bar clear all


2016年6月29日水曜日

アーサー・マクブライド物語

ポールも本で知って、実はオリジナルの録音を聞いたことはなかったそうですが… これはすごい。



これがページの後半くらいに載ってますがMrs. Carrie Groverさんが歌った「アーサー・マクブライド」が聞けます。1941年の録音。


ポールのヴァージョンはもちろんこちら。


PS
ポール先生よりこんな投稿が!

恐〜い本ですよ、これは…「日本会議の研究」読みました。

読んじまった。だって今,どこの本屋行っても、これが平積みなんだもの。で、確かにすごかった。菅野完「日本会議の研究」

これが国を動かすということか…と思う。著者ご本人、自分は右翼だったと言っているわけなのだが、元々保守であった著者が、最近の安倍政権に疑問を持ち、調査をし、仮説を立て、裏を取り、証拠を集め、発表したのがこの本だ。すごいジャーナリスト魂だ。

日本会議」って、たぶん知らない人はもういないだろうけど… 今、日本の政権の中枢はこの日本会議の一派によって牛耳られている。安倍首相はもちろん、多数の政治家、他にも日本会議に所属している著名人、文化人はたくさんいる(このページを見たら一目瞭然)。まぁ、ここまでは割と知られた事実だと思う。

その彼らの実態を描いたノン・フィクション。彼らはもともととある新興宗教を母体とするグループだった。そしてこの本を読めば分かる事は、彼らは、市民運動とかデモとか、そういう活動が馬鹿にされていた80年代以降において、愚直に、地道に極めて民主的な活動で続けてきたグループだった、ということだ。そして少しずつ少しずつ物事を実現させていく。驚くほど愚直に。驚くほど真面目に。民主主義の形にのっとって。

そして、これまでの実績を見る限り、おそらく彼らはほぼ間違いなく2016年夏の参院選で、憲法改正を実現させるだろう、という…そういう恐い話。

そして、もっと恐い事に,この本をよみ進めれば、その背後にいるのは、一派というより、グループというより、実はたった1人のカリスマチックな個人だったという衝撃の事実も準備されている。もちろんこの本にはその人のフルネームとかもしっかり書かれているし、その裏付けもしっかり行われている。

始まりは70年代後半にスタートした元号法制化運動だった。この日本における「昭和」とか「平成」とか…特に海外の仕事してりゃ、面倒くさいだけのこの年号制度。毎年経理の時期になると「今、平成何年だっけか…」と思う。これをマストにしたのが「元号法制化」だ。これをはじめとして、この著者によれば、日本会議は少しずつ少しずつ確実に自分たちの希望を実現させている。その彼らの最後の悲願こそが「憲法改正」なのだ。

でも筆者が後書きで書いているように、こういった地道な活動で、無駄ともいえる努力で日本を動かすことは充分可能なんだ、ということも同時に言えるわけだ。すごい! そしてそういった活動/運動で悲願を達成してしまうのは… 実はリベラルな人間ではなく、保守だということ。

しかもびっくりなことに著者は、自宅の住所や連絡先までこの本に掲載している。「えっっ、こんな恐い本書いて、連絡先あかして、暗殺されちゃうんじゃない?」とか思っていたら、案の定、敵は挑発に乗って来たようだ。


恐すぎる…果たして…。でも、これも含めて著者においては想定内なのかもしれない。このあと、どうなるかが注目だ。それにしても、今度の選挙は、せめてホントに有権者の皆さんにおいては全員投票に行ってよ、と思う。

こちらの新聞記事など参考ください。 また彼らは子どもの権利の拡大も阻止しようとしている。こちらは昨日の記事。

恐すぎる。恐すぎて、このブログを書きながらめちゃくちゃ恐いと思っている。ただ1つ言えることは、戦争は起こすものではない。気がつくと戦争状態に突入しているのだ。そしてそうなったら誰にも止められない、ということだ。



PS
その後…

2016年6月28日火曜日

映画「マイケル・ムーアの世界侵略のススメ」を見ました。いや〜最高ですよ、これ。


見た見た、やっと見た。フィンランドが出ているからとフィンたんがしきりに紹介していたので、見に行かなくちゃとずっと思っていた。でもって見てみたら、他の国もたくさん出て来た。マイケル・ムーアの新作。「世界侵略のススメ」



ムーア氏。ファミリーネームが示す通り、時々クラダーリングをしている通り,実はアイリッシュ系だと思っている。確かにこの正義感の強さはアイリッシュだよな。

いや〜面白い。すっごく面白かった。実はマイケル・ムーアは近作はほとんど見逃しており「911」は友人にDVDをもらったのだが、まだ見ていない。つまり「コロンバイン」以来見ていなかったことになる。で,思った。こんなに面白かったっけ?

「ボウリング〜」は映画が良かったが、どうも本がおちゃらけすぎていて(翻訳が良くない、という説もあり)、そこが好きではなかった。なので、あれ以来マイケル・ムーア作品は積極的には見ていなかったが、今回改めて監督の新作を見て、なんか監督変わらないよなぁ〜と思いつつ、いや、こんなに面白かったっけ、とも思う。何度も映画をみながら笑ってしまった。

注目のフィランドはやはり教育の素晴らしさが紹介されていた。「アメリカは統一テストを辞めたほうがいいんじゃないの」とか言われてるし…(笑) テストや大量の宿題を廃止したフィンランド。そしてみんな子どもたちは言語を何カ国語もあやつる。

私が特にびっくりしたフランスの給食。あれだけ素晴らしいものを小学校でも出しているなんてすごい。陶器のお皿でカトラリーもきちんとして4コースくらいになっている。(当然お皿やカトラリーもそのたびに変えられる)それなのに何とアメリカよりも予算が少なくすんでいるのだそうだ。そしてアメリカの給食もある意味すごい。家畜の餌みたいだ…。

アイスランドの女性役員さんたちもすごいね。アイスランドの銀行が破綻した時、唯一つぶれなかったのは女性が役員してた銀行だったんだって。みんなスタイルもよくって美人で、スポーティな感じで、チャキチャキしててかっこ良かった。

ノルウェーの刑務所にもびっくりだ。でもノルウェーの再犯率はなんと驚異の20%で、世界の中でもっとも低い国の1つなのだ。例の島での銃乱射による大量殺人が起こった時に17歳の子どもを殺されたという父親は涙ぐみながらも「死刑はのぞまない」と発言する。かっこよかった。あの時も非常事態宣言など出さず「ノルウェーはノルウェーのままで」みたいな偉い政治家さんの発言があったのをニュースで見たけど、あれには感動したよね。1人の凶悪な異質な人間のために今までの素晴らしい,みんなで実現した美しい国を捨ててはならない、ということなのだ。そういうプライドが感じられる。ホントにすごいよ。

世界を知る事で、そうやって自分たちが抱え込んでいた常識やしょうがないと言って受け止めてきていたことが、いかにくだらないものかということを認識することになるわけだ。そういうの、私もいつも分かっている事だからこの仕事してるわけだけど、あらためて思ったよ。世界の文化を知ることは面白いことだって。

そしてこの映画を見ているうちに「あぁ、こういうオチになるんだろうな」と気付くのだけど、誰もが「それ、もともとアメリカのアイディアだったんだぜ」って言うところ。もととも素晴らしいアイディアはすべてアメリカにあった。アメリカですべてスタートした事だ。でもそれを実際に実現させ継続させ定着させたのはヨーロッパの小国だったりする。それを思い出そうぜ、というメッセージが監督の映画に込められている。

ベルリンの壁崩潰も紹介し「まさかあの壁が一夜にしてなくなるとは思ってなかった」とポジティブなメッセージを送る。「だからオレたちにもできる」と。ほら見ろ、他の国では可能になっている。だからオレたちにも絶対にできる。やれば出来るんだよ、と。

ただ1つマイケル・ムーアに反論したいことがある。紹介されたのは、ほとんどが小さい国で、アメリカや日本は何をやるにも人口が多すぎちゃって、日本なんてみんな選挙に行かないし、ホント駄目なんですよ、と。あ、でも、アメリカは州制度が強いから日本よりは可能か… そして一方でフランスはかなりの大国か…(6,000万人)あとドイツもそうだよね(人口8,000万人)。うーん。そうか。そうだよね。日本も頑張らないとね。

あと惜しむらくは、マイケル・ムーアのすべての作品に言えることなんだけど、あくまでアメリカ人が観るということを前提に作っているところ。まぁ、でも、海外でムーア作品観ている人もそれを前提で観ているから別にいいんだろう。あと、まぁ、やっぱりアメリカ人ならではの大味感は払拭できない。でもあまり難しくしても…、観る人に通じないからね。監督は自分のメッセージを届けるために映画を作っているからね。(良い作品を作る為だけに作っているのではない、というところが重要)マイケル・ムーア苦手、みたいなこと言う人、時々いるけど、それは理解できる。

でも、とにかくこの映画を見ている間は、そして見終わってしばらくは、私はえらくポジティブな気持ちになれたのであった。皆さんも行くといいですよ。ほんとに元気になれます。「コロンバイン」よりも私は全然好きでした。

PS
しかし社会派ドキュメンタリーだからこそ、このくらい見応えがあり、きちんと撮影され、しっかり演出されるべきだよね。(あ、また「べき」とか言っちゃった)そして興行上もメジャーなラインにのせて、きちんと商売して、多くの人にきちんと届けるべき。そういうのをしっかりやっているマイケル・ムーアはホントに素晴らしいと思う。こういう例を見ちゃうと「FAKE」とか,ダメダメだよと思うのだ。強いメッセージを届けたいんだったら、最低ラインの制作のクオリティはきちんと守らないと。映画の場でも音楽の場でも社会派気取って、社会派だってことに甘えてクオリティの低いもんが許される…ってのが、私は実はすごく嫌い。社会派だからこそ、クオリティの高いもんリリースすべき。そして貧乏くささを払拭すべき。貧乏なのはいい。貧乏は事実だから。でも「貧乏くさい」のは辞めようよ、と。(あ、いいんですよ、音楽も映画も表現活動ですからねー 別にクオリティの低いもんリリースしてもねー/棒読み)

PPS
もっと言っちゃうと,小さい小屋でやっているからって、下手くそな音楽発表してたらホント救いようがない。そういうことなんです。例えばヴェーセンの公演なんて武道館でやってるどんなバンドより全然かっこいいぜ!って私はいつも思っているけど(私もバカで幸せなキャラだよな…)ちなみにヴェーセンの今度の来日公演情報はここですよ。

「天使の忍耐力」


ブー・ヒュワディーンのコンサートに遅れてきたお客さんが「Patience of Angels聞き逃したー」と言っていたら、ブーがロビーで歌ってくれたんだってさ。良い映像だよね。

もうすぐブーに会える! ブーに会うのは久しぶりだ。エディの前回の来日の時は来なかったから。

エディ・リーダーの来日公演もうすぐ。楽しみですね。大阪に行こうかどうしようか、まだ迷っているところ。3時までは都内で仕事があるから、そこから先だよなぁ…東京の初日は別のコンサートに行くから行けないし…

ブー・ヒュワディーンは私が最初に手がけたアーティストの一人。昔はよく2人でツアーしたもんだわ… 予算もないのに良くやってたよ。エディ・リーダーの音楽的なパートナーで、エディの来日の時はほとんど一緒にくる。っていうか、エディはブーなしでコンサートをやることはほとんどない。前回の来日時、ブーが事情があって来日しなかったら、エディはブーが書いた曲を1曲も歌わなかった。この曲も含めて。

それにしてもいい曲。「それは天使の忍耐力をも試すものであるだろう」シングル・マザーの苦労を歌った曲。エディの英国でのソロ復帰作となったこの作品。ブーのペンによるもおんだ。この曲が書かれた当時ブーと(当時の)奥さんはバス通りに面したフラットに住んでいて、ちょうど2階の位置がバスの2階だった。生まれたばかりの長女のホリーが泣き叫ぶのを2階の窓際であやしていると、バスに載った人たちがみんな手を振ってくれた。そんなところから曲のヒントが来ている。

この頃エディはアメリカでかなりのプレッシャーのもとソロ作品を制作していて「いい曲がない」とブーに泣きながら国際電話してきた。ブーはこの曲を電話口で(当時スカイプとかこじゃれたもんは無し)パンツ1丁で歌ったんだそうだ。

エディの歌が早く聞きたい。来日公演はもうすぐだよ〜
ビルボード大阪 7月4日
ビルボード東京 7月5、6日

業務連絡 20周年記念コンサート着席券をお買いあげのお客様

皆さんお待たせしました。今朝、割と早い時間に、ヤマトのDM便にて20周年のチケットを発送しました。

ホントに高額なチケットをお買いあげいただいて、感謝、感謝。すべり出しも絶好調で、なんとか無事に公演が行えそうです。(まぁ、無事じゃなかったとしても、公演はやるんだけどね。ちなみに公演作って20年、自慢じゃないけど、今まで一度もキャンセルした公演はございません)

ホントに何人もお友達動員してくださった方とか、本当にありがとうございます。写真は大量の封筒。はい、いつもの緑色の封筒にて、あなたの元へ届きますよ〜

で、指定席券も買われたお客様。席のレイアウトはこんな感じになります。分かりにくいと思いますが、ご自分の番号と照らし合わせてください。(クリックで拡大)

ちなみに座席は148まで増やすことが出来るんですが、柱の後ろになっちゃうんですよね。もっとも柱の後ろだったとしても見切れてる場所(ステージが見えない場所)には椅子は置きませんけどね。今のところはこんなレイアウトで考えております。もし公演日が近づいてきて、あまりに着席券の希望が多かったら検討しますが…



チケットは、今朝,投函作業に環七のヤマトに行ったのが、比較的早い時間だったので、都内で早い人は明日到着するかも。地方だと3、4日かかるかも、です。それにしても今回本当にびっくりするほど遠くから駆けつけてくれるお客さんもいらして、本当に本当に本当に感謝です。

以上業務連絡でした。ヴェーセン、ルナサ、ナヌークが出演するTHE MUSIC PLANT20周年記念コンサート、引続きチケットはこちらで販売しております

2016年6月25日土曜日

角幡唯介さん新刊「旅人の表現術」読みました

読んだ! 公式発売日の2日前に紀伊国屋新宿で見つけて、アマゾンで予約してあるのをその場でキャンセル。ゲットして3日で読んだ…っていうか、読み始めてみたら、結構すでに読んだ文章も多かった角幡唯介さんの新刊「旅人の表現術」

探検家/ノンフィクションライターの角幡さんが雑誌などに書いたエッセイや書評、人の本に寄せた解説、はたまた他の作家さんとの対談などを行い雑誌に発表されたのを、まとめた本です。

私はここのブログに何度も書いているように角幡さんの大ファンであるが、いくら大ファンでも雑誌に載ったものなどは情報を追いかけきれてないし、角幡さんの文章が載っている!と分かっていたとしても雑誌の短い発売期間中にゲットしきれてないものがたくさんあるのだわ。なので、こういう本は助かる。

このブログを読んでいる人がいったいどのくらい角幡さんの作品を読んだことがあるかは分からないが、角幡さんの作品は、探検をしながら自分の内面、そして探検の意味、生きる意味を深く、ふかーく掘り下げる哲学的な内容なんですよ。それが、もうなんというか私みたいに悩み多き人間には、いちいち響きまくる。

角幡さんは今、40歳。早稲田大学探検部出身の探検家で、ちゃんとしたノンフィクションは3冊しか出してないんだけど、そのどれもがすごい賞を受賞し、とにかくすごい人なんです。頭がいいっていうか、なんていうか。身体能力もすごいし、探検家ってすごい! 私は最初、グリーンランドであちこちネットを検索しているうちに角幡さんのブログに出会い、そして本を読み、めちゃくちゃ感動してしまったのであります。そして調子にのって、今は自分が普段お世話になっている高校に来て講演していただいたり、こんな風にグリーンランド犬の写真をウチのチラシに使わせていただいたりしている。(プロデューサー業っていいよねぇ、なんだかんだ理由つけて憧れの人と一緒に仕事が出来るわけだから!)



もちろん、私みたいなハードコアのファンに一番楽しみなのは、こういうあちこちにのった文章ではなくて、この夏に発売になるらしい「アグルーカの行方」に続く超大作、マグロ漁師本「漂流」の方なのではあるが…そしてさらに楽しみなのは北極極夜探検の本(来年後半くらいか?)なのだが… それまで待てない!というわけで角幡ワールドに飢えた読者には超嬉しい新刊なのであった。

もちろん大作には及ばないかもしれないけど、この本も充分読み応えありますよ。短いけどパワフルな文章が続く。本は3部形式になってて、第1部「旅を書く、自分を書く」、第2部「人はなぜ冒険をするのか」、第3部「旅から見えること」そして最後には嬉しい事に角幡さんの活動年表が付いている。これを見ると今まであちこちで読んだ文章が、あれこれ整理されて私のような新参者のファンには助かるのわけです。

それにしても、ご本人も書いているが、この本は装丁がかっこいい。本っていいよねぇ… アマゾンじゃなく紀伊国屋とか老舗の本屋で買えばさらにいいわ…。それにハードカバーって、大好き。お風呂で読んでもダメージが少ないし。

内容について言えば、まずは冒頭の1部の頭に書かれている導入の部分でもう響きまくり。角幡さんはことあるごとに探検という行為と、それを書くという行為の間で悩んでいたことを、書いていた。アグルーカにも書いてあったかな…。つまり「書く」という行為がこの先にある、ということが前提にあるため、どうしても今やっている探検の行動の部分が影響をうけてしまう… 「旅とは本来、絵を描く私自身がどのような結果になるのか分からない、そういうものでなければならないはずだ」

でもそれについて今は、角幡さん、一歩自信を得たようだ。今はどんな状況でさえ、そこに意味を見つけ,行動し、それを作品にまとめることが出来る…って事かしら。角幡さんが30代から40代に突入していくときの…なんというか心の変化?…とでも言えるものがここに書かれている。それがなんかいい。今、自分が現在進行形で読むことが出来る作家、ってことだよね。うーん、いいねぇ。今は「書くという手段を封印されても探検に行くかと訊かれたら、行くかもしれないが、それは探検にはならないだろう」とまで言っている。ここでまず響きまくり。角幡ファンは、まずここをチェック。

で、いきなり1本目の「開高健」論ですよ。すみません、さっそくなんだけど、私、開高健って、1冊も読んだことがありません。開高健って、なんかおっさんの読み物ってイメージがあるんだよね。偉い先生なのは分かるけどさ。面白いの? でも角幡さんのこの文章は、いつも読者が角幡ワールドに期待する「生きることとは何ぞや」という事を追求には、これはもうド真ん中のパワフル・エッセイだろう。で、あわててポチりました。開高健。「夏の闇」を読んでみるとするか。

続く沢木耕太郎さんとの対談は正直ピンと来なかったかな… でもそもそも私、沢木耕太郎さんも読んだことないんですわ… これもいけない。こちらも慌ててアマゾンでポチリ。まずは沢木耕太郎さんを読んでから、もう一度この対談を読もう。他の対談相手の石川直樹さんにいたっては、名前も知らなかったよ。ってなわけで、こちらもポチリで、またまた読まなきゃいけない本が増える…っていうか、私はホントに物事を知らなすぎる! 50にもなって呆れるよなぁ…アイルランド音楽とかに人生のほとんどを捧げてきちゃったからかしら。ホント常識知らなすぎる! で、こうやってると、知識欲が止まらなくなるのだ。ただでさえ角幡本に出会ってから、昔の探検ものの古典とかスコットやらアムンセンやら何やら、とにかく読んでも読んでも終わらない。

話を「旅人の表現術」に戻すと、中でも好きだったのは、でも、その石川直樹さんとの対談。京都と探検の話「梅棹忠夫と西陣、北山」。そしてこれは前にも読んだことがあるのだが「サードマン 奇跡の生還へ導く人」の解説。こちらもネットで読んだ気がするつい最近話題になった「外道クライマー」の解説。新聞記者時代のエピソードと松本清張を書いた「『影の地帯』と黒部の強盗」などなど…

まぁ、でも角幡さんの作品を読んだことのない人で、もし興味を持ってくれた人がいるとしたら、やっぱり私はあいかわらず「アグルーカの行方」を大プッシュします。こっちを先に読んでほしい。あんな完成度の高い傑作は滅多にないから。「雪男」も「5マイル」も複数回読んだけど、やっぱり迫力、完成度、時々笑わせてくれる度、そして古典探検ものに対するおタク満足度… すべてにおいて「アグルーカ」が一番だよな、と思ってしまう。もちろん「空白の5マイル」もすごいけどさ。

あ〜、また読もうかなぁ「アグルーカ」。積ん読状態の本が、あまりにたくさんありすぎて早く読まないといけないんだがな… それからなんとしてでも選挙前に「日本会議の研究」を読み終えて、ここに紹介しなくっちゃ。ってなわけで、中断してしまったけど、今日からまた「日本会議の研究」に戻ります。

あ、そうそう、アグルーカの冒頭のところはここで読めます。でも「このあとからが面白いのよ」ってところで終わってるから、やっぱり本を買うべし。



そうだ、落込んだ時にはこれだった…

エディ・リーダーが、スコットランドの前回の国民投票の時に上げてた動画。



エディありがとう!!
これを機会に日本も英国のことをイギリスって言うの辞めたほうがいいかもしれないね。

エディの歌が早く聞きたい。来日公演はもうすぐだよ〜
ビルボード大阪 7月4日
ビルボード東京 7月5、6日

今回のメンバーは、
 エディ・リーダー / Eddi Reader (Vocals, Guitar)
 ジョン・ダグラス / John Douglas (Guitar) 
 スティーヴ・ハミルトン / Steve Hamilton (Piano, Keyboards) 
 アラン・ケリー / Alan Kelly (Accordion) 
 ブー・ヒュワディーン / Boo Hewerdine (Guitar, Vocals) 
 ケビン・マグワイアー / Kevin McGuire (Double Bass)
…だそうです。久しぶりにブーにも会える。

前回の来日の時、ブーが来なくって、エディは「Patience of Angels」とかブーの作品を全然歌わなくって、すごいなぁ、と思ったもんですが。2人の音楽的な結びつき、すごいね。「同志」って感じかしら。

大胆なチラシだと自分でも思います「辺境の歌コンサート」










すごいでしょーーーーー このチラシ、すごいでしょーーー

こんな大胆な公演チラシ作るの、私だけだよね。この凛々しいグリーンランド犬は、私が尊敬する探検家・角幡唯介さんの犬、ウヤミリックです。かっこいい! 写真はもちろん角幡さんご本人。

グリーンランドの犬はペットじゃないんです。みんなプロの犬。人間と犬とが深く結びついた北極の暮らしについては、またここでご紹介していきますが… そんなウヤミリックのグリーンランド犬としてのプライドがこの写真からにじみ出ている。

ウヤミリックについては、角幡さんのナショナルジオグラフィックでの連載など是非お読みください。

この「遠くから 歌が 聴こえる」ってキャッチもどうしたもんかと思ったんだけど、この写真からインスピレーションを得て、私が考えました。耳がピンと立った感じとか、ウヤミリックの表情とか、なんか自分で言うのもなんだけど、すごくあっている(笑) たくさんの文学賞を受賞した角幡さんにも褒められ(いや、社交辞令だろうけど)もうウキウキです。

せっかくだから厚くていい紙に刷ろうとマットコートの135kgで行こうと思ったら、高かったので110kgになりました。とほほ… それでも相当かっこいいと思います。印刷が上がり次第、20周年公演のチケットを買われたお客様にチケットをと一緒に発送しますね。

デザインを担当してくださった高橋そのみさんにも本当に感謝。私の面倒な要望に答えていただき,本当にありがとうございました。

さて肝心のコンサートの内容は… 裏面をご覧ください。ウチのナヌークと、ブリヤート共和国のナムガル、そして松田美緒さんのステージになります。どうしてこの3組になったか… それはまた後でここでご案内していきますが…

「辺境の歌」の「辺境」って言葉は尊敬する探検家の高野秀行さんからインスピレーションをいただきました。最初、ハーモニーフィールズさんや武蔵野文化事業団さんと「辺境企画」とか言って仮タイトルで呼んでたんですけど、ずっとそう呼んでたら他のタイトルが思いつかなくなっちゃった(笑)

で、結局「辺境」って良い言葉だよ! ネガティブな意味じゃないよね!みたいなところで全員が一致し、こんな企画となりました。自分で言うのもなんだけど、すごく面白いユニークな企画になったと思います。世界のエッジが共鳴しあう、ってのはケルト装飾美術研究家の鶴岡真弓先生がよく言ってらっしゃるコンセプトです。 

またこのコンサートを企画した経緯とか、内容については詳しくここでもご紹介していきますが、とりあえずチラシをご覧いただきました。特設ホームページはこちら。チケット発売は来週の土曜日。7月2日になります。どうぞよろしく。

2016年6月24日金曜日

ウォリスのライブは、とってもスペシャル

毎日新聞夕刊にご掲載いただきました〜っっっ。「絶賛の声多数」とか言われてます。ホントだよ!!!

去年のウォリスのライブを目撃した人は、分かってくれると思うけど、あれはちょっとスペシャルな体験だったよね。


以下、今度のツアーチラシに掲載させていただく、そんな皆さんの声をご紹介します。


全身から溢れるエモーションと鋭いリズムが塊となりステージから押し寄せてくるような、圧巻の体験だった。(大谷隆之/ミュージックマガジンより)

本当に歌いたいと主題を持っている人は強い、と痛感させられた。「ビリー・ホリディや昔のソウルも大好き」というのも充分に頷ける、そんな彼女の歌だった。(高橋道彦/CDジャーナルより)

ウォリス・バードのライブを見て、ぼくはぶっ飛んでしまった。感激してからだがぶるぶる震え、涙もこぼれ出てしまった。ウォリスの魂と心と頭とからだと声とギターとがひとつになって迫ってくるそのライブ・パフォーマンスは、どこまでも強烈で情熱的で、しかもほかに類がないもので、その世界の中にぼくはぐいぐい引き込まれていってしまった。(中川五郎/MIDI RECORD CLUBより)

感動というと簡単だが、実際他に言葉がない。凄すぎて悩みが起こるほどで、3日すぎた今でも悶々としていて、何故こんな凄い事が起こるのか、何に由来するのだろうかと思いがめぐる。(藤岡直樹/公式ホームページNoteより)

久しぶりに観た、とんでもなく規格外のヒューマン・ビイング。情熱、実力、才能、音感、リズム感、エトセトラ。全てにおいて、溢れてこぼれてる人物。(山口洋/公式ホームページの日記より)

まさに圧巻のひと言。ギターを自由自在にかき鳴らし、刺激的なまでに全力疾走する彼女が発するエネルギーは「現状を打破し、新しい自分になろう。今日この日を、自分らしく精一杯生きよう」という、彼女の多くの曲に込められているメッセージを全身で表現しているようだった。(山崎隆一/イントキシケイトより)


コメントの使用を快く許可してくださったライターの皆さん、編集部の皆さん、ありがとうございます。

というわけで、ウォリスのコンサートチケット、今夜24時から売り出しです。詳細はこちら。



PS
Toggeterでも、まとめを作った。こちら

イングランドが英国を離れるべきではないのか?

あいかわらずのシニカルなユーモアのロビンせんせ。

イングランドが英国を離れるべきではないのか?




この英国のひどい天気を自分たちだけでキープしようってのか? Remainに投票しましょう。



どっかの国じゃミュージシャンがポリティカルな発言するな…とか言ってるらしいけど。どこの国でも年寄りと田舎者が選挙に強い。

あぁ、ロビン… ロビンの歌が早く聞きたいよ。





ロビン・ヒッチコック来日公演の詳細はここ

映画「ロイヤル・ナイト」を観ました


いや〜〜 いい映画でした。すごくいい。エリザベス女王、終戦記念日に町にお忍びで繰り出したその史実に基づいて制作されたロマンチック・コメディ「ロイヤル・ナイト」

まずこの映画を語るのに「ローマの休日」を持ち出す人が多いけど、そもそも「ローマの休日」って日本ではちゃんと理解されていないと思う。それはテレビの影響が大きい。テレビで放映されるたびに、あの映画の一番大事なところがカットされちゃって単なる悲恋ものになっちゃってる。フル・ヴァージョンで観るまで、あれは王女が自分の立場を理解して自立していく、そういう映画だということに気付かなかった。そういう視点で観れば、一番大事なのは冒頭のミルクの部分や、宮殿に戻ってきてからの召使いとのやり取りの部分なのに、テレビで放映される時、そのへんはすべてばっさりとカットされ、「かなわない恋」みたいなところが全面に押し出された編集になっている。

この映画でも「かなわない恋」みたいなもものあるんだけど、それよりも19歳の彼女が自立していく、その眼差しがいい。そしてお相手の兵隊ジャックがまた良いのだわ。そしてジャックのお母さんがこれまた素敵。王女さまが家にやってきてもまったく動じず,普通にお茶を入れる。国王に対して「よくやってるよ、大変だろうに」みたいな事を言うシーンにはホロリと来た。いいねぇ、英国。私はアイルランドおたくになる前には英国が一番好きな国だった。久しぶりに行ってみようかな。ロンドンとか言ってもう3、4年行ってないかも? それもどっか英国の田舎フェスに行く前の経由地だけだったかも。少なくとも町中に出るのは10年くらい?出てないかも。でもロンドン好きな方には、いろんな名所が出てきて、それも楽しいです。トラファルガー・スクエア、そしてテムズ川。地図なしで歩ける数少ない町だったのに、今はもうダメかもしれない。

英国もの,好きなんです。「英国王のスピーチ」と同じ制作チームだそうだけど、確かにテイストが似ている。もうこの英語を聞いてるだけで,相当気持ちいい。

で、「英国王のスピーチ」に続き、今回もクイーンマザーの役がいいんだ。なんと大好きなエミリー・ワトソンなんだもの。たぶん役作りのためだと思うけど、かなりポッチャリ気味。ぽっちゃりといえば、妹のマーガレットも最高だった。ドレスの背中から肉がはみ出している(笑)あのP2(ピーツー)発言も笑えた。(プリンセスNo2という意味ね/笑)

まぁ、でも絶対観てほしい度は「葛城事件」の方が圧倒的だけど、この映画は種類が違う。エンタテイメントとしての映画という事なら、こっちは最高の映画です。

さて今日の国民投票の結果は…?

2016年6月23日木曜日

#VoteRemain ラウーの動画をチェックしましょう〜 ついに100,000 View!



英国にとって今日は大事な日。どういう結果になるんだろう。ウチのミュージシャンたちはみんな#VoteRemainです。多様性を認めてこそのヨーロッパ。多様性を認めてこその英国です。音楽家は政治的発言をするな? 音楽家だって人間なんです。


映画「葛城事件」を観ました すごい映画だった!


J-Wave映画部長の大倉眞一郎先輩が紹介していたので、普段邦画は滅多に観ない私なのだが、観に行ってしまった。そしてすごいと思った。ホントにすごい。三浦友和主演「葛城事件」大倉先輩のコラムはこちら。

三浦友和って、こんなにすごい役者さんだったんだ!!と今さらながら。いや、俳優陣,全員ものすごいです。ものすごい。ものすごい演技だった。全員すごい。そして脚本もシャープで無駄がない。そしてすべてが重く響く。2時間ある作品だったけど、全然長いとは思わなかった。

キャッチコピーから

 抑圧的で思いが強い父親。
 長男はリストラされ孤立。
 妻は精神を止む。
 次男は無差別殺傷事件を起こし、死刑囚に。
 そして死刑反対の立場から次男と獄中結婚した女ー。
 壮絶な、ある家族の物語。



いろんな人が書いていることだが、誰もがこの映画をみてすごく不安になったり、嫌な気持ちになったりするのは、こういう危うさは実は誰も持っているものだ、と皆が分かっているからだ。誰もがこの映画をみると、どこかしら自分にもあてはまる部分があるかもしれない、と不安になる。それは事実だと思う。だから、ものすごく不快な気持ちになる。いつだって、こういう危険と日常は地続きだ、ということをこの映画は言っているのだ。家族っていったいなんだろう、と思う。いや、家族じゃなくても、たとえば仕事でもこうした閉鎖的な、かつ抑圧された世界で、歯車が狂い、大事なものをすべて失ってしまうという可能性はいくらでもありうるのだ。

まさに「俺がいったい何をした?」だ。この父親が一番まともなように見えて,実はすべての元凶でもある。そして、恐ろしいことに、例えば私が家族を持ったら,こんな父親みたいな存在になる危険性は充分にある、と思ってしまった。本当に恐い。

大倉先輩も書いてたけど、この映画は万人受けしないかもしれない。女子サービスデイだという今日も、劇場に人は多くはなかった。でもこんなすごいメッセージを運ぶこの作品はものすごいと思う。当たらないかもしれないけれど、こんな素晴らしい作品に係れた出演者、スタッフ…すべてこの作品を心から誇りに思っているに違いない。すごいよ。これはものすごい作品だと思う。売れるとか売れないとかまったく関係ない。映画ってこうじゃないとダメだと思う。

ところでこの映画を観て「どよーん」と暗くなった人へ。私がこの映画をみて見いだした、私なりの回答を1つ。あなたの人間性、まとも性をキープしたいと思ったら、コンビニ弁当ばかり食べてちゃだめだ。あれはあなたの人間性を奪う。まともな判断力を奪う。あんなにコンビニ弁当ばっかり食べてたんじゃ、絶対に頭がおかしくなる。自分がおかしくなってると思ったら、美味しい料理を自分で下手くそでもいいから作ってみればいいのだ。それは…きっと何か1つの回答になるんじゃないかな…と思った。誰にも危うさはある。人間のバランスはあきらかにあやうい。でも多くの人は、その危ない最後の一線を越えることはなく、日常の小さな幸せを積み重ねて生きている。だから心配しすぎないで、美味しいもの食べて元気を出そう。

…とか、言っちゃうと「あなたはそっち、自分はこっち側、っていうんで線を引いて安心しちゃうんだよな」みたいなことを言ってた次男坊の言葉がズーーーンと響く。うーん、やっぱり答えは出ない…か。ずーん…

それにしてもすごい映画だった。何度も言うが、こんなにすごいメッセージを運ぶ映画はホントにすごい。私はなんだかすごく重いものをこの映画から受け取ったような気がする。それにしても、最近、映画業界とか、出版業界とかに対する憧れが止まらない(笑)すごいなぁ、映画って。

実は今日ちょっと例の「FAKE」を見たということで、某映画関係者の友人とそれをネタに「飲もう,飲もう」なんて話になり、久しぶりにお会いして盛り上がったのだが、そこで彼が言っていた言葉「誰もが何かしら後ろめたい気持ちを持ちながら生きている」が妙に響き、ホントにそうだよねと思ったのだった。「完璧な人間なんて、どこにもいやしない」 そうことを受け止めながら、生きて行くしかない。

いずれにしても「葛城事件」、すごい作品です。是非見に行ってくださいね。

2016年6月22日水曜日

高野秀行「イスラム飲酒紀行」を読みました。爆笑です

「私は酒飲みである。休肝日はまだない」

今まで私的高野さんのベスト3は、「西南シルクロード」「ソマリランド」「ムベンベ」「早稲田3畳」(あ、4冊になっちゃった)だったのに、この本がベスト2にいきなり上がってしまった。どうしてくれるのだ。

またもや驚異的に読みやすい。読みやすい高野本の中でも、もっとも読みやすい作品の1つだろう。本を普段読まない人も,是非是非これは読んでほしい。こんなにスイスイ読める本、他にないですからー

酒を飲むという感覚。このちょっと悪いことをしているという感覚。アルコール中毒では決してない、という言い訳。

このいい歳して「屋上で隠れてタバコすってる高校生」感がたまらないのだ。そうなんだ、人間なんて高校生以降、実際のところ、あまり中味は成長してない。ただ単に表面を作ろうテクニックが、ちょっとよくなっただけで…

そして、そんな自分を知りながら開き直り、この「ずっと子供で上等」「人と違うのがかっこいい」みたいな屈折した感覚が同居しているのも、またたまらないのだ。この毎朝会社に通勤していない優越感。そのくせ毎朝会社に通勤していないコンプレックスもある。さらにヤヤコしいところに「あっちの世界の人たちから“あいつはすごい”と認められない」みたいな感覚も。そんなすべてがこの本の中には詰まっている。

旅の相棒とのやりとりも最高。「酒はまったく興味無し/でも魚大好き」の森清(カメラマン)他、酒飲みの高野さんを冷ややかに見つめる皆さん。あぁ、やはり高野本、最高。

そして、なんと文庫本の後書きはあの川内有緒ではないかーーー。すごい!(川内さんの「バウルの歌を探しに」の後書きは高野さんである。2人とも素晴らしい) 

しかしこれ酒飲みにプレゼントするには最高の本だな〜。少し買いだめしておいて、人へのプレゼントにしようかな。


とか、書いてたら、この本にも何度もでてくる「ラク」をサラームさんのメイハネで初体験。アブサンみたいな感じだった。この白濁ぶりがアルコールのやばさを物語っている。














2016年6月21日火曜日

SUME〜THE SOUND OF REVOLUTION 公開に向けて絶賛奮闘中


まだ先に発表しようと思っていたんだけど、今、ちょうどこういうことがネット上で話題になっているのと、今日はグリーンランドのナショナル・デイということで、今日発表しちゃうことにしました。

実は、THE MUSIC PLANTでは、今度映画配給の仕事をすることになりました!! じゃじゃーん(笑)初めてだよ、映画にかかわるなんて。

で、それがこういう映画なんです。70年代グリーンランド自治権獲得に大きな影響を与えたと言われているこのロック・バンドのドキュメンタリー「SUME〜THE SOUND OF REVOLUTION」




かっこいいでしょ!! ホントにかっこいいんだよ、このバンド。リーダーのカリスマチックな視線がいい。

で、この夏はこの映画の字幕付け作業を泣きながらやろうと思ってたんですが、思わぬところから救世主があらわれ… 

これについては、まだ内緒ですが、少しずつ発表していこうと思っています。とにかく楽しみにしててください。第1回の上映は、一応年内に行います。

それにしても、はじめてグリーンランドのバンドを手伝った時は、自分がこんなにいろんなことに係るようになるとは思わなかったよ。ちなみにこの映画のエンディングの方にナヌークのエルスナー兄弟が、スミの意志を引き継ぐ者として出てきて、スミの歌をカバーしています。これが、また良いのよ! 早く皆さんに全部見せたい!

スミって日本ではプログレとして受け入れられてた。確かにヘンなリズムチェンジとか、絶対にプログレだよね。ファーストアルバムはここで全編聞けます。



グリーンランドのナヌークも参加するTHE MUSIC PLANT20周年記念コンサートはこちら。

ヴェーセン、来日まで4ケ月〜  まだまだ先ですが

ドリーマーズ・サーカス(From Denmark)との共演映像。



いい曲だよね〜 ヴェーセンのローゲルの書いたウェディング・ワルツ。このCDの最後に入っている。

ドリーマーズ・サーカスは今度のケルティック・クリスマスで来日する。ケルクリの情報はこちら。プランクトンさんの先行予約、6/24だそうです。詳細はここ

ヴェーセンの来日はこっちですよ。10月5日、6日 duo MUSIC EXCHANGE。詳細はこちら



どんな職業だって、社会的表現活動ですから〜っっ

昨日はこんなこと書いたのだが、ジョブズが言ってたことをフッと思い出した。ジョブズの考え方を用いるのであれば、すべての職業は表現活動であるべきなのだ。



13:55ごろから

I don't think the most of the really best people that I've ever worked with computers have worked for the sake of working with computers.

僕と仕事してきたすごい人たちは、コンピューターを作ることが単なる目的だとは思っていない。

They've worked with computers because they ARE the MEDIUM that is best capable of transmitting some FEELING that you have that you want to SHARE WITH OTHER PEOPLE.  

彼らはコンピューターを職業とした。なぜなら彼らはそれが他の人と気持ちをシェアできる最高の媒体だと考えたからさ。

Before they invented these things, all these people would have done other things but computers WERE invented and they DID come along and all these people did get interested in school or before school said hey this is the medium that I think I can SAY something in.

コンピューターが発明される前だったら、こういった才能のある人たちは、きっと他のことで自分を表現していただろう。でもコンピューターは発明され、こういう人たちが出てきた。彼らは言ったのさ。コンピュータこそ、自分が世間に向って何か言える媒体になりうる、ってね。


ううう、スティーブ泣かせるよ。これが「職業」だよね。これが「仕事」だよね。みんながこういう気持ちで職業にあたれば、世の中もっとよくなるんじゃないか? 

仕事はなんであれ、そこに自分らしさを表現できるスペースを発見できれば、それはすごく素敵なことなのだ。時々、町にいる裏道とか何でも知ってるタクシーの運転手さん、人をもてなすことを天命と思っている定食屋のおばちゃんなど… みんな職業意識がものすごく高い。彼らはそこに自分にしかない何かを投入しているからだ。

職業は、自分の美意識や表現の場なのだ。お金さえもらえばいいと言う働き方をしている人は、どんなにかっこいいロックの名盤を聞いていたとしても、その真の意味がまったく理解できていない、とも言えるだろう。

いかん、また人生何度目かのジョブズ・マイ・ブームが始ってもうた…。またジョブズのスピーチでも聞きながら、荒川土手でも走るかな。結局のところオレのことを分かってくれるのはスティーブだけなのさ。

今日もはりきっていきましょう!!

本日も意識高い系のワンコで。
グリーンランドのワンコはみんなプロだ。ペットはいない。

2016年6月20日月曜日

自分らしく生きるべし…とは言うけれど

自分らしく生きるって、実はとっても難しいのね…というのをつくづく感じる。ミュージシャンが政治的発言をすることがどうとか、FUJI ROCKがどうとか、数日前からネットが賑わっているらしいのだが、これって別に音楽や表現者に限らず、他の誰においても一緒だよなぁ、と思う。

ロックそのものの成り立ちとか、何がロックかということを考えることも大事だけど、音楽はそもそも表現活動なんですから!(そこに収入がある、というのはあくまで付加価値ですから!)

誰もが自分の生き方とかに置き換えて考えてみては? 自分らしくしていたら離れて行く友達とかもいる…という問題は、地球上の誰でもかかえているわけで…

私みたいに、分かってくれる人だけで結構、ウソの取り繕った愛はいらないわ!…とか言っていると婚期を逃すわけだが、では果たして自分じゃない生き方して、いったい何の意味があるというのだろう。

…ってな具合に誰に媚びることなく、生きて行けるってすごいことだってのも分かっている。数は少なくてもいいから自分のことを心から分かってくれる人がいえればいい、って言い切っちゃえるのは有り難いことだ。数は少ないけど、わかってくれるお客さんのサポートを得て、私はなんとか生きていけている。分からない人に分かってもらおうとは思わない。まぁ、分かってもらえるよう、努力するのも大事なんだろうが、それにも限度がある。

その反面、だからこそ、だからこそ自分の発言や自分らしさを担保するために、生活はしっかりしないといけないな…とも思ったりする。

抱えているスタッフや家族が多い人は我慢してやらなくちゃいけないこともあるでしょう。その気持ちは良く分かる。でもスタッフも家族は、きっとあなたがあなたらしく生きることを応援してくれているよ。そんなあなただから付いて行くんだよ。

今日も頑張って行きましょう!

 本日のワンコ。意識高い系でお願いしまーす



PS 
しかしつくづく人間は共感が必要な生き物だ。加えてそれが生活費に結びついちゃうのが、表現活動を生業にしている芸術家たちであるわけなのだが。

PPS
今朝はこんなのを聞いていた。いつも自分らしいロビン。Robyn is Robyn as he has always been… ロビン、いつだったか「人間性は機能しない Humanity does not work.」って言ってたなぁ。来日情報はこちらですよ。ギリアン・ウェルチらと作った名作より。

2016年6月19日日曜日

ナヌーク、絶賛グリーンランド国内ツアー中





グリーンランドに先日の記事がのったラティーナさんを郵送。ヨーロッパへのポストは通常4日間だけど、グリーンランドの場合2週間かかる。送料もかなりかかるけど、まぁ、それは他のヨーロッパと一緒。ハードコピーは、送るとみんな喜んでくれるんだよね〜。
だからお金がかかっても送る。

今,ナヌークはクリスチャンとフレデリックのデュオ編成で絶賛夏の国内ツアー中。グリーンランドには電車はおろか道もないから、集落から集落への移動は船か飛行機。国内ツアーは海外ツアーよりも高くつく。っていうか、グリーンランド国内ツアーが出来るバンドは本当に少ない。実際、国内ツアーを継続できているのはナヌークくらいじゃないだろうか。このあと7月からはバンドでのツアーになる。



ラティーナの記事にも書いたけど、グリーンランドで大人から子供から、入植者からイヌイットから、み〜んなを集めることが出来るのはナヌークだけ。そうやってナヌークの音楽が、この複雑な国を1つにするのだ。ナヌーク、11月に2人がアコースティック編成で日本にやってくるよ。

グリーンランドは、今、地球環境問題上、もっとも重要な場所として注目されている。氷がどんどん溶けて,今や80年代の半分くらい。このまま地球はどんどん熱されて行くのか。先日もアメリカから有名政治家さんが来ていた…



いつまでもあると思うな、犬ぞり文化。音楽:ナヌーク

なんて贅沢! サラームさんのプライベート・メイハネに参加しました ‪#‎meyhanetable‬


昨日はサラームさんのプライベートメイハネに参加してきました。友人がCAMPFIREのクラウドファウンディングで、高額出資コースのプライベートメイハネを申し込んでくれたんです。それに便乗。メイハネって居酒屋のこと。こんなにたくさんの中東料理をいただきましたよ。絶品!



これめっちゃさっぱりして美味しかったなー。ただ家で作るとなるとイタリアンパセリが高くって,普通のパセリで作ることになる。それでも美味いけど。

みんなが写真を熱心に撮っていたら、シェフがライティングまでしてくれました〜

メイハネ・テーブルの魅力は美味しいお料理とそしてサラームさんの楽しいお話にあります。ホントなんでも知ってんだよなぁ、サラームさんは…

おおっ、全然違う!

おかひじき! 

これ美味しかったーーー

コリアンダーの花が載っています。

こちらがスープ。なんだか身体に良さそうです。風邪とかひいてもいっぺんに吹き飛んじゃいそう。そして白ワインにもよくあいます。

肉はこうやって自分でひく方が美味しいんだって。

今回の肉だんごはナッツも入ってて食感が楽しかった。カシューナッツって言ってたっけ?

作っているとこも見学させていただいちゃった。

チェリーコフタを作ります。今、チェリーが旬!

でもサラームさんによると砂糖の加減とかあるため、最初に作る人は缶詰で作った方が安定感があるそうです。



うあ〜,素敵❤






















そして去年大ブレイクしたスイカのサラダ。さっぱり❤ 私も去年は何度も作りました。また今年も作ろう。

それにしても野菜中心で本当にヘルシーだよね。中東料理。

しかし「食」はすごいね。「音楽」もすごいけどさ。料理本の場合は、こうして食べて、レシピ(料理本)を売って、買った人はそれを作ってみて、文化を伝えている感が、すごい。

文化理解に対する貢献度、高すぎるよ、この事業。

今朝になってサラームさんの写真も上がっていた。やっぱり写真が違う… メニューの正式な名前も下記で確認ください。すべてのメニューは、メイハネテーブルのお料理本に掲載されています。




私も何品か作ったことあるけど、意外に簡単。トライしたい方は中東の食に関するコラムも充実のこちらの本をどうぞ。



2016年6月18日土曜日

EU FILM DAYS 2016 今年も注目の映画が目白押し!

今日はEU FILM DAYSのオープニング上映会&レセプションに行ってきました。なんか久しぶりに会うヨーロッパの大使館文化担当官の皆さんに、いっぺんにたくさん会えて良かったです。あとそれぞれの大使館さんのパーチーに伺っても皆さんホスト/ホステス役だと忙しそうであまりゆっくりお話しできないんだけど、今日は、そういうのがなかったので、とてもゆっくりお話出来ました。ちょうどスウェーデン、アイルランド大使館さんには、ヴェーセン、ルナサ、ナヌークが出演する20周年公演のチラシが届いたらしく「ちょうど今日届きましたよ〜」と声をかけられうれしい限り。皆さん,本当にいつも応援ありがとうございます。

EU FILM DAYS、そんなわけでヨーロッパの映画の祭典。明日からスタートなんですが、映画1本520円で見れますんで、是非皆さんも行ってくださいね。私も今年こそは何本か観ようと思っています。昨年はたしか1本も観れなかった。1昨年は結構見たけど。今年こそ期間中はこのパンフ持ち歩いて、営業中に隙あらば京橋に走ろう…

というわけで、ご贔屓の国のおすすめ映画を……の前に、まずは今日のオープニング上映で見せていただいたこの作品を。ルーマニアの「日本からの贈り物」(THE JAPANESE DOG)



ストーリーがゆっくりなのでちょっと退屈かもだけど、すごく良かった。この監督「東京物語」狙ったね。そういう感じ。最初ぎこちなかった家族が少しずつ家族らしくなっていく。はにかみ屋さんのお父さん。逆ストーリーだったら、おとうさん役はやっぱり笠智衆かな…。そんな風に思える作品。ルーマニアののどかな風景がこれまた絶品です。


こちらは映画に出演していたお二人。子役の男の子が大きくなってる。とってもシャイなので、笑って、と言ったらこの笑顔。ありがとね! オレンジジュースを飲んでいます。




というわけで、以下は普段お世話になってる大使館の皆さんのおすすめ作を。

スウェーデンの出展作「アヴァロン」(おもしろそう!!)ロキシー・ミュージックの「アヴァロン」が流れてるし!


デンマークの出展作「特捜部Q キジ殺し」こっちもスリラーか。メジャー感ありありで、ストーリーのテンポも良さげ。めっちゃ面白そう。


フィンランドは青春もの? これフィンランド映画祭で上映されてたんだって。すでに見た人いるかな。「ビデオダイアリー」


でもって最大の1押しはこれですよ、これ!! 「アイルランド独立の夜明けから100周年」というタイトルのもと、この名作登場! 「ジミー、野を駆ける伝説」

このキャッチ上手い! 確かに独立から100年じゃ違うし、イースターライジングとか言っても日本人には通じないし。「独立の夜明け」だよね。

名匠ケン・ローチ監督(監督イングリッシュだけど、細かいこと言いっこなしだよね。アイルランドを描かせたら世界一なんですから!!)数年前に公開になってアイルランド・ファンはみ〜んな泣いて、超・超・超話題になったこの映画。ウチのお客さんでまだ見てない人は、まさか誰もいないと思うけど、一応紹介しておきますよ〜(笑)見てない人も「いや〜2度目が見たくってさー」とかウソぶいていいから、絶対に観に行ってよ〜



ところでEU FILM DAYSのパンフっていつもアイルランド作品が毎回トップなんですね、すごいですね、と言う話になったら、なんとこれって「アイルランド」の「あい」で国名あいうえお順で載せてんだって。今の今まで気がつかなかった。単に作品メジャー度順だと思ってた! IRELANDのIのアルファベット順でもなく「日本語国名順」ってのが泣かせる。ちなみにアイスランドはEUじゃないんで、必然とアイルランドが1番になる。すごいよ。でも良くみたら、これパンフレットにも書いてあったよ。国名の50音順ですよ、って。今まで何度もこの映画祭来てて、今の今まで気付かなかったよ。毎回アイルランドがトップですごいなぁ、とか勝手に思ってたよ。(ちなみにグリーンランドはEUからは離脱してます。あとノルウェーはEUには最初から加盟しておりません)

それにしても、これらすべての映画が540円ですよ。とってもお得。すべてのプログラムのタイムテーブルはこちら。東京は6月18日から7月10日まで。京都は6月25日から7月15日まで。東京は京橋の近代美術館フィルムセンターです。京橋の駅も近いですが、東京駅からも有楽町駅からも歩いて行けるよ。チェキラ! 公式ページはここ

2016年6月17日金曜日

ウォリス・バード来日決定(詳細発表)

<京都>
12/8(木) 磔磔
開場18:30 開演19:30
チケット ¥5,000 (ドリンク代別)
チケット取扱 THE MUSIC PLANTホームページ、チケットぴあ、e+、会場
お問い合わせ 磔磔(たくたく) 075-351-1321


<東京>
12/10(土) 東京 Star Pines Cafe
12/11(日) 東京 Star Pines Cafe
開場16:00 開演17:00
チケット ¥6,000 (ドリンク代別)
チケット取扱 THE MUSIC PLANTホームページ、チケットぴあ、e+、会場
お問い合わせ Star PIne's Cafe 0422-23-2251

出演:ウォリス・バード (Vo. G)
後援:アイルランド大使館 招聘協力:プランクトン 制作:THE MUSIC PLANT


この秋、ニュー・アルバムリリース予定!

このあと少しずつニューアルバムの全貌が明らかになってきますよ。
ちなみにヨーロッパと同時発売になるよう、日本のレコード会社さんが頑張ってくれていますので、こちらもお楽しみに。

そして今日公開になった映像「HOME」前回の来日の時にすでにステージで歌ってたよね、これ。

ラティーナさんに先のグリーンランドでのフェスティバルのレポートを掲載していただきました


20日発売のラティーナさん。一足先に掲載誌を送っていただきましたが、4月に行ったグリーンランド、アークティック・サウンド・フェスティバルについて、レポートを書かせていただきました。ありがとうございました〜

皆さん,読んでね!

そのナヌークの、グリーンランド最大のヒット曲。映画のタイアップでした。

探検文学の金字塔、高野秀行「西南シルクロードは密林に消える」読みました

おもしろい。本当に心から面白い本だった。最初の1ページから、最後の1ページまで、本当にわくわくドキドキ、最高に楽しんで読めた。

高野秀行さんのファンは、これを最高傑作にあげる人が多いけど、何故なのか分かったような気がする。確かに私もこれが一番好きかも。

高野秀行さんは今、もっとも注目されているノンフィクション作家である。最近出た納豆本も大ヒットに。いよいよ時代が高野さんに追いついたのかもしれない。早稲田大学探検部出身で、語学の天才で何カ国語もしゃべれて、探検部時代の探検を書いた「幻獣ムベンベを追え」をはじめ、多くの名作を生み出した。近年ではソマリアの知られざる現状を描いた「謎の独立王国ソマリランド」も大変面白かった。

どちらかというと高野さんの探検は珍獣発見とか、納豆とか、ソマリア見たいな誰も知らない(興味を持たない)そして誰も行かないところとか、そういう探検が多いのだが、「西南シルクロード」は割と正統な探検に近い。ジャングルを抜けて、反政府ゲリラに運ばれながら(「運ばれながら」ってのが大事)、国境を越えて(これがなんと無断で)、そしてなんと言っても、ちゃんと目的地まで地上移動で踏破している。

なんという探検だろう。探検家はすごい。納豆本にも書いたけど、これは登山家には出来ない仕事だ(もちろん登山家さんは登山家さんですごいんですよ)、そして研究者にも出来ない仕事だ(もちろん研究者は研究者ですごいんですよ)。このやっぱりあくまで「探検家」だってポジションがホントに素晴らしいと思う。

そして本人も本のエンディングで書いているし角幡さんもどこかで書いていたが、この「運ばれて行く」感が高野さん独自のものなのだ。高野さん、すっかり現地にとけ込んじゃうんだもの。実際,見た目もすっかりカチン人になっちゃってたらしいけど…(ほんとにそういう記述には大爆笑)

それにしても、わかる。この本が角幡さんに「新聞記者なんかやってる場合ではない」と思わせた、すごい本ってことが。そして、すごい、すごい、すごい内容なのに、読んでいて笑いが止まらない。時々電車の中で読んでても、ぶっと吹き出してしまうほどだ。そこがホントにすごいと思う。1つには、高野さんがいろいろ自分に起こる災難を自虐的に面白おかしく書くからなのだが、そこに加えて現地人へのキャラクター描写やニックネームの付け方とかが、最高だからだろう。ホントに抜群のセンスだ。なんか高野さんの場合、人を見つめる視線に愛情があるんだよね。「親指姫」とか「エピキュリ大尉」とか、妙なニックネームつけちゃうし。かと思うと同行した仲良しのカメラマンさん(途中帰国しちゃったけど)は、ずっと「森清(もりきよし)」ってフルネームだし(笑) 

角幡さんの本が自分の内側へ内側へ何かを突き詰めていくような内容なのに対して、高野さんの本はホントに、なんというかオープンなのだ。出会った人たちとの心の交流みたいな事は、角幡さんの本には滅多に出てこない。よく仕事で嫌な相手を見つけたら、心の中で変なニックネームをつけてユーモアで乗り越えろって言うけど……いや、高野さん、すごい。ユーモアにあふれるこの文体で、本当に楽しく読者を一緒に旅に運んでくれる。っていうか、私たち読者はいいのだ。安全なところでこの本を読んでいるわけだから。これを…本当に実行しちゃってる高野さん、すごい。ホントにすごい!

そんな本の中で、時々「文明という重力にさからう」とか、もう響きまくる名言があちこちにちりばめられているから、この本はあなどれないのだ。角幡本もそうだけど、探検家は何かを見つけに行って、そこで当初の目的ではない、別の真実に近い何かに出会う。うーん、この「西南シルクロード」、蛍光ペンもってもう一度読んでみようと思う。ホントにすごい本だよ。

そして重要なのは、こういう本を書く事によって「西南シルクロード」というものがどういうものか、ということを、おそらくどんな研究本よりも分かりやすく,実感として伝えてくれているのだ。「難民」とか「部族」とか「ゲリラ」とか「民族」とか「文化の違い」とか、そういうのが、新聞記事とかジャーナリストの人が書くレポートとか研究者が書く本とかよりも、うんと実感として掴める感じがするのだ、高野さんの本読んでると。

そして最後に書かれた「旅の記憶」。あぁ、もうホントにすごいよ。旅の記憶は絶対になくならない。人々が生きて、そして同じ時間を共有することがある限り。

それにしても、ものすごい事の連続で、そんな中で高野さんも「絶対になんとかなる」とか100%思ってないよ。いつだって小心者で、ビクビク恐がりながら、眠れない夜もあるし、お腹こわしたり、気絶したり、身体が動かなくなったり、「なぜこんなところにいるんだろう」って、きっと何度も思ったに違いないよ。……でもなんとかなってしまうのがホントにすごい。きっと、こういう経験値を重ねて、人は探検家になる=真実に一歩近づくのだ。あなたも私も…というか、誰もがこんな旅をしてみたいと思っている。誰にでも出来る事じゃないけど。

うーむ、これが名作「西南シルクロード」か。本当にすごい。最高にすごい。唸るばかりである。



PS
今,続いて「イスラム飲酒紀行」ってのを読み始めたのだが、これがまた死ぬほど面白い。っていうか、おそらくギャグ度、おもしろ度では、高野本の中でピカイチかも。やばい。

ポールのセッション・フィルム、新しい作品到着!

来たーーーーーーっっ、ポール先生が「オレのデュラン・デュラン曲」とか言ってた「Wheel of Heartbreak」。確かにこの曲が入っていた「Back to the Centre」の頃は、そういうのが流行っていた。でもこのアレンジだと、デュラン・デュラン色は薄いよね。



かっこいいよね〜、かっこいいよね〜、かっこいいよね〜 このセッションシリーズ。ポールが自宅スタジオに若いミュージシャンを集めてセッションをするというもの。ホントにかっこいい❤ 

ちなみにウォリス・バードもこのセッションに参加したことがある。ウォリスの真剣なまなざしが良い。最後の笑い声はウォリスだよね。



こっちはウォリスの静かぁ〜な曲「River of Paper」こっちはポールが真剣にバックコーラスしてる。みんなが輪になって演奏しているのがいい。



ウォリス・バードのライブの詳細を明日発表します。詳細って、チケット代とか発売日とか開演時間とか、そういうやつ。日程と場所だけはすでにだいぶ前にここで発表済み。

本日午後から休んでました、すみません



でも普段は休日もなく働いてるんだから、許されるよね…。すみません、お客さま…

まずは某舞台制作のチームの素敵なおじさまたちと。午後2時から飲めるなんて、私たちはなんて幸せなんでしょう。しかも外!

おじさんたちはみんなホッピー。私はビール。

煮込みの名店「正ちゃん

おじさんたちのホッピーの「中」の量がどんどん増える。4杯くらい取れるんじゃないか…

すごい、この店!! 塩分警報!  甘い! そして辛い!

塩分大警報! 美味いっっ!! 美味すぎるーー

最後はさっぱり…

みんなで相当飲んだのに、おじさまたち2,000円。私は女子特別価格で1,000円でした。

そしてあっさり2時間弱で終了。さすがおじさんたちはデレデレ飲まない! かっこいい!!

そのあと最近出来たらしい「まるごとにっぽん」とやらを見学。浅草いいなぁ… また「浅草ヴァサラット」みたいな企画やりたいなぁ。

アサヒアートスクエアがなくなっちゃったからな。どっか200人くらい入れる場所がないかしら。公会堂じゃ大きすぎるし…(情報もっている方こちらへメールを)



せっかく浅草に来たのだからと、フルーツパーラーゴトーさんにもお邪魔しました。こちらのパフェは、さっきの飲み代より高いけど、超高級メロンなのでコスパ抜群。ご馳走様でした〜 至福の時間。

















最後は、とあるイベントの打ち上げへ。でもって、とある方が「目標は武道館」みたいなこと言ってらして、私もそうだった、日比谷野音でケンソーやるのが夢だったな…とか思い出した。私もがんばらなくちゃと思ったのでした。

たまの休日も必要ですね。っていうか、仕事関係だから仕事なのかもしれないけど。仕事とプライベートの境目のない自分のライフスタイルが気に入ってます。明日からまたフル回転で頑張る!!


ところで今日1日、例の「ヘンなチラシ」のデザインのラフを持って歩いて、多くのプロの皆さんに評価していただいたのだけど、「こんな公演チラシは見たことない」と皆さんに褒められ(?)たのでした。皆さんも楽しみにしていてください。25日発表。

その前にこの週末はウォリス・バード来日公演の詳細が発表になります。