新田ユリ「ポポヨラの調べ」読みました

シベリウスもカール・ニールセンも今年で生誕150年だそうです。

ってな事もあり、こんな本も出たので勉強のために買ってみました。

しかし前に買ったシベリウス本もそうだったけど、シベリウスっていかにもフィンランド人って感じの人なのよね…。そして一方のニールセン。人物像に触れるのは今回初めてだったのだが、これもまた、私が持つデンマーク人のイメージと何一つとして違いはないのであった。典型的デンマーク人!!

明るくて陽気な性格。お人良し。でも隠し子騒動もあったり… 最後はシベリウスの方が長生きなんだけど、果たしてどっちが幸せな人生であったのだろうか、と思ってしまう。

何れにしても曲を知っている人ならおそらくこの本はとても楽しめると思う。指揮者による解説。そうか、クラシックの人は譜面にここまでロマンを感じることが出来るのね。ましてや指揮者であれば、なおさらと思う。
ニールセン

今年、ウチは10月末にハラール・ハウゴーの来日公演をやるわけなんだけど、今回「カール・ニールセン生誕150年」とか謳ったらいいかな…と一瞬、商売心がわいたのだが、辞めておいた。別にハラールがニールセン演奏するわけじゃないし、そもそも作曲家の何周年とか、ほにゃららの何年とか、毎年必ず誰か有名人の記念イヤーがワラワラで正直わたしも食傷気味。別に何周年だからということではなく、素晴らしいものは普通にプッシュしようよ、と言うわけで…

それにしてもクラシックと伝統音楽はなかなか相容れないのかなー。巻末のディスコグラフィーにも伝統音楽系のCDが紹介されているわけでもなく…。でもちょっとしたところにJPPが紹介され、きちんと別コラムで解説されており、かつ、なんと2010年初来日とあるではないかー!! うふふ、嬉しい! それ実現させたのオレなんですけど…(笑)いいぞ、クラシックの書籍に載った(笑)

これが、ニールセン。交響曲2番。4つの気質。第1楽章は「胆汁質」、第2楽章は「粘液質」、第3楽章は「憂鬱質」、第4楽章「多血質」ということらしい。この本の新田さんの解説を読みながら音楽を聞くとかなり面白い。私は自分は1楽章だと思う。



最後のほうでポポヨラ北欧作曲家の意志を継ぐものたちということで現代の作曲家たちが紹介されているのだが、そのうちの1人、ラウタヴァーラ「ペリマンニ〜楽士たち」という曲も紹介されてたぞ!



でも頭の方聞いただけでも、ちょっとイヤんなっちゃうよね。もともとピアノのための楽曲だそうで、不協和音とか多発されて(この曲が書かれた頃の流行だったのかしら?)妙に居心地の悪い感じ。どこがペリマンニなのか、私にはさっぱり分からん…

…ってなわけで、やっぱり私にとっては、ペリマンニならこっち。この1:54くらいで曲調がチェンジするんだけど、なんど聞いてもゾクゾクする。マウノ先生、マウノ先生、マウノ先生。シスキ・メソッドはスズキ・メソッドに勝る。まさにこれがフィンランド。ホントに素晴らしい。



そしてもちろんハラール。早く来ないかなー 早く来ないかなー。このヴィヴィトな明るさがデンマークだよね。ニールセンにも通じてるよー



ハラールの来日公演、詳細、29日に発表します。もうチラシのデザインもホームページも準備は出来ているんだけど、あれこれタイミングを見ているんですよ。お待たせしております。