矢沢の勘じゃないけれど…

矢沢永吉さんというのは不思議な存在だ。いつぞや彼の音楽を、見事にひと言で説明した音楽評論本を読み、めちゃくちゃ納得したのだが、それがなんという「ひと言」だったのか、悔しいかな今は思い出せない。「ロック」ではないことは、確かなのだが。ジョニー大倉さんは、明らかにロックだったと思うけど、矢沢さんは違うよね。

今で言うなら「マイルド・ヤンキー」のアイコンであるとも言えるのかもしれないが、そのくだんの「上手く説明した」言葉が載っていたのは書籍だったんだけど、マイルド・ヤンキーを世に知らしめた『世界が土曜の夜の夢なら』が出版される、うんと前に出た本だったんで、なんとか思い出したいと思っている。たしか発言元はミュージシャンの方だったように記憶する。しかもスタジオ・ミュージシャン系の人。なんて言葉だったか、いずれ思い出したい。

矢沢さんはユニークな存在だ。矢沢さんのありとあらゆるインタビュー記事は、読んでみて、おもしろくなかったためしがない。見つければ必ず読み、ファンでない私でも熱くうなずいてしまう。いわゆる矢沢伝説は業界内たくさんあるが、私が好きなのは、絶対に時間に遅れない矢沢さんのため、そしてある日なぜか時間に遅れた矢沢さんのため、スタッフが全員矢沢さんの目に入るであろう場所にある時計の針を全部遅らせたというやつだ。本当だろうか。しかしこの逸話にあるようにスタッフも、超優秀なのはまず間違いがない。そうでなくして、こんなに長く大きな成功を続けていけるわけがない。

「成りあがり」は、友人に薦められて読んだが、これも最高に面白かった。まぁ、でも私が永ちゃんの何を知っているというのだろう。キャロルだって、よく知らない。もっともあれだけメジャーな人がアルコールのCMに出るのは辞めた方がいいんじゃないかとは思う。それはともかく… この上の記事にあるように、転売チケットの話は本当に一所懸命やっている業界や熱心はファンの気持ちをさかなでする、ゆゆしき問題だ。ただでさえ、音楽業界みんなキリキリ言っているのに。そうやって、ゴキブリみたいな連中は、どんなサイズでも、どんなレベルでも必ずやってくるということか。いろいろ考える。

今回ウチも永ちゃんに習って(笑)「様子を見るのは人に任せ」た上で、FinEst World Soundsのショーケース公演で、初の電子チケット導入を試みた。無料公演だし、そもそも当日スタッフがたりないので… というか、無料公演を作った時に、お客の名簿を整理する、私の今までの手間と時間を想像してみてほしいのだ!! もう辛抱たまらんのだ(笑)! とにかくシンプル is ベスト! 業務が煩雑であればあるほど、50すぎのこの頭で細かい事務作業をしているオレが、ボケな間違いをおかす可能性も高くなるのだ! 言っておくが、20〜30代のころ、このテの作業をやらせたら、オレは最高にスペックが高かった。旅行代理店で、パスポート名を正確に航空会社に手配するとか、2ケ月のピーク・シーズンに300名を1人で、間違いなく捌いていたんだ! すごいだろっっ!(笑)が、そんなのは過去の栄光だ! 今やこういう事務作業は、ちょっと気を抜くとすぐ間違うのだ。本来ならば、こういう雑用はやらなくていい歳なのだから、仕方あるまい…(と言い訳)だから業務を単純にシンプル化することは、私にとっても必須なのである。

業界内、なんで電子チケットの導入が遅れているかというと、実は当日のオペレーションによるところが大きいんじゃないかと私は思う。例えば会場側、例えばライブハウス側。クラシックホールにいるレセプショニストの派遣会社 などなど… ライブハウスで当日もぎるスタッフが、電子チケットのオペレーションに慣れていない。それだけのことなんだが、それを理由にブッキング・マネージャーは導入を躊躇するわけさ。今回、ウチのこの件がオッケーになったのは「ちゃんと説明してくれるなら、Pass Marketでもいいですよ」と言ってくれたShibuya WWWさんの理解があってこそ、なのだ。おかげ様で、今は、主催者専用アプリを立ち上げれば、現状、何人お客が申し込んでいるか等、主催者であるオレは瞬時で確認できるようになっている。本当に助かる。

そんなわけで、現場の業務が複雑化することは、小さな案件にといては深刻な問題なんです。一人一人のお客様に丁寧に対処してあげたいけどね… なので、今回は受付はすべてスマホのスワイプ。申し訳ないけどスマホを持っていないというお客さんには、もっているお友達を動員して2名で申し込むなりしてほしい、というご案内にしました。

しかし有料公演に関しては、こうはいかない。実際もう数は多くないのだが、クレジット・カードを使いたくないお客さんは一定数、存在するし、出来るだけ多くの、チケットを購入するのための方法を準備しておくことは、主催者としては、まだまだ必要なのだ。

例えば郵便振替で申し込まれた場合、お客様は、今でも「申込フォームに記入」→「のざきからの連絡を待つ」→「のざきよりチケット確保できました、番号はこれです」と振込案内の連絡がある→その振込案内にしたがい郵便局へ→用紙にあれこれ手書きで記入→振込完了→野崎のところに「このお客さんから振込ありましたよ」と郵便局から郵送で連絡が入る→それを確認してからチケットを発送→お客様にチケットが届く …みたいなプロセスを必要とする。でも、そういったお客様も大切にすべく、これからも有料公演では常設しますよ、郵便振込。なので、その点はご安心を。なんだかんだで、あと5年くらいは全方向の申込フォームが必要だろうと想像しています。

一方で、ウチもあとどのくらいこの事業を続けるか分らないけれど、同様にあと5年以上、この仕事をやるのであれば、今、導入して慣れておいた方がいいよね…という考え方もあるわけなのだ。今はいろんなことがデジタル化される過渡期にある。そんな状況であるからして、ま、(上の記事にある)矢沢の勘ならぬ、野崎の勘だな(笑)。あれこれ調べて、ほんとはPeatixにしたかったのだけど、実際のオペレーションを考えてYahooグループのPass Marketになった。(無料公演でもスワイプ受付が出来る、等が理由)

まったく、52歳の私は、こういう新しいシステムにいつついていけなくなるんだろうか…と言いつつも、新しいシステムに頼って、ある程度業務を簡略しないといつまでたっても雑用から逃れられないのも事実なのだ。老人こそ、こういう便利な物が必要なのかも。

ところで今日から数日出張してきます。移動がすごくって1週間の間に合計6エアポート…だったかな(笑)。電車移動も多い。朝4時起きとかもある。でも楽しみ。去年も海外に3、4回行ったけど、それはありがたくも悲しい事に全部招待旅行だった。つまりは観たい音楽を観に行ったわけではなかった。今度は正真正銘、自分の出張だから、自分が観たいものだけを観る。自分の出張なんて、グリーンランド以来かも。かなり楽しみ。現地からのレポートもお届けしますので、楽しみにしててください。

美味しいもの、食べる時間あるかな〜。まずは第1ターミナルの京辰へゴー!!! あそこの赤酢の聞いたシャリとコハダ、白身魚の昆布締め、そしてワザビを入れた甘いかんぴょう巻が好物です。…と思ったら、違う。今回は、羽田だった…。がっくり。羽田イミグレ後に美味いもんがないんだよな。誰か美味いもんあったら教えてください。恨めしく、京辰のお寿司の画像をはっておく。