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2017年9月30日土曜日

ヴェーセン@ケネディ・センター

いつぞやナヌークもやってたケネディ・センター。ヴェーセンもやったみたいで1時間のライブをたっぷり❤



いや〜、ヴェーセンはいいねぇ。なんていうか、やっぱりかっこいいのだった。ここでのライブっていつも照明がピーカンで、なんとかしろよ、オイ…と思うのだが、ヴェーセンはどんな状況でもかっこいい。

NorthSideのロブは、またツアマネしてるみたい。いいなぁ… 私も一緒に5人でツアーしたのはいつのことだったか。くそー また行くぞー



ヴェーセンのCDはこちらで販売中。ところで昨日、ウチの倉庫を探していたらヴェーセンのベスト盤(アメリカ盤)が大量に発掘されました。「秋のケルト市」で販売しますので、是非お楽しみに。

映画「わたしは、幸せ(フェリシテ)」を観ました


うわ〜、なんて素敵なビジュアル。このコピーといい、なんといい、さすがムヴィオラさんだわ。映画の神様が応援しとるよなぁ、こりゃ…いや、冗談でもお世辞でもなく。2017年ベルリンで銀熊賞、審査委員大賞受賞作品「私は、幸福(フェリシテ)」を試写で拝見しました。ありがとうございます。



いや〜 なんというか地味な映画ではあったよ。でもすごく引き込まれた。フェリシテはシングル・マザー。歌いながら貧しくも地道に息子との生活を続けている。ある日、冷蔵庫が壊れ、そして息子が交通事故にあい手術をしなければ足を切断されてしまうという事態に落ち入る。しかも膨大な手術の費用は前払いが前提。必死でキンシャサの町を走りまわりながらお金をかき集める彼女。隣りのベットの人にお金を騙したられたり…。

なんというかグッと引き込まれるね。町のカオス、夜の熱気、これがリアルなアフリカ。大自然とか、社会派とか、そういうことではない、これがおそらく本物に近いアフリカの姿なのだ。

これさ、最近観た「サーミの血」でもそうだったけど、主人公が泣かないのよね… だから妙に説得力がある。だから反対に彼女がちょっと微笑んだかり、緊張しっぱなしの表情が緩むだけで、妙に大きく空気が動くのだ。最後の洗濯機修理人さんとのやりとりとか、ね。その感じが、たまらない。

もともとアラン・ゴミス(セネガル系アフリカ人)監督は、セネガルの自分が親しくしている女性たちの強さと、妥協を許さない姿を映画であらわしたかったんだって。そして、この映画にも監督のいつもの映画製作のテーマである「あがきと受け入れ」という弁証法的対立が描かれているのだそうだ。彼女たちの、どんなことにもくじけない強さと、何事にも真正面から取り組む生き方を… うん、こうやって彼女たちの日々は過ぎていく。

そして音楽がすんばらしいので、大注目です! コンゴの超人気グループ、カサイ・オールスターズと女性ヴォーカルのMuambuyi。なんと監督は、この音楽にインスパイアされて、この映画の脚本を書いたんだって。すごいね。

こちらがそのカサイ・オールスターズと歌手Muambuyiの映像。クラムドからCDが出てるらしい。確かにこの声にはアフリカの日々の生活の強さが内包されている。



監督は実際このシンガーのMuambuyiさんを主人公にして映画を撮影したいと思ったのだけど、彼女は監督が考えていた設定よりもかなり年齢が上だったんだって。なので、今回出演の女優さんに配役が決まったそうです。

その監督も11月にプロモーションで来日もするそうなので、 おもしろい話もいっぱい聞けるのではないかと期待。きっとあちこちの媒体に登場するだろうから、楽しみにしていてください。それからこの映画のサウンド・トラックはプランクトンさんから11月22日に発売になります。

12月16日からヒューマントラストシネマ渋谷&有楽町他ロードショー。

2017年9月29日金曜日

映画「YARN 人生を彩る糸」を観ました


映画「YARN 人生を彩る糸」を試写で拝見しました。ありがとうございます。



アイスランドで制作された「糸をつむぐ人たち」のドキュメンタリー。いや〜 面白かった。 糸をつむぐ、編むという、ある意味単純な作業の中に、これだけの人たちが魅せられて、これだけのものを作りだしてるんだ! 

「YARN」とは【名詞】織物や編み物に用いる糸のこと。そして【動詞】面白い冒険談をたっぷり話すこと。

そもそも編む事は,単なる家仕事の一部、手芸の1つであり、アートとは認識されずに来た。でもここに登場する情熱と行動力にあふれる4組のアーティストたちが、編むことの新しい魅力を教えてくれる。ある意味、無心で編むことは瞑想的な世界だし、それは人と自然につながれるアートでもあるのだ。うん、すごいね。特にすごかったかのはコンテンポラリー・サーカスのサーカス・シルクール。網糸の中で行なわれるアクロバティックな技に目が点。そして日本人の堀内紀子さん。堀内さんのこれ、すごいよー 集団ハンモック(笑) 子供が中に入って遊べるんだよね。色も鮮やかでポップで、すごいパワフル。実用的でありながら,非常にアートなのだ。

アイスランド人の女性監督の作品。時々挿入されるアニメーションも素敵。 長さも76分と理想的で、あっという間に終ってしまった。いずれにしても公開になったら必ずもう1度観にいかなくちゃ!

12月上旬シアター・イメージフォーラムにて。なおさすがkinologueさん配給作品ということもあって、この後、楽しいプロモーションイベントがたくさん用意されているらしい。詳しくはSNS(fb page / twitter / instagram)などをチェックしてくださいね。東京以外では札幌、仙台、高崎、大阪、神戸、宮崎などでも上映が決まっているらしい。楽しみ! 

PS
全然関係ないですが、仕事を始める前の私の趣味は「編み物」でした。大学時代の友人に野崎の趣味は?と聞いてみて。みんな「編み物」って答えるから。今でも着てる結構な大作もあるんですよ〜! それを着て大学時代の友人に会うと「まだ着てる!」と超ウケます。(早くも30年前の作品ですからね…)

バルトロメイ・ビットマン、チラシが出来ました〜

さて今夜24時よりチケット売り出しのバルトロメイ・ビットマン。チラシが出来ました。あいかわらず、すごい文字量の私のちらし…表も裏も…。

文字量の多さはやる気の印???!かどうか分かりませんが、裏が白いコンサートチラシとか見ると「いいなぁ、有名なアーティストやってる人は…」とひがんでおります(爆)


そのすごい文字量を綺麗にまとめてくださったデザイナーの高橋そのみさん。いつも天才的なレイアウト力! 斜めにしたり縦にしたり、すごい。こういうの素人じゃ思いつかないですよね…本当にありがとうございます。

印刷はこれからなんですが、思ったより早く出来たので、ケルト市で配れるかもしれません。 あ、チケットはもちろんケルト市にも持っていきますよ。


バルトロメイ・ビットマンのコンサート。チケットは今夜いよいよ売り出しです。来年2月12日(祝/月)3連休の最終日。Star Pine's Cafeさんにて。詳細はここ。

ちなみに彼らのホームページ、今一度のぞいてみてください。当初発表した時よりページ数,増やしてなかなか充実のボリュームです。インタビューとかアンケートとか。ここもすごいテキスト量。我ながら、よくこれだけ伝えたいことがあるもんだわ…  うるさくてスミマセン。

当然だけど、ドイツ語しゃべってる〜〜❤


来日までもうすぐ:チーフタンズ物語(6)

(1)(2)(3)(4)(5)からの続きになります。


1970年代、クラダレコードはショーン・ポッツのおじにあたる伝説のフィドラー、トミー・ポッツの「The Liffy Banks」など名盤を次々とリリースするようになります。(名盤なんだ、これが…)



(c)The Chieftains Facebook
クラダで働いた7年でパディは合計45枚のアルバムをプロデュースしたことになります。

また1971年、パディはポール・マッカートニーからの電話で弟マイク・マクギアのアルバムに参加もしました。スタジオに訪れたリンダ・マッカートニーは夢中で楽器を持ったパディの写真を撮っていたそうです。この頃のパディはちなみにもみあげをお洒落に延ばし、フレアのズボンをはいて、多少は70年代特有のヒップなスタイルになっていたのでした。ふふふ、時代ですね。
 
一方チーフタンズは、8月には初めてのフランスの名門ロリアン・フェスティバルに参加します。郵便局に勤めるポッツとキーンは将来の年金に影響が出ない有給を取ったのだけど、それを可能にしたのは当時の最高裁長官で将来の大統領になるカロル・オ・ドーリとのコネをパディが行使した結果だったんだって。(8月に東京で行なわれたトークショウでメンバーの有給のために大統領にまでも電話した、って言ってたのはこの件だったんですね)

そして1974年、チーフタンズの4枚目のアルバムがついに発売になります。オ・リアダの追悼ということで「アイルランドの女」を収録。ライナーノーツは映画スターのピーター・セラーズが書きました。セラーズはチーフタンズのファンでしたが、ガレクはチーフタンズがセラーズの熱烈な推薦を得たのは、自分のプロモーション戦術の1つだったと主張しています。とにかくこの時もパブリシティの獲得にパディはものすごく頑張った。メロディー・メイカーなどが、こぞってこのアルバムを絶賛。ラジオでもたくさんかかったし,アメリカではカレッジ・チャートがこぞってプッシュしてくれたんだって。

そのアメリカでのツアーで、サンフランシスコではプロモーターがチーフタンズをグレイトフル・デッドのジェリー・ガルシアに紹介したんだそうです。チーフタンズの大ファンだったガルシアは彼のブルーグラス・バンドの前座としてチーフタンズを招き、当時いちばん有名だったラジオにもチーフタンズを出演させてくれました。そこでは、なんとジェリー・ガルシア自らがインタビューしてくれたんだそうです。すごい入れこみ方! またこのプロモーターはチーフタンズをジャクソン・ブラウンやイーグルスのドン・ヘンリーにも紹介したのだそうで…。ドン・ヘンリーのお母さんはちなみにアイリッシュ系だったんだそうなんですよ。そういう要素もチーフタンズへの興味を惹き付けたんでしょうけど、この頃からチーフアンズとアメリカの大スターと交流が始まっていたんですね。

ツアーはしかしチーフタンズにとって決して楽なものではありませんでした。そういやマットが、ホントにチーフタンズに参加していて楽になったと感じたのは「ロング・ブラック・ヴェイル」が出た頃だ、と話していたのですから、まだまだ先のことになります。例えば、4枚目のアルバムに参加して以来、デレクはチーフタンズと一緒にツアーをしていましたが、まだ楽器をケースに入れず毛布に包んで移動していたんだって。で、いっつも航空会社ともめてました。航空会社は「機内に持ち込むなら席をもう一席買ってください」と言う。当然ですよね… でもそんなお金はない、と言うとだいたいは無料で載せてくれたんだと…。うーん、いい時代だったんだよなぁ。今じゃフィドル1本でも文句言われて乗船拒否って事あるってのに…。そもそもいくらアイリッシュで小型とはいえハープがセキュリティのベルトを通過して行くなんて考えにくいです…。すごすぎる。
そしてこのツアーからダブリンに戻ったパディは、すぐショーン・ポッツとのアルバム「Tin Whistles」を作りはじめます。

下の映像はだいぶ後になってからのパディとショーン・ポッツ。映像では、パディはパイプですけど、すごいです。



こちらはまたさらに時間が後になってからなんですが、チーフタンズ21周年記念時の映像。冒頭はショーンのソロ。素晴らしいですね…



さてクラダの事務所で行なわれたこのデュオ作品のリリース・パーティの最中、あいかわらずプロモーションに熱心なパディは某アイルランドの音楽ジャーナリストからインタビューを受けていました。そこにパディを指名して電話がかかってきます。「すみません、スタンリー・キューブリックですけど、いま制作中の映画にあなたの音楽を使いたいんです」

しかしキューブリックが誰なのか認識しないパディはインタビューでたてこんでいたため、
「ありがとうございます、キューブリックさん。でも今はゆっくりお話しができないんですよ。月曜日にもう一度お電話いただけますか」と答えました。電話を切ったパディに音楽ジャーナリストはいいます。「おいおい、『2001年宇宙の旅』と『時計じかけのオレンジ』を撮ったキューブリックだぞ!」

この大監督が電話をかけなおしてきたのは、週があけた火曜日のことだったらしい。数日後パディはキューブリックのオフィスを訪ね、そこで映画のフラッシュをみて、必要とされるスコアについて話し合ったそうです。パディはホイッスルをポケットから取り出して(あいからわずですね/笑)頭に浮かんだ音楽を演奏してみせたのですが、キューブリックは関心をしめさなかった。監督は「なぁ、パディ。それって客がみんな酔っぱらっているアイルランドの土曜日の夜の音楽だろう? 私がほしいのは違うんだ」とパディの目をまっすぐみつめて言ったそうです。パディががっくり落胆していると、突然キューブリックは大きな声で笑い出し「冗談だよ、今の曲は実はすごく気に入った」と言ったそうで、最終的にチーフタンズに25分にもおよぶスコアを発注してくることになるのです。電話をすぐに取らなかった仕返しでしょうか(笑)。キューブリックもパディ相手に、なかなか、負けてないですなぁ。

うーん、すごいですよね。というわけで名作「バリー・リンドン」 の音楽が生まれました。チーフタンズの「愛のテーマ」はちょっとエッチなシーンで常に流れてましたね。この曲がかかるとあらっ❤…みたいな(笑)すごく印象に残るテーマ曲です。

しかしこの曲がもともとオ・リアダのレパートリーだったことを考えると… いろいろな思いが浮かびますね。



(7)に続く。


チーフタンズの公演チケットは10月9日の「秋のケルト市」でも購入いただけますよ。アイルランドの音楽、文化、カルチャー、食が集合したイベントです。豊田耕三さんのホイッスル・ワークショップなども盛りだくさん。是非ご来場ください。詳細はここ


チーフタンズ来日公演の詳細はこちら。
11/23(祝)所沢市民文化センターミューズ アークホール
11/25(土)びわ湖ホール
11/26(日)兵庫芸術文化センター
11/27(月)Zepp Nagoya
11/30(木)Bunkamura オーチャードホール 
12/2(土)長野市芸術館メインホール
12/3(日)よこすか芸術劇場
12/8(金)オリンパスホール八王子
12/9(土)すみだトリフォニー大ホール




2017年9月28日木曜日

バルトロメイ・ビットマン、最初の日本語記事!

毎日新聞さんに掲載いただきました〜


ありがとうございます。さーて、チケット頑張って売らないと〜。チケットは明日の深夜24時に発売開始。詳細はこちらへ。2月12日(祝/月)Star Pine's Cafeです。

毅然とした態度で…

なんか世の中、ぐっちゃぐちゃになっちゃってますな…。そんな中、こんなの見つけた。


「バンジョーやブルーグラスの歴史を理解するためには、継承されてきた物語を超えて進んでいかねばなりません。ブルーグラスは世代を超えて、アイルランドやスコットランドの伝統からアフリカからの影響とともに派生したことを。それはつまりとても複雑なクレオール文化であり、アフリカン、ヨーロピアンそしてネイティブの人たちから文化なのです。だからこそ真実はとても興味深いものであり、本当の意味でとてもアメリカ的なのです」

「問題はいかに多様性をブルーグラスにもたらすかということではなく、いかにブルーグラスがもともと備えていた多様性を取り戻せるかということなのです」

毅然と生きよう、毅然と。彼女みたいにインテリジェントにカッコよく。もうホントにぐっちゃぐちゃで、あちこち問題や嘘ばかり。そして嘘を突き通した方が勝つ世界。でもだからといって自分もひねくれてしまったはダメだ。

フィル・カニンガムとのこれなんか最高に素晴らしい。 2つの美しい音楽の魂(ソウル)。



彼女のソロとは別にやってるバンド、チョコレート・ドロップス。チーフタンズとのめっちゃ明るいこれもお薦め。Jools HollandのLaterにて。疾走する演奏の後ろでパディが合いの手パイプで攻めてるのが結構笑える。いいね!! Mightly!!!!



毎日新聞のパディ・モローニ(チーフタンズ)のインタビュー記事に泣いた。素晴らしい。私たちは毅然と生きよう。嘘をつかず、ごまかさず、ちゃんと筋道の通った態度をつらぬこう。素晴らしいミュージシャンはそれを教えてくれる。

そして報道されなくても頑張っている人たちがいる。素敵。良かったら下のリンク、読んでみてください。ちょっと元気になれるよ。

「秋のケルト市」出展者ご紹介:音楽/映画

さて、もうすぐ開催「秋のケルト市」ですが、出展者さんを少しずつご紹介していこうと思います。

まずはすみません、手前みそですが、THE MUSIC PLANTも出展いたします。ウチにあるCDの在庫放出!! 最近はお店にもう流していないので、貴重なアイテムが見つかることうけあい。超割引価格でご案内しますよ。是非ご来場ください。昨日倉庫に出張して(またの名を実家という…)大量にCDを発掘してきました。また一部、野崎の個人が資料にしてた資料本も販売いたします。こちらもお楽しみに。

そして目玉は11月に来日するアイリッシュ・ソウル・シンガー、ウォリス・バードのチケットも販売します。チケットぴあやe+で購入するよりも良い番号をご用意しておりますので、是非ご利用ください。はぁ〜、この曲大好き。あいかわらず弦、切ってますが(笑)ちなみに来日の情報はここ



また来年2月に来日が決まったバルトロメイ・ビットマンのチケットも。こちらもベストな番号は「秋のケルト市」で購入いただけます。詳細はここ。



そして!!! アイルランド音楽といえば、この会社。プランクトンさん。私は95年にメアリー・ブラックを呼んでいただいた時からの付き合い。仲が良いせいか、よく子会社とか「プランクトンの野崎さん」とか言われるんですが、全然違います。まったく独立した別のオフィスですので、誤解のないように。でもプランクトンさんの子会社に思われるなんて光栄ですわ、ホント。
プランクトンさん、この秋は熱血バンジョー・カルテット「We Banjo 3」そして、年末には「チーフタンズ」の来日を控えて,大忙し。ちなみにこの日はペンギン・カフェも来日しており、めっちゃお忙しい中、出展してくれることになりました。本当にありがとうございます。

この曲、フルックの代表曲でもありますね…


そしてチーフタンズ。もう年末の来日が待ちきれない!


チーフタンズやWe Banjo 3のチケットはもちろん、豊富なレーベルカタログからよりすぐるの作品をお持ちいただけると思うので、楽しみにしていてください。

それから2階のカフェでは音楽評論家の五十嵐正さんが、どーんとライオンビルで一番素敵なソファに陣取り、アイルランド音楽をご紹介しながら、ご自身のアイルランド本を販売いたします。もちろん購入者にはサインもしますよ。御大とお話しできる貴重なチャンス。是非この機会をお見逃しなく。






そして!!!

チャイルド・フィルムさんからはこの夏公開になった「ブレンダンとケルズの秘密」そして名作「ソング・オブ・ザ・シー」のグッズ販売です。これは超素敵!!!なアートブック(8,000円と高額商品ですので、現金のご準備をお忘れなく)、Tシャツ、ポストカード、そしてタイムリーにも来年のカレンダーなど。ファンには超嬉しいアイテム揃い。




秋のケルト市」は10月9日(祝/月)に浅草ライオンビルで開催されます。音楽,文化、カルチャー、クラフトなどアイルランドにあふれる1日を過ごしてみませんか? 場所は浅草ライオンビルにて。詳細はこちら。

*上記のお店ではクレジッットカードは使えませんので現金のご用意をお願いいたします。
*簡易包装につとめておりますので、エコバックなどお持ちください。

バルトロメイ・ビットマン:数えてみる?



数えてみますか?

444433444433444433444433 4
444433444433334444334444 431
444433334444444433334444 441331
334444334444444433444433 441333
334444444433334444444433 4413334

43341331 334444444433334444444433
3341331 334444334444444433444433
441331 444433334444444433334444
431 444433444433334444334444 31
444433444433444433444433

私にはよくわかりませんが、いい曲です〜

バルトロメイ・ビットマンの初来日公演は、2月12日(祝/月)Star Pine's Cafeにて。詳細はここ。

2017年9月27日水曜日

バルトロメイ・ビットマン:インタビュー


来年2月に来日が決まったバルトロメイ・ビットマンの、ちょっと古いものですが、2015年のインタビュー記事をご紹介しましょう。

★ 

Q:あなたたちの音楽を聴いていると、とてもストリングスのデュオには聞こえません。あなたたちの曲をバンドで演奏したら、60年代や70年代のバンドのように聞こえるかもしれませんね。

マティアス:僕らの音楽の目的は、僕らが過去に聞いて来たあらゆる音楽を僕たちの楽器に移し込むことなんだ。僕らデュオの音楽はとてもバンド然としている。マハビシュヌ・オーケストラなんかの音に近いと思う。でも僕らは最初からこうしようと決めていたわけではない。だいたい2年半くらい前にデュオを結成した時、僕らが望んだことは、一緒に演奏したらいったいどうなるんだろう、ということだけだった。そこから非常に力強い物語が、そういった方向へ発展したのさ。僕らのセッションではどんなアイディアに対しても柔軟であり、一つ一つのアイディアや、リフや、グルーヴのパターンやメロディのアイディアから、最終的に何かを創りだして行く。

クレメンス:70年代、80年代のロックに近いというのは嬉しいね。僕らのアンサンブルで目指しているところの1つはそれかもしれない。僕らは僕らの楽器に新しいレパートリーを与えたいんだ。僕らはどんな音楽の垣根も超えていきたい。異なる方法で試していくことで、僕らの楽器に新しい可能性を与えたい。チェロとヴァイオリン…つまり弦楽器一般は、クラシック音楽のためのものだ。僕らは実際その2つを使っているわけだけど、僕らが他のプレイヤーと違うのは、もっとバンドっぽい方向性だということ。マティアスと僕はとても努力家のバンドなんだ。僕らは一緒に作曲をする。僕らは練習し、一緒に演奏する。僕らはジャズクラブでも演奏するし、クラシックのコンサート・ホールでも演奏する。また僕らはポップやロック・クラブでも演奏する。


Q:実際の作曲はどのようにするのですか。

マティアス:理想的な状況だと…そしてだいたい毎回そうなんだけど…アイディアが充分に煮詰められた時、すべてが一気に流れ出すのさ。そうやって曲はあっという間に出来上がってしまう。僕らの共同作業ですごく楽しい事の1つだ。僕らにとって、どちらかが完全に曲を完成させて、それをリハーサルに持ち込むという事はない。僕らが一緒に1つの場所に座った時、曲がそこから生まれるんだ。この瞬間、僕らから創造的なエネルギーが生まれる。この一緒に創りだすという作業は、僕らの間でとても強く存在するものだ。

クレメンス:そう、お互いをすごくよく知っている必票があるよね。音楽的にも、人間的にも。これらのセッションは完全な催眠状態になりうるんだ。僕らは今、新しいアルバムを制作していて、ものすごく集中的な作曲作業の中にいるんだが、コンサートでもすでにどんな感じになるか試してみたりもしているんだ。例えば今作っている新曲「Ki」は、本当にそんな催眠状態の中から出来た曲だ。リズム的にも複雑な曲だ。ある一定のレベルに達するまで、ものすごく時間がかかる。お互いをものすごく信頼をしていないと絶対に演奏できない曲だ。誰とでも一緒にできるようなリズムじゃない。ものすごく複雑だ。

マティアス:限界を超えて行きたいんだよね。楽器的にも音楽的にも。もっと何か高度なことを生み出していきたい。最近の楽曲は、初期の頃よりさらにチャレンジングだ。それが重要なんだ。難しさの度合いと同時に、その熟練度、そして複雑さを僕らは追求している。


Q:アコースティックなのに、すごくパワフルなのが素晴らしいですね。

マティアス:そうだね。ライブでは多少マイクを使うんだけど、僕らの表現はクラシックのサウンドではないと思う。クレメンス:僕らの楽器では音をひずませたりアンプを使ったりすることは、ほとんど必要ではないだ。これらのエフェクトは実はすでに何世紀も前からこの楽器の中にもともと備わっている効果だ。そういった元からある楽器の才能を引き出し有効的に使うことはとてもエキサイティングなことだ。


Q:ファーストアルバムを聴いていても思ったのですが、同じような曲が1曲たりもないですね。すごくヴァラエティに富んだ作品に仕上がっています。

クレメンス:「Meridian」 は、この1年半作ってきた楽曲の最終的なコレクションだ。音楽的に何が可能か、という疑問へ回答だ。音楽的に幅広いと言われたら、それは素晴らしい事だし、僕らはそれを褒めてもらっていると受け止めるよ。これだけ幅広い楽曲群のすべてを統合する要素が何かあるとしたら、それは何をおいても、この楽器編成だ。「Meridian」はその発見の結果なんだ。そして今、僕らはいったい自分たちがどんな音楽が好きか、そして僕らはどんなバンドなのかがやっと分かって来た。そこには詩情もありロックもあり、そしてグルーヴもある。僕らは今、一緒に座ってこういう意図で曲を書いてるとは言いたくないんだ。それは僕らのセッションの中から自動的に新しくわき上がって来る 音楽の細胞であり、その1つがまた次のものへと導いて行く過程でもある。もう一度何かを過去のものをなぞろうということではないのさ。もっと音楽的に先へ と発展させ、作曲的、音楽的な力を広げて行こう、もっとエッジを加えて行こうとするものなんだ。

マティアス:それは最初のレコードよりも、(セカンドでは)僕らの目標をさらに具体化するということだ。僕らはふたりとも新しい音楽に対してオープンだか ら、この発展はある意味とても論理的だし、すべてが一歩一歩前進していると思う。僕らに限界がない理由の1つは,僕らがたった2人だからだ。デュオで演奏 するというのは素晴らしい事だ。この小さな集合体の中で、1人は、もう片方の相手に本当に集中できる。そして多くの資質、そして側面に働きかけられる。一方でとてもチャレンジングでもある。というのも演奏している間、常に気をぬくことが許されない。ロック・バンドだったら、たとえば何人かのメンバーが ちょっとうしろに引いて他のメンバーに任せるといった演奏が可能かもしれない。それがデュオでは許されない。またすべてにおいて重要なのが、いかに僕らが この2人だけで大きな音を創造できるか、ということだ。もっとオーケストラ的な、さらに大きな音を目指している。これらすべてのことがあいまって、僕らの 音楽の風景の多様性が導きだされていると僕は信じている。

クレメンス:また別の面として、僕はヴァイオリンとマンドラの2つを持っている。この2つの楽器はまったく違う音楽の役割を勤め、楽曲にまったく違う音楽的 アプローチを加えて行くんだ。ヴィオリンの役目はチェロを弾くマティアスがベースラインを行く時、彼は完璧なリズム・セクションを担う。そしてそれに乗っ かってシンガーとかギタリストの役割を演奏することが出来る。ロック的なナンバーではそうだね。この役割配置は僕がマンドラを持つと逆転する。これらのコ ントラストが、僕らに新しい魅力を与えてくれる。曲を作る時だけじゃなくって、ライヴでもそれは効果的だ。1曲1曲に対して楽器の役割がそれぞれ違うから ね。


Q:ライヴでもお客さんはたった2人で演奏していることに、すごくびっくりしているようですね。

マティアス:そうだね。僕らは今のところ良い評判しか聞いていないよ。もっとも重要なことは「あなたたちはすごく大きなバンドに聞こえる」って言われること だ。ステージ上にたった2人しかいないようにはとても聞こえない。もちろん自分に対する自信がないとそんな演奏は出来ない。いろんな人たちからこれらの良 い反応を得ているんだ。僕らはなぜか音楽的に異国風というか、変わっているように思われていて、そのことを僕らの長所だと捕らえている。でも重要なのは作品そのものだ。僕らは、またさらに新しいものをもとめている。

クレメンス:いつだったかコンサートの主催者のお嬢さんがやってきて、彼女はストリングスのグループで演奏しているんだけど…僕らが演奏している曲を自分も演奏したいって言っていたんだ。こういったエピソードは僕に弦楽器のために曲を作ることは、とてもクールだと感じさせてくれる。


Q:これから先の予定は? この夏にはニューアルバムがリリースされるんでしょうか?

クレメンス:発売にはならないけど、準備は出来るはずだ。あとウーズラ・シュトラウス(「ミケランジェロの暗号」の主演女優)とのプロジェクトもあるんだ。そこでは彼女はデートリッヒ本人と彼女の娘が書いた楽曲を歌うことになっている。他にも彼女とのフェスティバルの予定とか入っているけど、でも僕らにとって一番大切なのは、このデュオでの活動だ。

というわけで、バルトロメイ・ビットマンの来日公演。チケットはこの週末発売。2月12日(祝/月)Star Pine's Cafeにて。詳細はここ。
 
  

2017年9月26日火曜日

フランツ・バルトロメイ「この一瞬に価値がある」を読みました。(2)


前回からの続き)それににしてもすごすぎます。最初知らなかったとは言え…この本は驚きの連続でした。そして何より…何より、すごーーーーい!!と思ったのが、楽器の話。

まずパパが、師匠であるクロチャックから楽器を譲り受けたところ。感動のシーンです。本から引用させていただきます…

 「修業時代、コンクール、入団試験、そして最初のリサイタルまで、私は必ずしも最高とは言えない楽器で演奏した」

「かつて国立歌劇場管弦楽団/ウィーン・フィルの首席チェロ奏者だった師リヒヤルト・クロチャックは、私の悩みを知っていた。私がまだ歌劇場の次席奏者だった 1969年3月、クロチャックは自分のチェロを譲ると言ってくれた。私にチェロを引き渡す時の師の目に浮かんだ涙を私は決して忘れない」

「それは1727年に名称ダヴィッド・テヒラーが製作した楽器で、頭部が通常の渦巻ではなくライオンの頭になっている。クロチャックはこの楽器で1937年に リヒャルト・シュトラウス指揮のウィーン・トーンキュンストラー管弦楽団と『ドン・キホーテ』を演奏し、作曲者からメッセージを贈られた。この楽器はシュ トラウスがソリストに捧げた言葉をまとっているのである。このことからもこのチェロで演奏することの意味をご想像頂けるだろう」

うううう、泣ける。泣けすぎる!!!

「師はおそらく、このチェロがウィーンの音楽家の頂点に至る道を切り開いてくれると信じ、これを私の手に託そうと考えたのだろう。クロチャックはまた、この楽器はそれが今までずっといた場所、つまりウィーン国立歌劇場のオーケストラ・ピットの首席に留まるべきとも言った」

くーーーーーーーーーっっ! なんかこう自分を抑えて楽器のこと、音楽のこと、そして後に続く者、そして未来を先に考えるこの感じ。この感じがたまりません。

そして…この楽器を手にして、本当にパパ・バルトロメイはウィーンの首席奏者になったわけです。凄すぎません?!!!!

でも、それで終らない。本を読み進めたら、パパ・バルトロメイは、引退を決意するわけだけど……楽器を息子に譲った!!!!!!!!????とか出てくるんで、私はもう、なんていうかひっくり返っちゃいました!!!

「1969年に師クロチャックから受け継いだライオン頭のチェロは、2012年に息子マティアスに譲った。彼が音楽への炎を秘めていると信じて。父親が歩んだ道を進むか、他の道を選ぶか、それは彼が自分で決めるだろう」

ががーーーーーん!! そんなわけで、その由緒あるライオン頭のチェロも来日するんですよ、マティアスと一緒に! ちなみに飛行機ではチェックインしません。マティアスの隣りに乗ってやってくるんです。

そう、チェロはチェックインできる楽器じゃないんです。しかし、よ、良かった。実は最初からそれ覚悟してたのよね、実は。ウィーンだし、デュオだけどチェロ奏者かぁ〜 そしたら飛行機は3席かな…って思ってたのよね。だから最初ツアーのオファーをした時からマティアスにおそらくチェロの席は必要なんだよね?って聞いていたのでした。チェックインできるヴァサラットとは訳が違う。あぁ,良かった、最初からそれ言っておいて…大恥かくところだった。

でも本音を言えば「そうです、3席必要」とメールが帰って来た時は「ちっ、面倒くせー。ヴァサラットみたいにチェックインすりゃいいのによー!」と心の中で思ったのですが… と,とんでもなかった…

マティアスに「パパがフランツ・バルトロメイって知らなかったよ…ごめん」と言ったら「That's okay!」だって。でも、そうなの。私はパパのプロモーションしてるわけじゃないし、本人以外のことは別に知らなくてもいいのよね。自慢じゃないけど、私、グレンの仕事始めた時、スクイーズのことはよく知らなかったし (爆)、そういう事は知らない方が、こっちの仕事に集中できる。私がやっているのは、今、現役のマティアスの、しかもクレメンスとのデュオ、バルトロメイ・ビットマンの音楽なのだから。

しかしパパはなんと来日歴50回以上のすごい親日家なんだって。年末も福岡に来日しているらしい。東京には来ないのかな。大使館の方の話によると、クラシックの世界こそ、こういう来日多いんだって。うーん,マティアス、未来はどうなるか誰にも分からないけど、パパを超えていこう、パパを!!(笑) 

というわけで、良かったら、楽器も見学に来てください(爆) この映像の冒頭で出て来るよ、ライオン頭のチェロ。


バルトロメイ・ビットマンの来日公演は、2月11日(祝/月)Star Pine's Cafeにて。チケット¥6,000 詳細はこちらです。 ウィーン・フィルの伝統を運ぶこのすごい楽器もぜひ見に来てください。

来日までもうすぐ:チーフタンズ物語(5)

(1)(2)(3)(4)からの続きになります。


さて世間はいよいよフォーク・リバイバル全盛期。チーフタンズのところにも英国の配給元などから「ドラムを入れろ」というレコード会社らしい要請があったのだそうですが、チーフタンズはアコースティック路線をつらぬきます。「フェアポートやスティーライといったバンドなら、どれも聴いていたけど、僕にはフォークを素材にしたロックに聴こえたな」ふふふ、さすがのパディ。

1971年「チーフタンズ3」が発売され、翌年にチーフタンズは初めて新作のプロモーションをしにアメリカに行くことになります。コンサートはニューヨーク・アイリッシュ・アーツ・センターの1回だけで、あとはラジオ出演などあくまでプロモーションが中心。

「土曜日に行って月曜日には帰ってきていたんだから、すごいスケジュールだった」とショーン・キーンは回想します。パディはここですでにプロモーターが用意したホテルはボロボロだったのに大クレームし、ホテルを当初の条件だった場所に変更させたりしています。パディがホテルにうるさいという伝説はもうこの頃からだったんですね。いや〜、ある意味、まだこの頃、外国市場ではペッラペラの新人だったに違いないのに、アメリカ人相手にさすがです。

また他のメンバーが観光に精を出している間、パディは空き時間を利用してレコード会社の重役たちと交渉をかさねていきます。そしてクラダのカタログ全体を発売する契約を取り付けました。これは大きい。「あの時点でチーフタンズだけ売り込むのは簡単だったが、それはしなかった」とパディは言います。これはアイリッシュ・ミュージックにとっては重要な事でした。つまり売れるものだけ(チーフタンズだけ)ではなく、クラダのカタログ全体が紹介されたわけですから。

そんなチーフタンズの初めてのアメリカ公演にはニューヨークに来たばかりのジョンとヨーコが訪ねてきてくれたのだそうです。そして、狂乱のプロモーション・ツアーが終わると彼等は再び現実に戻り、ダブリンで9時/5時の仕事に戻っていくのでした。

帰国したチーフタンズには、ダブリンで新しいプロジェクトが待ち構えていました。それはセント・パトリックス・デイの特別番組で、BBCノーザン・アイルランド・オーケストラとの共演の企画でした。このオーケストラのハープ奏者、デレク・ベルとチーフタンズはそうして出会うわけです。この企画はデレクをオキャロランに見立てて、ハープを中心としたアイルランド音楽を制作するというものでした。

マイケル・タブリディの思い出「デレクは大きなオーケストラの一員とはとても思えなかった。靴は底がはがれてバタバタしてるし、ジャンパーの正面には大きな穴があいていた。彼はすぐに僕らと打ち解けてキャロランの音楽を演奏し、オキャロランのメロディをけっこう気に入っているらしかった」

(C) Chieftains web site
この時のベルファーストへの訪問で、チーフタンズは北アイルランドの厳しい情勢を実感することにもなります。当時ベルファーストにおいてカトリックとプロテスタントの生活はまっぷたつに分かれていたのだそうです。それは利用するタクシーにも及んでいました。それぞれがそれぞれのコミュニティのタクシー会社しか利用していなかったのです。

で、チーフタンズが乗ったタクシーの運転手はBBCの手配ということもあってプロテスタント系だったため、彼は南から来たチーフタンズに撃ち殺されやしないかと運転中ずっとビクビクしていたのだそうです。でも最終的にはもちろん打ち解けてホテルのバーで、その運転手と飲みながらたくさん話をしたんだって。パディいわく「彼は南の人間は1人残らず銃をもっており、すきあらば北の人間を撃ち殺そうとしていると考えていたんだ」「あの一件は、その後も長いこと僕のなかにひっかかっていたな」

それにしてもアイルランドの北/南の共同伝統音楽バンドってフォー・メン・アンド・ア・ドッグが最初かと思っていたのだけど(フォー・メンの連中は少なくとも自分たちでそう認識していました)、確かにデレクは北アイルランドなんで、チーフタンズの方が俄然早かったことになります。

そしてチーフタンズのメンバーはリハーサル中ずっと、チャーミングなデレクのいたずらに翻弄されることになります。デレクはとんでもない悪戯好きで、ある日自分の譜面台にプレイボーイ誌のヌードをたてておいたんだって。団員たちには女性のヌードが丸見えなんだけど、なぜ誰もがデレクに近づきたがるのか指揮者にはさっぱり分からない。結局ばれてしまうのだけど、デレクは注意すら受けなかったそうで「善意に解釈してもらえたんだなぁ。天才だけに許された特権だ」とメンバーは話しています。

ここでデレクのプロフィールを見てみましょうか。1935年ベルファースト。デレク・ベルは裕福な銀行家の家に生まれました。母の祖父はスコティッシュ・パイプの名演奏家でアザラシをもうっとりさせたという伝説の持ち主。父はアマチュア・オケでヴァイオリンを弾いていたのだそうです。2歳の時,デレクは視力が弱かったため、この子は将来失明するだろうと医者に宣告されます。両親はせめてこの子に音楽を…と音楽の英才教育をデレクに与え始めました。5歳の時に母親が死んで,デレクと妹は男手ひとつで育てられることになるんですが、デレクは9歳でピアノのレッスンを受けると神童ともてはやされ、11歳にして最初のピアノ協奏曲を作曲するという天才ぶりを発揮します。そして、すでにその歳で音楽で身をたてていこうと決意していたとも言われているのだから、すごい! 子供ながら自分でBBCに演奏したテープを送りつけ「こどもの時間」という番組で演奏するという仕事を得ます。(すでに子供なのにプロ!)

自分の弟子が凄い才能だと知った音楽教師がオーボエをあたえるとデレクはこの楽器も瞬く間に習得。そしてロンドンで学び終わるとベルリン、モスクワ、ブタペストなどの交響楽団と共演経験を積んで行きました。最終的にベルファスト交響楽団の音楽監督になったのは30歳近かったのだけど、おどろくことにハープを手にしたのはこの時期なんだそうです。すごいですよね。1965年、デレクは第2オーボエ奏者としてのギャラとは別に報酬を受け取るという条件で首席ハーピストになり、チーフタンズと共演したのはその7年後の事でした。

「あのときはまだチーフタンズのことはよく知らなかったんです」デレクが語る。「オーケストラの全員がパディの回りに群がって、彼が抱えている奇妙な楽器(イーリアン・パイプ)を眺めていましたね」

デレクと出会ったパディはダブリンで行なわれる次のコンサートにデレクを招待することを決めます。「チーフタンズにもハープが欲しいと、ぼくはずっと思っていたんだが、この人ならという奏者に出会えなかった」「デレクと会って長年ぼくの頭のなかにあった音楽が、ようやく全開しはじめたのさ」



デレク… 私はチーフタンズの日本公演を1996年からお手伝いするようになりましたが、デレクに関しては本当に素敵な優しい思い出しかありません。天使のような人だった。いつも集合時間に遅れまいと約束の時間の20分前にはホテルのロビーに降りて来ていたデレクは、いつも当然集合1番乗りでした。(そして、いちばん遅くなるのはだいたいマットでした)デレクの荷物が極端に少ないのも、自分のハープが重くてツアーに迷惑をかけないようにという配慮からでした。ときどきズボンの下からのぞく100円ショップで買ったみたいなネコの模様の靴下が可愛かった。プランクトンの川島さんがデレクが喜ぶようにとネコのぬいぐるみを買って来てあげたら、それを気に入りすぎちゃてなかなか手放さない事があったっけ。デレクは、よくツアー・スタッフのイボンヌとか下々の者にインド哲学のことを説いて聞かせていました。

こんなに心が綺麗な人はいません。心が綺麗で最高の音楽家だった。(今,実はデレクに近いなと思っているのはティモ・アラコティラです。ふふふ、2人とも超エキセントリックで、桁外れの音楽家)

デレクが亡くなった時、チーフタンズからいただいたメモリアル・カード。ずっと私のオフィスに飾ってあります。あれから15年たったんだ…



「地上のハーピストたち、1つずつ席を上がりなさい。天国のハーピストたち、席を下がりなさい」

(6)に続く。


チーフタンズの公演チケットは10月9日の「秋のケルト市」でも購入いただけますよ。アイルランドの音楽、文化、カルチャー、食が集合したイベントです。豊田耕三さんのホイッスル・ワークショップなど盛りだくさん。是非ご来場ください。詳細はここ


チーフタンズ来日公演の詳細はこちら。
11/23(祝)所沢市民文化センターミューズ アークホール
11/25(土)びわ湖ホール
11/26(日)兵庫芸術文化センター
11/27(月)Zepp Nagoya
11/30(木)Bunkamura オーチャードホール 
12/2(土)長野市芸術館メインホール
12/3(日)よこすか芸術劇場
12/8(金)オリンパスホール八王子
12/9(土)すみだトリフォニー大ホール


2017年9月25日月曜日

フランツ・バルトロメイ「この一瞬に価値がある」を読みました(1)


さて初来日が決まったバルトロメイ・ビットマン。なんと私がマティアスの父ちゃんが有名なチェリストだと知ったのは、私が彼らに来日オファーをし、アグリーし、彼らのスケジュールを押さえた後だったのでした。びっくりだよ。

…というか、バルトロメイ=チェロで、本来ならばすぐピンと来なくてはいけなかった、わたしがあまりにも無知だった。マティアスのパパ、フランツ・バルトロメイは、そのくらい有名なチェリストなのです。なんとバルトロメイ家は、120年以上もウィーン・フィルに仕える名家中の名家なんだって。日本ではこんな本も音楽の友社からリリースされてる。

でも父ちゃんは父ちゃん、自分は自分だもんね。とはいえ、ここでせっかくだからパパ・バルトロメイの事をご紹介しておきましょう。私をはじめクラシック詳しくない人も多いと思うので…。っていうか、私もあわてて調べたり本を読んだりしたので、せっかくですから…! でも実はこんな私でも子供の頃(たぶん中学生時代)ウィーン・フィルは観たことあるんですよ。親が大枚はたいて、コンサートに連れていってくれたんです。曲目はポップですけど(笑)『田園』と『運命』。指揮者はベームだった(と記憶している)。ということは、その時の主席チェリストはパパだったかも? 

インタビュー映像見つけました。こちらが、Vol. 1。素敵な紳士。7分半ほどの動画。パパ・バルトロメイのおじいちゃん(つまり曾ジジ・バルトロメイ)は、マーラーの友達だった!!? 

それはそうと、これ頭のところリハーサルのシーンだと思うけど、凄い! クラシックの人ってリハの時からスーツ着てネクタイしてる! 普段Tシャツ/Gパンではないんだ!? そしてインタビュー受ける時もタキシード!? 



続き。素敵な眼鏡のフレームは奥様(つまりママ・バルトロメイ)のチョイスだそうで…



今までウチのチェリストといえば…



なんというか…

こういう人たちばかりだったので…

煮込みストリートが似合う連中。まったく違和感がない…

この楽器にぶら下がっている汚いハンカチの役割はいったいなんなんだろう…

こんな連中ばっかりだったので…。彼らとはだいぶ世界が違いますな(笑)。

バルトロメイ家は本当にすごいんです。上の動画でパパが話しているようにマティアスのひいおじいちゃんはクラリネット奏者で、マーラーと親しく(!?)ウイーン・クラリネット楽派(なんだろう…それ。ググっても出てこなかった)の創始者だったらしい。そして2代目(つまりマティアスのおじいちゃん)のフランツ・バルトロメイ(ファーストネームが同じところが時代よねぇ…)ことジジ・バルトロメイはヴァイオリン奏者。彼はマネジメント能力にたけていて戦争をまたいだ難しい時代に音楽監督を務めオケを率い、その一方で教育に大変な力を注いだんだって。

そしてその2代目の息子2人は、兄がヴァイオリン奏者(かつイラストレーター)、弟がチェロ奏者となったわけです。チェロ奏者のフランツ・バルトロメイがマティアスのパパになるわけで、彼は45年ウィーンフィルに在籍し、そのうち39年間主席チェロ奏者を勤めたというすごい人。そういうすごい人がマティアスのパパなわけです。

それにしてもこの本を読んでいて感動したのは、ウィーン・フィルというその歴史の重さ。ウィーンに伝わる音というものがあるんだそうで、それは柔らかく、弾きだしのアタック音がない音…。ピアニッシモであっても、それを全身で演奏すること…等々。そしてウィーンの伝統というものが代々伝わっている、というその歴史の重み。つまりウィーンくらいになると作曲者の立ち会いのもとリハーサルし、初演を経験した経験談が代々の奏者の間に財産として伝わっているんだって。「こういう風に弾くものだ」っていうのが、楽団の中にもう知識としてある、っていう……すごすぎません?! だからどう弾くかってのは、もう間違いがないんだって!!! すごいな!!

あと指揮者ってのが、どんな風にオーケストラに機能するのかも、この本読んでやっと理解した(ような気がした)。指揮者、そしてコンサート・マスターの次に要のは、主席チェロ奏者なんだってのも、始めて知ったよ。コンサート・マスター、指揮者と視線を送りながら、交響曲を奏でる、その感じ。あとカラヤンとか、ベームの嫌な奴ぶりも書かれていて(別に悪口を言っているわけではないですよ)それもすごく興味深かった。カラヤンは明らかに違う空気をオケに持ち込む人で、それによって皆からベストなものを引き出す能力にたけていたらしい。

すごすぎるバルトロメイ家の話、もう少し続けさせてください。

この2:40すぎに出て来る白髪のチェロ奏者はパパ・バルトロメイかしら…ということは隣りでマンドラ弾いてるのはクレメンスのパパ? あとで聞いてみよ。



1分すぎくらいに、たった1秒出て来るパパの熱演ぶりが笑えます。すっごいヘッド・バッキングしてて、クレメンスが笑ってみてるの…



バルトロメイ・ビットマン。初来日公演は2月12日(祝/月)吉祥寺Star Pine's Cafeにて。どうぞよろしくお願いいたします。詳細はここ。チケット発売はこの週末。

パパのこの本、最高に面白いので,是非チェックしてみてください。


「秋のケルト市」出展者ご紹介:山崎絢子さん(雑司が谷十音)

「秋のケルト市」出展者紹介。今日はリフレクソロジーの山崎絢子さんをご紹介します。絢子センセイは雑司が谷にある十音(とおん)のオーナー。神奈川県出身。なんと元々歌手でイタリアのバロック音楽を歌ってらしたという、素敵なセンセイです。今でも時々オーケストラや音楽大学のイベントを手伝いながら、十音で多くのクライアントさんの足をモミモミしてらっしゃいます。バイオはこちら

南アフリカドーガン・インターナショナル(DI)認定と いう、ちょっと聞き慣れないスタイルのリフレなんですが、南アフリカでは国家資格となるセラピューティック・リフレクソロジー。なんというか決して無理のない、こちらのペースにあわせてもらえる優しい施術が身上です。このスタイルは、なんと日本では十音さんが二人目の資格保持者なんだって。すごいよね。 私は昔は中国/台湾式のゴリゴリ、痛いやつが好きだったんだけど、絢子先生のマッサージはそれに比べるととっても優しく、しかし長時間じんわり効果があるように思います。

センセイいわく「クライアントのからだが、自然に治癒力を取り戻せるようお手伝いをする」という事らしいのですが、施術を追えると、なんか胃のあたりがグルグル。腸が働きだすのが分かります。私も忙しくてしばらく行けてないけど、とにかくお薦めですよ!  全身マッサージではないので着替えの必要もなく気楽にセッションを受けていただくことが出来ます。野崎も超おすすめのこのユニークなマッサージを是非体験してみてください。

通常、十音では90分ワンセッションなんですが、今回はケルト市での特別体験版として15分1,000円というコースを組み立てていただきました。十音さんの魔法の手で、夢の世界へいってらっしゃ~い。(ちなみに45分とかまとめて予約されてる方もいらっしゃいます。そういうのも可能ですので、是非)

*リクライニングチェアでの施術になります。裸足になれる服装でどうぞ。
*現在あいている時間帯はお申し込みフォームにある時間帯のみになります。結構うまってきちゃいました。お早めのご予約をおすすめします。
*施術はライオンビルの3階、ワークショップの隣のスペース(カーテンで仕切られております)で行なわれます。ワークショップの音が聴こえますが、ご了承ください。

「秋のケルト市」は10月9日(祝/月)に浅草ライオンビルで開催されます。音楽,文化、カルチャー、クラフトなどアイルランドにあふれる1日を過ごしてみませんか? 場所は浅草ライオンビルにて。詳細はこちら

*クレジッットカードは使えませんので現金のご用意をお願いいたします。
*簡易包装につとめておりますので、エコバックなどお持ちください。 

2017年9月24日日曜日

「秋のケルト市」出展者ご紹介:山下直子さん、ボウディッカさん

さて、今回一緒に「秋のケルト市」を開催するにあたってプロデゥースを一緒に手がけてくれている菅野和子さんの投稿からご紹介していきます! Facebookのイベントページに入れてもらっているんだけど、見ない人もいるかも,ですので…

ではでは菅野さん、よろしくです〜

 ★

 「ケルト市」の企画は、今年の5月に発売された一冊の本がきっかけでした。アイルランド在住のコーディネーター、ナオコガイドこと山下直子さんの『絶景とファ ンタジーの島アイルランドへ』(イカロス出版)。ガイド歴17年のナオコさんのアイルランド愛がいっぱい詰まった一冊です。「こんな楽しいアイルランド を、もっと伝えたい!」と、アイルランド好きが集まってイベント企画が始まりました。

アイルランドを旅したことがある方、これから行ってみたい方、アイルランドってどんな国? と思っている方にぜひ手にしていただきたい本です。まだお持ちでない方は、ぜひ、10/9のケルト市で! ナオコさんも駆けつけてくださいますので、本にサインもOKですよ! スペシャルトークも開催します。(トークはすでに定員に達しましたので、締め切りました。すみません)


【出展者紹介1】ボウディッカ

アイルランドの伝統的な指輪、クラダーリングをご存知ですか? 

西部の港町ゴールウェイから広まった、ハート(愛)、王冠(誠実)、それを抱える手(友情)のモチーフが印象的な指輪です。ボウディッカは、ゴールウェイの老舗工房の職人による、本物のクラダーリングを古くから輸入販売しています。

クラダーリングは、"Let Love and Friendship Reign."(愛と友情に支配させよ)という意味を持ち、右手の指(どの指でもよいらしい)にハートを逆さ向きはめると「恋人募集中」、恋人ができたら ハートの向きを戻して、婚約したらそれを左手の指につけ替える、というユニークなつけ方があります。

今回、1750年創業の老舗、トーマス・ディロンズのオリジナル・クラダーリングのほか、ケルティックジュエリーをご購入いただけます。実際に見て、試せるチャンスです!
 

商品のラインナップや、クラダーリングの伝説を知りたい方はボウディッカの公式サイトをどうぞ。http://www.boudicca.gr.jp

(文:菅野和子)


 

秋のケルト市。詳細はこちらですよ〜

トーク、ワークショップ、まだまだ受け付けております。

こちらへどうぞ。

クレメンス・ビットマン:コミックバンドのフロントマン?


今週はそんなわけで初来日が決まったバルトロメイ・ビットマンの2人の経歴を少しずつ紹介してまいりましょう。続くはフィドル/マンドラのクレメンス・ビットマン。

オーストリア第2の都市グラーツの生まれのクレメンスはグラーツの音楽芸術大学でクラシックを学ぶとともに、パリのディディエ・ロックウッド(exマグマ)の音楽院でジャズを学びます。いいねぇ、かなり親近感。私もマグマ、大好き!! そしてフランスから帰国後はBeefolk、Folkmilchといったユニークなグループをスタートさせ、ソロ・アーティストとしても実績を積んできました。

ちなみにクレメンスが最初に買ったアルバムはイエスの「90125」(ロンリー・ハートが入ってる、あれですね…)

All Time Best Albumを5枚あげてくれと言ったら、次の5枚をあげてきました。

1. アルバン・ベルグ「死と乙女(シューベルト)」 
2. マハヴィシュヌ・オーケストラ「ザ・インナー・マウンティング・フレイム」
3. マイルス・デイヴィス「カインド・オブ・ブルー」
4. レイジ・アゲインスト・ザ・マシーン「レイジ・アゲインスト・ザ・マシーン」 
5. ベンジャミン・シュミット「バッハの無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ」

クラシックのサラブレッドなマティアスと比べ、こちらは雑草みたいな楽しい音楽家。これが、そのやってたというバンドFolksmilch(コミックバンド?)。確かにリズムの使い方とかバルトロメイ・ビットマンに比べて全然ユルいけど、すでにバルトロメイ・ビットマンの片鱗が…「トルコ行進曲」



これなんかメイクもしちゃってるし…



ピアソラ風のマイケル・ジャクソン「ビリー・ジーン」カバー。



子供のころはどんな音楽環境だった?と聞いてみると、クレメンスは「僕の家族には音楽的な人は誰もいない。父は音楽好きではあったけど。両親はまだ僕がどうやって生活を成り立たせているのかよく分かってないんだよ(笑)」とのことです。自然体でいいなぁ、それ。ウチもそうですよー ウチもそう(笑) だいたい親なんて反面教師ですよ、普通。

またデュオで演奏することについて…「バンドの状況と比べるとデュオはとても集中力を要するね。いろんな音楽的役割を勤めないといけない。でも実際のところ、僕らは自分たちのこのデュオをバンドと捕らえているんだ。努力するバンド、ロック・バンドといったところかな」と話しています確かに音を作り込む感じは,確かにそういうところあるかもしれない。

そして一度見たら忘れられない「Les Pauli」の映像について自分の好きなシーンをあげてみてくれ、と頼むと
 
 1:54 僕がサイクリングの服を着ているところ

 2:29 トイレのシーン

 4:09 工事中のクレーンに僕が乗っているところ
 
ということです。ぜひ確認してみてください。私もクレーンのところ、すごい好き!!w


なお音楽してないときは、ひたすらと自転車とランニングが趣味だそうです、クレメンス。

また今回初めて日本に来ることについて聞いてみたら「まだ何にもイメージがわかないや。でも行くのをすごく楽しみにしているよ。絶対に食べものとか好きだと思うんだよね」とのこと。 いいぞ! 何か美味しいもの食べようね!! 

そしてバラしてしまいますが、この「アンケート」を取った時、マティアスは締め切りギリギリ…というか締め切りオーバーして数日たつまで回答をよこさなかったのに対し(ちゃんと〜日までに送るよ、ごめんね、って言ってきましたけどね)、クレメンスは割と速攻で送ってきたのでした。いいわぁ、大らかな性格の子って。なんというか、対照的な2人す。そして,相方とはその方が上手くいくもんなのよね。

バルトロメイ&ビットマンの来日公演は2月12日(祝/月)チケットは今週末発売です。詳細はこちら。

2017年9月23日土曜日

山口洋さんのスターパインズカフェ公演で…

ウォリスのこんなチラシ作った!!!

今度の火曜日にある山口洋さんのスターパインズカフェ公演で、配らせてもらうんだ。この日記からのコメント引用、快くオッケーしてくれた洋先輩、本当にありがとう!!!

コンビニで大量コピーしてから気づいた、11/6は(祝)じゃない、ただの月曜日です。良かった、配る前に気づいて… orz



これってファースト・テイクなんだよ、信じられない。ちょっと「ONCE」の楽器屋のシーンみたいかも。

ウォリス・バード来日公演は、11月6日(月)Star Pine's Cafeにて。詳細はこちらです。 あ、もちろん「秋のケルト市」でもチケット売りますよ。

そして山口さんと古市コータローさん(THE COLLRECTORS)の公演は火曜日。Star Pine's Cafeにて。詳細はここ。 チケットもまだ大丈夫みたい。

赤羽パン講座その4:丸山礼先生 アイルランドのポーク・イン・サイダーとブラウンブレッド

というわけで、前回の私のアイルランド/英国パン講座に引続き、丸山礼シェフにブラウン・ブレッドそしてポーク・イン・サイダーを作っていただきました。丸山シェフのポーク・イン・サイダーはなんと10月9日(月/祝)のケルト市にも出す予定なんで、是非皆さん、食べにいらしてください。


まずはブラウン・ブレッドの準備を。 オーブンをあっためつつ(220度)、その間、粉類をまぜまぜ。重曹や砂糖、塩などが固まりになっていないように…という程度に。粉を振ったりする必要はないそうです。

まぜまぜ…

赤羽文化センターの竹山施設長。パウンド型にバターを塗ります。さすが竹山さん。普段やってる感がすごい! 男性はこういうところで差が出ますね。

これに写真撮り忘れましたが、先ほどの粉類に液体類(オーリブオイルやビネガー、牛乳など)を投入し、まぜまぜしたあと、パウンド型に流し込み40分。

なんて立派な豚のバラ肉。固まりです〜500g(4人前)

たまねぎはこんな感じ。

野菜も切ります。リンゴは皮付き。

炒めます,炒めます…

材料とかこんな感じ。

こんもり出来ました! 怪獣みたいなルックスしています!!

炒めた肉/野菜の中にサイダーを投入。そして今日はお水も300ccほど入れました。

細かい説明は私が書いた黒板をご覧ください。



























焼き上がったら20分くらい放置。本当は1日くらい置くと綺麗に切れるみたい。でもこのボロボロ感がアイルランド風。




たくさんのご参加ありがとうございました。

出来ました〜。ポーク・イン・サイダー! 激まいう!!!

なんというか甘いんですよね。サイダーの甘さ。そして肉の甘さもある。いちじくがめっちゃいい仕事してます。味付けはチキンコンソメを少々、塩、こしょうのみ。シンプルですが、すごく美味しかった〜


パンもほっこり、回りの固さもいい感じで、味わいぶかい。アイルランドで食べるのと同じ味がする。

パンはやっぱりこうしていただくのがいいですな…

丸山先生、ありがとうございました!

とりあえずこれで野崎がコーディネイトした赤羽パン講座は終了です。いや〜 面白かったな。なんと私は行けませんが、来週はスワンベーカリーさんにみんなで見学に行くみたいで、羨ましい!!!

このポーク・イン・サイダーが食べられるケルト市は、10月9日(祝/月)浅草ライオンビルにて。詳細はこちらをご覧ください。

マティアス・バルトロメイ:ウィーンの正統派クラシック御曹司


 …とか書くと怒られそうだよなぁ,本人に。でも本当だからしょうがないよね。なにせバルトロメイ家は120年以上ウィーン・フィルに仕えてきた正統派のクラッシック一家なのでした。

昨晩初来日のニュースを発表したバルトロメイ・ビットマンですが、マティアスのお家のことについてはクレメンスを紹介したあとに、ゆっくりご紹介していきたいと思います。まず最初はマティアス・バルトロメイについてご紹介しましょう。

マティアスはオーストリアの首都ウィーンの生まれ。7歳よりお父さんのフランツ・バルトロメイにチェロを習いはじめます。お父さんはなんと30年以上もウィーン・フィルの首席チェロ奏者だっというすごい人。マティアスはザルツブルグでクレメンス・ハーゲンに師事した後、ウィーン室内管弦楽団やザルツブルグ・モーツアルテウム大学等でソリストを勤めた他、ウィーン国立歌劇場、ウィーン・フィル・ハーモニー管弦楽団、ウィーン交響楽団、ヨーロッパ管弦楽団、マーラー室内管弦楽団のメンバーとして活躍します。そして2010年からはアーノンクール率いるウィーン・コンツェントゥス・ムジクスにソロ・チェリストとして参加しています。(と、ここまで書いて、私も実はなんのことだかサッパリって感じなんですが… すみません、クラシックは素人です。でもこの経歴は大変な経歴なんだそうです、クラシックの方に言わせると…)

そして日本にも一度来たことがあるらしい。マティアスいわく「2005年に弦楽四重奏団で京都に行ったことがあって、すごく楽しかった。また行くのを楽しみにしている」とのこと。2005年って12年前… ん? 20歳の時、ってこと? すごいな。

しかしどうでもいいけど、この経歴、キラッキラのクラシックの超エリート・コースですよね。それがなぜこういうアバンギャルドなデュオを組むことにしたのか。「クレメンスと僕は2011年に出会った。クレメンスは弦楽四重奏団の連作曲を編曲していたんだ。僕はそこでチェロを演奏していて、僕らはすぐに友達になった。当時僕らは2人とも似たような状況にあり、2人とも音楽の新しい方向性を探していて、今の時代のエネルギーと創造力を結実させた新しい何かを作りたいと考えていたんだ」

こんなのも見つけた! ピアノの人とデュオでCD出しているんですね。



さて話題の「Les Pauli」のクリップの中で好きなシーンを3つあげて、と聞くとマティアスの答えは下記の3ケ所を教えてくれました。

 01:29 セント・ステファン寺院の地下墓地
 02:06 ウィーンの古い映画劇場
 02:36 トラムの中



私はマティアスのパパがヘッド・バッキングで超熱演の1分05秒のシーンが好きです。ご自宅かしら〜。良かったら、皆さんも確認してみてください。

そしてマティアスが最初に買ったCDは、と聞いたら、なんとR.E.M.の「Automatic for People」だそうですよ!!! やったー ピーター❤ マイク❤ めっちゃ親近感! っていうか、若いですな、マティアス。(ちなみにペッテリ・サリオラと同じ歳だ…) 

そして好きなアルバムAlltime Best 5を選んでもらったら、この5枚になりました。 

 1. レディオヘッド「OKコンピューター」 
 2. デフトーンズ「ホワイト・ポニー」 
 3. ナイン・インチ・ネイルズ「ザ・フラジャイル」 
 4. クレメンス・ハーゲン&バウル・グルダ 
 5. パール・ジャム「Ten」

また影響を受けたミュージシャンはという質問に、クレメンス・ハーゲン、ニコラウス・アーノンクール、ジミ・ヘンドリックス、フランツ・シューベルト(スペースが足りないよ)…と答えています。

バルトロメイ&ビットマンの来日公演は2月12日(祝/月)チケットは今週末発売です。詳細はこちら。 実は、この2人静かな曲がいいんだよな… これとか大好き。