映画「オール・アイズ・オン・ミー」を観ました

若くして亡くなった伝説のラッパー、2PACの映画「オール・アイズ・アン・ミー」。試写で拝見しました。ありがとうございます。



ヒップホップという、普段はまったく知らないジャンルであるが、音楽業界ネタの映画は結構好きである。特にビックビジネスもの。そして自分は小さくて居心地がいい自分サイズの場所を見つけられたことを確認し、幸せをかみしめるのだった。あくまで幸せなオレ(笑)

2PAC(トゥーパック)…全然知らなかった。資料によえればローリングストーン誌が選ぶ歴史上もっとも偉大なアーティスト100組のうち86位。いくら門外漢とはいえ、名前くらい知ってなきゃいけなかったかも… ホントに私は何も知らないのー。

それにしても、やはり売れているものというのは… 常軌を逸している。いや〜 もう暴力とマッドな世界が隣りあわせで、こんなのありえないよ。こういう世界では、もっぱら女は飾りもの以外の何ものでもない? お母さんがかなり重要な位置づけとして登場するのだけど(彼女は70年代は急進的な黒人解放運動家ブラックパンサー党のメンバー。途中アルコール依存などでボロボロになったりする)彼自身は刑務所に入れられたり、その保釈金がらみでレコード会社と手が切れなくなるなど、まるでヤクザの世界。いや、実際よくわからないで書いているので、失礼があったら申し訳ないけど、とにかく観ていてハラハラですよ。

近頃の伝記映画って本人役の人が生き写し!?みたいなことが多いけど、これも実際の本人に似ていたのであろうか。こういう世界がまったく分からない私でも映画はかなり楽しめた。 彼は虚勢をはっているようで、オドオドしてるようにも見え、あやうい空気がビシバシ伝わってくる。それにしても25歳で亡くなるなんて… 若すぎる。

彼の人生同様、映画もあっという間に終ってしまった。最後の亡くなり方も衝撃的。アメリカとはいえあんな風に射殺されるなんて…。いまだに犯人や殺された理由もまったく明らかになっていないそうだけど、なんかお金とかすごい桁で絡んでそうで、身震いしてしまう。あ、そうそう、2PACは、クインシー・ジョーンズの娘と婚約なんてしてたのね。すごいな。あまりにも自分の世界と違うので、感想が出てこない。でも映画としては面白かった。

12月29日より。新宿バルト9他、全国ロードショー。