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2014年6月30日月曜日

ON THE SHELF TVのロジェリオ五十嵐 at Bar Trench ananに掲載されました〜

久々にananという雑誌を買って、自分のついていけなさに驚愕! そもそも巻頭特集で特集されてる男ども…大森南朋以外は顔もはっきりと認識すらできず… こんなんでエンタテイメントビジネスの隅っこにいるんだから、しょうがないよね。私も。












で、なんで買ったかというと、我らがON THE SHELF TVのMC、ロジェことロジェリオ五十嵐が載っているからなのだー。

しかもカラー1/2ページ。すごーい! やったー!














でもこのバー特集。読んで、ふーん、バーってそんなに敷居が高いところだったのか、とびっくり。これによるとバーには白いシャツにタイトスカートを着た女の人が一人で行くのが格好いいとされているらしい。2杯で5,000円(高っ)。長居しないのが格好いいらしい。ふーん。

確かにいつもON THE SHELFでお邪魔しているBAR TRENCHもそんな感じが似合うお店だ。細かい調度品から、SHELFにならぶ本の1冊1册まで、オーナーのセンスが光りまくる。私はその半分…いや10%も理解できないのだが、確かに私みたいなチンケなおばはんよりも、お店に似合うような格好いいお姉さんがカウンターに一人でいたら確かに絵になるだろう。いつも申し訳ない… そもそも、いつもお世話になっているのに、飲み歩くという習慣がない私は滅多に行くことができない。申し訳ないなぁ、といつも思っているところなのだ。

ロジェは実はラウーのクリスが最初友達になった。クリスはバーを見つける天才で、最初姉妹店のTram Barの方に入り浸る様になったのだ。ラウーの初来日は代官山が会場でホテルは恵比寿の駅前のホテルを使っていた。そこから歩いて会場に通わせていたのだが、ラウーではマーティンは絶対に深呑みしないし、マーティンが一緒だとエイダンもだいたいはおとなしくホテルの部屋に戻っていくから、飲んべえのクリスは毎晩寂しい思いをしていた。

私が仕方なく一晩終電までつきあったこともあったが、そのとき、初めてTramに連れていかれた。かかってる音楽のセンスがいいな、と思った。あの夜は面白かったなー。クリスと私はカウンターで飲んでいたんだけど、隣りにいたヘンな「英語勉強したい」おじさんに絡まれて大変だった。クリスったら「彼女は僕らのボスだぞ。失礼なことを言うな」なんて言ってくれちゃって(笑)クリス、いい子なんだよ。私は別に気にしてなかったけどね。ま、よく都議にいるようなセクハラおじさんだったわけですよ。

それはともかく、そんなわけで毎晩Bar Tramに通っていたクリスはすっかりカウンターの内側のロジェと意気投合してしまったわけ。で、ラウーの何度目かの来日の時にロジェが「今度新しい店を近所に新しい店をオープンしたんですよ」と言って連れていってくれたのがBar Trench。みんなで行ってみて、そのかっこよさに感嘆した。そこでロジェが「ヨーコさんがよく上げているBalcony TVみたいなの、やってみたいんだよね」と提案してくれたのだ。そして、あれこれ彼らとミーティングを重ね、その年の1月に来日したGlenn Tilbrookの映像を撮影。そのあと震災やら何やらありながらもグレンのあの映像で4月1日にON THE SHELF TVは無事オープンしたのでした。今,聞いてもこの演奏,ホント素晴らしいよね。朝の10時だよ、グレン。それからピーターさんのラジオに早朝出演し、朝ここで演奏を撮影する、というパターンが出来上がった。

それにしても飲食店業って面白いよね。東京の飲食店は、下見に行くと上から下までジロっと見られるような六本木や銀座の高級店でも、当日外国人がゾロゾロ連いてくれば、私のようなチビであまり見栄えのよくない女でも非常に感激されることが多い。

でもそういう店と違ってTremchではバーといっても、ロジェの優しーい性格もあって、お客さんはとっても暖かく迎えてもらえる。ロジェ、ホントにカウンターに向いてる。で、私は「疲れてるんだけど、元気になれるノンアルコールのホットカクテル…」とか、そういうワガママを聞いてもらったりしているのだ。皆さん、Bar Trenchへ、ぜひどうぞ! ぜひカウンターで、ON THE SHELFで撮影した、たくさんのミュージシャンの話題を振ってください。恵比寿の駅からすごく近い。路地裏にあるバーです。そういや最近なんかカレーとかもやってるみたいなんだよな。黒板に書いてあるの、すごく気になってんだけど…あれ食べてみたい。

ところで、ミュージシャンの気分をいかに壊さず、かつ翌日の公演や仕事に支障が出ないように早めにホテルの部屋に戻すか…ということはプロモーターの必死の命題なのであるが、ヴェーセンについては、その心配はいらない。逆に「もう帰っちゃうの?」とボヤいているのは、私だけだったりする。あぁ、早く来ないかなぁ!

ON THE SHELFで撮影したヴェーセン。ウーロフでかい! そしてローゲルとミッケの足がこころもとなく揺れるのが、これまた面白い。今夜0:00より、秋のツアー、いよいよチケット発売です〜。

2014年6月29日日曜日

U-25割引!

ポール・マッカトニーよりも前に3月のフレアーク/アイオナ公演で若者割引をやっていたTHE MUSIC PLANTとしては、あちこちからあのアイディアを褒められ、お客さんにも「あれがなかったら来れませんでした」とか声をかけられ、なんだかそれに自分も勇気づけられたりしたので、なんとか同じようなアイディアを他の公演でも出来ないかと、ずっと考えておりました。

とはいえ、これって簡単なようで結構難しいのよ。自分で公演作ってる人なら分かるだろうけど、演奏するアーティストの理解、会場さんの理解、関係者の理解… すべてが揃ってやっと成立するもんだから。加えて当日のオペレーションもただでさえ複雑なのに、それにさらに1本、別のチケット経路を設けるわけだから、それをさらに複雑化させるわけ。しかも開場時って、一番スタッフに負荷がかかる時間だから、ホントに大変なのよ。そこに新たな仕事が増えちゃうと。 

でも、今回も関係者の皆様のご理解を得て、DUOの公演で割引を決行することが出来ました。詳しくはこれから更新するホームページの方に詳しく書くけど、通常7,500円のチケット代を今回は5,000円でご案内する、というものです。ただし公演当日25歳以下のお客様だけよ。誕生日になって、26になっちゃったら、もうダメだからね。

下記がこれからアップデートするホームページの文章。まだこれから多少編集するかもしれないけど。だいたいはこんなアイディア。

それにしても若者は社会の宝だよ。最近,悩める若者の相談にのるのが好き。彼らは私が若い時よりも全然しっかりしている。そういう子たちの相談にのりながら、私も励ましてもらってるんだ。あと若い時の自分に話しているつもりにもなっている。私も悩んだり,泣いたり、悔しがったりしてばっかりの若者だったから。(今もあんまり成長ないけどな!)

真面目な子ほど悩むからね。でもそういう子たちに言ってあげたい。真面目にやってる子は必ず成長し、自分に自信を持てる日が来る、って。だから大丈夫。今は大変だろうけど、とにかく信じる道を行きなさい。そしてウチのコンサートに来なさい(笑) 安くしとくからっ!


<UNDER 25割引について>




私も若い時はホントお金がなかった。でもコンサートに行きたい!…そういう若いお客さまのために、この設定がある公演については特別価格にて25歳以下のお客様をご案内する、というシステムをスタートしました。上の赤いマークが目印です。

なおこの設定が適用されるのは、あくまでも「事前にU-25割引を予約」した人のみです。急に当日事前連絡もなくご来場されても、この設定は適用されませんので、ご注意ください。

適用方法は、まずまで、お名前/電話番号/枚数をご連絡ください。折り返し受付完了メールを差し上げます。この受付完了メールの返信を受け取って「受付完了」です。公演直前に申し込まれる方はくれぐれも注意してください。

予約したら必ずご来場ください。無断連絡で、欠席するキミは、きっとろくな大人にならないよ。

当日年齢の分かる運転免許証、保険証などを持参ください。なおこの割引が適用されるのは、公演当日25歳以下の方のみです。本人以外の方も割引適用の場合には、それぞれ身分証明書をご持参いただく必要があります。窓口にてチケットと引き換えます。

公演を見終わったら短くて良いのでで感想文を提出してください。感想文については、当方のブログでご紹介する可能性がありますので、ご了承ください。非公開希望の方はその旨お書きください。

以前この企画をやった時に「僕らの席はないんですか?」と聞いた人がいましたが、馬鹿者ーーーっっ! 若者は老人に席を譲りなさいーー!(笑) といってもほとんどウチの公演の場合、席は充分にありますけどね。詳細はそれぞれのコンサートのご案内をご参照ください。


…と、まぁ、こんな感じ。いかがでしょう。さて、今日もセコセコとホームページを工事しよう。

若い子を応援する、ってなんか格別なものがある。写真はメアリー・ブラックの次男ダニーが率いるコローナズ。一昨日、ダブリンでほんとに大きな公演を成功させた。ソールドアウト。


 娘のローシンのFBから写真かりてきました…。そのうちプロフェッショナルな写真もアップさせるでしょう。楽しみだなぁ。
オレはダニーがこんな頃から知ってんだ! ノクシーも可愛い…ってか、二人とも全然変わってないよね。こちらはコローナズのTwitterより。親同士がご近所さんで友達だという二人は生まれた瞬間から友達だった。2週間違いとかそんなんだって。ずっと一緒だね。








こんなツイートも流れてきた。若者よ、いいものを見なさい。すごいものを見て感動しなさい。


2014年6月28日土曜日

「テレクラキャノンボール2013劇場版」を見ました


いや〜面白いドキュメンタリーを見ました。これは面白かった。東中野ポレポレにて。

それにしても男の人は車とかバイクとかみたいな乗り物と、セックスが大好き。映画のテーマソングで同じ歌が何度か流れていたけど、私的には気分はRCサクセション「雨あがりの夜空に」。男子にとってバイクと女は一緒なのだ。こんな夜にお前に乗れないなんて〜♪

まぁ、言葉で説明すると単なるエロ話になるだけなんだけど、テレクラでひっかけた素人女性とハメ撮りを目指し、そのやり方/内容の充実度について、独自のルールを作り(左下の画像を参照)、加算したり減算しながら、6人の監督が勝負を競うという内容。自分たちで考えたくだらないルールが最終的に自分の首をしめていく結果になり、ホント「ばかっ」と言いたくなる、ヘンなドキュメンタリーだ。

タッチが「水曜どうでしょう」に似てんだよね。車で走って行く時、前方からではなく後ろからとらえていく映像なのも、「どうでしょう」っぽい。なんでこんなくだらないことに必死になるのか、そのバカさ加減、くだらなさ加減も、すっごく「どうでしょう」っぽい。

あまりにくだらないルールの数々
まぁ、だから監督たちの気持ち、馬鹿な行為は理解できる。一方で考えさせられるのは女の方だ。このドキュメンタリーに出てくる素人の、セックスに関してタガが外れた女(テレクラに電話してくるような女)というのは、10代だろうが、40代だろうが、どこか共通の、同じ匂いがしている。

真っ先に思い出したのは、あの木村香苗被告。そしてそういう人は申し訳ないけど、自分がデブだとかブスだとかいう事について非常に鈍感だ。そういう女性が登場すると映画館の中からも笑いが起こり、正直それについては辛いと思ったのだが、でもそういう女性蔑視とも取られかねない部分も、監督であるカンパニー松尾さんのインタビュー小冊子に書いてある言葉で納得できた。

面白い、と思う反面、表裏一体で「しんどい」と思わせる部分もあるから面白いんだ、と。確かによくよく考えれば、金銭目的で知り合ったのにもかかわらず「レースをしていて勝ちたいんだ」というと女性たちは協力してくれたり、母親のような態度で接してくれたりする。男性側はひたすら女性側に優しくし、セックスを「させてもらう」。女の私ですら「こんなブスな女に…」「すっごいデブ…」とか思ってしまう相手にもすごく優しくする。そりゃーそうだよね。お金を払っているとはいえ「やらせてもらう」わけだから。裸とかセックスを見る、ってリスクがある、ということ。そこを理解しないといけない。

でも実際、彼女たちもまさか劇場で笑われている、とは思ってないだろうな…と。その点が辛いけど、ただあれも監督に言わせると彼女たちの一面であり全面ではない、と。彼女たちが傷ついているかというと、撮っている時点では誰も傷ついていない、AV撮ってるって分かっているし、彼女たちの人生はそこにちゃんとある。そこがAVを素人で撮る面白さだ、と。

…と、まぁ、いろいろ良い事を言っているのに最後に「でもAV監督の戯れ言ですから」ってのもいい。監督いいよー でもまさかこんなにヒットして全国でやれるようになるとは思ってなかったらしい。

このドキュメンタリーの要は、6人の男たちの、あわれなゲームの勝ち負けへのこだわりだ。その面白さに比べたら、素人くさいナレーションや、走ってるだけでかなり長く続く高速道路のシーン、そしてご褒美という設定のボールガールとのやり放題や、心あたたまるエピソードという立ち位置の「おまもり」は、正直まったく面白くない。あのヘんをぐっと削って,時間を短くし、ナレーションを良いものにしたら、うんと良い映画になったと思う。

それにしても世の中がこれだけセクハラ問題が話題になっている中で、東中野のポレポレだけは昨晩、男たちのヘイヴンに見えたね。上映の後、監督/出演者の一人と、AV女優さんのトークショウもあったけど、シャイだという監督は一方的に次のイベント?の告知をして去っていった。AV女優さんは営業っぽく、プロフェッショナル。客や監督にのぞまれている立場を充分理解していて頭の良さそうな、綺麗な人だった。スナックの売れっ子ママみたい。

しかし男は本当に可哀想な生き物だな、と思った。セックスにおいては残念ながら、どんなにブスでも女が主導権を握る。ゲームのボーナス得点ゲットに「一番気持ちいい?」と聞いて、女に「一番」と言われれば1ポイントゲット、というのがあったが、監督側があんなに頑張っているのに女は「うーん、3番」とか「彼氏の方がいい」「下から一番」とか言いたい事言っているのを見ると…(以下自粛)

帰りの電車で同じ車両に乗った男どもが全部バカに見えたよ…(爆)しかしAV業界こそYou Tubeなどやネットメディアに押されて不況の嵐だと思うんだけどね。面白いクリエイターの人たちがいるんだねー。

ウチのお化けトマト…食べても食べてもあるんですけど。自慢のベランダです。

2014年6月27日金曜日

たまごかけご飯は幸せの味

昨日は打ち合わせ3本終わって、最後はたまごかけご飯♥

やっぱり食べ物は日本が一番美味しいと思う。下北沢にて。

 立派な卵
完食!














大好きな「猿の惑星」がいよいよアメリカで公開。楽しみすぎる。日本にやってくるのは9月なのだが、それまで待てない。ダブリンでは7月17日公開なので、それを観に行くか? それにしてもシーザー、かっこよすぎるよ!(涙)




2014年6月25日水曜日

日本敗退

久しぶりに走り始めているのだが、今日は足の調子を考えてたったの2km。たったの2kmでも嬉しい。「くにまるジャパン」のラジオを聞きながら走っていたらネパール人のジギャンさんによる陸前高田のレポートがあった。大手メディアは東北を取り上げない、とか言う人多いけど、文化放送の「くにまるジャパン」は本当によく東北の話題を取り上げていると思う。

ところで今朝はサッカーがあったんですか? 冒頭でジギャンさんが「日本のサッカーは熱意や根性など気持ちに頼るより、このチームにはこう、とか戦略が必要なんじゃないか」とおっしゃっていたのが印象的。これ、実はすっごくするどい事言ってくれていると思う。サッカーのことは何も知らないが、日本の問題のすべてにおいて、それは言えると私も思うからだ。

例の都議会のヤジオヤジもそうだけど、日本人は自分がダメ人間だというのをまず知らないといけない。そして…個人の善意や努力に頼ることを辞めて、社会の構造や仕組みを変えて行くという方向に行かないといけない。そんな風に思うの、私だけですかね?

だれがだれを攻められるだろう。正直あの程度のセクハラは日常社会に溢れている。言った方の議員も単にヤジというか、場を面白がらせよう、という程度の気持ちでヤジを飛ばしたにすぎない。それを後から「結婚なさればいいのにな、と思った」とか、謝罪会見して、バっカじゃねーの、と思う。問題の論点がまるでずれてしまっている。

残念ながら私はあまり迷いがないため何を言われようが動じないけどね。結婚してない,多いに結構。実は結婚しない人生の方がいいと思っている。ほんとに羨ましかったら、金使ってでも、人脈使ってでもホントに結婚するわいな… 言われた方の女性議員にも、もっとなんかこう歯切れのよい格好いい反応をしてほしかったなぁ。せっかく世界が注目してるんだから。 

それにしてもダメな日本人。原発だってそうだよ。自分がダメ人間だって謙虚さがないから出来るんだ。死刑だってそう。自分が間違っているかもしれない…って冤罪の可能性を疑わないから、人を公式に殺せる。そう我々は人を公式に殺している。それを言うとヨーロッパの人は目を丸くする。死刑がある国はEUに加入できない。

昨日も都内、三鷹とかで雹(ひょう)が大量にふって大変なことになっているのに、都の公式twitterで活躍してたのは消防庁のアカウントくらい? 後はツイートしてても他のアカウントのRTばかりだったり… こんなんで次に大きな地震が来たらどうすんだろ、と思う。

しかしネパール人のギャンさん、すごい。陸前高田で瓦礫処理のボランティアをしたらしい。外国の人は日本にいることを感謝してくれているんだろう、と思う。日本が好きなんだよ、みんな。東北とか言って、私なんて今だにコンサート制作で2回ほど東北を訪ねただけだ。自分中心の企画を作ることは得意でも、ほんと自分はバケツリレーが出来ない人間なのだよな、と軽く落込む。

ま、いいや、自分が出来ることを一つ一つやらないとね。それが少しでも良い世の中を作る、ということを信じて。

こういう気分のときは、こういう音楽を聞くと元気が出る!



こういうのいいよね。ヴェーセンが面白いのはリズムは実はニッケルハルパから出ていることだ。このスイング感はメロディから出ている。もちろんローゲルのギターはリズミカルでかっこよくて全体をパワーアップさせるパワーエンジンだ。だけど、あくまでウーロフのスイング感が、バンドのリズムの要なのだ。それは聞けば分かる。

ヴェーセンは正三角形ではなく二等辺三角形だ。何度かここに書いているが、よくミカエルとローゲルは「ウーロフは自分たちのことを聞いてくれていない」と言う。(そんなことないと思うのだけど)でも反対にミカエルとローゲルはウーロフが聴こえなくなると演奏がまったく止まってしまうのだと言う。

ウーロフは絶対的なメロディプレイヤーだ。こんなにはっきりとしたメロディプレイヤーは、実はあまり存在しない。他に誰かいるかな…と自分で考えてみても、例えばハラール・ハウゴー?とか? でもハラールの場合、メロディプレイヤーというより彼の才能をドライヴするソリストであり、ウーロフみたいにメロディをがっつり自分で押さえているというのとは、また種類が違う。

このヴェーセンの不思議な二等辺三角形が一つの生物のようにアメーバみたいに形を変えグニョグニョしているのがヴェーセンの構造だと言える。光の当たり方によって、それはまるで違うものに見える。だから面白いし飽きないのだ。病み付きになるのだ。

一時4人のヴェーセンを呼んだことがあった。アンドレは素晴らしいパーカショニストだったが、4人になっちゃうとやっぱり違うんだよね。やっぱ3人だってのが、ヴェーセンの秘訣なんだと思う。これについては、またなんかの機会に書いてみたいと思う。

しかしこのスイング感はどうだ! 決して早い曲…いや充分早いけど…を演奏しているわけでもないのに、スピード感がある。この一体感はこの曲において、すごく分かりやすいでしょ? そこがヴェーセンの素晴らしさだと思う。これはほんとにスペシャルだし他のバンドでは絶対に実現できないものだ。

いつだったかご自身も演奏家でいらっしゃる名古屋のIさんが言っていた。「他のアイリッシュや北欧のバンドは、ものすごく練習したら、もしかしたら同じように弾けるかな、って思わせるんだけど、ヴェーセンとマーティン&デニスは、これは絶対に無理だとわかる。ほんとにすごい」まったく同感!



歌は、その人の生き様… AYOのシューティング、そして山口洋先輩と仲井戸麗市大先輩のライブ

たまには平凡に今日やったことを書いてみよう… 今日の午後はON THE SHELF TVのシューティング。パリからのお客様AYOさん。背が高くて笑顔が素敵でとっても魅力的な女性。パフォーマンスも最高に素晴らしかった。要チェックですよ。

「この棚の上に昇るんだ!」とビックリしながらも、スルスルと躊躇なくのぼっていく様子は、隠れアスリート!?

ジプシーの血をひく両親のもとに生まれドイツで育ち、今はパリを拠点に活動しているのだそうです。それにしても彼女、経歴とか凄まじいんだけど、本当に明るくてチャーミングな女性です。でも彼女の歌にほんとにそんないろんなことが凝縮されているよね。素敵なパフォーマンスでした。ON THE SHELFのクリップも近いうちにアップされるし、他にもたくさん取材記事が今後出てくると思いますので、楽しみにしててください。

アテンドしてらしたオルターポップさんによれば、AYOさんは食べるのが大好きだそうで、沖縄料理を昨晩ためしてみたらすっかりハマってしまったそう。またパリの虎や(そう、羊羹の虎やですよ! パリにあるなんて初めて知ったよ…)の大ファンで、青山の本店の前で写真を撮ったりとかしたそうで、楽しい来日エピソードをたくさんうかがいました。すごいね! それにしても初来日のアーティストさんは可愛くて、なんでも感動してくれるし、何してあげても喜んでくれるしアテンドしがいがありますよね。そういうの、ウチしばらくやってないかも…ショボーン…(笑)



それはさておき、その後は下北沢GARDENにて山口洋先輩と、仲井戸麗市大先輩のライブ。いや〜良かった。帰りにMY LIFE IS MY MESSAGEの八味をしこたま買い占めて帰宅。心からあったまれるライブでした。

それにしても歌やパフォーマンスってその人の生き様だよな…とちょっと思ったのでした。チャボ先生の幸せと不幸せの量ってどっちが多いんだろ…って歌(「QUESTION」)がいつまでも心に残りました。しみじみ… 山口洋も楽しそうだったなー いや〜ホント素晴らしかった。この曲ももちろんやったよ!



山口先輩と仲井戸大先輩のツアーは、まだまだ続きます。残りの日程はここ。7月6日の相馬まで続きます。山口洋の素晴らしいソロアルバムはここ

Don't look back!!!


PS
業務連絡 → エディ・リーダーの来日には今回は残念ながらついてこないブー・ヒュワディーンがシングルをリリース。良かったら彼のHPから直接買ってあげてください。送料込みで6ポンド。日本円で1000円ほど。PAYPALで決済できます。ちなみにMark Hewerdineでレシートが来ますが、奴の本名なので、まぁ、気にせず(笑) ブーによればブーのことをマークと呼ぶのは妹さんだけだそうで、両親もずっとブーと呼んでいたそうです。あ、あと矢井田瞳さんがカバーしたBell Book and CandleでもMarkといつもクレジットされてます。あれは連絡が悪かったんだろうか? 契約書の名前をそのまま書いたのか?(笑)Markじゃ誰のことかますます分からないよね…

2014年6月24日火曜日

矢沢永吉「成りあがり」を読みました。

読んだよー。矢沢永吉激論集「成りあがり HOW TO BE BIG」

HOW TO BE BIG…だって。なんか恥ずかしいよね…この副題。今ならもうちょっと気の聞いた副題付けそうだけど。いつだったか読んだヤンキー本に書いてあったとおり、永ちゃんを始めとする日本のヤンキーにはアメリカへの憧れがあり、バットセンスがある。

何故この本を読んだかというと… 飲み会でおじさんに薦められたからだ。おじさんはラジオ制作会社の偉い人で、会社がある六本木を歩いていると、その強面のルックスとスキンヘッドが災いして、よく道端で「お世話になっています」と、その筋の人に挨拶されるらしい(笑)。でも私がメーカー勤務時代…つまり25年くらい前からお世話になっている方で、中南米音楽を心から愛している優しいおじさんなのだ。そのおじさんと他のおじさんと3人で六本木の親父居酒屋で飲んでいたら、そこで「正しい右翼」みたいな話題になった。最近の安倍政権はなっとらん。オレが正しい右翼本を教えたる、ってんで教わった2冊のうち1つ。

すみません、永ちゃんファンの皆さん、ごめんね。でも基本的どちらかというと左寄りでオタクな私からしたら、永ちゃんなんてうんと右翼でうんとヤンキーに見えるのよ。詳しくはこの名著「世界が土曜の夜の夢なら」を読むとよろし。

何はともあれ…これ、糸井重里が永ちゃんの言葉を起こしてんだよね。でも発売当時は永ちゃんが書いたことになってたように記憶している。だから読みやすいんだけど、でも読みにくい(笑)

最初は読み進めるのがホントつらかった。そもそも永ちゃん口調になれてないし、いわゆる業界のひっくり返し用語が連発されている(ファン=ワンフーとか、オンナはなんだっけな、ナオンかな?/笑)のも痛いし…。でも永ちゃんって、意外と音楽をしっかり聞いていて…でもLPは自分では4枚しか買ってないとか言っているけど… 永ちゃんのルーツがビートルズってのも、なんか意外だったよ。

そして横浜に出て来て、奥さんに出会ったあたりから、すっごい面白くなってきて、お母さんとか亡くなるあたりは、もう号泣。広島の親戚との確執や(おばあちゃんとドラムのエピソードは…泣ける)、その後のゴタゴタが取り上げられたりしてるジョニー大倉さんに対してひたすら「あいつは優しい」と説明するところとか。レコード会社のことや事務所のことも結構赤裸々に書いてある。今でこそブログやら何やらでミュージシャンやアーティストがはっきり組織に物をいうこともあるけど、当時としては大変なものだっただろう。ミッキー・カーチスとフォノグラムに対してははっきり騙された、くらいのことは言っているし、すごい本だよな、と思った。そしてキャロルの前のバンドが解散していくところとかはホントに辛かった。

そして永ちゃん、真面目だね。すっごく真面目だ。こんな彼からしたら周りはふざけたやつばっかりで、周りはバカばっかに見えただろうね。「あいつは堅物だ」と言われながらも孤高のリーダーシップを取りつつ、家族を大事にしつつ… すごいわ、これ。もっとも苦労時代をささえた奥さんとはその後離婚してしまうらしいのだけど。

それにしても、これ28歳の時の話なんだよね。すごいよ。多くの人に名著と呼ばれているの、分かる気がするね。これは認めないわけにはいかない。そんな感じの本だ。



2014年6月23日月曜日

やせ我慢の世界?

今日は久々にユキ姐さんとランチをし、気合いが入った。帰りに成城石井でこんな卵を買った。明日の朝、ご飯をたくのが楽しみである。

さて今日は午後から某会場へ下見に行ってきた。来年春/夏の公演なのだが、会場を見るとコンサートのイメージが固まる。普段、お客として見ている会場でも、やはり実際にそのアーティストをやる、という前提のもと下見しないと、やっぱり見るべきものが見えていない。ほぼ10年ぶりくらいに行った、その会場はまるで雰囲気が違っていた。こんな小屋だったっけ?(笑)

で、そのあとDUOによってヴェーセンの手売りチケットを引き取ってきた。300枚発券してもらったのだが…果たして全部売れるのだろうか…厳しいだろうな。でも頑張ろう!

DUOのチケットって初めてだわ…結構、紙が厚いのね。300枚となるとかなりの高さがある。うむむ…

しかしOグループ、およびDUOの前、渋谷のあの通りは夕方の時間帯になるとO-EASTやWESTでやってるアイドルグループのおっかけの皆さんが地べたに座ってたむろしているので、すごい雰囲気である。今日はなんだかたくさんのおっさん(とはいえ、私よりは年下に見えた)がたくさんいた。

どうやら某アイドルグループのファンクラブだけで、ソールドアウトな公演なんだそうだ… なんか考える。オレたちかっこつけてスウェーデンの伝統音楽、とか気取っているけど、その実はとても貧乏でいつもヒーヒー言いながらライブを作っていて、かなりみっともないんでねぇの? あっちの方がかっこいいんでねぇの?って(笑) 

会員組織で売れちゃう公演ってホントにいいんだよね。いい、ってのは手がかからない、って事。仕事的には「手離れがいい」って言う。よく代理店の人が使う言葉だ。ファンクララブ組織だけでソールドアウトなら、これほど手離れのいい仕事はない。グループ名を聞いてみたのだけど、まったく分からなかった! でも羨ましい。いいなぁ!!

実はヴェーセンはバンド結成25周年だから何かノベルティを作ろうと考えていた。最初食品ものがいいだろうと言うことで、あれこれ研究した結果、某食品ノベルティ制作会社さんのショールームを訪ねた。今や駄菓子とか、クッキーとか、煎餅とか(煎餅は前にも作りましたね!)なんでもバンド名を入れたオリジナルのものが、割と簡単に制作できる。

ショウルームで優秀そうな若者の営業マン2名に、あれこれ見せてもらう。「こちらは●グザイルさんで、10万個とか作られてるんですよー」とか説明を受け、正直ドン引き。な、なるほど、そういう売れている人たちこそ、こういうノベルティに積極的で、すごい金儲けをしている……と言ったら失礼か……あれこれビジネスにしてらっしゃるわけだ。

しかも、なんと一人一人、キャラクターみたいなイラストまで作っている。つまり、その分、種類も商品の数も豊富である。●グザイルとか、●KBとか、人数が多いのはそのせいなのか!?と驚愕。いや、でも実際、このノベルティ制作だけでスタッフ何人か雇えるんでしょうね?…とすぐ私などは思ってしまう。

彼らはコンサートに来るお客、1人1人に1円でも多く使わせようと、ものすごい努力をしている。見習わないといけない。今、読んでいる永ちゃんの本がなかなか面白いのだが、永ちゃんのコンサートは行くたびにタオルのデザインが代わり、その度にファンはコンサートチケット以外にも1万とか、そういう金額を会場で落としていくそうなのである。うーん。

うん、分かる。分かってはいるのだが……。残念ながらウチのミュージシャンには,そういう事がまるで似合わないのである。正直、あんな風に下品にはにはなれない。(あっ、言っちゃった!)まぁ、あそこまで露骨なのはナシにしても、たとえば洋楽のアーティストだって、ミート&グリートに幾ら、ハグに幾ら、とか。そういうのやってる人は多い。ウチもやったら、ウチの連中でも多少はお金になるんだろうか。でも、なんかそういうのって……ちょっとみっともないよね?

悲しいかな、ウチは、そういうみっともない事は出来ないジャンルのものをプロモーションしているのだ。まぁ、いいや、いいのさ。オレたちは、そうやって、やせ我慢の世界を生きている。そういう事でいいのさ。だからファンの人も音楽さえ良ければ,他はいい、ってなくらいのドライな感じでいてほしいし、私も余計なものを作って売ったりはしないように、とは思っている。

でも、そうねぇ、ミュージシャンも喜び、ウチも多少お小遣いになり,ファンの人が喜んでくれるなら、固い事言ってないで…って事なのかもしれないよねぇ…

でも、ヴェーセン、この音楽さえあれば、何もいらないよね。私はそう思っている。



来日公演の詳細はこちら


2014年6月22日日曜日

シンスプリント、治りました! 最終章

シンスプリントになっちゃいました。走り過ぎたデブの中年女がよくなる故障です。通情完治まで100日かかるらしい…詳しくは、ともどうぞ。


シンスプリントになってから59日目 
レッグマジック51日目。時々ブログを読んでくれている友達に、このシリーズが面白いと言われ嬉しく思う。でも誰も不健康で身体の弱い主催者からはチケットもCDも買いたくないよね。自営業の社長は健康が基本。健康でいられる可能性があるのに、不摂生をし風邪ばかりひいているのは無責任だと思う。早死にするのは別にいいのだが生きている間は気持ちよく働けるよう健康な身体でいたいよね。

だからオレは健康でいるぜ! …と健康をアピール(笑)。前都知事や首相が健康アピールしていたのも気持ちは分かる。

それにしてもレッグマジックは腹筋に効く。今、51日目だけど、100日やれば腹筋がマジで割れて来そうな気もしている。昨晩久々に計った体重は50kgだったので、ちっとも痩せていないのだが、あきらかに今までのブヨブヨ50kgと自分の身体が違うのは分かる。なんかオレ、レッグマジックの宣伝担当になれそうだよな、と真剣に思う。



ロザリー先生に今日も感謝。なんたってバカでもチョンでも出来る13分。あなたも是非初めてみては?

シンスプリントになってから61日目
レッグマジック53日目。今日はついに走った! 5km走ってきた。もう足は多少違和感はあれど走れる。嬉しすぎる!! 5kmそれほどきつくなかったが長く感じた。シンスプリントになる直前は10とか走ってたんだから、やっぱり狂気の沙汰であった。


しかし60日かかった。100日かかるとネット上の情報を見つけてから覚悟はしていたのだけど60日、2ケ月かかった。

シンスプリントになったらとにかく休むしかない、という事。疲労は蓄積して突然やってくる、という事。はい、これから反省して気をつけます。

いずれにしてもこれからも走りますが、3日置きくらいにしよう、と。レッグマジックは引続き毎日続けます。腹筋よ、いらっしゃ〜〜い!

この連載はこれで終わり!

PS
シンスプリントになってから治るまでの話は、下記の「シンスプリント」のタグをクリックください。最初から読めます!


2014年6月21日土曜日

ヴェーセン、福岡公演決定! お待たせいたしました〜

はい、ヴェーセン、福岡公演が決定しました。これが25周年記念ツアーの最終日になるので盛り上がり必須。平日ですが、全国おっかけの方を含め、皆様,お待ちしております。

福岡市内にある大名MKホールさんでやります。天神西通りより徒歩3分。アクセスも便利。

このホールさん、横にちょとした多目的ホールもあるので、そこで「北欧の図書館」と題してスウェーデンの絵本を展示します。良かったら,ぜひ会場に早めに来ていただき、本も手にとってご覧になってくださいね。


今回、この素敵な企画は、福岡の熱血プロモーターのジャブアップさんのご協力で実行できることになりました。感謝!










「長靴下のピッピ」
これも当然並ぶだろうなー(笑)

THE MUSIC PLANT初めての福岡公演です。また行けるように是非是非皆さんのご協力をお願いいたします!

ついにデビュー。憧れのコーナーに! イントキシケイトさんに掲載していただきました

いや〜 イントキシケイトさんの4コマコーナー、いつかウチのアーティストを出してみたかったんです! ついにメアリー・ブラックで、デビューできました。ありがとう、イントキシケイトさん。ありがとう、メアリー。

ぜひタワーレコードに行かれたら手にとってご覧下さいね〜



2014年6月20日金曜日

すごいもん見た…「アクト・オブ・キリング」これは映画の一線を越えた映画



すごいもんみた。この映画は世界を変えるかもしれない。ちょっとすごすぎる内容だった。「アクト・オブ・キリング」

この映画、すごい前評判だったよね。おそらく公開当時は多くの人が押し寄せるように狭いイメージフォーラムに見に行っていたと思う。私も「今行っても朝イチで行かないと整理番号もらえないよ」という噂を聞きつけ、すごく見たかったけど、この盛り上がりが落ち着くまで待とう、と思っていたのだ。

でもってツアーが終わったあとやっと行ってみれば、平日の昼間に行ったのが良かったのか、今はもうかなり空いている。開演40分くらい前に行ってチケットを買い求めたら整理番号3番だった。あの盛り上がりは、こんなに早く引いてしまったのだろうか。でもそんな現象も映画を観た後なら分かる。これは観た人が、また次の人に薦めるような映画ではない。「すっごい面白かった!」と言って飲み会のネタにするようなものでもない。

ただこの映画が他の映画とはまったく違うものだというのは間違いない。映画が居るべき、留まるべき場所を一歩超えてしまった…というか。

それにしても前評判がすごかった。某元広告代理店のおじさんがFacebookで紹介してたんですよ。「消化しきれない」とか正直な感想を書いたおじさんに対し、おそらく広告業界であろう皆さんの反応は「私は見ません」「〜さんの感想を読んだだけで、もう充分」的なものだった。私は正直,心底がっかりし、思い切ってコメント欄に「世の中は消化しきれないことや、理不尽なことばかりだけど、それを補うのが人間の想像力であり、それをかき立ててくれるのが映画だと思う。音楽もそうありたいと思います。私は観に行きます」と力強く書いてみたさ… かっこいい、オレ(笑) 

…が、映画は…想像以上のものだったよ… 確かにこれは消化しきれないわ…。これはすごいもんを見てしまった。これは前例がない映画だ。なぜならこの主人公の心の闇を、見る側もいやおうなくシェアしなくてはいけないからだ。もしかしたら、それはこの大量虐殺を、サポートしてしまった日本に住む日本人である自分の責任だからかもしれない。

正直、前情報が無いまま見ると,一体何が起こっているか分からない人が多いと思う。フィリピンで60年代に行われた100万人以上の大量虐殺。そして…今でもその実行者の多くは普通にインドネシアで優雅に暮らしている、という話。彼らは勝者の立場から自慢げにその虐殺を語ってみせる。孫に見せたりする。そう、歴史は勝者側が作るものだからだ。彼らは英雄として堂々と暮らしている。TVにも出て自分の虐殺ストーリーを喜々として語っているのだ。しまいには演出まで自分たちでアイディアを出し、子供や女性に対して「もっと大げさに泣いてみせろ」とか指示を飛ばす。

監督は最初この映画の被害者側からの証言を集め映画にしようと思ったらしい。が、現政権が大量虐殺を行った側である以上、証言すれば彼らの身に危険がおよぶ。だから被害者たちは口を開こうとしない。何度も企画に挫折した。でも人権団体などからの援助を受け、これを映画にしょうと。そうなのだ、これはまだ現在も進行してい事なのだ。最終的にそれは加害者側からドキュメンタリーを撮った。それが…ものすごい効果をこの映画に与えている。

が、映画として面白かったかというと…正直前半のテンポが悪いし、ドキュメンタリーだからしょうがないけど…ちょっと長過ぎのようにも思えたし、非常に判断が難しい。

私よりなにより町山さんの解説が良いので、ぜひ、下記のクリップを。普段私は町山解説は大好き。この映画を観る前もこの解説聞いて楽しみにしていた。でも正直、見終わったあとでは、うーん、正直私は町山解説にも珍しく違和感を感じるんだよね。実は…映画としては…実は越えて行けない一線を越えてしまった…というそういう映画なようにも思えるんだ。つまりこれは今でも現在進行形のことであり、マジでこの映画は歴史を変えるかもしれない、ということ。

……っていうか、そういう映画、ないだろー っていうか、これ映画の感動とかそういう事じゃ済まされないだろ。うーん!!! 重い! 重すぎるよ!

実際、その後のアンワル氏については、後日談があって、映画を見て言葉を失った、とか、でも賞は受賞してほしい、とも言っていた、とかインタビュー記事を見つけたりした。驚異深いです。デヴィ夫人もプロモーションに強力しています。

でも町山さんの言うとおり。彼らは町のチンピラにすぎず、本当に悪い奴は実は手を汚さない。そしてまだ優雅にのうのうと生きている。そのことを、私たちはちゃんと覚えておかないといけない。

でもって、この映画が好きかというと…すごいとは思うけど、好きだとは言えない自分もいたりする。歯切れが悪くてすみません。もっと消化できるようになったら、また書き加えてみたいと思います。



町山さんがこの映画がすごい、NO1だ、と熱く語るのは、でも理解できるような気がする。というのも町山さんは、映画によって世界が変わる、と信じているんだろうね。私は…それについては…映画や音楽はきっかけとなることは間違いなくても、やっぱり難しいと思うんだよね。そこがすっきりできない理由かな。いや、でも重いもんを手渡された気がする。そういう映画ですよ、これは。

猫の言葉社新刊「いつまでも大切なもの」

ユニークなフィンランドの絵本を何冊も出されている猫の言葉社さんの新刊。やった! 稲垣さん、またもや新刊おめでとうございます。

これ絵…というかアラビアの食器などもやっている、セラミックアーティストさんの作品なのである。

3つのお話が書かれているんだけど、どれもあったか。特にぐっときたのは捨てられた洗濯機の話。

ウチで20年以上活躍してくれた2層式の洗濯機を思い出す。知人から学生時代にもらって、それをずっと使ってきた。手放したのはつい2年くらい前。今の場所に引っ越してくる時だ。3万円ちょいで買った新しい洗濯機は全自動で、すべてスイッチ一つで洗濯ものがあがってくるので、びっくりしたもんだ。今の主婦って楽してるよ! この忙しいオレが2層式で頑張ってたのに!  あの洗濯機のことを思い出した。業者が来て引き取られていったけど。あの洗濯機はどうなったのだろうか。

オレの人生、自分の洗濯機はおそらく2台だけだ。今持っているやつが壊れなければ、だが。あの2層式、懐かしい。ホントに頑張ってくれた。1つ1つのプロレス(下洗い、本洗い、脱水、すすぎ)を自分でやるのが楽しかった。が、そのたびに自分のデスク仕事が中断されるから、やっぱり大変は大変だった。音も大きかった。

稲垣さんとこの本は、どれもいいです。特に稲垣さんの留学紀。70年代の留学もの。今よりうんと面白いよ。必読です。




2014年6月19日木曜日

映画「ブルー・ジャスミン」を観ました!  これはめっちゃ面白かった!!


「ブルージャスミン」
もうすぐ都内では終わっちゃうらしいが、どうしても見たかった!   これは最高に面白い。ケイト・ブランシェット、すごい。すごすぎる!   ものすごい演技。ものすごい迫力の演技だ。これは歴史に残る名演だろう。そしてウッディ・アレン、本当に天才だよね。辛辣で最高にブラックユーモアが効いている。でも人生ってこういうもんだよねーってのが非常によく書けてる。あー、もう最高に良い映画である。これは!! 
こういう映画大々、大好き。

自分の人生を上手くリードできてない人ってのはやっぱり根本的に何かが間違っている。それは絶対に外的な条件ではない。すべては自分自身が原因なのだ。これは…そういうことを言っている映画だ。ジャスミンがあまりにバカすぎて、ホントに笑えてくる。可哀想だけど、笑えてしまう。これはブラックユーモアだ。映画でも実世界でもこういう真実は変わらない。そういう価値観をウッディ・アレンと、この映画が気に入った人たちと一緒にシェアできて、私はすごく嬉しく思う。

なんで見たかったかというと実はバラしてしまうとこの映画、ペッテリが東京で見ているのだ。彼が自由時間に気分転換必要だっていうんで、映画見ると気分が真っ白になっていいよ、と私が映画に行くように薦めた。私は他の仕事があったから一緒に見れなかったんだけど。で、あれこれある映画の中から時間も場所もちょうどよかったこの作品をピックアップした、というわけ。

見終わったあと、ペッテリに感想をもとめたが、奴はあまり多くを語ろうとしない。いや、だから違うんだって…映画うんぬんよりも私はペッテリの思考回路が理解したいんだって。だから内容とか話してくれても全然いいんだって…という私の願いもむなしく、「ハッピーエンディングなの?」と聞いてもいても「うーん」みたいな調子。それでも「出てくる人全員がちゃんと自分の生活をリードできてない」そして「でも僕はこの映画が好きだ…」とペッテリは言っていた。ペッテリが好き、と言うなら、私はもう声を大にして言おうこの映画「大好き」である。この映画は最高に面白い。

話は主人公の惨めな転落人生からスタートする。ニューヨークでセレブ暮らしを満喫していた主人公。ところが夫が突然犯罪者として逮捕され、あっという間に借金まみれ。物語は彼女の現在の悲惨な現実、また過去の栄光の回想を交互に展開しながら進んで行く。この過去/今を行ったり来たりのストーリーも面白く、脚本のテンポが最高にいい。そして要所要所でちゃんと「実はそうだったんだ!!」みたいに驚かされる部分も何度もあり、映画を見ている間、まったく飽きさせない。確かに最後はハッピーエンドではないが、映画を見たカタルシスみたいなものもちゃんと感じさせてくれる。ウッディ・アレン、分からないとか言う人、見た方がいいよ。これは最高に面白いから。

人間はなかなか変われない、ということ。そしてバカだ、ということ。自分が持っている大事なものに気づかない。自分が悪いとは絶対に考えない。そして自分で自分を惨めにしていく。すべてが自業自得。それがあまりに悲劇であり、悲惨である。

しかし、まぁ、こういう価値観の人はいつまでたっても幸せになれないよね。可哀想だが、彼女はホントにどうしようもない。ウッディ・アレンは、ホントに意地わるだが、ウッディ・アレンはホントに正しい!

今日もランチを渋谷で食べていたら、隣りのOLらしき美女が二人おり、そのうち一人がハワイに行くと言っていて、相手は「うらやましー」とか何とか言っていた… でも話している内容ときたら、どれもペラペラだった。私が普段から注意していることの一つに「金と暇があれば誰でも出来ることをやっている人を羨ましがらない」という事がある。確かにお金が湯水のようにあれば豪華なライブや演出が出来るのに、と思わなくもないが…。

それにしても私ですら海外出張に行くと「いいなぁ、海外」とか「うらやましい」とか今だに言われる。でもそれはイコール、ホントの私の価値をまるで分かってくれてない。今や海外旅行なんて金と暇があれば誰でも行ける。私と同じ年の、学生時代から転職してない終身雇用の自宅通いOLなら、ビジネスクラスで飛んでてもおかしくないだろう。でも残念ながら私の価値はそんなところにはない。私が偉いのは(←とか言って自画自賛/爆)海外の、ホントにマイナーな、日本の誰にも知らない音楽を、自分のリスクを顧みず日本に頑張って紹介していることだ。そしてそれらのミュージシャンの信頼を得ていることだ。それは誰でも出来る事ではない。そこを褒めてほしい、と思うのだが、それはなかなか難しい。みんな表面上の海外出張とか、大きな企業のクライアントさんとの仕事を褒める。確かにそれは分かりやすい。でも一番大事な事が何かが見えてない人は、人生を見誤る。このジャスミンなんか、そのいい例だ。それこそ冠婚葬祭で親戚が集まった時、娘の海外出張を自慢するウチのオカンとあまりレベルは変わらない(笑)

あと物を買うことで自分のアイデンティティを確立する人も、ホントに多い。いつだったか、FBのとある人のウォールで「どこどこのスーツケースがー」とか騒いでいる人たちの間に乱入し「私の海外出張バックはキャビン持ち込みオッケーの丸井で買った1万円のブランドなしのバックですー。チェックインなし! これで2週間の出張もオッケー」とか自慢したら、いっきにウォールがしらけた…というか、とっととスルーされて、みんなまたバックの自慢話に戻っていったのであった… 価値観あわねーーーーっ(笑) 友達選ぶよなぁ、私も!

でもホント世界は1つだが価値観の違いでまるで違う場所に分かれるよね。そのどっちの世界に生きるかは自分次第。可哀想だけど、ジャスミンは自分の生活において何が一番大切だったのかがまるで分かっていない。

実は最近も某ライブの打ち上げででも「打ち上げに参加できないんだけど、これ、みんなで美味しいもの食べてね」とこっそりカンパを置いて行ってくれた方と、何の疑問もなく会費も払わず帰って行く人たちにも遭遇し……音楽業界もいろいろだなぁ、と思った次第。音楽業界,厳しいのはどこも一緒。でもその中でどんな風に生きたいのか。そこが重要なのである。文句は言うまい。どういう世界で自分が生きたいか、それは自分が決める事だからだ。



町山解説がまたまた面白い。ウッディ・アレン、視線が意地悪だから世間も彼を意地悪く見るよね。可哀想。でも本人、きっとそういうのが好きなのだと思う。


国際基督教大学高等学校さんにお邪魔しました

すみません,古いレポートですが、better than never。以前、自分が話をしたり、その翌年には通訳の染谷和美さん、さらに昨年はフォトグラファーの畔柳ユキさんにも出演いただいたICUの「ヨーコの部屋」もとい…「音楽を仕事にしたいという高校生へのお話の会」ですが、今回はペッテリ・サリオラに話をしてもらいました。まだ学校卒業して、そんなにたってないだろ!みたいな感じでしたが…

最初がんばってペッテリの話を実況ツイートもしようと思いましたが、いろいろ取りまとめるのに、バタバタし結局ほとんどツイートもできなかった。でも高校生の感想が良いので、ここに紹介します。

ペッテリはとにかくプロとしてやっていくことをこんな風に説明してた。これは自分の好きな事だから仕事だ、って思ったことない、って。それはすごく高校生の気持ちに残ったみたいです。でも自分が高校生だったときのことを思いだしてみれば、確かに好きな事を仕事にしたり、仕事を楽しんでやってる大人って周りにいなかったと思う。

あとは人の役にたつこと、というのをペッテリは強調してましたね。そうしたらきっと生き残って行ける、と。あと自分のメンテナンスのことも。自分をきちんとメンテナンスして、人にベストなパフォーマンスを提供する、という事を強調していました。

ペッテリは多少スケジュールがきつくても演奏環境が悪くても大丈夫なんですが、食べないのだけはホントにダメなんだって。…だって…というか私もこれは良く知っているんですが、確かに燃費の悪さはヴェーセン以上! でもそうやって何が大事がはっきりしている人は仕事もしやすいんです。

高校生にとっては、例えばミュージシャンの一般的な生活ってまず想像もつかないだろうから、ってんで、私も多少高校生に説明しつつ、ミュージシャンのアテンドはその人によって大事なところが違うのだけど、たとえばペッテリだったらやっぱり食べ物のことを気にして上げるんだよ、と説明。たとえば毎朝会った時に何時ごろ朝ご飯を食べたのか把握しておくこと、そしてこのあとは何時まで食べられないよ、というのをきちんと声をかけてあげる、など。

さてさて高校生からの反応をご紹介します!

「初めて生でギターの演奏を見てすごく感動しました。ミュージシャンの普段の生活やなり行きなりど、すごく貴重な時間でした。自分がやりたいことを他人に左右されることなく、つき進めて行くペッテリさんの考えにもすごく納得できました」

「あまり聞いたことのないタイプの音楽で、とても驚いた。またマイクとの距離を調節して声を【楽器】として使っていたのも印象的だった。弾いている本人が楽しそうで、まさに音楽をやっているように思えた」

「単に音楽を演奏するのではなく、1つのビジネスとして一人でやっているということが意外だった。(そうよ、事務所におんぶにだっこ出来るのはホンノ一部!)直接音楽に関わらなくても、ミュージシャンを助ける役割としての仕事もあることが面白かった。ペッテリさんのように少数派のスタイルでプレーするには小さなコミュニティを作っているのが興味深かった。(するどい!!)」

「ひとまずこれからの部活を頑張って、日々の鍛錬を惜しまないようにしていきたいです。3年間頑張ってみて、それでもプレイヤーは難しいと思ったら,野崎さんのように裏方の仕事もやってみたいと思います(嬉しすぎる!)いずれにせよ、これからも音楽と関わっていきたいと思えるような授業でした」

「あまり内容とは関係なくなってしまうかもしれないのですが、“英語を話せるようになりたい”と強く感じる時間でした」(そう、この授業はすべて英語でした)

「ペッテリさんの人柄の良さや、ジョークが好きだという点おアーティストとしてパフォーマーとしての自覚おようなものが感じられた気がした。機会があればネットはもちろんCDショップでも探してみたい」(ありがとう!)

「とにかくすごかったです。目の前のギターから出ている音だとは信じられませんでした。お話しも茶目っ気がありながらも学ぶところが多く素晴らしいものでした。のぞむな将来ペッテリさんと仕事がしてみたいです(ぜひ!!)」

「MIYAVIさんと共演してほしい」(←誰だ、これ!?)

「これから彼が売れるといいと思う」(頑張ります!)

「今回のイベントで音楽のことについてばかりかと思っていたら、それだけではなくて人生のことについて、どう生きればよいかという事などもたくさん話してくれて、とてもためになるイベントでした」

「彼の演奏ははじめて聞くタイプで、ドラムとギターを同時に行うスタイフがかっこよくて、また機会があれば聞いてみたい」

「僕も小さかった頃にミュージシャンになりたくて親に相談しました。そしたらあまりいい答えがかえってこなくて周りの意見に流されてその夢を諦めてしまいました。でもペッテリさんがいうように人生は自分のものなんだから自分で決めて、大事なのは自分が好きなことをやることだ。これを小さいころから思っていてギターを続けていればよかったと思いました。すごくかっこよかったです」

「“趣味みたいだから仕事っぽくない”というセリフが賛同できました。これから知名度をあげて売れて行くと想うので応援しています。自分は将来何らかの形で芸能界にかかわると想うので、是非そのときはペッテリさんの広告など担当させてください」(きゃー、お願いしますよ!!)

「ペッテリさんのギターからドラムのビートが聴こえてかっこいいなと想いました。私もこれからもっと練習して上手くなりたいです」

「ペッテリさんはとても楽しそうに弾いていて、私も楽器をやりたくなった」(ぜひ!)

「自分のことやりたいことをやればいい、というアドバイスがすごくよくて、これからも音楽活動をしていきたいと想います」

「帰ったら練習しようかと思った」

「私は音楽にあまり興味がなく、ギターで弾かれていた曲にも関心がなかったのですが、今回話をきいたり曲を聴いて興味がわいてきました」

「ギター1つでどこでも演奏できて、しかもバンドがあるみたいにきこえるのが本当に信じられないくて、ずっとギターを弾いている手を見つめてしまいました。アルバムがあるなら買います!」

「一人一人その人に向いているものがあるということを教えてくれました」

「日本人ぽい考えかもしれないけど、なかなか自分の趣味を仕事にはできないと思う。それはリスクを恐れているからかもしれないけど、そういうのを乗り越えた人のみが自分の夢をかなえられるのだな、と思った」(するどすぎて言葉になりません!)

「“もののけ姫”は自分も好きな曲でオリジナルの感じがとてもよく聴こえて歌が入らなくても感動できました」

「あそこまでうまいギターと歌を生できけることはあないと思うから一生の思い出にしたい」(ぜひ大人になったらコンサートに行ってね! ありがとう)

「私の夢は発展途上国でのフェス開催です。今日だからお話を生できくことができてすごく嬉しかったし楽しかったです。演奏がほんとにすごくて、お話しされていたときのふんいきとはガラッと一変して「あぁ〜ミュージシャン!」ってすごく思いました。これからも応援しています。いつかもし私がフェスを開催する夢がかなった時は、よろしくお願いします」(是非是非! っていうか5年くらいで叶いそうだな、その夢。ぜひ一緒にやりましょう!)

そういや、全然話は変わるけど、昨年学校にお邪魔した時、髪を染めてた意志の強そうな女の子。ユキさんの話にすごく興味あったみたいで、ランチも一緒に食べたんだけど、その子、学校辞めちゃったみたいね。でも心配してないよ。おばさんは。なんかしっかりしてそうだったもの。きっとどっかの空の下で自分を試していると信じているよ。

しかし高校生いいよなぁ! 彼らには無限の可能性がある。

写真はちなみにペッテリのFBより、学校ではなくその数日後に行われた武蔵野プレイスさんでのもの。こちらでも本当にお世話になりました〜 未来のリスナーを育てるべく、THE MUSIC PLANTも頑張ります。





2014年6月18日水曜日

シンスプリントの治し方 5(またはレッグマジック奮闘記)

シンスプリントになっちゃいました。走り過ぎたデブの中年女がよくなる故障です。通情完治まで100日かかるらしい…詳しくは、ともどうぞ。


50日目
レッグマジック42日目。昨日羽田でペッテリを見送った後、帰宅前に駒込の温泉に行ったのが良かったらしくシンスプリント側の足に違和感が少ない。湯治とはよく言ったもんだ。来週も一度くらい行く時間を作るかな…

51日目 
12時間も寝てしまう。でもダルくてしかたがないので夕方銭湯へ行く。さらに夜はブライアンがくれたアイルランドの海藻風呂!   ぬるぬるして肌がすべすべてになる。ちゃんとやってますよ、レッグマジック。1日もかかしてない。

52日目 
またもや10時間の爆睡。何故だかどんなに寝ても疲れが取れない。だるい。赤羽でマッサージ。ここはいつも力が足りないわけではないのだが、やってる途中に強烈に眠くなり寝ちゃうことが多い。90分の贅沢コース。こんなにリカバリーに時間がかかるのは何故か考えたが、やはりアーティストの滞在期間が長かったのが良くなかったのだろう。しかしこういう体調の時こそ走ると一気にだるさが解決されるように思う。あぁ、走りたいなぁ。もう走っても大丈夫のようにも思うが… しかし調子がいいことを良いことに足のマッサージは最近とんとサボりぎみ。レッグマジックは継続中。

ここに書き忘れていたが5/27にヨガマットを買った。それまではロザリー先生によるレッグマジック13分コースの、レッグマジックに乗らない部分のエクササイズは床で直接やっていた。床に直接はさすがに痛い。マットは赤羽のホームセンターで買った1,500円くらいのマットなのに、えらい違い。私は物を減したい主義なので、新しい物はガーデニンググッズ以外買わないように気をつけていたのだが、これは買って正解。もっと早く買えばよかった。ブライアンがくれた海藻風呂の海藻の残骸を切って植物にあげる。

53日目 
なんとかアドレナリンが引いたあとの空虚感がやっと埋まってきた。でもこれだけ放出しつくしたのも思いっきり仕事したからだな。ほんとにKANもペッテリも最高だった。レッグマジック45日目。ホントに効く。お腹の感覚がもう明らかに違う。

54日目 
週が変わったんだしダルいとか言ってられない。レッグマジック46日目。今日はスポーツマン、でもって身体中けっこう故障だらけというNさんに会って、いろいろアドバイスをいただく。スポーツを激しくやる人はやっぱりあちこち故障している。故障と共存しながらスポーツを続けているのだ。やはりシンスプリントは休むしかない。そしてそもそもシンスプリントが治ったところで身体に筋肉が足りなければ、また故障するのは目に見えている、とのこと。必要なのは膝下の筋肉。レッグマジックでは膝下の筋肉はつかない。身体全体の筋肉をつけるエクササイズを教わるが… うーん、絶対にやらなさそう。

レッグマジックみたいなバカでもチョンでも筋肉がつくマシンならともかく、そうでもない場合、ホント自分でやる筋肉作りは地味だ。特にシンスプリントの部分は筋肉が小さく、自分でやってもまるで手応えがない。山で崖のぼりなどを四つん這いになってやると良いそうなのだが…アウトドアにありがたみを感じるわけじゃないし、そもそも時間がないわ…そんなの。気分転換は荒川で充分だし、うーん、荒川土手を上がったり下がったり転げ回るか? 

またシンスプリントが残る足のゴロゴロした部分はシンスプリントが治っても残ってしまうらしく、当初このゴロゴロがなくなったら走り出そうと思ってたけど、それは無理なのは発覚。なのでゴロゴロは完治の物差しにはならない。痛みや違和感がなくなったらとにかく走ろう。

自分がどういう身体になりたいのか、それを考えねばと思う。目的その1。健康であること。それだけなら、すでに走る前からかなり達成できていたわけで…。また毎日走りたい? あれは気持ちよかった。でも、そうなってくると全身の筋肉作りは必須だろう。面倒な筋肉作りしながらでも走るのか? 時間がどんどん取られる。それは不本意。目的2。ツアー疲れが最近はげしいから体力をつけたい、ってのも絶対にある。あと重要なのは3. 家系である糖尿病対策。

とりあえずまだまだお腹や太ももまわりには筋肉がほしいので、レッグマジックはひたすら続ける予定。レッグマジックを納得できるくらいやって、そしてあとは、多少甘いものを気にせず食べるために週2回10km走る…みたいなところが理想なのかも。

夜は八重洲のホテルを下見したあと「やなぎ」によって爆食。「やなぎ」に行くとついつい食べ過ぎてしまうので危険なのだ…


最近のお気に入りはこれ。「モッツァレラの味噌漬け」


















55日目、レッグマジック47日目。
確かにN島さんの言うとおり走って出る汗はサラサラだが、レッグマジックの時の汗はベトベトしている。筋肉に効いている証拠である。


さて夏になるとこういう食べ物をよくつくる。ポイントは釜揚げしらすを大量に投入すること。ほんとはミョウガをいれたかったのだけどスーパーで切らしていた。玄米、しらす、大葉、塩コンブ、カニカマを混ぜたシンプルご飯。もりもり食べる。

分かっているのだ。体重を減らすんだったら食べるのを押さえなくてはいけないことは。まぁ、でも体重は減らなくてもいいんだ。








56日目 

レッグマジック48日目。ホントにレッグマジックは効く、と思う。13分とはいえホントにキツい。でも身体の中心が出来ている感じがする。レッグマジックは膝下の筋肉は関係ない、と思っていたのだが、なんかふくらはぎにも効いているように思える。っていうか不思議なことに腕には明らかに効いている。…となると結構全身いけてるのかもしれない。いずれにしてもしばらくは続けよう。

ロザリー先生、今日もありがとう! レッグマジックだけじゃなくって1分間の腕立て伏せや腹筋、スクワットまで入っているのだから、やっぱり効くわな…



PS
わたしのシンスプリントは60日で治りました。全体のストーリーを知りたい方は、下の「シンスプリント」のタグをクリックください。

2014年6月17日火曜日

スティーヴン・キングの「刑務所のリタ・ヘイワース」を読みました

こんなメジャーの本、今頃読んでるのは私くらいだろう。2週間くらい前に読み終わっていたのだが、感想を書く時間がなく今になってしまった。

映画「ショーシャンクの空に」の原作で春夏秋冬の4部作の「春」である「刑務所のリタ・ヘイワース」。無実の罪で投獄され、それでも希望を捨てなかった男の感動の物語。

なるほどねー。スティーヴン・キングなんて初めて読んだかも。これは読みやすい。普段あまりメインストリームのこういう本を読んだことない私なのだが、たまに読むとその読みやすさに感動する。

映画は実は見てない。何故読んだかというと豊崎社長の書評を読んで読みたく思ったからだ。社長の書評はマジでやばい。ついつい説得させられてしまう。

94年の映画か。タイトルは知ってたけど、当時の私は映画はみない人だった。最近でこそかなり見るようになったが、20代、30代の私といったら仕事マックス度は今以上で時間的余裕がまったくなかったからだ。仕事が多い…ってのとは違うな。自分がやりたいことがもう目の前に山のようにあったもんだから、映画は飛行機の中でしか見ないと公言してたくらい。最近でこそ自分の企画に深みをもたせたり、いろいろアイディアを練るのにいろんなものに触れた方がいい、とは思うようになったが、そんなのは、ここ5、6年のこと。当時はそんな余裕はなかった。おかげで非常に良いものをたくさん見逃している可能性は高い。

というわけで、この映画は見てない。が、この本を映画にするとは非常に難しいのではないか、とも思った。これは非常に味わい深い素晴らしい話だ。読むことで、力がヒシヒシ伝わってくる。

テーマはいろんな事を言う人をネット上で発見するが、「希望」とか「愛」とか。私は究極的にはやはり「自由」だと思う。そして良く読めば、これが単なる諦めなかった男のサクセスストーリーというだけではなく長期受刑者の問題… あまりに長く刑務所にいると、人生に対してやる気を失い,自分で自分の人生を切り開こうとは思わなくなってしまう、というもの。人間は簡単に「自由」を放棄してしまう。そんなバカな動物だ。「自由からの逃走」だよね、まさに。そして、ただ生きているだけになってしまう、という事。一方で自由とは「あまりに興奮しているおかげで、手がふるえて、鉛筆がまともに握れなく」(文章より)なるようなものなのだ。

ちなみに「ゴールデンボーイ」に収録されている物語の続き「夏」編は、これに反するような希望もへったくれもない暗い話だそうで、おそらくスティーヴン・キングとしては、すべての4作品を全部読んでちゃんと完結した一つの物語にしようとしているのではないか、と思う。だから続きをちゃんと読まなくちゃ。

多少ネタバレになるが、こちらを紹介したい。こちらが映画のエンディングらしい。Shawshank Redeptionでググれば動画はいくらでも出て来て、もう私もなんか映画も見た気になっているが(笑)、このエンディングは本にかなり忠実だ。文章をそのまま読んでいるナレーション。そして… こんな青空。

I hope I can make it across the border. 
I hope to see my friend, and shake his hand. 
I hope the Pacific is as blue as it has been in my dreams. 
I hope.

どうかうまく国境を越えられますように。
どうか親友に再会して、やつと握手ができますように。
どうか太平洋が夢の中とおなじような濃いブルーでありますように。
それがおれの希望だ。
(浅倉久志:訳)

本では赤毛のアイリッシュという設定の役を黒人俳優のモーガン・フリーマンが演じている。まぁ、こんな絵だったら、原作のファンの人も、まぁ納得しちゃうのかな。





PS
ネタバレ、ネタバレって言うけど、別にネタが欲しくて映画みるわけじゃないんだからんさ。ネタがほしくて映画を見る人に映画や本の本当の素晴らしさが分かるわけないし、ネタが分かったとたん見る気が失せる人は、たとえ見たところで本当の良さは分からないよ。

PPS
まぁ、でもやっぱこれを機会にスティーヴン・キングもっと読もう!とかならないところがあまのじゃくな私なのであって…(笑)

未来世紀ジパング「知られざる親日国・フィンランド」を見ました

国土の7割が森林というフィンランド。日本からの観光客もたくさん増えているのだそうです。パリやロンドンが10時間以上かかるのに対して,ヘルシンキはたった9時間半。観光客は毎年20%増。人気なのはヘルシンキのカフェ・スオミ。「かもめ食堂」のロケ現場になったカフェ。






実は私は「かもめ食堂」は大の苦手。つーか、あの映画の制作陣のシリーズの全作品がまったくダメ。それについては、また今度!(笑) でもあの映画の影響については、認めます。実は群ようこってフィンランドに一度も行かないであれ書いてんだよね…。





またフィンランドでも日本がブーム。着物を着て花見をしたり、キャラクターが人気!






















フィンランドにある東京館(日本雑貨店)の紹介。桜を植えたり文化の発信も! 「ヨーロッパの中で日本に一番近い」とオーナーの冨田さん。







キャラクタービジネスが沸騰。作者のトーベ・ヤンソンが生誕100周年のムーミン…

…そしてなんといってもサンタ!

サンタ村にて「日本に行ったことはありますか?」「最後に行ったのは?」と聞かれて「江戸時代」と日本語で答えるサンタ! やるなぁ!! そのサンタ。会うのは無料だが、サンタとの記念撮影は80ユーロ。1万円ほど。高い! いいビジネスしてる。

ここでシルックさん登場。「フィンランドはとても親日的。日本人、と聞くと“あぁ!”って。すごくフレンドリーな感じになりますね。日本が嫌いとかマイナスなイメージもっている人、会ったことがないです」





フィンランドはヨーロッパの玄関口。地図でみると遠いけど直行便なら9時間半。日本から一番近いヨーロッパの国。ヨーロッパのハブという役割もある。乗り継ぎも短く35分くらいで次の飛行機に乗れる。そしてこんなに素晴らしい国なんです。小さい国なのに、すごいね!





特に驚いたのは「赤ちゃんセット」 赤ちゃんが来ると国から箱でこんな荷物が届く。入れている段ボールも簡易ベットになる。シルックさんもお子さん二人いらっしゃるのですが、二回ともいただいてとっても便利だったそうです。




ここでキーワード「武士道」 フィンランドが親日国になった歴史を振り返ります。まず大国ロシアに勝った小さい国、だということ。






それがフィンランドがロシアから独立する原動力になったということ。










また新渡戸稲造という日本人のヒーロー。「武士道」という本を書いて世界中のベストセラーとなった。そして新渡戸はフィンランドがかかえていた大きな問題,オーランド諸島の領土問題を解決した、という事。
オーランドについては以前書いたことがあるけど(ここ参照)フィンランドの一部なのにスウェーデンの文化が残る不思議な場所。ロシアからフィンランドが独立するさい、オーランドはいったいどこの国のものか、という問題が残った。そこで当時国連にいた新渡戸はこういったユニークな解決を提案したのだという。このような両国を納得さえる平和的な解決方法に両国は非常に感謝をし、今でも新渡戸の名はヒーローとして語り継がれているらしい。


オーランド議会のリンドベックさん「タイトルは武士道」と新渡戸の著書を紹介し「私はこの本に書かれている日本の魂とか考え方が好きなんです」著書「武士道」の中で新渡戸が言っていた言葉「武士道の究極の理想は平和です」新渡戸はまたユネスコの前身にあたる機関を発足させた人でもあるそうです。

また今後のビジネスの可能性について…

北欧デザイン好きにはたまらないアラビア、イッタラなどのアウトレット。







そしてホンカジャパンさんのログハウス!実は耐震性にもすぐれているそうです。ホンカさんが世界に輸出する木を切り出すために、フィンランドで日本企業コマツの機械が活躍しています。





 また村田製作所は2年前フィンランドの電子部品のメーカーVTIを買収。NO残業のフィンランド人たちのマネジメントに困惑しつつもサウナでコミュニケーション。


 「サウナは大事ですねー」とシルックさん。フィンランドでは住む家を建てる前にサウナ小屋を建てるという事もあるそうです。フィランド人にはなくてはならないもの。「裸=まったく無防備な状態である、というのがフィンランドスタイルなんですよ」

サウナ外交という言葉もあるそうで、フィンランドは小国なんだけどサウナを上手く使って大きな相手とも互角に話し合ってきた。









また経済的には、海路という事についても、地球の温暖化で北海ルートの氷が減り、今後ユーラシア大陸の南を通るよりも北極のルートを通るというルートが期待されている。ここだと距離は半分程度。北海ルートがつながると東のゲートウェイは日
本になるし、ヨーロッパでは北方ヨーロッパになる。これは面白い!


以上簡単ですが、未来世紀ジパング「知られざる親日国・フィンランド」の内容をまとめてみました! 

番組は短かったけどよくまとまってたと思います。でもNO残業という事については、日本側が学ぶべきことだと思いますけどね。日本はダラダラ長い時間働くのが好きですけど内容はまったく伴ってない事が多いですから。

それについては、東洋経済に載った、大使館勤務だったユッカ・パヤリネンさんのこの素晴らしいインタビューをぜひ読んでみてください。

また論説委員の太田泰彦さんによる日経新聞「武士道の知恵」はこちら。