bar clear all


2014年5月31日土曜日

kan、LAUとFLOOKのエッセンスを抽出してバンドにするとkanになる

この曲かっこいいよねー 実はこの曲が1曲目だったらKanのアルバムが好きになった。ホントよく出来てる。こういう無理に押さない、無理に盛り上げようとしないインテリジェンスな構成をもった楽曲がホントに大好きである。




他の伝統音楽バンドは、LAUやマーティン・ヘイズをのぞいて、さぁ,盛り上げよう、さぁ、皆さん、ご一緒に…さぁ、さぁ、さぁ、みたいな構成が多い。それ、格好わるいと思うんですよね。

何度かここに書いているように音楽は音楽家が与えるものではなくリスナーの内側から湧き出てくるもの。それを誘導してあげるのがミュージシャンなわけです。

kanはプロモーションするネタがない、と前にも書いたが、唯一書けるネタとしてはフロントの2名が他でやってるバンドがすごいバンドってことでしょうか。FLOOKとLAU。ここを読んでいる人で知らない人はいないでしょうが、一応紹介しておきますね。

まずはFLOOK…

ご存知バース出身のエド・ボイド(今はルナサにいる)とマンチェスター出身のジョン・ジョー・ケリーをリズム隊とした最強バンド。ロンドン出身のセーラ・アレンが、がっつりブライアン・フィネガンの演奏をフォローし、これ以上はないくらいのアンサブル力を見せつけた。

ブライアンって面白くて、セーラもブライアンから絶対に視線を外さなかったし、睨みつけるようにして演奏してる。kanでのエイダンも割とそうなのよ。ステージを注意して観てみましょう。ずっとブライアンの方をみて演奏しているから。

今思えば、FLOOKの



そしてLAU…

中でももっともエイダンっぽい曲を貼付けておきます。初期の代表曲で「Sea」。今のラウーはもっと複雑になっちゃったけど、こういうシンプルな曲が好きだなぁ。シンプル…といっても相当複雑で、ほんとによく構成された楽曲だと思う。エイダンのフレーズがひたすら波っぽい。嵐を抜けて行くよ、ボートは… そんな感じの曲。こういうのって身体の中にリズムがたたきこまれてないと出来ないよね。エイダンはスティーブ・ライヒとかも大好きであるしインタビューで「音楽は数字である」と言っているのを聞いた。それ、すっごい分かる!



…とまぁ、こんなに凄いバンドのメンバーが作ったのがkanだということだ。裏話をしてしまえば、エイダンはブライアンがホントに大好きで、いつか一緒にバンドをやる、というのは常に聞いていた。

さて、kanのチケット、ホームページでの販売は終了しましたが、当日精算できるようにしました。詳細はこちら

その前に関東のアイリッシュミュージックファンはソーラスが来日してますよ。私は渋谷公演が行けないので、今日、横須賀に行く予定! 楽しみ。

2014年5月29日木曜日

神レビュー来た!! 毎日新聞にメアリー・ブラック公演評いただきました

うううううう…うううう…ううううう…。もう号泣です。本当にありがとうございました。毎日新聞さん、天辰保文さん、ありがとうございました。

これはおそらく私がかかわったコンサートがいただいた最高中に最高のレビューではないでしょうか。確かに内容はものすごいものすごい良かった。でも…うううう、ううううう…素敵に書いていただいて、ううううう、うううううう、ありがとうございました。

ううううう…ううううう…  

下には偶然にももうすぐ来日するエディ姐さんの新譜のレビューです。


ヴェーセン来日。25周年記念ツアーだ!

さてもうすぐkanのツアーである。

で、そのkanのツアーで日程を先行発表しようと思っているのだが、実はこの秋、ヴェーセンが来日する。ウチのトップページにはすでに載せているし、一部、山形の公演がすでに発表になっているので、ご存知の方も多いことでしょう。

詳しくはkanの会場で折り込みチラシを見てほしいのだけど、今回のツアーはヴェーセンのバンド結成25周年であり、最初の来日から10年の記念ツアーになるわけだ。

写真は2004年の公演チラシ。それにしてもこんな小さなツアーから良くやったよなぁ! マンダラ2日間、大阪、松坂。正直このツアーは大赤字だったけど、やって本当に良かった。なんだかんだと回数を重ね、ヴェーセンがペイできるようになったのは3度目のツアーくらいからだ。

それにしても良く続けた。彼らは2004年、2005年、2006年、2007年(with アンドレ・フェラーリ)、2008年、2009年、2011年(wtih マーティン・ヘイズ&デニス・カヒル)、2012年と続けて来日している。こんなに頻繁に来日している伝統音楽のグループも本当に珍しいと思う。多くの皆さんに支えられ、なんとかここまでやってきた。

そのヴェーセンが25周年ということで、どういう企画が良いか考えた。しかし…毎年自分でハードルをあげているせいか、良いアイディアが思いつかない。昨年の東京の建築物とのコラボは最高にかっこよい企画だった。自分で言うのもなんだけど(笑)。でも、そういうインスピレーションを与えてくれるヴェーセンは最高に素敵なインテリジェンス溢れるバンドなのだ。その素晴らしい音楽に答えないといけない。

ヴェーセンのすごい音楽に感謝すべく、またサポートしてくれたお客様にも感謝すべく何か最高の企画を、しかも昨年5月のあの超かっこいいインテリな企画以上のものを提供しないといけない。

これは正直ハードルが高い。

で、企画…というより、なんというか、今度は音楽でシンプルに勝負したい、というのもあった。ヴェーセンx建築物、そして浅草ヴァサラットと良い企画が続けて出来たのは財産だが、今回はもっと音楽的に普段のヴェーセン以上の音楽を提供できるそういう企画。あれこれ、あれこれ考えた。予算が湯水のようにあればいいが、そうはいかない。すべてを予算内に納め、そして素晴らしい、最高の音楽を届ける…

で、安直だけど、考えたのはやっぱりゲスト。豪華ゲストを刺したら良いのではないか、と。例えば一人とかデュオとかで来れるような人たちいないかな。ヴェーセンとも相性が良くて… 例えばローゲルとよくデュオでやってる彼女とか。アメリカ人も候補にあがった。でもなんか違うんだよね。

…で、ここでふと気付いた。予算のことををまずは忘れろと。すべて真っ白に忘れて、良いコンサートを作ることだけをシンプルに考えた場合、誰と一緒にやらせたい? そしてヴェーセン自身も喜ぶもの。お客さんに最高の、本当に最高の北欧の伝統音楽を届けられるもの…

そしたら答えは決まった。このバンドしかいないだろ!(笑)ヴェーセンの音楽と同じくらい豊かで、すごい音楽。ここで、またノルディク・トゥリーでもないところが、またミソなのだ。



そうです。JPPがやってくる。そしてヴェーセンと共演するのです!!!! この豊かな…最高に豊かな音楽が聞けるのです!!! あぁ、このフィドルの重なり具合が本当に…本当にたまらないっっ! 

でも,実はそこからが大変だった。アイディアを出すのは誰だって出来る。というか、私が何か言えば、あれこれウルサく言う外野…失礼、ブレーンはいくらでもいる。でもそれをしっかり実現出来るよう経済的バックアップを持って手伝ってくれる人は滅多にいない。そしたら、某所から「ウチでやりましょう」というオファーもあり!? 

そして… なんとか、かなりギリギリなんですが、実行できるようになりました。…というか、多少危険はあっても、これはもう強行します! ジョブズでもそうだけど、予算とかそっから考えるからダメなんだ、と。まずは音楽のクオリティから考えてみろ、と… そしてたどり着いたこの最高の企画、私自身がこの公演を早く見たくなった。それだけです。JPPがまた呼べるだなんて…この前の来日はホントにウルトラCの超ウルトラCだから、もう二度と日本で見ることはかなわないと思っていた。でも! 違う。それじゃいけないんだ。自分がやりたいことを実現しなくて、なんのために生きている? 

自信を持って断言しちゃうけど、おそらくこのコンサートは日本で見られる最高の北欧の伝統音楽になることは間違いないです。それは…この私が絶対に保障します。

というわけで、両バンドのツアースケジュールについては、kanの会場で配る折り込みチラシを参照ください。

PS
今,両バンドのスケジュールはTHE MUSIC PLANTのホームページをご参照ください!

2014年5月27日火曜日

「図書室の魔法」を読みました

読んだ。上下巻。結構長かったけど一気に読めちゃいました。

普段SFとかファンタジーはどうも苦手。読んでいても「んなわけねーだろ」とすぐつっこみたくなる。村上春樹が嫌いなのも簡単に死が突然訪れたり、登場人物の頭の中がセックスと死でいっぱいだったりと現実離れしてるから。普段、そういうの私は全然付き合いきれないからなのであるが…なんにせよ久しぶりにこういうの読んだよ。

ファンタジー苦手な私ですら違和感なく読めるのは、ファンタジーというより、すべてはこの女の子の妄想でしょ、と片付けられるからだ。15歳の彼女は、なんだかおタクっぽくって、まるでウチの姪っ子みたいだ。

双子の片割れは死んでしまい、自分は足を痛め、発狂したお母さんから逃れるために会ったこともないお父さんに預けられ、そこから寄宿舎学校に入れられた少女。読書が好きで頭が良く、本の世界に逃げ込む。周りをみる冷ややかな視線がたまらなく面白い。SFとかが好きな人だったらたくさんの本が出てくるから最高に面白いかもしれない。私が分かる作家はシェイクスピアやトルーキン以外、ほとんどいなかったが、本のことを大人にまじって偉そうに批評する読書会みたいなのに楽しみを見いだすところなど、実際に自分の近くにいたらイヤ味な可愛げのない子だと思っちゃいそうな、そういう子。そういう子たちは頭の中はすっごくクールで(というか,少なくともその子たち自身はクールと思い込んでいて)私のようなダサい大人は「えらい子供っぽいおばさんやな」くらい思われてたりするのだ。ま,少なくとも彼女はお勉強はできるみたいだし… でもお勉強が出来る=頭が良い 訳ではないのだよ。ふっふっふ…

またイングランドの寄宿舎学校のくらーい陰湿なところの空気や、ウェールズの自然の美しさ、電車の旅、バスにのる様子、町に出た時に出てくるお店の数々など、英国の香りがぷんぷんして好きな人にはたまらない魅力がある。

ただ最後のほうでいよいよお母さんと対決したり、彼女以外の人間がフェアリーを見れるようになると、やっぱり私はひいちゃったかな… もっともそこが一番面白い部分なのかもしれないけれど。

何はともあれ最後はハッピーに終わるので、ご安心を。翻訳を英国トラッドファンにはおなじみの茂木健さんが手がけている。それも私たちには読みやすいポイントのひとつ。お薦めです。




かっこいいkan、もうすぐ来日!!! Don't Miss It



日本でもこんな大きなところでやらせてあげたいなぁ〜 さーて、いよいよkanがやってきますよ。

実はメアリーたちに「次は誰がくるの?」と聞かれ、このツアーのことを話したのですが、「そんな小さなツアーで航空券代は出るのか」と彼らにも心配され……(笑)

そうなんです、こんな小さなツアーやっても全然残らない。

彼らはもちろん経費をすべて保障した上でギャラも支払っているわけだけど、まだ小さい子もいる家庭が多い中,相当厳しい思いをさせてしまっています。私は正直、このツアーについては、とんとんに持っていければいいと思っています。とまぁ、いろいろ相当辛い状況です。

……と、まぁ、好きでやってる仕事ですから泣き言を言うわけではないのですが、こういうバンドは生き残って行くのが非常に難しい。マネージャーいなくてバンドにまとまりがないから、何をやるにもひどく時間が取られる。ドラムがあるからクラシックのホールでは出来ない。ホントにあれこれ難しくて、あれこれ厳しいのは、貧乏ロックバンドとほぼ一緒です。

でもなんとかこのバンドの来日ツアーを続けたいと思うのです。なので、ぜひ皆さんかけつけてください。

特に関西方面の皆さん,お願いしますよー!! FLOOKでさえ上陸してなかった関西に、今回はじめて、ホイッスルに関してはおそらく現役のトップであるブライアン・フィネガンが上陸するんです。

先日も某アメリカのマネジメントと話して分かったんだけど、ますますこれから東京以外での公演は難しくなります。以前は東阪名をやって最低4公演とかないと来日しない、と言っていたアーティストやマネージャーたちも、すでに「動けば動くほど予算が減ってしまうから、もう東京だけでいい」「その代わりにドバイに寄ってから来るわ」「そのかわりにソウルで公演やれないか聞いてみる」みたいな流れになってきてしまっています。この流れはおそらくこれからどんどん加速化するでしょう。そうすると日本国内においては、どんどん東京と地方の文化の格差が顕著になってしまう。

そして!! これは声を大にして言いたい。この前のメアリー・ブラックでも分かっていただけたと思うのだけど、ウチの公演は「相当良い」ですよ。なので、「Kan〜? 知らねぇなぁ〜」とか言っている人も、そろそろ全面的にウチを信用してください(笑) そんじょそこらでは見れないものを提供しているという自負はあります。だからこのレアな機会を絶対に逃さないようにしてください。たま〜に、ヨソンチの公演に行くと、ほんとにまったりと終わったりするんで「こんな音楽でお客さんはこんな金額払ってんだ」ってマジで思いますよ。ウチの公演はホントに相当レベルが高い。ウチは世界イチ小さな、ワンマン・プロダクションですが、これだけは自信を持って言える。

それにしてもkan。プロモーションのネタが何にもない(笑)。そりゃー、もう笑っちゃうくらい。来週来日するソーラスみたいなかっこいいコンセプトも、メアリー・ブラックみたいな輝かしいキャリアも、な〜〜んにもない。単に音楽がかっこいい。それだけ。それだけのバンドです。でも皆さんが応援してくれれば、きっと大きくなれる。いつかLAUみたいにクアトロで全国回ることも夢ではないかもしれません。

チケットはそろそろ〆切ます。特に郵便振替で決済する人。決済後、ウチに郵便局から確認の書面が届くのが3日後くらい。そして私がメール便で発送すると遠いところだとさらにそこから3日かかりますので、速攻アクションを起こしてください。PAYPALやクレジットカードで支払う予定の人はまだ余裕がありますが、どっちにしてもお急ぎください〜



かっこいいなぁ! かっこいいなぁ! かっこいいなぁ!

とりあえずは…見てろよ、京都! 絶対にびっくりするぞーーーーー!

 6月6日 京都磔磔
 6月7日 Star Pine's Cafe
 6月8日 Star Pine's Cafe

来日の詳細はこちら

そして東京のオープニングにはペッテリ・サリオラも出ます(from Finland)

2014年5月26日月曜日

メアリー・ブラック、朝日新聞に公演評が載りました。かっこいい!

本日の朝日新聞夕刊にメアリーの公演について、松山晋也さんが書いてくださいました。

しかし公演評とは難しいものですよね。限られた文字数の中でバイオグラフィーも網羅し、公演のことをしっかり入れないといけない。

「1980~90年代、世界の音楽市場でアイルランドの地位を向上させた最大の功労者の一人と言っていい」

「ヴァン・モリソンなど多くのスターを支えてきたサックス奏者リッチー・バックリー以下、さすがに一流奏者ばかりの演奏は見事である。また、最近歌手として活動を始めた娘ローシンをコーラスに加えての親子共演もほほ笑ましかった」


「メアリーの姿は、終始、自信に満ちていた。そこには、苦難の歴史を乗り越えて躍進していった90年代以降のアイルランドそのものが重なる。この歌手の果たしてきた役割の大きさを、改めて考えさせられた」


かっこよすぎる! 松山さんの文章も、メアリーも。文章はこちらですべて読めます。

なんとなくメアリー総括。そしてこれからのオレ(笑)

AKBの握手会うんぬんで世の中が騒がしい。こういう頭のおかしい人に、まともな人たちは惑わされてはいけないと思う。頭がおかしい、犯罪者への一線を越えるのはほんの一部の人だけだ。AKBの場合、どういう事なのか詳しいことは分からないのでなんとも言えないが、ステージにたっている人間はそれこそ生卵投げつけられる可能性もあるわけで、でもそんなことを怖がっていては何もできない。

ビル・カミンガムじゃないけど「そんな事にオレの人生を邪魔させはしない」…そういう信念でやらないと、正直やってられない。頑張って信念をもってやっていることなのであれば、続けて、人に夢を与えてほしいし、それがなんだかよくわからないビジネスモデルだったとして、そのビジネスモデルが正しいと思うなら、続けていってほしいと思う。

とはいえ…子供とかも並んでいただろうし、本人や関係者はショックだろうね。ホントに一部の頭のおかしい連中は、どうしようもない。怪我された方の傷の回復が早いことをのぞみます、ホント。

このあと、何らかのメッセージの公式発表があると思うけど、業界トップを行く方々は、ぜひカッコいいところ、文化(文化と呼べるのなら)は犯罪に負けないところを見せてほしいと思う。期待しています。厳しいだろうけど、ね。

さて、先日メアリーが(日本については)引退した。今まで「メアリーが引退するまでは仕事は続ける」と言ってきたが、その日がとうとう来たわけだ。メアリーはサイン会でお客に声をかけられると「分からない」と答えていた。「いや、もう辞める」とははっきりお客には言えなかったようだ。私も最後に何かメアリーに声をかけようと思って出来なかった。あとでゆっくり手紙でも書くか… 

でもこれで最後なのだ。だから、もう私もこれでいつでも自分の仕事を辞めることができる。ヴェーセンだってルナサだって私が辞めるのは止められないだろう。でも、そうね、ポール・ブレイディの引退は見届けたいわよね。でもポールはもう67歳だから、あと2回も来日すりゃ充分だろう。もしかしたら次回で最後になるかもしれない。

そして…それさえ終われば、私は本当に本当に完全に自由になれる! 

あと10年仕事できるのかなぁ、と思う。できればメアリーみたいに還暦前に引退したい。となると新人育てるにしても、あと2ラウンドくらいがいいところじゃないかと思う。新人は育てるのに、3、4年はかかるから、もうホントに時間がない。世の中はどんどん新しいアーティストにたいして厳しくなるばかりで、これから世の中が良くなる要素など1つもない。やるなら、ホントに今やらないと、と思う。

来年は一応、新規のアーティストが3組くらい控えている。今、その企画をせこせこ進めているいるところだ。企画がうまく通れば、また忙しい1年が待っている。今年の10月から来年の前半にかけてかなり忙しくなりそうだ。企画を書いては、また次の企画を書く。世の中にはまだ日本に来れていない、ものすごいアーティストたちがたくさんいる。その人たちの役に立ちたい。

メアリーは本当に私にたくさんのものを教えてくれた。最初にメアリーに出会うことによって、私はホントに良い地位を与えられた。これがルナサが最初のバンドだったり、ポールが最初のアーティストだったりしたら、まるで話が違っていただろう。メアリーというある意味ですごく間口が広くて、こう言ってはなんだけど敵を絶対に作らないタイプだったから、私はアイルランドの音楽界で何不自由なく、しがらみもなく、のびのびと仕事をすることが出来た。メアリーと仕事をしていると言って得た新しい人脈や信用はホントに数知れない。そうやって一人ずつ信頼を得て、信用に答えることで、今の私を作ってきた。

最後この曲で明るく終わったのが本当に良かった。私もそうやってカッコ良く終わりたい。







2014年5月25日日曜日

「ジョブズと11人の証言」を読みました


またこのテの本を読んでしまった。Kindleにて。例のバイオグラフィー本に続き傑作かもしれない。NHK取材班が作ったもの。ジョブズ本人と、彼を取り囲む人たちのインタビューをまとめたものだ。

しかしジョブズのことを知れば知るほど、人間は愛されるのに「いい人である必要はない」んだなぁ、と思うのだった。

実は先日も某所から「このアーティストやりませんか」的なことをいただき、丁寧に答えつつもしっかりと断った。アーティストを選ぶことは自分の看板なので慎重にやりたい…という事を書いたつもりだったが、伝わってんだかどうだか。でも率直でありたいね。オレもレベルは違ってもジョブズみたいに自分の仕事については格好よくありたいんだよ。おべっかなんか使ってたら、それこそお客さんの信用を失っちゃうよ。

ジョブズを含め11人のインタビューが収録されている。本人のインタビューは普通の感じだったけど、意外に良かったのが天敵と言われたジョン・スカリーのインタビュー。そして福田尚久さんのインタビュー。アップルの日本で、のちには米国でジョブズのもとで働いた人だ。

福田さんは、ジョブズが言っていたことを紹介する。「人はみな、生まれたら全員が同じ金額をもらってゼロスタートから人生を始め、死んだら自分の財産を全部国に還すのがいいと思うんだ」と言っていたという話。これは他でも確か聞いたことがあったけど、そんな風にスティーブは世の中へのメッセージを常に持ち続けていた。だからそれを受け止めた「ファン」から指示され、まるでロックスターみたいな人気を得られたのだと思う。

自分以外の人が何をするか関係ない。ライバルがいて同じ女性を落とそうという時に『ライバルはこんなものを彼女にプレゼントした』というのを気にしていてはお前の負けだ」とは、これもスティーブの言葉。福田さんはそんな風に、アップルが競合会社やライバルを意識的に会社から遮断できたことは強みだった、としています。

でもこれはホントだよね。人のやっていること、ライバル会社のやることを気にしていると足下を救われる。そうでないと、多々あるコンサート業界の中で、自分のやっているものこそ一番カッコいい、素晴らしいものだ、という自信を持たないとダメだと思う。THE MUSIC PLANTはちっこい事務所だが、音楽的にはおそらくどこよりも良いものを持っている。私がひるんじゃ,全然ダメだと思う。

そしてスティーブとの仕事、やり取りなどが紹介されていたが、いやー、私はアップルで働くのは絶対に無理…とも思った。スティーブみたいな人と働いたら私はつぶされてしまうかも。私は特に細部には拘らない。大事なことさえ大切にしていれば、それ以外については比較的大らかにしていることが良いと思っているので、これはどうかなーという感じだ。でもスティーブのことを好きになったら、死ぬ気で頑張るかもね。というのも、自分が大事だと思うことについては、私もすごいウルサいからだ。でも世の中、死ぬほど大事なことなんて数えるほどしかない。

そしてThink Differentの本当の意味。「突飛なことを考える」ということではなく、「世の中の方がおかしい。世の中を変えて行こう」という事だ、という福田さんの指摘にもとても共感をおぼえた。

また2行のメールですべてをひっくり返す、スタッフに自分で良く考えさせる、などスティーブの会社運営は本当に面白い。でも優秀な連中が自分の指示に反応して成果をあげてくるのを見るのは楽しかっただろうな! そうして本当に最強のチームを作っていくというスティーブはやっぱり面白い。「優秀な人は自分が優秀だと分かっているから、彼らのエゴをbabyしてやる必要はない」…とはスティーブの1995年のインタビューからだが、ホントにスティーブってすごいと思う。彼は会社を一流のものにすることによって、世の中を変えていこうと思ってたんだよね。そして本気で変えられると信じていたわけだ。

この福田さんは5年くらいアップルにいたそうなんだけど、スティーブのスピリットを10年くらいたたきこまれた連中が、それこそアップルにはゴロゴロいる。アップルはまだ生きている。スティーブにたたきこまれた人がまだ頑張っているので、これからもまだまだすごいものが出てくるだろう、という話。

あぁ、やっぱりいいわ、スティーブ! オレはオレのフィールドで世の中を良くして行こう、と頑張ろうと思う。そりゃー、こんなヘンな音楽は一般受けはしない。でもこの素晴らしさが分かる人は絶対にいる。スティーブが拘ったちょっとした物の手触りとか、感覚的なこととか、そういう事が私のやっている音楽にもたくさん詰まっている。それによって、世の中を変えたいんだ。私も。



メアリー・ブラック、2日目、そして最終日

2日目のご飯。厨房はフレンチのシェフの方だと思われるんですが、和食が好きだという皆のためにこんな感じで出していただきました。美味しかった〜
メアリー誕生会もしてもらっちゃいました。23日が誕生日なんですけどね〜

1本20歳ってことでいいんじゃない?とか言ったら怒られた(笑)

59歳になりました。








で、翌日は1日オフ。やっとお寿司!! サー・マッカートニーの一件があったので、本番がある間、生魚は我慢していたのでした。

六本木1丁目の駅ビルにある京辰さん、お世話になりました。ランチタイムに団体でおしかけて申し訳ありません。席の調整にすごく協力してくれたフロアマネージャー様に感謝です。みんなすごく喜んでました。
ローシンは生魚が苦手ということで、こんなのを出してもらいました。美味しそう!!
















表参道に行ってオリエンタルバザールへ。みんな買い物熱爆発。

このあとメアリーとローシンは渋谷へ。メアリーはユニクロがたいそう気に入ったようです。ストレッチのイージーパンツを4本もお買いあげ! ローシンはH&Mが大好きで、ここでも大量買い。

良かったねー











 夜は焼肉!!
ものすごく受けてました。メアリーの旦那様でマネージャーのジョーなどは「こんなに美味いもんは食べたことがない!」と驚愕してました。

メアリーが肉をやたらいじりたがるので困りました。鍋奉行じゃないけど、メアリーってそういうタイプ。それを指摘したら旦那から「ヨーコ、良く言った!」。みんなで爆笑。楽しい夜だったなぁ。












帰国する日。空港にて。みんなの写真を撮るメアリー。おっ、さっそくユニクロのパンツをはいてますね!

…ってなわけで、ツアーはおしまい。
本当にコットンクラブの皆さん、キングレコードさん、ありがとうございました。
無事にオレの24年間の終わった。信じられない。

2014年5月24日土曜日

小泉八雲「日本の面影」が上演されます

昨年ルナサ、その前はマーティン&デニスと一緒に松江を訪問し、すっかり小泉八雲ファンになってしまいました。アイルランドとギリシャにルーツを持つ八雲。こんな劇が俳優座にて上演されます。ぜひ!

山田太一作、演出 鵜山仁。草刈正雄さんと紺野美沙子さんが主演です。小泉八雲と奥様のセツの家庭の物語。

詳細はこちら


2014年5月23日金曜日

シンスプリントの治し方 3 (またはレッグマジック奮闘記)

シンスプリントになっちゃいました。走り過ぎたデブの中年女がよくなる故障です。通情完治まで100日かかるらしい…詳しくは、ともどうぞ。

20日目
朝起きた直後の右足に感じ流違和感は、まだまだ残る。レッグマジックは12日目。すごい2週間!? レッグマジック〜お風呂でモミモミ〜ひたすらカウチでモミモミ…コース。

21日目
レッグマジック13日目。ほとんどロザリー先生についていけるようになる。すごいなぁ、人間の身体は。進化するよね,この歳になっても!! 先生によると1ケ月目くらいで体型も変わってくるらしいので、それを期待。シンスプリントの右足はだいぶいい感じ。今日もお風呂でかなり長い時間モミモミ。モミ方のコツなんだけど、シンスプリントの部分を片側だけではなく両側から強く押し出す様にしてかなり強くマッサージすると効果があるように思える。実際、もうほとんど違和感はない。明日にでも走れそうな気分だ。もちろん、違和感がゼロになるまで走るつもりはないが。

22日目
ついにレッグマジック2週間。ところで今日はためしにMBTを履いて家を出た。MBTというのはいわゆる靴底が丸くなっているトレーニングシューズ。シンスプリントは休むのが基本だが筋肉が足りないとなりやすい故障でもあるため、MBTがシンスプリントに良いか悪いか疑問だったが。クッション性がとても高いので、もしかしたら良いのかもしれない。明日も結構歩くんだよな。とりあえず履いてでるか…。今日も足をひたすらモミモミ。

23日目(15日)
レッグマジック15日目。1ケ月でホントに体型は変わるのだろうか。今日も終日MBT履いてたけど大丈夫だった。歩く分には問題ないけど足首にやはり違和感が残る。違和感ゼロになるまではやはり走るのは辞めておこう。

24日目
レッグマジック16日目。今日は終日自宅仕事だった。あぁ、それにしても走りたい。右足はかなり良い。毎日気を抜かずモミモミ。もう走れるかとも思うが辞めておく。

25日目
レッグマジック18日目。昨晩、夏の服を出してみたのだが、ここ数年小さくなって履けなかったジーンズとかがはけるようになっている。いや、ジーンズが小さくなったのではない、自分が大きくなってたんだ。でもホントにすごい。たった2週間でこの効果とは! ロザリー先生、ありがとう。頑張ります!

26日目
レッグマジックして成田へ。メアリー来日。最初の日の晩ご飯の場所、下見をたくさんしていたのにも関わらず、ポールの件があったので生ものはコットンクラブさんが嫌がるだろうという判断のもと、火の通った和食をもとめてあちこち歩く。西麻布から六本木、六本木から六1…最後はミッドタウンでの結構お値段のする和食に決定。最後はミッドタウンからメアリーたちのホテルまで歩き、結構歩くが、足は大丈夫。…っていうよりあまり気にしている暇はない。

27日目
レッグマジック19日目。公演はコットンクラブさんが面倒をみてくれるので何も問題はない。メアリーたちも手がかからないから、私は安心してコンサートを楽しめる。嬉しい。ブーツを履いていたら右足は結構むくみ気味。そもそも血の巡りが悪いんだよなぁ…ツアー中モミモミ・タイムが足りない。

28日目
レッグマジック20日目。メアリーの公演がすべて終了。やっぱり足がムクみ気味。モミモミするも明日ホテル集合時間が早いので、そもそも寝る時間が足りない!

29日目
レッグマジック21日目。ツアー中だからたった13分なのは非常に助かる。メアリー一行に付き合って寿司ランチ/お買い物/韓国家庭料理というコース。韓国料理がすごく受けて「こんな美味いもんはくったことがない」と感動された。足はメアリー親娘のマッシブなショッピング街道 in 渋谷のおかげで、かなりハードだったにも関わらず特に問題なし。家に戻ってモミモミ。明日でツアーは終わる。

30日目
レッグマジック22日目。メアリー見送ってツアー終了! モミモミはサボり気味。でもここから頑張らないと早く治らないだろう。

さて! 次の来日はこれ! これが始まる頃には完全復活なるのか…?
kan来日公演
 6月6日 京都 磔磔
 6月7、8日 吉祥寺 Star Pines Cafe
 ¥6,000 plus1ドリンク 
チケットの輸送時間を考慮し、通販は来週一杯くらいで閉め切りますので、お早めに〜



PS
わたしのシンスプリントは60日で治りました。全体のストーリーを知りたい方は、下の「シンスプリント」のタグをクリックください。

2014年5月21日水曜日

メアリー・ブラック、セットリスト

19日1部
Bright Blue Rose
Mountains to the sea
Golden Mile 
Your Love 
All the fine Young Men with Roisin O
Big Yellow Taxi (Roisin O)
Carolina Rua
Song for Ireland
Katie
Summer Sent you
The Real You
Past the point of rescue

Encore
No Frontiers 
with Roisin O


19日2部

Bright Blue Rose
Faith in Fate
Golden Mile 
Your Love 
All the fine Young Men with Roisin O
Big Yellow Taxi (Roisin O)
Carolina Rua with Roisin O
Song for Ireland
Katie
Saw you running
The Real You
Past the point of rescue

Encore
No Frontiers 
with Roisin O



20日1部
Another day
Bright Blue Rose
Your Love
Golden Mile 

Mountains to the sea
All the fine Young Men with Roisin O
How Long (Roisin O)
Saw You Running with Roisin O
Song for Ireland
Katie
The Real You
Past the point of rescue

Encore
No Frontiers 
with Roisin O


20日2部
Another day
Bright Blue Rose
Your Love
Columbus 

Mountains to the sea
All the fine Young Men with Roisin O
How Long (Roisin O)
Saw You Running with Roisin O
Song for Ireland
Katie
The Real You
Past the point of rescue

Encore
No Frontiers 
with Roisin O
Don't say okay with Roisin O


2014年5月20日火曜日

メアリー・ブラック、初日終了!

コットンクラブ、本日初日!!!

なんというか、もう最高に良かったです。私はもう思い残すことは何もありません。コットンクラブさん、本当に今回はメアリーを呼んでくれてありがとうございます。洋楽アーティストがみんな苦労しているこの時代に、こんなに素晴らしい公演が出来て、ホントにホントに良かった!!……って、まだ明日があるけど!!!

スタッフの皆さんがとってもプロフェッショナルなので、私はもうとても楽ちんで、ライブをゆっくり楽しませていただきました。もう…、なんというか、ライブ中、ずっと泣いてました。
 メアリーがもって来たTシャツ。今日、公演終わりに数を確認するのを忘れた! 明日の分は残っていたのだろうか…残ってなかったら、すみません。アイルランドLサイズのみ。色は黒とブルーの2色です。
 そして! 嬉しいことに湯川れい子先生がポールの公演中止で大変な中、駆けつけてくださいました。働く音楽ビジネス女子のアイコン、れい子先生。本当にありがとうございました。それにしても公演がなくなる…ってポールさん、そして関係者の皆さんの心中さっしてあまりあるものがあります。ご本人もさぞ悔しいでしょうね…辛いなぁ。

ポールさんチームに、私たちがお客さんからもらったパワーを送ります。頑張ってください!








コットンクラブさんありがとう。私もケータリングのご飯をいただいちゃいました。美味しすぎる! 皆さんもぜひコットンクラブに来たら、お食事もお楽しみください。


















こちらはローシンの白いご飯。今日もたくさん食べました。

 ケーキ♥
 ところでメアリーがステージで皆さんに見せている写真はこれです。ローシンのステージ。メアリーは15年前とか言ってますが、実際は17年前「シャイン」の来日時ですね。1997年です。明日ちゃんと言わないと…

セットリストなどは、明日すべてが終わった後にアップしますが、トラッドファンが泣ける部分もあり、新作からも結構やり、そしてあの曲がアンコールで、ローシンが歌うのがあれで…みたいな感じです。1部と2部では2曲ほど曲を入れ替えていました。

明日はどうなるかな…

こちらはコットンクラブさんが押さえてくれたオフィシャルのステージ写真。

本当に今日ご来場くださった皆さん、ありがとうございました。明日もどうぞよろしくお願いいたします。これで本当に最後です。

明日のチケットですが、1部も2部も当日券がございますので、ぜひお越し下さい!!  1部は6:30開演、2部は9時開演。場所は東京駅丸の内すぐのコットンクラブです。

PS
そうそう、それからこれは明日も絶対に両方のセットでやると思うのですが、メアリーの「みんなで歌いましょう」ソング。Katie。アイルランドでは知らない人がないくらいのシングルヒットになった曲なんですよ。ここの部分が一緒に歌うところなので覚えていきましょう〜

Come running home again Katie, come running home again
Cross my heart and hope to die, shall I 'cause another tear from your eye?

2014年5月19日月曜日

メアリー・ブラック、日本に無事到着!!

 メアリーご一行、無事成田に到着しました! 信じられない。15年ぶりです〜
到着してすぐ、母ちゃんに変わって、娘ローシン・オーが棚TVの収録。実は棚TVの棚、結構狭くて高さがものすごくあるのですが、ローシンは勇敢にもスルスル…っと上がっていって、棚TVに来た誰よりもデカい声で歌って帰りました。

声量がものすごい!

この模様は明日の朝にはUP LOADされる予定。
 ON THE SHELF TVの皆さん、おつかれ様でした〜
 夕飯は六本木ミッドタウンにて…
 おいしいお料理の数々…
 食べる、食べる…
わーい、みんな元気ですよ〜 明日の公演が楽しみ。
ローシンは8歳のときもそうだったけど、白いご飯が大好き。この食べっぷりをご覧ください(笑)

明日からいよいよ公演です。ぜひ皆さん、ご来場ください。本当にこれで最後のツアーです。

コットンクラブ当日券あり
19日 20日
18:30公演/21:00公演

詳細はこちら


コットンクラブへ始めての方はこちら
ご参照ください。




PS
ローシンの棚TVが出来ました〜


2014年5月17日土曜日

DIRTY LOOPSも出演!「世界を魅了し続けるスウェーデン音楽産業」に行ってきました

本日、スウェーデン大使館で行われたトークショー「世界を魅了し続けるスウェーデンの音楽産業」へお邪魔してきました。



左から小室哲哉さん、ABBAミュージアムの館長、スウェーデン大使夫妻、話題のDIRTY LOOPSSpotifyの野本晶日本代表SKYPEにてSpotyそしてアバのBjorn UlvaeusがSKYPEで参加しました。


アバ博物館の館長のマティアスさん。日本のTVが作ったアバのドキュメンタリーが、スウェーデンでDVDも売っているんだって。バックステージのストーリーから、すごくよく出来ているから、とのこと。ちなみにアバは、日本武道館でのライブがアバとしての最後の公演だったそうですよ。知らなかった…。

そしてなんと今年は、アバがユーロヴィジョンで優勝してから40周年なんだって。ブライトンで「Waterloo」を歌ったのが1974年。

ここでSpotifyの野本代表。なんとアバの曲を聴いているのは半分が34歳以下のユーザーなんだって。今だに若い人を魅了しているんですね。



そしてこちらが大使館による新しい観光情報サイト
日本語のガイドさんもいるよ〜とのことでした。

Dirty Loopsのメンバーにインタビュー。日本は3回目だそうです。でもShowcaseではなくちゃんとした公演の来日は今回初めて。でも残念ながらもうすでにソールドアウトなんだって。日本に来て寿司を食べるのは楽しい。「ありがとうございます」と可愛く日本語で言ってました。ベースの子がリーダーっぽいね。ヴォーカルの子とドラムの子は天然っぽくって可愛かったです。彼らのニューアルバムは来週イギリスで、来月アメリカで発売。なんと日本が先行なんだって。理由は日本は前にも何度も来たし、レコード会社がよくやってくれているし、僕らにとっては自然なこと、と説明していました。アルバムはヴァラエティにとんだ内容で、AORって言っていいのかな、という野本さんの問いかけに、AORはスウェーデンにもあってシカゴとか、TOTOとかがそれにあたるんだけど、自分たちはそれほどとはおもっていない、とのこと。JAZZ、ポップ、フュージョンなどのミックス。

しかしBillboradで行われる公演はすでに1ケ月前にソールドアウトだそうですよ。すごいねー。

ここで小室哲也さん。Dirty Loops聞きましたが、凄くよく出来た作品で、今のスウェーデンという感じがする。自分ではハイブリッドミュージックと呼びたい。ミクスチャーっぽい。いろいろなジャンルがミックスされてている気がする。まさに21世紀の音楽。

小室さんは普段はどんな音楽を聞くんですか、と聞かれて「プロデュースしている時間が長くて、あまり他の音楽を聞く時間がない」「音楽をなかなか楽しめないんですよ」としながら、今のスウェーデンは最先端の音楽ビジネスの国だと思う。スウェーデンが中心だという感じがする。それはアバから引き継いでいるのではないか、と思うとのこと。

車以外には「ハイブリッド」って言葉はあまり使わないと思うけど、いろんなマテリアルをミックスするのは大事なこと。アヴィーチーとかもそうですけど、まったく関係ない音楽をくっつける…というか。イギリス人がまたABBAをネタにミュージカルを作りそれが全世界で受けているというのも面白い。ABBAは知らなくても、「マンマミーヤ」で彼らの音楽を知る、という事がある。

ここでスウェーデンとスカイプ中継。ABBAのビョルンさん。「初夏のスウェーデンのセッティングにしたんだよ」と写真のような景色。

ビョルンさんへ館長からインタビュー。ブライトンのユーロヴィジョンで優勝した時、衣装など凝っていたのは面白かった、との話にビョルンさんは「ユーロヴィジョンは長く記録され覚えられるものだから印象的なショウにしたかった。スターシップギターとか」

実はアバは優勝する1年前、ファイナルで最終予選で落選している。それはどう作用したか、という質問に
「前年落ちたことでその翌年はちゃんと準備が出来た」「でも自分たちの目的は常に良い曲を書く、ということに尽きる」

「ソングライティングはプロフェッショナルに行わなければならない。よいコーラスが書けたから、それで良いと思う人が多すぎるが、バース、イントロ、ブリッジ…すべてが良くないとダメ。すべてが書けないと曲書きが終わったとは思えない」

「最近の作曲の仕方は、国際的に共作する(音楽出版社が仕切って、ソングライターをマッチングしたり…)ことが多いようだが、自分たちはギターとシンプルなピアノで作ることが多い」

「曲を書くときの環境が大きく作用するか、というとそうでもない。こういう気持ちのよい場所で書くこともあれば、ベニーの地下室で書くこともある。すごく狭い場所だ。人のオフィスで書いたこともあった」「書こうと思えばどこでも書ける」

ポップミュージックを書くときに特にレシピなようなものはあるのか、と質問されて
「歌詞の場合は、曲を何度もかけて、曲が何を言いたいのかメロディに歌わせることが大事。たとえば曲が出来るとベーシックなレコーディングしてストリングを録音したり…それを家にもって帰って何度も何度も聴く。曲が自然と詩を歌いだすまで。そうすると詩が出てくる。自分はそうしている。メロディを良く聞け、と」

自分のミュージアムが出来たことについてどうか、との質問には「最初は居心地が悪かったけど、今はもう慣れたよ! ミュージシャンみんなが博物館を持つべきだ」

また日本のアーティストへは「日本のアーティストも世界的なヒットを出せると思う。次のヒットは本当にどこから出てくるのか予想も出来ない」「曲に物語、メロディがあって、それをどう入れこむか、ということに尽きる」「恐れることなく、コマーシャル的になることもなく、物語を考えるべき」

最後に「スウェーデンは今日も20度で気持ちがいいよ。観光客の皆さん、お待ちしています」とのことでした(笑)

スウェーデンは世界でも有数の音楽輸出国。Dirty Loopsのメンバーも「アバの影響は計り知れない。ソングライティングの影響においても最も重要なバンドだ」と。

小室さんも「最初にABBAを知った時、スウェーデンのバンドとは知らなかった。とてもハリウッド的だと思った。あまりにも完成されたポップで、モータウンの影響も感じたし、ジョルジオ・モローダーのようなダンスミュージックの基本、ユーロビートみたいなものもあった。あらゆる音楽を内包している」

野本さん「スウェーデンはSpotifyを生み出したように音楽を良く聞く国民性なのだ。政府もロックミュージックが大好き。作詞作曲家の数も世界随一。コーラス隊に子供のころから入ることが当たり前で、公立の音楽学校もすごく多い。ティーンエイジャーの29%が楽器を弾いているという統計もある」

Dirty Loops「僕らも同じ学校にいって合唱隊に入っていた。4年生から7年生まで。またちょっとしたお金を払って習える楽器のレッスンも多い」

小室さん「キャパシティが広く、コンピューターで作曲する子も多い。解散しちゃったけどスウェディッシュ・ハウス・マフィアとか。完全に音楽の教育が進んでいる」

野本さん「いろんな音楽に接することが出来るのがいい。僕らもそうなるように努力していきたい」

Dirty Loops(次はいつ来日するのですか?との質問に)「今のところ毎月来ているから6月にまた来たいなぁ!」…と可愛い(ポップスの世界ってそんななんだ!!?驚愕!)

小室さん「最後に一つだけ。僕が1988年TMNでロンドンでオーディションをやったとき、どうもいい人が見つからなくて、最後にスウェーデンの人が来てくれて、その人が良かったのでその人を採用したんですよ。彼女は今でも自国で頑張っている」

写真はアバ・ミュージアムにある日本のこけしを模したABBA人形。


そして、こちらが話題のDirty Loops「Hit Me」


そしてこっちが40年前のEurovision「ウォータールー」確かにかなり芝居がかってるかも…


確かに「音楽産業」ってある意味とっても分かりやすい。頭が良くて努力家のスウェーデン人からしたら世界的なヒットを作るのは簡単なことかもしれない。

ところで夕方のポール・マッカトニーの公演の延期残念。こちらは明日来日するメアリー・ブラックの息子のバンド、コローナズ。サーのダブリン公演の前座をしました。前座のバンドとの写真にもプロフェッショナルに答えるサー。どうぞお大事に。


 


メアリー・ブラック物語 

明日いよいよメアリー到着!なわけですが、連載してきた「メアリー物語」のリンクを、復習のためにまとめてみました。

1回
野崎が音楽業界に入ってから「NO FRONTIERS」に出会うまで

2回
懐かしいFMファンの表紙を獲得。ここからすべてが動きだした。

3回
初来日が決まるまでのイバラ道。たくさんの人にお世話になった。

4回
ここでメアリー・ブラックの少女時代からデビューするまでを紹介。クリスティ・ムーアのTV番組に出て一躍有名人に!  

5回
ファーストから「Collected」を経て「WITHOUT THE FANFARE」をリリース。

6回
90年。感動の初来日の様子。私はずーーーーっと泣いていた。まだチーフタンズが来日する前だった。

7回
私は始めてアイルランドに行く。メアリー「BABES IN THE WOOD」をリリース。グレッグソン&コリスターの事など。

8回
私は会社を辞める。二度と音楽業界はいやだと思った。

9回
英米の状況も動いてきた。。「ホーリー・グラウンド」のリリース。この時の来日はない。

10回
メアリー再来日のために動きだし私も音楽業界へ戻ることになる。日本の代表事務所という立場になり、メルダックと契約へ。95年来日。

11回
メアリーの「サーカス」リリース。そして私はレーベル事業を友達の会社の片隅で始めるのであった。

12回
メアリー、メルダックでコンピレーション「Wonder child」をリリース。いよいよレーベル事業開始。

13回
メアリー・ブラック、ボブ・ディランを歌う。

14回
ジョニ・ミッチェルのパートナー、ラリー・クラインとアルバムを作る。「シャイン」はメアリー唯一のアメリカ製作。97年来日。

15回
ドーナル・ラニーの「SULT」に参加。ヴァン・モリソンの「聖ドミニクの予言」(名演です!)など

16回
「Speaking with the Angel」そして私は独立。THE MUSIC PLANTを作る。事務所名はメアリーの事務所からもらった。99年の来日。

17回
ベスト盤/ライヴ盤そして「FULL TIDE」のリリースまで

18回
メアリーの次男ダニーとコローナズについて。

19回
いよいよダニーとコローナズの来日!

20回
メアリー最後のスタジオアルバム。そして今回の来日が決まるまで

ってな感じでメアリーいよいよ日本にやってきます〜 楽しみ!

この曲、大好きなんですが、ネットにあがってなかったんで自分で作った…



来日の様子は、当ブログ、Twitter等をご覧ください〜。いよいよ明日来日。メアリー・ブラック最後のツアー、5月19、20日。コットンクラブにて。詳細はこちら。直筆サイン入り、ポスタープレゼントもあり

私がライナーを書き選曲もしたメアリーのベスト盤が出ています〜 どうぞよろしく。こちらのライナーは当然のことながら、すっきりドライに書いております(笑)


2014年5月16日金曜日

メアリー・ブラック、ご来場者の中から抽選でポスタープレゼント!

コットンクラブさんがこんな企画をしてくれました〜 嬉しすぎる!

<メアリー・ブラック、本人直筆サイン入り巨大ポスタープレゼント!>

本公演が最後のワールド・ツアーとアナウンスされている今回、5/19(月)&5/20(火)メアリー・ブラック公演にご来場のお客様へ、抽選でメアリー・ブラックの直筆サイン入りポスターを限定プレゼント! 詳細は下記をご覧ください。


【日時】2014. 5.19.mon & 5.20.tue  各ショウ 限定1枚(計4名様!)


【応募方法】ご来店当日、店内ホワイエにある応募スペースにて、開演前までにご応募下さい。


【当選発表】公演中に厳選なる抽選後、当選されたお客様には、お帰りの際にプレゼント!


大きいです、このポスター! しかも本人のサイン入りですよ〜〜


ナオコガイドの「アイルランド アランニットの故郷を訪ねる旅」

アイルランドに素敵なガイドさんがいます。ナオコさん。無印良品のBGMレコーディングで現地の撮影コーディネイターとして始めて一緒にお仕事しました。現地に住む日本人は多くともナオコさんみたいにきっちり仕事が出来る人がいらっしゃるとホントに違います。安心してアイルランドに仕事が送れる! それがどんなに素晴らしい事か。仕事をしてる皆さんだったら分かってもらえるかな。

ナオコさん、ホントに素敵なんです。仕事が出来て、頭が良くって、美味しいものを知っている(笑) そして私が走り始めたのはナオコさんの影響もあります。スポーツやってる人ってみんな男らしくてかっこいいもんね! ナオコさんはなんとサーファーなんですよ。ナオコさんの日記を見ているとホントに面白い。しかもきちんと更新されていてホントに素晴らしいと思う。友達でブログをやっている人は多くても、読みに行った時にきちんと定期的に更新されている人は、きちんと仕事をしている感じがしますよね。私たちフリーランスにとっては、とても大事なことです。

その、素敵なナオコさんが案内してくれるニットの旅! 10/22から30日まで、アイルランドの39万+燃料サーチャージ。食事がこれだけついて、これだけ移動してこの値段は安いですよー!

私はこの時期、おそらくヨーロッパにいる確率は高いのですが、アイルランドには行く時間もないので参加できない。でもいつかナオコさんとゆっくりアイルランドを回りたいなーといつも思っています。

詳細や詳しい日程はこちらへ
https://www.klinetravel.co.jp/quilt/tour/2014/04/9-2.html

























ナオコさんもFather Tedの大ファンだそうですよ。先日はTedのオープニングで写る難破船Plasseyの写真を送ってきてもらいました。私もまだ見たことがない! すごい! こんな写真があったので、載せちゃいまーす!




いつもFather Tedファンの間ではクラギー島はいったいどこにあるんだろうかという事が話題になるのですが、このPlassyのおかげで、イニシア島だ、という説が大きいのです。いつかナオコさんと一緒にテッドのツアーやりたいなぁ。夢かなぁ!

ちなみに今回のツアーではイニシアにいは行かないのですが、もっと可愛くてアランニットの聖地、イニシュモアの方に行く行程になっているようです。行ったことないよー 私。羨ましいなぁ!


ペッテリ・サリオラ、来日中こんなイベントもあり。


ペッテリですが、6/8(日)にこんなイベントもやります。午後2時から武蔵野プレイスのB2Fパフォーマンススタジオにて。

(1)アコースティックギターワークショップ
(2)ミニライヴ

すべて中学生以上の青少年(20歳になった年の年度末つまり3/31まで)対象。
無料です!! いったん15日で申込を締め切っておりますが、まだ人数にゆとりがあり。受付は定員に達するまで続行しているということですので、ぜひお申し込みください。

参加ご希望の方は武蔵野プレイスB2Fスタジオ受付に参加申込書を提出する必要があります。ネットや電話などでは申し込めません。基本,普段武蔵野プレイスさんを利用している方が対象なんで、現地に行く必要があります。武蔵野プレイスはJR武蔵境の駅の目の前にあります。

武蔵野市立ひと・まち・情報 創造館 武蔵野プレイス
TEL : 0422-30-1902


2014年5月14日水曜日

ペッテリ・サリオラ、kanの東京公演に前座として出演することが決定!

さて重大発表!! …というか、絶対にウチの事をよく知ってるお客さんなら、すでに発表されている日程からご想像いただいてると思うんですが……

そうです、ペッテリ・サリオラ、kanのスターパインズカフェ公演にも出演することが決まりました! こちらは土日ですので、ほんの20分くらいのパフォーマンスですが、ペッテリのファンの皆さんもぜひご来場ください。で、すみません。京都へは残念ながら予算の都合でペッテリは連れて行くことが出来ません。残念。

kanっていうか、ブライアンのこういう世界、ホンッットにいいよね〜 えらく照明が暗いんですが演奏の良さは格別です。早く来ないかなー



ペッテリ… 今や、ウチのアーティストの中でもっとも優秀な奴。「書類が届いたよ」「ビザが降りたよ」「あの件はどうする?」「この件については…」…こっちが聴く前に自分から連絡をくれるのはペッテリだけです。若い奴は出来るよなぁ!  



当日はおそらくペッテリが20分くらいの演奏、kanは70分くらいになると思います。どうぞお楽しみに〜

共演は…あるのかな。私、こういうの「仕込む」のが嫌いなので、ほおって置こうと思っています。彼らがやりたいって思えば、やるのかもしれません。ほおっておきます(笑)

公演の詳細/チケットのお申し込みはこちらへどうぞ

PS
ちなみにリンク先に書いてありますが、ペッテリは京都には行かないので注意! ペッテリが前座をやるのは7日と8日のみ。

「オレの宇宙はまだまだ遠い」を読みました

前に益田ミリの「僕の姉ちゃん」が爆笑!みたいなことをここに書いたら「野崎さんのブログで見たあれを読んで感動して、益田ミリ読んでます」みたいなことを言われ「“オレの宇宙〜”も面白いですよー」とか言われて、「それ知らない!」と、あわてて購入したら… 
これ友達にかりて前にも読んだことあったわ…というオチ。ひどいボケ! 主人公は書店員なのだが、子供の読み聞かせコーナーを提案する下りで思い出した。これ、前に読んでるわ……トホホ。益田ミリは友達がファンで、よく貸してくれるのだが、彼女はいつも書店で本を買うらしくカバーがしてある。それで表紙を思い出さなかったのがいけない。

でも、そうそう、これブックレビュー書くの忘れてましたが、ホントにいいんです。もちろん益田ミリ得意の未婚女性ネタとか、文春で連来してる平均年齢50歳(だっけ?)の家族の話も面白いけど、私はやはり「僕の姉ちゃん」と「オレの宇宙〜」の2冊がダントツお薦め。

細部がいいんだよね。書店員としてお客さんとちょっとした交流がとってもいい。「宇宙兄弟」しばらくモーニング買ってないが、あれは私も好きな漫画だった。亡くなったお孫さんはお話の続きが読めなかったという老夫婦に「大丈夫、みんな読者はお兄ちゃんが宇宙に行く、ってのを信じて読んでますからお孫さんも知ってたはずです」と断言するところ、とか。とにかく土田さん、すっごくいい人。

絵本コーナーを充実さえようとか、読み聞かせコーナーを自分の書店にも作ってみよう、とか。他の書店に行って研究するところとか真面目にコツコツ出来ることを積み重ねる。土田くんの宇宙は遠い。でもって「そんなことやっても給料あがりませんよー」とか同僚に言われたり…。私だったら、すぐに「ウルセーっっ。オレはやるんだ」「ったく、リーマンの連中は足引っ張ってばかりだぜっっ!」とか、すぐ熱血しちゃいそうなところを内側は怒りながらも穏やかに迷いながらも土田くんは確実に一歩一歩進めて行く。そんな素朴な主人公。そうなんだよね。普通の人は、私みたいに熱血ブログとか言って騒がない。でも日々ちゃんと努力して、少しずつ自分のやりたいことを実現して行くのだ。宇宙に向かって。

そして…本を読むことの素敵さも思い出させてくれるのが、この本だ。本はたくさん読まないといけない。あわててこの漫画にも登場するスウェーデン文学「マイ・ライフ・アズ・ア・ドッグ」を注文。(超有名なこの本、まだ読んでなかった…ひどいよね)

それにしても今日の教訓:本は読むだけじゃだめだ。ちゃんとアウトプット(ここに書く事)をしないと、いけない。どんどん忘れるから。



PS
この「サンタクロースっているんでしょうか?」は偕成社から出ている。これも素晴らしい本。偕成社さんって社長さんのお話しを聞きに行ったことがあるんだけど、すっごいいいんだ。質疑応答で私が「世間はいいものを出したからと言って売れるわけじゃないと思うんですが」と質問したら「だからこそ、好きなものを出すんです」って断言してた。あと「ハリーポッターがバカ売れしているのはどう思いますか?」というのに「あれより素晴らしい児童書はいくらでもあります」とバッサリ。かっこ良かった。物を発表する人はあぁでなくてはいかん。オレも同じ気持ちで自分の事業をやっている。



2014年5月13日火曜日

NEVER BE THE SUN

メアリーがもうすぐ来日するという中、「そうか、メアリーが来るんだ。そういやドロレスはいったい何をやっているんだろう」と思った古株のアイリッシュ・ミュージック・ファンは多いのではないだろうか。そしたらすごい偶然なんだけど今朝のこのニュースが飛び込んできた。ドロレス・ケーン復活。デ・ダナンの初代ヴォーカリストであり、ナンシ・グリフィスがかつて「Voice of Ireland」と呼んだ、奇跡の歌声の持ち主だ。

昨晩RTEでドロレスの復活ドキュメンタリーが放送されたようで、その反響がものすごい勢いでFacebookの私のタイムラインにあがってくる。みんながドローレス頑張って、ドローレス、ドキュメンタリーは素晴らしかった、と称賛の声をあげている。

これはナンシ様のステージにドロレスがゲストとして出た時のもの。もうすでに結構、声がいっちゃってて聴くのは相当つらいんだけど、最後ナンシ様が寄り添うように歌うところが本当に素晴らしい。号泣。後ろでクライヴ・グレッグソンがギターを弾いているのも素晴らしいので、貼付けておきます。



ドロレス・ケーン。アイルランドの女性ヴォーカリストでおそらく最大級に素晴らしい人。子供のころ姉妹が亡くなり、子供を失ったお母さんが残った子供たちを育てることが出来なくなってしまったため、おばさんの家に預けられていたというドロレス。おばさん二人はこんな感じ。



すごいでしょ。ドロレスはたぶんトラベラーの血も流れている。本当にゴリゴリの伝統の世界で育ち(メアリーとはまったく違う)最初はチーフタンズ、そしてデ・ダナンに見いだされ世に出た人。英国人のフォークシンガー、ジョン・フォークナーとのパートナーシップを経て、フォークの大傑作を次々とリリース。音楽的に評価が高いのはこれ。これすごいよね。歌ってるのはジョンがメインヴォーカルなんだけど、何故か耳に残るのはドロレスの歌声なんだよ。本当に素晴らしい。broken hearted I wonder… broken hearted



90年代からはコンテンポラリーなアルバムをつくりはじめ、ドーナル・ラニーとはこんな曲も作った。このアルバム、日本ではキングレコードからメアリー・ブラックの「ノー・フロンティアーズ」とほぼ同時期に発売になった。ドーナルのプロデューサー業、ある意味全盛期。89年発表のアルバムには傑作が多いよね…ホント。



Paddy's Green Shamrock Shore これをポールと対等に歌えるのは確かにドロレスだけかも。演歌の大御所みたいなすごい圧倒感(笑)



そんなドロレス。一度日本に来たのだが、そのときの声もすでにベストじゃなかった。しばらくすると彼女のニュースもすっかり途絶えてしまった。

アルコール、鬱病、そして今、乳がんも乗り越えて6月に本当に久しぶりにオリンピア劇場の舞台にたつという。

ドキュメンタリーはおそらく近日中にRTEのiplayerで見ることが出来るかもしれない。ちなみに相当詳しいインタビュー記事がインディペンデント紙に掲載されています。そして写真のドロレス、ジャニス・ジョップリンみたいな長い髪がトレードマークだったのに、ばっさり切っちゃいました。

ドロレスのことをいろいろ考えるにつけ人間って…すごいなぁ、と思わずにはいられません。ドロレスは病院に連れていくという家族の言うことを聞かずボロボロだったそうです。長年のパートナーだったバザーも彼女の元を去っていった。やっと自分からメイヨー更生施設に行く、と決断した時、どうやらメアリーがドロレスを車に乗せてメイヨーに向ったらしい。

メアリーがすごくドロレスを心配してたのは知ってる。メアリーが日本からポストカードを送って私に投函しておいて、と言ったのだけど、その一番上にドロレスへのカードがありいました。Thinking of you と書かれたカードがグッと来たのが記憶にある。あれは何年の頃だっただろうか…

私が最後にドロレスを見たのは確かドイツだか北欧だかのアイリッシュ・ミュージックのフェスティバルです。ドロレスはデ・ダナンのスペシャル・ゲストか何かでフェスに来ていました。すでに来日ツアーの後だったので私は彼女には面識はありました。でもとても話しかけられる雰囲気じゃなかった。彼女は楽屋でフランキーと大げんかして酔っぱらってひどい状態でした。実際,私以外の他の誰もドロレスに話しかけることなどなく、みんな遠まきに彼女のことを見ていただけだと思う。

そんな中、私はメアリーたちのチームと行動を伴にしていました。メアリーのステージが終わってメアリーは「あー 疲れた。ヨーコ悪いけどそこにあるビール取ってくれる?」なんていいながらソファーに倒れ込むように座っていたんです。かなり広い楽屋でした。私がビールを取ろうと立ち上がると、そこにドローレスがフラフラとやってきた。そしたらメアリーは自分は疲れているのに、パッと立ち上がってドローレスに駆け寄り、抱きしめて、すぐ側にあったソファに彼女を抱えるようにして座ると、一緒に何か話をしていました。あとルカ・ブルームもいたな。ルカ・ブルームもドロレスに駆け寄ってましたね。なんか私はあのとき自分が恥ずかしかった。来日した時はチヤホヤしてたのに… でも三人でものすごく親密に話しているので、私は遠くから見守るだけでした。誰も近寄れなかった。それに彼女はもうすでに日本のことなんて覚えてないかもしれない。それがドロレスを見た最後です。

いろんな人生があるなぁ、と思います。ドロレス。こんなに才能がある人にはうんと幸せになってほしい。でも声がまだベストではない、というのはこのインタビューの中でも言っていますね。早くあの声を取り戻してほしい。お酒辞めたんだったら、きっと大丈夫じゃないかな。どうなんだろう。もう60になったというドロレス。

再度載せますが、私が一番好きなのはあくまでこの曲なのでした。本当に素晴らしい。いつ聞いても泣ける。ドロレスの長男ジョセフのことを歌った歌。ジョセフは障害を持って生まれてきた。ジョセフも今はもう27歳。目が見えないそうですが、ゴールウェイの施設で時々働いているようです。ジョセフにささげられたとても美しい歌です。ドナ・ロングが曲を書き、ドロレスが歌うと、その後に続いてエミルー・ハリスやリンダ・ロンシュタットもカバーしています。ちなみにこのドロレスの後ろでハーモニーを付けているのはエミルーです。



You'll never be the sun, turning in the sky,
And you won't be the moon above us, on a moonlit night,
And you won't be the stars in heaven, 
although they burn so bright,
But even on the deepest ocean, you will be the light.

You may not always shine as you go, barefoot over stones.
You might be so long together or you might walk alone.
You won't find that love comes easy, but that love is always right.
So even when the dark clouds gather, you will be the light.

And if you lose the part inside when love turns round on you, 
leaving the past behind.
Is knowing you'll do as you'll always do.
Holding you blind, keeping you true.

You'll never be the sun, turning in the sky.
And you won't be the moon above us, on a moonlit night.
And you won't be the stars in heaven although they burn so bright.
But even on the deepest ocean, you will be the light.
You will be the light.
You will be the light.






PS
番組はここで見れますが、ブラウザの設定がアイルランド国内でないと見れないようです。出来る人はやってみてください。

PPS
You Tubeにあがった!!

メアリー・ブラック物語 20 

さて前回からだいぶ間が開いちゃいましたが、メアリー20回目。最終回です。

メアリーは、2011年に最後のスタジオ盤である「Stories from Steeples」をリリースする。こちらはそのリード・シングル。マーグリートとギャンブラー。ちょっと「アナーキー・ゴードン」を思わせる物語風の曲。でもトラッドじゃないんだよね。



2012年に入って、私もプロモーター業も結構順調だったし、メアリーをもう一度日本に呼びたいなぁ…と思いつつ、プランクトンさんに相談したり、実はケルクリで来るという話もあったりなかったり… マネージャーで旦那であるジョーには何度かメールをいれていたのだが、ついに2013年に入ってメアリーは実はもうツアーからの引退を考えている。ついては最後に日本に行きたい、という話が具体的に浮上してきた。

そうこうしているうちに、ほとんど偶然に近いのが…これもメアリーの運というやつだろう。今回のコットンクラブでの公演がきまったのである。やったーーーー!!

ホントに今回,公演を実現してくれたコットンラクブさんには感謝。最後に来日を決めることが出来て本当に良かった。

そして、同時に昨年ペッテリ・サリオラで知り合ったキングレコードのN目さんにお願いし、なんとかベスト盤のリリースも決定。ここでメジャーでリリースできたことは、ホントに大きい。

正直洋楽アーティストにとって、今はとても厳しい時代である。メアリーだからといって来日もメジャーリリースが簡単に決まる時代ではない。それが無事に決まって、決めていただいたコットンクラブの皆さんと、キングレコードの皆さんには本当に感謝、感謝だ。

それにしても最後の来日と発表したとたん、「もう最後なの? もったいなーい!」とか「それは寂しいでしょ?」とか勝手なことをいろいろ外野に言われたが、私に言わせれば、Fuck Offである。まぁ、これが分かる人は少ないだろうな、と思う。長い期間、継続して、一人のアーティストの最後まで付き合った事ある人なんて、そんなにいないもんね。特に洋楽ましてやワールドミュージックの世界には。

ホントに私は幸せもんである。やっと肩の荷が降りた…とでもいうか、ホッとした、とでもいうか。メアリーのことを最後まできちんと面倒が見れた。こんな充実感は、正直、誰もが得られるものではない。自分でちゃんとやりきった…ってまだ終わってないけど…そういう達成感みたいなもの? これ以上のご褒美があるだろうか。

普通…こういう仕事をしていると、どちらかが病気になったり事故にあったり、そうでなくてもビジネス的にドロップアウトして片方が消えるのがおおよそのオチなのだ。でも最初からかなりよい形で来日を決めることが出来、そして最後もきちんと「最後」と言って終われる。こんな素晴らしい事はない。実際メアリーの関係者も、誰かがやって来ては、誰かが去って行った。日本でも。海外でも。そんな繰り返しだった。そんな中、私は最初から最後までメアリーに付き合えた。これは私の一生の財産である。もうこれで私がこの仕事をいつ辞めてもとやかく言う人はいないだろう。

「来たい」と言われた時にちゃんと来日が毎回組めたこと。リリースして欲しいと言われたCDは全部リリース出来たこと。それがどんなにレアなことか…。特に洋楽畑ではなかなか無いと思う。アーティストに付き合うって、こういう事を言うんだよ、と今の私なら堂々と言えそうだ。

そんなわけで、以上、私とメアリーの25年をざっくりご紹介しました。今度でホントに最後の来日なんです。皆さん,絶対に来てね!! 詳細はこちら! 

コットンクラブ、始めてで行きにくいって人が結構いるみたいなんで、ここにこんなのを書きました。Beginners Guide to 丸の内コットンクラブ。 ドレスコードとかも,別にないですからね。私は普段自分がリスナーとしてコットンクラブに行くときは普段と同じ格好です(普段の私=上から下までユニクロのカジュアル)。でも今回はせっかくだからOLチックなお台場で買ったブラウス着て行こうなぁ〜。

そしてこちらは私が選曲/ライナーを書いたベスト盤。どうぞよろしく。最後の最後です。






2014年5月12日月曜日

小田嶋隆「場末の文体論」を読みました

面白い。最高に面白いです。北区赤羽が生んだ最高のコラムニスト、小田嶋隆さんの人気コラム「ピース・オブ・警句」の連載をまとめたものなので、読まれている方も多いかも。でもやっぱり書籍は読みやすいし、最後に同じ北区出身の津田大介さんとの対談もあるので、やっぱり本の方がいいね。

今週の「謝罪会見2.0」も本当に面白い。まったく同感。ただ分かるんだけど、小田嶋さんのファン…というかtwitterフォロワーの人は、小田嶋さんにこうあって欲しい、って勝手な理想があるんですよ。

でも残念ながら人間は、例えば家庭内で妻や夫,ましてや自分の子供でさえも自由にならないように、他人なんて絶対に変えることは出来ない。そもそも誰かの理想を実現させるために生きている人間なんて誰もいないんだから… ところがそういうのが分からない人が多いんだよね。世の中。

とはいえネットの匿名性における問題はホント大きくて、人気商売にとっては税金みたいなものとはいえ、有名人や著名人の方がいろいろ理不尽に絡まれているのを見るたびに「そうだよね、万人に好かれなくっていいんだわ」と私も思いを新たにするわけです。小田嶋さんはそういう文化人の一人。ウチも例えばウチの事業を全面的にサポートしてくれる人がいて、年間何百万も投資してくれるなら、私の日頃のふざけた態度を改めるべく考えますけどね(…とか言うと、何か飛んできそう…)。

それはともかく小田嶋さんは、現代社会の「ポエム」化を指摘した人でもある。そっちを読まないといけないのだが、何せまずは「積ん読」の山をなんとかしないといけない。なので、こっちの方から読み始めた。

特に「談志中坊にやどる」という立川談志がなくなった時のコラムが中でもとても好きだ。極めて軽妙な語り口と抜群のユーモアのセンスで、しっかり本質の部分を捉えている。落語が好きだった地元仲良し三人組の下りなど、ホロっとくる。文化はそうやって、いろんな人をつなげていく立場の物でなくてはならない。私なんぞもこの業界の末端にいても、そう思ったりする。

あとするどかったのは橋下/週刊朝日問題での「文章において、書き手の真意はどんなに技巧的に書いても最終的には必ず読者に伝わることになっている」というところ。書き手がニセモノの感情を書いたり、ウソの理屈を並べても読者はそれを必ず見破る、という下りだ。「好きだと思って書くとその愛情は幾ら悪口で繕っても伝わる」というところとか…。いやいや共感した部分をあげていったら、キリがない。

こちらは書籍になるのは当分先だろうけれど、最近のヒットの小保方問題の「あれは女子力のイベントだった」という回も最高だったし、「友達が減っていくのが、大人のあかし」も素晴らしい。しばらく前では自民が圧勝してみんなが呆然となった時のコラムにもすごく救われたなぁ。世の中はホント世知辛くなっていく一方だけど、小田嶋さんのコラムがあるから、なんだか気持ちの落としどころがある、って感じ。ホントいいなぁ、一度赤羽で一緒に飲んでみたいよー!(爆)

まぁ、でも小田嶋さん、投票にはやはり行った方がいいように思いますよ。余計なお世話だけどね(笑)



PS
今日は偶然にもこんな話が重なった。
大倉眞一郎さんのブログ「病院行けよ」

それによって思い出したこんな出来事。
日本トランスオーシャンの写真差し替えと立派だったAviration Wireさん

こんな記事も…なんか考えさせられる。
「クリームソーダシティ 未完のまま連載終了」



2014年5月11日日曜日

シンスプリントの治し方 2 (またはレッグマジック奮闘記)

走りすぎてシンスプリントになりました。自然治癒しか方法がないようなので、とりあえず自分であれこれ試しています。ここはその記録。その1から続く…

13日目
朝早く地震で目が覚めるものの、それほど揺れなかったせいもあって、起き上がりもせずback to sleep。足立区に越してきてから、この建物はほとんど揺れない。10時すぎに起床。昨日は食べ過ぎだし飲み過ぎた。レッグマジック再び。6日目。もう筋肉痛は出ない…気がする。いいぞ! が、筋肉通がない分、シンスプリントの右足が気になる。むむ…

14日目
朝7時に起きてロザリー先生とワークアウト。だいぶロザリー先生についていけるようになったレッグマジック7日目。消防署見学プラス午後商店街をウロウロし結構歩いたので、シンスプリントに痛みが少し出る。うーむ。

15日目
レッグマジックは8日目。だいぶ良い感じ。あいかわらず腕立て伏せのところは膝でやらないと出来ない。今日は結構歩く必要があったのでサポーターを持って出た。2kmほど歩いたら足が痛いのなんの…諦めてサポーター装着。そしたら魔法のように足は痛くなくなった。すごいザムストのサポーター。3000円もしただけある。ただこれに頼るとずっと手放せなくなるらしいので、家に戻ってはずす。もう全然痛くないが、サポーターを外した足は、シンスプリントのところだけが明らかに腫れているのがすごく良くわかる。不気味。夜はひたすら冷す。

16日目
昨日たくさん歩いたせいか、足がまだ熱っぽい。熱っぽいと、やっぱり冷したくなる。シンスプリントは冷やすのがいいのか、あっためるのがいいのか、今だに分からない。いずれにしても朝からレッグマジック。あいかわらず足を開いて腰をさげる運動のところで挫折する。腕立てふせは膝を曲げないとできない…等、先は長い。

17日目
レッグマジック9日目。かなり楽になってきた。シンスプリントの方は痛みの種類が変化してきた。前はズーーンって感じだったのが、今朝は刺すような痛みになってきた。うーん。でも痛いのはホントに短時間だけで、大抵は何事もなかったようにすごせる。まだ先は長いのか。ホントに100日かかるのか。

18日目
レッグマジック10日目。すごい! 10日続いたか。もう筋肉痛は全然出ない。が、筋肉がついている気もしない。効果あるんだろうか。でもとりあえず続けよう。走れないうちはこれをやるしかない。今日もレッグマジックの後はお風呂で足をモミモミ。ちょっとモミ方を変えてみたりした。効果があるような、ないような… でも10km走ってたのを考えれば、レッグマジック→足モミコースが1時間かからず終了しちゃうのは、ホントに楽。しかもなんだか太ももとお尻の境目が出来てきたような…気がする。というか、今まで境目がなかったんだよ!

19日目
絶対に新しいモミ方は効果が出ている。というのも昨日あれだけ歩いたのに全然痛くなってないからだ。でもまだシンスプリントの部分は触ると熱を持っている。熱を持っていると冷やしたくなるのが人情だが、某HPでは「肉は冷やすと固くなるでしょ? 治りが遅くなりますよ」とか書いてあって、ごもっともとも思う。冷やすと気持ちいいのでついついやってしまうが、おそらく良くないと思われる。レッグマジックは11日目。なかなか順調。もう完全に違和感なし。筋肉痛もまったくなし。筋肉が出てているんだろうか。でも腕立て伏せは出来ません。It's only 13 minutes!とか言われると頑張らなくちゃと思う。だって前は80分走ってたわけだから…

ロザリー先生の日本語版見つけた。日本語でやってみたら、結構間違って英語を理解してたことも発覚。オイラのアメリカ英語はまったく当てにならない。今週はアメリカ人のマネジメントとのミーティングもあり。大丈夫だろうか、オレ(笑)




PS
わたしのシンスプリントは60日で治りました。全体のストーリーを知りたい方は、下の「シンスプリント」のタグをクリックください。

2014年5月10日土曜日

「ソーラス来日記念トークイベント」に行ってきました 後半

前半より続く…ここからはソーラスの新作「シャムロック・シティ」の話題になります。

恵子さんより。ソーラスからこういうコンセプトアルバムが出て来たのは、すごく画期的なことだと思う。

話を振られた英輔さんは「ぜひ五十嵐さんのライナーを読んでください」(会場爆笑)

…というわけで、まずはトレイラーから紹介。なぜか会場では字幕が入ってないものが流れてましたが、こっちが字幕入りのものです(笑)



1910年、シェイマスの曾祖父の従兄弟であるマイケル・コンウェイは、アイルランドのメイヨー州からモンタナにあるビュートに移民していった。ビュートは鉱山があって、アイリッシュがオーナーだったこともありアイリッシュが比較的仕事を得ることが簡単な場所だったそうだ。マイケルはわずか25歳で殺されて亡くなる。

実はシェイマスは2003年だかに始めて自分がビュートに行くまで、この話をまったく知らなかったそう。アイリッシュ音楽のフェスティバルが、そこでは定期的に行われており、そこに行く、と両親に話したら「あそこには親戚がいるんだ、墓があるから」みたいな事を話され、はじめて曾祖父の従兄弟、マイケルのことを知ったのだそう。

タッドの解説「トム・クルーズとニコール・キッドマンの<遥かなる大地へ>で、素手でボクシングをやるシーンが出てくるが、あれが賭けボクシング。あれをやらされ、八百長を断ってワザと負けることをしなかったマイケルは、一人でいるところを保安官に殴り殺されてしまった」

恵子さん「シェイマスは当時の新聞記事などを詳しく調べて,それを綴ったアルバムを作ろうと思った。個人的な事だけではなく,当時のアイリッシュの人々の運命や人生を象徴するようなアルバムを」「アルバムの印象としては、とても映像的で大きな世界を描いていると思う」

英輔さん「シェイマスとしてもこんなにオリジナル曲が多くを占めるアルバムは今までにない、これが完成したら次のレベルに行ける、って言っていた」

マイケルの独白もあれば、アイリッシュの生活全体のこともある。全体としてどういう町か、どういう労働環境だったのか…など。

M1  Tell God and the Devil



すごく危険な環境での毎日の苦しい労働だけど、なにくそ、まだまだ死ねるもんか…と踏ん張る移民たち…そういう内容の歌。

恵子さん「たくましさや、前向きな踏ん張りが素晴らしい。鉱山も掘っていたら潰れたりして命を落とす人が多かった。肺を痛めたり。空中ランチという映画も紹介しているが、あぁいう高い建物の上でも、みんな命知らずで仕事をしていた。100人に2人はほんとに落ちて命を落としたり、2人は身体に致命的なダメージを負ったりしていた」

英輔さん「実際マゾみたいだよ。だからこそ、本当に食べられなくなるまでアイルランド人は自分の祖国にギリギリまで留まった。でもジャガイモ飢饉でどうしようもなくなり移民するようになった」

タッド「今回はシェイマスの演奏はバンジョーが多い。普通アイリッシュだとバンジョーでメロディを弾くのだけどシェイマスはオールドタイム的な弾き方をする。シェイマスによると、アルバムにおける楽器のサウンドがすでにバンジョーというイメージが製作前から出来上がっていたのだそう。鉱山町をイメージさせるサウンドの楽器としてバンジョーが使われている」

英輔さん「ビュートの町の雰囲気もすごくいい。昔の雰囲気のある場所で、そこからこみ上げてくるような風景もある。おそらくシェイマスは親戚がいなかったとしても、このプロジェクトを進めただろう。なんというか、軍艦島じゃないけど、そういう気持ちを喚起させるような場所。ビム・ベンダーズも、あそこで映画を撮っている」

M2  Michael Conway



ミックのヴォーカルが印象的。これは前回の来日時にすでに歌っていた。

恵子さん「こういう新しい伝統歌というのが素晴らしい。アイルランドの文化として台所でお話をするように伝統歌を歌うわけだけど、それをシェイマスが今作り、おそらく100年後の誰かが歌うかもしれない。伝統がつながっていく感じがして、すごく嬉しい。アイリッシュ・アメリカンとしての新しいトラッドが生まれている。シェイマスは自分でもすごく手応えを感じている、と話していた」

タッド「伝統歌、っていうのは時代によって変えていいんだ、というのはピート・シガーも言っていた。伝えられて行く、その時のシチュエーションを取り込んで良い、と。取り込んで行くことで生き続けていく、と」

英輔さん「ザ・バンドの『南十字星 Southern Cross』に入っていても良いね,この曲は」

M3 Lay Your Money Down



現在もっともタッドが注目しているアーティストの一人、Carolina Chocolate Dropsのシンガー、リアノン・ギデンスがゲストで録音している。

M4  Am I Born To Die



深くてゴスペルみたいな曲。これをカランが歌ったら、また素敵でしょうね〜♥ ドック・ワトソンも歌っていた伝統歌のカバー。

恵子さん「シェイマスは映画を作っていて、それを今回の来日で持ってくる予定。いつも連絡すると“90%は出来上がっている”っていう返事なんだけど(会場爆笑)」「こういう知らない事を、音楽が教えてくれるって本当に素晴らしいと思う」

最後は再び長浜さんと大渕さんの素晴らしい演奏がありました。バウロンとフィドルだけで、すごく立体的! 素晴らしい。

そして…なんと今日発表になったんですが! 6月1日の「空中ランチ」の最終上映の後にシェイマスの、そのホヤホヤ貴重映像もかける予定。ソーラスのメンバーもやってくるそうです。いや、この日程はきっとそうじゃないかと私も思ってたんですよ。楽しみぃ〜

皆さん、6月1日(日)はアップリンクに集合。今から予定をあけておいてください!!!

5/29 梅田クラブクアトロ
5/30 焼津文化会館
5/31 ヨコスカ・ベイサイド・ポケット
6/2 DUO MUSIC EXCHANGE

すべての詳細はこちらへ!













それにしてもカランも来るだなんてホントに嬉しいな…と、あくまで「Newry Highwaymanが好きな野崎でした〜。でもジョンがいないとこの曲はやらないかも?




仲良しタッドと英輔さん、お疲れさまでした〜

PS
5/12 深夜01:50時点で、多少五十嵐正さんから訂正が入ったところを訂正しました。五十嵐さん、ありがとう〜!

「ソーラス来日記念トークイベント」に行ってきました 前半

本日四ッ谷のいーぐるにて来日するソーラスのトークイベントがありました。楽しかったよ! 以下、トークの内容を書き出しますが、私が間違って理解している部分もあるかも…です。そのときはすみません。関係者の皆さん,何かあったらご指摘ください。

出演は、司会はプランクトンの川島恵子社長、音楽評論家の五十嵐正さん、そして、恵子さんに「エースケは声がデカいからマイクなし!」とかからかわれる佐藤英輔さん。

ソーラスの初来日は98年。もう16年前ですか?! あの時のメンバーはカラン・ケイシーが脱退直前で、微妙な時期だったけど、ジョン・ドイルもいてゴールデンメンバーだった。

M1  Paddy Talors 

「やはりジョンのギターが素晴らしい」と恵子さん。ソーラスはなんというか最初からバンドのコンセプトがはっきりしていた。上手くて、一緒にやっているバンドというのは数あれど…

五十嵐タッドさんから、ソーラスはとにかく演奏が上手い。アイリッシュのバンドはチューンを3つくらい選んで組み合わせて1つのセットにするんだけど、そのセットの作り方がホントにうまい。アレンジがよく考えられているのが特徴。

98年、サンフランシスコで恵子さんと英輔さんはソーラスを見たそうで、英輔さんいわく、「音の立ち方、リズム感が他のバンドと違う。アンサンブル力が違う。アメリカで育まれたトラッド、という事なのか。ソウルもロックも、すぐ横になる…という感覚がある。自分たちのアイデンティティがはっきりしている」「また最近のアルバムで顕著なんだけど、アメリカで良いスタジオで録っている、というのが良く分かる。音が全然違う」

タッド「デビュー作はジョン・カニンガム(もう亡くなっちゃったね)がプロデュースだけど、2、3作目からフィラデルフィアで、普通のロックとかやっているスタジオオーナーとッシェイマスがチームを組んで製作にあたっている。そこが他のアイリッシュバンドと大きく違う」

英輔さん「例えばシェイマスはストンプ音とかも拾ったりする。ライブでも音がすごく立っている、と思う」

恵子さん「アメリカで育った中でもちゃんと根っこがあって、土くささがあって、アイリッシュ独特のパワーがある。で、なおかつアメリカ的なものもある」

タッド「アイリーンもそうなんだけど、60年代後半の生まれで、両親が移民。戦後のアメリカの最も豊かな時代にやってきて、良い職に就いたミドルクラスの家庭。故郷は遠きにありて…ではないけどアイルランドの伝統を守ろうとする気持ちが強い。ジーンとキャラのバトラー姉妹(ダンス)もそう。彼らは10代から全アイルランドチャンピオンを獲得している。子供の頃からエリート教育を受け、かつアイリーンもそうだけど、夏はメイヨーの田舎に戻ったりして過ごした。そしてボシーバンドやプランクシティに影響を受けた世代になるわけです」

ここで恵子さんから初来日の思い出。「初来日して日本に来たその日の夜は、翌朝まで飲んでいた。例えばツアーのときにツアー中の食事代とかを渡すのだけど、それをすべて一晩で飲んじゃった。呑みや楽しさについても、とても凝縮されているバンド。あの時はモーラ・オコンネルがドーナル・ラニーのバンドのゲストで来日。朝まで飲んで声をつぶしていた」(会場大爆笑)

M2   Pastures of Plenty



この曲はウッディ・ガスリーのカバーで、歴代ヴォーカリストが変わっても、みんなが歌っているバンドの重要な曲のひとつ。

タッドの解説:今回はヴォーカリストがノリアナ・ケネディではなく初代オリジナルメンバーのカラン・ケイシーが来日。これは楽しみ! カランはもともとウォーターフォードの出身でジャズが歌いたくてアメリカに渡った。そこでアイリッシュ音楽やウッディ・ガスリーなどの音楽に出会った。大恐慌時代の移住労働者の歌にアイルランドの移民の気持ちを重ねている。

2002年の「Edge of Silence」からすごく作品も変わった。それまでは伝統曲をモダンに演奏するバンドだったけど、最近は現代の作品を自分たちのアレンジでやっている。コンテンポラリーものの選択もすごく良い。そしてすべて社会派である。特にブッシュ政権下のアメリカに反応した作品が多い。

恵子さん:シェイマスは社会との係わりとか、自分たちが生きることというのをすごく考えている。

次の曲はブルース・スプリングスティーンのカバー。ちなみに英輔さんはブルースが苦手だそうです(笑)

M3   Ghost of Tom Joad



英輔「女性の声だと暑苦しくなくていいなぁ!」(会場爆笑)

タッド「シェイマスが弦と笛の両方の達人だから、サウンドに厚みがあるね」

ここでゲストミュージシャンの長浜武明(バウロン)、大渕愛子さん(フィドル)。ソーラスのメンバーとオースティンのフェスで出会ったそうです。ハンツ・アラキさんのバンドメンバーとして。アイルランド音楽をやっていると本当に偶然が必然的におこる。ソーラスのウィニー、イーモン、ミックとホテルで会って、すぐセッションに。彼らはとにかくすごく飲む。ウイニーはセッションのリーダーでイケイケだった。

ここでタッドからソーラスが全面的に参加したDancing on the dangerous Groundのサントラや、シェイマスが出演したサム・アミドンの映画を紹介。シェイマスは映画音楽の製作などにも積極的に活動している。

大渕さんよりウィニーのフィドルの魅力。とにかくパワフルな演奏。出回っている映像だと怖そうにみえるウィニー(ミック・ジャガーに似てる、と恵子さん/会場爆笑)だけど、しゃべるとキュート。演奏法はトリプレットの連発で、とにかくゴリゴリ。

タッドより、彼女はクラシックの素養もある。ボストンにはバークリーとウィニーが学んだNew England Conservatoryがあって、近年、クルキッド・スティルとかそこから出てくる連中が多い。

恵子さんより、姉御肌のウィニーは前の来日の時、足を折ってギプスをしていたが、それでも演奏してた。アイリッシュのバンドの中にいる女性は姉御肌が多い。ダーヴィッシュのキャシーとか。

M4  High,  Wilde and Handsome



長浜さんと大渕さんの演奏のあと休憩へ〜 第2部はシャムロック・シティの話になります。後半戦へ続く。





















PS
5/12 0:45時点で、多少五十嵐正さんから訂正が入ったところを訂正しました。五十嵐さん、ありがとう〜!



映画「チョコレートドーナツ(ANY DAY NOW)」を観ました

これは最高にパワフルな映画です。やられたーって感じ。「チョコレートドーナツ」(ANY DAY NOW)

とにかく今、この映画の事を思い出せば、もう速攻ですぐに泣ける、ってくらいすごい映画です。とにかく大ヒット中。激混みなので、早めに映画館に行かないとダメです。私は30分前に行って、ギリギリ入れました。

見終わった後、感激して久々にパンフレットも買っちゃった。そこに書いてあった有名人/著名人の皆さんのコメント。今やどんな映画でも、宣伝の目的で、こうやって推薦/応援コメントを集める事をするわけだが、最近、これらのコメントを映画を見終わったあとに確認するのが結構好き。

今回は20名ほどの方がコメントを寄せているが、実は2つのコメントをのぞいて、どれもいまいちだと思った。「愛の本質!」とか「大切なもの」とか「純愛」とか「隣人愛」とか。

なんか、違う,違う,ちがーーーうう! 全然分かってない!

私が良かった思う2つのコメント。1つは綾戸智恵さんのコメント。これは100%ではなく、半分良いと思った。「ルディが最後には髭のはえたたくましいオカンに見えてきた」っての。私もそれは思った。でも最後じゃなくて、かなり最初の方から、そんな風に思った。もう彼は絶対に間違いなくお母さんだ。エキセントリックなところ、情熱的で優しさや愛情をストップさせないところ、とにかく「お母さん」なのだ。とても「お母さん」なのだ。

そしてもう1つのコメント。これこそ私の中でのドンピシャだったんだけど

「私たちにいま まっとうな人間への一歩を踏み出させてくれてるのは、
こんな人びと、こんな映画だ」

という清水眞砂子さんという児童文学者の方のコメント。これにはかなり共感。これこそがこの映画の本質だと思う。ホントにそうだ。サルが人間になってからこっち、私たちはこうやって偏見をなくし少しずつ真っ当な人間になろうとしているのだ、ということ。

ゲイの自然なラブシーンがある映画、最近増えて来たと思いませんか。そりゃ昔もゲイのラブシーンはあった。でも最近のは男女のそれとまったく変わらないくらい素敵。私も「恋するリベラーチェ」で始めて自然な男同士のラブシーンを観た時は「おおっ♥」と思ったもんだが、今はホントに男女のラブシーンと変わりなく見る事が出来る。私もこうして少しずつ人間になっていく。だってルディみたいな人だったら、ポールみたいな彼と恋に落ちるのもすごく自然なことだもの。ホントに素敵なカップルだと思う。カップルってのはね、こうやって自分と違うタイプの相手に惚れるのよね。

そして、この映画,間違いなくは感動させ泣かされるのは、親が自分の子供を取り返そう、って話だからだ。これは、もう泣けないわけがない。

子供であるマルコを演じる、アイザック・レイヴァが本当に素晴らしい。ダウン症のマルコを演じる、実際本人もダウン症である若手俳優。今回のがデビューになるのだけど、実は私はこの子はじめて見た時、ここに協力してた俳優の子と同じ子かな…と思った。

この動画は、What would you do?  あなたならどうしますか?というアメリカのテレビ番組のシリーズ。この回は、スーパーマーケットで障害を持つ人が働いていて、それをあからさまに侮辱するような人が現れた時。あなたならどうしますか、というテスト。俳優などを配置し、隠しカメラで様子を取るのだけど、時々ものすごい心の美しい、勇気ある人たちが現れて、ホントに泣けるのだ。



でも今、こうやって映像を見返してみれば分かるのだけど、全然違う人だったね…(笑)

すみません、話がそれた。

アイザックは今回が映画デビューとなるそうなのだが、とにかく、この子が本当に最高。笑顔とかがいいんだ。もうピュアで、嘘がなくて…この子が大きな笑顔を浮かべるたびに、もう映画館中が号泣の嵐!! もうホントにやばい!

それにしても、70年代の懐かしものの西海岸の話で、ゲイと障がい者が出て来て、これだけ盛ってる話なのに、全然お涙ちょうだい話になってないのは、とにかく脚本のすばらしさに寄るのではないかと確信する。これはものすごいパワフルな脚本だ。100分ほどで、ものすごくテンポがいい。全然長く感じない。あっという間に終わってしまう。

どうやらもともとは大ベテランの脚本家、ジョージ・アーサー・ブルームが書いたもので、実はジョージの近所に本当に実在したルディという人物がモデルになっているのだという。ルディの近所には精神的にも肉体的にもひどい障害を持った子どもがいて、その子の母親は薬物中毒だった。で、ルディはこの子を面倒をみている事がよくあって、ジョージはこの二人の関係にインスパイアされて、養子縁組についてのフィクションを書きあげたのだそうだ。で、このシナリオについて何度か映像化の企画が立ち上がったものの上手くいかなかった。

そしてこの本は20年以上も忘れさられたままになっていたのだけど、ある日、音楽監督のPJブルームが「オレの親父がこのシナリオを書いたんだけど」って、本作の監督/製作のトラヴィス・ファインに見せたんだって。実際の映画はこのオリジナルの本を相当書き換えて、舞台をLAにしたり、ポールの登場シーンを多くしたりした物なのだそうだ。

映画の感想をググってみるとアラン・カミングが最後に歌う「I shall be released」が圧巻!という評価がすごく多いんだけど、私は彼が歌は格別に上手いとは思わなかった。とはいえ、この歌に心を動かされない人はいない、ということは断言できる。だって、ものすごいパワフルで、しっかりこのルディという人物の上にある歌なのだもの。これが心を打たないわけがない。映画のタイトルの「Any Day Now」は、この曲の歌詞から取った。「いつの日か良い時代が来る。それはきっと明日にでも」

あぁ、やばい。私たちは早くいろんな偏見やしがらみを捨て、人間にならないといけない。70年代から今まで、たいへんな努力により、だいぶ人間になってきたと思うけど、でもまだまだだ。そして人生は短い。

90年以上生きた英国のクイーンマザーは「時代は良くなったと思いますか?」と聞かれて「もちろん」と答えていたという。今、この映画が東京の銀座の映画館で、多くの人の共感を呼び、涙を流させていることを考えると、それはホントにホントにそれだけで、またなんだか泣けてくる。

それにしても良い映画だった。「ANY DAY NOW」もいいタイトルだけど、極めて英語的な表現だから、このままカタカナじゃ意味を理解する人は少ないだろうし、「チョコレートドーナツ」をキーワードにし、ポップなイラストでポスターを作った配給会社さんは、すごく偉いと思う。

それにしてもアラン・カミングの演技はすごかった。と、思ったら,彼、私生活でも普通にゲイなのね。そしてそういった偏見をなくそうという活動にもすごく積極的に参画しているらしい。この映画のエグゼクティブ・プロデューサーの二人も、同様だ。だから説得力があるんだね。とはいえ、そんな事は映画の内容とはあまり関係ない。とにかく心を打つ映画だ。



PS
…なんてことをブログに書いてたら、山口洋がこの曲を紹介してた。恋人のことではなくお母さんのことを歌っているんだって。で、映画のことをまた思い出し、号泣中。こりゃ、まぁ、当分泣けるわ(笑)