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2017年2月28日火曜日

メアリー・ブラック「暗くなる前に」から30年




うわ〜そうかー もう30年たったのか… メアリー・ブラックの数ある名作の中でも「これがベスト」という人も多い大傑作「暗くなる前に By the time it gets dark」の30周年記念盤が出ることになったようです。

こちらがタイトル・トラック


「By the time it gets dark」はサンディ・デニーがオリジナル。メアリーのヴァージョンが元気になれそうな感じなのに対して、こっちはなんだか逆に泣けますなぁ…


ところでメアリーのコメントを読んで知ったのですが、このアルバムに参加していたMandy Murphyって昨年亡くなってたんですね…。知りませんでした。ポール・ブレイディやクリスティ・ムーア、そしてメアリー・ブラックのアルバムにコーラスとしてよく参加していたコーク出身の女性歌手です。

私が「暗くなる前に」のアルバムで思い出すのはゴンチチのチチさん。メアリーが大好きで、このアルバムが大好きで、本当に当時はまったくの無名だったメアリーをとても応援していただきました。そしてラジオ制作のゴンちゃんこと、権田さん。権田さん、すごく若くして亡くなっちゃった。ゴンちゃんはこの曲が大好きで、よくFMでこの曲をかけてくれた。私がメーカー時代、ものすごくお世話になった方の1人。こうして30年もたつと…いろいろありますなぁ。もっとも私がこのアルバムに接触したのは、89年くらいになってからだけど。

今回、「Moon River」については完全にリミックス。また当時「暗くなる前に」のシングルのBサイドとして発表になっていた「Copper Kettle」という曲がボーナスとして収録。また今回のリリースにあたり新しくレコーディングされた「Wounded Heart」という新曲も収録。もちろん完全リマスター。

日本発売する予定はありませんが、Amazon UKあたりから入ってくるでしょうから日本でも手にいれることが出来る様になると思います。


2017年2月27日月曜日

「泣いて!笑って!チャップリンの知られざる魅力」第1弾にお邪魔しました

さて今日は、この春行なわれる墨田トリフォニーホールの「生オケシネマ:街の灯」に先立ち前島秀国さんがチャップリンの魅力を存分に紹介してくださる企画「泣いて!笑って!チャップリンの知られざる魅力」というトークショウにお邪魔してきました。

以下は私がメモった事で、もしかしたら前島さんのお話に対する理解に間違いがあることがあるかもしれません。ご指摘ある方,是非。

まず前島さん的チャップリン初心者にお薦めの名ギャグシーンをご紹介。

今回生オケシネマで上映される「街の灯(City Lights)」(1931年)のボクシングのギャグ。戦いたくないのにボクシングの試合に出場させられるチャップリン。コミカルな動きが笑えます。



そして「黄金狂時代(Gold Rush)」(1925年)の雪山のシーン。小屋ごと崖から落ちそうになるシーン。(動画が見つけられなかったので画像を貼っておきます)












そして前回上映になった「モダン・タイムズ(Modern Times)」(1936年)の昼食のシーン。


音楽もすべてチャップリンが書いていて、とても素晴らしい。「モダン・タイムズ」で有名なのはこのエンディングのシーンですね♡ 何度見ても泣けるわ…


ここのところ…間違いなく彼女に「スマイル(笑って)」って言ってますよね!







そして「独裁者(The Great Dictator)」(1940年)これはヒットラーがまだ生きている頃に作られた有名な映画。有名なスピーチシーンにはデタラメなドイツ語が使われている。これが爆笑もの。このドイツ語、すべてデタラメ。でもちゃんとドイツ語に聞こえる(これってのちのタモリさんの外国語ギャグにも通じるのかな…)
     それにしても言葉、セリフに頼らないで内容をここまで伝えているのが本当に素晴らしい。セリフに頼らないで内容を伝えてしまうのがチャップリンの真骨頂!

そしてこちらが有名な「(ヒットラーのそっくりさん)床屋のスピーチ」
 
これほど政治色の強い映画はない。前島さんによれば、この映画をヒットラー自身も2回見ているのだそうですよ。すごいね。なおご本人の反応については伝えられていない。

続いては「殺人狂時代(Mosieur Verdoux)」(1947年)
お金持ちの未亡人ばかりを狙った、保険金目当ての殺人者の物語。


青髭伝説(フランスの童話にあるシリアルキラーの伝説)にヒントを得たといわれているこの話。捕まってギロチンにかけられる時の、チャップリンの最後のセリフがイカしている。「戦争も争いもビジネスじゃないか」「1人殺すのは犯罪、でも100万人殺せば英雄」という強烈な皮肉。One murder makes a villain.  Millions a hero.  これも非常に政治色の強い映画で、チャップリンはアメリカで共産主義者の疑いをかけられ国外追放に。

チャップリンは、とにかくパントマイムの天才だった。自分でスタジオや現像室までも持っていて何度も撮り直しできる状況だったからとにかく完璧主義に拍車がかかったようだ。
子供のころはとても貧しかったチャップリン。お父さんが亡くなりお母さんは精神病院へ。残された兄弟はとても貧しかった。そんな子供時代を反映した(?)映画。「キッド(The Kid)」(1921年)これはコメディではなくドラマ色が強い。

「犬の生活(A dog's life)」(1918年)なども貧しかったころの生活を描いている。チャップリンはすごく貧しかったけど、芸人になりミュージックホールで稼ぐようになる。そしてアメリカ公演をしたさいに映画関係者にスカウトされ映画の道へと進んだ。ちなみに芸人時代によくやっていたのが「ライムライト(Limelight)」で再現されていた「のみのサーカス」のギャグ。

あ〜いかん、「ライムライト」好きなんだよなぁ!! 一番好きな映画の1つかも…これも貼っちゃおう。


実際のチャップリンだけど、女性問題が多い人で、4回結婚を経験。酒場のダンスガールに惚れるなど、とても惚れっぽい。男はつらいよ、にも通じる人。

さて、この映画はご存知ですか?

ロバート・ダウニーjrがチャプリンを演じたチャップリンの伝記映画。ここでもミラ・ジョコヴィッチ演じるティーンの女性と恋に落ちるわけで、チャップリンが結婚した女性はすべて20歳以下だったことからロリコン疑惑もあったようだ。

★ ★ ★

さて、ここからは休憩を挟んで後半戦。「街の灯」以降、自分の映画はすべて自分で作曲するというチャップリン。ミュージシャンとしての才能もあり、ピアノ、ヴァイオリン、チェロなども演奏できたらしい。でも楽譜はダメで、もっぱらアシスタントに書いてもらっていた様子。

いずれにしてもチャップリンの映画は、トーキーの初期で音が非常に悪かった。だいたい35人編成のジャズバンド的なオーケストラを使い、残念ながら音は現在のAMラジオより悪い。生誕100周年の時に、生オケでチャップリンの映画を観るという企画が始まり、これが大ヒット。東京では「街の灯」と「キッド」を上映。そして去年「モダンタイムズ」がすみだトリフォニーホールで上映された。なんといっても、この10年で一番大きく変わったこと。それは映画がデジタルリマスターになったこと。映画として良いものを見せたい。そして音楽はチャップリンが書いたものを忠実に再現したい。この2つの希望がかなった夢の企画が生オケ・シネなのだ。

ここで、オリジナルの映画からの音をブルーレイから再現。そして音を良くしたものと聞き比べ。有名な「街の灯」の銅像のシーンから。



このシーンではギャグとしての音楽が最大限に活かされている。アメリカ国歌が流れるとみんなかしこまる。この繊細かつ大胆な変化が見物。とにかく生オケとなれば、この映像とのタイミングがずれないように合わせるのが本当に大変!! この生オケシネマに行かれる方は、このシーンは注目ですよ。

しかしセリフもないのに、バンコク共通の笑いを誘うチャップリンは本当にすごい!
そして、私がYou Tubeで見つけたこの映像… 前島さんが今日紹介したのもこの映像だと思う(笑) オーケストラの臨場感、そして会場の笑いが楽しい!!(笑)同じく銅像のシーンです。


万国共通の笑い。それを今のニ十世紀の今日、体験してみよう、ということ。コンサートを黙って聞くのではなく、笑って聞いてほしい。家でおとなしく見ているのとは違う。生オケシネマの体験はそんな素晴らしいものなのです。

特に前述のボクシングのところなど生オケで比較してみるとフルートとピッコロの蝶が舞うような感じがよく表現されている。そして女性になでてもらうシーンはハープを使うとか。とにかくチャップリンの映画では、音楽がとても重要なのです。

さて「街の灯」(1931年)はチャップリン演じる放浪者が目の見えない花売りの娘を援助する物語ですが…


この出会いのシーン最高に素敵! でも実はこのシーンは映画史上もっとも問題のあるシーンとされていて、なんと342回も撮り直した!!!?というすごいシーンなのである。なんと1年以上もかけての撮り直し…。完璧主義者のチャップリンのすごい記録である。ちなみにこの出会いの場面のインスピレーションになったのは、前島さんによると1920年代からあったRaquel Mellerという人のシャンソンなんだって! へぇ〜


日本語版もあり、「すみれ」ということから宝塚がレビューで使うことも多かったようだ。チャップリンがこの歌手に惚れ込み、主演女優にして映画を作りたいと思ったのが、この映画制作のきっかけだったらしい。

最終的に彼女には断られ、今度は手あかのついていない素人を使おうとした。 が、まったく演技経験のない新米女優さんは目の見えない様子をうまく表現できない。撮影は難航したようだ。ちなみにメイキングの映像も残っているそうで…



前島さんが紹介してた映像を私もYou tubeで、見つけた! すごい。いずれにしても、この有名なシーンは1曲のシャンソンから生まれているわけで、「街の灯」において音楽はとても重要だと断言して良いでしょう。

さて今回生オケ・シネマで指揮をするティモシー・ブロック氏は、チャップリンの音楽の世界的権威。チャップリンの楽譜は、70年前のジャズバンド用なので、とても演奏しずらいのだけど、それを復元し、楽譜を整備したのが、このティモシー氏。前島さんは以前ウィーンで彼の「偽牧師」の演奏を見てとても感銘を受けた、とのこと。映画の出演者の繊細な息づかいが、音楽でさらにヴィヴィドに表現されている。生オケで映像を見ると、チャップリンが伝えようとしていたことの繊細な部分まで分かる!

さてここで、ティモシー・ブロックさんのインタビュー映像の紹介。ティモシー氏の話によると、とにかく一般の人たちはチャップリンをコメディアン&映画監督という形で認識し、作曲や音楽の演奏をやってたことを知らないことが多い。でも彼の映画において、彼がいかに音楽を重用視していたかは誰もが分かると思う。彼の生活は、子供の頃から音楽に囲まれていた。楽譜は読めなかったけれど音楽が大好きで、楽器はとても上手かった。「チャップリンが俳優になったことで、音楽業界は重要な音楽家を1人失った、と言って良いだろう」

チャップリン財団の遺族たちに「モダンタイムズ」の楽譜が、なんとかならないかと相談を持ちかけられた。そこで、オリジナルのスコアをオーケストラの生演奏用に復元しよう、と試みた。(ここでチャップリンのオリジナルスコアの映像が!)

「どうやら赤鉛筆がチャップリンのメモのようである」とティモシー氏。 またチャップリンはものすごいメモ魔で、アシスタントが書いた楽譜の上にデカい自分のメモをがつんと貼付けちゃう(笑)それはランドリーのレシートだったり、レストランの伝票の裏だったりもしたそうだ。342回の撮影同様、音楽に対する指示も大変細かく,完璧主義者だった。


とにかく前島さんいわく、チャップリンの映画を振るのにこれ以上のベストな指揮者はいないので、この機会を決して逃してはほしくない、とのこと。そして「街の灯」はけっしてノスタルジーだけではなく現代にも通じる重要なメッセージを運んでいるんだよ、とも。

1つは目の見えない少女が主人公だということ。弱者にたいする温かい眼差しは現代においてもとても重要。なので今回は、なんとバリヤフリー上映をやるそうです。目の見えない人でも楽しめるように画面の説明をいれたナレーション入りの解説をワイヤレスのイヤホンで飛ばすんだって(すごい!)。これは映画上映では始めての試みで、セリフがないサイレント映画だから出来ることでもある。 ふむ。

最後にチャップリンの影響力ということで… いろんなコメディの元ネタになっている事が多いので、その例を紹介しましょう、と前島さん。

この相手と鏡のように向かいあうシーン。チャップリンの「The Floorwalker(替玉)」(1916年)のシーン(12:27くらいから見てください。面白いですよ!!)


これを元ネタにした後の時代の名ギャグ。マルクス兄弟の「我が輩はカモである(Duck Soup)」 (1933年)


こちらは志村けんさんと沢田研二さん(ジュリーすごい!/笑)


というわけで、チャップリンの生オケ・シネマ「街の灯」昼/夜2回公演だけど、昼の方がもう売り切れそうなんだって。通常こういったオケのコンサートは、チケットが1万円以上する。それが6,000円という破格の値段で体験できる!! これは必見!! 5/27(土)お忘れなく! 詳細/チケットのお求めはこちらまで



というわけで、とても興味深いお話でした。前島さん、プランクトンの皆さん、Li-Poさん、ありがとうございました&おつかれ様でした! 本当に上映が楽しみです〜


PS
ところで私の大好きなフラハティの「極北のナヌーク」これもティモシー・ブロックさんのスコアで見つけた! すごい!! ますます映画がヴィヴィドに蘇る。

2017年2月26日日曜日

石川直樹「最後の冒険家」を読みました!

読んだ。読んだよ! 実はこの本、なんどもAmazonのバスケットに入れてはキャンセルし、これ以上、冒険本読書のエリアを広げてどうする…と買おうか買うまいか散々悩んでいたのだが…。

先日,某現場で一緒になったとある方から薦められ、ついにポチった。そして読んだよ。

ふむ。読み始めたら止まらない…かと思ったら実はそうでもなく、確かにすごい話でしたが、うーん、どうも文章にパンチがないんだよなー、パンチが! とはいえ、これ、すごい世間の評価は高い本である。開高健賞も受賞している。

角幡さんと同じ歳で、早稲田の探検部在学時代にすでに交流もあったという著者の石川直樹さん。ルックスがかっこいいせいもあって、角幡さん,相当意識していたという話を聞くが… でも、これじゃ文章力が全然違いすぎるでしょ。角幡さんの方がかっこいいよ! ていうか、文章のスタイルがまるで違うんだから、そんな風に比較する事自体間違っているのだけど。(ちなみに誤解のないように言っておくが、石川さんの文章、すごく読みやすいです。スイスイ読めちゃう)石川さんの他の本を読んでないし、他の活動をよく知らないからなんとも言えないのだけど…同じ神田さんを書いた話なら角幡さんの「探検家の憂鬱」に入っている短いエッセイ「グッバイ・バルーン」の方が、私はより感情移入できた。

とはいえ、やはり神田さんの最初の太平洋横断に付き合った著者だけあって、そのへんの描写は圧巻である。特に気球が8000mの上空に突入し、真っ青な音のない世界に突入した下りはすごい。そこはさすがにグッときた。でも太平洋に着水し、死にそうになったところについては「たか号の漂流本」の方がすごかった。角幡さんが書いた「漂流」も…となると、描写うんぬんよりも、起こった事件の凄まじさの方で判断されてしまうんだ、このテの本は。

そして…この神田さん本人にも私はあまり感情移入できなかった。なんでだろう。たしかに公務員しながら夢を追い続ける彼の姿は心を打つ。が、どうも彼の探検は自分勝手な思い込みとしか思えないのだ。着水したら絶体絶命の藤のゴンドラの気球じゃ、どう考えても駄目でしょ。そもそも装備から何からまったくもって100%じゃないのも… なんだか単に予算不足で準備がひどく悪いようなだけに思えて… なんか違うと思った。そして、そんな危険な冒険に、同行する人を捜したりしちゃダメでしょ。本によれば石川さんに断られ、角幡さんに断られ、結局1人で神田さんは旅たった。そして二度と戻って来なかった。

厳しいかな。でもちょっと彼の太平洋飛行は…。勝算がないのに旅だってしまった無謀な行動のような気もするんだよね…。でも最後に最初のトライ時の2004年の冒険時のゴンドラがとある島で見つかったのは、すごいオチだった。

探検家/冒険家はそもそも理解することが難しい。角幡さんも高野さんも探検家だが、でも彼らはこういう無茶はしない。高野さんは探検というが、単に流れに運ばれていくだけで、あえて危険を試みることはしない。というか当然危険はなるべく避けようとしている。角幡さんも、あくまで「知的情熱の身体的表現」(チェリーガラード)という域の中での活動だ。角幡さんの場合は、ちょっとしたおっちょこちょいや、準備上の手抜きで危険な目にあうことはあるのだが、でもこういう危険は犯していないように思う。

いずれにしてもこんな危険なチャレンジに100%で装備していないところが… すでになんだか違うように思う。

神田さんという人は、植村直己にちょっと似ているところがあって、人間として必要なたがみたいなものが、きっと外れているのではないかと思う。そしてそんな中で冒険活動のとある一線を超えてしまった、そんな事なのかもしれない。例えば植村直己。植村さんについては、奥さんが書かれているように最終的に焦ってしまいマッキンリーで遭難してしまった…という評価があてはまるように私には思えるのだ。神田さんもそんな感じだ。最後の最後にもとからあったあやういバランスを崩してしまった、と。

いや、私に何が分かるというのだろう。ただ家族の人がいる以上、悪口を書くわけにはいかなかったのか。また死んだ人を悪く言うのも…抵抗があったんだろうな。でも著者が死ぬほど神田さんを尊敬している…という印象も受けなかったし、こんなんじゃダメだと批判するでもないのが、なんか…パンチが足りない原因かな、と思った。いや、神田さんが行方不明になって時間が充分にたってないから、著者の中でも整理が出来ていないのかもしれない。それでも記録に残すべくしてこれを書き上げたのかもしれない。でも、そんな遠慮みたいな部分もこの本にパンチがない理由の1つかもしれない、と思う。

いずれにしても、この本を読んで「石川直樹すげー、もっと読もう」とも思わないし、「神田さん、すごい、もっと知りたい」と思わなかったのは事実だ。私の中の探検熱も、徐々に引いてきてしまった、ということか。

しかし角幡さんは生きて帰ってくるのだろうか。帰ってくるとしたら4月くらいかな…と思っているのだけど。一番最初に生還が確認されるのは、ブログのアップデートなんだろうか。最後にお会いした時は、そんな風におっしゃってはいた。そのブログは「対談本が文庫になりました〜」で止まっており、北極にいることすら書かれていないという放置ぶりだ。そんなドライなところがいかにも角幡さんだよね。

PS
とか、書いてたら角幡さんのブログが更新された!!!   良かった、ご無事で!   でもなんだか早すぎる帰還だ。ウヤミリックは無事なんだろうか。
 

2017年2月25日土曜日

映画「草原の河」を見ました

映画「草原の河」を試写で拝見しました。ありがとうございます。

半年仕事があまりに忙しく、試写状がたまりにたまっておりました。やっと今週くらいから通常ペースに戻りつつあります。

さて、ムヴィオラさん配給の新作映画。岩波ホールで上映決定という、すでに良いことが保障されているような作品です。いや、地味な映画でしたよ。地味な。しかしこの独特の世界観は圧倒的でもありました。女の子がとにかく可愛い!!! この女の子でもうすべてが完結していると言っていいでしょう。チベット人の監督がホントに良い仕事してます。

自分の父との確執をかかえる父親と、少女。そしてお母さん。お母さんにはもうすぐ子供が生まれる。一方で乳離れできない女の子。家族のやりとり、草原での暮らし。可愛がっていたヤギが死んでしまったり… 

いただいた資料によると、なんとほとんどの出演者が演技未経験の素人さん。パパ役の彼も、でも最高にイカしている。脚本もあってないようなもので、撮影しながら監督はお話を纏めていったという。脚本も役者には見せず、あくまで前後の話の流れも知らない中での演技。この映画がすべてまとまるまで、役者たちはこの映画が何を伝えたいのか知らされていなかったそうだ。あくまで主役は女の子で、彼女も撮影を進めるうちに、少しずつ演技というものに慣れて行き、最終的にほとんど1テイクで撮影したという。ペットのヤギは女の子と過ごすことによって、自然と彼女の後をついて歩くようになった。これまた最高の名演技(笑)

そして画面で見ると平らにみえるこの地だが、なんと標高3500mなんだって。すごいなぁ、チベット。女の子が住むテントも本当に彼女が住んでいるテントで行なわれたという。 夜にはマイナス30度にもなる極寒の地。

チベットの人たちの衣装もいい。寒い中、カラフルな衣服を重ね着し、小さい子なのにアクセサリー類もたくさんつけている。

いいなぁ、行ってみたいなぁ…と旅心誘われる。こういう暮らしに憧れます。90分ほどで非常に見やすい。岩波ホールで4月29日から。必見。
 

2017年2月24日金曜日

Inter FMさんでICE STATIONのコンサートの様子がちょっとだけ放送されました


たーまたま録音してたんですよ。あまり記録を残すの好きじゃないんで、普段自分の公演はあまり録音しないんだけど、京都にR.E.M.のマネージャーさんがいらしてて、録音がほしいと言われたので、たままたアメリカ人の出演分だけ押さえていたんです。

Inter FMのラジオディレクターさんが連絡くださって「先日のコンサート良かった。録音してませんかー」と言われ、これを提供しました〜。

なので、ちょっとだけですがお楽しみください。番組始まって演奏は1:47くらいからかかります。

ご紹介くださったラジオディレクターさま、Georgeさん、Shaulaさん、いつもありがとうございます。あ、ちなみにR.E.M.のImitation of Lifeもかかってますよ。

2017年2月23日木曜日

読売新聞にICE STATIONライヴレビューが掲載されました

うわ〜い、読売新聞のライブ評って始めてかも!? ありがとうございます。
しかし新聞の皆さんって、どうしてタイトルを短く適格に付けるのが上手なんだろう。「楽しげな名手たち」たった8文字でこの公演を表現してくれたよ。

写真はマイク・ミルズ! ところでこの写真、ウチの常連さんなら笑ったよね。このギター(というかベース)ストラップ、分かりますか? グレン・ティルブルックが日本に常駐しているストラップ。なぞの中国柄で「日本」とか書いてある。なぜこうなったかのエピソードなどは、またいずれ…(笑)

しかし何度も書くが音楽愛に溢れたすごいコンサートだった。ウチはこういうの得意なんですよ。音楽愛だけで集まるミュージシャンの場を作る、っていう… 昔は浜崎あゆみやったり、スタレビやったりしていたドラマーの村石雅行さんや光田健ちゃんがケンソーをやりに集まってくるのを、本当に自慢に思ってた。そういうのだけがウチの財産です。本当に楽しい夜でした! 

チケット買ってくれたお客さん,本当にありがとね〜っっ!

写真はウォリス・バードと山口洋先輩の動画撮影でもお世話になった船橋岳大くん。 ホントにありがとう。

 マイク素敵だったなぁ。なんでも話しかけると「はい!」「はい!」ってお返事がとてもよろしい(笑) 今回の来日メンバーで一番楽しく、素敵な人だったかも。

1つヒットがあれば…




東洋経済で話題のこの記事。糸井重里の「ほぼ日」はメディアではなく小売業だというところがすごい、というテーマなのだけど…。

いろんな意見が飛びかっていますが、私が思ったのは、1つ手堅いヒットがあれば(この場合,ほぼ日手帖)、そのあとは自由に好きなことが出来る…ということです。いや、彼らとて、これは意図したものではなく常に「手帖」に匹敵するヒットを出そうと試みてはいるのだが結果がこういう状況だという…単にそういう事なんだとは思うのだけど。

同じようなことがスカイクロラを書いた人が書いた「自由をつくる、自在に生きる」の本にも書いてあったよね。1冊大ヒットを出してしまえば、あとは好きな事書ける、みたいな事が。

昔のレコ社とかもそうだった。大きなヒットをメインストリームで出しおいてて、そうしてしまえば、あとは文化的なリリースもあり…とか。業界にそういう余裕があった。今はそんな余裕、誰にもないけれど…。

うーん、やっぱり一度我慢して自分が楽出来るようなヒット作を作るべきなのか。悩むところだが、とにかく1つ1つのプロジェクトにおいてオイラは必死ざんす。

今日も張り切っていきましょう!

2017年2月21日火曜日

リトル肉と日本酒、お邪魔しました!

久しぶりに食ネタです。噂の名店訪問! 亀戸「リトル肉と日本酒」にお邪魔しました。吉祥寺の名店、予約の絶対に取れない「肉山」プロデュースの「肉と日本酒」(谷中)の小さいヴァージョン。亀戸の駅から徒歩3分くらいの場所にある「リトル肉と日本酒」

入り口は分かりにくいけど、1階にインド料理屋があります。これが目印。階段をあがると扉に「肉」と赤い文字でかかれた扉が。月曜日だったのと(食べログには月曜日休み、と書かれてある) 嵐の夜だったので店内はすいており、この状況ならまだまだこれからも予約は取れると思います。またネット上の情報には、4名/8名でしか予約できない、ともありましたが、昨日は5名とか、2名のグループもいました。

日本酒が3時間飲み放題。私は実は日本酒があまり得意ではないので、人が頼んだものをなめる程度に味見しましたが、どれもとても美味しかったです。日本酒,大丈夫かもしれない…しっかり極めてみようかな。ワイン好きだから、本当は好きなはずなんですけどね。25年前くらいに飲み過ぎて気持ち悪くなって,それ以来あまり飲んでないんです。(お酒を飲んで気持ち悪くなったのはあれが最初で最後)

ちなみにこの日最後の最後には何とデザート代わり、と言って、店長さんが桃のシャーベットみたいな日本酒も出してくれちゃって、こちらも最高でした。

こんな風にグラスが渡されます。お水もミネラルウォーターが飲み放題。最初の一杯はぜひおすすめのハイボールで! ビールもハートランドを始め飲み放題。お酒はセルフサービスで自分でつぐことが出来ます。
 キムチ激まいう。

ナムルが変わっていて、ちょっとビネガー入っているっぽい。さっぱりしています。

そして餃子にしかみえないこれが「野菜」です。

こちらが「塩」のお肉の皆様…
ワサビが良いアクセントです。
 こちらはタレのお肉のみなさま…






































 本家でもおなじみカレー。激辛スープの時もあるんだって。

名店なのに敷居は低く、接客も適格で気持ちよく、すごく良くしていただきました。店長の高山佳也さん、ありがとうございました! 名刺をいただいたらこちらは王子にある焼肉の名店(実は地元なのにまだ行ったことはない)醍醐の系列なのね。知らなかった。
これで1人6,500円は安すぎるだろ!


リトル 肉と日本酒
〒136-0071 東京都江東区亀戸6-28-5 錦ビル2階
電話番号: 03-3681-1119

北区/足立区 連続放火事件など


恐いですが、これ、私が住んでいる地域のニュース。昨日も深夜に帰宅途中、おまわりさんがあちこちに。確かにこんなに風が強い日に放火されたら、たまったもんじゃない。

しかし都心に住む皆さんは知らないだろうが、このヘンはホントにゴーストタウンというか、お店があっても開いてるんだか閉まってるんだか、工場があっても稼働してるんだかしてないんだか…そういうゴーストタウン状態がひどいのだ。いわゆるちゃんとした「お店屋さん」がない。飲食店があっても、店内には古い新聞や雑誌が積まれていたり、働いている人の私物が散乱していたり、片付けていない人が多すぎる。店舗があいていても、野菜が段ボールのままつまれ奥におばあちゃんが座っているが、果たして商売が上手くいっているとはとても思えない? みんな持家のせいか、年金暮らしのせいなのか、商売っけがまったくなく、傾いた商売にも危機感がなく、のんびりとした日常がある。時々若い人があらわれて、この地で新しい商売をはじめることもあるのだけど、結局人が来ないせいか、それはそのまま衰退の道を辿る。一戸建ても多いけど、ゴミ屋敷みたいな家も多い。火を付けられたら、ひとたまりもないだろうな…という場所だらけなのだ。

私が住んでいる場所は、そんなゴーストタウンの一角を新しく開発しなおした足立区ウォーターフロントもしくは足立区お台場と呼ばれる地域。地震以来、古いところは恐いので、ここに引っ越してきて、もう6年くらいになる。荒川土手は広々としており、巨大地震が起きて津波に流されることはあっても、狭い中に押しつぶされたり火事に囲まれて避難できない…みたいなことは避けられそうなので、その方がいいかな…という判断でここに引っ越してきた。

が、ここを一歩でれば、駅に行く道はゴーストタウンなのだ。もちろん昔からやってる和菓子屋さんやラーメンの名店、卵焼き屋や鶏肉屋など…捨てがたい名店も時々存在するが、そんなのはホンの一部で、基本はやっぱりゴーストタウン。都内の西にしか行かない人がみたらびっくりすると思う。田舎と東京の格差もすごいが、東京都内の格差もものすごい。そしてウチの住んでいるエリアはこの地域の避難場所に指定されている。マンホールトイレなどの設備や広い公園もあり、おそらく何かあれば北区/足立区中の住民がここに押し寄せるのだろう。

しかしグリーンランドみたいなプリミティブな生活を目撃するにつけ、異常なまでに高度な文明をこの地震ばかりが起こる土地の上に築き上げ、ただでさえリスクの大きな海外アーティストの招聘なんて仕事をしている自分が恐くなる。ICE STATIONやってる間も地震が来たらどうしよう、と時々考えていた。震度5以上の地震が来たら,公演は中止にせざるをえないが、そういうことも「想定内」のことで準備しなくてはいけない。昨日も郵便局で海外送金やりにいったら、マイナンバーがないと送れない、と言われてしまった。そういうことや海外の異文化に対する理解が減ることも含め、どんどんこの仕事はやりにくくなる。
 
さて,皆さん今日も張り切って行きましょう! ICE STATION終えてのレポート、早く書かなくちゃと思っているのだけど、なんだかまだ自分の中で整理がついておらず…また事後処理やたまった仕事で妙に忙しく…でも今週中になんとか書きます。 グリーンランド編とアメリカ編に分けようかな。それか準備編と現場編とか…

本日この方の誕生日。フロントマンとしての見せ方は一番かっこよかったなー。リンダもかっこよすぎるよ。30代?とかいう発言をネットで見掛けたけど、いや、私と同じ歳ですからぁ〜(笑)

2017年2月20日月曜日

ブライアン・ケネディ、癌から生還

ベルファースト出身のシンガー、ブライアン・ケネディ。なんと癌だったんですね。ものすごい売れてたのに最近アイルランドで姿を見ないなぁ、と思ってたんですが。私と同じ歳なんですが、なんと病気してたとは…

日本で有名なのはフェアグラウンド・アトラクションのマーク・ネヴィンとやったこれかしら? これ一時期狂ったように聞いてました。レコ社として、エディがいなくなったあと、この天才コンポーザーに優れたシンガーをあてがってヒットを狙ったのかも…という感じの企画だったのかも…今思い返せば。



あ、違うや、日本で有名なのはこっちか…


声が甘過ぎちゃってあんまり好きじゃなかったんだけど、一度ライブを見たことがあって、それがすごく良かったんで結構ファンです。一度はメアリー・ブラックのニューヨーク公演の楽屋で、そして一度はベルファーストのフェスティバルで(こっちもメアリーと一緒だったかな…)直接本人に会ったこともあったけど、素敵な人だった。同じ歳だったんだね。

いずれにしても元気に復活。今後が楽しみですね。

この曲ライブでめっちゃかっこ良かったなぁ。


ちなみにブライアン、ブー・ヒュワディーンとも結構仲良しなんです。一時は一緒に日本に来たい、なんて話もあったわな。



PS
ヴァンのこのアルバムなんかブライアン大活躍だよ…

2017年2月18日土曜日

ウォリス・バード、ラティーナに掲載いただきました

大谷隆之さん、ラティーナ編集部さん、ありがとうございました〜。

ライヴ写真を撮ってくれた船橋岳大くんもありがとう。通訳の丸山京子さん、キングレコードさんにも感謝。


2017年2月15日水曜日

ケルト能、楽しみ!!


今週はこれのお手伝い。通常業務に戻るにはもう少し時間がかかります。いろいろお待たせしていえるみなさん、すみません。チケットはソールドアウトだそうですが当日券が出るかもしれません。詳しくはこちらへ。

ところでラッキーにチケットを持っている方、なんと音響は「あの」ブライアン・マスタソンですから要チェックですよ!!! 

というわけで今朝は巨匠のお出迎えから… 行ってきます。

川島さんのレポートより


マイケルのレポート。

2017年2月13日月曜日

ICE STATION番外編 NANOOK @ 尾車部屋

数週間前に掲載されたTVブロスの対談で、能町みね子さんにナヌークが「相撲を見に行きたい!」とお願いしていたのを覚えていらっしゃいますか? 

そしたら能町さん、なんと本当に連れていってくださいました。尾車部屋の朝稽古見学!朝めっちゃ早い集合。7:45にロビー集合にして7:35に降りて行ったら全員そろっていた… 仕事の時は5分くらい遅れがちな彼らなのに!!
 





能町さん、尾車部屋の皆さん、琴剣さん、本当にありがとうございました。

お相手してくださった天風関、キュート!


 彼らのFacbookページによると今回の来日のハイライトはこのお相撲見学だったらしい。オイッっ! 私があんたたちのために死ぬ思いで作った公演はっっ!?(怒) 

しかし良かったね…(笑) 下の映像は楽屋で朝稽古の真似をする彼ら。



腰が全然入ってないじゃん…

しかしこの仕事していると、普通じゃ体験できないすごい事が時々ある。ホントにすごい。能町さん、ありがとうございました。

すべてのお相撲さんにナヌークのこの曲を…


しかしナヌークがお相撲に惹かれるの、分かるなぁ。自然が厳しいところでは身体能力がすごい者が尊敬される。そして何か神秘的なものも。お相撲さんは、その両方を持っている。

PS
お相撲の事は何も分からないけど、能町さんがRTしてたこの記事を読んで痛く感動する…

トーキョーノーザンライツフェスティバル

まだまだ仕事は続きます。テンションをたもつために45分で速攻しゃぶしゃぶ! 

慌ただしくしてしまってお姉さん、ごめんなさい。(しかしアシスタントを連れていると、こうして自分の写真があるのが不思議な感じである/笑)




そして、いつもの年配のおばさんではなく、若くて可愛い子に給仕してもらって、メンバーも嬉しそう。















そしてもうひと頑張り。トーキョーノーザンライツフェスティバルにおける、この映画の上映の応援にやってきました!



スミ!! グリーンランド!!! 私の心はいつもそこにある… 映画がもう一度見たかったので映画祭の皆さんに現場は任せて私は映画を最後の20分くらいすっかり客席で堪能しました。本当にありがとうございました。

トークショーの様子。











素敵な写真を提供してくれた映画祭のカメラマンさん、ありがとう。そして、ここでもCDが売れた,売れた。お買いあげくださった皆さん、ありがとうございました。 これで仕事はすべて終わり! 渋谷でビールをしこたま飲んでバタンキュー。本当にありがとうございました。

映画祭の方はまだまだ続くようですよ。詳しくはこちらへ!
こちらのフルーツパーラー西村でのタイアップメニューも、激まいうでした! 映画祭の皆さん、お世話になりました。またよろしくお願いいたします。

ナヌーク、武蔵野公演

さて翌2月11日の土曜日、ナヌークは武蔵野文化財団さん主催の公演へ。ロックのコンサートをこういった文化財団でやることは非常に珍しいんですよ。本当にご英断に感謝。

ロビーにはグリーンランド関連の展示! 素敵なパネルは板橋区の植村冒険館からお借りしました。 ありがとうございました。

まずは2時からU-25ということで若者向けステージ。




楽器にサインをしてくれと言われ,責任重大なメンバーたち。

 ベース,ガンバって練習してね!









































回転寿司をかまして…















夜の一般公演。












ナヌークの中で一番大人で一番優しいアンドレアス。今回もとっても協力的でホントに助かった。ありがとう!!!

そして…CDが爆発的に売れた!! ウチのスイングホールさん公演、歴代最高記録かも?!











でもこの日の仕事はまだまだ終わらなかったのでした…! 続く