映画「フラワーショウ!」を観ました〜


良かったですよ、これ。もしかしたらこの夏公開のアイルランド映画の中で一番地味に思われているかもしれないんですが。「フラワーショウ!」(原題:dare to be wide) でも公式予告編の再生回数見ると「シング・ストリート」より全然多く、私のアンテナ感覚が違うのかな…とも思う。映画の配給ってホントに実態がよく分からない。もっとも恵比寿のガーデンシネマでかかっているってのが(岩波や文化村シネマみたいに)、すでにこの映画の成功なのかも? 私は有楽町で見たんですけどね。何はともあれ、とてもさわやかな作品でした。

アイルランドの女性がガーデンデザイナーを目指し、お金もコネも経験もないのに大奮闘。最終的には名門チェルシー・フラワーショウでゴールドメダルを獲得する、というサクセス・ストーリー。

最初にヒーロー役の男性が出て来るんだけど、植物学者である彼はヴァイオリンの演奏もするのだが、そもそもこのヴァイオリンの持ち方、全然なってないでしょう…と思ったのは…一瞬(笑)。あとはどんどんストーリーに引き込まれる。なんというか、普通にいい映画ですよ、これは。俳優陣も魅力的だし、ストーリーにも感情移入できる。そして分からないでもない。自分自身も含め、こういう周りに迷惑かけながらも、思い込みだけで、がんがん進む、頑張る人(笑)

しかしなんといってもこの話が素晴らしいのは,実話だという事だ。こんな人物が実際にいたというのは、今回初めて知った。

で、好奇心むくむく。ちょっと調べてみたら日本にもいらしていたらしい(Japan Timesの記事)

さらにChelsea Flower Show 2002で検索すれば、ホントにメアリーのあの庭が出てくる。左はネットで拾った実際のメアリーの庭の写真。

 映画にも出てきてたけど、この丸いケルトのアーチがいいよねぇ〜 うっとり。

私も実は荒川土手から雑草を拾っては、自分のベランダに移植しているくらい雑草が好き。でも雑草って難しいんだ。上手くやらないとすぐに死んじゃうし…








そしてこちらはホンモノの2002年のフラワーショウにやってきたロイヤルな方々。

メアリーの庭は映画でも出て来たとおりチャールズ皇太子の隣りだったそうだ。





もう1つ興味深い写真を。これは実際のメアリー・レイノルズがフラワーショウでの受賞後にデザインしたキュー・ガーデンの一部。素敵! イエーツがモチーフになっているんだって。








と、まぁ、彼女の実際の人生の方に私の興味はつきないのであった。こちらが予告編。良かったら是非見に行ってみてください。