ロビン・ヒッチコック、もうすぐ来日。あと1ケ月ですよ〜

先日ちょっと紹介したロビンと絲山秋子さんの対談を久しぶりに読み返してみたら、かなり面白い。これホント良かったよなぁ! 絲山さんがブッキングしてくれた企画だった。「群像」の2005年12月号。ロックと文学という特集(笑)しかしこれも通訳が染谷和美さんだったんだよね… 染ちゃんじゃなかったら、こんなに上手くいってないよ、この対談。ホントに懐かしい。

絲山さんの「(執筆中は)日本語のロックを聞くと全く書けないです」「英語だったら、意味を考えなくても音だけ聞いていられる」「集中すれば意味も考えながら聞きますけれど、集中しなければ聞き流している」という発言にロビンが言うことがいい。

「でも、ある意味,その方が音楽のいろいろなことがわかったりもするんです。というのは、言葉の意味にとらわれることで、音楽そのものが伝えそうとしていることから脱線してしまうことがある。言葉がわからないから音楽の方に数中できるということもあるかもしれない」(これは英語苦手でも洋楽聞いている人には嬉しい言葉かも?!)

絲山さん「日本でロビンの歌詞を聞いてすぐに意味の分かる人は本当に一握り」

ロビン「イギリスでも限られていると思います」

絲山さん「言葉はわかっても、意味がわからない」(←絲山さん、良い事言うなぁ!)

ロビン「ボブ・ディランもそうです。皆さん,意味にこだわりすぎている。何か意味があるんじゃないか、あるいは何も意味がないんじゃないか、そのどっちかなんだ。でもそうとは限りません」(これもいい!)

この曲、ほんといいわ…ギリアン・ウェルチが参加したトラック。テレービジョン、セイユーラブミー、テーレビジョン、セイユーケア〜♪ 


「普通の億万長者」ロビンったらウィンチェスター校からケンブリッジ。アートスクールにも行った典型的なミドルクラスのおぼっちゃまなのよね…。


そうそう、絲山さんとの対談には当然シド・バレットのことも。ロビンはシド・バレットが大好き。

ロビン「普通、書く人というのは、誤解されることをある程度おそれる。でもバレットはそういうことは気にしていなかった。あるいは気にすることができなかったのかもしれないけれど、でも、それが彼の作品の磁力につながっているのかもしれない。彼のファンたちが彼本人をわかったような気持ちになるのも、そこに秘密がある気がするんです。実際に彼の書いている曲というのは、彼自身になって、彼の目から歌の世界を見ているような気持ちになって聞くと、本当に惹き付けられるものがあるんです。彼の目指そうとしたものがすごくわかったような気持ちになる。そういう磁力を持っている曲なんです」

うーん,良い事言うなぁ!!!!

ロビン・ヒッチコック、来日まで、1ケ月を切りました! 是非皆さん、かけつけてくださいね。来日の詳細はこちら。