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2015年6月29日月曜日

プランクシティのドキュメンタリー



プランクシティはアイルランドの伝統音楽シーンばかりではなく、すべての音楽シーンに多大な影響を与えたグループの1つですが、2003年頃、再び結成されて大きなツアーが組まれ、本が出版され、そしてテレビのドキュメンタリーも作られました。

このドキュメンタリー、1番から6番に分けてすべてyou tubeに載ってるので、是非チェックしてみてください。貴重な映像満載です。そのうちの3番目。6分半くらいからポールが登場します。



良く知られてないことなんだけど、ポールは一時プランクシティに在籍してたんですね。ただそのポールが入ったラインアップを録音したスタジオアルバムが出なかった。だからこのことはあまり知られていません。当時はアルバムのリリースが情報のすべてだったし…

いずれにしても上記映像の6分半くらいから、このプランクシティにポールが合流し、バンドが解散して、ポールとアンディ・アーヴァインのあの名盤が出るまでの経緯が描かれています。

アンディ・アーヴァイン「ドーナルが抜けてからバンドのサウンドが薄くなった。ドーナルはまさにエンジン・ルーム・プレイヤーだからね。ジョニーが頑張ったが、彼は素晴らしいプレイヤーだけどリリカル・プレイヤーだ。そしてまたエンジン・ルーム・プレイヤーであるポールが入ることになってバンドは力を取り戻した」

エンジン・ルーム・プレイヤーっていい表現ですよね。分かるなー、その感じ。バンドのサウンドの屋台骨となり、全体にパワーを与える力強いプレイヤー。そういったプレイヤーはやはり必要なんです。ポール、若い頃はかっこよかっただろうなぁ!(今もかっこいいですけどね)

プランクシティは世間では非常に高い評判を得てはいたものの、プロフェッショナルなマネジメントもなく内部はボロボロだったと言います。ある日リアム・オフリンがバンド・ミーティングを招集して「みんなに話があるんだ。実はバンドを辞めようと思うんだけど…」と言ったら、みんなが「オレも、オレも!」と言いだし、その場でバンドは解散という結論になったらしい(笑)

そしてその翌日ポールがアンディに電話してきて「これからどうしよう」…と。で、二人はデュオを組むことになったわけです。

ついに名曲「Arthur McBride」登場!! 何度きいても泣けますねぇ…



そして、この下のライブの映像。かっこいいなぁ!!! アンディの座り方が妙に気になるんだけど(笑)、めっちゃかっこいい。弦がからみあうところとか…。ドーナル・ラニー、アンディ・アーヴァインそしてポール・ブレイディ!!! アイルランドの伝統音楽シーンは、ここに1つの頂点を見たのでした。



ボシーVSプランクシティって良く言われるんだけど、私は実はプランクシティの方が圧倒的に好きですね。プランクシティの方が、ちょっと抑制のきいたインテリジェンスが感じられる、というか。まぁ、それはリアムのパイプによるところが大きいんだけど。(…とドーナルも言ってたなぁ)

ボシーは、まぁワイルドで、野性的だったんだろうし、ドーナルもボシーの方が好きみたいな印象を受けますが… なんて言うんだろ、爆走することはある意味すごいプレイヤー集めれば簡単なことで、ボシーとかライヴのパワーとか、もう凄まじかったと想像するんですよね。でもボシーはあくまでドニゴールでありドメスティックであった、と思うんです。

ま、このへんのディベートは、アイリッシュ・パブで飲みながらやりたいもんですな。ご意見のある方は是非およせください。

またポールとアンディのアルバムについては、こっちのドキュメンタリーも要チェック。あのアルバムにみんなが激しく思い入れをし、今でも多くの人が愛聴しているのが分かります。本人たちは当時、まさかそういうアルバムになるとはまったく予想してなかったみたいですけどね。



ポール・ブレイディ来日まで、まだだいぶあるなぁ…早く来ないかなぁ!! 良いお席はお早めに。詳細はここ

2015年6月28日日曜日

ハラール・ハウゴー 公演詳細発表!

ハラールの公演3つ、詳細を発表いたします! っていうか、ホントは情報解禁は今日の24時なんだけど、自主2時間フライイングします。ふぅー やっとここまで来た。

っていうか、ウチは今年はここまでなんと伝統音楽の公演がなかった、という…そりゃーフレアークもあるけどさ。あれはどっちかというとロックだもんね。伝統音楽じゃないし民音さん主催だし。

ってなわけで、この3公演、3つともNO PAの生音公演です。あ〜、サウンドチェックがないって素晴らしいわ…

まずは、10/29 旧古河庭園・洋館。平日の昼間なんで、来れる人いるかなーと思うのですが、本当に素敵な雰囲気の洋館コンサートです。

旧古河庭園の公演は、いつも早めにソールドアウトになっちゃうんですよね… たった80名しか入れないスペシャルな企画。

10月29日(木)午後2時開演。駒込の駅もしくは西ヶ原の駅から徒歩7分ほど。美しいバラ庭園は、ちょうど公演の時期、見ごろとなっているはず。絶対にお薦めですよ〜。




そして10月31日。こちらは土曜日なんで皆さん、きっと来やすいと思います。場所は、なんと! あの建長寺さん。建長寺公演、久々だなー 音いいんですよ…あそこ。そうです、普通は修学旅行とかで行く、あの建長寺です。

この時期の鎌倉はおそらく観光地としても最高の時期だと思いますので、皆さん、早めに来て、ぜひ観光もしていってください。

その場所は法堂(はっとう)と言って、建長寺の門から数えて2つ目の建物。古い建物ながら天井は高く、床が石なんでとにかく音がよく響く。



というか、昔はスクール的に使われていたようで、要は先生の声が良く通るようにという設計なんだそうです。ここで聴くフィドルの公演は、また格別。ぜひ!










写真はハーモニウムを弾くティモ・アラコティラ先生。


















そして11月2日(月)は、毎度おなじみ小諸高原美術館・白鳥映雪館。

小諸出身の不屈の画家、白鳥映雪画伯。巨匠の作品は、ほとんどが巨大なんですよ。その前で演奏するのはミュージシャンにとっては嬉しい事でしょうね。こちらも最終日なので、盛り上がり必須! 

去年のJPPは、なんだか神がかってたなー。小諸の皆さんの温かい歓迎はいつも心にささります〜

遠くから参加してくれる人たちのために、打ち上げにも参加できるツアーもやってます。良かったらご利用ください。











…ってなわけで、ハラールの公演、チラシも完成しております。(クリックで拡大します)

あいかわらず、私のチラシはテキストの量が多い。町で裏が白かったり、説明がないチラシを見ると激怒しちゃいます。

それにしても、これは新聞か?! ウチのデザイナーさんのレイアウト力は天才的だと思います。感謝。

この和洋折衷な感じも素敵だよねー


というわけで、皆さん、是非ご来場くださいね。チケットの発売は18日から。しばらくお待ちください〜。ハラールの新しいホームページも完成しました。

素敵なウイスキーのCM


ハーンの公園が出来たのがTramore(Co. Waterford)で、Tullamore DewのTullamoreがCo.Offalyだということで、違うんだーと確かめつつ、この素敵なCMのことを思い出しました。かっこいいよねぇ。

Tullamore Dew - Parting Glass



かっこいいよねー ちょっと前のサントリーのCMは、やっぱりこんな風にかっこ良かった。男が結婚して旅立って行く感じ。泣ける!

Parting Glassは、まぁアイルランドの「蛍の光」みたいな立ち位置の曲。「蛍の光」はスコットランドですけどね。つまりお別れの時とかに歌うんです。いいでしょう。

そして、この映像にやはり感動したスライゴのパブの親父たちが集まって自分たちでトリビュート版を作った! こっちも良い〜



そうなんだよね。パブって男同士でスーツ来て行く場所なのよ。女子供が行く場所じゃない。(正しいパブについては、こちらへどうぞ〜)途中出てくるバンドのリーダーが、元ダーヴィッシュのシェイミーなような気がする(不確定情報)

他にもこんな映像が出て来た。こっちはスコッチ。Johnnie Walkerの歴史。 Johnnie Walker,  Keep Walking.



ところでジョニー・ウォーカーの日本語HPのURLって、Keepwalking.jpなのね。結構感激。

私の世代にとっては懐かしい。こういうのも好きだったでしょう。



そして大森南朗のこれ。いいよね〜



さ〜て、私も恋でもするか!(爆)
今夜遅くにハラール・ハウゴーの来日詳細、発表しまーす。

2015年6月27日土曜日

小泉八雲庭園、アイルランドにオープン!

明治の文豪、小泉八雲ことラフカディオ・ハーンは少年時代アイルランドで過ごしたことで有名なんですが、昨日1万平方メートルという大きなハーンの庭園がアイルランドにオープンしました。

セレモニーには小泉凡さんご夫妻も出席なさったようです。新聞記事(日本語)はここ。アイルランドでも、Irish Timesその他にたくさんのメディアで取り上げられています。

ハーンは2歳から13歳までアイルランドに住んでいたわけですが、ギリシア人の母親にある意味見捨られた寂しさも手伝って、叔母が話すアイルランドのケルト的な物語に惹かれて行きます。それが日本に渡り日本のゴーストストーリーに惹かれたってのは、なんとなく理解できますよね。

庭園は新聞記事によると、ハーンの人生にそって展開されていて、ハーンが住んだルイジアナや、もちろん松江などをイメージしたエリアもあったりで、松江市の市花である椿も植えられているそうです。それにしても小泉さん、関係者の皆さん、おめでとうございます。



小泉凡さんの本,面白いですよ。私の感想はここ。ハーンってホントに不思議だし、旅する心に寄り添ってくれるんだよなぁ。漂泊の思いやまず… 彼の「オープン・マインド」は、今、この時代を生きる私たちにも響いてきます。

ハラール・ハウゴー New プロモクリップ 日本語字幕版公開

あ〜 疲れた! 字幕って、以前もやったことあるんだけど、久々にやったら疲れた。テキストの内容もタイミングも、全部不満たらたらですが、これ以上やっても煮詰まるばかりなのでいったん公開します!

ハラール素敵。昔からインタビュー上手だよね…



ハラール・ハウゴーの来日公演は、29日月曜日に発表します。ウチならではの洋館とかお寺とか、美術館とか…そういう素敵なところでの公演です〜 お楽しみに。

2015年6月26日金曜日

角幡唯介さん「探検家の日々本本」読みました。

いや〜 最近北極冒険小説読みすぎてるせいか、ちょっと長めの休み(半年くらい)を取ってどこかまったく人のいない僻地に籠って冒険したい、という気持ちが収まらない。困ったもんだ。

例えば休むとなるとまずは今決めている仕事を全部終わらせ(今の時点で2017年2月くらいまではなんだかんだで予定がある)、さらに復活してからその先の仕事の準備期間も必要だ…となると、今この瞬間に半年休むと決意しても、休めるのは2017年の春から秋。そして秋から次の春まではその先の復活のための潜伏準備期間、つまり1年あくことになる。でもそのくらい休みたいなー。

学校を出てから早27年(笑)。ほとんど休みなく働いてきたけど、こんな風に「休みたい」と思ったのは初めてかもしれない。いわゆるホリディっぽいホリディはほとんど取っていない。海外に行くことはホリディに近い気分転換に違いないが、仕事に関係ない海外に行くのは嫌い…というか、仕事に関係ない旅行自体も行った事ないんじゃないかな(のぞく学生時代)。いわゆるリゾートとかもってのほか。万が一リゾートに行ったとしても企画書の原稿とか持ち込んじゃいそうだ。私はそのくらい仕事が大好きな恵まれた人間だ。過去、一度決意して仕事から離れて2週間スウェーデン語のレッスンのためにストックホルムに滞在したことがあったが、最初の1週間はそれでもレッスンをし、博物館や美術館をまわりあれこれ過ごしていたものの、残りの1週間はレッスンの時間を調整して隣りの国まで自分のバンドを見に行ったり、すぐに仕事モードに戻ってしまった。

とはいえ、仕事は筋肉。いったん休むと復活が大変という考え方もあり、うーん、やっぱり休めないかな、とも思う。

…前置きが長くなった。

角幡唯介マイブーム続行中。いやー、このエッセイも、めっちゃ面白い。いわゆる書評本なのだが、題材に上がっている本のことを知らなくても最高に楽しめる。こんなブックレビュー本は初めてだ。

ブックレビューと言ったら、やっぱり老舗は豊崎社長だが、社長のブックレビューは、紹介されてる本を読んでてなんぼという感じがする。その点、角幡さんの本は、書評されている本はあんんまり関係ない。そもそもエッセイ1本のうち80%はほんの内容とは関係ない単なる角幡さんの面白い話だったりするわけなのだ。

ていうか、角幡さん、ホントに天才的に文章が上手い。そして面白い。もうそれだけで他の作家のレベルを抜いている。本のレビュー本ってこうあるべきじゃないのか、とも思った。(あっ、また「べき」とか言っちゃった)本の内容うんぬんよりも、角幡さんが、本を読んで共鳴した事とか、自分の人生に与えた影響とか、そして他の人にも伝えたい本のパワーとか、そっちの方にすべてがフォーカスされており、物語うんぬんを説明されるより,そっちの方が俄然伝わると思った。内容とかストーリーとかは、あんまり関係ない。

そもそも自分がどう思ったかを自信をもって書いたり発言したりできる人が、何においても圧倒的に少ないのが現状だとも思う。(音楽業界なんてその最たる例)角幡さんにおいては好きな本を大好きだというのになんのためらいもない。

この本のほぼ半分くらいが雑誌の連載をまとめたもの。残りの半分がブログの文章で、ブログの方は2段組でレイアウトされており長さもまちまち。この2つを、明らかに分けてレイアウトしたところに、編集者とデザイナーのセンスと力量を感じる。

そしてやはりブログで発表された文章よりも、ある程度字数制限や原稿締め切り日があると思われる雑誌連載で発表された文章の方が圧倒的に説得力があり面白い。そしてどちらにおいても「うわー、この本読まなくちゃ」と思わせるパワーが炸裂している。思わずポチりそうになるが… いやいや、ここんとこまた本を買ってばかりなので、いったんは自粛する。でも絶対買っちゃいそうだ、ここに紹介されている本たち。本当にやばい。

それにしても本を読むのは楽しいよなぁ。この本の中でも言われている事だけど、本は社会の別レイヤーをのぞくきっかけを作ってくれる。また例の「アグルーカの行方」の冒険に出る前の様子もかいま見れたりして、探検家角幡のファンとして読んでももちろん面白い。それにしても、今時分ののライターさんは大変だよね。こうやって賞を取ったりして売れっ子になっちゃうと、沢山の本が手をかえ品を替え発表され、情報量がやたら多くて、ファンとしても正直忙しい。真剣なルポルタージュとしての書籍と、気楽なエッセイと、どちらも読ませるが、もしかしたら硬派な探検紀だけにしておけば、もっと角幡さんは、かっこいいんじゃないかとも思う。でも、こうやって多角的にあれこれ知ることが出来るから、ファンとしては嬉しいのかも?

私もライターの友達たくさんいるから分かるんだけど、ライターは文字数をこなせるようでないと生活していけない。冒険家だって植村さんがD通とかからめて冒険資金を捻出していた70年代に比べて、冒険自体がもうお金を集めることが難しいんじゃないかと想像する。となると書いて原稿料をかせぐことで、頑張るしかない。あとは講演会くらい? 

そりゃ〜月に行くなら、代理店も出てくるのかもしれないが、角幡さんの冒険はいつも分かりやすくない(失礼)。そして現代においてライターという職業で食って行こうとなれば、どうしても文字数をこなさないと、食べていけないから、結果多作になる。エッセイみたいなユルい本も出すことになるのだろう。ファンとしては嬉しいよね、情報量が多いのは… ただご本人がこれによって書く事に消耗してしまわないか、ちょっと心配でもある。もっともこんなに素晴らしく面白い文章が世に出せれば、それで充分なのか、とも思う。…っていうか、私も自分の事に引き寄せて考え過ぎだよね。ウザすぎ。黙れっての(笑)。

いずれにしても角幡さんの今後に注目。北極探検、頑張ってください。

2015年6月25日木曜日

サラーム海上さん、出張メイハネ モロッコ料理編 満腹です!!!

いやーーー 一度参加したかったんです。サラームさん主催の出張メイハネ。今回はモロッコ料理編。満腹満腹… もう食べれないよーーー

 渋谷の東急ハンズの先をちょっと行ったところにあるCafe Bohemiaさんにて
 内装も素敵〜
 水タバコもあるよ。
 本日のメニュー
 このロゼのモロッコのワインが贅沢にも飲み放題です。
ジャジュック(ヨーグルトときゅうりの冷製スープ)

夏にぴったりのさわやかさ〜
ビーツと胡桃のモロッカンサラダ シトロンコンフィー味

ビーツ、本当に美味しかったです。胡桃ってのがいいよね〜 たくさん食べちゃった。


人参のモロッカンサラダ シトロンコンフィー味!

これは最高。サラームさんいわく、100円くらい高くても良い人参をつかうべき、とのこと。

なるほどケチっちゃだめだ〜


タッブーレ(イタリアンパセリのサラダ)

自分で作ったことあるけど、そんなのより俄然美味しい〜
紫たまねぎがのってて分からないかもしれないけど、レンズ豆のモロッカン煮込み。
 山盛りーっっ 食べます!!
 食べても食べても、まだ食べ放題。
鶏肉と7つの野菜のクスクス。ごぼうが入ってたのが新鮮。野菜も鶏肉も、柔らかくて美味しい。
 メインが出ても、また前菜に戻り、食べる食べる…
 モロッコのクスクス。スープをかけて食べるのが本当なのだそうです。確かにこうするとすごく美味しい!
これがもう本当に大ヒット! オレンジのモロッカン・サラダ。死ぬほど食べた…

これだけたくさんのお料理、そして飲み放題もついて5,500円は本当に安い。
















サラームさんの解説も面白く、本当にお腹一杯になりましたー 倒れるー

わたくしダイエット中なんだけど、良かったのだろうか… 明日は走ろう。でもお野菜が多かったから大丈夫だったかもしれない。クスクスおかわりしちゃったけど…

とにかく満腹、幸せな気分になれるサラームさんの出張メイハネ。今回もご本人が日程を発表しただけで、詳細を詰める前に実は定員一杯になってしまったそうです。今日集まった60名の皆さん、ラッキーでした。

私たちも早めに申し込んでおいて良かった… 次回もまた参加したいと思います。今後の情報はサラームさんのホームページを参考にしてみてください。次回は代官山の方だそうですよ。

今日のお料理のレシピはすべて「おいしい中東」に載っているそうです〜




2015年6月23日火曜日

ウォリス・バード、CDジャーナルにも掲載!

かっこいいーーー! CDジャーナルさん、高橋道彦さん(ホントお久しぶりでした)本当にありがとうございました。またよろしくお願いいたします。

新田ユリ「ポポヨラの調べ」読みました

シベリウスもカール・ニールセンも今年で生誕150年だそうです。

ってな事もあり、こんな本も出たので勉強のために買ってみました。

しかし前に買ったシベリウス本もそうだったけど、シベリウスっていかにもフィンランド人って感じの人なのよね…。そして一方のニールセン。人物像に触れるのは今回初めてだったのだが、これもまた、私が持つデンマーク人のイメージと何一つとして違いはないのであった。典型的デンマーク人!!

明るくて陽気な性格。お人良し。でも隠し子騒動もあったり… 最後はシベリウスの方が長生きなんだけど、果たしてどっちが幸せな人生であったのだろうか、と思ってしまう。

何れにしても曲を知っている人ならおそらくこの本はとても楽しめると思う。指揮者による解説。そうか、クラシックの人は譜面にここまでロマンを感じることが出来るのね。ましてや指揮者であれば、なおさらと思う。
ニールセン

今年、ウチは10月末にハラール・ハウゴーの来日公演をやるわけなんだけど、今回「カール・ニールセン生誕150年」とか謳ったらいいかな…と一瞬、商売心がわいたのだが、辞めておいた。別にハラールがニールセン演奏するわけじゃないし、そもそも作曲家の何周年とか、ほにゃららの何年とか、毎年必ず誰か有名人の記念イヤーがワラワラで正直わたしも食傷気味。別に何周年だからということではなく、素晴らしいものは普通にプッシュしようよ、と言うわけで…

それにしてもクラシックと伝統音楽はなかなか相容れないのかなー。巻末のディスコグラフィーにも伝統音楽系のCDが紹介されているわけでもなく…。でもちょっとしたところにJPPが紹介され、きちんと別コラムで解説されており、かつ、なんと2010年初来日とあるではないかー!! うふふ、嬉しい! それ実現させたのオレなんですけど…(笑)いいぞ、クラシックの書籍に載った(笑)

これが、ニールセン。交響曲2番。4つの気質。第1楽章は「胆汁質」、第2楽章は「粘液質」、第3楽章は「憂鬱質」、第4楽章「多血質」ということらしい。この本の新田さんの解説を読みながら音楽を聞くとかなり面白い。私は自分は1楽章だと思う。



最後のほうでポポヨラ北欧作曲家の意志を継ぐものたちということで現代の作曲家たちが紹介されているのだが、そのうちの1人、ラウタヴァーラ「ペリマンニ〜楽士たち」という曲も紹介されてたぞ!



でも頭の方聞いただけでも、ちょっとイヤんなっちゃうよね。もともとピアノのための楽曲だそうで、不協和音とか多発されて(この曲が書かれた頃の流行だったのかしら?)妙に居心地の悪い感じ。どこがペリマンニなのか、私にはさっぱり分からん…

…ってなわけで、やっぱり私にとっては、ペリマンニならこっち。この1:54くらいで曲調がチェンジするんだけど、なんど聞いてもゾクゾクする。マウノ先生、マウノ先生、マウノ先生。シスキ・メソッドはスズキ・メソッドに勝る。まさにこれがフィンランド。ホントに素晴らしい。



そしてもちろんハラール。早く来ないかなー 早く来ないかなー。このヴィヴィトな明るさがデンマークだよね。ニールセンにも通じてるよー



ハラールの来日公演、詳細、29日に発表します。もうチラシのデザインもホームページも準備は出来ているんだけど、あれこれタイミングを見ているんですよ。お待たせしております。

2015年6月22日月曜日

ウォリス・バード、イントキシケイトさん、ミュージックマガジンさん掲載

先月、もっのすごいライヴで私たちをぶっ飛ばしてくたウォリス・バードですが、今、取材記事があちこちに掲載されはじめております。ありがとうございます。


イントキシケイトさん、山崎隆一さん、感謝!






















そしてミュージックマガジンさん、大谷隆之さん、感謝,感謝!

あとCDジャーナルさんにも掲載されているはず。明日にでもゲットして、ご紹介できたらと思います。



皆さん、ベスト盤買ってね。CDはライブと全然違うし全然落ちるけど、それでもすごいから。言い出しっぺである以上、キングレコードさんに迷惑かけられまっしぇん… どうぞよろしく!

角幡唯介「アグルーカの行方」を読みました。これはたいへんな傑作だ!!!!

いやー、これはすごい本だ。すごい本を読んでしまった。ものすごくドラマチックな本だった。角幡唯介さんの「アグルーカの行方」。この前はブログっぽいちゃらい文章とか言ってすみません。あっちはエッセイだからね。こっちの方が俄然メインだよね。いやー、パワフルです、これ。

角幡さんは76年生まれ。もともと朝日新聞社の記者だった。2010年、チベットのツアンボー峡谷での探検を書いた2作目が次々と大きな賞をゲットし、次作「雪男は向こうからやって来た」は川内有緒も取った新田次郎賞を受賞…と、まぁ、ノンフィクション作家の売れっコさん。

ちなみにこの本、序章の部分から抜粋でかなり長い分量、Webで読めるので是非読んでほしいと思う。いや〜 引き込まれるよー。引き込まれるよー。あとナショナル・ジオグラフィック日本版では別ヴァージョンが読める。

本作は角幡さんと相棒の北極男/荻田さん二人の北極圏の徒歩旅と、100年前の129名が亡くなったフランクリン探検隊、そして彼らを捜索する冒険家たちのストーリーが並行して綴られていくドキュメンタリー。その構成がもう天才的に素晴らしい。冒険だけでもすごいのだが、それに歴史をさぐる、という男のロマンが加わる。

最後のほうなんかフランクリン隊の生き残りが白く光る丘に向って立ち尽くしている感じがする… っていうか、旅はロマンだよね。ロマン。本当に素晴らしいと思う。フランクリンの時代から、そしてその前から、そしてそれは今でもそうなのだが、旅はロマンだ。

100年以上も前、特に冒険は大国家事業だった。大変な予算をつぎこみ、新しい商業航路をもとめて、海軍なども動員して英国は当時の技術のすべてを投入して冒険を行った。フランクリン隊は、紅茶のカップや陶磁器の食器など、そもそも探検などには必要のないものをたくさん携えて北極へ向った。最後は船をすて歩き始め、当然のことながらカニバリズムに走った。イヌイットたちに世話になることもあったようだ。最後の3人に残ったといわれるアグルーカとその仲間。最終的にフランクリン隊は全滅したと言われている。

それにしても、これは構成力の勝利。旅に出る前、大変な量の資料を読み、勉強し、角幡さんはいろいろネタを拾っているのだろうが、そのネタのちりばめ方が本当に上手い。冒険にしてもフランクリン隊のその後についても、小出し小出しにされているから、ついつい早く先が知りたくて、ぐいぐい読み進んでしまう。ホントに思うのだが、情報は…普通に出してしまっては面白くないのだ。どのタイミングで、どんな風に出すかが決めてとなっていく。角幡さんのそんな「演出」に、読者はついつい乗せられてしまう。ホントに面白かった。

そして文章の説得力もすごい。とにかくすいすい読みやすいし、重要なネタは繰り返されるため複雑なストーリーが非常に分かりやすく流れていく。こんなに完成度の高い本は滅多に出会えないわ。もちろん探検自体もすごいのだけど。

ちなみに現在角幡さんは日本人イヌイット、大島さんのいるシオラパルク(グリーンランド)に滞在していて、夏の風物詩アッパリアス採りに余念がないようだ。その様子はブログに綴られている。そして、この11月から太陽の上らない北極圏を5ケ月に渡って旅するらしい。もう70年代の植村本に感動している暇はない。これは今の、今現在の、リアルタイムの冒険だ。これはもうしばらく追いかけるしかないだろ!  

というわけで角幡さんの本を続けざまにkindleで2冊も買ってしまった。


2015年6月21日日曜日

NHK「広告プランナー“ヒロ”、難病ALSとの戦い」を見ました

今日6/21は世界ALSデーだそうです。ALSについては知っているつもりでも全然知ってなかった。このクイズやったら1問も当たらなかったよ。ショック。藤田正裕さん、ヒロさんの名前は前から知ってたけど…ちゃんと番組を見たりしたのは初めてだったかも。

というわけで、この番組を見ました。「広告プランナー“ヒロ”、難病ALSとの戦い」

ヒロさんは外資の広告マンで30歳のときにALSと診断されたそう。ALSは難病の1つですが、身体のあちこちの自由が効かなくなり、歩けなくなり、最後は寝たきりになってしまう恐い病気。少しずつ症状が進行するところが本当に恐い。寝たきりになると、今度は言葉を失い、呼吸が自分で出来なくなり、目でコミュニケーションを行っても、さらに症状が進むと目も開けられなくなる。そして最後は真っ暗な世界に脳だけが100%生きているTLSという完全な閉じ込めの状態になってしまうという。

ALS患者は国内になんと9,000人いると言われています。まず患者が9,000人もいる、ってのがビックリ。そして病気以上にひどいのが日本の社会のしくみ。まず日本では、この病気にかかって呼吸が苦しくなると、気管切開するか死かを、呼吸器をつけるこの段階で選択を迫られる。つまりいったんチューブを付けられると日本では二度と尊厳死を選ぶことが出来ない。そしてなんと患者の70%は気管切開をせず亡くなることを希望するのだそうです。

本当に原因不明の病気で、まったくもって人間の無力感を感じるわけだけど… それでも海外では未認可の薬を使って回復した例もあるのだそうで…。それなのに…それを簡単に使わせてもらえない日本のヘンな仕組み。これは人災じゃないの? そういうことだけでも、なんで速攻で許可出来ないものかと本当に思います。

あとこれは番組で言ってたことじゃないんだけど… 去年ALSは、アイスバケツのリレーでかなり話題になったよね。日本でも財界や芸能界、スポーツ選手だの有名人がかなり氷水をかぶった。それにも係らず、集まった寄付はたったの394万円。(数字はwikipediaより)アメリカでは1330万ドルも集めたのに… 日本ってホントに寄付文化がない国だよね。

それにしてもヒロさん、すごい。本当に勇気がある。そして、知れば知るほどこの病気に対しては言葉もない。番組の後半ではFC岐阜の社長さんも出て来た。この方のことは昨日の番組を見るまでまったく知らなかった。立てなくなるまで現場へ出て、現場で頑張る、と言う。そして呼吸器を付けてでも生きていこう、と今は思っている、と言う。すでにTVで話をするのも辛そうであったけれど、社長さんのメッセージ、伝わったよ。伝わった。

そして番組後半の企画では、サヘルさん他、いろんな人がヒロさんと話をする、というものだったのだが、みんな言葉をなくしていた。そりゃ、そうだよね…。でもそんな中、勇気を持って「元気になったら何がしたいですか?」という質問をしたサヘルさん、偉いと思う。ヒロさん、いろいろ言ってたけど、最後は「叫びたい」って言ってたね。それは… ものすごい分かる。この言葉を引き出したサヘルさんもすごい。ヒロさん、すごい。叫びたい。ホント叫びたいよね。世の中,馬鹿!って。この野郎、って。

そして若旦那さんというシンガーさんの歌も心に響いた。泣けたよ。ここでも聞けるよ。ヒロさんの側に若旦那さんがいて、良かった。

それにしても、これは人間に突きつけられた大きな課題だ。何面倒なことやってんだよ、とっととベストを尽くせよ、薬を試させろよ、と! こんなに困っている人たちがいるんだよ!と。

ホント怒りは止まらないけれど、でも、これはきっと変わる。この番組のあと、少なくとも1mmとかでも変わると信じよう。要は間に合うか、間に合わないか、それだけの問題なのだ。とにかく落ち着いて、怒りを閉じ込め、自分が出来る事をするしかない。というわけで、誰にでも出来ること。それは寄付。DONATEのページへ行き銀行送金するか、こちらでTシャツを購入、または気軽にクレジットカードでも寄付できます。



若旦那さんの歌はこんなのも思い出した。ダミアン・デンプシー「Sing all the cares away」



PS
さすがNHK、テキストがあがってる! こちらだけでもぜひ見て〜

ミュージシャンさんの皆さんへ(偉そうな)アドバイス

馬!(本文とは関係ありません)
自分の仕事はいい仕事だ…と思う理由の1つに、優秀なミュージシャンの皆さんがチヤホヤしてくれる、という事があげられる。私は普通のどこにでもいるおばちゃんなのだが、こういう事を生業にしているがゆえに、ミュージシャンの皆さんがあれやこれやと気を使ってくれる。CDもたくさんもらえる。コンサートに誘ってもらえる。ホントにありがたいこっちゃ、と思う。

先日もとあるフィンランドのミュージシャンが、別のなんかで来日するのだが滞在中に会ってくれないかと言われて会ってきた。ウチはもう新しいアーティストはやらないんだ、って言っても、彼女は是非と強く言う。一応ウチの重要ミュージシャンの紹介ということもあったので、忙しいかったけど、彼女は1週間のうちどこでもいいから、とまで言う。なので、用があるからと断るのも申し訳ない。で、都内の某所へ出掛けていく。

正直何を話したらいいか分からなかった。知っている共通の連中の最近の話題は、まぁ楽しいけど、それがなんの意味があるのかなと思ったりもする。で、彼女の今後の活動についてアドバイスを求められて、あれこれ話したんだが… 果たして役にたったんだろうか、と思う。それでも振り絞ったアドバイスが、我ながら良かったので、それを書いてまとめてみようと思う。

この続きはこちらで読めます

2015年6月20日土曜日

北区赤羽ケルト講座リタ〜〜ンズ! 今回は「食」がテーマです

さて、本日付けの北区ニュースで公表になっているかと思いますが、おかげ様でいつぞや行われた赤羽ケルト講座が非常に好評だっため、ありがたいことに第2弾を行うことが決まりました。

洋子先生、赤羽にリターンズ!(笑)関係者の皆様、受講生の皆様、ありがとうございます。

今回は、なんと「アイルランドの食べもの」がテーマ。嬉しい事に、お料理教室もあり、あいかわらず音楽や映画もあり、またアイルランド界隈の巨匠たちにも助っ人いただき、盛り上げて行きたいと思います。

費用は全講座通じてたったの2,000円(お料理教室の材料費などが中心ですね)。

赤羽の駅から徒歩1分ですから、北区じゃない方もぜひふるってお申し込みください。

ポール・ブレイディ、全国チラシも完成です〜

 御大!!!






















御大、ありがとう、また来てくれて!!!❤

皆さん、どうぞよろしくお願いいたします。しかし文字が多い、私のちらし。デザイナーさんの天才的なレイアウト力に本当に感謝。

ちなみに現在制作中のハラールのチラシは、もっとすごいテキスト量です。

街で裏が白いチラシを見かけると、もったいないなぁ、と思います。

チケットはここで買えるよ。→ 東京はここ
京都はここ

2015年6月19日金曜日

ポール・ブレイディ、COTTON CLUBさんのチラシが完成! 

ポールの東京公演(COTTON CLUBさん)のチラシのデザインが完成〜 重厚な感じで素敵。ありがとうございます! 

画像クリックで拡大しますよ。



















そして毎日新聞さん、「魂が震える歌を聴く」告知ありがとうございます。感謝!!!(昨日の夕刊です〜)


ポール・ブレイディ、チケットはここで買えるよ。→ 東京はここ 京都はここ

2015年6月18日木曜日

萩田泰永「北極男」を読みました

先日アマゾンのベストセラーチャートを見て、世の中ではこんな本しか売れてないのか…と思い愕然したのだけど…。

でも私もイシグロとか頭使って読む文学より、こういうポップな本を読む方が楽、と自覚した。私も頭が悪い。…とか、書いちゃうとこの本に失礼だよね。いや言いたいことは、この本はスーイスイ読めてしまった、という事。3日で読破。萩田泰永さんの「北極男」。

なんと萩田さんは海外旅行は北極周りにしか行ったことがない、というくらいの、いわゆる「北極バカ」。(©角幡唯介

私もハワイやグアムとか行ったことがないヨーロッパ好きだが、それよりも、これはひどい。バイトをしてお金をためると北極へ行くために使う、というその繰り返し。北極に取り付かれた人生をそのまま生きている著者。スポンサーやメディアのサポートも一切なし。自分は他の人とは違うはずだと、根拠の無い自信をもとにチャレンジの旅を続ける。そして…そのたびに結構挫折して帰ってくる。たまに成功しても、達成感とか幸せは一瞬で終わる。すぐに次の旅がしたくなり2年もたたないうちにまた次の準備へと繰り出す。そして、またバイトの日々…

なんか自分のことを見ているようで、正直いたたまれなくなった。私も好きなミュージシャンに捧げたこの人生、それでも、この人と比べたら少なくとも私は好きな事は職業として成立しているわけだから食べられているだけまともなのかな、と思わないわけではないのだが…。とにかく自分のバカさを見ているようで、ちょっと辛かった。それにしてもこの人生はキツいわな…最近はでもネットを使ったファンドなどにも着手しているようだが。果たしてそれもいつまで続くのか。

とか言って同情してたら、著者、後書きに妻子がいる、とか書いてる!! このバカものっ!(笑) 奥さんには相当苦労をかけているか、実家が金持ちなのか? 角幡さんの本を読んだ時も思ったのだが、みんななんだかんだ言ってちゃんと自分の個人的幸せもあるじゃないの?!と。オレみたいな仕事オンリーの可哀想な人間が同情する必要なんて彼らにはまったくなかったのだった。すみません、失礼しますたー

それにしても男はいいなぁ! 植村さんもなんだかんだ言って素敵な奥さんがいたし、しかも彼女をほったらかし。手紙はラブラブだった時期の12,000キロ旅の時などあれこれ書散らし、そのあとは減っていったらしいし、あれこれと自分の不在中に奥さんを秘書にして、ホントに自分勝手。それでもって英語の勉強とか言ってアメリカに単身行っちゃったり。何やってんだ、いったい。

それにしても角幡さんも荻田さんも、二人ともどう考えてもちゃんと生活能力があるとはとても思えないので(失礼)ホントに家庭があるだなんて羨ましいよ。オレなんか絶対に結婚したり子供がいたりしたら今の自分は作れてないからさ…。もちろん、それについてまったく後悔はないけどさ。

いずれにしてもまだ彼は無補給単独徒歩による北極点到達は果たしていない。現在はホームページやブログなどであいかわらずファンドで資金を募っているらしい。

それにしても読ませる、面白い本ではあった。爆笑したのは、飲み屋で冒険家だ、というと男たちは「何、それ、どんな感じ?」と興味津々、ワクワクなのに対して、女たちは「それ死んだら保障はあるの?」とか言って、超現実的なのだそうだ。爆笑。そうね、女はそういう意味ではつまんない生き物かもしれない。しかしこういう本をワクワク読んでいるオレも、この本を読みながら自分の中の男らしさを発見してしまうのであった。男はロマンに弱い。一生大人になれない生物なのだ(©椎名誠さん)

でも最近荻田さんは子供を連れて北海道を歩いたり、そういう活動もされているようだ。それは素晴らしいと思うよ。探検よりも、そういうところに自分の人生の落としどころを見つけていくのが成功なのかもしれない。

植村さんも…私が何を知っているわけでもないが、最後の最後は焦って自分の落としどころが見つからず自爆してしまったのだと思う。植村さんは、それでも帯広で少しずつ何かを見つけつつあった。萩田さんも、それに近いものを今、発見しつつあるかもしれない。人は誰かに必要とされることで自分の居場所を見つけて行く。いや、私が彼らの何を知っていると言うのだろう。すべては勝手な想像にしかすぎないんだけど。

そしてまた書くけど、妻子もいるわけだから、私なんかよりもよっぽど幸せなわけだけど。

荻田さん、北極に行くとすべての感覚が研ぎすまされる、という。なんかそれ分かるよなぁ。いつだったかずいぶん前、東京在住の英国人の友人に「東京のどこが好き?」と聞いたら彼女は「東京にいる自分が好き」と答えていた。それってすごく理解できて、私も当時は英国大好き人間だったから、そうやって「1人で旅している英国での自分」が大好きだった。私も仕事をしている自分が大好きだ。

そういう、何となくではあるが「ここは私の場所だ」と思える感覚。それは…たくさんの場所を訪れる必要もなく、発見できてしまうものなのだ。

それにしても角幡さんも荻田さんも奥さんに苦労かけないようにね。まさか生活費、奥さんや実家に依存してないよね?と思う。まぁ、でもいいのか、それが可能な人はそれで。私が何を知っているというのだろう。ま、いいや、オレも自分の生きたいように生きる。オレは少なくとも金銭的には誰にも依存はしていない。

30代の彼らが悩んでいるように、私も50近くなっても、まだ人生の落としどころをどうしたもんかと考えてるよ。ウチのアーティストたちで若い子は30そこそこ。あと10年くらいは彼らの面倒をみないといけない…というか、私もあと10年くらいは彼らに係りたい。そしたら彼らは40で、私は60だ。そのとき、今の体力はないだろうから、どういう風にオチをつけていくのか。引き際は見極めたいよなぁ…

そしてやっぱり荻田さんも、シオラパルクの大島さんにお世話になっている。日本からあれこれ頼ってくる冒険家が多くて大島さんも大変だよ。でも荻田さんも書いているように、人間,生きているからには何かしら誰かに迷惑をかけて生きているのだ。それについては間違いない。それをなんとか世の中にお返しすべく頑張るしかないんだよな…

この本を読めば読むほど共感する。人間は面倒くさい生き物だ。単に食べてウンコして元気でそれでいいじゃないかというわけにはいかない。自分で自分を納得させられなくなったら、生きているのは、死ぬほどつらい。となると、あんな風に死ぬしかないだろうかと、数年前の某音楽評論家氏の自殺を、ついつい思い出してしまう。

あー、やだやだ。あんな風になるのは自分は納得してカッコ良くていいだろうけど、友達に対してありえないよな…と思いつつ、私も今、ロマンを北極に求めつつある。ふぅー。(何が「ふぅー」なんだか/笑)というわけで、荻田さん、応援してますよ。荻田さんの活動の詳細はこちら。

2015年6月17日水曜日

映画「パンク・シンドローム」やっと見ました。これは最高!!!

ユーロヴィジョンでのペルッティ・クリカン・ニミパイヴァト


やっと観たよー やっと観た。フィンランドが生んだ知的障害者によるパンク・バンド、ペルッティ・クリカン・ニミパイヴァトのドキュメンタリー映画「パンク・シンドローム」

すごい話題になってたんだけど、なかなか見に行く時間がなかった。フィンランドものだから、忙しくても行かなくちゃと思ってたのに。で、やっとEU映画祭で見て来ました。すみません、もう遅いくらいです。

もう言えることといったら、やっぱりバンドは素晴らしい、ってこと。障がい者うんぬんとか、さすがフィンランドとか、そういう感想は他にまかせる。それよりも私なりの感想を端的に言ってしまえば「やっぱりバンドは最高」って、そういう事なのだ。

なんでバンドって個性的な連中が集まるんだろう。バンドの中の男の子たちって1人として同じキャラクターじゃない。なんでだろう! ほんとにみんな個性的で素敵なのだ。

縫い目が気になってしょうがない言葉にも障害のあるギタリストのペルッティ。感激したり悔しかったり幸せだったり悲しかったりで、もう、すぐ泣いちゃう!(笑)コンサート前にもすっごくテンパっちゃう。すごくアーティスティックな人。いるいる、こういうミュージシャン!! 

ヴォーカルを勤めるカリは自分がフロントだということに自覚もある。彼女もいるぞ! そして映画の中で彼らは婚約もする。ちょっと自意識過剰で自分はもてていると思っている。うん、いるいる、こういうミュージシャン!

そして大らかなベースプレイヤー、ちょっと上から他のメンバーを見下ろす感じ。あくまで自分はクールなのだ。保守派の政治家とも仲良しだぜ。いるいる、こういうベースマン!

ドラムはまだ年も相当若いと見られるトニ。素朴で優しい感じ。みんなが喧嘩しているのを不安げに見つめる。あぁ、いるいる、こういう素朴な感じのドラマー!

ホントにそんな風に最高に魅力的なメンバーが集まったのが、このバンドなのだ。ペルッティ・クリカン・ニミパイヴァト! あぁ、ホントに彼らは魅力的すぎる。

音楽について評価すると私はパンクとかまったく詳しくないので、なんとも言えないのだが、例えばヴォーカルのカリが怒りに任せてリハーサルスタジオで歌った歌のあまりの迫力には本当に絶句してしまった。ちょっとあれは滅多に聞けないロック・ヴォーカルである。さりげないシーンなのだが、あそこの場面は必聴である。

先日会ったMusic Finlandのお偉いさんの話によえば、彼らは海外ツアーも希望しており、サミは英語も堪能でジョークもいかしてるから海外メディアの受けもいいのだそうだ。うーん、いつか日本に来ないかなぁ!! いや、自分で積極的に係るべきか!? 時間があれば、そうしたい!! いやホントに!



そして、私にとって職業柄、興味津々だったのが、献身的で地味なマネージャーさんの姿。絶対に出しゃばらないんだけど、ハンブルグに行けば皆を観光に連れていったり、ギターソロの出だしなどを分かりやすく教えてあげたり… それがちっともわざとらしくない。すごく自然な感じ。彼はホームのスタッフでもあるのか。メンバーに子供の作り方を問われビデオを貸してあげる。そしてメンバーからはめちゃくちゃ愛されている。いいなぁ!! あぁいうバンドとの信頼関係。すごく理想の感じ。そして、なんか、こう…余裕があるんだよね。さすがフィンランド。本当に素晴らしいと思う。

そして、この映画には後日談があって、このバンドはユーロヴィジョンにもフィンランド代表として出演した。いやー、優勝してもらいたかったなぁ!! 確かセミ・ファイナルまで残ったんじゃなかったけ。演奏の方は、あいかわらずマイペースで変わらない感じがホントにいい! ほんとに素敵なバンドだ! このクリップはユーロヴィジョンの様子。



EU映画祭も来週までで、もうこの映画はかからないのだけど、どこかで見かけたらぜひ観てほしいし、DVDが出たら、ぜひ買ってほしい。このバンドを映画にしたスタッフの皆さんに最大のリスペクト!