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2015年11月29日日曜日

天使系ミュージシャン?

天使系とか呼んじゃってるんです…こういう綺麗な曲を書ける人。



過去にたくさんのミュージシャンと仕事してきましたが、いわゆる「天使系」と言えるのは、ティモとチーフタンズのデレク・ベルだけです…かね。

私が勝手に呼んじゃってるんですけどね。「天使系」って表現いいでしょ?
ちょっとイっちゃってる感じのミュージシャン。彼らはあまりにピュアであるために、外界との折り合いが難しい。

ミュージシャンによっては、あまりにその才能がありすぎるために、アル中になったり薬中毒になったり、家族からも見捨てられたり、暴力的になったり、破滅的な道を歩んでしまう人がいる。

もちろんこの二人においては、そんなことはまったくないのだけど…ティモもデレクも底なしに優しい人。

デレクもほんとに優しい人だった。時々楽屋でインド哲学の話をしてくれた。ツアマネをしてたイボンヌと私はよくそれをデレクの楽屋で聞かせてもらったっけ。繊細で、敏感な彼らは、いつもギリギリのところで生きているように見える。そんな儚い感じ。それを私は「天使系」と呼ぶ。神様が地上に送りこんできた特別な人たち。デレクは、そして本当に…天使にさらわれるように、ある日突然亡くなってしまった。

それにしても、こういう音楽を聞くと、どうか世界がティモにとって優しい場所でありますように、と願わずにはいられない。そして地球上にこういう音楽が、これからもどんどん産み出されるようにと願う。彼らの才能が、彼らの音楽が、私たち凡人をとりまく世界を少しだけ優しいものにしてくれる。

ティモ・アラコティラ来日公演は3月2日(水)南青山マンダラにて。

お酒やお茶を飲みながらゆったりとコンサートを楽しめる場所です。(左の写真参照)是非ご来場ください。詳細はこちら





このアルバムのジャケット写真、ティモの性格をよく捕らえている。カメラマンの人、さすがだなぁ! ジャケット撮影のロケで、おそらく急に降ってきた雨。マリアに自分の傘を指し掛けてあげて、自分は濡れている…という。


もとの写真はこんな感じらしい。ちょっと素敵。

2015年11月28日土曜日

「オスカー・ワオの短く凄まじい人生」を読みました。すごかったです…

いやー 読んだわ、読んだ。正直読むのがつらい本だった。っていうか、読みにくーい!!(笑)こんな読みにくい本はないわな。日本語がいけないのか? 

翻訳本が悪いというわけではない。が、最近は圧倒的に文章力のある日本人作家の文章を読んでいるせいか、読むのが非常にストレスだった。でも一方でほとんど作者と翻訳者が一体化していて、まったくストレスなく読める翻訳本も存在しているわけで、うーん、どうなんだろうと思う。

しかし友人がたまたま原書でこの本を読んでいるらしく、やはり読みずらくて進まなくて困っていると言っていた。確かにこの本を原書で読んだらたまらないだろう。だから翻訳が悪い、というわけでは決してない。もともと英語なんだけど、スペイン語というか、訳の分からないカリブの言葉がたくさん挿入されてるし、とにかく注釈が多いのでストーリーを気持ちよく追えない…というのが、オタク文化にはまったく興味ない私の最初の印象だ。一方で注釈みたいなものがいっさいない、お爺さんの章などはすっきりとして異様に読みやすく感じる。

主人公のオスカーはオタクで引きこもりで驚異的なデブというどうしようもない男。そのくせ女の子には惚れやすく、すぐ恋に落ちてしまう。でもオスカーが主人公の章はあまりなくて、オスカーのお姉さん、お母さん、おじいさんなど、次々にオスカー以外の家族が主人公になる章が続く。そしてそっちの方が印象が強いかもしれない。それにしても嵐のような…こう言ってはなんだが嵐のようにすさまじい家族たちだ。なんかどうしようもない。

ピューリッツアーと全米批評家協会賞をダブル受賞したというこの本は、とにかくSFのようでなんかのようで、とにかくジャンル分け不能というところが、すごく新しいという理由であちこちから高い評価を受けているらしいのだが… うーん、私には正直分らなかった。うーん、ジャンルとかそんなの関係ない。本の場合、要はストーリーが面白いか、面白くないか…それだけだと思うんだけど。

……と書くとこの本はおもしろくなかった、と捕らえられてしまうのかもしれないが、いや、そんなわけで前半は読むのがつらかったのだが、後半になってお母ちゃん、おじいちゃんのストーリーが語られるころからグングン面白くなって来て、あっという間にこの話に引き込まれてしまった。特にトルヒーヨによる独裁政権の話は、私はまったく知らなかったのだが、ものすごい迫力だった。そしてその独裁時代の影が、この一家の代々に、ドミニカから移民するすべての人に暗く影を落とす。ホントにどうしようもなく凄まじい性格で、怒ったり泣いたり嵐のように生きる人々。「フク」という顔のない男、謎の存在。

そして…なんといっても、この読後のすっきり感はどうだ! 実際オスカーは惨めな死に方をするのだが、でもこの本には最高のエンディングが待っている…と少なくとも私は思った。短かったり、死に方が悲惨だからといって勝手に人の人生をジャッジしてはいけない。彼は幸せだった。最後に…と思う。…というか思いたい。そこになんかこう「救い」を求めているわけじゃないんだけど、ちょっとジワジワくる不思議な感覚だ。

昨晩この本を布団の中で読み終わって、一夜あけたわけだけど、あの最後の感覚を思い出すと、1人でホンワカしてしまうのだ。

いずれにしてもお薦めだし、この本を途中で挫折しちゃった人は、是非最後まで読むといいよ、と思う。(というわけで、さっそくこの本、途中で止まっちゃってるという友人にメールした)

そういや、この本「新潮クレスト」だ。ホント間違いないよなぁ、このシリーズ。装丁もいいし。

クリエイティブなアーティストは音楽のすばらしさに加え、活動の面白さが違う。

みんな頑張ってるよなー、と思うことが多い今日このごろ。ウチのアーティストたちの最近のニュースです。



ポールは若い連中を集めて自宅スタジオにて音楽ビデオを制作。このシリーズいいんですよ。

ポール、すごい賞を取って偉いと思うけど、そんなことよりも、こうやって若い連中を参加させて一緒に音楽作ったり…っていう、そういう姿勢が偉いと思う。業界の重鎮はこうでなくっちゃ、だよね。パディ・モローニも若いミュージシャン応援するの得意だけど、そういうの誰にでも出来ることじゃない。ホントすばらしいと思う。

過去にもあったこのシリーズ…ウォリス・バードもバックコーラスで参加しているんだけど、真剣なまなざしがいい(笑) 彼女の真面目な顔ってホントに素敵。そして御大もご機嫌。最後にマイクに頭をゴン… この笑い声はウォリスだね! いいわー



そしてそのウォリスはお正月になんと12時間ぶっちぎりのライブをベルリンでやるのだという。午後2時から夜の2時まで。ゲストも出るらしい。そしてニューアルバムに入るであろう曲をあれこれトライするらしい。セットリストははし。入退場自由。利益はすべて難民を救うベルリン難民プロジェクトに寄付される。

















そして一方のペッテリ・サリオラは来週からライヴビデオのシリーズが始まる。12ケ月、12本のライヴ映像を発表していこうという企画。そういやペッテリ日本のも含めて、ここんとこのライブはすべて3カメくらいで撮影してた。これは楽しみ。たぶん日本での映像もあるんじゃないかな。

いずれにしてもペッテリのYou Tubeのチャンネルをチェキラ!! 



本当にクリエイティブなアーティストは活動の内容が違う!!と思った。みんなよく考えられているし、頭使ってるし、すばらしいよなー

とか書いてたら、ヨーロッパの某若い子から「いよいよアメリカに移住する」という連絡もあり… ちょっと泣けた。ずっと彼が希望してたことだったから。上手く行くことを願う。若い子(そしてクリエイティブな爺さん)と仕事するのは本当に刺激的だ。私も負けられない。頑張らなくちゃ、と思う。

以前、プランクトンの川島恵子社長に褒めてもらって嬉しかったことの1つ。「ヨウコちゃんとこはアーティストとプロモーターが一緒に成長しているのがいいわね、すばらしい」と。そう、大抵はどっちが置いてかれて関係は終わるんです。ウチのミュージシャン、みんなすごいから、それが私を引っ張って行ってくれる。結婚とか、友情とか、クリエイティブな人間関係は、きっとみんな同じだと思うんだけど、そうなんだよ、一緒に成長しなくっちゃ。

意外なアーティストからギャラをオファーせよの提示あり。うーん、これ決まったらすごいけど、そうなるとますます来年は忙しくなるなぁ。

2015年11月27日金曜日

高野秀行×角幡唯介「地図のない場所で眠りたい」を読みました。おもしろい!

「この本、すごく面白いよ」と友人が薦めてくれたので、薦められたその日にポチった。角幡唯介さんマイブームは続く…。

で、台湾から戻って来たらウチに届いていたので、今、途中まで読んでいる本をほおりなげて、こっちを先に手にとり一気に読み終えてしまった。角幡さんと同じく早稲田の探検部出身の辺境ライター、高野秀行さんとの対談本。

その紹介してくれた友人が言ってた「角幡唯介はかっこいい」というのも、この本を読んだら、なんとなく分かるような気がしてきた。っていうか、探検家がかっこいいと思えるのは、男の人だけだと思う。(その友人は男性である)探検家というのは、なんというか、普通の人が理解できる範疇を越えている場所で生きている人たちで、なんでそんなところに行くのか、なんでそんな事をするのか、まったく私には(いまだに)理解できない。だから角幡さんが「かっこいい」とか、そんな風に思ったことはなかったのだが(失礼)、確かにこの本を読むとえらくかっこいいようにも思える。

というのも、その友人も指摘していたこと:高野さんが、角幡さんの存在を、すごく出来る後輩としてとても意識しているように感じられるからだ。なるほど、そうね、男の人ならそんな風に思うのかもしれないなー。私もかなり男っぽい性格だと思うけど…例えばこういうのは、とんと理解できないし、 いつだったかカメラマンの畔柳ユキさんが、自宅のプリンターのスイッチを机の裏面に装備していて、「机の下に手をいれてパチンパチンって言ってスイッチを入れるの。かっこいいでしょ!」とか言ってたのを聞いて、ユキさんは違うなぁ!と感心したもんだが…(爆)(あとユキさんは、匍匐前進、援護射撃といった表現を日常的によく使う。戦場かっっ?w)

話がそれた。でもって角幡さんの方も自身の書評エッセイ「探検家の日々本本」で、高野さんの「西南シルクロード」を絶賛し「読んだ直後に私が思ったのは、これは新聞記者なんかやっている場合ではないということだった」「この本を越えたいと思って探検をしている節が、私には今もなくはないのだ」と高野さんへの尊敬の気持ちを表している。

いいねぇ〜、こういう人間関係。まぁ、二人の場合は10歳くらい、歳が離れているというのもあると思うのだけど、こんな同業者同士の絶妙な距離感の人間関係は私みたいな仕事してる者でも存在してて、なんというか同業者って狭い業界内で結構みんな仲良しだし、似たような苦労をしているし、そんな上で、やっぱりお互いのやり方は全然違うと理解してるってのが、すごくいい。つまりは相手のやり方をすごく尊敬しているのだ。自分は自分、あいつはあいつ。そしてそれを理解していないまったくの外部から何か言われると、私も優等生ではないので、時々「あそこと一緒にはされたくないわ」と密かに思ったりもするのだが、それでも尊敬というか、いや、尊敬までいかないとしても、他の人のやり方をすごく尊重しているし、余計な批判とか絶対にしない。そもそも実際、私の周りも私が出来ない事を実現させている人ばかりだし、私より業界長い人が多いから(つまりこの業界新人が出て来てないって事かな…それも問題だな)うん、みんな個性があって、すごく良い世界だと思う。ワールドミュージックの世界は。

またまた話がそれた。が、そんな感じは探検家業界(そんなのあるのか?)にも存在するんだろう。実は私は高野さんの本は、まだ一冊も読んでない。でもこの対談読んでたら、すでに読んだ気持ちになってきちゃった。っていうか、早く読もう!と思った。友人はどちらかというと高野さんの方のファンで、そこからこの本を買い、角幡さんブームがじわじわ始っているようであった。

しかしこの本を読んでいて我に返ったというか、そうだよな、と思ったのは、私はたまたまグリーンランドのことを調べていて、角幡さんの本に出会ったのだけど(で、最初の本に出会った時はこんなにたくさん賞を取っている有名な人だとは知らなかった)、普通は逆だよね。そもそもグリーンランドは誰も興味を持たない辺境だから。でも文章が面白ければ、この分かりにくい探検に興味を持ってもらえる、と。角幡さんかな、高野さんの方かな? お二人のどちらかがこの対談の中で指摘していたのに、なるほど、となんか勇気をもらった。っていうか、これ音楽の世界でも重要だよ。分かりにくい音楽を紹介する時こそ、文章がとてつもなく上手く、読ませるものであれば、読んでもらえる。っていうか、そうじゃなくちゃいけないと思う。うん。

でもって高野さんの指摘を読むまで気付かなかったけど、確かに角幡さんって辺境の地に行っていながら、そこに住む地元の人との交流とかそういうネタはあまりない。(例えば植村さんの「極北に駆ける」なんか、ホントにイヌイットたちとの交流がスイートでめっちゃ泣けるんだが)そして1人でいることで高野さんの指摘にあるように内面をどんどん掘り下げていく。それがめっちゃ面白い、と。

しかし対談の中で、初めて聞く二人の文章を書き進めるやり方とか、毎日どのくらい書いているとか、作家になるまでの経緯とか、これだけ角幡さんのエッセイとかもも読んでいるのに知らないこと満載だった。特に高野さんの地元のドトールには笑った! ドトールがなくなったら、いったい高野さん、どこで書くんだろう?!

そしてこの本でも指摘しているとおり、専門の研究家や学者、そして結果が分かりやすい登山家などと違って、探検家にすぐれた表現者が多いのは、つまりそっち側のまっとうな世界に対して、自分が好きで距離を取っているのにもかかわらず、探検家たちは妙なコンプレックスを持ち合わせているからだ、と。そして自分の活動は理解されにくいと自覚しているからじゃないか、と。まさに音楽家と一緒。そして…角幡さんの、仕事としての原稿を書きつつ、探検の方にはピュアなものとして誰にもさわらせない感じなのがいい。そう、探検は表現活動なのだ! これまた音楽と一緒!(笑)いい! めっちゃいい!

最後の後書きは、二人がそれぞれに書いているんだけど、これも友情(?)溢れる感じで、とにかく良い。高野さんの、角幡さんを散々褒めたあとの「こいつバカなんじゃないか」発言には布団の中で読んでいて1人で爆笑しちゃった。その感覚、めっちゃ分かる!! 確かに探検家ってバカだと思う(褒めてるんですよ)。先日のサバイバル登山家の服部さんも、北極男さんも、植村直己さんも…ちょっと常人には理解できないところがある。

以下、高野さんの後書きより。

「今後も私たちは交わりそうで交わらない道を歩んでいくのだろう。ちょっとした情報交換以外は特に協力もしないだろうし(書評くらいは書いてやってもいい)、一緒に本を作るのもこれが最初で最後だろう。

ただもし角幡が北極やニューギニアで遭難したり救助を求める状況に陥ったら、私が行く可能性が高い。私がどこかで深刻なトラブルに遭い、誰かが日本から行かねばならないという状況になったときも、第一候補は角幡だろう。

それで十分だと思っている」

うーん、かっこいいよ、高野さん! 散々笑わせたあとにしっかり締める。さすがだなぁ…。ちょっと絲山秋子さんの「沖で待つ」の友情にも通じるよね。こういう友情を育めるって素敵だと思う。お互いべったりと一緒にいたり、面倒みあったり、しょっちゅう飲んだりとか、そういうことだけが本当の友情ではない。

それにしても凡人の私にはとても「理解できない」高野さんと角幡さんだが、同じ早稲田の探検部出身ということで、雑誌やら何やらで対談を企画されることが多いんだって。でも実際のところはそれぞれ相当違うことをやっているんだから、この本で対談をやってこういう企画はもう打ち止めにしよう、という主旨の対談本だったらしい。

最後に今まで角幡さんとか読んだことのない人に。角幡さんの本は「アグルーカ」が、めっちゃパワフルだから読んでみて。最近、毎日新聞の賞を取った「探検家の日々本本」も簡単に読めるし楽しいから、角幡ワールドの導入としてはいいかも。

一方で、私は高野さんの本はどれから読んだらいいかな。やっぱり「ムベンベ」からかなぁ。とりあえずkindleでポチッたので、来週からのツアーに持っていこう!

それにしても高野さん、子供のころ川口浩探検隊を本当に心から信じていた、ってんだから、やっぱり爆笑もんである。でも探検家はある程度、馬鹿な思い込みが出来るようでなければ、続けられない。探検家は私の理解の範疇を越えている。本当に魅力的な人たちである。ミュージシャンと一緒だ。かっこいい…と言えるかどうかは別として。


2015年11月26日木曜日

A Beginner's Guide to ケルティック・クリスマス2015 Vol. 4 ダンサーズ!

さて、ケルティック・クリスマスの出演者は3つのバンドだけじゃありません! な〜んとダンサーもやってきます。ダンサーも。そしてバンドの演奏を多いに盛り上げますよ。

実は昨日発表になったのですが、当初予定されていたキャラ・バトラーが怪我のため来日できなくなったんだそうです。本当に残念。でもその代わりにジョンの兄の姉さん…じゃなくてネイサンが来日することが決定しました。やった!

そう、チーフタンズの公演などをご覧になったかたはおなじみですよね。あの驚異の足さばき!! 

From Ppilatzke Brothers Facebook Page

















ネイサン、ホントにいい奴なんだ。先のチーフタンズのツアーでも本当にお世話になった。

あのネイサンの…ちょっと面倒くさそうに、だらーっとステージに出てくる感じ…。だらーっと出て来ていきなりすごいダンスを踊りだす……あの感じがめっちゃ好きです!! 弟のジョンとのコンビはすばらしいんですが、よく見ると二人のダンスの違いがかいま見れて、すごく面白いんですよ。

こんなすごいステップダンス、日本じゃ滅多に見られないですから、ホントに皆さん必見ですよ。最近じゃ、日本にもいろんなダンスショーが来日して、いろんなダンサー見ることが出来るようになったけど、ホントにダンスこそ音楽以上に上手い下手が素人が見ても分かる!!!って感じですわ。彼らは『ホンモノ』です。私が太鼓判を押しましょう!



こっちは同じくステップクルーのステージを別角度から(笑)



チーフタンズとやってる映像もプランクトンさんのホームページで見れます。

しかしキャラ・バトラーの怪我も心配ですね。大事にしてください。一方のジーン・バトラーはチェロとのデュオでステージをやっているらしい。これもどっかで見てみたい。

それにしてもすごいです、プラツキ・ブラザーズ〜 ジョン、ネイサン、早くおいで〜! ケルティック・クリスマス、いよいよみんなやってきますよ〜 早く会いたい!

12/2 ケルティック・クリスマス  セッションパーティ CAY
12/3 ケルティック・クリスマス in 兵庫 兵庫県立芸術文化センター
12/5 ケルティック・クリスマス すみだトリフォニーホール
12/6 アルタン祭り 練馬文化センター 小ホール
*兵庫と練馬ではダンスワークショップもあります!

2015年11月25日水曜日

A Beginner's Guide to ケルティック・クリスマス2015 Vol. 3

さて途中、台湾出張やら何やらで中断しちゃいましたが、ケルティック・クリスマス、ご紹介したいアーティストの3本目!

そして、これが本命中の本命。今年の大注目株ですよー 絶対に見逃すわけには行きません。初来日のウィ・バンジョー3!

アイリッシュとアメリカのオールドタイム・ブルーグラスが出会った、今、アイルランドで一番注目の新人バンドです。バンジョー3台を中心にフィドル、ヴォーカル、マンドリン、ギターがからみあう熱いステージはとにかく必見。

まぁ、あれこれ言うより音を聴いてもらいましょう、音を。最近のフェスからの映像。かっこいいですね。



ところでバンジョーというと私にとってはこのバンド。Four Men And A Dog。レヴォン・ヘルムのスタジオで録音した名作です。



ジェリー・オコナーはアイリッシュきっての4弦バンジョーの名手。これなんかも素晴らしい。ちょっとしたフレーズにセンスを感じるんだわ〜。そのジェリーの世代はアイリッシュミュージックにバンジョー弾きはそれほど多くなかったけど、今やアメリカの音楽の影響をうけて(私も今、一番かっこいいのはアメリカの音楽だと思う)アイルランドにもバンジョー弾きが増えました。そもそもアメリカの音楽はアイルランドの伝統音楽からの影響が大きいと言いますが、地球は丸いから、循環していく。そして地球は狭い。

こちらはまたもやバンジョー3に戻ってオハイオ州はダブリンでのフェスティバルの映像より。ホーンセクションも入って豪華ですな。



さて今回、バンジョー3は滞在がすごく長いんです。注目の公演は、ハンバートハンバートとの共演、そして…



大プッシュしたい注目公演はこちら!! 一応こちらはバンジョー3の単独公演にゲストが入るという形なんですが… なんとゲストが上妻宏光さん! 大ファンなんです、私!!
いいなーいいなーいいなー。いつだったか上妻さんにはヴェーセンをご覧いただいて、いつかはウチのバンドと共演していただきたいと思ってましたが、バンジョー3に先をこされてしもた。まったくもって羨ましい!!


12/2  We Banjo 3 at ケルティック・クリスマス セッションパーティ CAY
12/3  We Banjo 3 at ケルティック・クリスマス in 兵庫
12/5  We Banjo 3 at ケルティック・クリスマス すみだトリフォニーホール
12/8 We Banjo 3 with ハンバートハンバート 梅田クラブクアトロ
12/9    We Banjo 3 with ハンバートハンバート 名古屋クラブクアトロ
12/10   We Banjo 3  ゲスト:上妻宏光 三鷹市公会堂 光のホール
12/11  We Banjo 3 with ハンバートハンバート 渋谷クラブクアトロ
12/12 We Banjo 3 with ハンバートハンバート所沢ミューズ
12/13  We Banjo 3 at 福岡住吉神社

… すごいな! 新人なのにすごい公演数! すべての公演の詳細はプランクトンさんのホームページをご覧ください。

2015年11月24日火曜日

台湾グルメ メモ


初日、到着時に時間がなくて台北の中央駅みたいなところで買ったお弁当。店の前は長蛇の列だったので、絶対に美味しいだろうなと思って買ったらホントにすごく美味しかった。300円くらい。



夜、彼らと食べたモスのエビライスバーガーみたいなやつ。甘くて台湾風の味付けだと思う。 日本にもこれあるのかな?

これが絶品! 素麺みたいな感じで、かつお出汁のスープ。ここに詳しく説明あり。パクチーがたくさん載っている。ちなみに東京ではここで食べれるらしい! 味も絶品らしい。しかし台湾では、これで50くらい。つまり…150円!? 

小籠包も一応押さえておかなくちゃ…これもビールと一緒に頼んで200してないと思う。けっこうな高級店っぽいところで食べたんだけど。

隣りのテーブルの日本人の女性二人の会話を聞きながら…(笑)

かき氷も押さえておかなくちゃ。ちなみに これが一番高くて180だったかな。それでもこれだけマンゴー乗ってるんだもんね…

夏ものらしいので、シーズンぎりぎりです。

これだけ食べてホテルに戻ってきたのに、彼らと三越に食べに三越に行った…という(笑)

でもこれ美味しかった。揚げ玉みたいなのが入ってて食べ応えあり。

ホテルの朝ご飯もこんな感じ。まいう!!

有名なルーロー飯。言葉が通じないから適当にスープも頼んだんだけど、これも絶品。これで100ですよ。100! つまり300円くらい。安すぎるよー ここも有名店らしい。


さらにそこから地下鉄にのって移動してこれも食べた。トマトなんちゃら麺。ここに詳細が

台湾、ありがとう。炭水化物だらけで、おそらく2kgくらい肥ったな…これから運動します。



これがホントに美味かった。フローンズン・プラム・グリーンティーみたいなお題目のやつ。すっきりさっぱり!の柚味。


ホント気分転換の観光には最高かも、台湾。こういう場所なら友達と一緒に行くのもいいかなと思った…けど、まぁ、現実は東京でもけっこう同じような味のものはゲットできるらしいので、そこに行く方が気楽でいいわな。友達とのツアーも他の誰かが企画してくれれば乗るけど、自分からは企画しない。

そもそもオレにはやっぱり観光は似合わない(爆)どうせなら台湾グルメを誰よりも極めて仕事が出来るレベルまで持っていかないと楽しくない…という損な性格なのであった。そもそも台湾グルメ自体、詳しくブログにまとめている人がたくさんいるし、完璧主義で面倒くさがり屋のAB型なんだよな。人より上手くできない事には、そもそも興味が湧かない。今回も台湾のガイドブックを貸してくれる友人2名がいなかったら、ホントに何もせずに帰ってきてたかも。こんなレポート書きながら、すでに他のグルメブロガーに負けた感のある投稿(笑)

だから、何度かここにも書いていることが「台湾いいな〜」とか簡単に言われると、それは違うよ、と思う。金と暇があれば誰でもできることを羨ましく思う必要はなし。羨ましがるなら私とウチのバンドとの熱い信頼関係を羨ましがって。では、もう消えます! 

ナヌーク in 台湾

行ってきました、初台湾! 楽しかった。今までの出張の中でももっとも楽しかった出張の1つかも? 私、アジアってホントに行ったことがないんですよ。韓国は焼肉食べに一度行ったことあるけど…。あとはお金がなくて学生時代に南周りでヨーロッパ行った時、トランジットで香港よった、とかそういうのだけ。

しかし、なぜ台湾!? このあと来たるナヌークの再来日(ホントにあるのか?!)のプロモーションのネタにしたいので詳細ははぶきますが、事の経緯を説明しますと、今年の6月にノルウェーのリドゥリドゥ・フェスティバルで台湾の音楽プロデューサー(女性)に会ったんですよ。で、私はナヌークを「ウチのバンドだ」とか何とか言いながら、そこで紹介してたわけ。彼女は帰国したらすぐ映画祭を作らないといけないんだって話してたんだけど、ノルウェーから戻ったらすぐ彼女からメールが来て、彼女のキュレートする映画祭でこの映画がかかることが決定したのだった… グリーンランドで70年代に活躍した伝説のバンドSumeのドキュメンタリー映画。



で、そのオープニング・イベントに映画にも出演しているナヌークのエルスナー兄弟が出演して歌うことが続いて決定。映画の中で、二人はスメの音楽を引き継ぐ新しいアーティストとして、彼らの歌をカバーして歌っている。

台湾って行ったことなかったけど、3時間とか4時間で行けちゃうし、話題のLCCで飛行機代も安いし(あとで気付いたんだけど連休中だったのよね。そんな時期に行ったのに3万ちょいだった。連休じゃなければもっと安かったのかも)食べ物は美味しそうだし、何より二人に会いたかったから私はソソクサと出かけて行ったのでした。あと、まぁ、自分がちょっと係ったりしてたから、どんな風な結果になったのか見届けたかった、というのも当然ある。

というわけで台湾に到着して、あわてて映画祭へ走り、映画を見て彼らのデュオとしての演奏を聞いた。いや〜、これがけっこう良くって、ナヌーク、フルバンドじゃなくてもけっこういいかも、と思った。

From Nanook Official Fanclub

From Nanook Official Fanclub






































で、ホントに二人は再会を喜んでくれて、私も行ったかいがあったよ。今回は前回のノルウェーと違って、彼らには私が行くことを直前に伝えてあった。だってアジア人ばっかりだから見つけてもらえなかったら哀しいし…。

イベント終了後、ホテルに戻りさっそくみんなで夜の台湾へ繰り出す。出かけるのが遅くなった上に、のちほど他の友人とも合流する予定があるということもあって、夜市とかには行けず。最終的に「吉野屋」か「モスバーガー」を選ぶはめになり、吉野屋は食べたばっかりだったので、3人でモスバーガーに入った(爆) わざわざ台湾来てなにやってんだか、って感じだけど、そのあとはバーを数軒ハシゴし、朝5時半まで行っちゃったよ!! ビールをしこたま飲んだ。普段こういうのって私はもうアーティストには付き合わない主義なんだけど、久しぶりにやっちゃった! でもって私は途中ぬけ(といっても5時半ですよ。我ながらよくやったと思う)だったんだけど、彼らは朝の7時まで飲み、そのあとマックに行ったらしい。そうだ、若い子はこうやって遊ぶんだった…。良かった。最後まで行かなくて…

翌日は彼らもオフ。私も朝ご飯も食べずに昼まで寝て、やっと午後からユルユル活動しだし、台湾グルメと街歩きを楽しみ戻って来たら、終日寝てたという彼らが復活(笑)。お腹がすいたので寿司をくいにいきたいという。そして行った先は映画の監督のイヌークさんが見つけたという三越の中にある和食屋さんだった…ホントに良かった、自分で台湾グルメ食べに行っておいて。すでにお腹いっぱいだったけど、彼らに付き合って、また街へ。三越のお寿司、悪くなかったです。

翌日はナヌークは夜のフライトで帰国するというが、その前にワークショップ。ここでけっこうおもしろいネタがたくさん拾えたので、これもいずれプロモーションネタにしたいと思う。しかしスメの音楽はグリーンランドにあたえたインパクトは大きく、本当にすごいバンドだったんだなぁ、と改めて思う。それにエルスナー兄弟の話を聞いていると思うのだけど、ホントにグリーンランドって計りしれない。これだけ勉強しても「えっ。そうなの?」みたいな内容の話題がたくさんある。

ワークショップは1時間半ほど。なかなか興味深い質問も飛んで楽しかった。たしかに台湾も言語的にはすごく複雑な国。頑固にグリーンランド語でしか歌わない彼らとの共通点は多い。言語こそ文化でありアイデンティティなのだ。

彼らを見送って、また私は台湾グルメの旅。9時ごろホテルに戻り翌朝は6時の早朝フライトだったので、早く寝ようとするが、頭に仕事のアイディアが浮かんで全然眠れず。起きて企画書かきはじめちゃった…結局寝たのは1時間くらいか? 飛行機の中で寝るから別にいいんだけどね…

翌朝11時には東京に戻り、しばらく仮眠を取って友人宅のパーティへ。楽しかった。とはいえ、いつもより早めにあがって夜は23時には寝てしまう。たっぷり8時間寝て、洗濯して、台湾滞在中にさぼっていたブログ書きをしている(いま、ここ)。

というわけで、ナヌーク、まぁ、チラチラとここにグリーンランドの事を書いているから分ると思いますが、そうです、最近一番好きなのが、彼らで、前に彼らを呼んだ時は国のイベントで私は雇われだったけど、今度は自分で絶対に呼ぶぞーーーと熱く燃えるのだった。そうよ、絶対に雇われでは終わらせない。

……みたいなことを「彼らとどうやって出会ったの?」と台湾の若いデザイナーさんに聞かれて答えたら「すっごく分る。そうだよ、絶対に自分の仕事をやらなくちゃダメだ」と彼も熱く語っており、おそらく20代だと思われるその子にめっちゃ元気をもらったのだった。その子は日本の大ファンで高円寺が大好きだという。ありがとう。いいよ、台湾。

それにしても6月にミュージシャン発見して、11月にこれだけ結果を出せる台湾の文化事業にも感動したのだった。まぁ、予算とかついてるイベントらしかったので、そういう理由もあるのだろうけど、日本の場合はそういうイベントこそ年度前に提案して企画が通らないとまるで話が進まない。こんなにフレクシブルで、キュレターに自由をもたせてくれる台湾の文化事情にも感動したし、それになんというかみんな英語が上手い。流暢ってだけではなくて、発音も綺麗だし、若い人はみんな普通に話せる。話せないのはタクシーの運ちゃんくらい。こんなんじゃ、日本、どんどん置いていかれちゃうなぁ。Sumeの映画もすでに韓国や香港ではかかっているという。日本で見られる日が来るのだろうか。

あと大らかさと言うか、南国だからかなぁ。社会に余裕が感じられると思った。日本はちょっとギスギスしすぎだよね。ほんとに人が親切で優しい、素敵な国だった。そして中国がやっぱり背景に感じられて、いろんな言語の複雑さとかいろんなものが入り交じり、いろいろ勉強したらホントに面白いだろうなとも思った。それにしても中国との関係とかって、もっとこう触っちゃいけないものってイメージあったけど、映画祭には普通に「メインランドから来た」という中国人の男性プロデューサーもいて、とても活躍していた。私もいろんなことをホントに知らなすぎるよなぁ。

でもそれも観光じゃなくて、こうやって仕事で来てるからこそ発見できることであって、単なる観光じゃこうはいかないよな、と実感。いろんなことを発見するのは、ホントに楽しい。

次のブログは台湾,グルメ特集。

彼らの楽しい台湾での様子はこちらへどうぞ〜 Nanook Official Fanclub 
公式写真はこっち。Nanook Official Fanclub 

美味しかったよね、このお寿司。彼らと食べると何でも美味しい

ポール・ブレイディ、特別功労賞受賞!

from Paul Brady Music Facebook

ポール・ブレイディがアイルランドで一番権威のあるホールNational Concert Hallより、特別功労賞(Life Time Achievement Award)をゲットしました。おめでとうございます。

これより前に取った人はチーフタンズのパディ・モローニ、そしてベルリン・フィルのジェイムス・ゴールウェイ。なのでポールの受賞は初のポピュラー音楽から。すごいですねー。

受賞式にはベラ・フレックやモーラ・オコンネル、マット・モロイなどたくさんのミュージシャンが集結。奥様のメアリーも嬉しそう。バックステージでの楽しそうな写真については、バックコーラスのスザンヌのfacebookでの写真を参照ください。モーラのFacebook方にも写真がいっぱい。本当におめでとうございます。あ、そうそう、エリック・クラプトンがオリジナルの楽曲を寄せた映像なども流れたようです。見たかったなぁ! 

実はこのクラプトンがおめでとう映像に音楽を付けてきた、って話、ポールから「さっきマネージャーと話してたらさー」とか言って日本にいる時に聞かされてたんです。すごいわねーと言うと同時に「いやー、それこそ正しいロックスターの姿だよね!」とか言ってたんですよ。確かにエリック・クラプトンはまだ無名だったポールを相当応援してきたから、ご本人も嬉しかったんだと思いますね。すばらしいなぁ! ポールも今、けっこう若いアーティスト応援してますけど、ホントそういうのってすごいと思います。

本当は私も受賞式に呼ばれていたのだけど、ごめんね、ポール。私は若いバンドの方に行っちゃったよ(次のナヌーク in 台湾参照)

大統領から受賞の記念トロフィを受け取るポール。本当におめでとうございます〜 ヒギンズ大統領も可愛くて素敵❤

from Paul Brady Music Facebook


















この演奏好き。なんかいいんだよね。ジワジワくる。ポール受賞が決まって嬉しそうだったからなぁ。いいよなぁ。本当におめでとうございます。(しかし私としては、ますます偉くなっちゃって日本から足が遠のきそうで恐い)

2015年11月19日木曜日

A Beginner's Guide to ケルティック・クリスマス2015 Vol. 2

さて2回目の今日はダーヴィッシュを紹介したいと思います。

ダーヴィッシュといえば、スライゴ。スライゴといえばダーヴィッシュというぐらい、スライゴに密着したバンドです。

こちらもアルタンと同じで、女性がフロントなんですよ。リーダーは、一応フルートのブライアンって事になってますが、かっこよく男性陣を率い、ステージを盛り上げ、打ち上げを盛り上げ、率先してビールをみんなについでまわるのは、もちろん明るく元気なキャシー姐さん! (とか言って、アイルランドはパイントグラスでビールを飲むので、ビールの話はウソです。盛っています。でもキャシーのイメージってそんな感じなのよ)

キャシーはヴォーカルとバウロンを演奏するんだけど、メアリー・ブラックが伝統歌を歌っているのを聞いて、“あぁ、あんな風に自由に伝統歌を歌っていいんだ”って思ったんだって。それで自分も伝統音楽を自信を持って歌いはじめることが出来た、ってインタビューで言ってた。

メアリーは確かにダブリンの街で育った生粋のダブリン娘。つまりアイルランドで言ったら都会っ子なんですよ。どちらかというと彼女のバックグラウンドはお母さんが歌っていたコーニーと呼ばれる(ちょっとダサめの)街の流行歌。ダブリンの街で、労働者やそのおかみさんたちが声を合わせてパブで歌っていたような歌で、どちらもアイリッシュ・ミュージックには違いないものの、生粋の、例えばゲール語で無伴奏で歌うような伝統音楽とはまったくの別物なんです。そんなメアリー・ブラックがデ・ダナンに加入し、伝統音楽を軽やかに歌いはじめたのを聞いて、キャシーは大変な勇気を貰った、と話していました。言われてみれば、確かにそれ以前の伝統音楽を歌う歌手って、アルタンのモレートもそうだけど、確固とした伝統がバックグラウンドにある人ばっかりだったかもしれない。

スライゴはドニゴールに続く伝統音楽の盛んな地域。イエーツの聖地でもありますね。アイルランドの北西部にあります。89年結成されたダーヴィッシュも、もう25年の活動歴になります。新しいバンドってイメージがありましたが…そうか、もう25年か。リーダーのブライアン・マクドノー(マンドリン、マンドーラ)を中心とした地元の敏腕メンバー。アコーディオン、フィドル、フルート、ブズーキが集まって結成されました。2002年が初来日で、2004年、2008年と来日してますが、こちらも今回の来日でなんと7年ぶりって事か! けっこう間があいちゃいましたな…

キャシーが歌うボブ・ディラン。いいですね〜



そして私が紹介しなければいけないダーヴィッシュの曲といえば絶対にこれ!「ジョセフィンのワルツ」

「ジョセフィンのワルツ」はTHE MUSIC PLANTの看板バンド、ヴェーセンの代表曲。ギターのローゲルが姪っ子のために書いた曲です。懐かしいなー この映像。彼らの初来日のプロモーション用によくこのクリップを使っていた。みんな、若い! 特にメロディの2ラウンド目(2分すぎ)からやってくるヴィオラのセンスが最高だから、良く聞いてみて!  
 


そしてこの素晴らしい名曲をさらに進化させたのがダーヴィシュなんです。アイルランドの伝統歌「I courted a wee girl」とヴェーセンの名曲をくっつけた。そして単にくっつけたんじゃなくて、「I courted〜」の部分にも細部に「ジョセフィン」がブレンドされてるのがいいんだわ〜 とにかくそこここに「ジョセフィン」が聞こえる! そして2:44くらいから完全に「ジョセフィン」になるんですが、この流れが最高です。



この曲ケルクリではやってくれるかしら。ところでアコーディオンのシェーンに「この曲いいね」と言ったら、彼は私に「ヴェーセンが書いたんだよ。ヴェーセン知ってるか? 俺たちはすごい仲良しなんだ。何度も共演してる」とか言ってきたのがちょっと笑えた。「オレもすごい仲良しなんだ。ヴェーセンは9回来日させてる」って言い返そうと思って辞めた(爆)

しかしダーヴィッシュとヴェーセンは仲が良い。ヴェーセンがアイルランドの北西部で演奏をした時、ライブを観に行ったらキャシーとブライアンが観に来てた。みんなで打ち上げをして、パブでボヘミアン・ラプソディを楽しそうにハモってたのが懐かしい。その日の事はここに詳しく書いた。今、読んでも笑える。うぷぷぷぷ…

あ、そうそう、ヴェーセンがダーヴィシュのトム・モロウ(フィドル)のために書いた曲もあるんだ。これまた超かっこいい。これです。

ダーヴィッシュの来日の詳細はプランクトンさんのホームページを参照ください。

12/2    CAY セッション・パーティ
12/5 すみだトリフォニーホール ケルティック・クリスマス
12/3    ケルティック・クリスマス in 兵庫 兵庫県立芸術文化センター
12/6    山形 文翔館

2015年11月18日水曜日

A Beginner's Guide to ケルティック・クリスマス2015 Vol. 1

今年も楽しみなケルティック・クリスマスの季節がやってきました。ホントにホントに毎年12月が楽しみ! 今日長い打ち合わせが行われ、私も自分がどこを担当するか分り、もう今からとってもワクワクしています〜 あぁ、もう待てないよー 早くみんなに会いたい!

これから数回にわたって私なりの今年の「ケル・クリ」の見所などを紹介していけたらと思います。なるべく普段アイルランド音楽を聞かない人にも分りやすいように、頑張って紹介していこうと思います。

まず今年のヘッドライナーはアルタンが勤めます。アルタンは、アイルランド北西部ドニゴールに生まれドニゴールに伝わる歌を歌い演奏するグループです。現在、現役で活躍するアイリッシュ・バンドの最高峰といって間違いないでしょう。アイリッシュ・ミュージックの楽しさ、力強さ、優しさ、ぬくもり… アイルランド音楽に多くの人が期待するすべてがここにあります。フロント・ウーマン、マレード・ニ・ウィニーの沁み入るようなヴォーカルと、スリリングでスピーディーなインスト曲が看板です。

バンド名はドニゴールに実在する湖の名前から付けられました。当初バンドはマレード(フィドル/ヴォーカル)と、彼女の夫のフランキー・ケネディ(フルート)のデュオとしてスタートしました。二人で制作したアルバムの2作目「アルタン」(88年)に参加したバック・バンドがメンバーとして加わり、以降「アルタン」というバンドとして正式に活躍するようになります。

特に93年に発表した「アイランド・エンジェル」はアイリッシュ・ミュージックの最高峰という声も高い圧倒的な名作です。私もアイルランド音楽の10枚を選ぶとしたら、これは絶対に入る!と断言できます。ところが、このアルバムのレコーディングの時、すでにフランキーは自分が癌におかされ、もうあまり長くは生きられないことを知っていました。いや、もう知っていたからこそ、こんな殺気迫る、ものすごい作品が出来たのかもしれません。とにかくこのアルバムから溢れ出す力強さとパワーたるや圧倒的でした。

フランキーが亡くなり、誰もがもうアルタンは終わりなんじゃないか、と思っていました。が、ここで発表されたのが「最初の10年」というタイトルの付けられたベスト盤だったのです。フランキーは具合が悪い時でもモレートに頑張ってツアーを続けるよう励ましてくれていたのです。

そしてこのタイミングでアルタンはメジャーレーベル、ヴァージンと契約をし6作目の「ブラック・ウォーター」を発表することになるのです。そしてバンドが健在であり、その活動にみじんの揺るぎもないことを証明してみせました。97年、フランキーはもういなかったものの待望の初来日が実現されます。この曲を聞くとこの頃のアルタンを思い出しますねー。



バンドはその後、2000年、2004年、2005年、2009年と来日しており、今回久々(6年ぶり!)の来日となります。嬉しすぎる!!

さてそんなアルタンの、私が特に大好きなポール・ブレイディもヴォーカルで参加しているこのトラックを紹介しましょう。マレードが娘役なんだけど、お父さん役のポールが出て来るところ(1:15くらい)とか、何度聞いてもゾクゾクします。



最後にインスト曲も紹介しとこ。アメリカのニュースかなんかに出た時の映像。マレードってボウ(弓)をすっごく短く持つんですよね。こんな持ち方する人、初めてみました(笑) そして使う範囲がすごく短い。狭い範囲を忙しく上下するボウ…(笑) フィドラーが複数いるのに二人でボウイングをあわせないのもアイリッシュ風。



アルタンのケルティック・クリスマス・ツアーの日程は、こんな感じ。

12/2(水)ケルティック・クリスマス セッションパーティ
12/4(金)伊丹アイフォニックホール
12/5(土)ケルティック・クリスマス
12/6(日)アルタン祭り 練馬文化センター

詳細はプランクトンさんのホームページをご覧ください。次回はダーヴィッシュをご紹介します。

2015年11月17日火曜日

映画「ヴィオレット〜ある作家の肖像」を観ました

試写で拝見させていただきました。「ヴィオレット〜ある作家の肖像」ありがとうございます。

フランス文学、全然知識がなくって、初めてこの人の存在を知りました。ヴィオレット・ルデュック。1907年、私生児として生まれ、ボーヴォワールに出会い、ものすごい執念で作家になり、でも世界が自分を認めてくれないと怒りまくり、母親とのバランスの悪い人間関係に悩まされ、男性/女性構わず実らない愛情を求めまくり、自分の悩みやすべてや中絶やあれこれすべてを奔放に書きまくり、ブチ切れて精神病院に入れられたり、最終的には小説「私生児」がヒットしたり…

すごい人ですね、この人。めちゃくちゃエキセントリック。バイセクシャルで寂しがり屋で、まさにボーヴォワールの言うとおり、書くことでしか世界とつながることができない人。溢れるほどの才能を持ち、まさに書くために生まれてきた人でもある。

彼女もものすごいんだけど、脇であるボーヴォワールの描かれ方が押さえめで、めちゃくちゃかっこいいのよ。「書きなさい」「書くのよ」ととにかく彼女を応援する。出版社が出していると偽って彼女を金銭的に援助しつづける。そのくせヴィオレットの愛情を拒絶することはもちろん「あの人とは友情は育めない」とかバッサリと言って切り捨てる。才能に惚れるって、こう言うことなんだろうか。ボーヴォワールの心情が計り知れないが、いずれにしてもボーヴォワールは強い。かっこいい。

この主演の女優さん(エマニュエル・ドゥヴォス)そしてボーヴォワール役の女優さん(サンドリーヌ・キベルラン)どちらも素晴らしい。ヴィオレットが本を書くシーンが多いのだが、その書く筆跡を真似るため、ドゥヴォスは相当練習を重ねたのだという。また本物の彼女にイメージを近づけるため、ワザとみにくくなるような鼻を付けて演技に挑んだらしい。それにしても女の友情って、こんな感じなのかな。ヴィオレットがバイ・セクシャルなため、どうもいろんな感情が計りにくいのだけど、ボーヴォワールの本心をもっと知りたくなった。

しかしボーヴォワールも史実によれば、契約結婚とかいいつつ、旦那サルトルの浮気に苦しんできたわけでしょう? ホント強くて、かっこいいよね。

そして私は自分の卒論がフランス実存主義(つまりサルトル)だったことも思い出した。そうよ、私は哲学科卒。でも何を勉強し書いたかは、全然覚えていないし、今の仕事にはまったく関係ない。全然役にたってない、と言い切っちゃうと語弊があるかもだけど… もっとも大学は楽しかったから、行ったことは後悔してないし、それこそレコ社の宣伝とか大卒じゃなかったら採ってもらえない時代だったから(今もそうなのかな?)、まぁ、良かったっちゃ良かったけどね。




ちなみに素顔のヴィオレットってこんな顔だったんだって。確かに美人ではないはな… でもスタイル抜群でモデルなみの体型だったとか。一方、ボーヴォワールは本物の写真でも最高に美人。加えて知性溢れる才女、って感じで、ホント素敵なのよね。

ヴィオレットの本を読んでみたいけど、どれも廃刊になっており、手に入りにくい。この映画をきっかけに復活したらいいのに…っていうか、こういう本こそ電子書籍でPDFでもいいから売ればいいのに、と出版の素人は勝手な事思う。

12/19より岩波ホールにて。岩波ホールにぴったりのインテリジェントな映画だと思う。ヒット確実。

どうしたら筋トレが続くか… 自分の身体は大自然である

今日は会場の下見でえっちらおっちらと出かけてきた。しょっちゅう使わせていただいている会場だが、結局のところちゃんと企画を頭に入れた状態で会場をみないと、主催者としては、うまくイベントを想像できないのだ。会場は下見はすればするほど新しい発見がある。今日も意外なところに手すりを発見したり、段差を発見したり… 下見おそるべし。下見はやっぱり企画が決まったら、どんな使い慣れている会場でもするべきだわな。(あ、また「べき」とか言っちゃった…)次のツアーまで、あと2週間ある。もう一生ツアーがなくてもいいなくらいに思っているのだが、そうもいかないので、企画、企画。

昨日は昨日で飲み会で筋トレの素晴らしさを熱く語ってしまった。もうこうなると辞めるわけにはいかない筋トレ。しかも多くの友人が「痩せた」「身体がしまった」「元気そう」とか私のことをよいこら持ち上げてくれるわけだから、もう私としては乗せられてノリノリなわけである。木に登った猿状態。ふふふ、いいですよ、筋トレ〜っっとみんなに自慢するわけである。

でもね、実際は全然痩せてないし、体型も言うほど変わってないのよ。私になんか変わったということがあるとするならば、毎日運動しているという自信を得たことかな。だからそれが表情とか態度に出てるんだと思う。あとは、まぁ、私のブログとかFBを見た人たちが、「野崎,鍛えてんだ」と思って、お世辞で声をかけてくれているにすぎない。とはいえ、私がどう見えているかはともかく「どうしたらそれが続くんだろう」と疑問に思っている人は多い、というのは非常に感じる。ホント筋トレなんて誰にでも出来る。ただやはり続かない…というのは多くの人の悩みだ。

ある日のディナー 吉野家のこれ美味いよね〜
私の思うポイントはこうだ。まず大前提として自分の身体は自分ではどうにもならないことをはっきり自覚することだ。自分の身体は自分のものだが、自分ではコントロールが効かない。それはもう大自然と一緒。食べたくなくてもお腹がへり、食べればそれはウ●コになって排出される。そしてその過程において、いろんな複雑な作業が働き、そこから栄養になったり脂肪になったり筋肉になったりする。もちろん自分が望まないのに調子悪くなったり病気になったりもする。でも筋トレの喜びは、その「大自然」を、ほんの一部だけだけど自分の意のままにすることだと私は思うんだよね。この感覚! この大自然をなんとかしちゃってる、この感覚ですよ!
 
そりゃあ、私はまだお腹が割れているわけでもないし、下腹部なんてまだまだタプタプだ。でも、それでも少しずつ変わるのだ、筋トレをしていると。これってすごいと思わない? cmとか計ったりするのがおっくうなので、計りもしてないが、少しでも変われば、もう自分でもわかる。このあまりにクリエイティブで複雑で、かつ非常に有機的な作業をロマンと言わずして何と言おう。この感動は大きいよ。

ある日のランチ。豪華!
しかも最近はグリーンランドとか極地系の事ばかり調べているので、その影響も大だな。人間には生と死がある。死をもっとも感じさせてくれるのが大自然であり、生をもっとも感じさせてくれるのも大自然。このヘンは角幡唯介さんの本に詳しいので、とにかく読んでみて。とにかく、ものすごいな、と思うのは、そんな大自然を一人一人の人間が自分の内側にかかえこんでいる、ということ。そして、お天気や地震や台風みたいな天災と同じように、病気になったりする自分の身体の内側の、そのコントロールの効かなさにみんな無力感を感じている、ということなのだ。

走るのがいやだ、筋トレは辛いという人は、走ったら走ったで終わりではないということを知らなくてはいけない。走っても走っても走った距離はどこかへ行ってしまうが、走りをこなした身体はなんらかの形で有機的に変化していく。この感覚がないと走ったり筋トレしたりする事は続かないと思う。

なーんてね、私もたった2、3年やっただけで偉そうに… あとはとにかく周りに言ってまわって有言実行することかな。そして自分の周りに高エネルギー生命体を置くこと。私の場合はスポーツしてる友達。山口洋さん、ナオコガイドさん、畔柳ユキさん…スポーツしている人はみんなかっこいい!

2015年11月15日日曜日

やっぱり書いておこう…

いろいろ考えるのだが、昨日今日はやはり宣伝用のアーパなブログや最近読んだ本の事などを書く気持ちが起こらず、こんな投稿をすることにする。

911の時は「恐い」とまっさきに思ったのは、アメリカの報復だった。今回はヨーロッパだけに、そんな風には考えがいたらなかった。フランスだって、アメリカと変わらない。

そして普段、世界のあちこちでテロや空爆で亡くなる人のニュースを耳にしても何も思わないのに、パリってだけで、私は大パニックしてしまった。そしてそれが自分の中の差別意識をくっきりと浮き上がらせてしまった。そうなんです、アメリカ大嫌い。ヨーロッパ大好き。そして私は中東やアフリカで起こっていることなど、結局のところなに1つとして真剣に考えちゃいない。それをまずは自覚しないといけない。

本当に自分は全然分っちゃいなかった。この方の投稿が沁みる。「この格差こそがそもそもテロの原因ではないか」

こうやって事件があると、自分たちは数日は真剣に世界のことを考える。そして自分に何かできることはないかと多少だが謙虚な気持ちになる。でもすぐに… すぐにそんなことは忘れてみんな日常の中に戻っていく。

…ということは分った上で、それでもこの今の謙虚な気持ちを忘れないように、ここに書いておく。あの時どうだったかな…と読み返すであろう、未来の自分のために。未来のバカな自分が、この気持ちをくっきりと思い出せるように。

しかしSNSなんて、仕事に役にたたなきゃ辞めてやるーっっっって事が多いんだけど、こんな時期にいろんなことを気付かせてくれる友達の投稿に感謝。さすが、オイラの友達は、みんなすごいな。いろいろ勇気を持たせてくれる友達の投稿に感謝。

あと投稿を公開してない友達のコメントだから詳細は控えるけど、人間ってバカだよなーとか思ってたら「人間は時々驚くほど強い」って書いてた方がいて、それも、なんか泣けた。大丈夫、命があればきっと復活できる。だから、だからこそ、人の命は絶対に奪ってはいけないんだよ。

祈ってるだけじゃダメなんだよ。考えよう。











映画「マイコ ふたたびの白鳥」辛いけど、Goodな辛さ

映画「マイコ ふたたびの白鳥」を試写で拝見しました。ありがとうございます。

で、結果はというと… いや〜〜っっ、良かった! 必見です。是非皆さんも観て、観て〜!

なんといっても彼女本人がいい。ちょっと固い感じの発音(ロンドン風?)の英語を真剣なまなざしで話している彼女がとってもいいんです。なんていうか、私は強くて根性がある女の人が好きです。そういう人を見ていると自分もパワーをもらえる気がするから。いいなぁ、西野舞子さん。

15歳でロンドンに留学。ご両親は持っていた家と車を売って留学費用を工面してくれたのだという。19歳でノルウェーの国立バレエ団に入団し、25歳以降、現在までノルウェーの国立バレエ団のプリンシパル。30代の今、まだまだ若手にこの座はゆずれない。その彼女が出産し、産休からの復活で「白鳥の湖」を踊る…というのを、追っかけたドキュメンタリー。

ただでさえ大変なプリンシパルの座。それを狙って後輩たちもひしめいている。そんな中、白鳥の湖というハードルの高い演目での復活。大変なプレッシャーと戦う舞子さん。でもって何度も「これはチャレンジだ」と言う。そしてこのチャレンジは「Tough,  hardだけどGood」みたいな言葉が何度か出て来た。私も自分の仕事に照らしあわえて、妙に感情移入しちゃうよ。分かる。辛い。辛いんだけど、これはGoodな辛さだ、って何度も自分に言うの。きっと、どんな人でも仕事頑張っている人には、そういう経験あると思う。お母さんとのやりとりもいいし、キャリアウーマンだったというお母さん本人も相当恰好いい。

それにしても一言言いたいのは、私もノルウェーとかフィンランドとかに住んでりゃ、きっと産んでたね、って事。結婚はしない可能性の方が高いけど、子供は産んでも良かった。「こいつが父親でもいいかな」と思う相手は何人かいたし、ヨーロッパで出産すれば子供はヨーロッパ人にもなれるしね。体力的にも自信あるし、経済的にも不可能じゃない。でもこんな日本じゃ、とてもじゃないけど産む気にはなれませんわ。当然でしょう。

なので、舞子さん、ホントに素晴らしいと思うね。これからの輝く女性たちは、日本とかなんとかこだわらないで、どんどん海外に出て行って、自分の夢を1つとはいわず、全部実現させて頑張ってほしいと思う。ホント応援しますよ! 私は!

あ、あと、ノルウェーなんで北欧好きの方も必見。とくに夫婦で出産について話しあうシーンでノルウェー人の旦那さんが「We must go」一緒に頑張ろう、って言うのが素敵。「頑張ってね」でも「僕が頑張るよ」でもなく、「We」ってのがいい。「一緒に頑張ろう」って。

それから妊娠を打ち明けた時の同僚や舞台監督のリアクションもすごくいいです。社会全体に余裕があるんだよ、北欧はー

あと絶対に書いておきたいのは、バレエ団に相当信頼されてるんだね、この映画監督も、ってこと。ちなみに女性監督さんなんだけど、ものすごくリアルに舞台裏を捕らえている。ほんとに素晴らしいと思う。2016年2月公開。日本語のトレイラーがまだなかったので、英語のやつを貼付けておく。都内においてはヒューマントラスト有楽町、そして恵比寿ガーデンシネマにて。長さも70分。ちょうどいい感じ。お薦めです。

2015年11月14日土曜日

人間性ってなに?

昨日「人間性ってなに?」みたいなブログを書いたら、図らずもそんな朝になってしまった。世界中が、みんな幸せを望んでいるはずなのに、なんで上手くいかないんだろう。ロビン・ヒッチコックじゃないけど、Humanity doesn't work(人間性は機能しない) 世界は悲しみに満ちている。













2015年11月13日金曜日

映画「サウルの息子」を観ました 人間性ってなに?


「サウルの息子」を試写で拝見しました。ありがとうございます。

いやー、パワフルな映画でしたよ。さすがカンヌのグランプリ作品。まったく無名の監督が撮影したらしいのだけど、こんな撮影の仕方する人初めて見たかも! 

えらい長尺のショットで、本人の肩越しにしか何が起こっているかはっきり見えなかったり、全体の状況が把握できないことで、ものすごい緊張感を醸し出す。余計な音楽とか演出とかがないから、すべてが超リアルで迫力がありました。

1944年、アウシュビッツの強制収容所。死体を焼く仕事をしているサウル。ゾンダーコマンドというナチスが選抜した同胞のユダヤ人の死体処理に従事する特殊部隊で、いずれは彼らも殺される運命にある。サウルはある日、収容されたグループの中に息子らしき少年を見つける。少年はまもなく絶命してしまうのだが、それでもなんとかこの極限の状態のもと、ユダヤの正しい教義にのっとった形で(ラビと呼ばれる司祭にお祈りを称えてもらい、地面に埋める)埋葬したいと考えるサウル。目的が出来たことで、少しずつ、その人間性を取り戻しつつあるのだが…

それにしても人間性というのは、いったいどうやって、どのポイントで失われるものなのだろうか…と考えた。こんなすごい映画を見ている時ですら、都心の試写室のフカフカな椅子に座り、途中うとうとしてしまうのも、これまた人間だ。人間っていったいなんなのだろう、と思う。最初はガス室にほおりこまれるユダヤ人や、その死体の山を片付けるゾンダーコマンドの姿に「うわーー」と思っていたのだが、そんな気持ちも、だんだん麻痺していく。

しかしサウルは息子の死に直面し人間性をわずかながら取り戻した。そしてなんとか生き延びようとする。

そうなのだ、生きなくてはいけない。それこそ人間なのだ。生き物として当然のことなのだが、人間はちゃんとした目的がなければ、簡単に諦め、簡単に流され、簡単に死んで行ってしまう。それはホントにあやうくて、はかない。そして最後はなんというかあっけない。

人間性ってなんなんだろうとは思う。話はだいぶ変わるが、満員電車の中、他人を突き飛ばすように進むサラリーマンの人たちは、自分の家族に対してもそういう態度を取っているのだろうか。先日来日していたハラールたちは、上野に泊まっていたんだけど、上野の飲食街もひどいよね。ある晩、けっこう高級なお店だったのだが、店員に執拗にからむ客がいて、近くで見ていてホントにいやになってしまった。ハラールたちにバレてなきゃいいけど…ホント一緒にいた人も何か言わないものかなと思ったよ。確かにちょっとデキの悪い店員さんだったかもしれない。でもって、お店の人たちは周りのお客さんにまで謝っていた。最悪だよね。飲食店で横柄な態度をとる人。同じ日の帰り道では週末の満員電車でたったまま寝ている男の人がいた。まぁ、それなら京浜東北線の中ではよくあることなのだが、手すりにぶらさがったまま、ブラブラ大きくゆれるその男性を、その男性の目の前に座っていた素面の、別の男性が蹴飛ばしていた。蹴飛ばすといっても暴力と呼ばれるほどのものでもない。ただブラブラゆれる酔っぱらった男性を払いのけるようにしていただけだ。だけどそうやってその人を蹴飛ばす勇気があるのなら、どうしてちゃんと声をかけて起してあげないんだろう、とも思った。さらにいやだったのは、蹴飛ばしながら、その男性が薄ら笑いを浮かべていたことだ。そういう私も、勇気がなくて、ツアー中だったら自分にも何かあるわけにもいかないし(いや、言い訳だな、これ)何も言えずに自分の駅が来たら、とっとと自分は降りてしまった。これも、ある意味、大げさではなく人間性の喪失だ。ホントに情けない。今でもなんだかあの薄ら笑いを思い出す。そしてそれを傍観していた自分のことも…

そうやって、本来人間が備えているはずの優しさや思いやりは異常な日常と、ちょっとした集団心理で、すぐさまに失われてしまうものなんだと言う事を忘れてはいけない。罪は悪いことを傍観している私たちにもある。そしてそんなことが積み重なる事で、知らない間に世界は多くの人がのぞむのとは反対の方向に走り出していたりする。

最後の終わり方だが、私はこういう終わり方は映画として素晴らしいと思う。監督、すごいな…圧倒的にパワフルな作品でした。来年1月23日より公開。都内では新宿のシネマカリテ、ヒューマントラスト有楽町などで上映されるようです。



PS
町山解説がもう絶品なんで、是非。(アカデミーも撮るだろう、と断言してますね、町山さん。さすが!)

映画「サンローラン」を観ました

「サンローラン」試写で拝見しました。ありがとうございます。しかしフランス人というのはイヴ・サンローランが大好きなんだね。この映画、フランスで大ヒットだそうですよ。っていうか、いただいた資料を読んで知ったんだけど、サンローランの映画って今までにたくさん制作されているのよね。一番近いところでサンローラン財団公式認定という「イヴ・サンローラン」。そして本人が出演しているドキュメンタリーなどなど。どれもフランスで驚異的なヒットとなっているらしい。

今回私が観た「サンローラン」は彼が最も華やかだったといわれる10年にスポットをあてて制作された映画。公認じゃないことをいい事に(笑)かなりつっこんだショッキングな内容の作品となっている。

しかし…私がいけないんだが、サンローランのことを知らなすぎだよな。戦争で精神を病んでしまったこと、自身のヌード写真を広告に使ったこと、ゲイだったこと、白人ではないモデルを使うことについても積極的だったことなど(そういやクロクロもそうだったんだよね。さすがフランスだよなぁ!)とにかくそういう情報が分らなかったから、盛り込まれたエピソードも後で資料を読んで「あのシーンはそういうことだったのかー」と納得したりした。なので、ファッション関係の情報に疎いという自覚がある人には、wikiくらい読んでから観ることをお薦めする。

そして、またもやプレタポルテ、メゾンなんちゃら…みたいなファッション専門用語をすっかり忘れてしまった私。「ディオールと私」で、けっこう勉強したはずだったのに…ダメだよねぇ。究極的なところで着るものなんてユニクロでいいと思ってるから、すぐ忘れるんだわな。最近好きで着てる「極度乾燥」もファッションというよりは、あれは英語の意味も理解せず英語Tシャツを着ている日本人への私の嫌味メッセージであってファッションではないのだ。もっともSuper Dryはラインがしまっているから、着ると若くみえるのが気に入っているんだけど(笑)

そんなファッション音痴の私でもうなされたファッションに関する映画といえば、これがもう圧倒的に最高に良かったんだよね。あのビル・カニンガムじいさんの映画だったら何度でも観たい。あれこそ職業とは何か、社会の余裕とは何か、そして街の文化とは何かを教えてくれる素晴らしいドキュメンタリーだった。

…話がそれた。でもおそらく冒頭に書いたとおり、一番華やかだった時期のスキャンダラスな裏話満載だから、サンローラン好きには、3本のうちで一番刺激的な内容になっているのは間違いない。俳優陣はみんな熱演で、とくに本人役の方には圧倒されました。でも長さが長かったです、長かった。151分。いただいた資料に「無駄なシーンは1つもない」と言う主演俳優さんのコメントがありましたが… 私にはそこまで理解がいたらなかったです。

映画「サンローラン」は12月4日公開。



こっちは財団公式認定という映画「イヴ・サンローラン」すでにDVDも発売中。



そしてこちらがドキュメンタリー。これ観たいなー You Tubeで全部観れそうだけど、時間がないわ…




2015年11月11日水曜日

新宿伊勢丹、北欧展をのぞいてきました!


今日はたまたま毎年コンサートでお世話になっているローカル・オーガナイザーさんと、新宿3丁目で待ち合わせて打ち合わせ。偶然にも伊勢丹の3丁目店で今日から北欧展をやっていたので、早めにいってのぞいてみる。デパートの北欧店なんて初めていったかも!

今度大沢さんとこで来日するミミットさんの音楽が軽やかに流れるコーナーは、とってもいい感じ〜。でも物が高くて私には何も買えない! 目の前では北欧マダムがバシバシと買い物をしている。みんなリッチだなぁ! っていうか、平日の昼間なのに、なぜにみんなデパートに集っているんだろう!?

私も負けじとこんなの買った。(左の写真参照)資料になるかな、ということでリトアニアの杉原千畝さんの資料と、フィンランドのクラフトビール。

で、帰って来てググったら、このビール、なんとオーランド諸島の名産品ということが確定! 素晴らしい。オーランド諸島。行ったよ、行った! スウェーデンでありながら、フィンランドな場所。あ、逆か? フィンランドでありながら、スウェーデンな場所。

フィンランド大使館のホームページに紹介が載っていた→ここ。こんな記事も→170年前のビールを再現押さえておきたい世界のビール。飲むのが楽しみ。皆さんも是非買ってみて!

さっそく飲んでみたいけど、次の週末まで我慢しよう。ビールはダイエットの敵…

ローカルオーガナイザーさんとけっこう長く話をした。業務連絡はさておき、こういう仕事してるといろいろあるけど、音楽を通じて自分の周りの人々に、こういう事をいろんな人に分ってほいんだって部分の一致を確認。そうだよね、そうなんだよ。

が、来年の企画があれこれイバラの道すぎて、泣けてきますわ… トホホ… あれこれ予定変更を強いられ、しびれまくっている。頑張ります。でもみんなこうやって頑張ってる!  オレもがんばろ!

ミミットさんたちの可愛い映像。来日が楽しみですね〜

2015年11月10日火曜日

「旬に勝るものなし」プログレ界、今、見逃せない2組のアーティスト

「昔の名前で出ています」的なビックネームの来日公演ばかりが盛り上がるのが、なんか気に入らない。今、ポピュラー音楽界はリスナーにとってもっとも恵まれた素晴らしい時代になっているというのに、どうしてみんな今、頑張っている新しいアーティストを応援しようとしないのだ。

…とか思ってたら、感動的なエッセイがEuro Rock Pressさんに掲載されてた。「旬に勝るものなし」 素敵な2組が紹介されています。これは必読。なんか勇気もらった。自分も頑張ろうと思った。ちょっと前に来日したムーン・サファリと、バロック・プロジェクト。








2015年11月8日日曜日

ケルティック・ウインター2015 冬のケルト&北欧CDフェア

毎年プランクトンさん主導で、お世話になっています、冬のケルト&北欧CDフェア。今年もありますよ〜〜

期間中、タワーレコード、山野楽器、十字屋の対象店舗さんでキャンペーン中にCDを買うと、北欧/アイルランドグッズが当たります。


ウチもポール・ブレイディの2タイトルで参加させていただいております。皆さん、ぜひCDを買ってご応募ください。

ケルティック・クリスマスも、もうすぐ!ほんと時間がたつのは早いもんだ。

PS Tower Records On Lineでもキャンペーンスタートしましたよ〜





自分の限りあるエネルギーをどこに向けたら良いか

先日打ち合わせでクライアントさんが
「のざきさん、ケーキどうですか」って
言うから〜
某有名ポップバンドの来日を願い、200名の署名を集め、それを大手プロモーターさんや現地マネジメントに送ろう!というファンの方が行っている署名運動をネット上に発見した。

と、まぁ、そこまでなら良くあることだし、別に気にもかけないのだが、それについて自分が知っている音楽関係者の方が、無邪気なな応援を与えていたので、それについて思うところがあり、ぽろっとtwitterでつぶやいた。

来日希望署名運動。それは美談かもしれない。が、私は音楽業界の中で生きているのであるのならば、そうやって単純に「えらいね」「頑張ってるよね」「ぜひみんなも署名してね」とは言えないのではないか、と思ったってわけ。それか、本当に心から「署名運動頑張って! 絶対にこれが達成できたら来日が実現するよ!」って音楽業界の人が思っているのだとしたら、あまりにナイーブというか、世間知らずとしか思えないのだわ…。というか、それではあまりに無責任な気がするのよ。

偉そうに聴こえるかもしれないが、いや、一応「こちら側の人」であるのであれば、ファンの人を単純に応援するのではなく、もっとホントに実現することに向けての具体的なアドバイスを、何らかの形でしてあげるべきだと思うからだ。(あ、また「べき」とか言っちゃった!)

…とかバカなことをつぶやいてたら、ライター/カメラマンの船橋くんから「具体的アドバイスがあったらブログに書いて」というメンションを飛ばしてもらったので、そうね、期待に答えて書いてみようかな。まったくするどいやつだぜ、船橋! ハードル上げてくれるじゃねーかよ!(笑)が、私も正直正しい答えは分らない。なので、それを前提に興味ある人は一緒に考えてみてください。I am thiking loudです。どうしたら、音楽業界のプロフェッショナルはファンの意見を取り入れて、この音楽シーン全体を盛り上げていけるのか。要はそういう事だと思うんです。

まぁ、難しいのだ。こうやってインターネットを使えば、自分と同じ意見の人と集うことはいとも簡単に出来る時代にはなった。そうして署名を集める人は、結果によってある一定の何かを成し遂げたという満足感を得ることが出来るだろう。が、そこから先、誰がどんな責任を持って、それを具体的にしていくかというと、まるで別の筋肉が必要とされるわけで… 目標の人数が集まって、それでも公演が実現されなかった時、その時、その署名運動を主宰した人は「世の中は何もわかっちゃいない」と悔しく思うのだろうか。それとも「まぁ自分は頑張ったんだし、しょうがないや」とでも思うのだろうか。まぁ、それはいい。どう結論づけるかは、その人の自由だ。が、いずれにしても、それは結果になんの影響も与えない、ということなのだ。そこをシリアスに考えなければ、現実なんて変えられないと思う。

1つ言えることがあるとしたら、ちょっとビジネスした人なら、その人がどんな業界で働いているにしても分る事だろうけど「相手を見ろ」というの事だよね。きついようだけど、ここにあがっている大手のプロモーターさんたち。これらのプロモーターさんが、たった200名の署名で動くとはとても思えないんだよ。

例えば先日もウチでハラール・ハウゴーのコンサートを某学校で行ったのだが、例えばハラールのコンサートやりたいです、やらせて下さい、と言っても、学校相手にその企画は通らない。学校でやるなら、ある程度、例えばこういうイベントを全体的にこしらえて、その中にコンサートを組みこんでいくしかない。正直いって、その労力たるや、普段のコンサートの5倍くらいかかるが、うまくいけば社会的意義も大きい。ちゃんと学校向けに企画を立て、イメージを膨らませて相手を説得するしかない。それは学校以外のクライアントでも一緒。地方の文化財団さん、コンサートホールさん。そして自分より大きなプロモーターさんやフェスの主催者さん。人に何かを売り込む時、子供のお使いじゃないんだから「お願いします」「絶対に呼びたいんです」だけでは相手は動かない、ということ。話を持っていく時、必ずそれぞれを説得する「コツ」や「ツボ」みたいなものをきちんと押さえないとダメだと思う。だから相手をもっと研究しなさい、というのは1つ言ってあげられるアドバイスでもあるとは思う。

署名じゃなければ、お金なのかしら? お金? しかし署名をちょっとするのと(0円)、コンサートのチケットを買う(1円以上)という行為の間には、海より広い「段差」があるのを、しっかり理解しないといけない。加えて、おそらくコンサートプロモーターではない一般人が「〜来日サポートのためにお金を集めます」とか立ち上がるのは、おそらく今の日本では(金融法うんぬんとかで)禁止されているんじゃないかと思われる。きちんと調べたわけじゃないけど。ちゃんとした責任者が、集まったお金をしっかりハンドルし、きちんと責任を持つ形で集金をスタートさせないと、大きなトラブルにもなるだろうし。うむ…

そして、無料である署名と有料であるチケットの購買活動には、非常に大きな段差がある、ということ。例えばだけど、無料→有料の壁は一般的に5%だと言われている。これ、ちょっと前の統計なんで、今はもっと大きい差になっているかも。つまりゲームアプリ1つとっても、全体ユーザー100%のうち、95%の人は無料で遊び、残り5%が有料会員である、ということ。5%の有料会員が何かゲームでエクストラのパワーとか武器を買ったりしてお金を使う事で、そのゲームアプリ全体の経済支えている、という仕組み。

つまり、数百名じゃ、全然だめなのだ。まずはそのアーティストが「この規模なら来てくれるに違いない」みたいな、そのアーティストが納得して来日するであろう会場とそのキャパシティ数を想定し(それだってクラブクアトロでいいのか、渋谷公会堂じゃないとダメなのか、武道館なのかでだいぶ違う)、その50倍くらいの数の署名数を目標に設定しないと意味がない。200名の署名じゃ、正直4名のお客しか来てくれない、ということなのだ。これではまるで説得力がない。

あとこれは「相手を知る」ということにもつながるのだけど、大手コンサートプロモーターの社長さん、もしくは決定権がある人物で、一般の人に向けて顔が見えている人は少ない。例えばスマッシュの日高さんトムズキャビンの麻田さんプランクトンの川島さん。本を出したり、ブログを書いたり、媒体の取材を受けている人たち。いわゆる顔の見える社長さんたちは、彼らを説得する傾向と対策を検討することも可能かもしれない。でも顔が見えない相手を落とすのは、ホントに難しい。

顔が見えたとしても… 例えば誰かが私を説得したいとするのであれば… 私のことをよく知る人であれば、野崎に200名の署名を見せたとしても私が動かないのは理解してくれると思う。もっとも200名の署名の中に、ウチの常連のお客さんの名前を50名見つけたら、検討しないわけにはいかなくなるのであるが。

…ちょっと話がそれた。そういや、解散しちゃったけど、R.E.Mも署名運動やってたよね。でも例えばピーター・バックが来日しても、その署名運動の数の人たちが全員ライブに来たかというと全然そうではなかった。いや、いいんですよ、別にね。でも、つまりはそういうことだ。相互に着地点を探っていいかないと、何も実現しない、ということ。

何度も書くがインターネットがこれだけ発達した時代、同じ意見の人間が集うことはまったく難しくない。が、それと具体的に物事を動かす筋肉は、まったくの別物だというのは強調したい。意見を言うだけだったり、アイディア出したりだけだったら、誰でもできる事。

でもね、一方で署名運動なんて無駄な努力だよ、とバッサリ切るわけにはいかないという事も、充分理解できる話なのだ。

それは絶対に否定してはいけない事だ。もうだいぶ前だが、ペットボトルのキャップだかなんだかの話を聞いたことがある。あるお金持ちの家の子供とお母さんが車椅子が買えなくて困っているとある施設を助けたく思い、一生懸命キャップを集めていた。それを見たお父さんが「何やってんだ、バカだなぁ」と車いすをポンと買ってその施設に寄付をしたという。で、最終的にその夫婦は離婚にいたった。その理由、理解できるよね。

ではお父さんはどうすれば良かったのか? 自分もキャップを集める? でもそれに近いことをしないと、双方歩みよれないのではないかと思う。

つまり私がここにこんなことを書いてみようと思ったのは、その署名運動自体を非難する物では決してない。ところが「皆さんも署名を!」と無邪気に応援するのは業界人としてアリなのか?と思ったからだ。それは…確かにいいことかもしれない。でも、それって、ちょっと無責任すぎやしないか?と。

一方で200名いるなら、それをJTBに持って行って、そのアーティストのライブを見る割引ツアーすればという意見ももらった。なるほどね。

が、私が想像するに、おそらくそれは、この署名運動のファンの人たちが望んでいる結果ではない。というのは、彼らがやりたいことは自分がコンサートを見ることではないからだ。海外にコンサート観に行く事なんざ今の時代、金と暇があれば、誰にでもできる。彼らがやりたい事は、そうではなく自分たちの熱意で、このバンドを日本に呼びたい、ということなのだ。つまり自分たちの熱意で世の中を動かした、という成果が欲しいのだ。そこを分ってあげないと、相互理解が進まないように思う。もしくはファンの人たちも「世の中は動かそうなんて思ってません、それは無理なのは分ってます。僕らはコンサートを海外に観に行くことで満足します」と着地点を変えていくしかない。

ただ私なら… と偉そうに言ってしまうが、私なら消えてしまう努力はなるべくしない。いや努力なんざ報われない事の方が多いんだから、別にそれはそれでいい。消えてなくなってもいいから、どこか納得のできる落としどころに落とし込むように自分の行動を仕向けることが重要だ。例えば震災直後の夏、自分の無力感を途方もなく感じた私はとあるジャーナリストさんの事務所を手伝っていた。というのも自分が動くより、自分よりうんと影響力のある、力を持った人を手伝った方が世の中に何かをコミットできると考えたからだ。実際、その結果は、ちょっとしたトークイベントや地方新聞の小さな記事として実を結んだ。もちろんそれによって東北に対して何かができたわけではない。が、あの時の自分を納得させるには最高の方法だったと思う。

それと、ここにも何度か書いている話だけど、だいぶ前に、メールで私にコンサート制作の質問をぶつけてくる一般の人に出会った。その人は昔、音楽業界にいたが、今はわけあって音楽の仕事をやめているという。そして私と同じような仕事をしていたいのだと言う。そしてこちらの状況をあまりにしつこく根掘り葉掘りあれこれ聞いてくるので、どう説明したら分ってもらえるかな……と思い「それは私がヴァン・モリソン呼びたい」って言うのと一緒ですよ、と私は説明した。今の私は未熟すぎてヴァン・モリソンは呼べないけど、それに向って一歩一歩進むしかないんですよ、と言ったら、やっとその人は納得したようで、またネットの中に消えていった。その人が実際ウチのコンサートチケットやCDを買ってくれていた人なのかは知らない。そして、今だにここを読んでいてくれているのかも分らない。あの調子だと、きっとたぶん、まだモンモンと何も出来ずに同じ場所に止まっているのかもしれない。私だってもちろん今でもヴァン・モリソンは呼べてないけど(爆)、でもそれに向って1歩1歩前進している感じは確かにあるのだ。ま、もっともヴァンは比喩の1つであって、本音はヴァンと仕事したいとか全然興味ないけどね(爆)すでにポール・ブレイディと一緒に仕事できてるから、正直、自分の夢はもう叶えたんで、もう別にいいんだ。このままで。

居酒屋にあると必ず頼んでしまう
黄金メニュー、それはハムカツ!
あと例えば身近で小さな例で言えば、映画のレビューをブログにせこせこ書いてたら、なんだか最近は試写状がやたらとよく届くようになったり… 別に映画ライターとかいうわけでもないのに、そうやってやることをきちんとやってれば、世の中は振り向いてくれるもんだ。そしてたいていのことは実現できる、と私は信じている。

健康で動けて、頭も良いあなたの努力はせっかくなのだから無駄にしてはいけないし「頑張ったからそれでいいか」という場所に着地することで、自分が納得してはいけない。先日もデンマークに関する東洋経済の記事を読んだが、途中経過話が美化されるのなんか、日本だけだからね。結果を出していかないと、まったく意味がないんだよ。少なくとも私の価値観はそうだ。私はそう考える。

っていうか、私もバカ真面目だよね。でも、なんだか無視できなくって…「どこどこで、ほにゃらら来日の署名運動してます、みんなも応援してあげて!」って、単純には応援できないのだよ。で、ついつい真面目に考えちゃうんだよ。聞かれてもないアドバイスしたくて、ウズウズしちゃうんだよ。ホントうっとおしくて、すみません(笑)っていうか、そもそもこんなんじゃ全然答えになってないわな…! いったいじゃあどうしたらいいんだ?!ってか?

…と、ここまで書いて気がついた! もしかしたら、このポップバンドの来日はとっくに決まっていて、これは宣伝のためのやらせ。単なる伏線だったのではないか?!と。んもーーー 騙されちゃったじゃないのよ!(笑)… と、書いたりもするが、もちろんこれは嫌味で、つまり言いたい事は、そのくらい私にとっては牧歌的な話のようにも見えてしまうんだ、ってこと。嫌味です。嫌味で言ってるの。

本当に実際のところ何が正しいのか分らない。みんな本気なのか? 本気で死ぬほどそのバンドのこと呼ぼうと思ってる? なんていうか、世間は甘すぎる。いろんなことがフォーカス出来てなさすぎる。っていうか、私が悩むほど、みんな真剣に物事を考えていないのかもしれない。よく分らない。だから自民党がいつまでたっても世にはびこっているのかもしれない。まったく分らない。

いずれにしても、ここには書けない事はたくさんあるし、こんな風に結論なんて出やしない。具体的にアドバイスが聞きたい、コンサート制作に係りたいという勇気のある人は、こんな塾(プロフェッショナル会員のコース)もやってますんで、是非どうぞ。以前は無料で相談にのってましたが、(オレの教え方が悪いせいだろうが)あまりに結果がともなっていかないんで、こうしました。っていうか、そうなんだよなぁ、誰も真剣に物事を考えてないのかもしれない。だから世の中は動きやしない。みんなが出来る範囲で変えていくことが出来るのならば、世の中はもっと良い場所になっているはずですある。

無駄な努力? オレは、そんなの絶対にいやだ。絶対に自分のやりたいことは、やる方向で落としどころを作る主義なのだ。ボヤボヤ夢みたいなことを語ってちゃ、物事は何もすすまない。自分の出来るところから一歩ずつ。

…となると、やはり署名運動というところに落ち着くということになるのか? うーん、分らない。また最初の場所に戻って来てしまった。

2015年11月7日土曜日

ハラール、ありがとう! ホントに幸せなツアーでした〜

ハラールにご馳走になっちゃった豪華ディナー
ハラールたちが帰国したのが火曜日。で、今日はもう土曜日になっちゃった。

ありがたいことに彼らが帰国してから超忙しく、やることもたくさんあって、ミーティングやら、試写やら、ご飯会やら、何やらでずっと外出してたから、ブログをじっくり書く時間がなかった。

…っていうのは言い訳だな。ホントはそうじゃない。ブログは書こうと思えば、どんなに忙しくても書けるのだから。ホントはこのツアーの余韻をちょっと楽しんでいたかったから放置しておいたんだ。普段はツアーは終わったらとっとと忘れて次に行く……じゃないと辛すぎる…という気分になるのだが、とにかく今回は余韻を楽しみたかった。こんな気持ちになるのも久しぶりだ。

でもここに今回のツアーを一応総括しておこうと思う。じゃないと、このままぼんやりしたまま忘れちゃうから。最近自分の意志とは係らず、ホントにすぐ忘れるんだ。で、ツアー1本やると前のツアーのことは完全に忘れてしまう事が多い。このあとスヴェングの大きなツアーに向けてプロダクションミーティングがガンガン続けば、それであっという間にハラールのツアーも忘却の彼方だろう。でもそれはツアー終わってからのツアーロスを克服するための、1つの生き残り方法だったりもする。

このツアーは、なんかいつまでも浸っていたい、ずっとこのツアーのことを考えていたい、そんな幸せなツアーだった。なんかこういうの久しぶりだったように思う。こんな気分になることは滅多にない。

それにしても今年はグリーンランドから始まって、グレンの家族ツアー、ペッテリ、ウォリス… そこまでは、まぁ良かったのだけど、4週間という驚異的長さのフレアーク・グローバルオーケストラのツアーと、最高に濃いポール・ブレイディのツアー。なんだか終わってぐったり…みたいな、そんなツアーも多かった。というか、そういう変則ツアーこそ、印象に大きく残る部分が大きい。

でもって、ハラールのツアーが始まってみれば、私にとってはホントにこういう普通サイズの普段の私サイズのツアーが一番いいな、と感じるのだった。結局のところ普段の感じ、いつもの感じが、一番私のサイズにあっている、ということなのである。普段いかに恵まれているか、って事なのである。そこをしっかり認識しないと。私はすでに自分が一番幸せだと感じることが出来る、一番幸せな場所に立っているのだということを。とにかく今回はハラール本人からもらったものがとてつもなく大きかった。

いろいろ反省はある。ツアーの日程表を見れば、ほんとは都心でちゃんとした公演をやりたかった。確かに洋館とか、お寺とか、美術館とか……素敵な場所の公演が揃えたつもりだよ。チラシを見せれば、いろんな人から「かっこいい、インテリなツアーですね」と言われる。でもよーく見る人が見れば、いわゆる東京での大きな公演というのを作る余裕がなかった、というのはバレると思う。うーん、やっぱり日曜日に無理してやれば良かったのかな。でも、こういうNO PA(音響機材なし)の公演で良かったよね。3人の息づかいまでが聴こえてきそうで、お寺も洋館も美術館も、仏像も巨大な絵画も、すべてがハラールの音楽を聴いているようだった。ミッケルもスネもハラールのフィドルに対して「絶対に余計なことしない」というスタンスが良かった。すべてが音楽に捧さげられている感じ。あの感じが、すごく好感を持てた。私は初めてハラールの音楽を聴いているような気持ちになった。

それにしてもデンマーク人って国民性もあるんだろうか。ホントに素敵な人たちだった。普段ツアーが終わると辛くて、早く忘れたいと思うのだけど、今回はなるべく長くこの余韻に浸っていたくて、ブログを書くのがこんなに遅れてしまった。ありがとう。ハラール、ミッケル、スネ。そしてお客さんもありがとうございました。あの幸せな空気を感じられたのは、一生の思い出だよね。なんだかそんなふうに音楽の素晴らしさをひしひしと感じた。

プランクトンの川島恵子社長がご飯をご馳走しにやってきてくれて、そのときに係ったみんなが「この公演が出来て良かったね」って気持ちになることが大事、って言ってたけど、ホントにそうだと思う。ホントにこれが出来てよかった。しかし恵子さん、ちょっとの短い時間だったのに、するどいよなぁ。とにかくあの3人と仕事してると、「ホントに今日の公演は良かった。作ってくれてありがとう」って気持ちがビンビンくるから、ホントに私も幸せな気持ちになれる。

そういや、建長寺の高井総長も同じ。ステージが高い人はいきなり本質を捕らえる。そこだと思う。知識とかあれこれ振りかざして、人のやることにあれこれコメントする人は、自分じゃ何もしてないのに……とか、普段のごとく人のやることに文句を言うのはもう辞めよう。私はそういうレベルで生きてはいけない。ハラールみたいに、たくさんの人に優しい気持ちで接して、少しは優しい人間にならないと。私たちが生きている世界はタフでろくでもないことばかりが起きるが、自分が優しい気持ちをたもっていれば大丈夫。なんか1歩突き抜けた気がする。そして、いつもここに書くように、あれこれ気になるのは、暇な証拠。自分のできることをしっかり続けるのだ。それしかない。…とかいいつつ、私も普段のレベルにたぶん、すぐ押し戻されてしまうんだろうけどな。今は、とっても優しい気持ちです。

ハラール、次の来日はプランクトンさんになるのか、またウチになるのかは分らないけど、どっちになろうが、それは小さなことだ。私はずっとハラールを応援するし、ハラールも必ず日本に戻って来る。ありがとう、ハラール。なんか今回、初めてハラールのことを発見したような気持ちになった。モーテンとのデュオもすごく良かったけど、今回はじめてハラールの音楽を聞いたような気がした。1人も取りこぼさず会場の一体感を作るハラールにいろんなことを教えてもらった。

普段こういう動画もツアー終わったら、とっとと削除しちゃうんだけど、せっかく字幕もつけたんだし、しばらく置いておこう。

2015年11月6日金曜日

映画「独裁者と小さな孫」を観ました〜これは最高!!!


戦争、内戦、テロ、混乱… すべての悪は、一部の悪人のせいだと語られて来た。世の中に存在する「悲劇」、「暴力」。でもそれは個人の責任ではない、我々普通の人間/すべての人々の責任である…ということを言いたいのだと思う、この映画は。こうやって人間の負の連鎖は絶対に止まらないのだ…ということも言いたいのだと思う、この映画は。

カズオ・イシグロの「忘れられた巨人」を思い出した。人々は記憶を失うことによって、なんとか生きて行くのだ、と。第二次世界大戦の責任があまりに重いから、一定期間、政府は、人々は、国を、自分たちをそのダメージから立ち直らせるために、いろんなことを封印してきた。人々は善良で、そして一部の独裁者によってあの戦争はもたらされたのだ、と思い込もうとしてきた。でも今や、人は過去を見つめる体力もついたし勇気も十分ある。今こそちゃんと見つめよう、現実を…

そして世界を見回せば、この現実を直視しなかったおかげで、地球上においては戦争やテロがまだまだ終わっていない。つまり私たちのせいなんだよ、だからいつまでたっても、こうなんだよ、と。

……とか、書くとえらいシリアスな映画と思われるかもしれないけど、いや、面白い映画です。最初から最後までハラハラドキドキ楽しめる。試写で拝見させていただきました。「独裁者と小さな孫」

舞台はジョージア(旧グルジア)らしき場所だけど、設定としては架空の国だという。国中の電気をつけたり消したり… 国民の生活をおもちゃにして、はしゃぐ独裁者とその孫。ところが、孫がふざけて消した電気は二度ともとには戻らない。その瞬間にクーデターが起こったから。

こうして国を追われた独裁者は、孫をつれて必死の逃亡を試みる。

子供はめっちゃ可愛いが残酷な部分もあり、おじいちゃんはイヤな奴ぶりを十二分に発揮した名優さんである。二人は途中、いろんな人に出会い、時には一緒に旅をしながら、海をめざす。なんとか生き延びるために。

そして……。こういうはっきりしない終わり方は、すごく好きだ。こういう終わり方、ホントにホントにホントに大きな余韻を残す。こういうの、好き。分かるよ! 人間はこうやって、いつまでたっても大バカで、負の連鎖は簡単に途切れることが出来ない。悪を悪で、暴力を暴力で仕返ししてたら、いつまでたっても何も解決されないのだ。

あと特筆すべきは、音楽がいい!!!ということ。音楽がホンモノなのだ。まずくだらないお涙頂戴みたいなチープなサウンドトラックはいっさい流れない。でも独裁者が逃亡途中、納屋でギターを発見し、そこからギターを中心の音楽が始まる。音楽がなっている時は、誰かがギターを持っている時。だから、すごくいい。突然、売春宿で現れた男がめっちゃギター上手かったりとか、そういう感じ。いやいや、良いわ、ホント。

あと絶対に忘れてはならないポイントは、そこはかとなく流れるユーモアがあって、とにかくププっと笑わせる部分もたくさんある、ということ。長い映画は好きじゃないんだけど、なんと2時間が、あっという間。もうちょっと短くてもいいように思うけど、とにかく楽しめた。

…とか書いたあとに資料を読んだら、なーーーーんと、これ「カンダハール」のモフセン・マフマルバフ監督の作品ではないの!! いや〜、さすが監督。ホントに素晴らしい。監督のメッセージ、しかと(自分なりに)受け取りました。12月12日から全国あちこちで上映スタート。これは絶対にチェキラ!



ラヤトン CD発売、そして来日〜っっ



ペッテリ・サリオラの姉ちゃんも参加してます、ラヤトンの来日記念CD(DVD付き)が11/4に発売になりました! ジャケットはこんな感じ。


アカペラのコーラスといえばアヌーナがおなじみですが、こっちはもっとコンテンポラリーな感じですよね。

ラヤトンは名門シベリウス・アカデミーを拠点に結成されたフィンランドのアカペラコーラスグループ。6人の男女で構成されています。まぁ、世界中、ヴォーカルグループは多いですけど、シャープさにかけては、彼らはピカイチじゃないでしょうか。来日もとっても楽しみ。ラヤトンの来日情報はハーモニーフィールズさんのHPへ〜っっ


2015年11月5日木曜日

ポール・ブレイディ ライヴレビュー、毎日新聞にご掲載いただきました

毎日新聞の夕刊にご紹介いただきました。うううう、うううう、またもや天辰さん、素敵なレビューをありがとうございます。

記事はこちらでも、お読みいただけます。

「威風堂々と歌に向かう」

ううううう、ううううう、ポール、また来てね(と今日は、この記事を持って、ちょっと優しい気持ちに…/笑)

ポールのCDやDVDはこちらで販売しております。

ヤマザキマリ「スティーブ・ジョブズ」を読みました


友だちが貸してくれた。例のアイザックソンによるジョブズの伝記の漫画版。1〜4巻。うーん、これの元になった原作本、私、大好きなんだよね。だから映画もいまいちだったし…

 これも、とっても申し訳ないけど違うかな…

もうジョブズのイメージが完全に自分の中で出来上がっているから、映像だろうが画像だろうが具体的に他の人のイメージを見せられると「違う」と絶対に思ってしまう。貸してくれてた人も言ってたけど、これじゃジョブズがイヤな奴すぎるのではないか…!

しかし…私は漫画も好きだけど、やっぱり本は圧倒的だよな。文字を読むって作業は最高に良いと思う。今、また角幡唯介さんの「雪男」を再読してるんだけど、これなんかも漫画とか映画とかで見せられたら絶対に「違う」と感じるだろう。そのくらい好きな本は何度も読むし、イメージが自分の中でがっつりと定着してしまう。

あ、でもこれ書いてて気がついた。そうやって自分の思い込みみたいなものを固めて固めて作りあげるような性格だから、私はこうやってコンサート制作が出来るのかも。ある程度,思い込みが強くないと、完走できないイバラ道ではあるからなぁ!

でもあの分厚い上下巻にわかれたあの本を、スティーブのファン以外が読むとは思えないので、となると漫画になってより多くの人に読まれるのは良いことかもしれない。

が、ここで描かれているジョブズは、私の大好きなジョブズの印象とは、まったく違っている、ということは、何度でも書いておこう。うん、やっぱり違う。


映画「キャロル」を観ました〜 不思議な空気感

試写で拝見しました。ありがとうございます。

ケイト・ブランシェット好きなんだよねー。いい女優さんだよねー。で、相手役の彼女(ルーニー・マーラ)もすごく可愛くて、印象的な映画でした。「キャロル」

不思議な空気感の映画だ。50年代のニューヨーク。衣装や時代設定、そしてタバコ。タバコ,タバコ。こんなにタバコが出てくる映画も久しぶり。とにかくブランシェットは、きっちりと役を作っている。隙のない感じが、ホントに往年の大女優さんみたいな風格だ。ま、確かに現代の大女優さんなわけだけど。

でもって、相手役の女優さんのだんだん緩んでくる表情の変化がいい感じで、二人ともとにかく圧巻の演技力だと思う。役の作り込みがすごい。ただあのヘップバーンみたいな前髪と眉はどうもいただけない。あぁいう前髪の女はオレの友達には1人もいない。が、それも時代だからしょうがないのか。

いただいた資料には、今回ケイトは「エグゼクティブ・プロデューサー」としても参加している、と書いてあるので、ということは資金を出したってことかしら? すごい意気込みだよね。でもこれは確かに女優冥利につきるだろうなぁ! なんかドッシリとした映画でもある。

ちなみにエンディングは「ハッピー・エンド」だそうで、私もそう思います。でも監督は映画「卒業」のエンディングのシーンを意識したそう… と言えば、ここを読んでる皆さんも、この映画を観たくなったかな? 来年の2月公開だそうです。



PS
町山解説でやっと理解できたよ、この映画。さすが町山さん。


PS
さすが!! 映画ってすごすぎる!!