プランクシティのドキュメンタリー



プランクシティはアイルランドの伝統音楽シーンばかりではなく、すべての音楽シーンに多大な影響を与えたグループの1つですが、2003年頃、再び結成されて大きなツアーが組まれ、本が出版され、そしてテレビのドキュメンタリーも作られました。

このドキュメンタリー、1番から6番に分けてすべてyou tubeに載ってるので、是非チェックしてみてください。貴重な映像満載です。そのうちの3番目。6分半くらいからポールが登場します。



良く知られてないことなんだけど、ポールは一時プランクシティに在籍してたんですね。ただそのポールが入ったラインアップを録音したスタジオアルバムが出なかった。だからこのことはあまり知られていません。当時はアルバムのリリースが情報のすべてだったし…

いずれにしても上記映像の6分半くらいから、このプランクシティにポールが合流し、バンドが解散して、ポールとアンディ・アーヴァインのあの名盤が出るまでの経緯が描かれています。

アンディ・アーヴァイン「ドーナルが抜けてからバンドのサウンドが薄くなった。ドーナルはまさにエンジン・ルーム・プレイヤーだからね。ジョニーが頑張ったが、彼は素晴らしいプレイヤーだけどリリカル・プレイヤーだ。そしてまたエンジン・ルーム・プレイヤーであるポールが入ることになってバンドは力を取り戻した」

エンジン・ルーム・プレイヤーっていい表現ですよね。分かるなー、その感じ。バンドのサウンドの屋台骨となり、全体にパワーを与える力強いプレイヤー。そういったプレイヤーはやはり必要なんです。ポール、若い頃はかっこよかっただろうなぁ!(今もかっこいいですけどね)

プランクシティは世間では非常に高い評判を得てはいたものの、プロフェッショナルなマネジメントもなく内部はボロボロだったと言います。ある日リアム・オフリンがバンド・ミーティングを招集して「みんなに話があるんだ。実はバンドを辞めようと思うんだけど…」と言ったら、みんなが「オレも、オレも!」と言いだし、その場でバンドは解散という結論になったらしい(笑)

そしてその翌日ポールがアンディに電話してきて「これからどうしよう」…と。で、二人はデュオを組むことになったわけです。

ついに名曲「Arthur McBride」登場!! 何度きいても泣けますねぇ…



そして、この下のライブの映像。かっこいいなぁ!!! アンディの座り方が妙に気になるんだけど(笑)、めっちゃかっこいい。弦がからみあうところとか…。ドーナル・ラニー、アンディ・アーヴァインそしてポール・ブレイディ!!! アイルランドの伝統音楽シーンは、ここに1つの頂点を見たのでした。



ボシーVSプランクシティって良く言われるんだけど、私は実はプランクシティの方が圧倒的に好きですね。プランクシティの方が、ちょっと抑制のきいたインテリジェンスが感じられる、というか。まぁ、それはリアムのパイプによるところが大きいんだけど。(…とドーナルも言ってたなぁ)

ボシーは、まぁワイルドで、野性的だったんだろうし、ドーナルもボシーの方が好きみたいな印象を受けますが… なんて言うんだろ、爆走することはある意味すごいプレイヤー集めれば簡単なことで、ボシーとかライヴのパワーとか、もう凄まじかったと想像するんですよね。でもボシーはあくまでドニゴールでありドメスティックであった、と思うんです。

ま、このへんのディベートは、アイリッシュ・パブで飲みながらやりたいもんですな。ご意見のある方は是非およせください。

またポールとアンディのアルバムについては、こっちのドキュメンタリーも要チェック。あのアルバムにみんなが激しく思い入れをし、今でも多くの人が愛聴しているのが分かります。本人たちは当時、まさかそういうアルバムになるとはまったく予想してなかったみたいですけどね。



ポール・ブレイディ来日まで、まだだいぶあるなぁ…早く来ないかなぁ!! 良いお席はお早めに。詳細はここ