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2016年12月31日土曜日

フランクル「夜と霧」を読みました


まったく大変申し訳ございません。本来なら15歳くらいの時に読んでなきゃいけない本を50にしてやっと読みました。

気になってはいたんですよ。名著中の名著だし… あと子供の頃、私が東京に行くと行ったら(といっても、1人で東京に行っていたのだから高校にはなってたのかも)父親がこれを買ってこいといって、メモを渡してきた。そして買ってきたのがこの本だった。たぶん昔のヴァージョンだったんだろうが、子供ごころ(高校生ごころ)に「なんかすごそうな本だな」と思ったのだった。だからタイトルとか、やたら鮮明に覚えていた。

で、なんで急に思い立って、今さらこの本を読んだのかというと、たまたまお風呂で読む本がなく積ん読の棚をみたら、これが一番上に乗っかっていたからなのだ。もういつ買ったものだか記憶すらない。そのくらい長く積ん読されていた本。でもって、最近、わたしも極地とかそういうのに興味を持つようになって、人間のそういう極限状態ってのに興味がわいているんだ…。だから引き寄せられるように、積ん読本約100冊の中から、この本を手にとった。

読んでみれば,ポップな文体とは言えないものの、まったく読みにくくはない。そして長過ぎないのがいい。これは重要ですよ。いくら名著でも長過ぎると、やっぱり集中しないで終ってしまうことが多いんだ。そして…そして,この本は、いやはやなんとも…めっちゃパワフルな内容でした。内容がとにかくものすごい。すごい本ですよ、これ。若い時に読んでたら,「沈黙」と同じくらい、すごいショック受けてただろう。もちろん今,読んでもすごいけど。そして意外とあっという間に読み終えちゃうから、本を読むのが苦手な人も是非読んでみて。とにかく無駄な事は何一つ書いていない。そして出来れば,もう一度,今度は蛍光ペンを持って読みたいところだ。そのくらい研ぎすまされた本だった。

ダッハウの町は行ったことがある。ドイツの黒歴史の町。

ここには戦争の惨めさ、ナチの酷さが綴られているのだが、それ以上に人間の強さ,美しさ、凄さが、めっちゃパワフルに描かれているのだ。

読んだ事ない人は、一応読んでおいた方がいいでしょうね。読まずに死んでしまうのは、ちょっと惜しい気がする。この本は、普通に平和の中にボケボケ生きている人にもカツをくれる。でも決して厳しくはない。そういう本ですわ、これ。全人類必読の書。すみません、オイラったら、今ごろ読んで。

来日レポート後半掲載しました〜 ウォリス・バード

というわけで、やっと京都初日。サウンドチェックは4時からだった。さっそく磔磔さんへ。
サウンドチェックが始った…


普通サウンドチェックの時、出演者はスタッフの後、1時間くらい時間をずらして来て、準備が出来たところで「さぁ、どうぞ!」ってな感じで会場に来るのが普通なんだけど、ウォリスの場合は違う。エンジニアで相棒のエイダンと一緒に会場に入り一緒にあれこれノンビリと精神集中しながらステージを自分でいじるのが好きらしいのだ。これは最初の来日からそうだ。「30分後くらいに迎えにいこうか」と言っても「一緒に行く」と言う。そして床に座って、あぁでもない、こうでもないとペダル類をいじるのが好きみたい。

磔磔では平台がなかったので、ステージ用のステップ?みたいな箱を3つ組み合わせて台を作った。これについても「Star Pinesで使ったみたいな台が磔磔にはないんだ。こんなのもあって、こんなのもあるんだけど…」と私はいくつかウォリスのマネジメントに写真を送ったりもしたのだが、マネージャーは「大丈夫、大丈夫。とにかく早めに会場に行って、あるもので試してみよう」と言ってくれる。ううう、なんて協力的なチーム、ホントにありがとう。平台だってレンタルすると4万とかかかる。(買った方が安いという説もあり、買うと3万くらいで買えたりする。でも貧乏ツアーには非常に痛い)

2016年12月30日金曜日

高野秀行「またやぶけの夕焼け」を読みました


なんと高野秀行さんの、読んでみればフィクションである。ノン・フィクションじゃないよ。つまり架空のお話。でもこれ、高野さんの話だってすぐ分かる。この物語は高野さんだ。弟さんのゆーりん君もいい感じ。お母さんのため息。そして悪ガキチームとのあれこれ。八王子の山奥ののどかな風景。

今さら、って感じだと思う。現在のざきは高野さんの本を全部制覇すべく片っ端から読んでいる。なので何年も前に発売されたこれを最近手に入れたのだった。(もともとは2012年の作品である)

いや〜 これは感動だ。それにしても高野さん、ホントにこんなに詳細に覚えているのかしら。こんなにヴィヴィドな子供の頃の思い出は私にはないなぁ、と、羨ましく思った。そして終わり方もいい。そう、こういう時代は長くは続かない。幸せは長くは続かない。でもその時間が心の中で一生の宝物になる。

そして高野少年は、この心を持ち続けたまま大人になったのだった。これ読んで、好きな高野本ベスト5がまた変わっちゃったかも。そろそろ「西南シルクロード」「ソマリランド」あたりの硬派な作品をもう一度読むか…。でも高野さんの魅力は探険の危険さなどではない。何にでも興味を持つ好奇心なんだ。人を見る視線の暖かさなんだ。

ほんわりと感動したい人。この本読めば、もう直球ですよ。1つ1つのエピソードがちょうど読みやすい長さなので、お風呂の中で読むとか、そういう人(私だ)にもぴったり。もうスーパーオススメです! あぁ、まったくもう!! 高野本は素晴らしすぎるぜよ。

2016年12月29日木曜日

マッケンジー・ファンク「地球を売り物にする人たち」を読みました


タイトルに惹かれて速攻買った。帯のコメントもいい。「北極が解ければ、もっと儲かる」そうなのだ。地球温暖化で、氷の下から出て来る出て来る石油や鉱物類が。そして、いよいよ開通する北西航路。今、グリーンランドは、そんな理由で、かなり注目されている。かなり分厚い本なのと、時間がないので最初の章とグリーンランドのところだけ読んだ。

驚愕なのは…と言うか読む前から分かってた事なのだが「もう温暖化は止められない」という前提で物事が(ビジネスが)進んでいることだ。お金持ちで資本を持っていて頭のいい人たちは「温暖化の影響は必ず来る」と断言している。それはもう絶対なのだ。もうそこから未来を考えて行くしかないのだ。っていうか,今、もうすでに影響来まくってるし! 北極の氷が溶け、北海道はマイナス24度を記録した。もうすぐ地球は終る。最近じゃ南極のシーアイスにまで影響が出ているそうじゃないか。

グリーンランドの役人たちが、国民の声を聞くヒアリングをしている様子がレポートされる。それぞれの集落を訪ね国民の声を集めて行く作業に、作者は同行したようだ。とても興味深かったが、この本が書かれたのは、すでにかなり前。状況はまた更に進んでいるので、内容が古い。その点がちょっと不満かな。私が読むのが遅かった。

数ヶ月前、ついに北西航路をカナダの船が通過した。もう氷が溶けて普通の船が通れるようになったのだ。これから地球はどんどん変わる。そして資本を持った頭のいい連中は、そんな北極でまた1財産築き上げるのだ。


ナヌークが撮影したグリーンランド南部のこのエリアも、現在ウランが発見されて大変な騒ぎになっている。果たして発掘を進めるのか…自然を守るのか。地元の住民の意見も割れている。そんな自分の国に対するメッセージをこめて、映像はその問題の地で撮影された。

残念ながら、たとえすごい鉱物が出たとしてもグリーンランドにはそこに投下する資本がない。結局は大国にいいように振り回され、何も出なくなったところでポイと捨てられるのは目に見えている。が、経済活動が必須の現代において、また暮らしが厳しいグリーンランドにおいて、お金はいくらでも必要だ。一方で犬ぞりなど北に存在する旧来からのイヌイット文化は壊滅的な打撃を受けている。

ICE STATION是非注目してくださいね。
featuring ナヌーク、カート・ブロック、ピーター・バック、スコット・マッコイ、マイク・ミルズ、リンダ・ピットモン、スティーヴ・ウイン

2月7日 京都磔磔
2月9日、10日 渋谷WWW
詳細はこちら http://www.mplant.com/icestation/

2016年12月28日水曜日

最近は…

スティングのラーメン・ネタにも驚愕しておったのだが…



実際ユニヴァーサルさんが流したらしいスティング・ラーメンベスト3は、各種音楽媒体のSNSで強力に拡散されておる…

みんなプロモーションでこういうネタを使いはじめた。昔はこんなネタでプロモーションしているのウチくらいだったのに…!!!

そして数日前にこんなのも発見!

来日中のこういったネタは、ビジネス上の最高責任者であり、現場もこなす自分だけの専売特許と思っていた。関係者が多い大きなプロジェクトだと、責任の所在もあるし、気を使わなきゃいけない人も多いため、同じ招聘元/レコ社でもすべてを把握しているトップにいなければ、ヘンな事は発言できない。またそういう偉い人は、たいてい現場などにはいないため、発信できるような情報を持っていない。

ところが、ウチの場合、ツアーのファイナンスの責任者である私が現場にいることにより、すべてが自分の判断で、瞬時に発信することが出来た。それがウチのプロモーションの強みだった。

が、ボブ・ディランねたやスティングまで、こういうことになると、もう勝ち目はないなぁ〜。大スターには、いろんな意味でミステリアスでいて欲しいと思うのだがなぁ…(と、苦笑い)

2016年12月27日火曜日

R.I.P. ジョージ・マイケル

ジョージ・マイケルがなくなった。53歳で亡くなるなんて、ちょっとショックだよね。で、スヌーピーさんのブログが良い。是非読んでみてください。


私もアメリカでかっこよいとして受け入れられていたジョージ・マイケルにはまったく興味がなく、あの頭の悪そうなポップグループのWham!のイメージしかなかった。歌は上手いなぁ、と思ってたけど。でも、こんなに繊細な人だったのね。

湯川先生のツイートも…


そうだったんだ。しかしポップスターの光と影はなんか辛いね。

で、ウチのペッテリがこんなのやってたのを思い出した。

この曲を演奏しだすと、お客さんは最初「あれ、この曲なんだっけ?」って反応をし、そしてこの曲だと分るとみんなクスクス笑いだす。そして「Wake me up〜」のところでペッテリならではのドラムが入ると、みんなペッテリのテクニックに驚愕するのだ…。ライヴで歌っていると、そんなお客さんの反応が楽しい、ってペッテリは言っていた。

ペッテリ・サリオラ、そんなわけで来年5月来日。1月よりチケット販売いたします。
フィンランドでのライブ。


そういやON THE SHELFでもやったのだった。これ、NO PA。エフェクター類全然なくてもイケるよね、ペッテリ。


PS
こんなの発見した。「ケアレス・ウィスパー」のWiki。確かにちょっと同情する。空しいわ…こりゃ。確かにひどい歌詞ではあるけど。ヒット曲の悲劇だよね。それでもヒット曲は、多くの人にとって大きな意味を持っている。そこが作家としては辛い、ということ。
で、「ケアレス・ウイスパー」ってそんなひどい歌詞だったっけ?とか思ってチェックしたら、なんのことはない、あのビデオ通りの内容だった。確かに空しい…
こんなの読んじゃうと,この仕事はあんまりヒットしない方がいいんじゃないか、と思う。(だから幸せなことに、オレのところにヒットは一生待ってもやってこない/笑)

2016年12月26日月曜日

ウォリス 日経電子版にライブレビュー掲載

うううう、英輔さん、ありがとう! 

佐藤英輔さんは、おそらく日本でもっとも信頼できるライヴレビュアーです。ご自身のBlogもすごく充実。私も公演作ったあと、人のコンサートに行ったあと、必ずここをチェックします。コンサート主催者で信頼を寄せている人も多いんじゃないかな…

先日の20周年記念コンサートのレビューも良かった… 感謝,感謝。

ウォリスのコンサート、しかしもう何十年も前のことのようだ… ほんとにすごいライブだった。写真撮ってくれた船橋くんもありがとね。

2016年12月25日日曜日

ペッテリ・サリオラ来日決定!

ってなわけで、ペッテリが2年ぶりにまた日本にやってきます。

今、発表できるのは日程と都市名のみ。詳細は来年早々1月10日に発表いたします。
もちろん新譜もリリースされますよ〜 こちらは4月予定。お楽しみに。


5月11日 福岡 / 12日 大阪 / 14日 浦和 / 16日 東京


今、行っても書いてあることは日程と都市名のみですが… ここがペッテリのホームページ。

一応、U2のこれを貼付けておきますかね… えっ、32万回再生されてんだ!! すごいな、ペッテリ。

昨晩のグラフトン・ストリート(ダブリン)

数日前からレポートしているアイルランドでのチャリティの様子。素晴らしい写真の数々はDara MunnisのPhoto albumへ。



打ち上げはWhelansだったんだね…(笑)

IRISH TIMESでも報道されました。
IRISH TIMESの写真は昨年のもの。「ボノが来なくてちょっと残念」とのこと。あとダミアン・ライスは行ってないと思うけどな…。According to the Twitterとか書いちゃって、けっこういい加減?(笑) なにはともあれハッピー・クリスマス!

DaraがTwitterに動画も上げてた。
…ところで今夜Whelansにリスティングされてるこのアイリッシュ・バンド、いいねぇ〜クリスマスにぴったり!「神様はオレを救ってくれない」(笑)そうだ、人間を救うのは人間だ。


PS
時々どうやってアーティスト見つけてくんの?と言われるけどライブのリスティングは結構参考になる。動員力とかライヴの力とか。特にWhelansは自分の力でチケット売らないといけない小屋だから、とても参考になる。

HOME SWEET HOME 続報

ダミアン・ライスより。
「自分はレコーディングで、今年は行けないけど、グレンたちがやってるよ」、って…
そう! ここんとこ毎年行なわれるホームレスを助けるための、グラフトン・ストリートでのチャリティ・バスキング。例年、グレン・ハンザードを筆頭にボノやリアム・オメンリィ、コローナズ、リサ・ハニガンなど、たくさんのアーティスとが歌う、あれです(笑)

今年もやるんだ…。

全ての収益はPeter McVerry Trustと、Dublin Simon Communityへ。どちらもホームレスのための組織です。

そしてアイルランド第2の都市コークでも同じ動きがあるみたい。

こちらは昨年の映像より… ホジエって背が高いね… Dark end of the street。コミットメンツでもやってた曲だよね。


今年もたくさんの映像があがってくることでしょう。

ナヌークも今日はホームレスのためのシェルターの維持費を確保するために、チャリティで歌います。毎年やってる、って言ってた。


こういう動きこそ,最高のプレゼントですね〜 皆さん、ハッピー・クリスマス!

ナヌーク、Bay FMに出演しました! タイムフリーで1週間聞けますよ




タイムフリーで1週間聞けますので,是非! グリーンランドのクリスマスについても語っています。そして曲もたくさんかけてもらいました。ありがとうございます。

なんと数ケ月前に角幡唯介さんも出演してた…

2016年12月24日土曜日

クリスマスに素敵な音楽を! トゥーレタル、エミ・マイヤーさん


本日、六本木ヒルズアリーナにて無料のクリスマスコンサート。まずは15:30からエミ・マイヤーさん。ブルーのコートがドレスみたいで、素敵❤


そしてライトアップされたけやき坂をバックにトゥーレタルのステージ。

すごく良かったですよ。北欧の癒しや牧歌的なところだけじゃなく、フィンランドのエキセントリックさもバッチリ出ていてよかった。これは必見です。なんたって無料ですから〜。明日も公演あり。
15:30〜 エミ・マイヤーさん
17:00〜/18:30〜 トゥーレタル
詳細はこちら





激混みの六本木を避け、寒い時はこれが一番! 麻布十番商店街の端っこにある黒澤さんの、黒豚カレーうどん、温玉のせ〜

皆さん、メリー・クリスマス。

アラマーイルマン・ヴァサラットのクリスマス

懐かしいな〜これ!



なんど聞いても笑える! こんなのもあった。だいぶ前にアップされてたものだけど、昨日の夜、初めて知ったよ。



こっちは楽しい気分で。日本に来る直前に作った映像で、日本に行くということでマスクをしている(爆)


こっちは真面目な演奏。かっこいいでしょ!


良いバンドだったよなぁ。今はほぼ活動停止になっちゃったけど。バンドの命は短し。ましてやベストな時期なんて早々長くないですよ。皆さん,コンサートに行きましょう〜

このB級度がたまらない!!!


アラマーイルマン・ヴァサラットのDVD、CDはこちらで販売しております。活動再開したら、また呼ぶ努力はしますが、どうなることやら。

2016年12月23日金曜日

北とぴあフランス祭

昨日は、池袋は東京芸術劇場シアターイーストにて高泉淳子さんの「ア・ラ・カルト」を観てきました。いや〜、良かったです。すごく良かった。これすごく有名な舞台なんだよね。そもそも高泉さんが89年からやっているステージで、一時は青山劇場で1ケ月のロングラン公演とかやってたこともあるんだって。とあるフレンチ・レストランに訪れるお客さんとお店のいろんなドラマ。楽しくもホロリとする素敵な舞台が池袋にやってきた。この舞台、まだ数日公演が残っているから、お時間がある人にはお薦めです。詳細はこちら。まだ当日券も多少あるみたいです。

で、なんで私が出かけて行ったかというと、来年春、北とぴあフランス祭に出演していただくパトリック・ヌジェさんが出演していたから。パトリックは、私はすごく長くって、キングレコード時代から25年以上のお付き合い。千葉県は浦安在住のフランス人ミュージシャンなんだけど、パトリックがいると東京の空気がフランスになる。パトリックのことを知らない人はいても、声は絶対に聞いたことがあるかも。古くは西田敏行さんのKDDのCMからワインカフェの音楽まで、最近は地下鉄メトロのCMにもちらっと出てたかな。とにかく日本で聞かれるフランスのおっさん声(失礼)で歌うフレンチポップスのスタンダード。あれは、だいたいパトリックであることが多い。

高泉さんのステージでもパトリック、しっかりフィーチャーされてた。パトリックのコンサートは何度も観ているけれど、セリフのある舞台を観るのは初めてだったかも。パトリックの立ち場はゲストミュージシャンということで、オープニングからはじまり、雰囲気作りにめっちゃ貢献。すごく良かった。なんかパトリックってお客さんを楽しませよう、って空気に溢れてるんだよね。高泉さんの楽しい舞台を音楽監督の中西俊博さんとともに支えていた。今日も「ヴィ・ヴィオロンス」良かったなぁ!

で、そうなんですよ! 実は今年やった北とぴあケルト祭がとても好評だったので、また来年も「北とぴあ●●祭」をやろう、ということになったんです。今までの「北とぴあ●●祭」は、ウチの来日アーティストのツアーの一部として作ってきた。スヴェングの時も、フルックの時も。でも実際やってみると、これがめっちゃ大変なのだ! ただでさえ死ぬほど忙しい来日ツアーの合間に、こういった複雑な「祭り」系イベントを組むのはホントに大変だ、ということを今年はホントに実感した。それで私も多少反省し、これからは来日関係とは切り離して、この企画を進めていこうと決心したのでした。

というわけで、真っ先に浮かんだのが浦安に住むパトリックの顔。そして朝日新聞によれば、特に北区滝野川はフランス文化で神楽坂に続け!と、フランス文化が盛り上がっているそうだ。これは「フランス」でやるしかない!!と。そうだ、フランスやろう,フランス! 

そしてちょっと動いてみたら、さすがフランス。メジャー感がまるで違う。北区在住のフランス人の映画監督さんが核安でご自身の作品の上映許可をくれたり、友達のお母様がフランスのアクセサリーのワークショップをやってくれることになったり…と、さすがケルトやフィンランドよりも、俄然メジャー感がある。

そんなわけで、楽しい「祭り」を現在制作中。1月には詳細を発表しますので、皆さん,楽しみにしていてください。

あとね、私としての裏テーマはウチのお客さんが、家族を連れて来ることが出来る公演!ってのを一度作ってみたかったんですよ。ウチのお客さん、チケット売っていると分るんだけど、お一人様が多い。でもそれは分かる。私だってコンサートに行く時には…というか何処に行く時だって、1人でとっとと行く。人の都合なんて聞いていたら何処にも行けないもの。でも、たまには…たまにはご家族を連れていらっしゃいませんか? 

例えばウチの子は、ウチの夫は、ウチの妻は、ウチの父は、ウチの母は……普段から訳の分からない音楽を聴いていて、たま〜にコンサートに出かけていくようだけど、あれはいったい何なんだろう?と家族に思われている皆さん! これなら! この内容ならきっと老若男女、誰でも楽しんでもらえるはず。なんといってもライヴハウスじゃなくって、指定席のホール公演だし〜 それに曲は「男と女」「枯葉」など誰でも知っているフランスのスタンダード曲ばかり。そして音楽だけじゃなく楽しいものや、美味しいものも待っている。

というわけで、北とぴあフランス祭、高泉さんの公演で、この仮チラシをすでに折り込んでいただいているのでした。




ってなわけでトップページだけ今は掲載しています。詳細は1月発表予定。楽しみにしていくださいね。

昨晩は大嵐だったけど、長谷川きよしさんとパトリックの素敵な「雪が降る」を。アダモさんの名曲。フランスの曲だって、皆さんはご存知でしたか? 



しかし長谷川さん、かっこいい。最近は椎名林檎さんともやってるみたいね。そして、パトリックって、こういうシャープな人の番頭役がほんとに上手い。晩年の加藤和彦さんともすごくパトリックのことを頼りにしていたみたい。久しぶりにお仕事できるのがホントに楽しみです! 頑張らなくっちゃ。

PS
今週はもう1本、新規公演の発表があります。お楽しみに〜

HOME SWEET HOME 続報

リサ・ハニガンがこんなキャンペーンやってます。リサのSilent Nightを聴いて、HOME SWEET HOMEに寄附しよう。私も5ユーロばっかし寄附しました。ちょっとだけどね…



ウォリス・バードもこんなメッセージを寄せています。

みんながアイルランド人であることを誇りに思うクリスマス… 素敵ですね。

ウォリスからクリスマス・ソングを!









ウォリスが音楽活動してて母ちゃんに感激で泣かれたことが2度あったそうですが、そのうちの1回が、このシェーンとの共演で「ウチの娘があんなすごい歌手と歌ったなんて」とお母さんは泣いて感動してくれたそうです。

ウォリスのお母さん素敵ですよね。そういやこのインタビューのお母さんの発言もすごく良かったな。「彼女は私が育ってほしかったように育ったのだから、何故ウチの娘に悪いことがあるって思わなくてはいけないのかしら? “自分が心の中で感じていることはいつも正しい”と言える事で、彼女は大きな重荷をおろしたのよ」いや、ウォリスみていると、ご両親が素敵な人なの、すぐ分るよ! ホントにアイリッシュって素敵。

2016年12月22日木曜日

さらなる続報 1月11日まで滞在が可能に。グレン「ここから対話が始る」


さて数日前から追いかけているHOME SWEET HOMEの件、昨日判決が出たようです。

とりあえず現在収容されている40人のホームレスの皆さんは1月11日までは温かい部屋に止まることができるそうです。とりあえず安心出来るクリスマスが彼らに保障された。もちろん1月にはまた出ないといけないけれど…

グレン・ハンザード「これは国家的緊急事項だ。そう呼ばれるべきだ。僕らは対話を始めることを望んでいた。今、対話が本当に始ろうとしている」

2016年12月21日水曜日

続報 SING ALL YOUR CARES AWAY

グレン、歌う,歌う…


HOZIER (ホジエ)も登場。

そりゃ当然登場するでしょう〜
リアム・オメンリィの姿も!!!

頑張れアイルランドのミュージシャン!
これこそまさに「音楽は世界を変えられるか?」かもね…

この件について、最初からストーリーを知りたい方は昨日のブログへ

PS
さらなる映像


2016年12月20日火曜日

SING ALL YOUR CARES AWAY


最近何かと話題の東京の排除アートですが、アイルランドでは、グレン・ハンザードやダミアン・デンプシーが、クリスマスに向けてこんな活動が行っています。

ダブリンから「すべて」のホームレスを失くそう。クリスマスに向けて。そしてその後も。すべてのインフォメーション、ボランティアについてはこちらへ

グレンとダミアンは空き家だった政府のビル(NAMA:National Asset Management Agencyが所有していたApollo Houseというビル:Poolbeg Street, Dublin)を占拠し、そこにホームレスの人たちの安らげる場所を作ろうとしているのです。



70の家族が毎月、家を失っています。「260人が今日もストリートにいます。ホームレスはどの町にも村にもいます。それは町全体の問題だ。もうこういった問題はこりごりだ。もうこういう問題は終らせなければならない」

そして何千もの空き家がアイルランド中にあることも事実なんです。「僕の名前はグレン・ハンザード。そしてこちらはダミアン・デンプシー。僕らは“HOME SWEET HOME”のキャンペーンを行なっています」

そしてこちらはLATE LATE SHOWから。グレンの真剣な表情が心を打ちますね…



グレン・ハンザード「僕らが係っているのは市民的不服従の活動だ。僕はアイルランドの人々の気概に期待している。これは法律に反する行いでもある」

「僕らはもともとアイルランドの人々のものだったビルを手にいれた。ずっと空になっていたビルだ。政府はクリスマスに200人をシェルターに収容すると言っているが、ロイヤル・カナルからグランド・カナルまで、実際に260人のホームレスの人たちがいる」

「これはダブリンだけの問題じゃない。国全体の問題なんだ。でもロイヤル・カナルからグランド・カナルで260人。今夜ホームレスでいる。僕らがクリスマスのショッピングから家に戻る道中、ホームレスの人が1人もいなかったら素敵じゃないか。それが僕らの目指すところなんだ」

司会者「で、建物を準備したんだね。ベットも準備した」

グレン「そして助けてくれるボランティアの人たちも。僕たちのアイディアを支えてくれるようお願いしているんだ。とても急進的なアイディアだとは思う」

司会者「建物を占拠したのは違法行為なんだね」

グレン「そうだ」

司会者「会場の空気からも分るように、もうアイルランドの国民はみんな(ホームレスが多いこの状況に)もう飽き飽きしていると思うよ。でも役人が来て“君たちは、ここには居られないよ”って言われたら、どうするの?」

グレン「僕は…政府の良心に訴えかけたい。だいたいあれは、税金を払っている僕たちのビルなんだ。それを数ヶ月貸してくれと言っているだけなんだ」

映画監督のジム・シェリダンも、この活動に賛同しました。


「アイルランドでは6525人のホームレスがいます。これらの数字は大人,子供、そして彼らの家族を含みます」「ホームレスになる人の数は昨年より40%以上も増加しています」「非常宿泊場所にいる3人の1人が子供です」

ジム・シェリダン「意図は単純だ。クリスマスまでにみんなの頭の上に屋根を設ける。それは高すぎる望みかい? 近代的なアイルランドで、全員がストリートで寝なくても良いようにすることは難しいことかい? 僕らはそれを世間に問う。僕らは世間に問いて、世界で一番最初のゲイマリッジを認めた国だ。そして過去に多くが移民せざるを得なかった大飢饉を経験した国の出身者として、僕らはホームレスを終らせる最前線にいるのだと思っている」「もうホームレスは終わりにしよう。これはとても不名誉なことなんだ。もう終らせないといけない。もうこれ以上許す事はできない。人々をストリートから救いだそう」

素敵ですね!

さてグレンは「ONCE(ダブリンの街角で)」で皆さん,既にご存知だと思いますが、ダミアン・デンプシーについてはいかがですか?  75年生まれ、ダブリンのノースサイド生まれ/育ちのシンガー/ソングライター。

ダミアン・デンプシーって… とにかくThe Voice of Dublinだよなぁ。アイルランドの正義感というか、なんというか…。一度ライブ観てみたいアーティストの一人です。

「僕らは歌う。すべての心配事を吹き飛ばすために。
僕らは生きる。もう1日だけ戦い続けるために」

2016年12月19日月曜日

ピーター・バラカンさんの A taste of musicで20周年記念コンサートのことをご紹介いただきました

ピーターさん、ありがとうございます。

うふふ… ピーターさん、だからヴェーセンいいって何度も言ったじゃないですか! 9回目の来日にして初めてちゃんと観ていただきました。嬉しいなぁ,嬉しいなぁ。ありがとうございます。

記事は、下記のバナーからどうぞ〜。ウォリスも終った今となっては、なんだか何年も昔のことのようですが、本当に心に残るコンサートでした。アンコールのジョセフィーンが忘れられません。ご来場くださった皆さん,本当にありがとうございました。

2016年12月18日日曜日

ナヌーク、トーキョーノーザンライツフェスティバルにゲストとして登壇しますよ〜

はい〜っっ 発表になりました!



というわけで、「サウンド・オブ・レボリューション〜グリーンランドの夜明け」の上映にともない、ナヌークが応援に駆けつけます! 2月11日に上映される本作品をお見逃しなく!

2月11日 21:00より 渋谷ユーロスペースにて チェキラ!チェキラ!!!



あと、良かったら私が書いたこれもお読みください。自分で言うのもなんですが、めっちゃ気に入ってる文章です。北極探検家風プロフィール写真もかっこいいんだから!(と、自分で言う)

そして!!!!!!

THE MUSIC PLANT入魂の企画!!! ICE STATIONも絶対にお見逃しなく。超辺境のグリーンランドから何度もバンド来れませんからっっ!(笑)

ナヌークからのメッセージ動画。「ナヌークでしゅ」が可愛くて,何度もみちゃうよ…。これは11月の来日の直前の映像。また2月直前にもやってもらいましょうかね。「よろしくね」



ナヌークの来日は「ICE STATION」で
2月7日 京都磔磔
2月9日 渋谷WWW
2月10日 渋谷WWW

with カート・ブロック、ピーター・バック、スコット・マッコイ、マイク・ミルズ、リンダ・ピットモン、スティーブ・ウィン プロデュース:ミシェル・ノアク

詳細はこちら http://www.mplant.com/icestation

何かがおかしい 子供が泣くのを辞めた世界

このブログはそういう場所ではない…というのは分っているんですが… ヨーロッパなどから経済制裁を受けたロシアは日本にビジネスを求めにやってきた。そして日本政府はそんなリーダーを温泉で接待しているわけです。何かがおかしい。

20時間前に公開されたChannel 4のアレッポでの映像が、ものすごい勢いでシェアされています。現在再生回数2,000万回。

いきなり家が崩れて子供達はみんな死んでしまったと泣き叫ぶ女性。そしてその女性の側で、泣きたいのをじっとこらえる小さな子供の姿。父を瓦礫の中に残しお母さんが生きていないか病院の中を探しまわる幼い兄弟。生後1ヶ月の窒息死した弟を手放すことが出来ないティーンエイジャーの男の子。



こちらは4ケ月前の映像。かなりショッキングなシーンですが、最終的にはお母さんと赤ちゃんは助かります。こちらも6,000万回近く再生されています。



シリアの手術室では2つの命が失われようとしていた。お母さんとまだ生まれていない赤ちゃん。医師たちはお母さんの貧弱な脈をとても心配していた。

彼女のお腹にくいこんだ爆弾の金属片は、彼女の赤ちゃんを殺してしまったかもしれない。Mayissaは妊娠9ケ月で、まもなく出産の時期を迎えようとしていた。空爆が起こった時、彼女はまさに病院に向う途中だった。

戦争下の基本的な機器しかない中で、医師たちのすべての生命を救う戦いは続いた。バレル弾の爆発はMayissaの右の腕と足を破壊した。だが一番心配なのは彼女の子供である。医師たちは緊急の帝王切開を行なう。

病院の外では45名が亡くなり、何十人という人が怪我をした。病院の中でも戦いは続く。

問題が起こる。「心臓は動いているか?」「いや、残念ながら…」

2つの命は失われそうだ。でも医師たちは諦めなかった。すべての命を救おうと戦うことは当然のことだ。

1人の医師が赤ちゃんの呼吸の通りを確保する。へその緒がぐいぐいと引っ張られている。「心臓が動いているぞ!」

「赤ちゃんの名前は?」
(首を振る医師)

「だんだんピンク色になってきた!」
(赤ちゃんの泣き声)

「酸素が必要だ」

アレッポの毎日の死の悲しみより力強い、つかのまの瞬間だ。戦争はこの男の子の生命が始る前にほとんど終わりかけている。きっとこの子は長生きできるだろう。

現在、母親と赤ちゃんはともに元気だ。

泣ける…
赤ちゃん、こんにちは。こんな世界でごめんなさい。これ4ケ月前の映像です。

2016年12月17日土曜日

関口義人さん/高野秀行さん「トルコ・ジプシー音楽への旅」に行ってきました

本日下北沢で行なわれた関口義人さんの「トルコ音楽の700年」の刊行記念イベント、関口さんと高野秀行さんによる「トルコ・ジプシー音楽への旅」にお邪魔しました! 

いや〜,楽しかった。そして憧れの高野さんに初めてお会いし、もう狂喜乱舞。一所懸命、本の感想をお伝えしようと焦ってしまい、最近読んだ「またやぶけの夕焼け」とか「異国トーキョー漂流記」とかの話になってしもた。あぁ、どうせなら「西南シルクロードは密林に消える」とか「アヘン王国潜入記」とか代表作に対する多少重量感のある気のきいた感想をお伝えすれば良かったんだけど…とほほ。でも関口さんが「せっかくだから野崎さん、写真撮りましょう〜」とか言ってくれて、どさくさにまぎれて高野さんにも入ってもらい、一緒に写真も撮っていただき二十丸… あぁ、楽しかった。ファン活動って楽しいねぇ〜❤

で、会場で購入しました。関口さんの新刊。それにしても「トルコ音楽の700年」、めっちゃ面白そう。トルコにもアラベスクというフィンランドのイスケルマのようなアイルランドのカントリーのような歌謡曲みたいなジャンルがあるのだそうで、それが地元では大人気なのだそうだ。老若男女問わずリスナーがおり、カラオケなんかでも大流行り。日本の演歌に近い。そうなのだ、大衆の音楽の好みは全世界問わず、そうなのだ。皆さん、スウェーデンではみんなヴェーセンみたいな音楽聴いていると思ったら間違いですからね。他にも言語の話とか、共感できる部分も多く、大変勉強になった。私は普段よく知らない分野の音楽だけど、なんといっても関口さん「僕なんかはもう歳でね、どこへも出かけたくないんですよ」なんて言いながらも醸し出す、このワクワク感がいい。ワクワク感がありさえすれば固有名詞が良く分らなくても、聞いている方も、なんだか楽しい気持ちになるのだ。大事だ,ワクワク感。ちょっと最近落込むことばかりだったので、なんか関口さんに元気をもらった。

それにしてもトルコはディープだ。私も一度だけイスタンブールに行ったことはあるが、いろんな意味で誤解していた。でもって関口さん、トルコのオーセンティックな音楽がお好きなのかと思ったら、今注目しているのはトルコのヒップホップ、そして韓国のヒップホップなんかなのだそうで、韓国については「インディ・ロックも面白いですねー」なんておっしゃる。う〜ん、いいぞ。是非「辺境ロック」の企画の時は(何年後に実現できるかな…)いろいろご教授願いに行かなくちゃ〜

一方の高野さんは音楽はバルカンものを追いかけていらっしゃるそうで、最初はクリトリッツアの作品が入り口だったそうだ。そして関口さんの著書「ジプシー・ミュージックの真実」には大いに触発された、ということなのだ。

なるほどねぇ〜 それにしても高野本なんか全部置いてそうなB&Bさんだったけど、イベント対応で「未来国家ブータン」と角幡さんとの対談本「地図のない場所で眠りたい」、「謎のアジア納豆」の3冊が平積みされていただけで(もちろんこの3冊は私はとっくに入手済み)、他の高野さんの著作を店内探したのだけど見つからず、せっかくだからと納豆本を再購入。サインも入れていただき、もう超嬉しかったのでした。

それにしても早く高野さんの「またやぶけ」の感想書かなくちゃ。あれはめっちゃ良い本だった。また高野本ベスト5に入ってしまうかもしれない。関口さん、ありがとうございました〜


山野井泰史「アルピニズムと死」を読みました

この本は、人からプレゼントされた。「野崎さんのブログを読んでて、こういうのお好きかと思いまして」

おおっっ、嬉しい! ありがとうございます。タイトルを見て、狂喜乱舞!! すごく喜んだのだが、実は正直に書いてしまうと、残念なことに、この本の内容は私にはあまり響かなかった。本をくれた方、申し訳ない。でもこういう近いところに存在する本こそ微妙なラインで自分の中の共鳴ラインとずれるというか…、何というか…。

本は人を映す鏡だね。いやいや、これは素晴らしい本である。素晴らしい内容なのだが、私はこの本を読んで、つくづく自分のことを理解した気になった。いわゆるスポーツ観戦しててもあまり響かない私。そこにも通じる。私はそういう人間なんだ、と。

結論を言うと、私はつくづく身体能力には、あまり興味が湧かないのだ。だから山岳系の探検ものとかダメなんだよ。身体能力は、もちろんすごいよ。記録を達成したり、誰もやれないことをやれば単純にすごい、って事になるんだろう。

もちろんそれがどれほど凄い事なのか理解できなくもないんだが、何でも努力すれば出来るようになると思っているおめでたい私にとって、身体能力はあまり感動を運ばないのだよ。なんでも時間をかけて鍛えて、お金をかければ、私にだってエベレストとか登れるに違いないと、まだうぬぼれているのだ、私は。いや、ホント暇と時間とお金さえあれば、サッカーの選手にだって今からでもなれると思っているのだ。いや、時間もお金もないからやりませんよ。やりませんけど… だから究極のところで身体能力に私はあんまり感動しないのだ。

いただいた本なのに、申し訳ない。が、この本は素晴らしい内容だと思ったのも事実。特に指を失ってからの後半や、奥さんとのクライミングシーンとかは、私でも非常に面白く読めたし、グイグイ引き込まれる。普通の感覚の人だったら、この本とは多く共鳴しそうだし、何よりこの本は角幡さんのノン・フィクションよりも、うんと売れそうである。きっと多くの人の心に共鳴しているのではないかと想像する。

でも命をかけてやることを夫婦でやる、ってのも、なんかちょっと違うかな…と私は思ったりもした。命はかけなくても、仕事とかね。もっとも例えば音楽業界内でも同じ仕事する夫婦は多いけど。やっぱりどっちかが主役でどっちかがサポートになってしまうし…。

話がそれた…と、まぁ、つくづく私は好みがはっきりしているのだ、私は。ホントに超うっとおしい自分!(笑) そんな自分にあきれつつも、本を読むのは面白いな、と思った。そうやって本は、自分とは何者かを教えてくれる。

そして残念ながら文章が弱いね。文章が弱い。ノン・フィクションを文章で読ませることが出来る人っってのはホント少ないと思う。だいたい本屋のノン・フィクションコーナーに行けば,刺激的なタイトルが踊り、私だって作家が誰だろうが、週刊誌買うみたいに買っちゃうこともある。でも、違うんだ。私が求めているノンフィクションはそういうんじゃない。

例えば角幡さんの文章の格調の高さは、どんな下品なことを書いていても失われることがない。そしてどんなに下品なことを書いていても、するどく本質をついてくる。高野さんの本は何を読んでもホントに温かさに溢れている。高野本を読みながら、あぁ、こんな優しくて素敵な人間になりたいなといつも思う。川内有緒の文章もホントに美しいし、すいすい読ませる。そして彼女の中の何かと私の何かが共鳴するのが分る。彼女の本は私が欲しかった言葉をくれる。私が悩んでいたことを言葉にしてくれる。

何度も書きますが、プレゼントしてくれた方、ごめんなさい。でも読んでいる時は確かに盛り上がったし、すごく良い本だと思った。しかし…感想文は正直に書かねばならぬ。

昨晩は久しぶりにお風呂で角幡エッセイ(「探検家、40歳の事情」)を読み、またもやいちいち共鳴してしまった。1本目のエッセイの最後のほうに書かれていた「死を前提にした判断が失われてしまったということは、生をも失ったということではないのか?」という一文が…今は妙にグサリとくる!

そう、昔は私にも「死んでもなんとかしたいアーティスト」がウヨウヨいた。それが最近ではあまりいないんだ。それが歳をとるということなのか。あーーーもうっ! やばすぎるわ。それを角幡さんに指摘された。なんでこんなに響くんだろう。もう響きすぎて何度も読んじゃう。それにしても北極にGPSも持たないで行ってしまった角幡さん。ご無事でいらっしゃるんだろうか。4日に1度くらい心配になり、角幡さんのことを考えたりしているが、早く帰って来て、またすごい文章を書いてほしいと思う。

ナヌーク、イントキシケイトさんに掲載いただきました!

そしてなんとインタビューはあの畔柳ユキさん! 嬉しすぎる〜


感動的な内容…「グリーンランドでは狩猟や犬ぞりといった伝統文化がどんどん消滅している。でも消えゆく文化の中で、言葉だけはとても力を増しているんだ。だからグリーンランド語で歌うことはとても重要なことなんだ」「たくさんの人に僕らの音楽を聞いてもらいたいからツアーを続け,メッセージを送り続けていくんだ。それがナヌークのゴールだよ。そうすることがグリーンランドの氷魚tたちのためにもなるし、僕らのためにもなると思う」

ユキさん、ありがとうございました!!



ジョンとヨーコが表紙の号です。良かったら,皆さん、全国のタワーレコードで、手に取ってみてね!

ナヌークの来日は「ICE STATION」で
2月7日 京都磔磔
2月9日 渋谷WWW
2月10日 渋谷WWW
詳細はこちら http://www.mplant.com/icestation

with カート・ブロック、ピーター・バック、スコット・マッコイ、マイク・ミルズ、リンダ・ピットモン、スティーブ・ウィン プロデュース:ミシェル・ノアク

2016年12月15日木曜日

サラームさんの講座@朝日カルチャーセンターさんにお邪魔してきました

昨日、サラーム海上さんより最近私が傾倒している北極圏の音楽について、そしてTHE MUSIC PLANTについて紹介してほしいとのご依頼を受け、朝日カルチャーセンターさんにて、あれこれお話ししてきました。

ご紹介した映像はこちら〜

(1)グリーンランドのドラムダンス
グリーンランドというとヨーロッパ文化圏と思う方が多いんですが、どちらかというとイヌイットの文化圏でカナダやアラスカ、シベリアなどの北極圏の文化圏になります。そこに(特に南部では)デンマークの入植者の文化がブレンドされ独自のユニークな社会を形成しているのです。


(2)NANOOK OF THE NORTH
ロバート・フラハティが20年代に制作したドキュメンタリー映画。このナヌークさん、いいでしょう! ピュアな感動があります。今でいうとアマゾンのイゾラドと接触した現代人という感じかしら? You Tubeで全編みることが出来ます。


(3)映画「サウンド・オブ・レボリューション〜グリーンランドの夜明け」
グリーンランドは1970年代に自治権を獲得するのですが、その大きなきっかけとなったのがこのロックバンド「スミ」。彼らのドキュメンタリー映画の上映が2月にトーキョーノーザンライツフェスティバルにてありますので、是非チェックしてみてください。


(4)タニヤ・タガク
現在北極圏で一番シャープでかっこいい音楽を演奏する人といったらビョークやクロノスとも共演したことがあるタニヤ・タガク。かっこいいです!(流血シーン注意)


(5)彼女のライブはこんな感じ(家族にへんな宗教に入ったと思われないように注意)


(6)NANOOK
今、私がもっとも注目しているグリーンランドのロックバンド。グリーンランド語で歌います。素晴らしいプロモ映像ですから、是非一度ご覧ください。白くまの目から見た地球温暖化を描いています。
このシーンを撮るためにバンドは8時間も楽器を担いで氷河の上を歩いたそうです。ロケに使われたグリーンランド南部のこの地域は最近ウランの鉱脈が発見され、自然を守るか経済的発展を追求するのかが住民の間で大きな問題となっています。氷が溶け、レアアースや新しい鉱脈が発見されている北極圏は、地球温暖化で唯一の経済的メリットを得ているのも事実で、大きな矛盾をかかえています。



(7)ナヌーク:北海道大学のイベントを札幌のTVが放送
先日の来日におけるナヌークの中心メンバー、クリスチャンとフレデリックの様子。


このあとは私の20周年記念公演のお話をさせていただきました。

(8)ルナサ
ルナサはTHE MUSIC PLANT20年の間で、もっとも売れたアイルランドのバンドです。フルート(ホイッスル)、イーリアンパイプス(アイルランドのパイプ)、フィドル、ギター、ベーストいう編成のインストルメンタル。かっこいいでしょ〜〜



(9)Carnival in Libernia
こちらはファンの方が作ったものすごい映像。楽器の運指やメンバーの乗り乗りの様子も、とってもよく再現されています。こういうのって「Big in Japan」って感じがして外国人には受けるんですよね…(笑)


(10)ヴェーセン
そしてこちらがウチの看板バンド、ヴェーセン。世界で一番かっこいいアコースティック・バンドです。



(11)ナヌーク
最後に再びNANOOK「AI AI」2月に来日しますので、どうぞよろしくお願いいたします。



2月7日 京都磔磔
2月9日 渋谷WWW
2月10日 渋谷WWW
詳細はこちら http://www.mplant.com/icestation

with カート・ブロック、ピーター・バック、スコット・マッコイ、マイク・ミルズ、リンダ・ピットモン、スティーブ・ウィン プロデュース:ミシェル・ノアク

なおサラームさんの講座についてはこちら。1回からでも受けられるみたいですよ! チェキラ! このあとはインド古典、アラブ音楽、トルコ音楽と続くみたいです。

しかし打ち上げで生徒の皆さんとお話ししてみたら、皆さんすっごく詳しくて、ちょっと初心者的すぎたかな…と反省。また次回こういう機会があったら呼んでください〜 サラームさん。サラームさん、そして生徒の皆さん、ありがとうございました。

2016年12月14日水曜日

2016年12月13日火曜日

「カレドニア」と「オールド・トライアングル」

ウォリスがアンコールで歌ってた歌,伝統音楽ファンじゃないと知らない人がいるかもな、と思って、一応ご紹介しておきます。まずは「カレドニア」。

ウォリスは京都で突然「なぜだか分らないけど,この曲が突然歌いたくなった。もう何年も歌ったことないのに!」とか言いながら、アンコールでこの曲を歌った。そして「あら、出だしの歌詞が分らない」とか言うから、私が「I don't know if you can see...だよー」と叫んだのだった…(笑)

まずは作者のダギー・マクリーンによる歌唱。いいですね… スコットランドのダンディー出身のシンガー・ソングライターの大御所。素敵な作品を何枚も出している。


 
もっともウォリスが聞いてたのはアイルランドで大ヒットした、こちらのヴァージョン。(このクリップ、英語歌詞付き)「カレドニア」とはスコットランドの古い呼び方。でも女の人の名前にも取れるよね…と私は思ってたのだが、ウォリスは賛成してくれなかったな。それにしても歌詞のすべてが素晴らしい。「失った友達は失う運命だったんだろう…」みたいな下りが泣けるよね…



歌詞簡単なので訳しちゃおう…

 僕に訪れた変化が分かるかい? 
 ここ数日流されそうな気持ちだ
 古い物語を語り,歌を歌って来たけれど、
 僕がいったいどこからやってきたのか、考えるのさ
 だから今日、僕が遠くにいるように見えるだったら
 それが理由かもしれない
 
 愛していると言わせてくれ、お前のことをずっと考えていた、と
 カレドニアが呼んでいる。そして、今、僕は故郷に帰る
 もし僕が見知らぬ人になってしまったら、
 悲しいなんてものじゃない
 カレドニアは僕が持っていたすべてだった

 旅をしてきた、そしてずっと旅を続けてきた
 なおすべき欠点はなおしてきた
 失う運命だった友達は失ってきた
 そして新しい友達にも出会った
 彼らにキスをして、そしてため息とともに去る 
 失われた夢、それを否定しはしない
 頑張るあまり、風に吹かれて 意識が遠のく時があるんだ

 愛していると言わせてくれ、お前のことをずっと考えていた、と
 カレドニアが呼んでいる。そして、今、僕は故郷に帰る
 もし僕が見知らぬ人になってしまったら、
 悲しいなんてものじゃない
 カレドニアは僕が持っていたすべてだった

 今、火の前に座り、空っぽの部屋で木のさざめきを聞く
 火が落ち着き、もうこれ以上は大きくならない
 途絶えて、そして消えてなくなる
 じっくり考えて、何をすべきかはっきり見えてきた
 握手があり、いくつのもキス、そして僕は消えていく

 愛していると言わせてくれ、お前のことをずっと考えていた、と
 カレドニアが呼んでいる。そして、今、僕は故郷に帰る
 もし僕が見知らぬ人になってしまったら、
 悲しいなんてものじゃない
 カレドニアは僕が持っていたすべてだった

なんていい曲! そしていいでしょう? ドロレス・ケーン。っていうか、おそらくアイルランド音楽ファンを20年以上やってないと、彼女のことは知らないかもしれない。すごい歌手ですよ。コブシが違うって感じ。ただいろいろあって声が出なくなっちゃって、日本に来日した時は残念ながらもう往年のオーラはなかった…。現在の彼女については、ここにちょっと紹介した。

ナンシ・グリフィス様のステージにゲストで出たドロレス。声がつらいけど…最後ナンシ様がドロレスに寄り添うところがめっちゃ泣けるんだよ… これ、ホントにめっちゃ良い。辛いけど、何度も見ちゃう感じ。



後ろにクライヴ・グレッグソン(エニー・トラブル)の姿も見える。(クライヴはこの頃、ナンシ様のバンドにいた)

そしてもう1つ。ウォリスがアンコールで歌ってたのは、アイリッシュ・ファンなら涙もの名曲中の名曲「Auld Traiangle」。一番有名なのはこのヴァージョン。ルーク・ケリー。ダブリナーズって、私はダサいものの一番に上げてた時期が長かったけど、今、聞くと結構沁みる。歳とって演歌が分るようになってきた感じかしら(笑)



こっちは先日のロイヤル・アルバートホールでの「アイルランド/英国仲直り記念公演 by アイリッシュ・ミュージシャンたち」のアンコール・シーンより。ちょっと「全員集合」的な乗りだけど、リサ・ハニガンがいいんだわ。泣けるよ〜❤



そういやパンチ・ブラザーズも歌ってたな…。これが現在聞けるヴァージョンでは一番シャープでかっこいいかも。



PS
ウォリスの全日のセットリストはこちら

PPS
Auld Triangleについては、こちらに素晴らしい解説と歌詞対訳が! なおこの曲をウォリスに思い出させたは、京都での松田美緒さんとの東西歌合戦でした。松田さん、ありがとうございました〜(笑)

PPPS
ウォリスがいきなりトラッド(という程古い歌でもないのだけど。いかにもアイルランドという歌)を歌ったのには、こんな理由があったのだと思う。ポール・ブレイディのブログより


ウォリス、エイダン、本当におつかれさん!!! ありがとう〜

2人はオーストラリアへ… なんと21ケ所だって! 
すごすぎるよ。羨ましい〜


ウォリスがくれた。なんて名前の観葉植物だろう… 育てるの難しそう。


詳しいレポート、総括はnoteの方に書きますね。少々お待ちください〜

PS
昨日空港へ行くバスの中で何かやってるなと思ったら、こんなの作ってたみたい…

東京2日目、言葉もありません



中川五郎さん、久しぶり!! ご来場ありがとうございました。


 打ち上げはキングレコードさんが、お好み焼きをご馳走してくださいました。
ありがとうございました。

PS
和田静香さんが素敵なレポートを書いてくれました。

2016年12月12日月曜日

ウォリス・バード、セットリスト

<京都>
Change
Fantasy
I'm so tired of that line
Control
Circle
That leads the way
The Deep Reveal
Home
Blossoms in the street
To my bones
Hardly Hardly
Seasons

Encore***
In dictum
You are mine
Caledonia



<東京1日目>
Home
Circle
That leads the way
Blossoms in the street
I'm so tired of that line
Fantasy
Control
The Deep Reveal
Change
In Dictum
Encore
Hardly Hardly
To my bones

Encore***
Seasons
Caledonia



<東京2日目>
Love
Fantasy
I'm so tired of that line
Control
That leads the way
Home
The deep Reveal
change
Traveling Bird
Blossoms in the street
Hardly Hardly
To my bones

Encore***
In dictum
Seasons
Auld Triangle


2016年12月11日日曜日

ナヌーク、毎日新聞さんにご掲載いただきました

ナヌーク、先日インタビューいただいた記事が掲載になりました!


↑ 偶然にもウォリスの告知も掲載! と思ったら、となりはケルクリのライブレビュー。佐藤英輔さん。こちらで記事は読めます。ウォリスのことも入れていただいてます〜


こんなに応援してもらって、もうウチのミュージシャンも私も死ぬほど頑張らないといけません! 明日も頑張ります〜

東京初日終了! 明日最終日です。皆さん、お越し下さい〜

今日昼間に食べたパワーラーメン!!


サウンドチェック!!


打ち上げ!!! 頑張りました〜


今日最後に食べたロールケーキ。明日も頑張るよ!!


当日精算は先ほど締め切りました。明日も頑張らないと。今度いつ呼べるか分りません。是非ご来場くださいね〜 17時開演 吉祥寺STAR PINE'S CAFE