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2015年2月28日土曜日

映画「君が生きた証」を観ました

内本順一さんのこの感想を読むと、うん、確かにそうだと思う。これは間違いなく映画を愛するチーム、音楽を愛するスタッフにより作られた映画で、それは疑いようもないのだが、賛否両論が出てくるのも、ものすごく分かるような気がする。なんというか妙な映画だと思った。これを消化不良と呼ぶのであれば、消化不良とも言えるのかもしれない。もしかしたらもう一度見たら、もっと深く理解できるのかもしれない。

うまく説明できないが、なんかこう、物語を伝えるテクニックみたいな部分が器用じゃない映画だなとは思った。そこがこの映画の魅力でもある。

でも、まったくもって内本さんの言うとおり、映画全編通して父親の痛みはずっと漂っているが重苦しくはない。テンポはよくワクワクする場面もある…と。まさに。とにかく話にぐいぐい引き込まれ、時間がたつのも忘れてしまう。そういう映画ではあった。

そして楽器屋の親父はいつも、なんだかいい立場を持って行くよな、とも思ったのでした。楽器屋の親父を演じるのはベテラン、ローレンス・フィッシュバーン。そして出てくるキャラクターは主人公で父親役のビリー・クラダップも含め、ホントに全員が魅力的だったと思う。再婚して子供を産み必死で自分の生活をたてなおそうとするお母さん、一方で立ち直れずいつまでも引きずる元彼女。息子の周りにいた人たちは、悩みながらも、生きることを続けていく。というか、とにかく生きて行くしかない。死ぬわけにはいかないから。

それにしても、うん、なんか妙な映画ではあった。物語の後半に、とある真実があかされ、そこから観る者にとっては、なんというか、話のトーンがガラっと変わってしまう。そこで、私にとっては実は……そっちの問題の方に気持ちが持ってかれて、その時点で、音楽のことがなんだか吹っ飛んでしまった。でも内本さんの言うとおり、そんな予感はあったかも。ちょっとヘンだな、と。

震災の時もちょっと思ったのだが… 究極的なところで音楽は弱いのかもしれない。やっぱり人間としてのベーシックな幸せがあった上で楽しめるものなのか、とか思ったりもしてしまう。うーん、何の事を言っているか分からないだろうけど、ネタを明かしちゃうと、これから観る人がこの映画を楽しめなくなるだろうし…、やっぱり明かさないでおく。

音楽は神様のもので、天から降りてくる、とはよく言ったものだ。音楽を書いた人は、その音楽を人々に届けるための、メディアの1つにすぎない、という人もいる。そしてそれを歌うお父さんも、歌を届けるメディアの1つにしかすぎない。

……とかなんとか、ごちゃごちゃ考えるまでもなく、お父さん役の彼は最高に素敵だった。そしてそれ以上に素敵で可愛かったのが、一緒にバンドをやろうと主人公を誘う、主人公とは息子ほど年の離れたクエンティン役の若い彼、アントン・イエルチン。レニングラード生まれの若い俳優さんだが、俳優さんというより、クエンティンというミュージシャンに私はもうぞっこん引っ張られた。あふれるほどの才能を持ちながら、繊細すぎて、自信がなくて、世の中と上手くやれないミュージシャンを私は山ほど知っている。また表面上うまくやっているように見えても、複雑でシャイな内面をかかえてるミュージシャンたちを沢山知っている。自分の近くにいる、その人たちの顔が浮かんでしょうがなかった。ミュージシャンはみんなフラジャイルで魅力的だ。バンドを続ける、ってどういう事なんだろう。音楽を続けるって、どういう事なんだろう。でも作った人が信じてやらなければ、音楽は、楽曲は、いったいどこに行くというんだろう。

まぁ、良い映画ではあるのだ。これだけ語りたくなることが出てくるわけだから。でも、なんだろ、そういうテーマを中心に書きたいのであれば、なんとういか、別のテクニックがあったんじゃないかなとも思う。でも少なくともジョン・カーニーの新作より、よっぽど音楽について考えさせられるとは思うし、いい映画だったとは思う。ただ、やはりお話を上手に伝えるテクニックみたいなものが、ちょっと欠けているのかなとも思う。でもまた言うけど、そこがこの映画の魅力でもあるのだと思う。

と、まぁ、不完全燃焼ながらも、しっかりパンフレットまで買って隅々まで読む。監督のプロダクションノートより。「第1回監督作品に、明らかにあまりにも簡単ではないトピックを選んでしまった」と。うん、そうかもしれない。こういう家族の事を書きたいんだったら、もうちょっと違うテクニックがあっても良かったんじゃないかな、とも思ったし、逆にストレートに話を運んでも良かったんじゃないかな、とも思った。そこが賛否両論になっているのじゃないかしら。でも、なんだろ…音楽好きのスタッフ勢だから、きっと音楽のマジックを作品に盛り込みたかったのかな、とも。

最後、お父さんが若者にかける言葉が良かった。お父さんはあれこれ若者にアドバイスしたり、女の子の引っ掛け方とか指導したりしてる。でも「“緊張する”って言えば“緊張するな”、“吐きたい”って言えば“吐くな”って、お前のアドバイスはクソなんだよー」みたいに言い返される下りもあって、なんか、あれ、良かった(笑)。オレも最近,非常に恵まれたことに自分の子供といってもおかしくないような若いミュージシャンや若いスタッフと仕事をすることがあるのだけど、若い奴は……観てるだけで、なんか幸せになるな。若い奴といると、未来はあるって思えるんだわ。そしてこの地球が彼らにとって生きやすい場所であれと願うのだ。若い奴を応援する自分でありたい、と強く思うのだ。だから、このお父さんの気持ちは、痛いほど分かる。お前は上手くやれよ、オレは失敗したけど、みたいな。

ちなみに音楽は吹き替えなしで二人の俳優はこなしたそうで、そこはもう高得点。

…と、ここまで書いて思った。うん、「あまり器用じゃない映画」まさにそれだ。でも私はかなり好きだ。器用な映画よりよっぽどね。少しでも興味を持った人は見た方がいい。

2015年2月27日金曜日

小泉八雲の世界「望郷〜失われることのない永遠の魂の故郷〜」













いや〜、すごいものを見た。すごかった。すごい迫力。佐野史郎さんの朗読…というよりか、ほとんど演技だよな。座って読んではいるのだけど、まるで情景が浮かぶような圧巻の八雲に、私はすっかり物語の世界にトリップしてしまったよ。5月26日 ヤマハ銀座スタジオにて。

そして山本司さんのギターが泣き叫ぶように歌う。うーん、こんな音まで出しちゃうだ、ギターで…というところもあって、本当にすごい。息のあったお二人が紡ぎだす八雲の世界。そういえば、二人とも八雲の故郷、松江の出身なのであった。

そしてお二人のステージの前には小泉凡さんのレクチャー。八雲の世界が「怪談」だけではないこと。まさに混沌とした今の時代に求められている八雲の「オープンマインド」、そして故郷を思う気持ち、母を思う気持ち、自然に畏敬の念をいだく気持ち、そんな事が紹介される。

そもそもこの朗読ライブは2006年に佐野史郎さんの朗読を小泉凡さんがお手伝いする形でスタートし、翌年から山本恭司さんが加わって、8年に渡って八雲の魂を伝えてきたという。

左は「幽(ゆう)」という雑誌に載った今回の「望郷」のスクリプト。ト書きが興味深いよ。この週末じっくり読もう。

ステージは「怪談」だけではない八雲の世界を次々とその空間に再現していく。佐野さん曰く「ギリシャ向けのBest盤みたいな感じ」だそうで、いわゆる恐いお話
「水飴を買いにくる母親」や「寝ている布団から子供の声がする」の話の他にも、牧歌的なおとぎ話の「若返りの泉」や、凶悪な殺人犯の護送でのエピソードを語った「停車場にて」。そしてあまりにも美しい、でもささやかな自然を愛でる「つゆのひとしずく」など。「つゆのひとしずく」これって、まさにいつか鶴岡真弓さんも言ってた、ミクロなものにマクロを見いだすケルトの心だよね! ちょっと仏教みたいでもあるけど。ちなみにギリシャでは、これが一番受けが良かったらしい。さすが哲学の国!? でも確かに極めて「和」でもあるから、八雲に日本的な何かを期待してたらそういう事になるのかもしれない。


「幽」に載ってたグラビアより。夕日の写真は、右がレフカダ。左が松江の宍道湖。

昨年ギリシャのレフカダではじまったツアーは、この東京でいったん終了。でも秋にアイルランドでの上演も企画されているという。見に行かなくちゃいけないな、こりゃ。本当に楽しみ! 

ところで会場には偶然にもこの春、松江で公演をなさるという松田美緒さんと渡辺亮さんもいらしており、数日前のライブの感想をお伝えすることが出来た。これぞ、凡さんが言う「八雲のいたずら」か?! そして渡辺さんが1968年10歳の時に、八雲に憧れ訪ねた松江を描いたというイラスト&感想文が素敵だから、是非ここものぞいてみて!

そうやって…なんだかすべてがつながっている。それが素敵だなぁ、と思うのは、やっぱり伝統音楽みたいな仕事をしている上での、他では得られない大きな喜びだ。大きな流れの中にいる自分が感じられる。そう思うといろんなことが恐くなくなる。

音遊人さん、ウォリス・バード掲載いただきました

ウォリス頑張ります、とか書いてる先から、音遊人さんの最新号が到着! やった! いつもありがとうございます。

アイルランドからドイツへ。自由に飛び回るウォリスをご紹介。

あ〜、来日が楽しみすぎる!!!

各音楽媒体の皆さん、ぜひご協力をお願いいたします。

ウォリス・バード来日の詳細はこちらへ。

2015年2月26日木曜日

ウォリス・バード、いよいよプロモーション本格スタート!

…ってなわけで、現在プレスリリースをあれこれ執筆中。真剣に書かないとね。最近のメディアはプレス資料まる写しとか結構あるし。って、嫌味じゃないんですよ。皆さん,忙しいからね。

ウォリスっていうと、小さいけどはじける元気!みたいなイメージがあるのだけど…私は彼女の真面目な表情とか真剣なところが好きで、チラシにはこの写真を選びました。


この写真、視線が入っているこういうヴァージョンもあるのだけど…


視線が入っていない奴の方が素敵な感じがしたんだな。

ところで公演チラシですが、今使っているやつのキャッチとかがいまいち好きじゃないので、近いうちに改訂版をつくるかもしれません。こういうイメージとかキャッチとか大事だよね。あれこれ考えるのは大変だけど、楽しい作業でもある。

この曲、超名曲だと思う。面倒くさがらず、ちゃんと最後まで聞いてよ。ビデオもすごくよく出来ているから。


それにしてもドラマチック。よくポールも言うんだけど、この素晴らしい音楽が今、そこにあるわけだからさ。これを逃しちゃダメだと思う。コンサート、絶対に来てください。
早くもあと3ケ月もあるというのに、会場の30%はうまっちゃったよ。すごい。

まぁ、でも言わせてもらえば、そもそも私が今まで強くプッシュしたライブで外したものってあったのかなぁ、と思う。みんな私が大プッシュしたアーティストは、ちゃんとその後、大きくなっていったでしょ? きっとウォリスもこれから何度も来日してくれるような展開になると思うのだけど、それを決めるのは皆さんの応援あってこそ。そして…初来日は、今だけ。今回だけで初来日は終わる。ルナサを初来日で観た人、ヴェーセンを初来日で観た人、ラウーを初来日で観た人…いろいろいると思うけど、初来日観た、ってやっぱり自慢できると思うんですよね。ね? ね?

まぁ、でも分からない。音楽はリスナーの中で生まれるもの。私は「すごい!大成功!」って思ってても「またのざきに騙されたー」とか思っているお客さんがいるかもしれない。そしたら、ごめんなさい。でも、それらすべてを棚上げしてでも、このライブには絶対に来てほしいと思っているんだ、私は。ウォリス、ほんとにすごいから。

今まで、私がここで真剣に押してきたもので、はずしたものがあれば、ホントにすみません。まぁ、何はともあれTHE MUSIC PLANTの、今までの実績すべてをかけて、この期待のニューアーティストを皆さんにご紹介できるのを、本当に楽しみにしている。これは素晴らしいライブになるよ。

このウォリスのライブも絶対にすごいから、絶対に観て!って事なんです。
ウォリス・バードの来日の詳細はこちら

昨日こんな映像見つけちゃった。ウォリスは、まだまだ見てない映像がたくさんYou Tubeにあがっている。かっこいい!!!! そしてMCの方。どこのお国? すごく可愛い。

2015年2月25日水曜日

松田美緒さん「クレオール・ニッポン」

お世話になってるアルテスパブリッシングさんがCDブックを出されて、ちょうどレコ発のライブはケルティック・クリスマス週間とばっちり重なってしまい伺えなかったので、やっとお祝いを兼ねて行ってきました。松田美緒さんのTALK & LIVE「Creole Music Journey」

以前にもここでちらっと紹介しましたが、そのときはCDしか聞いてなかったから、良く分からないで書いてたね、私も。やっぱり生で聞くと全然違うわ。

 PAもないような小さな空間で、パーカッションの渡辺さんとまったく生音のライブと興味深いトーク@下北沢のダーウィン・ルーム

ちゃんとメモを取りながら聞けば良かった。松田さんがお話しされると過去の人たちが、まるで現代に生き生きと蘇るようです。

ミクロネシアで生まれ不思議な縁を経て小笠原に残る実らなかった恋の歌。いつまでも頭の中に流れている。松田さん「この歌詞に出てくる“でね〜”ってのがいい。SoともButとかも取れるでしょう?」



こちらはCD制作のドキュメンタリー。松田美緒さんの「クレオール・ニッポン」お薦めです! 


ゲストの笹久保伸さんも素晴らしかったです。

2015年2月24日火曜日

映画「アメリカン・スナイパー」を観ました。いろんな意味で必見。



話題の「アメリカン・スナイパー」を観て来ました。なるほどこれはすごいわ。アメリカではリベラル派と愛国主義者の間で、大論争になり、映画は大ヒットしているそうで…なるほど分かるような気がする。原題 American Sniper

テキサス生まれのゴリゴリの愛国主義者、そして伝説のスナイパー、クリス・カイルの半生を描いている実話。彼の談話が本になり、その本をベースとして映画が作られたそう。主演のブラッドリー・クーパーは、本物の本人に、ものすごく似ているそうで、本が出たとたん、この映画の権利を買い主演に名乗りをあげたそう。だからプロデューサーの1人として、彼の名前がクレジットされている。

またエンド・クレジットによると、見間違いでなければ、本人クリス・カイルも、プロデュースにかかわっているようだ。また公式ページにあがっているプロダクション・ノートによると、脚本家は、この本が出る前にクリス本人に会って、映画化の話をしている。(どうでもいいけど、このプロダクションノート、ネタばれ多し。いいのか? こんなの公式ページにあげて/笑)

こんなにいろんな人が映画化に名乗りをあげていて、制作関係、実は権利取得にいろいろあったんじゃないかと詮索してしまう。これだけ多くの人が映画化についてアプローチしていて混乱はなかったのだろうか、と。もっとも、その辺はみんな超一流のプロの皆さんだ。最終的にはきちんと整理されて、このような映画制作になったのだろうと推察される。私みたいにブーブー文句言いながら仕事するのは素人なんだよ。(しかし映画のネタってほんと取り合いだよな… 日本での配給権とかも、すごい戦ってよく聞くけどね…)

そして制作陣が動き始めたところに、映画においては最後に起こるあの悲劇が……ということらしい。なおこれについては、町山解説によれば、イーストウッドは「彼は運命に囚われたのだ」と話していたそうだ。うーん、なるほどね。



そしてこの映画の主人公も…この映画の制作陣、かかわった家族(このプロダクションノートによると奥さんもプロだと思うよ)と同じく、いったん戦争に行くと決めたら…っていうかこの人の場合,育ちからして、もう「国を愛せ、家族を愛せ」みたいな感じなんだけど、文句は言わない。自分でも疑いを持ちながらも突進するしかない。それが…いろんな意味で彼の人間性を奪っているのだ。

確かに戦場とアメリカののどかな家を行き来する、主人公の苦悩は非常によく書けていたと思う。奥さんとの葛藤とか、悲惨な目にあった仲間とのシーンとか。仲間を救うため、国を守るため、彼はどんどん戦争に傾倒していく。

確かにこれは一流の映画であることは間違いない。俳優さん最高、脚本テンポ良し、セリフ、演出すべて最高。音楽なんかヴァン・モリソンが途中で流れちゃったりしてる…

でも(またもや町山解説によれば)マイケル・ムーアなどは「そもそも狙撃兵というのは遠くから撃つわけで、そんな卑怯な奴が英雄になってたまるか」みたいな発言をして大炎上したそうで…。ムーアらしいよね。好きだな。そういうブレないところ。一方で、共和党の名前を書くのもイヤな、あのバカ女も「左翼どもがウザい」とか絶叫しているそうで… まぁ、それはさておいて(笑)

いずれにしても、この映画は、人と語りあいたいたくなる。そういう映画だ。私もこの映画をみたら、いったいこの映画は何を伝えたいのか、戦争とはなんなのか、人を殺すという事は?…… いろんな事を友達と話したくなった。

殺したことをまったく後悔してない、という発言を本人がしている事。そして最初に殺した1人は自爆テロ寸前の女性だったこと…(映画では子供、そしてその次がその母親)など、彼はヒーローではないことは、あまりにも明らか。

でも…まぁ私が兵隊だったら…分からないでもないな。私が兵隊だったら、身体鍛えて、頭がおかしくなったらセラピストに通えばいいんだし、自分の精神の安定のためにも身体や精神を病んだ兵隊たちの話を聞く活動をするだなんて、もう、めっちゃありうる展開だ。私が兵士でも同じことを目指すだろう。そして何度も言うが彼は「プロの」兵士だ。いったん走り出したら文句は言わない。多少の疑いがあっても突っ走る。

良い映画だったが、映画のエンディングに実際の映像がインサートされて…多くを言うとネタバレになるから言わないけど、実はそれで……正直げんなりしちゃったのも事実。そこまでは…あの実際の映像が流れるまでは……割と戦争の恐ろしさみたいなものも絶妙なバランスで描けていたと思うのだけど…最後、あのシーンの挿入でなんだか彼をヒーローとしてあがめている感じがして、あれはすごくイヤだった。あのシーンによって「なんだ、相当右よりだな、この映画」と思った。ヒーローじゃないよ、彼は。ただの単純な、そして狙撃が抜群に上手かった、南部のあまり頭のよくない男だ。(悪いけどはっきり言わせてもらう。そして自称インテリは…少なくとも自分はインテリだと誤解できれば人は、他人を殺す仕事になんかつかないのだよ…)

でも、町山解説を聞いて、なんとなく納得はした。町山さんはクリント・イーストウッドが言いたいことが、どうしてこの映画を観る皆、分からないかなぁ、ってグチを言っている。どう考えても、主人公は頭がおかしくなってるだろう、と。「戦争は出来ないんだよ、って言ってるんですよ、イーストウッドは」と町山さんは力説する。確かにクリスの症状はPTSDの一種で、例えばアメリカではこれが原因の、帰還兵による無意味な殺人も150件越えているという。犠牲者は、これまた悲劇的な事に一番近くにいる人…奥さんが多い。やっぱり何かが狂っているとしか言いようがない。確かに、町山さんが言うとおり、イーストウッドが言いたい事は、もちろん映画に大きく投影されていると思う。

でも…やっぱり最後のあの挿入シーンで、やっぱり思った。こりゃー、相当右よりなんじゃないの?って。その直前まで、非常にバランス良く、病めるクリスの内側が丁寧に描けていたというのに。そして私はといえば、いかにもアメリカンなクリスよりも敵であるテロリスト側のスナイパーさんが眼光するどくカッコいい…とか思ったよ。もちろんテロリストたちは、アメリカ兵を倒すだけではなく、イラクの一般の人たちにもひどい拷問を加えたり(そのシーンがちらっと映るのだが、これがもう目を覆うようなありさま)、一般の人を殺したり、女子供に自爆テロをやらせたり、最低最悪なわけなんだけど…。

そして見終わったあとTwitterで映画のタイトルを検索してみれば割と「良かった」「面白かった」みたいな単純な意見が多いのに、ちょっと愕然とする。それで終わりじゃねーだろ、この映画、おいっっ!!!?

同じアメリカの対中東戦争の映画だったら、こっちの方が好きだったかもなー。でも、Again 再び言いたくなりますが、語りたい映画であることは事実。っていうことは、この映画、やっぱり相当いいんだと思う。観られた方、ぜひFBページのコメント欄にコメントください。人の意見が聞きたくなります。

PS
大倉センセのブログが良い! そう、この映画にはもしかしたら肝心な何かが足りないかもしれない。そして別に紹介されてる映画がめっちゃ良さげ! これは絶対に観ないと。

PPS
こんなニュースも

PPPS
「アメリカは常に敵とヒーローを必要としている」という言葉もFBにあり、なるほどと思う。

2015年2月23日月曜日

ムーンサファリ on YOUは何しに日本へ?



昨年10月にライブの制作をお手伝いしたムーンサファリの皆さんがTVに映ったよ!

おおっ、ちゃんと紹介された!

空港で歌って大サービス!
綺麗なハーモニー!



















ムーンサファリって本当はこんな音楽やってます。しかしTV…ジャケ写くらい出してほしかったなー。(しかしこの音楽のどこがプログレなのか、いまだに理解できない俺……クイーンみたいだな、とは思うんだけど)



CDはこちらで好評発売中! また日本に来てね!!


実は僕も取材されたんだけど…

放送されなかったんだよね。

っていうか、プロモーターの間でもこの番組のことよく話題にあがるんだけど、みんな捕まっててみんな放送されてないんだよね…

ムーンサファリだけだよ、私の周りで放送されたのは!  さすが!









PS
とか言ってたら、マーキーさんの公式チャンネルで、この渋谷での映像公開! さすがのタイミング。やるなぁ!

2015年2月22日日曜日

本日のアイルランド音楽特集 in 米子

というわけで、米子のアイリッシュ・ミュージック特集、お聞きいただいた皆さん、ありがとうございました。選曲はこんな感じでした〜 ヴォーカルものが多いですね。
ウチのCDショップで買えるものはリンクをしておきました〜!

しかしラジオって楽しいですよね。知らないどこかに住む人が聞いてくれている…そう思うとなんか不思議な感じです。

判澤さん、小泉さん、本当にありがとうございました。

1. I Say A Little Prayer / Mary Black
2. Don't Say Okay / Mary Black

3. Never Be The Sun / Dolores Keane
4. Western Highway / Maura O'Connell
6. Beehive / Flook
7. Nothing But The Same Old Story / Paul Brady



8. The Healing Game / Van Morrison
9. Riverdance / Bill Whelan
10. Chetvorno Horo / Andy Irvine & Davy Spillane
11. One Two Three / KAN
12. Peggy's Waltz / Martin Hayes & Dennis Cahill
13. Hold On I'm Comin' / Four Men And A Dog
14. I Don't Want To Change You / Damien Rice



15. Lay Your Head Down/ Sinéad O'Connor
16. To My Bones/ Wallis Bird



番組を聞いてくださった皆さん、本当にありがとうございました〜 

グレン・ティルブルック、もうすぐ来日 映像3、公開します〜



前回の来日時にサイモンが作ってくれたプロモ映像。3本のうち、これが最後の3本目。横浜編です。楽しかったなー。横浜〜っっ

しかしこのホテルのロビーのシーンなど、私のまったく知らないところで、いろいろ行われていたのね、と思ったのでした(笑)

さーて、グレンの公演まで、あと1ケ月を切りました。そうさ、2月は短いのさ!

 3月30日 福岡 with 山口洋(HEATWAVE)今のところは…
 4月2日 京都
 4月4日 東京(SOLD OUT、でもこの日しか来れない人は相談ください)
 4月5日 東京
 4月7日 東京

すべての詳細はこちら


2015年2月21日土曜日

赤羽ケルト講座、絶好調で進行中。

今日も赤羽でケルト講座がありました。全6回中の5回目。 CCEの皆さんと昨晩NHKで紹介された赤羽のおでん屋さん丸健水産へ。

45分とか待ったかも? でもまいう〜!!
こちらが、放送でも紹介された自慢の出汁割りですよ〜。あったまります。

 もちろん完食!
そしていつものお好み焼きキャベツさんへ。CCEのお嬢様たちに赤羽自慢をしまくったのでした。

どうだ〜 赤羽〜 すごいだろ〜

でもホントに都心から来ると、ちょっとした観光気分が味わえますよ、赤羽は。

それにしても今回のケルト講座では、自分がいろいろ勉強になっています。

まずホイッスル講座を受け持ってくださった豊田耕三さん。その教え方の素晴らしいこと!! まずメロディを徹底的に覚えさせ、そこからホイッスルに落とし込んで行くという方法は、楽譜についつい頼りがちな日本人には最高だと思いました。これ「豊田メソッド」とかいって教則本作れるんじゃないか??

そして今日はCCEの山下理恵子さんのレクチャー、2回目。山下さんがいつも大プッシュするクレア州には、アイルランド人もびっくりするようなディープなものが時々存在しているけれど、リスドンバーナにマッチメイキング(お見合い)のフェスがあるだなんて知らなかったよ!! このフェスでは、ダンスが非常に有効に使われるそうです。キャッチフレーズは、Music,  Dance,  Romance!!(笑)オレも参加したい!! そしてマッチメーカーのレジェントと呼ばれるウィリー爺さんという人がいる。分厚いファイルには、アイルランド中のシングルの情報が?! 

山下さんによれば、情熱的で密着するようなタンゴみたいなダンスよりもアイリッシュ・ダンスのふんわりした距離感が、まったく知らない人と知りあうにはちょうどいいんだって。アイリッシュ・ダンスは社交的なダンスであり、一方でタンゴはすでに恋人同士が踊るもの、という考え方らしい。なるほどー。

そして…私も間違って覚えてたのは、ダンスが禁止されたのって、英国によってやられてたんじゃないんだってね。なんと禁止してたのはカトリック教会だったみたい。教会がダンス・マスターたちを追放し、警察もテロ対策のために人が集まることを嫌っていたんだって。

…などなど、ダンスを学ぶと歴史が、そのときの人々の暮らしが浮かびあがってくる。いろいろダンスにまつわるお話を聞かせていただきました。面白かった! ちなみに以上の講演の内容は私が聞き取ったものをメモったものなので、誤解があったらすみません。間違ってたら私の責任です、はい。

それにしてもアイルランドという国の、文化、そして懐の深さを改めて感じています。他の文化圏じゃこうは行かないと思う。本当にありがたい。今回コーディネートした私も鼻高々。

そんなわけで私も「まっさん見たことありません」とか言ってるようじゃダメだよね、と反省したのでした。今、まさに私は新たにケルト、そしてアイルランドを再発見している。あちこち浮気せず、ずっと文化を突き詰めてきた皆さんに勇気をいただき、来年春くらいに、ちょっとしたケルト祭りを考えてみようかなーと思ったのでした。ホント新しいことを体験すると、新しい企画書が書けるよね。これぞ、私の仕事! 頑張ろう。今日もCCEの皆さんに勇気をたくさんいただいたのでした。ありがとうございました。

そして帰り道にはフランスのケルト圏、ブルターニュのクッキーを赤羽で購入しました。来週の講座にお持ちします。お茶は、またアイルランドかな… いよいよ次回で最後。寂しいなーっっ!

2015年2月20日金曜日

米子DARAZ FMに出演してきました。日曜日放送です。

山陰といえば「しじみ」これが美味いんです
さて、先日松江に行ったとき、帰りの米子でこんな素敵なラジオ番組に出演してきました。

Hanzawa Music Special Anthology Radio Vol.15

松江の小泉祥子さんも一緒だよ。2時間たっぷりアイルランドの音楽をお届けします。

放送は2月22日(日)の夕方4時から6時まで。

米子のコミュニティFMだけど、今やインターネットのリッスンラジオで聞けるんです。 

リッスンラジオのHP → 全国のラジオ → 中国四国 → Daraz FMでお聞きいただけます。

DJは、シューズセレクトショップdupreeのオーナーで音楽通の素敵な判澤正大さん。判澤さんはヴァン・モリソンの大ファンなんだって。果たしてヴァンはかかるのか…良かったら聞いてくださいね。何をかけたかは放送まで内緒。

でもなんだかんだでコンテンポラリー系が多かったかも。大好きなあの方の音源もかけてしまいました…うぷぷぷぷ…

鯖しゃぶ…まいう!


ドキュメンタリー映画「和食ドリーム」を見ました

帰り道、寿司が食べたくなった…ドキュメンタリー「和食ドリーム」を試写で拝見させていただきました。ありがとうございます。

やっぱりアメリカに最初に和食を上陸させたという共同貿易の金井さんが圧巻だったかな。朝4時半に起きて、エクササイズに運動。ものすごく若々しい。とても91歳とは思えぬパワフルな感じ。今でもガンガンの現役だ。

そして次々登場し、あれこれ和食についての思いを語るシェフの発言に耳を傾けてみれば、和食ってなんだか哲学みたいだ、と思う。まぁ、でも分かる。ケルトもそうだけど、突き詰めるとなんだか全部哲学になるんだよね。

「灰汁(あく)を取るということは、あまり他の料理ではないんです。実は灰汁を取らない料理と灰汁を取る料理と同時進行で作ったら、明らかに灰汁を取らない料理の方が味に厚みが出て美味しいんですね。でも日本料理ではそれは良しとしないんです」「その奥にあるピュアなものを表現するのが和食なんです」(すみません、メモってなかったんで…うろ覚えです)みたいな言葉もあって、それはなんだかズシンと来た。

そして和食は深いね。和食は語らせるよ。でも、どんな食文化もそうなんだと思う。和食最高。和食大好き。でも私は韓国料理もインド料理も好きだし、中国料理とかホントに凄いと思う。そして一般的にまずいと言われている北欧料理やアイルランド、英国料理もたまに食べないと、やっぱ気が狂うからなー。

最近の政治家の発言や、東京オリンピックに向けての、あらゆる啓蒙作業などを思うに、こういうのを素直に喜べない自分もいた。加えて話の運び方とか、ナレーターの声のトーンか、古いタイプのドキュメンタリーみたいで、あまり好きではなかった。音楽もすごくキッチュな感じ。でもこの映画、すべてバイリンガルで制作され、日本だけじゃなく世界にも配給され、ヒットするに違いないんだろうな、とは思う。


マルコム・グラッドウェル「採用は2秒で決まる」を読みました

またもや積ん読山の切り崩しの1冊。そしてまたもやグラッドウェル。またもやTHE NEW YORKERの連載からの傑作選。マルコム・グラッドウェル「採用は2秒で決まる 直感はどこまでアテになるか?」を読みました。

このTHE NEW YORKERのシリーズ3冊とも読んだけど、これが一番面白かったかも。

まず「大器晩成:天才=遅咲きの花か」というコラムでは、早熟な天才(ピカソ)と、いわゆる努力型の大器晩成タイプ(セザンヌ)を比較してユニークな視点を展開している。

ピカソは鮮烈な輝きを放った早熟の天才で「私には“探求”という言葉の重要性が分からない」と言ったそうだ。まさに生まれながらの天才のスーパーひと言だよね。一方の遅咲きの花タイプは、常に実検型だ、という話。少しずつ少しずつ花開くその場所まで試行錯誤の上で到達していく。なるほど、すごく面白い。

もちろんピカソやセザンヌに自分をなぞらえるなどトンでもないが、誰でも自分の今までのキャリアにおいて、少しでも「上手くいった」と思っている人は、どちらの道を進んで来たのか検証することをしてみてもいいんじゃないか、と思う。

お風呂で読むのにカバーはずしてたら
どっか行っちゃった。
「危険なプロファイリング:犯罪者分析は容易につくられる」では、実はプロファイリングが何も語っていないことをするどく指摘する。私たちは言葉のウワっつらだけで、結構なんだかんだと説得させられてきてはいないか。これまたあれこれ自分のことを考えるのに、役立ちそうな話だ。

同じことは最後の「トラブルメーカー:アメリカン・ピットブル・テリアが犯罪について教えてくれたこと」というコラムにも言える。統計もちゃんと吟味しないで印象だけで物事を語っていないか、と。ピットブルが人を殺す事故が多くおこっていたエピソードを取り上げ、実はレトリバーだって人の顔を噛みちぎるような事故を起こしているのだ、と。本当に事故を起した要素はビットブルである、ということではないのだ。そして物事を分析する上で、いろいろな統計を吟味し、あらゆる角度で検証することの重要性をとく。物事は1つの理由から起こるのではない。複数の理由、複数の要素が交差したとき、そのポイントにおいて発生するのだ、と。

そして表題になっている「採用は2秒で決まる:就職面接で本当にわかること」 これは人を採用するときの難しさを説く。人を採用する時、70年代ごろの、例えば小さな個室でデスクに向かいつづけるような仕事においては人のパーソナリティよりも、その人が何ができるか、という事の方が重要だった。今はいろんなことが流動的だ。今や職場でスーツを着る必要性も減ってきているし、企業は従業員たちに柔軟で革新に満ちた、官僚主義のない自由自在なグループの一員でいてもらいたい、と。そういう環境においては職場はレクリエーションルームで、本人自身のパーソナリティの特性が非常に重要となってくる、と。なるほどねぇ…

グラッドウエルはなんといっても、この「急に売れ始めるにはワケがある」が最高。ちょっと前に書かれた本だけど、今でもこの仕組みは変わってないと思う。積ん読山崩し、まだまだ行きます。この次はアイルランドのロマンチックな短編集を手にとった。



PS
現在、21日土曜日。オウムのドキュメンタリーをテレ朝でやっている。これもいくつかの要素が…集まって起こった事だと思う。1つの理由だけではない。本当に考えさせられる。

2015年2月19日木曜日

コンサート鑑賞のルール?

昨日も都内各所でコンサートがあったらしく、コンサートをスマホで撮影したり録画したりすることについて、あれこれ意見が私のタイムラインにあがっていた。

各自、自由に撮影して自分のSNSで宣伝してくださーいというノリの公演にいった友人は、スマホの明かりが気になってコンサートに集中できん!とお怒りだった。

一方で、某ロック系の公演に行った友人は、そこではスマホをずっと構えているお客に対してアーティストがステージから「その電話をさげなさい〜っっっ」と歌ったそうだ。が、そのお客はそれでもその行為を続行。最終的にアーティストは自分の携帯電話を取り出し、ステージ上からそのお客とバンドメンバーなどを撮影していたそうだ。やるね!

今朝がた見た夢が面白かった。毎回ツアーが近くなると時々見るツアー系悪夢なんだが(笑)今朝のはホントにふるってた。グレンの公演があって機材トラブルが山のようにあって、やっと音が出たとおもったら、今度はお客さんがグレンと一緒に客席で楽器を演奏しはじめた。辞めてください、といっても辞めてくれない。しかも「なんでいけないんだ、グレンだって楽しんでるじゃないか」とたいそうご立腹。主催者としては、ここで落ち着いてなんとか説明しようとする、という内容。女性ファンなんだけど演奏はなんとジュールス・ホランドばりのブギーピアノで確かに悪くはない。が、周りのお客の手前、これを許すわけにはいかないだろ。なんか笑えるよね。これなんの予知夢なんだろうか…

ま、そんな極端な事は現実にはありえないとして、でも公演中,隣りの外人がずっと歌ってて、うるさかった、とかよくあったよね。今はどうなんだろう。グレンなんか、ホント海外の公演行くと可哀想なくらい客席から携帯電話があがっている。スクイーズの公演は、反対にかなりセキュリティが厳しいが、グレンのソロとかになるとひどいもんだ。

海外のコンサートでは撮影は許されている、と信じてる人がいるみたいだけど、それは違う。海外の、セキュリティが厳しい公演は日本のそれより驚異的に厳しい。先日行ったダブリンのコンサートホールなんて、最たるもんで、電話を出せば、係員がすっとんでくる。でも例えば開演前のステージの様子や会場の様子なんて撮っても誰にも迷惑かけてないと思うけどねー。先日は私もサントリーホールで注意を受けたけどー(笑) 実は私はずっと開演を待ちながらiPadで本を読んでいた(もちろん開演前です)。で、ステージにiPadを向けたとたん係員が飛んできた…。すごい。きっと、後ろから「あいつiPad出してる、ってずっと目をつけられていたに違いない。

一方、録音,録画を許す主催者の中で、海外の大きな会場とかだとプロテーパーのエリアみたいなのがあって、そこのエリアにいる人は公演中、拍手や手拍子はしちゃいけない、しゃべっちゃいけない(他の人のマイクに入っちゃうから)というプロテーパーのルールがあったりするらしい。それもすごいよね。そういうところでコンサート見て楽しいんだろうか。まぁ、楽しいからやっているんだろうけど。

社会における多様性を認める、ということの重大性を考えさせられる昨今、しかしコンサート会場で必要なのは、アーティストとお客さん全員との一体感だったはずだ。そこにいるみんなが自分と同じように感動している。アーティスト自身を含め、みんな同じもんが好きなんだなぁ、と感動を分け合っている。そんな気持ちを感じたくてみんな集まっていたはずだ。「音楽はみんなで聞くものです」というピーター・バラカンさんの言葉も思い出す。

これから未来はどうなるか分からないけど、少なくともウチの公演は小さいながらも会場の一体感を目指したいと思っているし、そういう判断は主催者がしていいと思う。そしてそれに賛同する人が集まれば良い。おまけ。こんなのも紹介されてます。



会場の一体感はアーティストがリードする。グレンの公演なんか、グレンがあんなに一所懸命やってんだから、お客さんも真剣に見てよ、と思う。カナダのロリーナ・マッケニットが上手いこと言ってたけど、例えば真剣に1対1で話している相手に向って、あなたはカメラを向けますか? そういうこと。

本当に楽しみ。グレン・ティルブルックの来日公演はもうすぐ。詳細はここ



2015年2月16日月曜日

山口洋先輩、負傷! グレンの福岡公演についてのお知らせ

洋先輩が地球の某所で一緒に暮らしている猫ちゃん
先輩のブログから拝借しました
さて、山口洋のブログをご覧になっている皆さんはご存知だと思うんですが、そうです、山口さんがスキー…もといスノーボードをやって、年甲斐もなく左手首を骨折しました。しかも全治6〜8週間ということで、3月30日に行われるグレンの福岡公演へのゲスト出演が微妙になってきちゃいました。

いや〜、洋、やってくれるなぁ! でもライブが行われるまで何もせず危ないから家に籠ってろ、というわけにもいかず、素晴らしい音楽を皆さんに届けるためには心身ともに健康でなくちゃいけないんだよね、ミュージシャンは。となると先輩のスノーボードも、ポール・ブレイディのスキューバも、「危ないよ」と止めるわけにはいなないわけです。
しかしこの前は料理してて指ザックリいってなかったっけ、山口先輩? 生傷が絶えないよなぁ。

で、もちろん律儀な先輩は、自身のブログにアップする前に、今、医者に相談していますので少々お待ちください、本当に申し訳ありません、みたいなメールを、公演の主催者である私にくれてたわけなんですが……

まぁ、なんというか、基本、やはり希望をギリギリまで持っていたいしということで、昨日の夜、相談して、まずはこの現状を正直にまずは皆さんにお伝えしておこう、となったわけです。山口さんのファンもグレンのファンも、昨日今日ファンになった人は少ないし、話せばこの状況を理解してくれる、と。「早く結論だせい!」とかは言われないだろう、と。

なので、キャンセルとかではなく、ギリギリまで様子を見よう、という事になりました。福岡の皆さんや、公演に行こうとしている皆さんにおいては本当にイライラしちゃうだろうけど。

本当に洋先輩が出るからとチケットを早々と買ってくださったお客さんにはホントにホントに申し訳ありません。お詫びを申し上げます。本当にすみません。でもね、たぶん大丈夫なような気がしています。根拠はないけど。6週間で完治だったら…ギリギリ大丈夫かな。でも候補曲を出してくれ、とか洋先輩言ってたなぁ… だからそこから練習もしなくちゃいけないんだろうし。

心配は私も、ホントにつきませんが、とにかく骨折の神様がどういう判断をされるのか……待つしかないのが辛いところです。

本当に楽しみにしてる皆さん、心配かけてごめんね!! 詳しい現状は山口さんのブログが詳しいですので、そちらを参照ください。日々アップデートされると思うので。またこちらでも何かが分かったら、ご案内していきます。でもなんの根拠もないけど、なーんとなくだけど、洋先輩の左手首は完治して、元気にグレンの福岡公演に来てくれるんじゃないか、と私は思っています。そんなわけで、先輩の飛行機もホテルも押さえたまんまだよ。

全然関係ないけど、洋先輩の歌に「ケツさえもふかない」みたいな歌詞があって、片手だけだとウンコした時、お尻をふくのも大変だなぁ、と思って吹き出したのでした… あっ、イヤ、失礼! しかし動けないと辛いだろうなー 洋先輩。私は今日も元気に荒川土手を走ってツアーに備えます〜。荒川土手で、よくこれ聞いてるよ!! Don't Look Back!!

2015年2月15日日曜日

「オリーヴ・キタリッジの生活」を読みました

すごーく前に買って、全然読めてなかった本。積ん読の山から、またもや1冊消化。これはめちゃくちゃ面白かった。「オリーヴ・キタリッジの生活」誰かに薦められて買ったんだっけ、これ? 

このオリーヴが…、まぁ、嫌味なおばさんなのだ。こんな人が周りにいたら、ホントいやだろう。私だったら、こういう人が近くに来たら無視だ、無視。なるべく係らなくて済むように距離を置くだろう。とにかく暗くて、ヒステリックで、元数学教師という職業柄か高圧的に物をいい、身体がでかくて太っており、自分が間違っているなんて夢にも思っていない、そんなおばさん。旦那に対してもつらくあたり、なんだかんだで愛しているんだかどうなのか分からない感じ。それでも、なんとなくお互いパートナーに愛着をいだきながらも、絶対に安らかで穏やかな愛情などそこには存在しない。オリーヴ以外に出てくる周辺の人間たちも、みんな誰にも同情も感情移入もあまり出来るような人物はいない。 人生に妥協しながら「こんなはずじゃなかった」と生きる人たち。

でも彼らは自分の幸せに気づいてないのかもしれないよ、と思う。歳を取ったら、周りに感謝しながら生きて行かないと、50一歩手前の自分ですら今すでに思っているのだが、この本の登場人物たちにおいては、そんな気配はまるでない。周りが自分の思い通りにならないとイラつき、オリーヴなどはその最たる例で、溺愛していた息子にも呆れられ見捨てられる。そう、人生なんて結婚しても子供が生まれても、素敵なゴールなんて日々努力しないと作って行けない。オリーヴは息子の強い嫁どもとも全く上手くいかない。…とか書くとやたら劇的な感じがするのだが、いやはや作家のペンの力。これが、めちゃくちゃ静かな物語なのだ。だから読んでいて辛くはない。必要以上に感情移入する必要もなし。が、それが余計にオリーヴの激しい気性を強調している。

数学教師を退職したオリーヴが主役なのだが、13コある短編で纏められていて、いくつかにおていはオリーヴは主役ではなく、ちらっと片隅に登場する程度だったりもする。それでもやはりこのオリーヴの印象が残るのは、やはりこのデブで大柄のおばさんが、いくら嫌味であっても圧倒的な存在感でいるからだ。あぁはなりたくない、と思わせてくれる圧倒的な存在。とにかく良い小説において、どれにでもあるように人生の難しさが静かに表現されている。そう自分だって、この人たちみたいな道を行くかもしれないのだ。オリーヴの言葉「ひとつ気がかりなのは、こんな運動をしていたら、長生きしてしまうかもしれないということだ。なるべく早く、と思っている。寿命は短いほうがよい。日に何度かは、そんなことを考える」…とか。確かに生きていくのはホントに辛い。でも最後の章でなんとなくあったかい展開もある。「人間、いつだって一人だわよ。一人で生まれ、一人で死ぬ」またもやオリーヴの言葉だ。

また10年後くらいにもう一度読みたくなるかも。っていうか早く仕事引退して毎日本ばかり読んで暮らしたいなぁ、と、私などは、また思うのであった…って、まぁ、いっつも言ってるだけで、そんな暮らしはまだ無理だけどね。13編の短編のうちおすすめは「薬局」「ピアノ弾き」「セキュリティ」「川」 でもちゃんと順番に頭から読み飛ばさずに読むことが大事。(巻末の翻訳者の言葉にもあるとおり)

有名な本なので読書メーターをチェックしてみた。しかしこういう場って必ず翻訳に嫌味を言ったり難癖つける人がいるのよね… 私はすごくいいと思ったけど。


和田靜香先生、本2作。「東京ロックバー物語」「おでんの汁にウツを沈めて」

和田靜香が、また本を出した。すごいよね。売れっ子だと思うよ!! 本人ウツウツ言っているけどさ。そうなのだ。成功している人は自分の成功をあまり自覚していない事が多いが、静香なんて、その一番いい例だ。もっとも自分の社会的地位なんて、自分が一番分かってないのだろうけど。

というわけで、お祝いのブログ投稿です。

1冊目は「東京ロック・バー物語」。最近はムック本の出版社になったシンコー・ミュージックからの発売。東京のロック・バーを紹介している。正直、ここに載ってるバーもそうだが、日本の洋楽市場の、懐古主義的で、新しいミュージシャンを応援しない昨今の状況は私はあまり好きではない。でも、まぁ面白かったね。結局のところ、ロックバーと言えども飲食店。人のニーズに応えなくちゃ、どうにもはじまらない。そんな発言は複数のバーから聞かれた。でも「儲けようと思うならカラオケ置きます」みたいな骨のある女性オーナーもいたり…。それに、なんといってもみんななんだかんだいって自営業で長く生きている人たちだ。それなりに共感する部分もあったな。

そして何より。文章が良い。文章がいいから、あっという間に読めてしまう。それはさすがだと思う。

2冊目は「コンビニ店員は観た」の改編/文庫版、「おでんの汁にウツを沈めて」このタイトルといい、
なんといい、すごいよね。出版社の売る気が伝わってくる。それに本人のイラストによるポップな装丁?!書店でも目をひく。さすが幻冬社。書店展開もメジャーだ。

また改訂版と言うことで、コンビニを辞めた後の後日談、そしてその後に勤めたパン屋のネタが追加されている。さすが静香。パン屋なんてクビになったようなもんだ。でもバイトをクビになっても、ただじゃ起きない。しっかりネタにしている。

いすれにしてもとにかく読みやすいのがすごい、と思う。グイグイ読ませる。これだけ文章力のある人は、音楽業界には滅多にいない。ちょっと前に出た湯川先生の本ともども引き続き和田静香をどうぞよろしく!

2015年2月14日土曜日

映画「100円の恋」を見ました

テレビ局の事業部とか大手代理店が絡んだ「〜映画制作委員会」とか、エンタテイメント・ビジネスのヒット制作システムが大嫌いな私は滅多に邦画は見ないのだけど、この映画は、とにかく信頼できるライターの先生方がこぞって大絶賛していたので、この映画は例外でずっと興味を持っていた。

そしたら、数日前の夜、またもや信頼できる友達がFBでまたもや絶賛しているのを見て、私もついに背中を押され、翌朝六本木で見て来ましたよ。「100円の恋」

いやーーーー 結論から言うとめっちゃ良かったですよ。なんといっても彼女がいい。主演の彼女。いい、っていうか、すごい。すごすぎ。凄まじい。全然知らなかったけど、バイオグラフィーみたら奥田瑛二の娘なのね。全然知らなかったよ。安藤サクラ、名前を覚えておかなくちゃ。

ストーリーは、32歳のニートでどうしようもないデブ女(斉藤一子)が、離婚して出戻って来た妹ととっくみあいの喧嘩をし、実家を追い出されるように飛び出すところからはじまる。親からもらったお金だけど、それを元にとにかく1人暮らしをスタートさせ、100円ショップでバイトをはじめるのだが、この100円ショップに集まるバイトの連中がワケありの個性的な人たちばかり。まともに見える人間など誰もいない。一方、一子は通りがかりに見るボクシングジムでトレーニングを積むボクサーが気になりはじめるが、男は100円ショップでは、店員たちにバナナマンと陰口をたたかれながらも、バナナをいつも大量買いしていくのであった。そんな二人がふとしたきっかけから一緒に暮らし始め、果たして一子はその男に捨てられてしまうのだが、そこからの展開のテンポが非常に良く、すべてにギアが入った感じで、とにかくすさまじかった。

ほんと人生、いつギアチェンジが来るか分からない。自分の内側から何かがわき上がってすべてのシフトが変わるのか。とにかくダメダメでデブデブの主人公が、どんどん変わって行く様が本当にすごかった。それを見事に演じきった安藤サクラ、とにかくすごい。

音楽がダレたブルースから、シャープなロックになっていく感じが、その空気のギアチェンジを良く表している。

セリフが極端に少ないんだよね、主演の二人。ほとんどしゃべらない。で、しゃべったとしても一子は、ごにゃごにゃしてて、まるではっきりしない。おどおどして、姿勢も悪く、自信がなく、ダメダメで、仕事もトロイ。でもそれが、なんかこう変わって行くんだわ。主演の二人のインタビューも必読。

あ、そうそう、最近にしては珍しいタバコの多い映画だった。タバコの映像、なんか見ているだけで気持ち悪くなる… でもって、それがどっかこれは都内じゃ不可能だろうと、地方でロケした感じを醸し出してる。どうやら山口県でのロケらしい。あと脚本が「第1回松田優作賞」受賞の作品だということも忘れないように書いておかなくちゃ。


2015年2月13日金曜日

発表!! ペッテリ・サリオラ追加公演決定!

5月来日のペッテリ・サリオラですが、チケットの調子が思ったより良いので追加公演を打つことになりました。っていっても首都圏のみね。でもすごいぞ、ペッテリ、老後は頼んだ!(笑)

……ってのは冗談として、ホントStar Pinesを1人で2日一杯に出来れば、ツアーとしてもだいぶ楽になるわけです。今まで無理してやってきたのが良かった…って、まだ全然終わってないし、まだまだこれからがイバラの道だけど! ペッテリ、そして応援してくれるお客さん、一緒に頑張っていきましょう! 

あと京都、福岡の皆さん、ぜひご来場ください! 今後も東京じゃないところで公演ができるかどうかは、皆さんの手にかかっています。

まず東京ですが、5月8日(金)土曜日と同じStar Pines Cafeです。今からチケットを買う人はこっちの方が入場整理番号が良いので、ぜひ。また5月6日(水/祝)には浦和での公演も決まりました。その詳細は直接主催者さんである音楽教室ギターレ&エアストさんにお願いいたします。

あと5月10日にウチの主催じゃないのですが、武蔵野文化事業団主催でスイングホールにて公演あり。こちらはとっくに会員さんでソールドアウト。

かなり古い映像ですが、このすごいギタープレイを是非観に来てください。来日の詳細はこちら



2015年2月11日水曜日

やわらか湯たんぽ 足用ショートタイプ、買ってみました!

今日は音楽とはまったく関係ない話ですけど、使ってしばらく時間もたったので、このお気に入り商品のレビューでも書いてみようかと思う。

これ興味持っている人多いんじゃないかな、という商品。もともとウェットスーツのメーカーだった大分の企業が生み出した「やわらか湯たんぽ」シリーズの足湯たんぽ。

ほぼ仕事に人生のすべてをささげている私にとって環境の良い仕事場は人生のもっとも重要な問題であり、かつエアコンをがんがんつけて暖をとるとお肌がカピカピになるし、払いたくない電気代が高くなるという状況から、この冬は暖房無し、その代わり足ゆたんぽにチャレンジにしてみようと思ったわけであります。これ、もっとも話題になってたのは、おそらく2、3年前だよね。なにせ1万以上するので買うのにずっと躊躇してた。でもやっとポチリました!

で、これ、なるほど快適。かなりあったかい。あったかいといっても、いろんな種類があると思う。寒い外から部屋に帰ってきた時のあったかさ、コタツに入った時のあったかさ、 いろいろあると思うが、一番近いのはやはり……お風呂に入ったときのあったかさ。これはたまらん。足をつっこんだその瞬間は感動もの! だってお湯なんだもん、当然だよね。

お湯はやっぱりフルで入れた方がいい。それによって柔らかい素材がフィット感よろしく足をがっつりと包みこみお湯に足がつつまれる感覚は最高だ。あぁ、天国。

しかし難点があって、どうもお湯を沸かすのが面倒である、ということ。特にウチは一人用ティファールでお湯を沸かしているため、この800mlのティファールで両足分3回お湯を沸かすはめになるのが痛い。でも、まぁ、この気持ち良さのためならとせっせとお湯を沸かすんだけどね…

で、いったん入れたら5時間は温かさが持続する。終日オフィス仕事の日は1度入れ替える。これって5時間暖房入れるのと、どっちが安上がりなんだろ…

それから…歩きまわるのは正直言って無理。歩けることは歩けるのだ。一応歩けますタイプの湯たんぽで足底もちゃんと付いているタイプのを買ったわけだし。で、柔らかい湯たんぽをジャブジャブ言わせながら歩く。

結果、正直、動く時はこの湯たんぽを脱いでしまった方が手っ取り早い。で、また椅子の下においた湯たんぽに足をつっこめば、またすぐ足はあったかくなるんだから。だからちょっと物を取りに行く時なんか脱いじゃった方が早い。つまり、まったく足型である必要はなかった。普通の足を突っ込むタイプで充分。その方がずいぶん安価で買える。

ってなわけで、でもお薦めです、この足湯たんぽ。とりあえずは飽きるまで使います〜。

PS
このブログを書いてから約2年。今でも元気に使っています。でもやはり今から買うのであれば、底なしでいいから足首までがっつりある奴がいいな…

2015年2月10日火曜日

The Lakes of Pontchartrain 祭り

昨日はグラミー賞で、私のソーシャルメディアのタイムラインはグラミー1色だったけど、なんか浮世離れしているというかいろんな意味でまったくリアル感がない。まぁいろんな意見を言う人がいて面白いんだけどね。今や衰退の一途をたどる日本の洋楽界。これを吹き飛ばしてくれるようなすごいアーティストはいないのだろうか。でも音楽シーン自体は今までになく面白い時代になっていることは事実だと思うんだけど… そしてサム・スミスという人のことはまったく名前すら聞いたこともなかった。やばい。メジャー街道からどんどん離れる自分がいる。そしてYou Tubeで探して聞いてみたけど、まったく分からなかった。ヒットのチャンスからどんどん離れる自分がいる(笑) 昔はそれでもHOT PRESSは定期購読してたから、音楽分からなくてもアイルランド/UK周りでヒットしているものは分かってたはずだったんだけどなー。また取り始めようかなー HOT PRESS。

そんな中でボブ・ディランのスピーチが話題になり、こりゃーどこの洋楽メディアが一番先に日本語を載せるかな、と見守っていたのだが、速攻で和訳を出したレコード会社であるソニーさんは偉い!…って大レーベルさんに私が「偉い」とかいうのも何だけど、最近じゃこういう当たり前のことが実は出来ない洋楽界になっていると思うし、他のレーベルじゃなかなかこうはいかないと思ったのでした。これも担当の、音楽を愛するS木さんがいてこそ。本当に素晴らしい。その和訳はこちら。歴史に残るスピーチだと思うので是非チェックしてみて。

そのディランにギターを教えたウチのポールなんだけど(と、偉そう/笑)以前アーサー・マクブライド祭りというのをやってみたのだが…これはポールがシェアしているのをみつけて初めて聴いた! ボブ・ディランの「The Lakes of Pontchartrain」



こちらがオリジナルの御大のヴァージョン。


最近のレコーディング。


しかしこのヴァージョンも捨てがたい。リアム・オメンリィ。旅の哀愁がよく出ている。



なんとメアリーの息子のバンド、コローナズも歌ってるよ!



そしてこんなのも見つけた! かっこいい!



ちなみにポールがディランにギターを教えたエピソードはここに以前書きました。ディランはポールをSecreet Herosの1人としてレナード・コーエン、ルー・リードとともに名前をあげ、そしてギターを教わったのでした。

御大、グラミーにボヤいてないで、早く日本に来てください! 私はオファーしてます。あとはスケジュールを渡してくれればいいだけなんだけど、これが、またもやハードルが高い。

2015年2月7日土曜日

グレン・ティルブルックもうすぐ来日! ちらし、New Version!

 …ってなわけで、さっそくチラシの新しいヴァージョンを準備しました。

これから印刷ですが、1週間くらいかかるかな。
皆さん、ご来場お待ちしております〜
公演の詳細はこちら

チケットのお申し込みはこちら

映画「おみおくりの作法」を観ました。これは素晴らしい!



いやー これは素晴らしい。「おみおくりの作法」原題 STILL LIFE。

この俳優さん、エディ・マーサン,この名前をずっと覚えておきたい。前に観た時は酷い役をやっていた。この映画のDV夫の役。蛇みたいな気持ち悪い奴で、でも印象にすごく残っている。印象的な俳優さんだが、なんと本作が初の主演映画だそうだ。

今回は真面目な真面目な民生員の役。この感情を殺して生きる感じがなんだか「アルバート氏の人生」のアルバートに似ている。毎日決まった食べ物を食べ、きちんと整頓されたフラットの一部屋に住み、感情を殺して生きているようなジョン・メイ。彼の仕事はたった1人で身寄りもなく亡くなった人の「お見送り」だ。

その人の人生を調べて、その人にぴったりの弔辞を書き、その人の宗教にあった教会でお葬式をあげて送りだす。丁寧に仕事をこなすジョン。しかし経費削減、人員整理のため仕事をクビになることが決まり、最後の仕事ということで任されたのは、なんと自分のフラットの向かいの部屋に住むビリーという男のお見送りだった。

この男の人生を調査するうちに、ひどい人生を送ってきたようにみえるビリーに少しずつ影響され、ジョンの生活に少し変化が訪れる。普段飲む紅茶ではなくホットチョコレートを飲み、食べたことのない食べ物を楽しみ、着たことのない服を着て…そして…

最後「えーーーっっ、それはないでしょ!」みたいな事が起こり、でも、最後は感動の嵐、みたいな感じで終わっていく。見応え最高、90分ほどで短いし、映画を見ている間、本当に良い時間を過ごせたと思う。

この俳優さんがとにかくとにかく素晴らしい。もう押さえた演技にもうジワジワ感動が押し寄せる。監督/脚本/制作はイタリア人なのだが、ガーディアンに掲載されていた「お見送り」の仕事をする人たちの記事を読み、それに深く感銘を受け、半年以上に渡る取材のもと、この話を完成させたのだそうだ。ちなみにジョン・メイ役をエディ・マーサンにすることは、もう監督が脚本を書く前に決まっていた。というか、エディを主役にイメージしながら、監督は民生委員ジョンを創りあげた。

小津安二郎の晩年の作品に影響をうけたというほとんど動かないカメラ、また終わりの方になるまで人の肩越しにジョンを写さない…など極度に押さえた演出がほどこされた。非常に静かな静か〜な映画だ。だからこそ、圧倒的な説得力を持つ。これはヒットするよね…

この映画にこの邦題を付けた配給会社さんにも拍手を送りたい。素晴らしい映画をありがとう。私が行った時も長蛇の列でした。なにせネット予約とか出来ないシネスイッチ。早めに行ってチケット買わないと入れませんので要注意。

このポスターのデザインも上手いと思う。外国のもののままだとイマイチだっただろうな。さすがだよね…


2015年2月6日金曜日

マルコム・グラッドウェル「ケチャップの謎」を読みました

読んだ。積ん読山の中から発掘の1冊。これ3冊シリーズなんだよね。1冊はすでに読んだ記憶があり、残りの1冊もどこかに埋もれているのだろうか。

マルコム・グラッドウェルがNEW YORKERに寄稿したコラムを集めたもの。勝間和代さんの訳。

いわゆるちょっとした発想で世の中を変えてしまった人たちのことが書いてある6本。どれも納得の読み応えだったが、特に素晴らしかったのはロレヤルの女性コピーライターの話。「Because I'm worth it」(私にはその価値があるから)。この名コピーがどのようにして生まれたか、という話。これはかなり興奮して読んだ。商品のキャッチコピーとして発表され、のちに会社のスローガンとなり、今でも全米の70%の女性が「これはロレヤルのもの」と企業名まで認識できるという驚異的に“当たった”キャッチコピーだ。

このコピーライターの女性は、新製品CM発表4週間前になんっても何もアイディアのないクライアントのジジイどもにイライラしていた。会議のテーブルでは「みんながみんな男に対してどう見えるかを気にする女の気持ちをうたったコピーを期待していた」どいつもこいつも女を馬鹿にしやがって。70年代の話だ。

それに怒り、キレた彼女が、名コピーを生み出だす。ロレヤルの製品は高い。でも私はこれを買う、私の髪のため。私がそれを決める。なぜなら…「私にはその価値があるから」たった5分で出来たコピーだという。

時代だよねぇ…時代はこういうコピーを待っていた、ということなのだろう。女が立ち上がりはじめた40年前。このコピーは共感を呼びロレヤルの製品はぐんぐんと売り上げを伸ばした。CMのコピーライトなんて、今,人は何を求めているか、そこを掴むに尽きるよね。時代はどういうメッセージを求めているか。またコピーによって製品にも付加価値がついてしまう、という、そういう時代の幕開けだったのかもしれない。

他にピルを開発したジョン・ロック、そして犬と話ができるというトレーナーさんの話など、実はちょっとしたことで大成功している人たちの話が並ぶ。でも売れっ子投資家の話は面白かった。彼などはすごく成功しているのに、いつも不安げで「まだ何もわからない」と常に発言しているのだそうだ。謙虚、というのとはまた違う、そんな彼の性格。そして意気揚々と自信満々な投資家たちは次々とつぶれていく。

考える。いったい成功ってなんだろう、って。そして思う。成功とはきっと時代を捕らえることなんだろう、と。私も「マッサン」観てませんとか、自慢しちゃ全然ダメだ(笑)
時代を捕らえないと(ウソウソ)

で、今、このブログにAMAZONのリンク貼るのに調べてて思い出した。この人、「急に売れ始めるにはワケがある」を書いた人だ。これ面白かったよなぁ。この本が書かれた時と、また今は時代がすごく変わってしまったと思うが…。

1月はいつもと違う仕事が多くて面白かった。赤羽で講座を持ったり、松江で映画の話をしたり。不思議なことに「担ぎだされる仕事」をすると、世間の評価があがる。松江の映画上映会は、地味だけど本当に素晴らしい映画を集め、東京でも難しいような上映会を地元で実現させた山陰アイルランド協会の皆さんが偉いのであって、私は担ぎだされて自分の好きなことしゃべっただけだ。私が偉いのはまったく無名のミュージシャンを日本に連れて来て、日本の皆さんを楽しませ、ミュージシャンにギャラを払って帰国させることだ。そこを間違っちゃいけない。だが世間の価値は自分が思っているのと違う場所にある。世間では担ぎだされた方が偉い人だと思うらしい。これについてはじっくりまた書きたいと思うが、それでもあちこちで直接お客さんに会う機会が与えられ嬉しく思う。「ブログ読んでます」とか言われちゃったりしてさ!(笑)

インターネット上にはたくさんの人たちがいる。と言っても、今でも日本の人口のマジョリティはネットから離れた生活をしている。いったい自分のビジネスはどこにいる人たちに向けて行くのかを考えないといけない。インターネットに接触しないで生活している人の数は多い。が、この人たちが「急に売れ始める〜」に出て来たような周りをひっぱるイノベーターやアーリーアダプターになることはまずありえず、自分から行動したりすることはもちろん、周りの人に自分の持っている情報を振りまくような事も絶対にない。こういう人たちを説得し、たとえばコンサートのチケットを買ってもらうには手取り足取り1人1人へ向けての説得とサービスが必要となる。そして時間をかけた割には、その人から他へ何かが広がることはない。点が点在するだけだ。

反対にイノベーターやアーリーアダプターと呼ばれる人たちは、物さえ良ければ自らどんどん集まってくれる。そして自分が見つけた物を回りにも宣伝してくれる。1人で事務所まわしてるウチみたいなところは、私のブログを誰に頼まれたわけでも読んでくれる、そんなクールな皆さんに頼るしかないかな、と思ったりもする。

そうやって考えていけば、あれこれ言って悩む前に、とにかくお客さんの期待を裏切らないことが大事なんだよな、と。これに尽きる。でもビジネス本、ホントよく買うんだよね。さて、次はどの積ん読本を読もうか。

2015年2月5日木曜日

グレン・ティルブルックもうすぐ来日! 4日分はソールドアウトです。



サイモン制作のグレン来日ツアービデオPart2です。途中ピーター・バラカンさんのインターFMに出演したところとかも出て来ます。ピーターさん、ご協力ありがとうございます。私もけっこう写ってるな…そしてON THE SHELF TVの収録の様子も。

ON THE SHELF 出来上がりはこちら。何度観てもホントにいいですよね!! ギターも歌も最高に格好いい!! これがON THE SHELFの最初の収録でした。この数ヶ月後に大きな地震がやってくるわけですが…



グレン・ティルブルックの東京公演、東京は土曜日はかなり一杯になってきたので、いったんソールドアウトにさせていただきます。どうしても土曜日しか来れないよ、という方はこちらまでご連絡ください。

京都、福岡の皆さんもどうぞよろしく。福岡公演には山口洋も出演します。すべての詳細はこちら

2015年2月3日火曜日

松江の皆さん、ありがとうございました〜

 マット・モロイ!
 「心あたたまるアイルランドの1日」Irish Film days in 松江にやってきました。「ダブリンの時計職人」「アルバート氏の人生」「あなたを抱きしめる日まで」の3本の上映です。
 私のトークもあり、なんですよ、これが。聞いてくださった皆さん、本当にありがとうございました。
 カフェもやってるよ〜 美味しそう!






















写真展も併設。冒頭のマット・モロイの写真は、こちらの中の1枚でした。それにしても3本の映画とも、ホントに素晴らしかった。




















再び「のどくろ」なう!
翌日はフリータイムがあった! やった! 宍道湖のほとりにある島根県立美術館に。



















ポートレート・イン・ミュージアム、肖像画の魅力。実は写真の点数もかなり多くて、すごく良かったです。キュレーターの方、さすがですね。

すっかり長居しちゃった!



宍道湖は素晴らしいランニングコース。

荒川土手にはない高そうな松がたくさん立ってる…お手入れとか絶対に予算がかかりそう。足立区には無理だ。毎朝7kmは知りました。ありがとう、宍道湖!















山陰はなんでも「祈り」に通じる場所。普段神様なんて信じない私もちょっとスピリチュアルな気分になる。

この12匹のウサギの2番目に触ると幸運がもらえるんだって。もちろん私は触らなかったですよ。そういうの触ると私の強運がすいとられそうだから(笑)

 そして山陰には蟹が湯水のようにある。どこもかしこも蟹だらけだよ!! 朝から蟹食べてんだよ、みんな!!




















そして、伝説のMGにも行ったよ!! 行ったら偶然、小泉凡先生も偶然いらしてて、さすがスピリチュアル松江と思ったのでした。
















 何かとスピリチュアルな山陰。これなんかアイルランドみたい。

こういう天気が悪い感じもいいんだよね…妙に。

それにしてもミュージシャンがいない国内出張、楽しかった。松江の皆さん、本当にありがとうございました。






また羽田に戻る前に米子のコミュニティFM、判澤正大さんの番組「Dream on dupree」にお邪魔しアイルランド音をたくさんかけていただきました。放送は、2月後半。ちょっと先になるので、また改めてご案内しますね。

判澤さんが紹介してくれた鯖しゃぶ。まいう〜














この本は必読! 私の感想はここ