最後の小諸公演、大成功。おつかれ様でした。ホントによく続いた!

フルックすでに帰国しましたが、すみません、このレポートを今,書いています。ご存知のとおり最後の日は小諸公演でした。

小諸公演は何度かここでもご紹介しているように、またもや陶芸家、岡本一道さんが主催してくれました。この企画をはじめたとき10回は絶対に続けようと2人で誓ったんです。岡本さんは陶芸家で、この企画を手がけるまではコンサートの企画を手がけたことはなかったのですが、ウチのホームページにメールをくれて、是非コンサートを小諸でも企画したいということをお話しいただきました。それが2005年くらいの話。

いざ場所を探し始めてみると、コンサートホール的な場所は難しかったのですが、小諸の高原美術館の学芸員の方がこの企画に理解をしめしてくださり、この素晴らしい、本当にスペシャルな場所での演奏が可能になりました。私も場所を下見しに行って、このドーム型の建物の不思議な音の響きに感動したものです。

正直、岡本さんの企画力は未知数でしたが、私が人を見る目があるのと(笑)、自営業者だったというのは大きいですね。自分をマネジメント出来る人は、コンサートもマネジメントできます。あと当時すでにヴェーセンとは3回ほど来日ツアーを成功させており人間関係も充分に出来ていたので「1回くらい地方都市で動員に失敗しても大丈夫だろ…」という事もありました。今だから言えることですが(笑)。

アーティストに自分の町へ来てくれ、コンサートを自分の町でも企画してくれ… そういう事を簡単に言う人はいくらでもいますが、「何人集めるから」と責任を負って具体的にオファーしてくれる人は滅多にいません。

ファンの人にそんなことを期待すること自体が無謀なんでしょうか? でもこんなにいろんなことが個人でも出来る時代になった今、実現できない事じゃないんですよね。現に岡本さんは、それを10回成功させたわけです。

しかし毎年11月のこのイベントの予算だけでアーティストを来日させるのは不可能で、そうなると、ウチも毎年それなりの企画を1年〜18ケ月前から企画しないといけないのが、とにかくキツい! とはいえ、週末東京で公演をして、そのあと月曜日に小諸公演…というのは、ツアーとしても作りやすかったので、ホントに助かりました。そして今回、最初の目標である10回目を無事終えたので、いったんここで岡本さんも私もこの企画を休憩することにしたのです。

それにしても、地方のこういうイベントって、オーガナイザーがプロだったとしても、すぐ終わっちゃうことが多いのよね。1回目はだいたい誰でも成功するんですよ。1回やることは、ある意味非常に簡単です。でも2回目,3回目を続けて行くことは本当に難しい。それが10回も続いた。

よく「なぜ小諸でコンサートが出来るんですか?」とか、「なぜ北区でケルトなんですか」とか聞かれますけど、そういう人は分からないんだよね。歴史は個人が作るんです。

それにしても、ホントによく続いたと思います。岡本さん、チケットを買ってくれた小諸の皆さん、本当にありがとうございました。これからは東京の公演に是非来てください。新幹線で佐久平から1時間ほど。新宿への安いバスもあります。小諸は近いです。

このおそば屋さんも定例でしたが、これで最後! 
いつも美味しいお蕎麦をありがとうございました。