bar clear all


2014年7月31日木曜日

ジョン・ニアリー大使ご夫妻。ありがとうございました〜


今日はアイルランド大使館でジョン・ニアリー大使のお別れパーティ。一緒に写真を撮っていただいた。こうしてみると私、全然…痩せてないしあか抜けないわー。しかも…なんか公的なお方は、みんな写真の写りが違う!(笑)

本当にニアリー大使にはよくしていただきました。仙台にドーナル・ラニーとパディ・グラッキンを連れて行ったときとか、メアリー・ブラックの来日の時とか。アヌーナやリアム・オメンリィと東北にうかがった時もご一緒させていただきました。いわき市で、私たちの狭いバスに一緒に乗り、現地のスタッフの説明を通訳さんが訳してくださるのを熱心に聞いて質問もされておられました。

大震災という大変な時期を一緒にすごした大使。本当にありがとうございました。またどこかでお会いしたいですね。次の赴任地はオランダだそうです。オランダも今,大変な時期を迎えているから大使の、アイルランドの優しさが必要ですね。

そして! 次なるアイルランド大使はなんと女性だそうですよ。でもこうやってみるとアイルランド大使って結構女性が多い。ちなみに今のジョン・ニアリーの奥様、キャスリーン・ホワイト女史も大変優秀な外交官で、メアリー・ロビンソン〜メアリー・マッカリース時代の大統領付きの側近中の側近だったらしい。オバマかとクリントンとか、みーんな友達なんだって。すごいよね。

アイルランドの女性がしいたげられたのは前世紀までの話。今や世界中、どこも女の方が偉い(笑)ニアリー大使ご夫妻,本当にありがとうございました。

PS
大使とメアリー・ブラックの写真。アイルランド大使館のTwitterより。ご来場ありがとうございました。


ヴェーセン、教会ライブ

ヴェーセンのFacebookにこんな素敵な写真が。歴史のある教会のようです。いいなぁ! どうやら今日はこの教会でコンサートがあるらしい。


思えば昨年の今頃もスウェーデンで教会のコンサートがあったのでした。









 こんな感じの教会。ギリギリの時間でいったらこんなに後ろになっちまった。不覚!!


 ヴァイキングな感じ。


 こういう装飾も素敵でしょ〜

 CDの販売はウーロフの仕事。

 このときのツアーはサイクリングツアーだったんですよね。自転車でスウェーデンの南部を回るというエコツアー。私が乗る車の前を走って行くウーロフとミッケ。走れー走れーw









夏の北欧は素敵ですね。これで夜の10時ごろですよ。



こういうのを現地に観に行くツアーとか企画したら人が集まりますかね? 実際、この教会もかなりの僻地にあったんで、自分でタクシーとか手配して行くのがホント大変! 私も運転免許もってるんですが、100%ペーパードライバー。運転はやらないんで、困ったもんです。個人でタクると高額になっちゃうけど、ミニバン手配してヴェーセンおっかけてったら、結構面白いかも、ですね。

ヴェーセンの来日公演は11月。まだまだ先ですが、良い整理番号はお早めに。詳細はここ。


2014年7月30日水曜日

映画「リアリティのダンス」を観ました。なるほどこれは圧巻!



チリ出身の映画監督。巨匠アレハンドロ・ホドロフスキー。85歳。23年ぶりの新作「リアリティのダンス(La danza de la realidad)」。いいタイトルだよね。ロシア系ユダヤ人というバックグラウンドを持つ監督が自分の少年時代を描いた、摩訶不思議ながらも非常にパワフルな映画だった。

前評判をあちこちで見たので、なんとなく内容は知っていた。85歳の監督が自分の子供のころを回想していく、そういう内容。また先週、久々に飲んだ女友達から「これは素晴らしい作品」と強力プッシュされたことによって、これは絶対に見に行かねば、と思った。配給のアップリンクの浅井社長による日記も興味深かった。でも実際私がこの映画を見たのは新宿の映画館だったっけどね。

監督によると過去は変えられる、と。主観的に観ているから自分で書き換えることが出来る、と。確かに自分は自分のヴァージョンで過去を記憶しているわけで、もしかしたらそれは自分の都合のよいように覚えているだけなのかもしれない。

で、自分の子供時代の再構築、というわけなんですよ。自分の住んでいた実際の町でロケをし、自分の父親役を自分の長男に演じさせ… そして、この父親がすごいんですよ。とにかくひどい父親で暴力的で息子が気を失うまで殴ったり、麻酔なしで歯の治療をさせたり、妻に対してもひどい態度を取る。とにかくひどい暴力/瞬間湯沸かし器父親。ウクライナからの移民で「ウクライナ商会」という小売店を営む熱心な共産党員でもあり、店の奥にはスターリンの写真が飾ってある。で、話が進むにつれ、ついに彼は当時チリで独裁政権をひいていたイバニェス大統領暗殺のため家族を捨て放浪の旅に出る。ひどい目にあいながら、大統領は暗殺できず、ボロボロになりながら最終的に家族のもとに戻ってくる。

こんなにひどいお父さんなのに監督のインタビューでは、映画内ではお父さんを人間的に書いた、と言っているくらいだから、実際はもっと常軌を逸していたに違いない。想像するのも怖いわ…

お母さんの方は、実際の監督のお母さんはオペラ歌手になりたかったもののなれなくてお店の売り子をしていた、と。胸がすごく大きかったそうで、そういう女優さんを選んだ荘だ。しかも彼女のセリフはそんなわけですべてオペラ風の歌唱になっているわけ。しかも自分の息子の中に死んだ自分の父親を投影していて金髪のかつらをかぶせて「お父さま」と呼ぶ。それでも母親として、妻としての愛情は豊かな人で暗闇を怖がる息子を救ったり、自分の夫の病気をなおしたり…

で、まぁ、この映画を作って私は生まれ変わった、と監督は言うわけなんですが。うーん、なるほどねぇ!! 確かに私も若い頃の未熟な自分に対して「心配しなくても大丈夫だよ」と言ってあげたくなることはあるのだが… そういう監督の話を知らないと、ちょっと分かりにくいかも。でもとにかくパワフルですよ。ただ分かりにくいといっても、哲学的かというとそんな堅苦しくもない。分からないところは返ってユーモアも交えて笑えるシーンであったりもする。例えば少年たちが海でかくれて悪いことをするシーン、なぜか家の廊下にトイレがあって、そのトイレに父親が不必要なものを投げ捨てて行く事とか… いろいろ何のメタファーかじっくり考えたくなるシーンもたくさんあったわけで… 

でもって映画を通して言えるのは色彩がものすごく印象的なんだよね。監督のインタビューによると、これは撮影後にデジタル技術で調整しているそうだ。なるほどねぇ。あと音楽も素敵なんだけど、こちらは映画の中で大統領暗殺をこころみつつも失敗し自殺するアナーキストを演じる末の息子さんが担当している。

しかし監督もヘヴィだよね。結局のところDUNEを完成できなかったり、こんなにも超巨匠でフランスをベースにしているというのに制作の資金ぐりには苦労しているのが辛い。映画の制作費はケタが違うからなぁ。巨匠といえでも表現活動はやっぱりビジネスとの戦いなのだ。映画によせられた夢枕獏さんのコメントじゃないけど、誰かホドロフスキーに100億円出してやってくれ!!!(笑) そんな感じ。こんな巨匠が100億円なくて苦労するなら、私が100万円なくてピーピー言っててもしょうがない、って事になってしまうではないか?!(爆)

ところでこっちは世界一有名な未完の映画DUNEのドキュメンタリー。音楽はプログレでマグマがやる予定だったんだよね。「ハマタイ!」



PS
パンフレットに載っていた監督のオリジナルスケッチ→奥様のデザイン画→実際の写真。なかなか興味深い。



2014年7月28日月曜日

原発の“世界最高水準” 驚きの現実…日本は遅れていた


久々にTV番組でまとめておきたかったので… 原発再稼働がささやかれる中、こんな番組がありました。日本の原発ってホントに世界基準の安全なの? フィンランドからのレポートも加えてお送りします。





仙台原発が審査に合格した、という。インタビューを受けて安倍総理は日本の原発は、世界でもっとも厳しい安全基準と胸をはる。本当なのか。
フィンランド。現在最新鋭の原発の建設が進んでいます。
例のオンカロでも有名になったオルキルオト原発は首都ヘルシンキから車で3時間ほど。
映画「10万年後の安全」で有名になったオンカロはこの原発に隣接したゴミ捨て場なのです。
現在3号機が建設中。フランスのアレバ社なのが受注。EPRと呼ばれる次世代の原発。
まずドームの部分が鉄筋コンクリートで二重の構造。飛行機がぶつかっても大丈夫なような構造になっている。911のテロ以降、欧米で安全基準が強化されたんですね。この発送は日本の基準にはありません。
そしてフィルターベント。圧力を放射性物質をまき散らさないように外に逃がしてやる装置。ヨーロッパではすでに標準装備。日本では福島の事故以降,日本もやっと義務づけられるようになった。
そしてさらにメルトダウン対策として格納容器の底にコアキャッチャー。
広げて冷やす。

外に漏れだすのを防ぐということ。チェルノブイリ、スリーマイル…過酷事故が起きるたびにその教訓を活かしてきた。
メルトダウンに至る事象の始まりから12時間、格納容器保護のために人的対応に依存してはならない、という事。
一番大事なのは安全であること。重大事故が起きた場合、数時間、人の手を使わなくてもいいようにと考えています、と。

しかしそうなるとお金がかかってしょうがない。安全審査が厳しすぎる。
規制当局の容赦ない安全審査によってオルキオト3号の工事は長期化。追加措置も指摘され、予定の3倍の予算がかかっている。

安全への投資をやめれば節約にはなるが原発は存在できなくなってしまう、とアレバの役員さん。
もとGEの技師で,原子力コンサルタントの佐藤暁さん。日本の安全基準は周回遅れに遅れている。やっとヨーロッパの10年前に追いついたくらい。
規制委員会の田中委員長も言葉を濁す。「世界水準とか世界最高とかいうのは、やや政治的というか、言葉の問題で、具体的ではないんですよね」
コアキャッチャーや二重格納容器などについては、という質問に「それは設計段階からの話なので、そう簡単ではない」と。既存の施設に追加するのは難しいらしい。
本来は基準から作りなおさないといけない。ここから何をやったらいいのか。ヨーロッパ、アメリカと比べて欠けているところをあらいださないといけない。

フィンランドのあそこの地層は18億年前から動いていないという非常に強固な地層、というのを古館キャスターが指摘。

姜尚中さん「東海村の原発事故もそうだが、人がそこで莫大な被曝をおびた。人間の命というのが甘くみられている。これは生命観の問題。安倍総理は安全と自分が言う事によって自分も信じ込みたいのか。ある種の言霊の世界に追いやっているとしか思えない」


古館キャスターも「ヨーロッパもひどいのは新興国に原発を自分たちの国の安全基準とは違う装備で売りつけたり二枚舌ですよね」と指摘。

なかなか考えさせられる特集でした。

2014年7月27日日曜日

佐々木俊尚「自分でつくるセーフティネット」を読みました

これはまたまた良い本に出会った。読めば元気が出る。皆さんにもお薦め!

この本を紹介する前に、まずこの本の著者の佐々木さんが数日前に紹介していたこのYahoo知恵袋のリンクからご紹介したいと思います。

少し前の投稿らしいのですが…

弱者を抹殺する。不謹慎な質問のようですが…

質問者は自然界は弱肉強食なのに、なぜ人間社会では弱者を助けないといけのでしょうか、という質問を投げかけているんだけど、この回答があまりにすばらししぎる!

ここでは理想論とか感情論を抜きに生物学的な理由から、なぜ弱者を助けていかなくてはいけないのか、という事を見事に説明しています。

人間が自然界で生き残るには「適応」が大事、そして人間は社会的生物だということを説明した上で、生き残るためには多様性のある社会の方が強いことも説明し、我々全員が弱者であることを認識し弱者を活かす事がホモサピエンスとしての生存戦略だとと言っているわけです。

素晴らしいよね。ちなみにこの本全体を貫いているのも、これと似たような哲学です。「自分でつくるセーフティネット」

とにかくインターネットの普及で、今の世界は総透明社会になった、と。紹介されているサイバーエージェントの藤田晋社長が自分のブログに書いていることを私もここで紹介すると、「ネットはごまかしのきかない丸裸のメディア」…だと。

「ネットでは性格悪いけど、実際会うといい人っていますよね」「ネットでいい人そうに見えるけど、実施には悪どい人もいますよね」と話すプロデューサーに対して藤田社長は「それは絶対にないよ」と断言をした、というのです。ネットでは印象が悪かった人が、会うと良い人だった…というのなら、実はリアルの方を疑った方がいい、と。

これ、すっごく共感しませんか? 実はネットってすっごくいろんなことがバレている。自分の周りの友達の投稿など1つ1つ眺めてみると分かりますよね。実はインターネットって、すごくよく性格が出るメディアだと思うわけです。

そこに、ましてやFacebookやTwitterなどのSNSまで至れば友人関係も対人関係も、あっという間に全部見えてくる。これは怖いことだと言う人もいるけど、また同時に素晴らしい事でもある、と。

昔は人間の信用は肩書きでした。どんな会社に勤めているのか。名刺にはどんな肩書きが書かれているのか… でも佐々木さんは、これって考えようによっては、そっちの方が怖いのでは、と指摘しています。

これは私みたいに小さいながら、一応自分なりに自分の事業を続けてきた者にとっては計り知れないメリットがある事です。MUSIC PLANTの野崎? あぁ?みたいな人でも、ググって見ればだいたい何をやっている事務所だか分かるはずです。このブログだってそうです。毎日逃げも隠れもせず、こうやって仕事をしているのが分かるからお客さんが安心してチケットを買ってくれているのだと思う。そのメリットたるや計りしれない。これが私がブログを何日も放置し、Twitterに人の悪口や不満ばかり書いているような人間だったら、どうでしょう。つまり佐々木さんも言うとおり、今は肩書きではなく中身で勝負できる時代になった、と。これはホントに素晴らしいと思う。

最近は個人情報流失うんぬんも話題になってますが、それについても言及されています。これもね… いろいろ考えるんですが例えば北欧の国はだいたい国民全員が背番号制になってて、調べれば個人の収入から何まですべて分かるようになっている。学校へ上がったといえば、資料がどこからか自動的に送られてくる… ま、そのヘんは私も詳しく知っているわけではないので、また今度改めてしっかり勉強してから紹介するとして… 個人情報漏洩とか言って、知らないところから広告が送られてくるという怖さよりも、実はそれより怖いのは実は切り捨てられる「黙殺社会」の方だ、と佐々木さんは書いています。「あなたには興味ないですから今後情報は渡しません」と言われる方が怖い、と。

今、ホントにマスコミがヒステリックですよね。殺人事件や凶悪犯罪とか、統計を見れば明らかに件数は減っているのにマスコミがヒステリックに報道するから、世の中がものすごく悪くなっているように思っている人が多い。人に対する文句もそうです。偉そうにマスコミが「何様?」みたいな調子で文句を言うから、1億人全員が自分が何をやるわけでもないのに人のやる事に文句を言うことだけは一人前になっちゃっている。それにデフレが加わって、本当に日本の社会はちんまりしてしまった。

それよりも世の中はいいニュースがたくさんある。ホント私が東京の町でお財布を何度も無くしても何度も戻ってくる事の方を報道してほしい、と思いますよ。この世はもっといいところだというのも覚えておかないといけない。例えばネットで病気を公開したら、差別どころかみんなが情報をくれて助けてくれる、へんな治療に騙されないようにできる、とか。旅をしていると書けば自宅のセキュリティうんぬんよりも旅先での有益な情報が貰える事の方がメリットが大きい、とか。私も自分が家を留守にする時はALSOKの外出警備をかけたらもう必要以上に自宅を心配する事は意味がないと思っているんです。やることやらないで無防備になるのは違うとは思うけど、やることやったら、それ以上心配するだけ時間の無駄なんですよ。普通お財布が落ちていたとして普通の人だったら届けますよね? 私だったら届けます。カフェやレストランだったらお店の人に、駅だったら駅の人に渡す、もしくは警察に届ける… 世の中にそれほど常識からはずれた人っていないと思う。楽観的かしら? でも私はそういう世界に生きていいたいんですよね。それによって自分が痛い目にあったり、万が一死ぬようなことがあったとしても、それはもうしょうがないと思うんです。ま、佐々木さんの本ではここまでのことは言ってないですけどね。

また例えばネット上で首相に文句を言うのもいいだろう。でも「あいつ頭悪い」「バカ」とか「死ね」とか、そういう物の言い方は…意味がないと思うんですよね。そもそも実生活と同じで悪意にみちた発言は、言われている対象ではなく、言った本人の方の評価を下げることになります。文句を言うのであれば、もう少し理路整然と、もしくはユーモアを交えて、言い方を考えて言うべきであると私も思います。(あ、また「べき」とか言っちゃった/笑)

そんな、いろいろ不安満載の世の中で、実は自分を守るのは、普段から世の中の役にたつように発信していくこと。

これ、私も相当実感している事です。例えば、今、新規の打ち合わせに行くとして、事前に相手の事をググったり、ホームページやブログを確認しないというビジネスマンはほとんどいません。

以前は日本の社会はすごく閉じられたムラ社会(佐々木さん「箱」という言い方をしていますが)だった、と。音楽業界もそうです。すごく閉じられた、一部の、業界にすべりこめたラッキーな人たちだけのものでした。洋楽業界なんて、まさにそれだったかも。誰々に会った、誰々を知ってる。そんなことだけで業界を生き残ってきた人がたくさんいた。でも今はそれがまったく違う。箱なんかありません。誰も安全ではない。ましてや音楽業界、特に洋楽周りなんてお先まっ暗、危険際まわりない場所なんです。

一方で、裁判員裁判において、懲罰が厳罰化しちゃっているのも、この「箱の外の人間には厳しい」「見知らぬ他人に対してはすごく残酷になれる」という日本人の性格がある、と佐々木さんは指摘しています。これ、私もすごく心配に思っているところです。

今や社会が不安になって、会社に属していても、業界に属していても、いつリストラされるか分からない、いつドロップアウトされるか分からない……そんな状況下では、箱の外の人につらくあたったところで、まるで意味がない、と。生存戦略として正しいのは、見知らぬ他人にたいしても寛容になる、ということ。いろんな人に理解をしめそう、と。自分を守る方法はそれしかない、と。それこそが自分でつくるセーフティネットなのだ、と。

うーん、やっぱりいいな。佐々木さんの本は何冊か読んでますが、毎回ポジティブで元気づけられます。

大変な時代だ、と言う人は多いけど、何はともあれ、今この時代を楽しむ事が重要だと思うし、世の中の役にたつことで自分の生き残り戦略になると言うことを多くの人が実践したら、これはこの先めちゃくちゃ良い世の中になっていくに違いないと思うわけです。とにかく頑張りましょう。私も頑張るし、なるべく人の役にたちたいなぁ、と思います。


無印BGM

昨日ちらっと無印良品BGMのネットストアでの売り上げを見たら、私が録音をコーディネイトした4枚のCDのうち3枚がセールスのベスト5に入っていたので、気をよくして、このネタでブログを1本書くことにします。

このCD、無印良品が世界のあらゆる国の伝統音楽を、現地にいってオリジナルレコーディングし、それを店内BGMにしている他、CDにして販売もしている、というすごいものなのです。普通こういう企業の企画って10枚以下で終わっちゃうことが多いんだけど、なんと今、このシリーズは今現在、18まで発表されている。しかも売ってるCDは1,050円(消費税据え置き価格)という手に取りやすいもの。すごいよね。

またチャートが変わっちゃうかもしれませんが…ふふふ、見て見て〜。ここです。

1位がちょっと前に録った方のアイルランド録音のBGM17。実はダブリン録音が過去に2枚あるんですよ。1つはBGM4で、これが私と無印良品さん初の仕事となりました。2枚ともCauldron Studioが協力してくれて、エンジニアはU2やら何やらを手がけているキーラン・バーン。こういうレコーディングって絶対にエンジニアが重要なんです。エンジニアさえ一流であれば、あとはほとんど問題ない。

私の一番好きなトラックはギターのジム・マレイのオキャロランですね。先のエディ・リーダーバンドでも来日したアコのアラン・ケリーが、自分のバックたのめジムを連れてきてくれたので、アランに許可を取りジムが時々サウンドチェックやパーティで弾いてるオキャロランのギターをソロでやってよ、と無理矢理その場でお願いしたのです。それが最高のトラックになった。これを含め、結構BGM4は、私がミュージシャンだけではなく演奏する曲も「これやって、あれやって」って細かいところまで指定している。そのせいもあって相当キャッチーな作品に仕上がったと思います。アランもすごく活躍してくれて、このトラックもいいでしょ? 泣ける! ジムのギターがホントにいいよねぇ!


マンドリンのポール・ケリーがフランキー・レーンを連れてやってきてくれた他、キャリコ(Calico)のモイニハン兄弟妹も頑張ってくれました。キャリコは結局日本には呼べなかったから、こういう形で日本市場に紹介できたのは良かったと思う。ちなみにイーリアン・パイプのソロのButterflyがあるんだけど、これを代理店の音楽分かるオジさんが「レッド・ツェッペリンのトラック」って呼んでたのは良かった。ふふふ。分かる人には分かるのよねー♥

あとまだ19歳だったハープのリンゼイ・モイナも良かった。お決まりのオキャロランに「シーベグシーモア」やってもらったんだ。ブックレットの写真でリンゼイが座っているスツールは、急遽「椅子がない!」って事になってMoore Streetにあるドルフィンレコード(メアリー・ブラックのレコード会社の実店舗)から拝借したもの(笑)。懐かしいなー。私は勝手しったるドルフィンなんで全然気にしなかったんだけど、代理店のOさんが、サッと気をきかせてその場でCDを1枚購入してくれて、お店に気をつかってくれたのが分かり、仕事出来る人はかっこいいなと感動したのを今でも覚えている。私もそういうスマートな仕事できる大人になりたい!

BGM7のSCOTLAND編には最近来日したエディ・リーダーが思い入れたっぷりのライナーノーツを書いてくれました。対訳は中川五郎先生。録音はカパーケリーなどでも有名なドナルド・ショウのスタジオで、エンジニアはスコットランドの…こちらも最高峰、カルム・マルコム。すごいでしょ。一流だよね。ブルーナイルとか、アイオナの一連の作品もそうだけど、とにかく超一流。カルムはホントに素晴らしいエンジニア/プロデューサー。カルムとは数年前の遊佐未森さんとのレコーディングでご一緒してたので私は2度目。なんか学校の先生みたいなディレクションなんですよねー。それをミュージシャンたちが生徒みたいにして言うことを聞いているので、ホント笑えた。ちなみにLAUのマーティン・グリーンもこのレコーディングには参加してくれてて、初めて私がマーティンに会ったのは、実はこのレコーディングだったのです。そしてなんとこのレコーディングがきっかけでLAUのファーストはカルムのプロデュースをお願いすることになったらしい。なんという巡り合わせ。マーティンは当時からキャラがたった面白い子だなーという印象だったけど、バックのミュージシャンだったし、スタジオではあんまり話はしなかったなぁ。懐かしい。クライアントさんの希望でCDの全トラックの半分くらいを歌とハープのシーリスの二人が頑張ってくれたんですが、いいでしょ、このMist Covered Moutain。(ただしBGMのアルバムには未収録…だったと思う)



そして!!! なんといっても私が超お薦めなのは、個人的に一番気に入っているBGM8。スウェーデンはストックホルム録音。プロデュースをヴェーセンのローゲルが担当。エンジニアが素晴らしく、ノードマンのプロジェクトやヴェーセンの録音でもおなじみ「まっつあん」ことMats Westerが担当。こちらも超一流。録音はねぇ…なんどもいいますがキャスティングなんだよね。キャスティングが成功すれば、ほぼ99%成功したようなもん。ま、でも、どんなプロジェクトもそうか? 信頼できるメンツが揃えば、あとは目をつむっていても出来る。ここでもローゲルとまっつあんの黄金コンビでホントにすべてがほぼ完璧と言って良いほどスムーズだったし、結果,本当にどこに出しても不足ない、スーパーアルバムに仕上がったのでした。いや、もう最高!

ヴェーセンのメンバーにも録音を手伝うよう声をかけたのですが、このCDにまんまヴェーセンとして参加させると店内BGMにしては複雑なものが出来てしまうので、それぞれ誰か相手を連れて来て2人組でやって!と提案したのでした。当時のミッケの奥さんがチェロ奏者だったので、ミッケにはチェロ奏者連れてこい、といったら奥さんではなくお友達のレオさんを連れて来てくれた。このミッケのトラックがスティーブ・ライヒみたいでめっちゃかっこいい。ずっとミックスの時も「ライヒ、ライヒ」って呼んでた(笑)。実はBGM8の中でももっとも玄人受けするトラックだと思う。

ウーロフはピアノのブロマンデイルおじさんのピアノとのデュオ。この二人は、そういやのちほどちゃんとしたCDを出しましたよね。あれ…あっちのCDの方が先だったっけ… もう記憶がブラーですが… 

ローゲルは笛のヨーラン・モンソンを連れてきてくれて、このあとローゲルはヨーランのCDをプロデュースしたり、またヨーランはヨーランで、この後のヴェーセンの来日にゲストで参加してくれたのでした。懐かしいねぇ… 他に録音にはトリアケルの連中も来てくれて,それもすごく良かった。

ヴェーセンのかっこよさ、クールさとトリアケルの素朴さがつまった本当にこれは素晴らしいCDです。そうそうトリアケルのエンマが直立不動で歌うのが面白い、とかカメラマンの藤岡直樹さんにほめられたんだっけ(笑)

このブックレットみると、当時はイェーランって表記してたんだね。
確かにヨーテボリ/イェーテボリ……今でも迷うところではあるが…

そんな事がきかっけとなり、2006年のツアーチラシには、この時撮影した写真をお借りしてきたのです。無印BGMのフォトグラファー、藤岡直樹さんの作品。このテのチラシで楽器持ってない写真をフロントに持ってくる、って結構勇気がいった…  でもかっこいいですよね。


ちなみに無印さん、録音した音楽をこんなのにも使ってくれてます。昨日発見した(笑)

このキレのあるアコは………皆さんおなじみダミアン・ムレーンです。BGM17より。これ絶対に曲が先にあって、そこからイメージ膨らませて、このCM作った感じだよね! 笑えるー 


ちなみにこのBGM17には、先日のロンドンの大統領のコンサート@ロイヤル・アルバートホールで見事なソプラノを聞かせてくれたイーマー・クインも参加してくれてるのです。何度考えても豪華すぎるメンバーだよ!!

無印良品BGMのCDはこちらでお買いもとめいただけます。  消費税あがってもお値段据え置きの1050円!

そしてもちろんヴェーセンの来日については、こちらをご覧下さい。


2014年7月26日土曜日

「素顔のブラジル展」に行きました〜


MUJI有楽町店、久々にお邪魔してきました

素敵! 真ん中のテーブルにはブラジルの民芸品が

ブラジルといえば中原仁さん! コメントを寄せていらっしゃいます。 
「すべてを受け入れるブラジルのおおらかさ」

藤岡直樹巨匠の写真。すごいなー
http://www.wisterias.jp

食べ物が美味しそう…

説明を追加

テーブルにも覗き窓があって、
ここでスライドショーも見れる。

なんて素朴でかわいいエスプレッソカップ…

肉を押し付けるものらしい…

手にとっていちいち触れるのがいい…

ついでにお買い物。今なら30%OFFで買えます。
インド綿のタオルなんだけど、大航海時代の影響でスコットランドの柄なんだよ…

素顔のブラジル店、有楽町の駅前にある無印良品の2F、ATELIER MUJIにて9月15日まで、お店がオープンしている朝10時から21時まで入場無料で見ることが出来ます。

チラシはここからダウンロード出来ます。

野崎は無印良品のBGMシリーズ、4作品のコーディネイトをしました。4がダブリン録音、7がスコットランド、8がスウェーデン、17がダブリンです。良かったら聞いてみてくださいね。商品は無印良品各店他、こちらでも購入できます。おっ、今みたら、3作品もベスト5に入ってる!!(喜)