映画「ロイヤル・ナイト」を観ました


いや〜〜 いい映画でした。すごくいい。エリザベス女王、終戦記念日に町にお忍びで繰り出したその史実に基づいて制作されたロマンチック・コメディ「ロイヤル・ナイト」

まずこの映画を語るのに「ローマの休日」を持ち出す人が多いけど、そもそも「ローマの休日」って日本ではちゃんと理解されていないと思う。それはテレビの影響が大きい。テレビで放映されるたびに、あの映画の一番大事なところがカットされちゃって単なる悲恋ものになっちゃってる。フル・ヴァージョンで観るまで、あれは王女が自分の立場を理解して自立していく、そういう映画だということに気付かなかった。そういう視点で観れば、一番大事なのは冒頭のミルクの部分や、宮殿に戻ってきてからの召使いとのやり取りの部分なのに、テレビで放映される時、そのへんはすべてばっさりとカットされ、「かなわない恋」みたいなところが全面に押し出された編集になっている。

この映画でも「かなわない恋」みたいなもものあるんだけど、それよりも19歳の彼女が自立していく、その眼差しがいい。そしてお相手の兵隊ジャックがまた良いのだわ。そしてジャックのお母さんがこれまた素敵。王女さまが家にやってきてもまったく動じず,普通にお茶を入れる。国王に対して「よくやってるよ、大変だろうに」みたいな事を言うシーンにはホロリと来た。いいねぇ、英国。私はアイルランドおたくになる前には英国が一番好きな国だった。久しぶりに行ってみようかな。ロンドンとか言ってもう3、4年行ってないかも? それもどっか英国の田舎フェスに行く前の経由地だけだったかも。少なくとも町中に出るのは10年くらい?出てないかも。でもロンドン好きな方には、いろんな名所が出てきて、それも楽しいです。トラファルガー・スクエア、そしてテムズ川。地図なしで歩ける数少ない町だったのに、今はもうダメかもしれない。

英国もの,好きなんです。「英国王のスピーチ」と同じ制作チームだそうだけど、確かにテイストが似ている。もうこの英語を聞いてるだけで,相当気持ちいい。

で、「英国王のスピーチ」に続き、今回もクイーンマザーの役がいいんだ。なんと大好きなエミリー・ワトソンなんだもの。たぶん役作りのためだと思うけど、かなりポッチャリ気味。ぽっちゃりといえば、妹のマーガレットも最高だった。ドレスの背中から肉がはみ出している(笑)あのP2(ピーツー)発言も笑えた。(プリンセスNo2という意味ね/笑)

まぁ、でも絶対観てほしい度は「葛城事件」の方が圧倒的だけど、この映画は種類が違う。エンタテイメントとしての映画という事なら、こっちは最高の映画です。

さて今日の国民投票の結果は…?