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2017年9月7日木曜日

やっぱり書いておこう 暴力と教育


まずは素晴らしい上記のブログ、ぜひ読んでみてください。

この件について自分はブログに書かない方がいいかなぁと思ったのだけど、やはり書いておくことにする。業界ネタのブログを書くたびに「きっと誰かを不快にさせてんだろうなぁ」とか「敵を作ってるだろうなぁ」と思うのだが… それでも一応書いておく。ホントにしょうもないことなのだが、自分の意見を言うだけで、誰かを傷つけることになるんだよね。それはすでに分かっている。でも、ここは自分の考えをまとめる場でもあり、共感してもらえれば嬉しいけど、共感してもらえなくても仕方がないのだ。この上のブログを読んで、勇気をもらい、黙っていたらいけない事のような気がした。また昨日とあるミュージシャンの方ともチャットで話していて、同じ意見になった。だから思い切って書く。

日野皓正さんは私も面識はないし、ライブは何度か見たはずだけどイベントとかそういう事だったように思う。チケットを自分でちゃんと買った記憶はないしコンサートを90分見たこともない。ちゃんとCDを聞いたこともない。だから何か言える立ち場には全然ない。

最初、このニュースを聞いた時、一番最初に「暴力は駄目だよ」と思った。その後の記者会見で「たたいてない」みたいな言い方をしたのも余計まずかった。映像を見れば、それは明確に分かるからだ。あきらかにすごい往復ビンタだし、大きな声で怒鳴ってもいる。(そういやあの映像は議会の反体制派の議員が撮ったという話があり。区長をひきずりおろすために動画を週刊誌に渡したという説もあるようだが、本当なのだろうか。それはまた別の問題なのだが…)

日野さんや多くの音楽関係者が言うように、確かに、私が子供のころ、暴力はもっと近いところにあった。ウチの家庭内でも短気な母親はよく私や妹をひっぱたいた。それに「勉強しろ」「何しろ」「何はしてはいけません」と、とにかく口やかましかった。父親は滅多に手をあげることはしなかったが、親に人生相談しても意味ないわと私は早くから理解し、早く家を出ようとそんなことばかり考えていた。ま、それでも親に愛されて育ったのは、今では間違いなく自覚しているし、そのおかげで極端に自立心旺盛な人間になったのは間違いない。手をあげる教育は66年生まれの私が子供のころは比較的一般的なことだったように思う。学校の先生には叩かれたかなぁ… さすがにそういう記憶はないけど…。ただ私は体育が苦手だったので、体育教師には相当いじめられた。もっとも私がイヤイヤ授業を受けていたのはあきらかだったし、モジモジとドン臭い生徒だったので奴らのイライラを誘ったのだろう。おかげで私は運動する事が嫌いな人間になり、身体を動かすことをしない大人になった。が、あいかわらず運動音痴は変わらないながらも、今ではそんなことは克服しランニングやら水泳やら筋トレやらを楽しんでいる。そして心の中で体育教師の連中に対し「ばきゃーろー! お前なんかよりオレの方が楽しい人生送ってるぜ」と舌を出している(黒のざき)。

しかし時代は変わった。今や暴力が始まれば,それは学校でも職場でも家庭でも、一瞬にして警察沙汰になる。特に子供に対する暴力/暴言はありえない。もっとも私が住んでいる足立区/北区には、まだ子供に対してものすごい暴言をはく親もたくさんいる。スーパーで、バスの中で、そういうのをたまに目撃すると、心臓がドキドキするよ… さすがに公衆の面前で暴力ふるう親はいないけど…。音楽業界も同じスタンダードなのだろうか。師弟関係だったら暴力はありなのか。この件について、私のSNSでは実は日野さん擁護派が多い。ちょっとびっくりするほどに…。また自分自身の友達ではないが「あれは楽屋でやるもんだ、ステージでやるもんではない」と書いている人もいた。それも絶対に違うと思うし、それはそれで更に問題が陰湿になる。暴力への一線というのは、そこで引かれるものではない。

なんというか暴力って、相手を見る目を一生変えてしまう。あぁ,この人はそういう人なんだ、って、タガが外れたようになってしまう。もちろん、それが日野さんという人であり、彼のすべてが彼の音楽に魅力を与えているに違いないのだが。

先日も久しぶりに会った友人が飲み会で「●●(国の名前)嫌いなんですよね」とか言うのを聞いて、ちょっとドキッとした。もちろん数人の飲み会の場だし他意はないと思う。が、そういう発言も最近は妙に残ってしまう。その人を見る目を変えてしまう。いや、私も「ホント、●●人って嫌いだわ」とか「●●人って苦手」って結構飲み会で言っちゃってるから気をつけないといけない。もうそういった事は反省して改めていかなくてはならない。そういう時代になったのだ。そしてそれは人間として前進だと思う。

それにしても、暴力は絶対に無理。例えば仕事相手にそういうの一度でも見ちゃったら、もう絶対にバッサリ人間関係が終る。友達とか絶対にありえない。ウチのミュージシャンで奥さんに暴力を振るっている人がいたとしたら、どうしよう。絶対に絶対にありえないよ。(で、これがあまり進行して、お互いがお互いを思いやりすぎて言いたいことも言えなくなると「ハーモニー」みたいな世界になっちゃうんだけど)

あと思ったのは日野さんのマスコミ対応の悪さだ。あの会見はまずかったね。今、日野さんのマネジメントってどうなっているんだろうか。マネージャーいなかったとしても、周りにアドバイスする人はいなかったのかな。不器用な方なんだろうなという印象を受けた。

一方で演奏を辞めなかった子供のことを賞賛する声もいくつかあがっていた。怒られても演奏をやめなかったのは偉い、って。それもなんか疑問だ。あのように音楽がアンサンブルである以上、自分だけではなく他のミュージシャンのことも考えないと駄目なように私は考える。それはそれで反省だよね… でも、それはあるにしても日野さんの暴力はやはり一線を越えてしまったと思う。私もあの場合、どういう態度を取るのが正しいのか、あれこれ思考を巡らせたのだが、上のブログの方のように「ほおっておく」のが正確だったように思う。ドラムソロだし、長時間続くとは思えないんだが…

一方で、このニュースを伝えるサンデー・ジャポンの爆笑問題の太田さんの反応は素晴らしかった。真面目な表情をいっさい変えず、生放送のスタジオ内で多くの出演者がみんな引いているのを分かっていながらも、絶対に駄目と言い切った。なんか信頼できると思った。そうだよ、一線ってある。超えちゃいけない一線って。

今日も張り切って参りましょう! 元気になれるこの曲を貼っておきますね。11月に来日するウォリス・バード。来日詳細はここ。