ブルー・ノートさん、大英断! リアノン・ギデンス(ex キャロライナ・チョコレート・ドロップス)が来日するらしい

まったく個人的な意見なのだけど、正直音楽的な事だけを追求することを許されるのであれば、また誤解を恐れずに発言することが許されるのであれば、現在のヨーロッパの伝統音楽シーンは、私にとってさほど面白いものではない。アイリッシュ・ミュージックは明らかに90年代が最高だったし、北欧についてはいろいろ考えるが、やはり80年代後半〜90年代が最高だった。いずれにせよ私にとってはヴェーセンやマーティン・ヘイズ&デイス・カヒル以上の音楽的なものを、そこに発見するのはもはや不可能である。もちろんそこそこに良いバンドはたくさん出て来ている。でもウチみたいな小さな事務所が「そこそこ」バンドを拾っちゃうと、今まで必死でキープしてきたお客さんの信頼を失う危険性があるし、どうしても今持ってるもの以下の伝統音楽を、ものすごいリスクを押してまであえて拾おうとは思えないんだよね。もっとも東欧あたりには、まだまだおもしろいバンドがいくつかあるけど… まだまだこちらは研究/調査しきれてない。

そんなアンテナ低めの自分にとって、今一番、音楽的におもしろいと思えるのはアメリカのルーツ・ミュージックだ。ここでも何度か紹介しているパンチ・ブラザーズ、ベッカ・スティーブンス、そしてベン・ソーレー、ベラ・フレックの夫婦デュオなどなど。どれもこれも素晴らしい。しかしながら、こういったすごいアーティストを自分で来日させるのは難しいのだ。小国ばかりのヨーロッパならともかく、本国で成功されちゃうとアメリカは規模が大きいから。

そんな中、ブルーノートさんが、こんな公演を発表した。リアノン・ギデンス。カロライナ・チョコレート・ドロップスのフロント・シンガー。この前LIVE MAGICで来日してた「I'M WITH HER」も確かBlue Noteでもやってたよね。それが評判良かったからなんだろうか? いよいよこっちの路線にブルーノートさんみたいなところが注目しはじめた。

いずれにしても嬉しい。皆さんも是非駆けつけてください。何度も言いますが、今、一番おもしろいのはアメリカのルーツ・ミュージック系だと私は思います。

ちなみに彼女はケルト音楽シーンとも係わりが深く、このクリップなんかBlack is the colorを歌っている。かっちょいいーーーー! (とか書いてたら、Black is the colourはスコットランドの伝統歌ではなくアパラチア系なんだと!! 全然知らなかった)



あ、そうだ、ルナサでいつだったかトレヴァーのトラで来日したジェイソンがバンドにいるので、ジェイソンも来日するよ。彼に会えるのも楽しみ。

そして、こっちが彼女が在籍してたバンド、Carolina Chocolate Drops。確かまだ無名のころCeltic Connecdtions(グラスゴー)のフェスティバルですごく話題になって、グラミーとか取る前だったんだけど、エディ・リーダーとかがいい、いい、ってすごく騒いでいて、それで私もこのバンドを知ったのだった。



カロライナ〜は、ついに来日できなかったが、リアノン・ギデンスは来日する。これは本当に目出たい。そんなわけで、リアダン・ギデンスお薦めです。来日の詳細はこちら。