多くの方が早くサインをもらえるよう、皆さんのご協力をお願いいたします。ほんとにびっくりするほど遠くから電車で来られる…というお客様も多いので。

なお、冒頭にも書きましたが、ライブハウスでの公演というのは、施設を管理し、そして勤務するスタッフをまとめていらっしゃるライブハウスさんの方針と、そこを借りている側である主催者の好み/運営方法で、いろいろ変わります。中には相当頑固でどんな主催者に対しても「絶対に喫煙オッケーにしないとダメ」とか言うライブハウスさんもいますが(じゃないとドリンクが売れない、というロジックらしい…)スターパインズさんは、いつも柔軟に対応していただいていると思います。

なので、ここに書いてあることは、あくまでウチの公演における情報…という事でお願いします。では、ライブをお楽しみください。スターパインズカフェでお待ちしておりますよ〜!

2014年4月28日月曜日

アイルランド人とイギリス人の違いについて

アイルランド人とイギリス人の違いについてアイルランドの有名なコメディアン、アーダール・オハンロンが語っています。



「すごくアイルランド人的だなって、ヘンに感じるのは…アイルランド人っていっつも謝ってばっかりいるように見えるらしんだよね」

「レストランに行って、“ごめんね〜テーブルある?Sorry would you have a table?”とか、“すみません、ステーキもらっても大丈夫かしら?Sorry,  do you mind if I have a steak? ”とか」

「これは実話で他の番組でも話したことあるんだけど、18歳くらいの時、バスにのってたんだけど、襲われたんだよね。ある男が僕のところにやってきて“お金あるか”って言うから、有り金を全部出したんだけど“”ごめん、5しかないやー”って、僕、謝ってるんだよね」

「で、彼も“ごめん、僕はアル中なんだよね”とか言って謝ってるわけ。で,僕も“Oh sorry to hear that”とか言ったりして…」

「これをイギリスのお客さんの前で話しても、なんでいっつも謝ってるんだ、って分かってもらえないんだ」

アーダル・オハンロンって、有名なコメディアンなんですが、彼の有名な参加作品といえば、FATHER TED。

実は私はFather Tedというシットコムの大ファンで、日本語ブログまで作っていたくらい。ピークは2007年から2008年にかけて、すごくマイブームでした。DVDはコメンタリーをオンにして何度も見たし、関係書籍もくまなく読んで、おそらくアイルランド人だって私ほど詳しい人はいない、ってなくらい、小さなトリヴィアもよく知ってるんですよ。

で、それはずっと楽天ブログに置いていたんですが、最近それをセコセコとお引っ越ししてBloggerで見れるようにしたので、良かったらのぞいてください。FATHER TED日本語ファン・ブログ、I LOVE MY BRICK!はこちら。いずれにしても見れば見るほど発見があるものすごく面白いコメディなので、まだまだ何かを追加していくかもしれません。

英語の勉強はもとより、アイルランド人のちょっとした言い回しとか勉強になります。何より「ユーモアのセンス」は、これはほんとに勉強になった。最初は「一体なんて言ってるんだろう?」ってのがあるわけですが、すべての言葉が聞き取れたとしても、「いったいこれの何が可笑しいのか」ってのが、もう1ステップあるわけです。先ほどのアーダールの話にもあったように同じ英語圏だってユーモアが通じない場合もある。だからホントに勉強になります。アイルランド人のことを勉強したい方にはお薦めです。

You Tubeで結構見られる他、英語版のDVDを買って、耳の不自由な人のための字幕とかをオンにして聞いているとよく聞き取れるようになります。

一応ブログには各エピソードのリンクを貼っておきました。これってイタチごっこで、時々ざらっとチャンネル4の映像がYou Tubeからなくなることもあるんだけど、当分は見れると思うので、映像ともども楽しんでもらえたら、と思います。

下記もFATHER TEDのワンシーンから。シリーズ3、エピソード4のThe Mainlandというエピソードから。まだ無名だったグラハム・ノートンの「ボヘミアン・ラプソディ」の名演は圧倒的です。動画が始まって30秒くらいから。ぜひ見て、見て。これ見るとどんな落込んでいる時でも笑えるから。







メアリー・ブラック物語 19

しかしダニーはメアリーの息子である。ほんとに来ちゃったらどうしよ、と心の中ではビクビクしていた。いや、ダニーもコローナズも何も心配いらない。もう彼らはエレクトリック・ピクニックという大きなステージで演奏していたし、ジミーという素晴らしいマネージャーもいる。みんな素直な、とってもいい子たちだ。音も彼らのエンジニアのギャヴィンも腕がいいからまったく心配なかった。

…そんなことではなく心配なのは自分の事だった(笑)。きっと私はめちゃくちゃ舞い上がり、感動し、エモーショナルになっちゃうのでは?と自分で自分のことをすごく心配した。

でも来日してみたら、普通の、ホントに普通の来日だった。私はちゃんとダニーの事を一人のアーティストとして見ることが出来たと思う。そして普通にコローナズのスタッフとして仕事が出来たと思う。プロだったよ、私。そう、ここで親戚のおばさんしてたらダメなんだ。ダニーのためにも、自分のためにも。

取材もけっこうはいって、レコード会社もたくさん協力してくれて、ホントにホントにいい来日だった。レコード会社のAさんがお世辞かもしれないけど「こんなにいい子たちはホントに初めてです!」と言って感激してくださったのが、今でもすごく嬉しくて、よく覚えている。毎月いろんなアーティストが来日する大きなレコード会社なのに! ううう、ありがとう、Aさん。

一方でダニーはといえば、メアリーに「ヨーコはきっと泣くから」とさんざん言われていたようだが、へへっ、泣かなかったぜ。でもコンサートでこの曲をヨーコに、って言って歌ってくれた時は、かなりぐっと来たよ。ありがとう、ダニー。コローナズの曲の中でも私が一番好きな曲だ。「HEROES OR GHOSTS」



This is what we've got and nowhere we'd rather be....これが僕らが手にしているもので、他に行きたい場所などないんだ… ダニーのバンドを引っ張っていくにおいての不安な気持ちを素直に歌った曲だ。あぁ、なんていい曲なんだろ!    そういや、あの時も毎日新聞さんが素晴らしい見出しを付けてくれた。「揺れる僕らを歌う」。いいよね!  立った八文字なのにコローナズの音楽をこんなにストレートに表現しちゃう…新聞の編集者ってすごいよ!!!

私は…私もうんと年下のダニーの歌詞にめちゃくちゃ共感する。私も分からない。いったい自分がヒーローなのか亡霊なのか。でもここ以外に居たい場所などないんだよ、ってね。

子供のころから分かってたよ。メアリーのあとをつぐのはきっとダニーだって。だって子供の頃からダニーが一番オープンでフレンドリーだったもの。人前で歌うって、人に心を開かないとやれない事だ。ダニーはきっと大成功するだろう。いや、別に成功しなくたっていいんだ。私は嬉しいんだ、ダニーがこんなに自分の信じる道を見つけられた、ってことが。そしてその道の途中で友達をたくさん見つけられたのが。

しかしダニーのことを父親でありメアリーの旦那であるジョーと話しいていて笑ったことがある。私がダニーってホントすごいね、私はでも子供のころからきっとダニーが歌うようになるだろう、って気づいてたよ、って言ったら、ジョーは「あいつホント好きなんだよなー」と、多少呆れたように返したのだ。そんな時、ジョーの父親としての素顔が見えたようで、ちょっと可笑しかった。

インタビューで「お母さんはあなたが歌うことについて応援してくれましたか?」と聞かれたダニーは、迷うことなく「いや、僕の両親は僕がどんな職業についたとしても応援してくれたと思う」と答えていた。なんかそれ聞いたら,私もグッと来た。そうなんだよね。ホント羨ましい! 素敵な親子関係だと思う。

そしてこれは2枚目のアルバムでアイルランドの音楽賞でもっとも権威のあるMETEORアワードを取ったところ。い、いかん…これ見るとまた涙でちゃうよ! でも、もう100回くらい見た! そしてもう何度でもみたい。感動的な映像!



U2とかスノーパトロールとか強豪がノミネートされているのに、コローナズが取ったんだよね。嬉しい,嬉しい、ホントに嬉しい。

それにしても親子2代続けて仕事が出来るなんて、ホントに私はラッキーだったと思う。これってよく考えると、すごい事だよね。信頼されてる証拠だもの。長くやってる証拠だもの。この来日を実現してくれたアイルランド政府観光庁さん、ビクター・エンタテイメントさん、そしてINJさんには本当に感謝したい。しかし良く呼べたよね…ホント。タイミングが良かったとしか思えない。今じゃ、まぁ、ものすごく売れちゃって、人気の桁が違っちゃったから、もう日本に呼ぶのは難しいだろうけど。でも、またライブが見たいなぁ、コローナズ。

ちなみに今回のメアリーの来日にはダニーではなく末娘のローシンがバックコーラスとして一緒にやってきます。ローシンはまだファーストを出したばかりで、まだまだだけどホントに彼女も頑張っている。

こちらはなんとポール・ブレイディのセッション・シリーズでのローシン。御大をバックにやるなぁ! ローシン。



でもって今回来日のメインは母ちゃんの方です(笑)メアリー・ブラック再来日決定。5月19、20日。コットンクラブにて。詳細はこちら

2014年4月27日日曜日

アイルランドのワンちゃん、リスが大好きすぎて… 大パニック(笑)









シャロン・シャノンの妹メアリーがFBでシェアしてた動画。スパニエルのロッコちゃんはリスをおいかけるのが大好き。車の中に座っていたら、リスを発見! 

「きゃーー」と感激し、でも自分は車の中にいるので追いかけられない、この葛藤ぶりが最高です。まるで歌っているみたい。






The Beginners' Guide to 丸の内コットンクラブ

先日コットンクラブの担当者さんと話していたのですが、なんと東京しかない今回の来日、かなり遠くからお客さんがたくさん来られる、ということで、ホントびっくり。本当にありがとうございます。

そして先日ツイッターで「一人だとディナーが心配」とかいうつぶやきを発見しまして、そう思っている人多いかも…ということでこんな投稿を書いてみましたー。あと「岩手から行くんですー」という方も。当日お仕事が残業になりませんように。お待ちしていますよ!

コットンラクラブは、なんといっても東京駅の側にありますから、遠くから来られる人には便利ですよ。1部の公演なら関西への新幹線の最終にも充分間に合うし、是非是非遠くからでもご来場ください。新幹線で来られる方。新幹線のホームはだいたい八重洲側なんですが、駅の内部をつっきって反対側の丸の内側へ抜けてください。


切手…KITTE 中央郵便局が改造された新しいビル!
丸の内、実は注目のエリアです。いいお店がいっぱいありますから、誘惑も多い。地下を行けばコットンクラブは、丸の内で、今もっとも話題のKITTEからつながっている直結の通路で行けます。

特に私、このKITTEの地下,好きでねぇ…いつも余計なおやつをしこたま買ってしまいますが…地下はいわゆるデパ地下のノリ。いつも賑やかで元気な空気が流れています。地方から来たおじいちゃんおばあちゃんもたくさんいて、なんか最近の新しいビルにありがちな取っつきにくさはまったくありません。

KITTEの地下街 → http://jptower-kitte.jp/floor/B1F.html で、コットンクラブ方面に抜けるには、この地図のJR東京駅という方から入って、東京ビル/有楽町方面という方に出れば、そこはすぐにコットンクラブに通じるエスカレーターに直結しています。私は丸の内線や山手線とかで、東京駅に着くことが多いんですが、だいたいこの通路から行きます。

もちろん、地上から行っても俄然分かりやすいです。丸の内南口もしくは中央口を出て、
ここのバケットは都内でも最高峰!
横断歩道を渡り、左に行けば、すぐ。1Fにあの驚異のバケットで有名なVIRONがあります。
ここのパンは都内においても最高峰の1つですから、遠くから来られる方は
ぜひのぞいてみてください。結構、夜遅くまでやってます。

地下から行くでも1Fから行くでも、東京ビルについたら、エスカレーターをあがって2Fに行くと、そこが会場の入り口になります。

会場に行ったら受け付けをまず済ませてください。素敵なお兄さんが座席まで案内してくれます。

会場に入るとこんな感じ。この図面の右下から入る形になります。

指定席を希望された方はご指定の指定席に、
自由席(テーブル席)を希望された方は、
基本前の方の良い席から案内してもらえますが、一人で来られた方とかでカウンター希望の方は「カウンターがいいなぁ」とか言えば、
リクエストは可能なかぎり受けてもらえますよ。

カウンターで観ても、全然観やすいですし、とにかくどこに座ってもステージからすごく近いですから、このコンサートはプレミア感があります。今までメアリーがやったどの会場よりも本人が近いです。


この前、「一人だとディナーが〜っ」と呟いていた方がいらっしゃったのですが、私は一人で行ったらだいたいカウンター。



コットンラクブさんでは、飲み物や食べ物も楽しみなわけですけど、一人で頼んでも、いい感じのおつまみとか、たくさんあります。もちろん別に食べ物頼まなくても大丈夫ですけどね。

グラスワインにこんなのもいいですよね…

写真はサーモンとアボカドのルーロ(1,700円) キリっと冷えた白ワインがあいそう。グラスワインは1,000円でハウスが飲めますが、ソムリエさんもいらっしゃるコットンクラブだし、ハウス以外にもグラスで楽しめるワインも数種類あるみたいです。お料理にあわせて「これに合うやつ」とか言って頼むのもいいかも。


左も美味しそうでしょ。こっちは赤ワインかな。ちなみにカクテルも充実。ギネスもありますよ! 「和牛モモ肉のタリアータ」 (1800円)

ちなみにビアジャッジさんもいるのだそうです。ビアジャッジ…って言葉、今日はじめて知ったよ…思わずググった。

それからギネスももちろんあって、ハーフパイント800円からです。アウグスビールがないのが残念ですが(笑)コエドはあります。

いずれにしても食べ物のリストはこちらをチェックしてください。
http://www.cottonclubjapan.co.jp/food/drink/index.html

飲食代はチェックアウト時にお支払いいただくことになります〜


ウチのお客さんって、割とお一人様が多いんですが、私も気持ち分かります。ライブのチケットって結構値段するし、人を誘ったりしてたら、いつまでたっても何も行動できないですよね。でも一人で行って、文庫本かなんか読みながら開演を待ってたりしたら、結構かっこいいと思いますし、異性との素敵な出会いがあるかも?!(…とか書いてみる。おい、おい、おい/笑


あと丸の内は今、ホントに素晴らしいですから、要チェックです。遠くから来られる方!! 絶対に余裕を持って早めに来て、いろいろチェックしてみてください。

ちなみに私が丸の内で好きなのは、こういうところ…

<鎌倉シャツ>
別に今やここじゃなくても都内数カ所あるんですが…丸ビルの地下。5,000〜7,000円程度で、かなりハイクオリティの素敵なシャツが買えます。ここのシャツなら下がユニクロのジーンズでも、また普段スクラッフィな私でもきちんとした仕事が出来る人間に見えそうです。おすすめ!!  都内何カ所がありますが、私は割とここに良く行きます。

<マリメッコ>
北欧ファンの皆さんへ。表参道以外では、ここ店舗は私もよくのぞきます。おすすめ。
http://www.marimekko.jp/shops/view/marunouchi

<VIRON>
さっき文章の途中でも書いたけど、ここのフランスパンは本当に最高です。都内でもベスト・オブ・ベスト。ぜひチェックしてみてください。ただ…あんなに美味しいんだから、きっとカロリーはすごく高いに違いない…と思います。
http://tabelog.com/tokyo/A1302/A130201/13020161/

<本>
あと同じ丸の内といっても、ちょっと離れちゃうけど、オアゾの中にある丸善は、本屋としては都内では屈指の充実ぶりです。文房具関係もお薦めです。

というわけで、皆さん、ぜひ会場でお会いしましょう〜〜〜

メアリー・ブラック再来日公演決定。5月19、20日。コットンクラブにて。詳細はこちら。来日を記念して初心者にぴったり、通も唸る選曲の(笑)ベスト盤をリリースしました。どうぞよろしくお願いいたします。



*食べ物の写真はコットンクラブさんのホームページより許可をいただいて使用しております。
また飲食代は消費税抜き/サービス料10%がかかるようです。詳しくは会場にて、お問い合わせください。

2014年4月26日土曜日

プレイヤーの人たちは、やっぱり良いものを聴かないとダメだと思う 2

最近ブログのアクセス数を気にするようにしてマーケティングにつとめている。今週1週間一番アクセスが良かったのは、この投稿。「プレイヤーの人たちは、やっぱり良いものを聴かないとダメだと思う」 なので、続編を書いてみました。

プロのミュージシャンになることは今やまったく難しくない。ライブハウスはお金を払えば誰でも押さえられる。友達が多ければ人も呼べる。でもやはり人前で演奏する人は、エンタテイメントとはどういうことなのかを、まずは学んだほうがいいと思う。

そんな時「人のふりみて我がふりなおせ」じゃないけど、人のライブを見に行くことはとても勉強になる。私も一時は年間ライブ100本というのを自分に課していた時期があった。年間100っていうと、すご〜い!と思われるかもしれないが、実はたいしたことはない。週に2回も行けばすぐ達成できちゃう数だし、海外に行けば一晩で2本とか3本とか時々あるから高いハードルじゃないのだ。でもそれは4、5年続けてたけど辞めた。というのも、なんか東京のライブは、もう勉強つくした感があったから。とはいえホントは今でも行くべきなんだろうけどね… 今でもたまに行けば何かしら勉強になることはある。それが反面教師だったとしても。そんなわけで今はあまり積極的に意識して見に行っている感覚がないが、それでも…年間60本は最低観ているだろうね。

でも見に行くと…、それがかなり大きな規模のものでも、やっぱ悪いものが多すぎるのだわ、ホント。

演奏が下手なのは100歩譲ったとしても、ダラダラと続くMC、全体のフローもテンポが悪く、選曲も練られてないライブが多すぎる。素人ほど長くてダレてテンポが悪い。たとえば知り合いのライブで応援のために5,000円程度なら払うのは、まったく構わないと思うのだが、2時間近く拘束されるのは辛い。お金を払ってもらう以上に、例えば1時間とか2時間とか、自分のことを優先して聴いてもらっているんだ、という事実をもっとステージに立つ人間は認識するべきだと思う。(あ、また「べき」とか言っちゃった。言わないように気をつけているのに/笑)

ミュージシャンに最後の曲です、と言われて、ホッとするあの気分。ここを読んでる人にも覚えがあるだろう。ステージに立つ者は、そういう事にも考えが及ばないとダメだと思う。

それを自覚するためにも、ライブはいに行った方がいい。特にいいライブは。

今回kanで来日するエイダン、そしてラウーはホントによく人のライブに行くんですよ。例えば大阪でクリトリック・リスさんを見たと思えば…

























翌日は修学旅行生に混じって文楽に…(私も文楽は初めて見たよ!!)

























そしてNYに行けば…(この写真、観光客っぽくって可愛い♥)(c) lau facebookpage

























みんなでレディ・ガガを見に行き…
































そして彼らは間違いなく何かを吸収して帰ってくるのだった。

リスさんと、ガガと…まったくLAUともkanとも音楽が違うけど、実は学ぶところはすごく多い。「彼女は常に120%だった」とエイダンが自分のFBに投稿していた。そう、そういうところ盗まないとダメだよね。そしてダメなところは、ダメと認識する。それも経験値あってこそだ。

もっとも大きなステージ・プロダクションになれば、ステージの流れを構成する専門の人がちゃんといて、舞台監督の他にシナリオとか構成作家とかまで付いてたりするから、上手く出来ているのは当然なんだけどね。一方の私たちはそんな人雇う予算がないから自分たちで工夫して作っていかないといけない。だからなんでも自分で考えたり向上できるように勉強しないといけない。

ホントせっかく行ってもダラダラするライブ、多いと思いませんか? 私に言わせりゃミュージシャンはほおっておくとライブが長くダラダラになる傾向にある。あれは良くない。スタッフが口を出すべきだと思う点だよね。私は滅多に音楽の内容には口を出さないが(っていうか出せない。好きか嫌いかしか言えないし…)、全体の構成や長さなどは結構口を出している。ヴェーセンにだって口出してるよ。そして自分の発言が影響を与えればやっぱり「うむ」と思う。ミュージシャンは音楽については超プロだ。私がバカなはずれた事言えば、馬鹿にされるだけなのだ。

いずれにしてもステージにたつ人たちは、一般的に勉強が足りない、と思わせる事が多い。特に私が行くような小さめのライブハウスでのライブは、特に。

その点kanのライブはホントにすごいですよ。まず音が出た瞬間、ちょっと目がさめる感じがすると思う。この「上手い」って感覚。いいと思いませんか。この感覚は素人ライブでは絶対に味わえない。音出た途端がっかりするよね、下手なライブ…。でもそれもたくさんライブ見て「良いライブとは何か」を知っていての上のことだ。何度も言うが、ステージにあがる人は、上手くないとダメだと思う。激しいライトや、演出のないウチらのライブでは、演奏が良いことで、すべてをカバーしていかないといけない。音が出た瞬間、こいつらスゲェと思う。あの感じ。あの感じはホントに大事だ。そういうところを演奏する人は学び取ってほしいと思う。今回も70分の1本勝負で行く予定。さぁ、音が出る一発目から飛ばしていきますよー!

良いものを聴くことが良い演奏の第一歩だと思うわけで、ぜひプレイヤーの人には、この公演見てほしいんだ。プレイヤーこそ良いコンサートには行くべきだ。(あ、また「べき」って言っちゃった)東京は広くてごちゃごちゃしてていろいろあって、聴く側がいろいろ選べるのはとっても素晴らしいと思うんだけどさ、やっぱ悪い音楽、多すぎるよな…



kanの来日情報はこちら! チケットまだまだありますが、整理券番号順の入場ですから良い番号はお早めに。

2014年4月25日金曜日

「いわきノート」を観ました。自分はいったい何者なのか、そして生きる意味について…

今朝は川内有緒さんのこんなFBのメッセージからスタートした。大きな賞をとって嬉しそうな写真とはうらはらに、こんなメッセージが載っていた。


    私はいったい何者なのかと。
   それを知る事が人生で一番重要なのだと。
 
 私は、何者なのか。
 この世界で何をしようとしているのか。


そうね、ホントにそうね。自分は誰なのか。自分が生きている意味はどこにあるのか。分からない。ホントに分からないよね。

でも例えば…ここ数日の韓国の大きな客船の事故とかみていると考えるよ。この人たちがいったい何を悪いことをしたんだろう、と。生きたくても突然命を理不尽にもうばわれる人がいるのは、いったいどうしてなんだろう、と。世の中はなんてひどいところなんだろう、と。

そして今日はこんな映画を試写で見せていただいた。その中でとあるおじさんが家族を失って「自分が残された事に意味があるのか、と考える」とか言っていた。

こんな、ホントに、世にも悲惨なことがあって、それに意味はあるのかと。みんな必死に考えている。

映画の最後のほうに出て来たピーマンを煮たという料理好きのおばちゃんが可愛かった。でも家を離れなくてはいけなくなったんだ、とポロポロと泣いてもいた。よく笑い、泣くおばちゃんだ。「私はもう長くは生きられないから」とか言ったりする。死んだ旦那さんを今でも愛していて遺影の額縁に自分の写真も一緒に入れてたりする。

「なくなったものではなく手にはいったものを数えれば…」と話す、これまた別のおばちゃんも凛々しくてかっこ良かった。あとアナウンサーの女性もかっこよかったな…

どうしてこんな辛いことがおきるんだろう。筑波大学の学生さん11名が撮った、いわきで出合った人々。筑波大学創造的復興プロジェクトの皆さんだから、長く関わってきた皆さんだからこそ、こんなドキュメンタリーが撮れる。

例えば突然命をうばわれた家族の死に意味があるのか、それぞれの思い。またNPOの人が主宰するワークショップに集まった人たちの意見も聞きながら、撮影は進む。

まったく人生は過酷な試練を人々に与えるんだよなぁ…。ホントに辛いよ。でも、なんだか勇気ももらった…って書くと安直かな。でもこれを見終わって、試写室から出て歩き出したら、渋谷の町がまるで違ってみえた。

90分弱の短めのドキュメンタリーです。学校や生涯学習センターみたいなところでの上映も募集しているみたい。興味がある方は、ぜひアップリンクさんへ。



川内有緒の本もよろしくね。これは名著ですよ。長い本だけど、一気に読めちゃうから。



PS
「人生に意味はない。味わいなさい」って言ったの、誰だっけ? そうね、そうでもしないとやってられないわ…とも思う。今、ぐぐったら、マザーテレサの言葉でした。

メアリー・ブラック物語 18

そう! これは超嬉しい出来事だった。2009年3月。メアリーの次男ダニーが自分のバンド、ザ・コローナズを率いて来日したのだ。それはアイルランド政府観光庁さんのおかげだった。アイルランドの観光促進のため、そしてコローナズの宣伝のために、こんな映像も作った。コローナズがダブリンの町を紹介する、というクリップだ。




もともと企画としては伝統音楽バンドを呼びたいという話だった。でも伝統音楽バンド呼んでも、それだとを見に来る人はいつもと一緒ですよ、と私が提案したのだ。アイルランドについては新しいことをやらないとダメだ、と。決まった時期もギリギリだったゆえ、時間もなかった。3月にまともな伝統音楽バンドは、みんな北米で営業中だよ、と。スケジュールが空いている伝統音楽の連中といったら、ろくでもないのばっかりだ。そういうバンドの来日にウチが協力するのもイヤだったし、何より伝統音楽だともう来るお客さんの顔も想像できちゃう。そんなことしてもしょうがないでしょ、と。でも、このバンドならきっとアイルランドとは関係ない若い人をたくさん呼べる、と。そんな風に提案したのだ。

そもそも、あの頃はアイルランド伝統音楽の暗黒の時期で、ホントにろくなバンドがいなかった。ケルティックタイガーの名の元、ホントに音楽が詰まらなくなってしまっていた時期だったからね。

最初にダニーに会ったのはダニーが5歳くらいの時。左の写真は私が過去に作ったチラシ。ラジオ局とかに配る用に作ったもの。コナーとダニーの名前が間違っている(笑) まぁ、つまりこのくらい小さいときからダニーのことは知っているわけだ。

で、もちろんダニーが大きくなってからも何度か会っていた。メアリーのケリーのお家に遊びに行ったときとか。もう記憶がさだかではない。

で、最初にダニーが歌っているのを見たのはメアリーのステージの前座での事だった。キラーニーだかどこだかメアリーの地方公演で、やたらデカいステージ(5,000人くらい)だった。その時はアコギをかかえて一人で出てきた。自作曲よりも伝統曲のBlack is the colourを歌っていたのを記憶してる。フォーキーな感じでいいな、と思ったけど、それ以上のことは感想はなかった。楽屋で会ったデカくなったダニーに「ダニー、いい声してるのね」と声をかけたらダニーは照れたように笑っていた。でも、それだけだ。

その一方ではデイヴ・マネリーのギタリストのギャヴイン・ラルストンから「ダニーのバンドがいいんだよ。知ってるか? すごくいいんだよ、トリオでやっててさ。(当時コローナズはトリオだった)オレのスタジオに時々練習に来てんだけど、すっごい真剣にやってる。あれはきっと上手く行くよ」とも聞いていた。

でも私が実際コローナズを最初に見るまでには相当時間がかかった。で、やっと見れた時はびっくりしたね。デビューCDシングルの発売の記念ギグだったのだが、ダブリンのWhelansが見たこともないくらい満杯になっていた。たまたまダブリンにいた私は、Whelansのリスティングを見て、あれ、これダニーのバンドじゃない?と思い、ジョーに連絡を取ったのだ。ジョーは良く見つけたなーと呆れていたけどね(と、そのくらいジョーもコローナズの将来については、まだまだ本格的には考えていなかったようだ)。ソールドアウトだったのを招待で入れてもらい、私はメアリーやジョーたちに用意されたバンドメンバーご両親貴賓席(笑)に座らせてもらってゆっくり公演を見ることが出来た。お客さんはスタンディングの超満員でモミクシャだったが…。若い女の子ですごい熱気だった。私はメアリーの隣に座っていたんだけど、ずっとメアリーが一緒に歌うもんだから、うるさかったねー(爆) でもダニー、もうめっちゃくちゃかっこ良くて感動した。これはかっこいいなーとマジで持った。演奏もタイトですごくいい。

公演の翌日はHMVでシングル発売記念のインストアライブがあるというので、私はダニーの応援しなくっちゃ、と思って飛んでいった。人が少ないと可哀想だからね。インストアライブはいろんな意味で、すごく過酷だ。私は直前までルナサのトレヴァーのスタジオでミーティングがあり、このインストアの直後には御大PB様とのアポもあったから、もうバッタバタで、タクシーを飛ばした、飛ばした。ヒーヒー言いながらグラフトンのHMVに到着したらメアリーもこっそり観に来てた。もっとも演奏が終わるとスッと姿を消してたけどね。いや〜大変な人だかりでしたよ。私が心配する必要なんか1つもなかった。そして私はCDシングルを5枚も買って応援しなくちゃと張り切るただの親戚のおばちゃんだった。でも私の前にサイン会に並んだ子は10枚くらい買ってたよ(笑)。商品が足りなくなって店の人があわてて在庫を取りに走ったほどだった。サインの順番が来たら名前を聞かれ「ヨーコ」と言ったらダニーが「あっ、ヨーコ」と気づいてくれて、立ち上がって握手してくれて皆に紹介してくれた。か、可愛い♥ 

そしてその直後に、今度はポール御大と待ち合わせしていたので、私はポールとフレンチレストランでデート♥ そして買ったCDの1枚をポールにあげたのだった。その後一緒にフレクトーンズを観に行った。フレクトーンズの公演にはポールのマネージャーのジョンの息子のダラも来ていてダラは「なんでコローナズ知ってるんだ!」と言って本当にびっくりしてた。というのもダラはコローナズの専属フォトグラファーでもあり、時々キーボードを弾くサポートメンバーでもあったからだ。ホント世間って狭いわ…

そうこうしているうちにコローナズはファースト・アルバムが出て内容がとにかく良かったし、アイルランドですごく売れて、ものすごい盛り上がりを見せるようになった。そこからの展開はホントびっくらだ…

すごいでしょー。こんな大きなステージでやっちゃうわけ。で、お客さん、歌う,歌う、すごいんですよ!




…とまぁ、そんなわけで、その数ヶ月後に私のところに来た政府観光庁さんのオファーである。これは絶対にコローナズを呼ぶしかないだろ、と思った。

そしてコローナズなら、伝統音楽系では絶対に不可能なレコード・ディールもゲットできる!と思ったのだ。そうすれば普段自分が手の及ばないエリアまでアイルランドの音楽を広げることが出来る。そんなわけで、W音楽出版のSさんが、コローナズをビクターさんに紹介してくれた。やった。ホント、伝統音楽バンドじゃ、こういう展開はありえないからね。

写真は感動的なタワーレコード新宿! ううう、涙出ちゃうよ、これ…

ありがとう、ビクターさん…















でも、もちろん今回来日するのは、ダニーの母ちゃんの方です(笑)メアリー・ブラック再来日決定。5月19、20日。コットンクラブにて。詳細はこちら。メアリー・ブラック物語、まだまだダニー編が続きますよ。

2014年4月24日木曜日

メアリー・ブラック あちこちで展開中! ありがとうございます!

毎日新聞さんに大きく展開いただきました。最新インタビューです。来日にかける意気込みなどを語っています! Webでも読めますよ〜 ここ

それにしても…新聞の編集ってすごい。たった9文字で神キャッチ降臨! まさに「最後の配達」です。


 イントキシケイトさんでもご紹介いただきました。ありがとうございます〜
タワーレコード渋谷ではこんなに大きく展開していただいています。本当にありがとうございます!!
















メアリー・ブラック来日公演、もうすぐ。5月19日、20日。詳細はこちらです。

成功は筋肉である

最近走っているエリア。
「恋する水門」で有名な岩渕水門だよ
それにしても先日の映画「空中ランチ」後のK松解説は良かった。偉いなぁ、K松は若いのにしっかりしている。そして若い奴は伸びしろが大きいからいい。ホント素晴らしいよ。毎日ちゃんと努力して一所懸命働いている奴はホントに違う。若くて才能のある、頭のいい奴はちゃんと目の前にあるミッションを丁寧にこなしていく。きちんと、外さず、前進していく。そうやって努力している奴はやっぱり違うんだな。きっと彼が私の歳になるころには、すごく偉くなってると思う。まったく偉い奴だ。

努力が報われるから報われないか、ということが、ちょっと前にネットでも話題になっていた。

「努力は報われる」と誰もが思いたがっているし「報われない努力はしたくない」と皆が思っているだろう。でも面白いことに、自分の周りを見ていれば分かるんだが成功している人はいつも成功しているし、失敗している人はいつも失敗している。つまり「あきらかに努力が報われる人と報われない人がいる」というのは事実なのだ。

最近思うのだが努力が報われる人は、もう実体験として「成功筋肉」が発達しているから達成できるのだと思う。無理のない目標を設定する、その目標に向かって時に軌道修正しながらすすんでいく。よく「旅は目的地ではなく、旅する過程を楽しみなさい」と言うが、この要領が分からない人は、実はいくら頑張っても努力しても報われない。中途半端で失敗している人には、成功体験がないから、そもそも成功って何なのか身体で分かっていない。自分が知らないことを実現できるわけがない。

最近、この身体がわかるって感覚が好きなんだ。走り始めてから明らかにはっきりと分るようになった。

みんな成果は欲しいくせに、とにかく最短距離を行きたがる。ホリエモンが良く言うように、起業したいと言う人は多いが、起業しても誰も堀江さんのレベルで死ぬほど努力をするやつなど誰もいない。そしてその努力の度合は、やっぱり筋肉が知っている、としかいいようがないんだと思う。

よくTVや本などで自分の一発逆転劇を語る人が多く、それに影響される人もいるのかもしれないが、実世界ではそんな派手なことは滅多に起こらない。残念ながら失敗する人はずっと失敗しているし、成功する人はずっと成功を重ねている。それが一般的だ。目の前の小さな成功体験を積み重ね、成功というのが何であるか分っていなければ、成功することはできない。派手な一発逆転劇を当てる人は存在したとしても、それは長く続かない。すぐにその成功が足かせとなって、自分の人生を続けることが難しくなってしまうだろう。音楽業界にはこれ、けっこう多い。

…と、まぁ、これって自分に言ってるんですよ。ついつい最短距離を行きたくなるのは確か。でもやっぱり毎日走らないと走れるようにはならないって事なんだわな。

しかし走ることは気持ちがいい。実は数日前から右足がちょっと故障して(「故障」って言ってみたかったんだ… なんかアスリートっぽくっていいじゃん!)休んでいるのだが、休む事がイライラするくらい、すっかりオレはランナーになってしまった!(ちなみに足はもう回復に向っているのでご心配なく。おそらく明日も休んで週末からまた走りはじめる)

でもこうやって走れるようになったから堂々と言えるけど、実はオレ、絶対に走る前から自分は走りはじめれば走れることは知っていたよ。だから走りはじめた。そもそも出来ないと思ってるものなんか、この歳になったら最初から手をつけやしない(笑)

まだこの先の人生が長い人は大変だ。オレの甥っ子(小学校6年生)は勉強が嫌いで、可哀想なことに毎日イヤイヤ勉強している。オレが「いいだろ、おばちゃんはもう学校終わったんだよ。だから好きなことしてんだ」と自慢げに言うと、本当にうらやましそうにするから、面白い。ふふふ、若者よ、そんな境地にたっするまで、日々努力しなさい。私だって若い時はすっごく苦労したし、なんで自分ばっかりこんなイヤな仕事を押し付けられてと悩んだものなのだ。なんだかんだで30過ぎくらいまでは、そんな悩みの連続だった。

…というのを、自分に言い聞かせている。ずっと日々の努力を面倒臭がらない自分でずっといられるように。ずっと走れる、そして走り出せる自分でいられますように。そして例えば時間には絶対に遅れない、約束は必ず守る、そういうきちんとした自分でずっといられますようにと思うのだ。

だから丁寧に努力している若い奴の成長をみていると、ホントに嬉しいし、ホントに自分も頑張らないとなーと思う。

そして今の自分の仕事は本当にいいな、と思うのだ。実はズルいかもしれないが結果がお金だけじゃない、という事実が、実はすべてを支えている。そこがこの仕事のいいところだ。私は自分の仕事は成功していると思っているが、実は金銭的な成功は全然ダメダメちゃんである。私はこれで良しと思ってやっているが、他の人からジャッジされたら大失敗連続かもしれない。でもこの仕事のいいところは、自分なりの「手応え」を設定できることだよね。これってちょっとアイルランドにも学んだ事なんだ。アイルランドって勝ったことなど一度もないのに全然負けたと思ってない。そこが彼らの無敵の強さだと思うんだ。オレもそんな風になりたいんだよね。

強くなければ他の人を助けられないし、自分だって生き残っていけない。だから強いのはすごくいい事だと思っている。頑張れ、オレ。ま、仕事します(笑)今日も忙しいよ〜

ウチのマンションの裏は、すぐこんな感じ。
走らないわけにはいかないよねー
岩渕水門。こっちは現役で働いている方。

2014年4月23日水曜日

ソーラス、トークイベント決定!!



ソーラス来日記念トークイベントが急遽決定したみたいです〜


「アイルランドとアメリカを繋ぐトラッド・バンド、ソーラスの魅力を紐解く」
日時:2014年5月10日(土) 16:00オープン/16:30スタート
会場:四谷 ジャズ喫茶 いーぐる 03-3357-9857 http://www.jazz-eagle.com/index.html   
料金:1,000円(税込・ドリンク別) ※ 1ドリンク要オーダー
出演:五十嵐正(音楽評論家)、佐藤英輔(音楽評論家)
ゲスト : 長濱 武明(O'Phan・バウロン奏者)、大渕愛子(O'Phan・フィドル奏者)
問・予約 プランクトン 03-3498-2881/いーぐる 03-3357-9857

今年5月に来日公演を行う、NY生まれのアイリッシュ・トラッド最高峰バンド「ソーラス」の来日を記念したトーク・イベントを開催。音楽的にも歴史的にもアイルランドとアメリカを繋ぐ存在=ソーラスの魅力を紐解きます。
本場アイルランド勢も顔負けの抜群の超絶テクニック、アイリッシュ・トラッドとアメリカン・ルーツ・ミュージックの両方の要素を兼ね備えた豊かな音楽性、
シャロン・シャノンやルナサをはじめとする多数の強者アーティストたちとの幅広い交流関係などなど、ソーラスの音楽的な魅力を徹底解剖!
さらに新作『シャムロック・シティ』は、アイルランドからアメリカへ渡ったソーラスのリーダー・シェイマスの曾祖父の人生をベースに、労働、音楽、ギャンブルなどを糧に生き抜いた移民達の波瀾万丈な人生を切り取ったストーリーを持つ意欲作。公開中の映画『空中ランチ』と共にアイルランド移民の物語を今に伝える、『シャムロック・シティ・コンサート』の魅力に触れる。もっとソーラスが好きになり、もっとコンサートが楽しくなる、来日記念トークイベント!





来日公演自体の情報はこちらですよ。

RN2 メアリー・ブラック特集 with エルカミナンテ岡本さん 2週目


おはようございます。本日いよいよメアリー・ブラックのベスト盤、発売ー! やった!

で、RN2(日経ラジオ)のエルカミナンテ岡本さんの番組「エルバテイ」にお邪魔しました。2週目。ラディコで全国的に聞けますよ。ラジオのしゃべりは苦手だけど、岡本さんと一緒だと楽しかったな〜。放送は今夜9時から。

岡本さんは六本木あたりにいつも出没してます… 怖くない、優しいおじさんですので、見かけたら声をかけましょう!(笑)

かけていただいた曲は〜

 1.  Water is wide
 2.   Bruach na Carraige Baine with Seamus Begley
    3.    Ring them bells  with Joan Baez
 4.  San Diego Song by The Coronas
 5.  Three years too late by The Coronas
 6.  Your love
 7.  Don't say okay
 
の7曲でした。


メアリーの次男、ダニーのバンド、The Coronasの音源もかけてもらった。

ダニーたちが日本に来たときの写真(一番左がダニーだよ) それにしても彼らは日本食が苦手だった…(笑)





メアリー・ブラック再来日決定。5月19、20日。コットンクラブにて。詳細はこちら。4月23日に私がライナーを書き選曲もしたメアリーのベスト盤が出ます。息子のダニーのザ・コローナズもよろしくね〜っっ



「インサイド・ルーウィン・デイヴィス」を観ました



試写で見せていただきました。話題のコーエン兄弟新作。かっこいいよねー このポスター。ホント絵になるわ〜。



ボブ・ディランに多大な影響を与えたとされるデイヴ・ヴァン・ロンク。

やっぱり猫がいますね(笑)

このロンクをモデルにしたという。簡単に内容を言うと冴えない男(フォークシンガー)の1週間を追った映画。友達の彼女を妊娠させ、レコードは売れない。お金もなく家もないから友達のカウチを泊まり歩く生活。いろいろ試行錯誤するも、やることなすことダメで、結局また振り出しに戻り、同じ1週間がまた回ってくる。そういう内容。

友達の彼女だというキャリー・マリガンが妙に面白かった。Fワード連発で強気な感じ。でも可愛い。

しかし音楽業界ってこの時代からちっとも進歩してないのね。コーヒーハウスのブッキング親父は、今のライブハウスのブッキングマネージャーと…(以下自粛)。そしてレコード会社のボケじじいとか、大物音楽プロデューサーの横柄な態度といい…(以下自粛)。そして営業でとっぱらいのくだらないポップソングのレコーディングの仕事に手を染める主人公たちも、いかにも!って感じ。でもそこで何か正義をつらぬくわけでもなし、妙に中途半端な人たち。こんなんじゃダメだよね。

しかし、この映画、音楽業界でこの映画のことを悪く言う人はおそらくいないだろう。だっていかにも、当時のNYのフォークシーンは、こうあって欲しい…という妄想がちりばめられた「こだわり」の映画だからだ。

だからこういう意見を言うのは勇気がいるのだが、実は私にはこの映画にあまり魅力を感じなかった。微妙なところで何かが違うのだ。これがコーエン・スタイルなんだろうけど、うまく共感できなかった。

そして、よく考えれば、ひどいことに私はまだコーエン作品を1本も観ていなかった! ひどいよね。ラウーのクリスに言われて「ノー・カントリー」のDVDを購入したのはいいんだが(「ノー・カントリー」は奴のベスト映画)、これもずっと観てない。持ってただけ。「オー・ブラザー」もDVDですら買っただけで見たつもりになってた。今,探してみたが見つけられないので、またアマゾンでポチリ…500円ちょっとだし…でもって、私はDVDを家で観るのがホントに苦手なのであった。あぁ、やばい。

…まぁ、それはさておき。

でも「オー・ブラザー」がなんでアメリカであんなにヒットしたかは分かる。だって、あれは音楽が抜群にかっこいいもの。昨日、家でみた「クローサー」のダミアン・ライスのインパクトとか、そうだよ。あれがきっかけで「O」が狂ったように売れたのも分かる。だって、あの声は聴けば「はっ」となるような魅力に溢れているもん。

で、そこまでのインパクトが、この主役の彼にあるんだろうか? よくわからない。

主演のオスカー・アイザックは俳優さんで、実際劇中でも本人が歌っているのだそう。音楽監督を担当したのはコーエン兄弟と無敵のタッグを組むTボーン・バーネットで、彼のお墨付きだから、まぁ、彼の歌を悪く言う人は絶対にいないだろう。「奇跡の歌声」とか、いただいた資料にもあおりのキャッチが踊る。

でも私はどうもピンと来なかったなー。なんか俳優としても、歌手としても微妙に中途半端なような気がした。そして映画自体の、特に日本ではおそらくまったく売れないであろう微妙な空気が、もうなんか違うのであった。しかし試写会は激混みだった。いわゆる玄人受け映画、って事なのか? いや、まだ分からない。初日に音楽ファンが押し寄せて、ぴあのアンケートでトップを獲得し、異例のヒットになるのかもしれない。何せ私のヒットに対するセンスは、まったく当てにならないのだから!

自分でお金を払って見たわけでもなく、試写で観ちゃったから悪口は書きたくないんだけど… でもDON'T WORRY。なにせ私はボブ・ディランが分からないバカ女なので、それも心配することはないだろう。大多数の音楽ファンは「奇跡の歌声!」「かっこいい!」って騒ぐに違いないから。

そうそう笑えたのは最後のほうに出てくる白いセーター着たアイリッシュのコーラス・グループ。かっこいいNYにおいて、アイリッシュはダサくて垢抜けないものとして観られてたんだろうね。私もクランシー・ブラザーズはチーズくさくてダサいと思うよ。(もちろん彼らの功績は大きいと思うが、それをかっこいいと思うかは別)

それからお金持ちの大学の教授の夫婦の家のネコはユリシーズというんだけど彼らもアイリッシュって事なのかな? あのネコがいい、とか言う人も多いけど、猫には萌えんのだよ、私は…。ボブ・ディランといい、なんかジューイッシュな感覚といい、アイリッシュなオレには相容れないのかも? アイリッシュ vs ジューイッシュの微妙なすれ違いは続く…(笑)

でもNYのこの時代の独特な空気感とか。それこそボブ・ディランが大好きな人には、きっと響きまくりの映画であるはずだし、とりあえずここを読んでくれた人も興味を持ってみてくれたらいいと思う。特に音楽ファンは必見だろう。5月30日より公開。公式ページはここ

PS
…というか、なぜこんなに評判が良い映画、私にあわないのか。分かる人、教えて!(Facebookページの方でどうぞ!)とりあえず帰宅してから、ずっと「O」を聞きながら仕事してます、ハイ。やっぱ、これは魂の歌だよ。

2014年4月22日火曜日

メアリー・ブラック、ラティーナさん、掲載いただきました!

ありがとうございます!!!! 大感謝!!
「アイルランド音楽を、
かつて最初に日本に運んできてくれた女性歌手」


そうだよー 最後なんだよー!!



メアリー・ブラック明日、ベスト盤リリース。そして5月19日、20日、COTTON CLUBにて来日公演です。
詳細はこちら















メアリー・ブラック物語 17

2001年に入ってメアリーは2枚組のベスト版をリリース。2003年にはライブ盤をリリース。このライヴ盤はCDとDVDが一緒になったセットで、私も大好きな作品である。このライヴDVDのハイクオリティ度といったらないねー。

中でも好きなトラック「コロンブス」が公式チャンネルにあがっていたので紹介する。



メアリーは、でもこの頃からなんとなく引退をほのめかしていた。このCD/DVDのライナーには「完璧にブーツを脱ぐ前に、いろいろまとめておきたかった」みたいにコメントしたものだから、ファンは騒然。その時メアリーは引退を否定していたけど、実際は私はそろそろかなーと思っていた。

それでも時々…というか頻繁にメアリーのコンサートには通っていた。でも、もう日本に来たい、とも言われなくなった。うんと若くて、かつギャラが少なくて良いようなアーティストだったら違ったかもしれないが、メアリーの場合、そもそもコンサートの運営にものすごくお金がかかる。メアリー本人はプロモーションでたとえノーギャラで良かったとしても、バンドもスタッフも高いからそう簡単に事は進まないのだ。また日本側(私の方)もメアリーが来るとなれば、相当の努力と時間と、実際に結構な額の予算も必要となり、正直言って荷が思かった。でもメアリーが来たいと言えば、絶対にいつでも呼ぶつもりではあったし、ジョー以外には誰にも言わなかったけど「ブーツを脱ぐ前にあと一回呼びたいなぁ」とずっと思っていた。そうやケルティック・クリスマスの候補にもあがったことがある。

そうこうしているうちに2005年にメアリーは「フルタイド」をリリースする。この新作までには、なんと6年もかかった。メアリーもこれについては前年にお母さんが亡くなり、そして長く作品を取り上げていたノエル・ブラジルが亡くなり… なのでどうしても作品としてまとめたかったから…という風に説明している。

「フルタイド」から… この曲もボブ・ディランでしたね



「フルタイド」にはメアリーが初めて作詞/作曲にトライした「Your Love」が収められている。これはメアリーの亡くなったお母さんに捧げれた曲で、息子のダニー・オライリーとの共作だ。ダニーはまたバックコーラスにも参加している。

この曲はキングレコードから出るベスト盤にも収録した(明日発売日だ!)

他にもこのアルバムには「ジャパニーズ・デラックス」というノエル・ブラジルの世紀の名作があるんだけど、ネットで音源を見つけられなかった。ギタリストのビルの手をかりつつも、ほとんど自分でプロデュースもし、メアリー自身もこの作品が気に入っている、と話していた。

そして2008年には自身の集大成とも言える2枚組のベスト盤、「25 years」をリリース。これも当然のようにリリースと同時にアルバムチャートの1位になった。R.E.Mやらダフィーとかを押さえて(笑)あいかわらずアイルランドでは圧倒的な人気を誇っているのがうかがえる。Late Late Showに出演したときの映像。



こっちはハル・ケッチャムとやってるよ〜



写真はタワーレコード新宿店。今やワールドコーナーは縮小されてしまったけど、こんな時代もあったんですよ〜。

こういう看板もインディーズ販売だと、かなり優遇してもらっていた。ホントにいろんな人に助けられてレーベルも続いていた。

また私はといえば最初は道楽…もとい宣伝活動の一環としてライブを作ってきたわけだが、CD販売からライブ制作への転換期を迎えていた。実は強く自覚したので覚えている。それは2006年だった。2006年に「こりゃCDはもうダメだ。これからはライブでくっていかねば」と思ったのだ。で「あと3年かけてプロモーター業中心になろう」と思ったのだった。ヴェーセンの3度目の来日の直後である。ヴェーセンのツアーは最初の2回は大赤字で目も当てられない状況だった。それが3回目くらいから少しずつ利益が出るようになってきたのだ。

「好きな音楽についていけば大丈夫」という恵子さんの言葉は当たっていたわけで、今、思い返せば、自分が頑張ったことも、妙に強運だったことも、すべてメアリーやウチのアーティストが持っている運というか、大きな流れの一つだったことにすぎない、ということが分かる。

今の時代…というか、遥かダーウィンの昔から「変われないものは生き残って行けない」ということになっているが、世の中の流れがこんなに早い中、本当にボケっと目の前のことだけをやっていては取り残されてしまう。でも、必要以上に心配したり、将来のために今我慢することは必要ない、ってのは… メアリーから教えてもらったことの1つ。

もういつの頃だったか忘れてしまったけど… メアリーとジョーと珍しく3人でご飯に出掛けた事があって、メアリーが好きだというダブリンに最近出来たフレンチレストラン(かなり高級)に行ったのだった。メニューを見ているとメアリーが、これはね、これはね…と説明してくれる。海外でご飯を食べるとき、いつもメアリーはメニューを手伝ってくれる。私が魚をピックアップすると、これは、こんなこんなで食べにくいわよ、大丈夫?とか言ってくる(笑)。別に私は初めてはいったレストランで自分が期待しないものが来ても大丈夫なんだけどね(笑) そういうところメアリーは、すっごく面倒見がいい。実はこのメアリーに会う数ヶ月前にメアリーのスカンジナビアだかオランダだったかのプロモーターさんが突然亡くなる、という事故があった。何の前触れもなく椅子に座ったまま亡くなっているのが発見されたそうである。そのフレンチレストランで、メアリーはその人の話をしてくれて「明日はどうなるか分からない。だから今が大事なのよ、Everyday is precious 」と何度も言っていた。

メアリーの最後の公演を私が見たのは、確かヘルシンキで…だったと思う。スヴェングのパシと一緒に行ったので… ということは間違いなく2008年とかそのくらいだ。パシは隣りの私がコンサートの頭から終わりまで全部一緒に歌っているのを見て目を丸くしていた。今でも一緒に歌っちゃうのはメアリーのコンサートくらいかなぁ。それ以来、実はメアリーのステージは見ていない。だから私も実はかなり長い間ご無沙汰してしまっているのだ。

と、まぁ、こんな風に私の仕事人生はメアリーなしでは考えられなかった。そして今回の引退ツアーにつながっていくわけだが、その前に…とってもとっても嬉しい事があった。それについては次回書く(笑)

いよいよ明日4月23日に私がライナーを書き選曲もしたメアリーのベスト盤が出ます。メアリー・ブラック再来日決定。5月19、20日。コットンクラブにて。詳細はこちら

2014年4月21日月曜日

映画「クローサー」を観ました

DVDで… 人から借りたし観たかった映画なんだが…貸してくれた人、ホントにありがとう。感謝してます。が、映画は正直つまらなかったー。俳優陣も好きな人が誰も出てないし…つーか、ジュリア・ロバーツが出てる映画って全部だめだな。

でも何はともあれ頭でいきなりこの曲流れて、終わりでもこの曲流れて、すべてはダミアン・ライスのこの曲でオッケーって感じ。



それにしても男女は複雑だ。こういうすぐ誰か他の人と寝ちゃったり,好きになっちゃったりするタイプは片方がよっぽどクレバーにならないと関係がなりたたないわ。最終的にどうなるんだろうか。ま、しかし興味わかないわ。この4人。なるようになるでしょ、って気持ちしか湧かない。出演者4人、見事に誰にも魅力を感じないんだよー…とバッサリな私でした。

クライブ・オーエンの演じるラリーは頭がよくて、ジュリア・ロバーツをなんとか手にいれたいと思っている。ジュリア・ロバーツは仕事で成功してるらしいがバカな女で、誘惑されて、実際には繊細なダンの方にどちらかというと惹かれてんだと思う。4人の中で多少同情できるのはナタリー・ポートマンで、彼女は間違いなく愛しているダンには本名を最後まで言わず、微妙で繊細な性格がうかがえる。頭のいいラリーにまんまとハメられてダンとナタリー・ポートマンは上手くいかない。バカだねぇ… でも、これだけ寝た/寝ないが話題になるわりには色っぽいシーンも足りないし、ストリッパーというナタリー・ポートマンのぬぎっぷりも中途半端で、なんかなーとか思ったわけでした。

でも、ところが… 最後に魔法が起こるのだった… 最後に!!!! 最後にダミアンが流れるだけで、えらいいい映画みたいな気持ちにさせられるんだよ!! すごいよな。音楽って。

ダミアン、いいなぁ♥ ウチのジョン・スミスと事務所一緒なんですよ。アルバム「O」は死ぬほど聴いた。

それにしてもDVDを家で観るって作業は苦手だわー。ついつい何かやりながらじゃないと時間を無駄にしているような気がして。映画は映画館でみないとダメだね。そしてアマゾンのDVDの値段、ひどいな… 再販制度がないのをいいことにやりたい放題だな。そしてダミアン・ライスの「O」。これは世紀の傑作だから必聴。私も一時、死ぬほど聴いてました。

すごい、今日はブログを3本もアップした。もっともそのうち1本はずいぶん前に書いておいたもんだけど(笑)



イースター

君に可愛い夏のドレスを着て欲しい。イースターボンネットを身につけて着飾って、そうして愛し合いたい…みたいなヴァンのラブソング。イースターだねぇ…

I want you to put your pretty summer dress
You can wear your Easter bonnet and all the rest
And I want to make love to you...



6月にエディ・リーダーと一緒に来日するブー・ヒュワディーンも「君と過ごしたあの年の冬はあまりに寒くて死ぬかと思った。イースターに君が着たドレスは僕を泣かせた」…と歌ってます。

The winter that we spent together got so cold I thought we would die
The dress you wore at Easter that made me cry....



とまぁ、あのエリアに住んでいる人にとってはイースター=本格的な春の訪れという事になるんでしょうなぁ…分かる,その気持ち。

アイルランドでイースターといえば、やっぱり特別な意味があります。イースター蜂起

そしてこれはチーフタンズをバックにシネイドが歌う「Foggy Dew」
歌詞&解説はこちら。こちらのEaster Risingのところを参照ください。シネイドの歌唱、すっごいパワフルだね… 歌い終わって彼女も満足そうに笑うのがいい。これはホントに素晴らしい。

As down the glen one Easter morn to a city fair rode I
There armed lines of marching men in squadrons passed me by



そしてカトリックの国ではイースターといえば、レントといって、イースターまでに何か好きなものを我慢するってのが習慣なんだよ。そしてイースターには晴れてチョコレートを食べる。これはそれをネタにしたアイルランドのコメディ最高峰、Fahter Tedより。このエピソード最高に面白いので是非見て。

イースターに向けてテッドはタバコを、ファーザージャックはアルコールを、ドゥーグルはローラブレイドを諦めるという話。最初は軽く考えていたテッドたちだが、ライバルの牧師チームが「競おう」と提案したことで急にやる気モードに。しかし自分たちではどうにもならず教会本部に「レント規律厳守パッケージ」を申し込む。そこでやってきたシスター・アサンタ(この女優さんが、ホント最高!!)が彼らに大変な拷問を与えつつ規律を守らせようとするのだが…。

これカトリックの笑えるネタが満載なのだ。かく言う私もカトリックの「レント」について、このエピソードを見るまでは全然知らなかった。最後、アサンタがチョコレートをほおばるシーンが最高。(なおネタ本によると、ディレクター陣は、こういう風に食べろ、とか女優さんに指示はいっさい出さなかったんだって。ホントにこの女優さん,素晴らしい。このチョコシーン爆食シーンだけでも爆笑もの)22:00ごろだから、ぜひ見てみて。「ち、違うの。だってこれが…あまりにも…チョコレティなんだもの!」と言い訳するシスター・アサンタ。気持ち、分かる!! 

それにしてもファーザー・テッド、何度もみた。あまりに何度も見すぎてセリフとかほとんど覚えちゃったよ。いい英語の勉強になるよなぁ。Father Tedについては私が何年も前に作ったブログがあるのでチェキラ。全エピソード、解説付き。

メアリー・ブラック物語 16

そんなわけでメアリーの新譜はメルダックで、私は私でインディーズのレーベルは順調だった。もっとバブルのころにこのビジネスを初めていたらもっと大きな事業に出来たのに、と思われることも多々あったけど、音楽ビジネスはそれから衰退の道を辿ったわけで、そういう意味では、まだCDが売れるうちに初めておいて良かった、と思いかえす。

そのうちプロモーション会社に居候していた私は、PR仕事がおろそかになりつつもあったので、この会社をやめて独立することになる。いずれにしてもCDは一人で食べていくくらいだったら充分すぎるほど売れていた。会社を辞める前から、すでに1事業としてレーベル事業は会社の普通の通帳とは別に通帳を作って事業部制にしてもらっていたし、それはかなり順調にまわっていた。だからこの時追い出してくれたプロモーション会社の社長には本当に今でも感謝している。というのは、私はおそらくフリーランスになりたい、と自分から望む人間ではなかったからだ。

今でこそ、フリーランスじゃないと意味ないよ、くらいに思っているのだけど、当時の自分としては割とトンでもない話だった(笑) またある意味、これだけお世話になっておいて、上手く行ったからととっと独立…というのも申し訳ないと思っていた部分もあった。だからいわゆる事業立ち上げの時、誰でもが味わう、最初の入金までのドキドキ感とか、しなくてもいいような苦労はいっさいしないで済んでしまった。

独立にあたって事務所の屋号を決めなくてはいけなくなって、メアリーの事務所の名前THE MUSIC PLANTの名前をもらうことにした。メアリーたちが事務所のことをオフィスと呼ばず、Plantと呼ぶのがかっこいいなと思っていたし、やはりあくまで自分はメアリーの日本の事務所だという自負があったからだ。最初アイルランド以外の仕事もできるようにと思っていたので、このニュートラルな名前が気に入っていた。でも始まってみたらアイルランドの仕事ばかりで、ちょっとしらけたけどね。

私が独立した時にプランクトンの川島恵子社長がくれた言葉がある。私が独立して、嬉しくあると同時に不安な部分もたくさんあるという状態の中で、恵子さんは「好きなアーティストについていけば絶対に大丈夫」と言ってくれた。今でもいろんな事で迷うと、恵子さんだったら、この問題にどう対処するかな、と一番最初に思う。そして恵子さんのこの言葉を時々かみしめるようにしている。

THE MUSIC PLANTのCD番号RUCD001から8まではメアリーの事務所が出したCDがずらりと並んだ。そして009番はルナサのファーストである。ルナサとの出会いも私の音楽人生で重要なターニングポイントの一つだ。この話は前にも書いたので、このブログのルナサのところをチェックしてもらえればと思うし、また続きをいつか機会があれば書きたいと思う。

レーベル事業は順調だった。チーフタンズのツアーで出会ったロリーナ・マッケニットの旧譜を出したり、ネタならいくらでもあった。ロリーナからはライブ盤「Live in Paris and Tronto」のリリースを任せれ、これも大成功した。

ラッキーなことに私は昔から仕事が普通の人よりかなり早くてかつ昼夜を問わず働くタイプだから1人で誰も雇わず仕事を回すことが出来た。つまり1タイトルが数千枚売れただけで、かなりの利益がでた。そしていつしかその利益を使ってライブ制作をするようになった。利益が出たからといって広告につかってもあまり意味がないけど、ライブを作って来日させれば、アーティスト自身にとってもキャリアにもなるし、自分の実績にもなる、と判断したのだ。

でも私にしてみればメアリーをはじめウチのアーティストたちの運の強さについていっただけだと思っている。仕事において大事なこと。それは正しい人と出合うこと。そしてその人の信頼に答えること。それだけやっていれば、自分のキャリアはどんどん自動的に作られて行く、と、今の若者と過去の自分にいいたい。だから心配しなくていいんだよ、と。世の中、理不尽なことはいっぱいあるし、イヤな親父もバカな女もたくさんいるが、それにかまけてホントに出合うべき人を見失ってはいけない。ホントに出合うべき人は、何も言わなくてもあなたのことを見守っていてくれる。だからあなたはその人の信頼を絶対に裏切ってはいけない。

そして99年、メアリーは「Speaking with the Angels」をリリースする。


これがまたいいアルバムなんだよね。このとき私は独立していたはずで、なんでこのCDを自分でやらずメルダックに渡したのか… もうよく思い出せないが、思い出せない、ってことは特に不満もなかったんだと思う(笑)。間違いなくもう自分の仕事には100%満足していたはずで、自分の好きなように仕切ったはずなのだから。

それにしても懐かしいなー。12月で一応ケルティック・クリスマスの一環だった。しかもへんな日程だったんだ、このツアー。大阪から始まって名古屋で終わる、という(笑) 飛行機も名古屋で見送った記憶がある。ツアーが短かったから、みんな酔っぱらったままツアーをしてた。メアリーが名古屋の空港で床に寝てたのを思い出す。いや〜当時はアイリッシュのツアーというと、いろんな意味でハードでした。懐かしい! 





























これはアルバムタイトル曲。



でも私が一番好きなのは「Don't say Okay」というトラックで、ドーナル・ラニーがプロデュースしたもの。疾走感あふれるドーナルのブズーキと、最後の方に出てくるキーラン・トゥーリッシュ(アルタン)のフィドルがすごくいいんだ! それは今度出るベスト盤に入れました。そんなわけで4月23日に私がライナーを書き選曲もしたメアリーのベスト盤が出ます。

メアリー・ブラック再来日決定。5月19、20日。コットンクラブにて。詳細はこちら

2014年4月20日日曜日

映画「空中ランチ」を見て来ました


映画「空中ランチ」を見て来ました。これ、以前EU映画祭で「メン・アット・ランチ」というタイトルで紹介されていたもの。「空中ランチ」とは、いいタイトルだよね。やるなぁ!

そして「仕事さえあれば、何も怖くなんかなかった…」というキャッチとともに、この摩天楼の写真ですよ。インパクトある。


アメリカの発展の影にはこういうアイルランドからの移民の人たちがいた。このインパクトある写真のフォトグラファーは誰かは分かっていない。また彼らが誰なのかも。でも、二人の子孫だという人がゴールウェイの先に現れて、おじいちゃん二人してビルに来る。そこがとっても可愛い(笑)

実は私はEU映画祭でも見ていたので、すでに内容は分かっていたのだが、また二度目を観に行って良かったよ。実は1回目は音楽がマイケル・ゴールディだと知らないで見て、エンディングタイトルでびっくりしちゃったんだけど! そして「マイケル、バイトしたな」くらいに思ってたんだけど、マイケルだと思って聞くと、確かにちょっとかっこいい(笑)。そのヘンも注目です、ハイ。

また今回全上映後、トークというか解説が予定されているが、これがプランクトンの担当者による、すっごい充実の内容。私もいろいろ本読んで知ってるはずなんだけど…ダメだねぇ…ホント、大人になってから学んだ事は、すぐ忘れちゃうんだ…トホホ。思わずメモとりながら聞いた。っつーか、ホントにえらい、K松! っていうか、オレが頼まれてもこんなに話せないよ。偉いなぁ。なんか準備もばっちりでホント偉いと思った。…すまぬ、親戚のおばさん目線で。ちゃんと感想書いて応援しなくちゃと思うのだが。でもホント毎日努力して一所懸命働いてる奴は違うなぁと感心したのだった。これについては、また別の時にネタにしてやる(笑)

それはそうと、K松解説によるとアイリッシュの移民って、ホントに過酷な状況で命からがらエリス島に着いて、でも結局平均6年後くらいには死んじゃったりしてんだわ。ホント辛い。映画自体の方は割と移民について追求しきれてないので、そういうバックグラウンドを知るとホント勉強になる。というわけで、皆さん、映画とともにK松解説の方も必聴ですよ!

それに、まだ見てない人は絶対に見たほうがいい。来たるソーラスの公演もきっと特別なものになるだろうから。ソーラスのシェイマスのおじさんは、20代の若さで雇い主になぐられて殺されたんだよね… 移民、つらすぎる… 実際アイルランドでもファーミーとか、移民のひどさって直視できてない部分あるもんね。またそれについては書くけど…

何はともあれ見てね!! 1時間弱の短い作品です。



来週からはこんなスケジュール
4/21(月)19:30 5/2 (金)19:30 
5/9 (金)19:30 5/15(木)19:30  5/23(金)19:30
5/28(水)19:30 6/1(日)時間未定

詳しくはこちらへ。

そしてもちろんこっちもよろしくねー。


ソーラス来日公演の詳細はここ。特に素晴らしいライブ映像集は必見。ソーラスについては、また別途しっかり書きたいと思っているが、取り急ぎ。

移民を知るならこの本は必読!

プレイヤーの人たちは、やっぱり良いものを聴かないとダメだと思う

先日、とあるミュージシャンの人と話していて話題にあがった事を今日はブログに書く。それはやはり悪い音楽というのは良い音楽をダメにする…という事だ。

「悪貨は良貨を駆逐する」…じゃないけどね。そして悲しいかなジョブズも言ってたように、その違いが分かる人っていうのは、世の中にものすごく少なかったりする。

もちろん! 音楽に良いも悪いもないよ。表現活動なんだし、音楽は共感なんだから、リスナーがその音楽が好きだと言ったら、もちろんそれで良いわけで、そこになんの問題がある?という人もいるだろう。

でも明らかに悪い音楽ってのはある。悪い音楽の定義はいくつかあるが、まず「マーケットにこびた音楽」ってのはまず良くない。これは分かるよね。マーケティングのもとに広告代理店が作るみたいなツルッツルの音楽。名前はあげないけどさ(笑)

でもってもう1つ…やっぱり下手なのは、私は人に聴いてもらう以上、やはり問題だと思うんだよね。これが不思議なもので悪い音楽って耳慣れちゃうと、それはそれで「良し!」って事になったりもしちゃう。時々CM音楽とかで、わざとその効果を狙って、下手くそな器楽や、女優の音痴な歌など、下手な音楽が流れるのはその効果のためだ。妙に外れたその音はいったん慣れてしまうと、なかなか離れない。これはまずい。

いや、それでいいんだよ、という人はいいんですよ、それで。それで幸せなら私なんぞが何を言おうか… でもやっぱりkanみたいなバンドを聴いていると、それじゃいけんだろ…と思ったりする訳でして…

特に自分も演奏する。なんていうプレイヤーの皆さんは、このバンドは聴いておいた方がいいね。聴けば分かる。このバンドがいかにすごいか。もちろん楽器なんぞは下手なままで良しとする、さらにいって下手なままでも気付かない…というのは、本人がいいと言って、聴いてるお客がいいと言っても、私なんぞはやっぱり問題なんでねぇの?と思う。

例えば私は自分が楽器を弾いていたら上手くなりたい、と自然に思う。鉢を買って来たら、うまく花を咲かせたい。料理も作るんだったら美味しく作りたい…というのが自然な人間なので、こう思ってしまうわけだ。やっぱり下手なのは問題だよ、と。

でも実はプレイヤーの連中はお客として当てにはならない、というのは実はマーケティング上、よくある話。彼らは自分が楽器を買ったり弦を買ったりする事にお金を使うから、聴くことにはお金を使わない…というのが一般的な定説なのだ(業界内)。

だけど、私はあえて言おう。下手な演奏ばかり聴いていたら、きっとあなたは上手くなりませんよ、と。良いものと悪いものの違いが分からないようでは、上手くはなれない。

例えばどの演奏家でも自分に演奏におけるターミングポイントを聞かれれば、「あの時、観に行ったあれはすごかった」「あれを聴いて、すっかり人生が変わってしまった」「あのアルバムはすり切れるほどきいた」…と、自分より先の世代のすぐれたプレイヤーたちの名前をあげ、それを聴いた体験を熱心に語るだろう。

そして、そういう事が、一人一人の演奏家を練習にかりたててくれるのだ。それが、さらに良い、後に続くプレイヤーたちを育てるのだ。

しかし下手な人たちは、びっくりするほど練習しないよね。一方で例えばヴィクター・ウッテンやペッテリ・サリオラみたいに楽器がうまい人ほど、ものすごい練習を重ねている。下手なミュージシャンほど練習しないし、アンサンブルでも相手の音を聴いてないし、ましてや自分を刺激してくれる音楽に出合おうともしない。

いや、また戻って(笑)「下手なままでいいよ」という人がいるなら、いいんですよ、それで。でも、音楽でも何でもそうだけど、上手にできることで、実は人間は「神」に近づくことができる。そして「自由」を手にいれようとするんだよ。それが生きる意味だ。仕事でもなんでもそうだと思うけど。人間ってもともとは不自由な存在なのを、なんとか自由に向かって進んで行く。そうしてちっぽけなんだけど、自分が生きる意味=尊厳みたいなのを自分なりに築こうとする。そうしてこその音楽だと思うんだよね。演奏しているのであるならね。



というわけで、プレイヤーの人はカモン!! まずは上手いプレイヤーのすごい演奏を聴くことから始めましょう。kanの来日公演まで1ケ月とちょっと。公演の詳細&チケットの販売はこちらですよ。

2014年4月19日土曜日

岡田信子「たった一人の老い支度」を読みました

川内有緒の「バウルをさがして」が新田次郎賞という大変な権威のある賞をゲットした。すごい。信じられない。が、この本を読んだとき、この本のパワフルさは受賞もんだな、と思ったのも事実だから当然の受賞と思う。素晴らしい。有緒、おめでとう! 私の感想も良かったら読んでください。読後の大興奮ぶりが伝わってくる。

さて、そういう自分は、現在、自分の「積ん読」山を崩しているところ。これが終わるまで新しい本は買わない…という決意で。で、これも読み終わりました。自分がどういうつもりでこんなタイトルの本を買ったのかは理解不能だが、当時は老後が不安だったのだろうか(笑)

でも素晴らしい事に未来は誰にも分からない。結婚してい子供がいれば安泰というわけではない。著者も結婚したけど離婚し、なんと子供とすら音信不通なのだそうだ。(が、この本、最後の最後にまた「真剣におつきあい始めました」みたいなラブ話になるのだが)

結局できることは毎日目の前にあることを大事にし、丁寧に過ごして行くしかないのだと思う。

そういや「ダブリンの時計職人」の映画でホームレスとなった主人公がそれでもきちんと植物に水を与え、歯をみがききちんと生活している様をみて、なんだかホッとしたのだが、そういう事がやはり一番大事なのだと思わせてくれる。

そういう事が確信できれば、まぁ歳を取るのはいいなと思う。前にもちょっと書いたが気分がどんどん気持ちが楽になっていく。最近は若い子に頼りにされ「相談があるんです」とか言われるとノコノコと出掛けていくのだが、それも嬉しい。今朝もベランダの植物をいじっていたのだが、古い枯れた葉っぱは積んでしまわないと新しい葉っぱは育たない。新しい葉っぱが育たなければ、その鉢植えの将来はないのだ。鉢植えは小さな宇宙だ。だから最近とみに気をつけているのだが、若い人の役にたたないとダメだ、と言うのをすごく自覚している。なるべく若い人と接触すること。年寄りばかりでツルんでいるとろくなことはない。若い奴は才能があって、努力するたびにグングン伸びてくる。そういうのを見るのはすごく楽しい。

でもってこの本からかなり大事だなと思ったアドバイスがいくつか。生命保険はもらう立場になったとたん、先方の態度は豹変するから要注意。

節約することは大事。ケチは大事。歳をとれば節約した分、収入だと思った方がいい。(これ、なんかすごく分かる)そしてケチも楽しくなってくると、これはしめたもん。なるほど。

岡田さんの本、良かったです。しかしご本人のことをググったら、結構可愛らしくてフリフリの服なんか着て、可愛い感じの人。私もたまには着てみようかな〜フリフリ(笑)



2014年4月18日金曜日

メアリー・ブラック物語 15

さてメアリーが「シャイン」を出した1997年〜98年といえば、ドーナル・ラニーがやっと日本に初上陸して、ものすごい盛り上がっていた。

そのドーナルがリリースした世紀の傑作「COMMON GROUND」に続いてリリースされた「SULT」こういうアルバムがEMIからリリースされていたんだからホントすごい時代だった。SULTはTG4というアイルランドで開局したゲール語放送局の音楽番組のサウンドトラックだった。

メアリーも参加した、この番組。このエピソードはちょっと前にも書いたのでそっちを読んで。メアリーのバックコーラスがすごくいい。ヴァンとのかけあいがなんとも。




同じ番組からシェイマスおじさんとのデュエットを。先日ラジオでこの曲をラジオで紹介しつつ思わず興奮して「すごいんですよ、本物の農夫!」とか興奮しちゃった。しかし、いいよなぁ… シェイマスおじさん。

先日来日したシェイマスの声は、昔と全然変わってなかった。素敵〜 




メアリー・ブラック再来日決定。5月19、20日。コットンクラブにて。詳細はこちら。4月23日に私がライナーを書き選曲もしたメアリーのベスト盤が出ます。

2014年4月17日木曜日

メアリー・ブラック物語 14

97年。デクラン・シノットがプロダクションを離れたので、メアリーはアメリカのLAで、なんとジョニ・ミッチェルのパトーナーとして知られるラリー・クラインとアルバムを制作する。これはかなりメアリーにとっても彼女の関係者全員にとっても大きなチャレンジだった。

でもラリーとのプロダクションは楽しかった、とメアリーは回想していた。特に歌い方について、どうしろとも言わなかったらしい。そう聞くと、確かにノビノビ歌っているような印象を受ける。

このプロモビデオ懐かしいなー。これ真似してメアリーと新宿のゴールデン街の路地で踊ったっけなー(爆) アルバムは日本では私が契約を取りまとめ、メルダックが発売した。これにともなって、もちろん来日ツアーもあった。娘のローシンがついてきて、ステージでA Woman's Heartをメアリーと一緒に歌ったっけ…



これ、時代だよね… プチセブンという雑誌から。懐かしい顔もちらほら… 

そうそう映画「コミットメンツ」懐かしい! とうとうバンドの来日(アンドリュー・ストロング)までには至らなかったよね。

















当時ミュージックマガジンに茂木健先生が書いてくれたシャインのレビュー。いい! 「声がまっすぐ聴き手に向かってくる。トラッド・シンガーとしてのブラックの歌を、初めて聴いた時の印象が蘇ってくるほど新鮮だ」

そう、これはホントに新鮮でパワフルなアルバムだ。

そしてこのアルバムのほぼ半分の楽曲を書いたこのウェールズ生まれのソングライターもアイルランドで大ヒットし、それがきっかけとなって世界的にヒットするのだ。(もっともデイヴィッドのヒットはメアリーの事だけじゃないと思うけどね…)





 婦人画報にグラビア掲載されました。外タレとしては珍しかったのでは? っていうかこのころの婦人画報はサイズも小さくってB5くらいだった。
 そうそう、この時、記事は湯川れい子先生が書いてくれたんだよねー。

お食事会でれい子先生が、ウニが苦手なメアリーのウニを食べてくれたのが、なんか思い出される…! なつかしー
上の写真はオープンしたばかりのアイリッシュ・パブ、新宿ダブリナーズさんにて。

今回の来日でもダブリナーズさんでは全店でメアリーのポスターを貼ってチラシを置いて応援してくださっています。本当に感謝。

下の写真は豊島園のプールに行った帰り道に池袋の公園で撮影したのだった。ローシン…当時からなんか撮影に慣れている…(笑)






メアリー・ブラック再来日決定。5月19、20日。コットンクラブにて。詳細はこちら。4月23日に私がライナーを書き選曲もしたメアリーのベスト盤が出ます。

2014年4月16日水曜日

RN2 メアリー・ブラック特集 with エルカミナンテ岡本さん

今週、そして来週はエルカミナンテ岡本さんのRN2(ラジオ日経)の番組「エルバテイ」にお邪魔してメアリー・ブラックを特集していただきました〜 嬉しいよ〜

← 岡本さんはこんな感じの人。怪しいです…(笑) 六本木界隈に出没してます。


かけた曲は〜

 1.  No Frontiers
 2.  I say a little prayer
 3.  Moon River
 4.  Thorn upon the rose
 5.  I will be there (with Paul Brady)
 6.  Margueritte and the gambler
 7.  Song for Ireland

の7曲でした。

来週も放送があります。ラディコで全国的に聞けますよ。ラジオのしゃべりは苦手だけど、岡本さんと一緒だと楽しかったな〜。
来週も夜9時から1時間。

昨日、メアリー・ブラックのサンプルが上がって来ました。なんというかブックレットのページ数が増えてしまったので、分厚いケースになって、なんか豪華な感じ。来週いよいよ発売です。















メアリー・ブラック再来日決定。5月19、20日。コットンクラブにて。詳細はこちら。4月23日に私がライナーを書き選曲もしたメアリーのベスト盤が出ます。

2014年4月15日火曜日

メアリー・ブラック物語 13  ボブ・ディランを歌う

ちょうどボブ・ディランが来日して話題になっているのでメアリーによるディラン、2曲。

これは素晴らしい。来日時にやる…かもしれない。Lay Down Your Weary Tune



こっちはジョーン・バエズと歌っているよ。Ring Them Bells




メアリー・ブラック再来日決定。5月19、20日。コットンクラブにて。詳細はこちら。4月23日に私がライナーを書き選曲もしたメアリーのベスト盤が出ます。

2014年4月14日月曜日

ペッテリ・サリオラ ちらしが出来ました〜

これから印刷にとりかかるのですが、とりあえずデザインが出来たよ〜! いつもデザインをやってくれている高橋そのみさん、ありがとう〜

写真は畔柳ユキさん。いいね〜っっっ

しかしウチのデザイナーさん天才だと思いませんか? 私がやったことはテキストを書いて,写真を数点彼女に送っただけです。それなのに、音楽を聞いた彼女はこんな風に仕上げてきた。

ペッテリ・サリオラのフォントは、フィンランド風です(笑)

メアリー・ブラック物語 12

写真はメアリー・ブラックのテレフォンカード2種。左は日本製。最初のレコード会社がBabes in the woodの時に作ったもの。Arigatoというのは当時のメアリーのアクセントにあわせてゲール語風に入れた…ちょっと内輪受けだよね(笑)しかしいい時代だったよねー 洋楽でもこういうノベルティは各社たくさん作っている時代だった。

左はアイルランド製。これ、90年代後半に流行った新規電話事業みたいなやつだと思う。アイルランドで作ったもの。裏のスクラッチを削って番号を入力し、国際電話が安くかけれる…みたいなやつ。結局記念に1枚もらっただけでつかってない。

私はホント普段物持ちが悪い…というか、どちらかというとすぐ捨てる人なんだが、なぜかメアリーグッズだけは結構取ってある…かな。

さてさて… 輸入盤をベースにしたレーベルをスタート…といっても、そもそも私はどうやって物を輸入したらいいのかも分からなかった。なので「輸入ビジネスの始め方」みたいな本を買って税関のことや貨物会社のことなどを勉強した。世の中便利なもんで、大抵のノウハウは本になって書店に売っている。

またレコード会社勤務経験があるとはいえ、宣伝部署でしか経験がなかったため、営業経験はほぼゼロだった。つまりレコード店にどうやってCDをおろしていいか、よく知らなかった。でもそれも人を紹介してもらって勉強した。

CDを輸入して、ライナーを入れて帯をかけ、そして当時在籍していたプロモーション会社の頭文字をもらってつけたレコード番号RUCD001、「ノー・フロンティアーズ」が発売になったのである。96年8月8日のことだ。まだTHE MUSIC PLANTという名前はない。この夏は某日本人アーティストのレコーディングのコーディネイトの仕事も受けたので、強烈に忙しかった。毎日夜2時くらいまで仕事をしてタクシーで帰宅し、朝は10時には出社してこれまた強烈に仕事をしていた。これがレーベル事業のスタートである。

CD輸入の経費は「Wonder Child」というスペシャル盤をメルダックからリリースする事で得た経費でまかなった。これは私とジョーが経費を捻出するために企画したものだ。もう細部は記憶にないが、このスペシャル盤のリリース時、すでにサーカスの契約の時に間に入った制作会社は姿を消していた。だから私が契約をすべて取りまとめた。割とマニアックな、日本で発表になっていない音源を集めたもので、自分でも気に入っているミニアルバムだ。その契約を取りまとめることで得たお金で、輸入の経費をまかない、ライナーの執筆料や歌詞対訳料、帯やライナーの印刷にあてた。何せ初期費用でその時に在籍しているプロモーション会社に迷惑をかけるわけにはいかなかったから。プロモーション会社では1事業として会社の通帳と分けて、つまり独立した経理でこの事業をやらせてくれた。

しかしここで問題…というか難関発生。日本の販売システムは何でもそうなんだけど、問屋が結構幅を利かせている。CDも同じで、直接レーベルがCD屋に商品を卸してはいけないことになっている。というか、それは不可能なのだ。なんでも問屋に一回おろす。CDの場合もディストリビューターと呼ばれる販売会社が間に入り、そこにCDをおろすのだ。最初契約したディストリビューターは偉そうなことを言う割には何も行動してくれないところで、初回のオーダーはたったの8枚だった。

新規事業とか、やってみればわかるけど、あれこれ偉そうに言うオヤジどもは多くても、実際に行動する人ってホントに少ない。誰もがしゃべる分だけ仕事すればこの世はホントにエキサイティングな場所になると思うのだが… でも逆にしゃべった事を確実に実現させているだけで、すぐにある程度のレベルまで成功を持っていけると思う。言ってることをやらない奴が多いんだ…この世界は!

メジャーと違って発売日を過ぎても努力を継続できるところがインディーのいいところである。発売前の会議の時だけ盛り上がるメジャーとは話が違うのだ。だから私はなんとかこの初回2,000枚のCDを売りきろうと頑張った。

いろんな人に助けられ、特にリスペクトレコードの高橋さんが紹介してくれたメタカンパニーさんに出会うことで、CDは順調に売れるようになっていった。そのあとに輸入したフランシス・ブラックの新作はタワー渋谷の1Fで展開され1店舗だけで何百枚という売り上げをあげた。そしてRUCD004のドロレス・ケーンのベストにいたってはかなりのヒットとなった。リリースを重ねることでレーベルとして機能していくようになると旧譜もよく動いた。

そうして最初のリリースから、半年後「お金が払える」とアイルランドに電話したら、電話の向こうでジョーは「ヨーコが支払うって! Yupeeee!!!  シャンペーンもってこーい!」と叫んでいた。実際、この成果は彼らの期待よりもうんと早かったと思う。それはすごく嬉しい瞬間だった。そんなわけで私はジョーとメアリーには今でも足を向けて寝られないのだ。

メアリー・ブラック再来日決定。5月19、20日。コットンクラブにて。詳細はこちら。4月23日に私がライナーを書き選曲もしたメアリーのベスト盤が出ます。